それでも作っていらっしゃるビールのフレーバーって結構独創的というか、他にはないフレーバーをやっていらっしゃいますよね。
そうですね。自分のやってた音楽自体もそんなところがあるんですけど、
なるべくちょっと存在意義を出せるような、自分がいなかったらこれは存在しなかったろうなみたいな感じで、
独創的な感じでありつつも、ただもちろん基本は素直に美味しいと思えるようなビールを目指す。
そこはもう完全に自分たち基準で、自分たちがこのビールはいけてて、このビールは最高だと思えるものの基準の中であれば、
もう好きなだけ冒険しちゃおうみたいな感じで、もう常識を打ち破ろうかなみたいな感じの気概ではしています。
じゃあこの原料でこういうビールを作ろうっていうのは、本当にご自分、そしてご自分のお仲間の方とかそういう方が喜んで飲んでもらえるような、
本当こう、うちはって言うとあれかもしれないんですけども、ファミリー感覚で始めたっていう感じですかね?
そうですね。特にIPAとかサワーエールがうちは多いんですけど、サワーエールの方なんかは結構自由度が無限といえば無限なところがあるので、
こんなのビールじゃねえって言われるのとかもう全然想定内のこととしてもう開き直っちゃって、
いやもうこれどうよびっくりするでしょっていうのと、何これだけどめちゃくちゃ美味しいこんなの出会ったことないよみたいな飲む方の顔をモチベーションにしてやってるみたいなと。
最初ってあまり売上がどれぐらい上がるかとか、どれぐらいの収益になるかっていうのはなかなかそこまで達するのって結構普通だったら時間はかかるかなと思うんですけども、その辺の道のりってどうだったんですか?
でもあんまりそこは実は心配はしてなく、音楽がちょっとその辺が難しすぎた世界ではあって、音楽はもっとこれは売れるでしょうっていうところが、
そもそも自分が好きな音楽が売れる音楽じゃないっていう時点で、やっぱり売れるっていうのは難しいなっていうのはやっぱもう中学校から音楽やっていくうちにだんだん年々気づき始めたっていうところもあって、
レーベルやってる時もライブハウスやってる時も売れてる音楽を取り扱ってるっていう感覚は全くなくて、そこはほとんどビジネスにするにはもう難易度がSS級に難しい業界だと思っていたんで、
ビールに対してはこれすごいおいしいなとか、これ変わってるけど最高だなって思うものってちょっとやっぱりネットの意見とか見ると、そんなにずれがなく同じように賛同してる方っていうのはめちゃくちゃいっぱいいるけど、
実は何かそういう求めてる数に対してブル割りの数が少ないんじゃないかなっていうふうに自分自身は思った。自分がこんなブル割りあったら心躍るなみたいなブル割りをやったら絶対反響はあるはずみたいな、ちょっと実はいくらか自信はあったというのが。
言葉を選ばずに言ってしまうと、音楽はすごく長年やってらっしゃいますけども、ブル割りっていう事業としては3、4年ってそこまで長くないじゃないですか。
そこに対してのご自身の自信というか、これって絶対おいしいし、自分がおいしいと思ったら他もおいしいと思ってくれるよねっていう自信はもう感覚的なことなんですか?
