2025-02-25 14:19

#113 Ask Me Anything「ひとつのことを極めるには?」

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第113回はリスナーからの質問に答える「Ask Me Anything」。今回は、音楽制作を長年、やられている

高阪勝也さんからの「ひとつのことを極めるには?」という質問に、レイ・イナモトが自分自身の経験を踏まえ、具体的にアドバイス。クリエイティブ思考を武器に21世紀を生き抜くヒントを紹介します。


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サマリー

このエピソードでレイ・イナモトさんは、高坂克也さんの「ひとつのことを極めるには?」という質問に答えています。アメリカと日本の文化の違いを通して、個性や表現の自由について考察します。また、音楽制作におけるオリジナリティの重要性にも触れています。自己の個性を伸ばす方法や、他者との違いを強みに変える重要性が語られています。特に、日本における同調圧力に対抗しながら独自性を見つけ出すことの価値が強調されています。

文化の違いについて
世界のクリエイティブ思考
こんにちは、レイ・イナモトです。
皆さんこんにちは、ニューヨークと東京とシンガポールを拠点にするグローバルイメーションファームI&CO共同創業パートナーのレイ・イナモトです。
目まぐるしいスピードで世の中が変化する中、この番組は日本人が世界で必要不可欠な存在となるためのヒントを探ります。
今回は、Ask Me Anythingをこの番組のプロデューサー竹村優子さんと一緒にお届けします。
はい、レイさん、今日もよろしくお願いします。
今回番組にお悩みを寄せてくださったのは、音楽制作を長年やられている高坂克也さんです。
今回は、そんな高坂さんからいただいた、「ひとつのことを極めるには」というご質問についてお答えしていこうと思います。
では早速いきましょう。
では早速お呼びしましょう。
初めまして。
初めまして。
僕は20代からクラブDJをやってまして、30代からヒップホップのトラックメーカーというのをやっています。
今回レイさんにご質問させていただきたいのは、アメリカ人にあるひとつのことを徹底的に追求して極めるような技術はどうやったら身につけられるのかということです。
以前からアメリカの人たちの関心のあることや好きなことに打ち込む姿勢をとても羨ましく感じています。
レイさんもずっとひとつのことを極められてアメリカや世界の方々と仕事されていますが、ひとつのことを徹底的に極めるたびにはどうしたらいいでしょうか。
どうもありがとうございます。
これは僕にとっては意外な質問で、予期せぬ質問だったんですけども、まず文化と教育の面かなと思うんですけども、
日本って社会的文化的そして教育の方面からも標準とか基準っていうものがあって、そこにこうみんな揃えていこうという傾向がすごく強いと思うんですね。
逆にアメリカは同じ観点から見ると、もちろんこれが基準だよとかこれが標準だよっていうことはあると思うんですが、
個性、個人個人の性質、強さ、性格が何なのかっていうところを結構尊重する社会なのかなとは思います。
もともとその社会の在り方を見てみると、日本は明治時代ずっと鎖国だったという背景もあるのかもしれないんですが、
もう圧倒的に過半数の人たちが日本人という同じコンテクストの中で育って教育されてきた人たちがもう9割以上だと思うんですね、統計的に見ても。
逆にアメリカって移民でできている国で、今240年くらいですかね、経ってはいるんですけども、
今となってはアメリカで生まれてアメリカで育ったって人も多いと思うんですが、もともとは他種の民族の合衆国であり、人々が違うっていうのが前提だったと思うんですね。
それプラス言論の自由だったりとか宗教の自由だったりとか、そういうことが法律的にも社会的にも認められるところ、日本でもそういうのはあると思うんですけども、
それ以上に日本以上にそういう傾向が強いので、組織集団っていう前提で成り立っている日本と個人個人が違うという前提で成り立っているアメリカの文化の違いがまず根本的な前提にあるのかなとは思います。
それを背景にまた考えてみると、いいことだなと思うのは、日本が今まで特にその昭和の時代から伸び続けていたのも、やっぱり組織の力がすごく強かったと思うんですね。
