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  2. #120 ヴァージル・アブロ..
2023-02-17 1:01:11

#120 ヴァージル・アブローのデザイン原則

書籍「“複雑なタイトルをここに”」と「ダイアローグ」を読んで、ファッションデザイナーであるヴァージル・アブローのデザイン原則について話しました。

📝ShowNote:https://resize.fm/ep/120-virgil-abloh-design-principles

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00:00
[音楽]
こんにちは出口です
こんにちは本山です
PISI-Z編は本山と出口が最近気になっているサービスやデザイントピックスを取り上げて
のんびり話すポッドキャストです
よろしくお願いします
お願いします
お便りをまた久しぶりにいただいてまして
はい
先週話した件で「サウナと3Dの話、どんぴしゃです。 もっと期待です。頑張ってください」という、すごいお褒めの言葉をいただきましたね。
いやー、よかったですね。
まあサウナも、サウル人多いんですかね?やっぱ年代的にこれを聞いてる。
まあ、まあ、行ってる人は多いから、自由あるのかな。
サウナは話そうと思えばいくらでも話せますからね。
そんなに嫌いな人は多くないよね、サウナって。
でも結構やっぱ、初見で行くのってなかなかハードル高いから、
気になってるけど、どうなのみたいな人はちらほら聞きますけどね。
なんか、ちょっとハードル高いイメージあるよね、初見からしたら。
ていうかなんかハードル上げてんじゃないかって感じするけどね
でもなんか最近のやつでハードル上がってるのは確かにあるかもね
ブームでガチサウナ勢みたいな人たち
僕もその一部ではあるんだけど
まあでも適当に入ればいいんですけどね
でもなんか若干入り方みたいなのあるんじゃないですか
入り方というか、そんなルールはないんだけど、別に。
いや、ルールがあるように見えてしまってるのが、やっぱハードルが高く感じる原因だと思う。
まあまあ、好きなように入れば一番、
まあ、適当にキツイなって思ったら、出て水風呂入ればいいんですよ。
それで休憩すればいいんですよ。
でも、なんかね、よくあれじゃないですか、
どれぐらい入ってればいいのかよくわかんないっていうのがあるじゃないですか、最初の頃って。
それで言うと、まあそんな時間、我慢する必要はないですよね、基本的に。
ていうかまあなんだろうな、僕が入る時も時間じゃなくて心拍を測るんだけど。
そう、ガチさよなって言わそうなんだよね。
でもそれって要は我慢するわけじゃないんです。
なんかこう、ドクドクしてきて。
身体的な数値を見てってことだもんね。
そうそうそう。だから全然辛いと思わないし、最近は。
そうだね。
汗がたくさん出たら外出ればいいんですけどね、大体。
まあまあまあ。
体がね。
僕の基準は、心臓の音が聞こえてくることあるじゃないですか。ドクドクって。
それです、基準は。
03:00
僕もだから、僕はそんなに頻度は多くないけど、一応心拍を見たりするんだけど、
私の場合、悩みとして心拍が上がりづらいっていう悩みがあるので、ちょっとよくわかんないんですよね。
だから、測っても、ここまで上げたいなっていうところまでなかなか上がんないみたいな。
だから、ずっと入り続けるみたいな感じになっちゃって。
それはそれで違うなぁ、みたいな。
まあね、現実的に耐えられる時間っていうのがあるからね。
うん、そうそうそう。必ずしも心拍だけじゃないと思うしね。
ずっと入り続けて脱水症状みたいになっちゃったらよくないし。
そうそうそう。
基本はバクバクしてきたら出ればよいっていう感じですね。
でも、先週ブレンダーの話もしたじゃないですか。
うん。
ブレンダーの時もそういう話したけど、
やっぱり作る側に回らないとわからないこといっぱいあるなって、
最近ちょっと思ってて、最近ずっとオリジナルのボードゲームを作るっていうのをやってるんですけど、
ボードゲーム作るってなったら、単純にゲームを考えるっていうことだけじゃなくて、色々作らなきゃいけないわけですよ、やっぱり。
例えばカードとかもそうなんだけど、それだけじゃなくて、やっぱりこうね、パッケージとか、その説明書みたいな。
でもなんか、こんな、こんな風に作ってんだってね、やっぱり作る側になると、なんか、やっぱり分かることっていっぱいあって。
それはやっぱり作る側にならないと分かんない、っていうか、見てない、見てるようでやっぱり見てないんだなぁみたいな。
いっぱいありますよね、やっぱりそういうのって。
ありますね。
僕もやっぱサウナ作ってから、サウナの見るところが変わりました。
そうだよね。
そういう意味では。
いやもう、でも大変ですよ。やっぱりそれで。
なんか意外とこれ作るの大変なんだな、みたいな。
まあ、納期とロットの戦いですよね、そういうのって。
まあまあまあ。
いや意外と説明書作るの大変なんだな、みたいな。
ああ、そういうのね。
そうそうそうそう。
ゲームはやっぱ楽しいってのもあるからさ、作ってるのが。
だからこうある程度ね、苦しくても乗り越えられたりするけど、
説明書ってもうなんかさ、だんだんこう苦になっていくみたいなさ、なんか。
楽しくないわけじゃないんだけど、なんかでもちょっとやっぱゲーム作ってるのとはまたちょっと違う楽しみ方みたいなのがあるからさ。
はいはいはい、確かに。
いや大変だなと思って。
それ大変ですね。確かにドリンク、リンダ作ってる時も、僕は直先やってなかったけど、やっぱその裏側のラベル作るのとか、
クラミさん大変そうだったし、成分表記とか、そこ法律とかも絡んでくるし。
06:03
そうだね。
でかといって、法律的に全部乗せなきゃいけないものを乗せたら、デザイン的にどうなんだみたいなところとのバランスを取るのが大変そうだったりしましたね。
やっぱり作る側にまらないと分からないことが多いんだなっていうふうに感じる毎日ですね、最近は。
まあなんでもそうですね。料理でもそうだし。
そうだね。
もうできそうなんですか?
一応 あと説明書ですよね 今頑張ってだから説明書作ってるんで
説明書できれば これでいこうかなっていう感じになってきてるけどね
じゃあもうゲーム自体は大体完成みたいな
そうだね ゲーム自体は一応できてるんだけど
いろいろデータを揃えてるって感じですね
なるほど 一般で変わるようになるのはいつでしたっけ
まだちょっとね、具体的な予定は、だいぶ先のは、イベントがいくつかあるんで、そのイベントで販売するっていうのぐらいまでしか考えてないんで、
まあまあその辺は、おいおいちょっとずつ発表というかね、リリースできればいいかなと思ってますけどね。
一応、またそのうち、Bodcastで。
Bodcastで話すかどうかわかんないけど。
話すでしょ、絶対。
話すのかな?
