1. レイ・イナモト「世界のクリエイティブ思考」
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2025-06-10 22:02

#127「子供を4人育てながらキャリアを築く方法」

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第127回は、フィリピンで長年、クリエイティブエージェンシーを経営されていた業界のリーディングウーマンMerlee Jaymeさんがゲストで登場。「キャリアと家庭のバランスなんてとれるわけがない」と語るMerleeさんが、どのように自分の限界を突破してきたのか?今回は、Merleeさんに「子供を4人育てながらキャリアを築く方法」について、詳しくお話を伺いました。


◆Merlee Jaymeさん

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7月14日にレイ・イナモトが、レディー・ガガの靴を手がけたことでも知られるシューズデザイナー・串野真也さんとトークセッションを行います。一夜限りの公開収録イベントです。是非ご参加ください!

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サマリー

フィリピンで成功している女性起業家のMerle Jamieさんが、4人の子供を育てながらキャリアを築く方法について語っています。彼女は母親としての威厳を持ちつつ、仕事と家庭を両立させるための工夫や考え方を共有し、特に「チェアマム」という肩書について説明しています。このエピソードでは、Murray Jamieさんの話を通じて、子育てとキャリアの統合に関する重要なポイントが語られています。特に、バランスを追い求めずに統合されたアプローチと、社会の理想に縛られずに自分らしく生きることの重要性が強調されています。