そうですよね、本当におっしゃる通り。特に音楽なんていうのはライブの発表の前にいくらでもスタジオに入って練習して録音してっていうのができるんですけど、やっぱりあくまでも日本の法律の中だと一応訪問不留も一応禁止ということで、あくまで免許を取得できるまでは試しに作るっていうのもできなくて。
一応正規に認められているのは例えばサワーエール作ろう、この原料とこのスパイスというのだとしたら、例えば既製品のビールに副原料を混ぜてミックスして、この組み合わせ面白いかもなみたいなテストはできるんですけど、例えばIPAみたいなホップを使うっていうのは確かに実験することができないんで、確かに出来上がるまでは分からないっていうのがあるんですけど、
いろいろただ、今僕らが多分1990年代に始めたら多分難しかったろうなと思うんですけど、やっぱり幸いなことに、ネットでいくらでも調べられるというか、情報がもう無料に近いかなり落ちてるんで、割と音楽って結構ネットで探すみたいな、なんかやっぱりもうディグルとかって言いますけど、
この結構、リサーチして面白いアンダーグラウンドな音楽を掘るのとかが元々すごい好きだったんで、同じようにビールの醸造の方法だとか、今出てる新しい手法だとか、基本以外の情報を得るのもすごい好きな職分で、結構その性質があって、海外のとかも結構、うわこんな今作り方あったのかとか、こういう組み合わせありかみたいな感じで、
どんどんどんどん準備の2,3年の間にどんどん情報を蓄積していって、これだったら絶対おいしいはず、このビールのおいしいのはこういう風になってるからかみたいな感じで、情報をつなぎ合わせていって、最初はただあくまで机上の空論にはなると思いつつも、これであれば絶対おいしくなるはずというやっぱり過程の状態でしかなかったんですけど、
実際ファーストバッジを作って出来上がった時に、今思うともちろん荒削りなところはありつつも、機上の空論ではなかったなっていう感じで、そこでようやく完全に確立できたかなという風には思ってます。
なるほど。この番組のリスナーでティーネイジブルーベリーさんのビールを飲んだことがない方もたくさんいらっしゃると思うので、じゃあそういう方にお伝えするとしたらどういう風にお伝えされますか。
そうですね。スタイルはIPAとかサワーが多めではあるなと思うんですけど、もうちょっとラガーとかスタウトとかも作ったりはするんですけど、結構特徴的なビールが多いかなと思ってて、例えばサワーエールとかだと、最近だとカレーバナナ、マンゴー、ココナッツ、カフィアライムリーフとかを使ったサワーエールで、もう本当にカレーの香りがしつつもマンゴーの味ぐらい出てて、
バナナとかはもうちょっと後ろにありつつもちゃんと一つに調和して、あくまで美味しいと思える仕上がりになってて、そこは割と反響があったのとか、他もハバネロを使ったビール結構私は作ってるんですけど、例えば最初に作ったのはマンゴーとハバネロとカルダモンであったり、最近はマンゴスチンとドラゴンフルーツとハバネロ、ちゃんとピリッと辛いビールになってるんですけど、この辺だとか、
あとはそうですね、コーヒーとブラックベリーであったりとか、あとはさくらの塩漬けとラズベリーとイチゴとホワイトチョコレート、あと結構ドロドロに作ったのではズンダを使ったビールがありまして、
マズンダと桃と甘かけとヨーグルトとバニラを使ったビールで、あと果物の柿とほうじ茶とレーズン、ココナッツ、バニラ、オールスパイスとか、なんかそういうちょっと組み合わせが変わっているけど、ちゃんと美味しいっていうビールには仕上げてて、そこはちょっとうち独自かなっていうふうには思いますが、
結構そうやっていくつかのフレーバーがこうレイヤー重なっていると飲んだ時にそれがこう実感できたり、僕はちょっと飲んだことないの分からないですけども、そのいくつかの複数のフレーバーが分かる味になってるんですか?
そうですね、ちゃんと感じるようにはしてて、この果物入ってるとかって言いつつも飲んだ時に感じるかなみたいなビールって結構今までも他のところであったんで、自分が使うのはちゃんと意味がある感じに使いたいなっていうふうに思ってて、ちゃんと一応感じるようにはなってんじゃないかなっていうふうには思ってます。
こういうこの味の組み合わせとかっていうのは感覚的にこれとこれを混ぜたら美味しいんじゃないかなっていう感覚でされてるのか?