絶対話すでしょ
まあまあでもね、まず最初なんでね結構
まずいろいろやってみてさっき言ったようにさ、説明書作るのは大変とかさ
そういうのもやってみないとわかんないかなっていうやつをまず作っていってる感じなんで
ちょっとね、また会っていっても
まず今回のやつなんだけど
その次もっていう感じで結構長期的にやっていこうかなと思ってるので
この活動は。
なので、長い目線で見てもらえればって思ってます。
なるほど。楽しみにしてます。
じゃあ、今日の本題は、
ちょっと今日も本の紹介をしようかなと思うんですけど、
今日ちょっと2冊あるんですよ。
今日はバージル・アブローって知ってます?
バージル・アブロー?
バージラブローっていうファッションデザイナーについての話をしようかなと思うんですけど。
知らないな。
今回、一つ目が「複雑なタイトルをここに」っていうやつで、
もう一個が「ダイアログ」っていう、それぞれバージラブローの本なんですけど、
僕もファッション、そんなめっちゃ興味あるわけじゃないし、名前知らなかったんですけど、
なぜか最近、全然直接繋がりのない2人からこの本面白いよって風に勧められて、
09:00
基本僕、勧められたらとりあえず読んでみるってことをしてるんで、
じゃあちょっと読んでみるかっつって買ってみたら面白かったんで紹介しようかなという感じなんですけど。
まず一つ目のその複雑なタイトルをここにっていう本が、
これがハーバードのデザインスクールでバージラブローが2019年に抗議したものをそのまま文字起こししたというやつで、まるとYouTubeでも見れるんですけど。
そういう本で。
もう一個、ダイアログっていうのは、バージラブローがいろんな著名人とのインタビュー形式での対話をしているものを時系列に編集したものっていう本で、これは去年の7月ぐらいに出た本なんですよね。
どちらもバージュラブロー自身が自分で書いている説明的な本ではなく、あくまでいろんな場所での対話を切り取ったような感じの本なので、
読んだだけだと何のことかわからなかったりするので、その辺をファッション的な文脈を調べながら保管して話そうかなと思うんですけど、
僕もファッションめっちゃ詳しいわけじゃないので、間違ってたらすみません。
バージラ・アブロってどういう人なのかっていう話なんですけど、
いろんなことやってる人で、一般的にはファッションデザイナーであるクリエイティブディレクターみたいな人なんですけど、
でも実際アウトフットとしては、服だけじゃなくて、インテリアとか、物理プロダクト作ったりとか、
グラフィックをやってたり、いろいろ多彩な仕事をしてたり、
ディージェイとしても活動してたりとか、本当に多彩な人ですね。
自分自身ファッションブランドのOff-Whiteっていうブランドをやってて、
もしかしたら名前聞いたことあるかもしれないですけど、
後年はLouis Vuittonのクリエイティブディレクターを務めた人ですね。
2021年にガンで亡くなってしまう、41歳で亡くなってしまうっていう人なんですけど。
外容はそんな感じなんですけど、バックグラウンドとしては、1980年生まれなんですよね。だから僕らとそこまで年は離れてないっていうような、結構もとやまさんとは近いと思うんですけど、ほぼ同世代みたいな人で。
元々ルーツはガーナにあって、ガーナからのお母さんとお父さんがアメリカに移住してきた移民2世みたいな人なんですよね。
だから生まれた人たちはアメリカなんですけど、ルーツはガーナにあると。
その上で結構ストリートカルチャーで育ってきた人で、今もファッション業界で活躍してる中でも、DJをずっと続けてたりとか、あとはヒップホップとかスケボーとかそういう文化にすごい慣れ親しんできた人っていう感じで、
自分で服を作るっていうことをやってるんだけど、そのオフホワイトっていうブランドとか、ビトンでもそうだけどやってるんだけど、服を作るっていうよりはエディットするっていうことをよく、その本の中でも結構言ってる人で、
なんかヒップホップって結構サンプリングする文化ってあるじゃないですか。
12:02
他の曲から一部を取ってきて、自分の曲の一部に使うとか、色んなサンプリングを混ぜて一つの曲にするとか、
そういう文化で育ってきたから、そういう文化を下敷きにファッションのデザインをやってるっていうような人ですね。大雑把に言うと。
アフリカ系の黒人であることっていうのと、結構ストリートカルチャーに触れたってことが、バージラブローのアウトプットにすごい関わってるところではあって、それは後から話します。
元々ファッションの人なんだけど、大学ではエンジニアリング、ドボク、物理世界のエンジニアリングを学んでて、
その後、大学院で、いりのい高科大学で建築を学ぶっていう人で、そういう広いデザイン、課題解決的な考え方で、ファッションとかアートとかの領域で活動するっていうような人なんですよね。
ファッションは完全に独学で身につけていったというような感じの人なんですよね。
だから結構アブロー自身は、
結構アート的な考えをする人なんですけど、
自分のアート的な考えを実践する領域としてファッションを選んでるっていうようなことを言ってて、
そのファッションの領域の中で建築とかエンジニアリング的な考え方を使っているみたいな人で、
このポッドキャストでアートとかデザインとかっていう話をしてるけど、
その2つの料理を活用して活動してるっていう人で、
そういっても結構面白いバックグラウンドを持った人なんですよね。
大学は結構エンジニアリングとか、ドボクとか建築とかやってたんですけど、
大学の卒業後に、カニエウェストというラッパー、
カニエウェストもいろんなことやってるんですけど、
主にラッパーとかヒップホップの人の、
クリエイティブ周り全般をリードするみたいな立場のことをずっとやってた人で、
その中で、カニエウェスト関連のグラフィックデザインとか、
あとはカニエがファッション系の領域にも進出したりとかもしてたから、
そういうファッションアイテムのデザインとかをやってきたような人なんですよね。
その中で2012年にPyrex Visionっていうバージラブローの初期のプロジェクトを立ち上げるんですけど、
これが結構物議を醸して、この時バージラブローがやったのが、
チャンピオンとかラルフローレンとか、そういうストリート系の文化で親しみがえるような、
既製品の服、パーカーとかトレーナーとかを40ドルとかで仕入れてくるらしいんですよ、古着としてね。