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This is Reina Moro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is Reina Moro. 皆さん、こんにちは。ニューヨーク、東京、シンガポールを拠点にするグローバルイノベーションファーム
I&CO、共同創業パートナーのレイ・イナモトです。 この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントをされています。
Merle Jamieのキャリアとビジョン
今回のゲストは、フィリピンで長年クリエイティブエージェンシーを経営されていた業界のリーディングウーマン、
Merle Jamieさんです。 Merleさんは、世界で認められた数少ないアジアの女性経営者でもあります。
彼女は、もう長年、業界、特にそのクリエイティブ業界、広告業界の有名人だったので、
カンヌだったりとか、あとアジアのクリエイティブフェスティバルとかでも、よく登壇をされていて、スピーチを聞いたりとかしていたんですけども、
2022年かな、クロアチアで僕もスピーチをする機会があって、彼女もそこで登壇をされていて、その時ですね、
彼女が登壇しているのを、そのパートナーの旦那さんが、あたかもファンのように写真を撮っていて、すごく応援をしている姿が、
心が温まって、ああやってお互い応援しているんだな、特にその旦那さんであるパートナーの方が、ステージはなくて、
逆にその彼女がステージに立って、それを応援しているパートナーがいるっていうのは、すごく素敵だなっていうのが僕の印象だったんですね。
今回、まゆりさんと話す機会をいただいて、どういう話を聞こうかなと思っていて、もちろんその彼女のキャリアということもあったんですけども、
僕も今自分で会社を経営していて、子供が何人かはいるんですけども、今家でちっちゃい子は一人いて、それでも結構ヒーヒーしてやっているのに、
彼女はその4人を育てながら会社を起業し、そして経営されて、そしてなおかつ世界でも認められたっていう、すごい、ほんとスーパーウーマンだなって思うんですね。
なので今回はそんなまゆりさんに、子供を4人育てながらキャリアを築く方法についてお話を伺いました。
まずご自身で考案された、チェアマン、会社の代表であり、同時に母親でもあるという、この肩書に込めた思いを聞かせてください。
私は家庭では、4人の子供を持つ母親です。そしてそれと同時に、自分で経営する会社のリーダーとしても、スタッフを全員、自分の家族のように育てていきたいと考えています。
フィリピンはもともと母親を上回る文化があり、女性が大統領になったことも2回あります。そうした社会的な背景を踏まえ、自分には会社の代表と母親を掛け合わせた、チェアマムという肩書がぴったりだと思っています。
母親のように威厳を持ち、強くて尊敬される、尊敬の名を持ったリーダーとして、みんなを導いていきたいと思っています。
仕事と家庭のバランス
4人の子供を育てながら会社を経営するというのはかなり大変だと思いますが、どうやってバランスをとっているんですか?
バランスをとるなんて不可能です。どちらかというと、家庭と仕事という全然別の仕事をしています。
私は25歳とかなり若い時に結婚をして子供を産みました。でも野心的だったので、家庭や子供がキャリアの障害になるとは考えていなかったんです。
妊娠8ヶ月になっても企画を朝まで考えて、それから帰宅してまたすぐ出社する、そういう働き方をしていました。
広告業界は競争が激しく、仕事量も膨大なので、子供を産んで仕事を辞める人は大勢いましたが、私は家庭も子供も手に入れてキャリアアップもしたかったので、この業界を去るなんて考えたこともありませんでした。
例えば子供が小さい時には仕事の合間を縫って発表会に駆けつけたこともありました。その日は取締役会でプレゼンをしなければいけなかったんですが、冒頭でビジョンを説明した後、詳細な事例の紹介は部下に任せて、少し席を外して一気に階段を駆け下りて子供のバレエの発表会を見に行ったんです。
子供が踊り終わったらステージで花束を渡して、証拠写真を撮って、あっという間にプレゼンに戻りました。20分くらいでしょうか。トイレ休憩には長すぎますが、誰にも迷惑をかけることなく何とかやり遂げました。これが全然別の世界を何とか一つにまとめあげるということです。
決して簡単ではありませんが、私はどっちもちゃんとやるぞ、いつもそう思っていました。オフィスの近くに引っ越して、一旦家に帰って夕食を作り、子供を寝かしつけた後仕事に戻る、そんな風に働いていた時もあります。
バランスなんて取れていないし、両立しているとも言えませんが、私は並行する2つの世界を境目なく行き来することで何とか毎日をやり過ごしてきたんです。無茶苦茶な話に聞こえるかもしれませんが、やっていればなれるものです。
子供が大きくなったって一緒です。娘は33歳になりましたが、政治家をしているクライアントと撮影をしている最中にいきなり電話してきて、「ママ、ママ、パーティーなのにあれがない、これがない。」と話が止まらないこともあります。子供が3歳でも33歳でも何も変わらないんです。