いや、結構しっかり調べて、アロマの辞典みたいなのとかもあったりもして、アロマの本と、科学的にもこの食材だったら、例えば緑っぽい成分と、もうちょっとオイルっぽい成分、チーズっぽい成分、もうちょっとベリーっぽい成分、
これが組み合わせたらマリアージュというかこのペアリングとしても最適になって合うよみたいな、やっぱり科学的な思考でここはできるようには全部してて、
で、実際それをやってから試してみて、スパイスとかフルーツを試す分にはアルコール生成前にもいくらでもできるんで、実験してみて、あ、これはいいね、確かにこれは合うかもと。
で、そこにやっぱり料理のアロマとも違うのが、やっぱりそこに発酵っていう成分があって、イーストの香りだとかもあったりするんで、そこっていうのは発酵してからのイメージもあって、いやこれはこうだから合うはずだみたいな、一応ロジカルにやってはいますね。
じゃあ、今も何種類ものたくさんのビールフレーバー出されてるんですが、この味にしようとかっていうところのその最初の考え方の試行のプロセスっていうのはどういうところから始まってるんですか?
これも実は結構ビールによって全部違うっていうところではあるんですけど、やっぱりその、例えば木のヒノキを使ったビールとかだと、徳川町っていうところに我々のブルワリーがあるんですけど、徳川町は木の町ということで有名で、やっぱ山がいっぱいなんで、
木を使ったビールを作りたいなっていう縛りの中で、その中に何を使う?ヒノキ。ヒノキのあの香りだったら、やっぱラガーエールとかより、なんかちょっとサワーっぽいのが合うかなみたいな感じで、だんだんちょっと条件の下でビールを膨らましていってみたいなことが結構あって、それもなんか若干音楽と近くて、
ちょっと今回4つ打ちのちょっとテンポ早めで、ちょっとなんかテクノ的な、なんかちょっとエレクトリックな音を入れつつも、だけどちょっとベースは思い出っぽくしようかみたいな、そういうなんかちょっと条件の下で何らか構築するみたいなのが結構得意で楽しかったりもするんで、
なるほど。
あの縛りをわざと自分の中でつけて、この縛りだったらこれが最高みたいな感じで、いつもクイズを解くみたいな感じでやっていくのが面白いところがあります。
じゃあ音がこういくつか重なってるみたいに、これとこれとこれが味が重なったら美味しいだろうなっていうのを想定して。
おっしゃる通りです。はい、そういう感じです。
逆にじゃあ、そう想定して作ってみたんだけど、全然思ったより美味しくなかったとかみたいな、そういうのってあるんですか?
えっとですね、美味しくなかったと思って廃棄にしたのは1回だけあって、でも美味しくないなと思ったまんまリリースしないようにしてて、
微調整っていうのがやっぱり結構重要かなと思って、なんかちょっと暴論かもしれないんですけど、
ちょっとここをブル割りとかでなんでこれでリリースしたんだろうみたいに正直ちょっとこんな言い方よくないんですけど、
っていうふうに思うのはもうブル割りを始める前から思うところがあって、
多分飲み手の皆さん、なんでこれ作った人本当に美味しいだろうなっていうふうに思うっていうのはやっぱりあるなと思ってまして、
やっぱり僕はその時点から皆さんもそうだと思うんですけど、自分が醸造家だったらこれリリースしないだろうみたいな商品をやっぱりリリースしちゃうのって、
もったいないからリリースしちゃうのか、それともその人の舌が狂ってるのかセンスがおかしいのかとかっていうふうに考えると、
やっぱりそう思わんでるのはもう絶対に嫌だなっていうのはあったんで、美味しくないなとか何か足りないなと思ったら、
やっぱり割と最初の方とか悔しいのは狙い通りにならなかったっていうのは確かにあるんですけど、
ならない時は微調整をして必ず美味しくなるように仕上げるみたいな、
最後のホップの量をしたりだとか、最後に果物を予定の分量よりちょっとさらに増して、
さらにそこからまた発酵させてみたいな、だから醸造スケジュールは伸びちゃって、
正直なんか利益面はあんまり良くないですけど、そういうやり方。
計算スケジュールがどんどん後ろ伸ばしになっちゃって、さらに原材料も想定より高くなっちゃってみたいなのがあるんですけど、
美味しくないっていう状態では絶対出さないようにしてて、微調整で必ず美味しくなるようには仕上げるようにはしてます。
最初の立ち上げの時っていうのは、これはご自身の財産というか、ご自身のお金で立ち上げたんですか?