そこに勝手にシルクスクリーンでプリントを加えて、それを500ドルで売るっていうようなことをしてたらしいですよね。
その時にプリントしてたのが、カラバッチョっていう1600年代のイタリアの画家がいるらしいんですけど、
15:05
カラバッチョのアート作品から、バージル・アブロー自身がアートに興味を持ったらしくて、
それをストレート文化に入れ込んだらどうなるのかっていうのの、
自分自身のさっき言ったエディットする、サンプリングするみたいなのの手法の実験として、
Pyrex Visionっていうのを始めたらしいですよ。
ファッションブランドを立ち上げたいんだみたいな感じじゃなくて、
結構そういう自分の持ってるアート的な考え方とか手法を実験してみようみたいな感じで立ち上げたのがそのブランドで。
バージル・アブロ自身は狙い通りみたいなところがあったみたいで、その後それをたたんで、その後オフ・ホワイトというブランドを立ち上げるというような感じなんですけど。
オフワイトは、ジャンルとしてはストリート系のブランドで、値段、価格的にはラグジュアリー系、ラグジュアリーブランドと呼ばれている、結構お値段がするような、ハイブランドの中でもストリートファッションのブランドというような感じ。
最近のハイブランドって、ビットアンもそうなんだけど、
そういうところって結構ストリートファッションを取り入れて、
自分たちのブランドとして出していくっていうのが、今だと当たり前になってるし、
結構なんか最近って、
そういうストリート系のファッションって結構、
流行ってるって言うと結構チープになっちゃうんだけど、
なんかそういう感じするじゃないですか。なんていうか。
それこそこの間のボンディとかも結構アイテムとか見るとストリート系のファッションの感じがするし
あとスプラトゥーンとかもそうですよね
ゲームのデザインとして結構ストリートカルチャーが取り入れてたりとかすると思うんだけど
そういうストリート系の割とアングラっぽいようなカルチャーをメインストリームに持っていくっていうようなことが
今だともう当たり前になってきたんだけど
それを当たり前に作ったのが、ある意味バジラブロでありオフファイトであるっていう感じ。
それを2013年ぐらいにオフファイトっていうのを立ち上げて、そこからバジラブロ自身は色んな企業とコラボしてたんですよね。
例えば、ナイキのエアジョーダンとか、そういうナイキのスニーカー、バッシュみたいな。
そういうものをバジラブロ自身が再構築して、バジラブロとコラボしてエアジョーダンを出すとか、そういうことをやったりとか。
イケアともコラボしていて、バージラブローがイケアの家具をデザインするとか
そういうことをやってるんですよね
例えばそのイケアのコラボの中ではバージラブローが家具をデザイン
椅子とか棚とかカーペットとかそういったものをデザインしたりとかしていて
そういう結構コラボを、あとボルビックだったっけなとかそういうメーカーともコラボしてたりとか
色んなメーカーとコラボするってことをどんどんやっていったっていう。
18:02
その後ルイヴィトンにクリエイティブディレクターとして就任して、
結構ハイブランドの中で黒人がクリエイティブディレクターを務めるってことが驚きがあることで、
ルイヴィトンとかそういうハイブランドってヨーロッパが中心で、
すごく西欧主義的で白人市場主義みたいな感じらしいんですよね。
だからその中でアフリカにルーツがあって、かつアメリカから育って、ストリートカルチャーに馴染んできた黒人が抜擢されたこと自体がすごい大きい出来事だったみたいですね。
なんですけど、2021年に41歳で亡くなってしまうというような、そういうような経歴の人で。
経歴を見てみると、ファッションデザイナーとくぐっていいのかもちょっとわからないような感じで、
そのファッション業界ではおそらく10年とかそこらのキャリアなんですけど、
それとは思えないぐらい色んな影響を与えてきた人っていうような経歴ですね。
本の内容に入ってくるんですけど、
バージル・アブロー自身、デザイン原則みたいなのを結構言語化をめっちゃしてる人で、
複雑なタイトルをここにという ハーバードのデザインスクールの講義でもそうなんですけど
その講義がまさに自分自身のデザイン言語を 冒頭に説明しているような講義なんですけど
そういう言語化ってのをかなり大切にしているタイプの人で
独自の用語とかも結構あって
完璧に理解はするのがなかなか難しかったりもするんですけど そういう人
リサーチも丁寧にやるようなタイプの人で、
イタリア人の画家から影響を受けていますとか、
デュシャンという現代アーティストからも影響を受けていますとか、
ダレスルから影響を受けているとか、
このデザインのここの人はこういうリファレンスがあって、
そういうリファレンスも盲題に持っていたりとか、
イケアのコラボをしてインテリア出す時も、結構入念にリサーチをしてきたみたいな話があったりとか、そういうような。
ファッションデザイナーって結構偏見としては、ひらめきでセンスだけでやってるみたいなステレオタイプがあると思うんですけど、
そういう感じではなくて、ある意味僕ら UX とかそういうのに近いかなというような、
結構リサーチを綿密にやるようなタイプだから、結果としてデザイン言語がちゃんと言語化できているというようなタイプの人なのかなというような感じですね。
デザイン言語の中では結構いろいろワードとしてあって、今回は抜粋して紹介するんですけど、
その一つとして大切にしてたのが、レディメイドっていう考え方。
レディメイドっていうのが、オーダーメイドの対義語ですね。
21:01
要は既製品。
バージラブロはゼロからデザインするってことに欲がないらしいんですよ。
基本的に既製品をいかにアレンジを加えて、自分の作品に落とし込むかってことをずっとやってる人で、
バージラブロ自身が影響を受けてきた人の一人に、
マルセル・デュシャンムという人がいるんですけど、
この人が現代アーティストの人で、
この人はある時から自分で絵を描いたりとか、
自分でゼロから作品を作るってことをあえてしなくなった人らしいんですよね。
で、なんかもう、晩年には、その既製品の、例えばトイレ、消弁器とかに自分のサインを加えて、これがアートだっつって、あの、出展したりとか、なんかそういうことをしてる人で、あとはなんかモナリザに、ちょびひげを描いて、作品として出すとか、なんかそういうことをしてる人なんですよ。