会社の代表と母親の仕事をずっと行き来していれば、そのうち嫌でもうまく切り替えられるようになります。そしてこの方法は子供たちにとっても良かったようです。
私は週末も仕事をする必要があったので、よく職場に子供を連れて行き、お絵かきなんかをさせていました。子供たちには、「みんな、これは透明人間ごっこよ。ここには存在しないと思って誰にも話しかけず静かに過ごすのよ。」と、そう言い聞かせました。
そうしたら子供たちは飽きもせずに絵を描き続け、大人になった時には4人全員が広告業界に就職しました。もし仕事を続ける母親のことを嫌っていたら同じ業界には入らないでしょうから、私やスタッフたちが競い合うようにクリエイティブな仕事をするのを見て刺激を受けたんだと思います。
仕事と家庭という別の世界をまとめ上げるのは簡単ではなかったと思いますが、うまくいった背景にはどんな理由があると思いますか?
子供たちにとっては、子供たちが仕事をしなければならないことは、子供たちの楽園を押されることがあります。ただ私には、子供や家庭があってもキャリアアップできると証明するんだ、そういう強い思いがあったので、とにかく突き進みました。もちろんうまくいかなかったこともあります。
そういうときは、夫を頼るしかありませんでした。
ご夫婦でどんなふうに助け合ったんですか?
男性は仕事に行き、家庭を守り、女性は家庭を照顧します。しかし、今日、私たちは両方とも仕事をしている。私たちは両方とも子どもを照顧し、両方とも家庭を照顧します。しかし、私はもっと多くの役割を持っていると感じます。私はもっと多くのことを扱わなければなりません。
しかも私は毎日きっちり5時に終わるような仕事をしていないので、いつも夫にもっと協力してほしいと言わなければなりませんでした。夫婦のコミュニケーションは難しいものですが、何度も何度も気が遠くなるほど気まずい話し合いを重ねて、どうにか折り合いをつけていくしかなかったんです。
ある日、疲れすぎていて頭が回らず、子どもを学校に送って帰る途中にカージャックにあったこともあります。車にいきなり男が乗り込んできて、私の頭に拳銃を押し当てたんです。私は気が動転して思わず相手の拳銃をつかんでしまいました。
ただ、口からは驚くほど冷静に、私は降りるし車もあげる、そんな言葉が出たんです。怖かったけどパニックにならずに済んだのは、夫がいつも優先順位を考えるべきだ、そう言っていたからかもしれません。
夫婦にとって、相手のことを尊重する気持ちは何より大切だと思います。尊敬できなければ助け合えないからです。
広告業界で働いていると、完璧な仕事が求められるので、私は仕事のことばかり考えていて、人の話を聞いていないことがよくあるようです。夫はそういう時、「また別のことを考えているでしょ?」と言ってくるので、結構我慢させているのかもしれません。
でも本当に私の仕事を尊重して、よく応援してくれます。新しい事業を始める時も、いつも、「やればいいじゃないか。君なら絶対にできるよ。」と励ましてくれます。
もう一度子育てをやり直すとしたら、同じことを繰り返しますか?それとも何かやり方を変えますか?
もしやり直すとしたら、もっと子供たちと一緒に過ごすと思います。今でもできるだけ子供たちと一緒に映画を見たり音楽を聞いたりして過ごすようにしています。子供が大人になっても、ママはママと頼ってくれるのは嬉しいですし、これからもどんなことでも相談してほしいと思っています。
そして娘たちにも、「良い母親や良い妻になれないのではないか。そんな恐怖心から野心を手放さないでほしい。」と伝えています。独身女性の多くが怖がって自分の野心を叶えるための挑戦から逃げてしまっているのを見てきました。
まずは大きな夢を抱かないとそれを達成することはできません。大きな夢を捨てなければ人間は成長しますから、母親になっても家族とともに様々な障害を乗り越えていくことができるんです。喧嘩をしても走り続ければ後になって振り返った時に自分が多くのことを成し遂げられたと気づくことができると思います。
野心を持ち続けてとにかく突き進めばすべてを手に入れることができます。逆に言えばそれが唯一の方法です。どうか皆さん、夢を諦めないでください。
ここで学校から帰ってきた時に途中でカージャックに会ったっていう話をしていたんですね。周りに注意を払ってなかったらいきなり突然人が入ってきて拳銃を向けられたんだよねみたいなことを普通の出来事のように話されていて、それって命に関わることじゃないんですかっていうふうに僕は驚きながら聞いてたんですけども。
統合の重要性
彼女はそれをこんな酷い目になって死にそうになったの?みたいな感じではなくて、もう普通の出来事のように話されていたのが信じられないことなのに淡々と話していて、それって僕だったらあそこまで落ち着けて話せないよなっていうふうに思いながら聞いていたんですね。
そのことが彼女のリーダーとして母親として人としての在り方をすごく表しているなと思いました。
なので、今日このマリーさんとの話の3つのテイクアウェイなんですけども、まず1つはバランスではなく統合、2つ目は気持ちの切り替えのスピード、そして3つ目は社会の理想を追いかけない。