それともどこから資金を引っ張ってきたとか、お金を借りたとか?
両方ですね。
やっぱり飲食店とかライブハウスだったら、やっぱり数千万とかっていう、これまでライブハウスを3つ立ち上げたのと飲食店を2つやったのがありまして、ただいってもやっぱり数千万の世界で、
自身でもやっぱりブルーアリーの、正直それぐらいの同じような資金で始める、小さいブルーアリーで始めようかなというふうには思っていたんですけど、数千万、できれば3000万くらい、具体的な金額言いますけど3000万とか始めようかなと思ってたんですけど、
やっぱりいろんな情報を仕入れているうちに、どうやら小規模でやったら、生産量が少なくなるっていうだけじゃなくて、味自体も結構小さいブルーアリーだと美味しくなるのは難しいっていうのが、結構自分がよく知ってもらってるブルーアの方が言ってて、それはちょっと問題だなと思ったんですよね。
その方のセンスも信頼できたし、やっぱり味は最高のものを作りたいというふうには思ってたんで、そうなると3000万じゃなくて、やむなくもっと規模を大きくする必要があるなと、それはもうお金持ちになるためでも、そういうわけでも何でもなく、ただ味のためだけっていうところなんですけど、
でやってると、結果的にやっぱり内装も何もかも入れると、結構奥近くのお金になったんですけど、だから自身の自己資金プラス融資を受けたのと、ちょうどタイミング的に事業再構築の補助金という制度が、補助金をちょっと活用しながらで、ギリギリな状態で最初はもう立ち上げたという感じです。
あれですか、やっぱり出してから結構すぐ反応があったというか、手応えがあったのか、やっぱりそこまで行くには1,2年かかったのか、その辺はどうだったんでしょう?
もう完全に前者でできてから、こういうふうに発表があったかなとは思ってて、逆に言うとそこでこけたら、もうこの事業は終わりだなぐらいな気持ちだったので、それはやっぱり飲食店って始めようって思った時って、この物件にしようって言って具体的に動くのってやっぱりオープンの3ヶ月くらい前とかだったりすると思うんですよね。
交渉があった時はあくまで物件があったら、この物件だったらこういう内装にして、こういうコンセプトでってそこから結構具体化するっていうのに慣れてたんですけど、今回のブルワリに関しては物件を取得してからやっぱり免許取れるまで2年とかかかったんで、2年間逆に考える時間があったという感じだった。
だから逆にもうから家賃を1年半、2年ぐらいお金払い続けたところがあるんですけど、そこは埼玉市の富士川町というすごい安い家賃だったんで、なんとか買ってこれたっていうのもあるんですけど、その2年間を何に利用したかっていうと、ただ免許を待ってるっていうよりはブルワリの立ち上げチーム、デザイナーなり、ちょっとそういうイラストレーター、うちのマーケット、
そこのチームで結構じっくり話し合えたっていうのが成功の一つかなっていうふうに思ってて、だから立ち上げのスタートダッシュでここはこういうふうにかっこいいブランド、やっぱりファンっていうふうになってもらうとしたら、ここはもう何をやってもデザインも味もコンセプトも見せ方全てがかっこいいなみたいに思わなきゃ。
穴を見せたらちょっとすぐファンの方って離れるかなと思ったんで、そうならないように徹底的にこれが自分たちの思う最高のかっこいい見せ方だみたいな感じで話し合ってそれを実際に実践できたのはもう1回目からできたかなというふうには思ってます。
最初にそれこそ立ち上げの時に世の中に発表していくときにどういうコンセプトで、やっぱりその食べ物とか飲み物って実際行ってみないとわからないとか、あと誰かが拡散してくれないと話題にならないとかって一番最初の情報だけじゃないじゃないですか、やっぱり実体験も含まれるので、そこの伝え方っていうのはどうされたんですか。
そうですね、例えば結構もうだんだん具体的なビジュアルとしても明確に出すようになってて、結構やっぱり正直言うと結構他社の分析をかなりしまして、他社のトーンマナー、トーン&マナー、これはこういう色で色合いもこういう色を使ってて、どっちかというとおんわりしてる感じかな、かわいい感じかなとか、ここはもうちょっとモノクロの色でもうちょっとすっきりした美術感みたいな感じかなとか、