彼は、0から何か絵を描いたりすることをするのではなく、あるものに対して一手間、二手間を加えて意味を考えさせるような作品を作っている人です。
バジラブローはマルソル・デューシャンが自分の弁護士だと言っているんだけど、
自分のやっているエディットという、ヒップホップでいうサンプリングみたいな行為を
ある意味正当化するためのリファレンスとしてデューサンを引用したりするんですよね。
ストリート系のファッションは、
オフファイトの前のプロジェクトでやっていた
チャンピオンやラルフローレンなどの
既製品のパーカーを買ってきて、
何か一手間プリントするとか、ロゴを取り外してみるとか、
上下逆さまに塗ってみるとか、そういうことを加えるというのが
バージル・アブローはアメリカンアパレルやチャンピオンなどの着製品の服が自分自身のキャンパスとしてファッションのデザインをしているという人らしいです。
自分の作品がパクられても別にいいって思ってるらしくて、
実際にオフホワイトから出したアイテムが、
後日ザラとかH&Mとかそういうファストファッション系のブランドから
明らかにパクってるだろみたいなものが出たりとかもするらしいんですけど、
でもそれは良いっていうような考え方。
それによって自分の考えてることが一般層に広がる。
オフホワイトって高いので一部の人しか買えないわけですよ。
それをある意味いろんな一般層に広めてくれるのがザラである、H&Mであるみたいな。
だからパクられること自体は全然構わない、みたいなことを思っている人で、
そういうレディメイド既製品に対して何か加えるということをデザインをする中で大事にしている人ですね。
24:06
それに関連して3%アプローチっていうのも大事にしていて、
これが既製品の3%だけを編集するっていうことを自分の制約として課してるらしくて
3%って結構少ないですよ
例えば、今ちょっともてもさん共有したのが
実際バージラブローがナイキとコラボした時のものなんですけど
それも、ゼロからバージラブローがナイキのために作った靴ですって出すんじゃなくて
規制のエア状態とかスニーカーを自分でカッターとかで分解して、
それをここのナイキのマークがあるじゃないですか、
SWISHってやつ、あれSWISHって言うんですけど、
あれの角度をちょっとだけ変えてみようとか、
ちょっとだけエアっていう引用符を付けた文字列をテキストで加えてみようとか、
本当にちょっと加えるっていう、
全体の3%だけ編集するということで、自分の作品を作るというようなアプローチをしています。
バージュラブル自身は、このものがいっぱいありふれた、今の時代に、
あえてゼロから自分が靴を作る必要があるのか、という問いが常にあるらしくて、
新しいものを作るべきなんだろうか、みたいなことが本の中でもたびたび出てくるんだけど、
そういう問い合いの自分なりのアプローチとして、
さっきのストリート文化も相まって、
その3%アプローチっていうのを結構やってる人なんですよね。
で、結構デザインのプロセスも面白くて、
Virgilable自身は全部スマホ上でデザインをしてるらしいんですよ。
例えば、そのNikeの靴とかが上がってきたら、
ちょっとここのスイッシュの角度をこれぐらい下げたいとか、
シューの端をこれぐらい角度にしたいとかってのを全部
スマホで直接簡単な書き込みをして、それをWhatsAppで送って、それでデザインを進めるっていうことをやってるらしいんですよね。
メモ帳じゃないけど、ペイントみたいのでシュシュって書いて、ここをちょっとだけ上げたいんだよみたいなのをやるとか、この文字ちょっとこっちに寄せてよみたいな、それぐらいのやつでやりとりしてみたいな。
今もとやまさんが見せてる写真に矢印が書いてあるんですけど、これは実際バジラブローがナイキの靴をデザインする上で指示を出してた様子らしくて、
左下のやつとかスフィッシュ、シュッとして角度を変えたいみたいなやつなんですけど、それも普通に写真のように書き込みをしてるだけっていう感じで、
この辺はファッションデザイナーでスケッチを起こしたりしているようなイメージがあるけど、バジラブロ自身はそういうことはしないらしいですね。
27:03
バジラブロ自身、あ、バジラブロ、いわく美観的にどうしたらいいのかってすぐに思い浮かぶから、そこへの近づけるために現状の素材をどう使うかってのを結構考えてるみたいな話をしてて。
そういうのが3%アプローチであり 先ほどのレディメイドでもあるっていうような感じ
確かに面白いアプローチだね これも
普通に良いものを作ったらこうなるっていうのがまずあって
それをどうやら編集したら面白くなるとか より良くなるみたいなのを
っていう視点で考えるみたいなとこですよね 多分
Virgin Abletonは別にゼロからデザインしようともできる人だと思うんですけど
でもあえてそれはしないっていうような
だからもう見た瞬間でもゴールは思い浮かんでるんでしょうね
まあでもなんか普通にこうちゃんと作ったらこうなるっていうものからちょっと外す感じも多分あると思うんですよ
なんか見てたか見てる感じの作品とかを
だからそれがなんか結構絶妙にいい感じなんだろうなっていう印象はあるよね
そうそうそう
まさにそのちょっと外すっていうところで
まあそれがデザイン言語の一つではあるんだけど
Figures of speech or other quotesって、肥油と引用みたいなことなんですけど、それを大事にしてるっていう話で、
結構その肥油とか、あと結構インタビューの中でアイロニック、皮肉って頻繁に言ってるんですけど、
その肥油とか皮肉とか、そういうのを利用して、そういうユーモアとか感情とかを加えるってことを結構大事にしてるらしくて、
それがさっきのデュシャームもそうなんですけど、モナレザンにちょび毛を描いてみるとか、
消弁器にサインを入れるだけとか、そういうちょっとした皮肉とかヒーユっていうのを加えて、ちょっと外すみたいなことを大事にしてるみたいですね。
今写真共有した右上の写真とか、エアジョーダンのソールにエアってヘルベチカーで書いてあるんですよ。
インヨーフが付いてるじゃないですか。
このインヨーフが結構バージルのデザインには対応されていて、
エア上段って、そもそもナイキのエアーっていうスニーカーって、
エアソールっていうソールに空気が入ってるってことが売りだったから、
それがエアーなんですけど、
でもそれってまあ透明になってるスニーカーわかります?