日本の企業が戦後間もなく60年代から60年代70年代80年代ずっとグワーッと伸びてきたのも、組織の意識が強くみんな集団で前に進んでいくっていう力が民族としてすごくあったと思います。
だからそこが日本の強みであり、それの反面的に言うと同調圧力みたいな言葉もあるぐらい、他と違うことが少し煙たくみられるというか、そういう社会でもあるので、みんなと一緒に右ならえ右じゃないですけども、そういう社会になっちゃっているところも少し重い影響としてあるとは思うので、
そこが他から抜け出ないっていうところが意識的にも無意識的にも社会の中にあるのかなとは正直思います。そこが何かまずみんなと同じことをやりましょう。これが基準ですよ。これが前提ですよっていう社会とみんなと違うことをやることが尊重される社会の違いが今小坂さんが気にされている。どうして一つのことを極めている人が多いという印象につながっているのかなっていうのは正直思いました。
音楽制作の個性
もうちょっとお聞きしたいと思うのは、この質問の裏側には何があるのかっていうのをもうちょっと聞けたらなと思います。
そうですね。ニューヨークには2回ほど行ったことがあるのですが、その時にやっぱりその街のエネルギーというか、集まっている方の、そこで住まれている方の何かエネルギーというか、そこに来て何かやってやるぞみたいな力ってものすごく感じて、そういうのはやはり日本のどこか都会に行ってもそういう感じは何かちょっと違うような気がするんですね。
アメリカの極端なまでに何か突き抜けている力っていうのは何なのかなっていうのはとても昔から気になっていて、日本は何でそうならないのかなっていうのをやはりずっと思っていて、それでちょっとお話させていただきたいなと思いました。
はい、ありがとうございます。そうですね、これはあれですか、やっぱりその音楽制作をやっている中でどうやってこう一つのことを極めるにはっていう、そういう背景があったりします。
そうですね、一つ極めて言って表現っていうところで言うと、やはり自分自身のオリジナリティというか、自分が持っている独自性っていうのを発揮できるっていうことが、やはりそれを一番やりたいっていうのは思っているので、それはアメリカの方とかはすごく強く持たれているなと。
なんかそれはとてもやはり羨ましく思うんですね。で、自分独自のものって何だろうっていうのは、自分でも改めて音楽を作るってなったときに、ちょっと自分自身をどうやって出していけばいいのかなっていうのはとても思うときがあって、それはやはり海外の方はすごいなとはずっと思うんですね。
同調圧力だったりとか同じ基準で判断されるっていう前提がある日本の中で、逆にはみ出すっていうか飛び抜けるチャンスって逆に多いと思うんですよね。
で、そういうことを考えると、他と似たようなことをやることもあれば、あえて違いを見出すっていうのはある意味海外よりも日本にいた方が特に日本の市場の中では出しやすいのかなっていうのは思います。
特にその音楽という表現の世界の中だと、またそれはそれで自分の個性だったりとか、いかにこうはみ出ているかっていうところが尖っているかっていうところが売りになりますし、それが才能でもあると思うので、同じ基準が良いとされている日本の中で、特にその表現の世界で言うとチャンスは多いんじゃないですかね。
そうですね。
最近で言うと、日本人のラッパーとかでも海外の人とコラボしたりとか、あと海外のラッパーとかが日本語の歌詞を混ぜたりとか、そういうのもちょこちょこ出始めてるじゃないですか。
そうですね。
だからそれで言うと、音楽の世界でも日本の歌詞だったりとか、日本語の歌だったりとか、日本人のアーティストが少しずつですけれども、数は多くないかもしれないんですが、認められてはいるとは思うので、そういうことを考えるとタイミングとしてはすごくありなんじゃないかなと思います。
そうですね。
自分自身の部分もそうですし、日本人としての何かを出していければ、世界でも通用するというか、何か面白いものが世界に出していけるのかなとは思いますね。
ここまでお送りしてきましたレイナモトの世界のクリエイティブ思考。今回はリスナーの質問に広く答えるAsk Me Anythingをお送りしました。
個性を伸ばす方法
今日は甲坂さんからの一つの物事を極める方法という質問に答えていただきましたが、確かにレイさんおっしゃっていたように、アメリカの方が早く個性を伸ばすチャンスがやってくるのかなというふうには思いました。