ここはもうちょっとごちゃごちゃさせてて賑やかで楽しい感じかなとか、そういううちはどこかっていうふうに考えたらまずビジュアルイメージはまず色合いはパキッとさせるっていう淡い色とかパステルカラーとかモノクロとかじゃなく、もうパキッと強い色、その中で、だけどどっちかというと現代的都会的、アパレルブランドにも通じるような割とちょっとまあ洗練された都会的なイメージ、
まず賑やかかすっきり化してるかって言ったらどっちかというと賑やかな方、いろんな賑やかだけどカラフルで都会的でっていうところのビジュアルで考えたら今のうちで採用しているイラストがまさにそれなんですけど、その逆にあれなんですよね、イラストレーターが決まってからっていうよりはそのイメージが先にあってそのイメージをどうにか具現化してくれるイラストレーターはいないかなっていう感じで、
インスタグラムで毎日ハッシュタグイラストレーターみたいな感じのハッシュタグで毎日検索かけて、もう何百件とか見てこの人違う違う違う、でようやくもう1ヶ月2ヶ月経ってこの人だっていう人がまさにイメージを求めてた今のモモさんっていう方なんですけど、この方のイラストレーターにやってもらえないかなと思ってメッセージをしたらここに来る。
で、そこからリサーチすると、ワインは相当これはお金もとてもじゃないけど足りないなと。うちの財力だとクラフトビールだとギリギリいけるかもしれないっていうふうに思って始めたっていうところですね。
そこから調べてるうちに、思ったよりも音楽と共通点あるなっていう感じで後からできたって感じです。音楽と似てるからやろうっていうよりは、音楽と似てるのは何これ楽しい、すごい感動するみたいに飲んだ時の感覚が新譜のCDアルバムを買った時の感覚とちょっと近いなっていうふうに思ってたぐらいで、あんまそんな思ってもなかったんですけど、やっぱ似たようなものに惹かれるなと思います。
やっぱビール好きの人って音楽好きの人だったりもいますし、ラーメン好きの人だったりスパイクカレー好きだったり、何かにハマってる人が多いんですよね。僕はやんないですけど、例えば自転車にハマってる人だとかランニングにハマってる人だとか、なんかすごい何かに特化した趣味を突き詰める感覚の人がクラフトビールって好きになりやすいなっていうふうに思うんで。
ランダムに選んだというより、結果的にこれまでの道のりがあったから選んだのかなっていうふうには思ってます。
その道に入ってみると、意外と今までやってきたことと共通点が全然違う領域には見えても、そういうところ意外とあったってことですよね。
ああ、まさにです。だから今、うちが今のところは成功してるというか、いい感じになっているのは今だからだったと思うんですね。もう最初から20代から30代からやっても多分うまくいかなくて、これまでの道のりがあったから、それを経験を経てできたのが良かったなっていうふうには思ってます。
われわれの番組で30代から40代の方たちが多いんですけども、その次の人生をどうしようかとかキャリアをどうしようかって悩まれてる方が結構いらっしゃるんですね。なので、そういう意図でこの話に臨んだわけでもなくて、そういう意図で森さんとお話したいと思ってたわけではないんですけども、
新しい形のクリエイティビティっていうことをやってらっしゃるなっていうことで、このお話に臨んではいたんですけども、なんかそういうリスナーの方たちのキャリアだったりとか人生のあり方、これからどうやってそれほど第二の人生ではないですけども、そういうのを進んでいこうかなって思っている方たちの勇気とインスピレーションになる感じがしたので、すごくいい話を聞けました。
ありがとうございます。
さて、ここまでお送りしてきましたりなもとの世界のクリエイティブ思考。今回の注目のクリエイティブはティーネイジブルーミンの森大地さんをゲストにお招きして、自分だけの世界観の作り方をテーマにお送りしました。
はい、レイさんお話を聞いてみてどうでしたか?