そのエアソールの部分が。
知ってます。
それって外から見たら、エアー、空気が入ってるそうってわかるじゃないですか。
でもこのエア上段って透明じゃないから、エア上段って言ってるんだけど、本当にエアなのかってわからないわけなんですよ。
なんですけど、そこにインを付けたエアっていう文字を加えることによって、なんでだろうっていう風に思わすってことが、このデザインの意図らしくて。
なるほどね。
バージル・ラブロイの用語で言うと「エイトス」を強調すると言っているんだけど
エイトスというのはギリシャ語で「特徴」とか「習慣」というらしいんですけど
30:02
要は「エアー冗談」であれば「エアー」が関連しているんだなというような共通理解というか特徴みたいなのがあると思うんですけど
それを強調するために、この陰陽符付けたダブルコーテーション付けた「エア」っていう文字を加えるということをやっていることによって、
エア・ジョーダン自身が持っている特徴をさらに強調するということをやっているらしいですね。
だから、オフワイトの服とかにはそういうのが多くて、
例えばメンズの服に「ウーマン」っていう陰陽符を付けた文字を入れてみるとか、
あと、IKEAと作ったマットには、普通に玄関に行くようなマットなんですけど、
そこに「Keep Off」「立ち入るな」というような文字を加えてみたりとか、
そういう引用符に全部大文字で何かワードを1個加えて、
それによって「なんでだろう」と思わすというような、
それが皮肉になってたりとか皮膚になってたりとかするんですけど、
それによってある種の感情を生み出すということを狙ってやってるらしいんですよね。
あとこの「Air」とかその引用符に入る文字で全部ヘルベチカらしいんですよ。
ヘルベチカにはめっちゃこだわりがあるみたいで、ヘルベチカってまあそのヒューマニストフォントとかなんだっけ、の真逆として、結構人間味のない無味無臭なフォントじゃないですか。
そういうのを利用することによって、国とか文化の違いを超えやすいし、
引用符っていうのを多用するのも、インスタグラムとかで自分の作品を表現するときに、テキストで引用符だったら当然文字列として打てるから、
その引用符を多用することによって、引用符がイコールオフファイトであるみたいな、バージラブローであるみたいなことが実現できる、ある意味ブランドの表現として、
なんかこう汎用性があるから 良い予報を使ってるっていうことらしいんですよね
結構あれだよね ちょっと話違うかもしれないけど
最近のブランディングそういうの多いですよね
テキストとして表現できるものにすることによって
SNSとかで広まりやすくするっていう考え方結構多いですよね
それを2012年とかそこからずっとやってきたっていう感じ
同様にオフワイトの中でスラッシュも結構対応されるらしいんですけど、表現としてね。
それも結構、スラッシュっていうのは文化どこに行っても同じような意味合いだからスラッシュを対応するとか。
あとオフワイトのロゴがあるんですけど、それも交通の標識から取ってきたりとか、
そういう文化とか国とか人種とかっていうのを超えた上でも通用するってことを結構大事にしてるみたいです。
それも結構面白いなと思って
なるほどね
バージラブル自身はポストタンブラ世代だって言ってて
だから自分自身もタンブラをずっとやってたんですけど
ちょうど僕らと同じ世代だからまだなんとなく分かると思うんですけど
タンブラも結構、元々あれって誰かが流した画像をリブログしたり
33:05
リブログでいいんだっけ?
リブログだった気がするもんね
自信なかったけどリブログであった気がする
リブログ懐かしいね なんか
結構 ある意味あれもヒップホップで言うそのサンプリングですよね 文化としては
だからなんか普通にみんなオリジナルで書いてる人もいるけど
なんかそれをスクラップ的に集めて表現してる人っていうのも結構いたかなそのリブログによって
バージュラブローの結構思想を体現するサービスといえばタンブラみたいな感じらしくて
そうやってインターネットで流通するものをみんながリブログとかして自分自身を表現するっていうこと。
それは結構さっきのレディメイドであったりそういうことにも通じていて、
だから結構ポストタンプラ世代みたいなワードが結構出てくるんですよ。
だから自分自身の作品もある意味インターネットミーム的な発想が結構強くて、
そういう結構話題性を作るみたいなところ。
だからさっきの冒頭で話したパイレックスビジョンが結構物業かも知ったみたいな、もう結構それ意図通りっていうのはそういうところから来てて、自分でやってることが話題になるかとか、マーケティング的な視点が結構強いデザイナーなんですよね。
改めてさっきバージラブローの、当然今はもう更新されてないんですけど、タンブラ見てみると結構2010年代からずっと更新されてて面白かったですね。
そう、あとなんか本当にヘルベチカには古代理があるみたいで、自分が手書きでサイン書いた時もヘルベチカを再現できるように練習してたみたいな逸話があったりとか、
え?どういうこと?
手書きでヘルベチカを再現できるように練習してたみたいな話があったりとか。
なるほど。
ヘルベチカも皮肉さっき言ったアイロニックらしくて、
黒人であるってことは結構いろいろ言われてきたらしいんですよね。
ファッション業界の中で。
例えば黒人は正しいフォントが選べないから、ヘルベチカなんて使ってんだみたいなことを言われてたりとかもしたんですけど、
ヘルベチカっていうのはお使い続けるのはある意味それへの皮肉でもあるみたいな話をしてて、
ヘルベチカって、バージラブロー自身も言ってるんですけど、ベルリン在住の丸メガネかけた細身の若者みたいなのをイメージするじゃん、みたいなことを言ってて。
それをバージラブローって190cmあるような黒人のDJが使うっていう、それ自体が面白いみたいなことを言ってたりとかして。
誰かが何か言われていることに対する皮肉だとか、ユーモアだとかみたいなのを結構大事にしている。
表現の一つとして、まあ減るべき地下に古代があるということみたいですね。
そういうのも結構面白いなと思って。
あとは、ワークインプログレスの精神を大事にするみたいな話もあったりとかして、
まあバージラブロ自身いろんなことをやってて、
しかもその、めちゃくちゃ並列していろんな案件をやってるらしいんですよね。
36:01
10個とか20個とか。
それを全部WhatsAppで指示してデザインしてみたいなことでやってるらしいんですけど
とにかくそういう完璧主義を目指さずいろんなことをやってみるってことは
精神アーティストも保たれるからその方がそれを大事にしてるみたいな話をしてて
逆に言えばファッション業界で良しとされている一つものを作り上げるみたいな
そういう直線的な仕事は自分にとってはしんどいみたいな話をしてたりとか
また、ジグザグのアプローチみたいな話をしてるんだけど、
あることをやってる時に、あえて逆のことをやってみると、新しい場所が、世界が見えてくるよねみたいな話とか、
あと、靴とかをデザインしてる時も、フォトショップのレイヤーを適当に動かしてたら、
なんかこれいいじゃん、と思って実際採用したことがあるみたいな話をしてたり、
そういう、プロトタイピングみたいな話ですよね、僕らで言えば。
そういう精神を持ってファッションのアイテムをデザインしてるみたいな話をしてたり