日本にいながらにして同調圧力に負けずに個性を伸ばしていくにはどうしたらいいのかななんて思うんですが、何かレイさんからアドバイスありますか。
先生の人だったりとか上司という立場にいる人たちは自分の生徒とか自分の部下がどう違うのか、そしてそれがなぜいいのかっていうのを意識的に指摘してあげるべきだなっていうのが一つと、
あと逆になかなかそういう機会に恵まれない人たちは意識的にまずは自分に近しい人たちにそういう意見を求めて、
友達だったりとか家族だったりとか親戚だったりとか学校の先生だったりとか同僚だったりとかいろいろあると思うんですけども、
そういう人たちに意識をしてそういう意見を求めるっていうのはそれはもうね、ただでできることじゃないですか。
そうですね。
お金かけずにできることなんで、それは恥ずかしがらずにどんどんどんどんやるべきだなと思います。
日本は割と欠点をならそうということばっかり考えてしまうというか、欠点ばっかり指摘されるからいいところに目を向ける前に私ってここがダメなんだみたいな、
ちょっと落ち込んじゃうところあるのかななんていうのはすごく今日感じました。
そうですね。やっぱりその他と違うっていうことが恥ずかしいと思っちゃったりとか、それが良くないみたいな空気感の場合もあると思うんですけども、
それこそ僕の場合は高校から海外に出てるんですけども、ここが違うからいいんだよとか、
芸術だったりとか美術だったりとか音楽みたいな、そういうちょっとクリエイティブなことをやってると先生が意外と指摘してくれたので、
それはそれで僕から聞かなくても学生の時はそういうことに恵まれてたのかなと思います。
あとですね、社会人になってからは今こう他の人に聞けばいいじゃんって言ったんですけど、
一番最初のきっかけに他と違うことが武器になるんだっていうのを気づいたのはですね、就職活動をした時なんですね。
だから21、22ぐらいの時だったんですが、大学を卒業してニューヨークに来て、まず僕就職にめちゃくちゃ苦労したんですよ。
最初の10ヶ月ぐらいは就職ができなくて、最終的にニューヨークに来た時だったんですが、どうしようか途方に暮れてしまって、
ヘッドハンターの人にダメ元でメールと自分のその時の作品集を送って、送ったら君はここが違うからっていうのを指摘してくれたんですよね。
なるほど。
君ができるようなことをできる人はあんまりいないからそこが違うんだよっていうのをそこでもあえて指摘してもらって、
そういうところからこれが違うのがいいんだっていうふうに思えるようになってきたっていうのがありますね。
自分の個性の見つけ方って何かポイントありますか?
そうですね。今回の話で言うと、高坂さんがやってらっしゃるヒップホップの音楽制作は日本のものではないですけども、
日本ってそのアメリカから来たものをリミックスしてまた他の形にして生み出すっていうところがすごくうまい国民でもあるので、
それはなんか海外のものではあるんだけども、日本人ならではの、そして大阪で音楽制作をされている高坂さんならではの他とは違う点がどっかに必ずあるはずなんですよね。
それを見つけさえすれば、すごく今までになかった新しいものができるんじゃないかなっていうのは話を聞いていて思いました。
やっぱり人と違うっていうのは良くないっていうところから、実はそれが自分の強みなんだっていうのを意識するのはすごく、
僕もそれも20年になってからしかできなかったんですけど、視点を変えるだけですごくいい武器になるんじゃないかなと思います。
はい、皆さんもぜひマインドセットをちょっと切り替えて、自分の強みを見つけてみてください。
このAsk Me Anythingのコーナーでは、皆さんからの質問を募集しています。
番組の詳細欄にあるリンク、またXQ Twitterから質問を受け付けています。
皆さんからのご質問をお待ちしています。
世界のクリエイティブ思考、お相手はレイナモトと
竹村由紀子でした。
デジタルガレージは、危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを、創業以来大事にし続けています。
これから来るWeb3、オープンソース時代を見据えた、テクノロジーで新たなビジネスを生み出す仲間を募集しています。
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ニューコンテクストデザイナー デジタルガレージ
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