まずはこのバランスではなく統合という話なんですけども、彼女自分のポジショニングというか自分のパーソナルブランディングとしてチェアマンという言い方をしているんですね。
英語でチェアマンという男の人のチェアマン、チェアマンというのは日本語にすると会長とか代表とかそういう意味があるんですけども、
そのチェアマン、男性だっていうところをマム母親という言葉にしてチェアマンというのを彼女ご自身のブランディングとして会社を起業された時からずっと使われているそうなんですね。
で、どうやってその母親そして会社の経営者としてバランスをとっていたんですかっていうふうに一番最初に聞いたら、いやバランスを取ろうとはしなかったんですっていうふうに最初に言われて、
バランスではなくて統合だっていう言い方をしてたんですね。
なんか僕も子供を持つ親として、そして仕事をして会社を経営している身として、なんかバランスを取らなきゃいけないなっていうプレッシャーはどっかにずっと持ってましたし、まだ持っているところもあるんですよね。
なんですけど、ここ2年ぐらいできるようになったのが、例えば僕の場合だとその夜のミーティングとかって日本とそこそこやる時が多いので、
夜、家に入れないことがあるんですけども、4時ぐらいに一旦仕事を辞めて、そして子供を迎えに行って、家に連れてきて、ご飯を一緒に食べて、でまた仕事に戻るみたいなことをやれるようになって、
それってそのマーリーさんが言っていたバランスではなく統合っていうのを、なんか僕はそれを今までバランス取らなきゃみたいなプレッシャーに追われてやっていたのが、
統合っていう目線で見ると、ちょっと重荷が減るというか、そういう感じになったので、ちょっとすっきりしたところはありましたね。
なんでこの一つ目のバランスではなく統合、なんかすごくシンプルなポイントなんですけども、どっちか優先度を上げなきゃいけないっていうことではなくて、どっちも大切だから一緒に築いていくってことを彼女はもう20年前からやられてたっていうのはすごいなと思います。
さすがスーパーウーマンのマーリーさんだなと思いました。
社会の理想を追いかけない
二つ目、この気持ちの切り替えのスピード。僕は個人的には気持ちの切り替えがすごく下手な人間なんですね。
なんかうまくいかなかったことがあったりとか失敗したりとかあると、それを引きずってしまって、まあそのことにはよるんですが、1日ぐらいなんか気持ちが重かったりとか仕事に集中できなかったりっていうのが少なくないんですよね。
なんですけども、今回マーリーさんと話していて、拳銃を突きつかれてももう次のことにすぐ行くっていう彼女のこのスーパーパワーっていうのが羨ましく思えたのと、そうやってもう本当に起きちゃったことはしょうがないんだから次に進むだけなんだよねっていうのは今回一つの自分へのレッスンとしてすごくためになりました。
なかなかこれはその人の性質だったりとか才能だったりとか性格だったりとかするとは思うんですけども、やっぱりその最初のポイントみたいにバランスをとるっていうことよりかはもう統合するっていうところで、その切り替えのスピードがその統合の秘訣なのかなとは思います。
それが2つ目。そして3つ目の社会の理想を追いかけない。
話の中でNever Stopっていうことをおっしゃっていたんですね。これどういうことかというと、特に女性の場合だと、例えばその結婚をして子供ができて、出産を迎えてっていうことになると、どっかでその自分のやってる仕事を一時停止して、例えば3ヶ月とか1年とか2年とか子育てをするとかっていう、特に日本の場合だと、
良き母親であるべき、良き妻であるべき、良きパートナーであるべきみたいな、言葉でそう言われていることもあれば、暗黙の了解のようにその社会のしきたりみたいに皆さんがこう自然にそうあるべきだよねっていう風な考え方も結構あると思うんですね。
そういうところに引きずられずに、Never Stop、それってやっぱり自分の自分があって、ここにある理想だったりとかここにあるしきたりとかに振り回されてなかったっていうのが、彼女の強みだったのかなと思います。
今回Murray Jamieさんとの話の中の僕の3つの聞いていかげは、1つ目はバランスではなく統合、2つ目、気持ちの切り替えのスピード、そして3つ目は社会の理想を追いかけない。
もしこの番組を気に入っていただけましたら、Apple PodcastやSpotifyで5つ星の評価をいただけると嬉しいです。
次回も引き続きMurrayDさんと、はみ出ていることの強みについてお投稿します。
どうぞお楽しみに。
世界のグリープ思考、お相手はリーナウンドでした。
デジタルガレージは、危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを、創業以来大事にし続けています。
これからくるWeb3、オープンソース時代を見据えた、テクノロジーで新たなビジネスを生み出す仲間を募集しています。
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