さっきも話した今それが本当に必要なのかみたいなのはたびたび出てきてて
それもデザインする上で大事にしてるらしくて
IKEAとコラボした中で椅子を作ったりとかもしてるんですよね
まあその椅子を作るにあたって、なんで今あえて椅子を自分が作る必要があるのかってのを結構自問自答してたらしくて。
椅子って結構なんでしょうね、北欧家具の椅子とかって、なんかもともとこう、今ではもう1個のブランドとして高級なものだったりするけど、
もともとはその普及品としてデザインされたものって結構あるじゃないですか、椅子って。
元々学校とか病院とかで使われる用途でデザインされたものが時を経て、
値段が上がってきて高級品になってしまったみたいな。
っていうようなものがある中で、今あえて自分がIKEAとコラボして椅子を作るってことがどうなんだってのを結構考えてたらしくて。
その上で結構リサーチをしたらしいんですよね。
まず一つがアートの作品を家の中に大量に持っているような資産家とかそういう人の家を訪問しまくって
そういう人がどういう家で生活しているのかっていうのをリサーチしたっていうのも言ってて
もう一つが逆に現代の学生っていうのはどういうような生活をしているのかっていうのを各地で調査したっていう話をしてて
その中で学生とか、IKEAを買う人は一般的な人だから、そういう人たちが抱えている問題は収納がないとか、現実的な問題がある。
その中でいかに付加価値をつけるかというところで、付加価値は何なんだっけ?というところで、
アートみたいなものへの親しみをバージラムラの作る椅子の中で持ってもらいたい。
一層単に作るだけじゃなくて、ちょっとしたアートの良さも加えてみる。それによって単に座るっていう機能を満たすだけじゃなくて、ちょっと日常が楽しくなったりとか、感情が揺さぶられたりとかするっていうのを狙ってやるってことにしたみたいな話があって。
39:09
バージラブローのIKEAのコラボを見ると、普通の椅子に見えるんだけど、ドアのストッパーみたいなのが椅子の足についてたりとか。
バジラプロ的にはドアのストッパーというものが、本来自由であるものをストップする発明だみたいなことがあるらしく、
そういう狙いがあって椅子に落とし込んだみたいな話があったりとか、
透明のガラス張りの棚みたいなのを作っているんですけど、それはそこに靴とか、自分の好きなアイテムを飾ってほしいみたいな狙いで作っているらしいんですけど、
それは大量に物がある中で自分の気に入ったものをあえて思い出すきっかけを作るみたいな意図でそういう棚を作ったりとか、そういうことをしてて、
でもイケアだからお手頃の価格で、デザイナーとのコラボ品は限定品として値段がすり上がっているとしそうですが、なるべく数も増やして手に届けやすい価格でやっていたらしいですね。
さっきの「七役の靴」の時もそうなんですけど、
本当に何で自分が今靴を作るんだとか、何で自分が今椅子を作るんだ、みたいなことを常に問いをしてるっていうような。
もう一個のダイアログっていう本の中であった話なんだけど、
トロイの木馬戦略っていうのを結構いろんな場所で口にしてて、
トロニーの木馬は、ギリシャの古代の古典の木馬をあえて戦地に送り込んで、その木馬に見えるものの中から戦士が出てくるみたいなことで、
一見おもちゃに見えるんだけど、その中から、要は相手の敵地にいかに送り込むか、みたいな話だと思うんですけど、その戦略をとっているみたいなことを口口に言ってて。
そもそも冒頭にもちょっと話したんだけど、アフリカにルーツがある黒人のアメリカ人がファッションをやるってことがめちゃくちゃ難しかったらしいんですよね。
10年ぐらい前でもそうだったみたいなんですよ。
で、ルイビトンとかシャネルとか、僕らがパッと思い浮かぶようなそういうハイブランドって、
どれも西欧が中心なんですよね。パリとかが中心になったりするから。
その西欧で、バジラブル自身はパーカーとかトレーナーとか、ストレートファッションをやってたから、
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それをそういうハイブランド、ラグジュアリーな世界に持ち込むだけでファッションをけがすなみたいな感じで、結構拒絶をずっとされてきたらしいんですよね。
でもそこに対して、いやそんなんだからハイブランドはクソなんだ、みたいな感じで拒絶するんじゃなくて、
いかにその中で入り込んで、そのハイブラウンドの中心地に入り込んで、そういう文化、西洋主義とか、白人史上主義みたいなのを変えられるか、
いかに中に入り込んでから変えるか、みたいなことを結構考えてたみたいで。
その中の一つとして、ヘイローを使うっていう言葉が出てくるんだけど、
ヘイローってのが日本語訳されると異言とか異行とかそういう言葉に訳されてたんだけど、
要はIKEAとかNAIKIとかそういう色んな会社とコラボしてたのは、
IKEAだったらIKEAのブランドだったり、NAIKIだったらNAIKIのブランドパワーみたいなのがあると思うんですけど、
そういうのをいかに利用するかみたいなことを結構考えてたみたいなんですよね。
それによって自分自身の作品の広まりやすさをブーストしたり、自分自身の信頼性を担保したり、自分自身が上り詰めていく手段としてヘイローを使うことを言っていて、その結果として狙い通りルイヴィトンのディレクターになったんですけど、
黒人のアメリカ人がやるという中での難しさはファッションをケガすなと言われたり、
アメリカ人である自分が何かを発表すると、
イブカシーンで見られることがよくあったらしいですよね。
さっきのヘルベチカーだったら、
フォントの選び方はわかっていないじゃないかと言われたり、
そういうことをしてきたからこそ、
リファレンスとかリサーチとかを丁寧にやって、言語化して、
これはこういう意味があるからこうなんだみたいなことを言えるようにしてきたみたいな
だから結構アイデアは急に降ってこないみたいなことをずっと言ってて
この本の中だと白人デザイナーの発表とか聞いてるとふと思いかんだみたいなことを言うけど
それは自分としては笑えてくるみたいなことを言ってて
バージル自身がそうやって言うと嫌々って言われるんだけど
言われるからこそ、だからそういうリファレンスとかリサーチとかを重視してきたっていうような。
そこまでやらないくらい、やらないといけないぐらい、向かい方が厳しかったっていうような感じらしいですね。
でもそんな中でもやっぱり、さっきのトロイの木場戦略みたいな感じで、反発するんじゃなくて、いかにコミュニティの中に入り込むかってことを考えてきてた人で、
それがうまく成功した例として言われているのが、ルイビトンでクレイティブディレクターになった最初のショーが2019年にあったらしくて、その時の、YouTubeにも動画が上がっているんですけど、軽く再生してもらえるだけでわかるんですけど、
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ランウェイというモデルによって歩く道が、
パリでやってるんですけど、パリの屋外に作られてて、めちゃめちゃ長いんですよね、ランウェイが。
で、例えばそれも、普通のショーとかだとランウェイが短いから、
見に来る人のは、序列が発生していて、
1列目ランウェイのすぐ近くで見れる人は重要な人、
見れる人は重要な人、2列目は次に重要な人みたいな、どうしても観客に序列が発生する。
なんだけどそのランウェイをめちゃめちゃ長くすることによって、誰もが一番最前列で、そのショーを見れるようなことをしたい、みたいな狙いがあったりとか。
あとそのショーに招待するのを、ファッション関係者だけじゃなくて、ファッションを学んでる学生とか、あとルイビトンの製造スタッフ自身も招待して、
学生とかだと賞を見に行けないし、製造スタッフも自分たちがビトンの服とかを作ってるんだけど、自分たちは賞を見ることができなかったりするんだけど、そういう人たちを招待するためにそういう長いラウンベイで、普段は賞に参加できない人もあえて招待してみたりとか。
あとは各大陸から、アジア人もそうですが、各大陸からモデルを採用したりとか、そういうことをいろいろやって、いかに自分の考えているインクルージョンとかダイバーシティみたいな考え方、
逆に自分がそれとは逆のことをされてきたわけなんだけど、それを単に反発するんじゃなくて、あえてLibitonのCreative Directorまで登り詰めた上で、そのインクルージョンとダイバーシティみたいなのを自分で表現するってことを、実際この2019年のショーでやったりとかしてるんですよね。
そう、っていうような、まあ、その、それをまあ、トロイの木場っていう風に言ってるんですけど、バージーラブロー自身は。
なんかある意味、こう、引用とか比喩とか、皮肉、アイロニックみたいなのを、やっぱその、単にこう、イヤイヤ、ダイバーシティで、インクルージョンで、みたいなこと言うだけだと、やっぱ反発を生んでしまったりとかするけど、
それをあえてユーモアを加えて伝える、インターネットミーム的に流通させることによって自分の思想を伝えていくっていうことも、ある意味トロイの木側をやってるっていうような感じだと思うんですよね。
っていう人で、なかなかこう色々作品だけを見ると、なんでエアー冗談にエアーって入れてんの?とか、なんかこう分かんなかったり、え?とか思っちゃったり、
あるいはさっきの冒頭のPyrexビジョンの話とか、チャンピオンとか既成品の服に40台で仕入れてシルスクリーンでプリントして500台で売るとか、それ大丈夫なの?とか思っちゃうんだけど、
そういうことをやってる上では、こういう、今話したようなトロイの奥羽だとかヘイロを使うとか、そういうような思想があって、
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思想にすごく一貫性がある、思想と自分の育ててきたカルチャーとかバックグラウンドにすごく一貫性がある人で、
それがファッションのアイテムとしてもすごくかっこいいと思うし、そういうのに集約されてるっていうので、すごい面白い人だなって思いましたね。
なるほどね。
ただ残念なことに、後年は、このダイアログという本の最後の方には、暗いトーンで書いてある章があるんですけど、
後年は、それだけダイバチティーがインクルージョンとか、そういうのをいかに体現するかということを考える、
それも西洋コミュニティの中心地に乗り込んでやるということを考えた結果、やってきたんだけど、
やっぱ黒人からしてみるとバージラブルは黒人っぽくないって言われるらしいんですよね
それはなんかこうアメリカの出育ってきてるっていうのもあるし
結構西洋仮…まあなんすかね結構こう頭のいい人たちと絡んでるってこともあったりとかして
なんか黒人からしてみると黒人っぽくないっていうような批判が結構されてきたらしいんですよ
その元々のルーツの方から批判されてたってことね
まあ結局アメリカ育ちじゃねえかみたいな、アメリカの結構なんていうか、工学歴な、
まあ入りの良い工科大学とかそういうところ入れるような人なので、そういうところの人なんじゃないの?みたいなこと言われることがあったらしくて、あるらしくて、
まあブラックライブズマターン運動とかもあったじゃないですか、そういうのは。
そういうところでも結構こう、バーディラ・ブロジェシーにはそのトロイの奥羽みたいな戦略みたいな話があるから、
表だって何かを主張するとか反発するとかしないわけなんですよ。
結構アイロニックとかユーモアとかを大事にしてるから、
表だって発信しないんだけど、それはどうなんだみたいなことを言われたりとか、
同じ黒人コミュニティから言われたりとか。
あとはバーディラブル自身も言ってるんだけど、
ルイビトンのクリエイティブディレクターみたいな、
ある意味強者になってしまったところから転落するのが結構望まれてるみたいなことを言ってて、
昔は黒人で苦労していたから、弱者だからこそみんなが助けてくれたんだけど、今となっては転落だけを望まれているんだみたいなことを言ってたりとか、そういう批判に苦しんで、本当は黙っていたいんだよねみたいなことを言ってたりとかする人なんですよね。
その中でも言っているのが、後世に残したいのはメインストリームという考え方を変えるロジックを俺は残したいんだみたいなことを言ってて、
自分の作ったものが別にパクられてもいいっていうことを言ってる人なので、
作品そのものというより自分の思想とかロジックとかをいかに構成に残すかってことを、
コーネーは大事にしてたらしくて。
その一環で多分ハーバードで講義やってたりとかもしたんですけど、
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自分の考え方をオープンソースにするみたいなことを言ってて、
自分のメソッドとか考え方をいかに他の人も真似できるようにするかとか
他の人がショートカットできるようにするかみたいなことを結構
心血を注いでやってたみたいですね
っていうような感じで
ザーッと話したんですけど
なかなか結構対話集みたいな本なんで
論理立てて話すのなかなか難しいかったりするんですけど
まあいろいろデザイン的な、僕らの仕事にも結構通じる部分があるなと思ったんですよね。
例えば結構越境してる人だから、いろんな理事やってみたりとか、ファッションやってみたりとかインテリアやってみたりとか、そういうことをやる中で、自分自身のメタなデザイン、哲学みたいなのを構築してたっていう。
それをかつオープンソースにして誰でも真似できるようにするってのは、もうなんかは結構ウェブの世界と近いなと思って。
てかなんかすごくこの人ってインターネットが好きなんだろうなっていうような感じで、さっきのタンブラーの話もそうなんですけど、
そういう意味ですごい親和性を、親近感を、親近感がすごい湧いたっていうような本でしたね。
なるほど。
っていう、あんまファッションのこととか全然知らなかったんですけど、すごい面白かったんで。
確かに。なんか名前は聞いたことあるんだよな、色々だから。
バージラブローっていう人の名前とか、オフホワイトとか、でもあんまりよく知らなかったんで、非常に面白かったですね。
そうですね。あとなんか、結構このダイアログの中では、いろんなアーティスト、現代アーティストとか、とも、とか建築家とかも結構対話してて。
バージラブル自身はファッションデザイナーというよりは自分の思想を表現するという、ある意味アーティスト、アートの世界に近い人だったのかなという気がしていて、
アートがどういう文脈で来たかを知った上で読むとより面白いのかなという感じでしたね。
エディットする上ではホームとよく揉めるみたいな話もあって、
ナイキとかの案件でそういうことやると、
ナイキのロゴが知的財産権みたいなことで守られてるわけじゃないですか。
で、なんか一時期、知らなかったけど、コンバースタイルじゃないですか、ハイカットとか、
なんか今ナイキの子会社なんですね。
そうなんだ。
ナイキのコラボの一環で、Converseのハイカット、有名なスニーカーもリデザインしようとして、
あえてConverseの星のマークのロゴじゃなくて、そこにナイキのスイッチを入れようとしたとか言ってた。
なるほど。
それも一緒のエディットでやるリミックスみたいな感じです。
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なんだけど、さすがにそれは怒られたとか言ってた。
なるほどね。
それぐらい既にあるものをいかに活かして、みたいなことを考えて。
実際はかっこいいんですよね。
YouTubeのハーバードの上がってる講義の中で、
実際唯一作ったプロトタイプみたいなのを見せてくれるんですけど、
それも実際かっこいいんですよね。
別にね、だって、ブランド的な問題以外は何もないもんね。
そこにつけることに対して。
そうそうそう。
「それの方がかっこいいからええやん」みたいな感じなのがいいね、なんか。
ハーバードのその講義がYouTubeに全部上がってるんですけど、それもなかなか面白いですね。
その一足しかない靴を「ほら見てみなよ」って言って、学生に急に弾状から投げて、
「これ回してみなよ」みたいな感じで投げたりとか、
「いや、その靴はそんなに大切にするもんじゃない」みたいなことを言ってたりとか。
それぐらい自分の作ったアウトプットに対しては そんなにこだわりはないんだなっていうのは
それを見ても思いましたね
なるほどね だから別にマネされてもいいし
むしろそのものっていうよりは そのものができるまでのプロセスだとか
考え方の方が重要だよっていう話だよね やっぱり
そうそうそう
やっぱりさっきのインクルージョンとか そういうことを言いながらも
いやいやオフホワイトすげえ高いじゃないか みたいな批判もすごいされるらしくて
でもそれはあえてそうやってハイブランドとしてやっぱりショーみたいなのを開催することによって自分のブランドにハイロー移行がつくし、信頼感もつくし、いろんなメディアから注目してもらえることによって自分の思想が広がっていくっていうようなことで、あえて高い値段で出してんだ、そこにはこだわりがあるみたいなことを言ってたりとかしますね。
うん。だからすげー、なんかやってることにすごい一貫性があって、すごいかっこいいなって思いましたね。
なるほどね。
まあちょっと、たまには全然知らない分野の本を読んでみるのもいいなって思いました。
いや、面白かったですね、非常に。
っていう感じで、なんか、他分野の本でおすすめがあったら教えてください。どなたから。
なかなか読まないってことないんだけど、 結局、わかんないじゃない?
自分とあんまり近くない分野の本を見ることって、 やっぱり本屋行かないとダメなのかもね。
そうですね。
本屋ってそういう出会いがあったなと思ってたから、 わかんないけど、表紙かっこいいから手に取ってみるっていう。
そういう
ありますよね
僕も勧められなかったら絶対読まなかったもんな
そうだよね
そういう機会をたまには作らないといけないのかもな
そうですね
なんかそういう会できたらいいですね
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なんかわかんないけど
でもさ、なんか、いやわかんないけど、こう、そういう、なんていうの、本や、本だけのフリーマーケットみたいなのやっても面白いかもね。
まあそういうのあるかもしれないけど、そのフル本一みたいなやつはあるのかもしれないけど。
なんかそういうのが、新しい出会いがあると面白い。
絶妙な距離感が作れるといいですよね。
なんか今回、こう、僕、勧めてくれたのが、まあ普段仲良い人だから。
この人が言うんだったら多分面白いんだろうなみたいな感じで読んでみたんですけど、全く知らない人だったら手を取らないかもしれないじゃないですか。
絶妙な距離感から思ってもないレコメンドが得られるって結構大事だろうなって。
てかそれこそ昔あれですよ、もとやまさんの時あったかな?クックパッドにおすすめの本を紹介する社内サービスみたいなのが。
いや、なんかあったよねそれ。
池田さんが確か、池田さんがコアしたんだっけな。
あれすごい良かったなぁと思って。
そうだよね。
そういうさ、別にさ、それも、誰が?とかなくていいんじゃないかなって思ってて。
そう、ギミツは誰ってよりも、近しコミュニティーね。
そうそうそうそう。
近くの人が今これ読んでるとか、これいいなと思ってるみたいなやつがワーって流れてくるやつとかあるといいのかもしれないよね。
Twitterの自分がフォローしてる人が読んでる本が流れてくるとかね。そういうのがあったらいいのかもしれないですよね。
でも別にそこに誰とかはそんなにいらなくて。
そうそうそう。自分の1ホップ、2ホップ先の人が話題にしてる本とか。
確かに。そういうのがあればいいのかもな。
それの本もできるし、例えばYouTubeとかもできるかもしれないし。
そうね。
なんかわかんないけど。そういうのをやってみても面白いのかもね、確かに。
Twitter Blueが、自分のフォロワーが話題にしているニュースっていう一覧を出す機能があったりしたんだけど、そういう感じですよね。
そういう感じかもね。確かにね。
なんか、やっぱり、よりリモートワークになったりとか、そういうのも含めて、本屋に行かないだけじゃなくて、人と接する機会も減っていった結果、あんまり新しい出会いがなくなってくるみたいな。
新しい出会いっていうのは人だけじゃなくて、コンテンツとか本とかもそういう感じがちょっとするなっていうのもあるから。
そこをもうちょっと、単純に人と人っていうだけじゃなくて、新しいコンテンツの出会いを増やすっていうのも、もしかしたら課題としてあるのかもしれないね。
そうですね。
1:00:00
まあなんで、これを聞いてる人でこれをちょっと読んでみろっていうのがあったら教えてください。
そうだね、ちょっと俺はこれがいいと思ってるみたいなのがちょっと知りたいよね
デザインのとかっていうだけじゃなくて
これを取り上げてほしいみたいなのがあれば
ぜひぜひそういうのもお待ちしていますので
そういうのはリサイズFMのハッシュタグ、Twitterでつぶやいていただくか
もしくはね、ショウノートにあるお便りリンクから送っていただければ
全然もうそういうのでどんどん取り上げたりして
ちょっともしかしたらエピソードにして話したりするかもしれない
いただけたらなと思いますね
うん
はい
実際前編は毎週金曜日に配信しています
Spotify、Apple Podcast、Google Podcast、YouTubeなどで配信していますので
よかったらチェックしてみてください
ということで今回はここまで
また次回お会いしましょう
さよなら
さよなら
(エンディング)
01:01:11

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