いやー、どういう話になるのかな、そしてビールを飲まない僕がどこまで話を聞けるのかなって、話をする前はどこまで深掘りできるのかなって、心配はしてなかったんですけども、どんな感じになるのかってわからなかったんですね。
でも蓋を開けてみると、これも収録の後に竹村さんとも話してて、なんかすごい僕がいろんなことをねほりはほり聞いていて、自分が直接関係ない世界でもやっぱり共通点としては発想だったりとかクリエイティブな思考だったりとか、彼がやってることは僕がやってることと違うところもあれば共通点はあるんですけども、
なんかそういう視点で見てすごく楽しい話だったんですよね。
いやー、レイさんがものすごい森さんの話に食いついていて、結構こんなに興味持ってもらえるのって、この回をコーディネートした私としては嬉しかったんですけれども、
もちろん森さんが作っているプロダクトビールの例えば缶のデザインだったりとか、ホームページの作り方だったりとか、ブランドメッセージの打ち出し方とか、そういうこうレイさんならではの興味を持つポイントみたいなのについてもお話盛り上がったんですけど、
驚いたとレイさんがおっしゃってたのは、森さん自身が全然ブランディングとかマーケティングとかレイさんが普段使っているようなワードを一度も言わなかったっていうところにレイさんがすごい驚いていて、それが私は見ていて印象的でした。
彼がビールを作り始めた時に、もちろん彼がおっしゃってたライブハウスのビールがまずいから、これ美味しいもの必要だよねって思ったっていうすごく身近な課題と、あとじゃあビールを作るんだったら、今まで音楽の業界というところで全然違うことやってきたんだけども、自分にしかできないことは何か。
これだけ音楽のことに対しても調べて、ビールのことに対しても調べて、自分にしかできないことを作ればそれは人気が出るっていうふうな、ある意味ちょっとナイーブな自信じゃないですか。それが成功につながってたんだなっていう。だからこそ別にマーケティングとかブランディングっていうことを意識的にやってなくてもちゃんとそういうふうになってる。
なるほど。今、れいさんから出た言葉の中ですごいいいなと思ったのが、ナイーブな自信っていう言葉が出てきて、森さん自身もなんかこのティーネイジブルーイングっていうのには、もうなんかティーネイジの時の、10代の時の葛藤だったり刺激だったり思いだったりそういうものが詰め込まれてるんだって言ってたので、
まさにこのティーネイジっていう世界観とナイーブな自信っていうのはすごく、あ、なるほどって私の中ではすごくつながりました。
そうですね。だからそのスタンスがはっきりしてるんですよね。聞いてみるとすぐわかるじゃないですか。
わかる。 その10代の頃の、彼が音楽、高校生の頃音楽を始めたその無邪気でナイーブなところから音楽を始めた。それが40代ぐらいになってこのブルワリを始めて、その原点の思いをそのまま、まあ音楽ではないですけどもビートという形で表現してる。
なのでティーネイジグルーヴィンだなっていうストーリーもすごく明確で、全然こう偽ってないし、繰り返しの言葉になりますけど本質的なところなので、だからそこに共感する人が、その話を聞かないとしてもそういうのがたぶん滲み出てるんでしょうね。
だから共感を作れて、で竹村さんもこれお友達から聞かれたっておっしゃってましたけども、それがそのお友達が本当にいいもんだから飲んでみてよっていう風になって、で竹村さんも飲んで、飲んでみて美味しいし面白いからって言ってビールの飲めない僕にこれを勧めてくれて、
でも僕はそのビールではないところから、でもこれすごい面白いっていう共感が生まれてるっていうのを見ると、すごくそのナイーブな自信、ピュアなストーリーがあって、でそれが本物だからですよね。
自分だけの世界観を作るぞって考えると、なんかすごい特別なことをやらないと作れないっていう風に思っちゃうけど、実は自分で普通にいればできるものが自分だけの世界観っていう。
自分だけの世界観を作ると、音楽イコールビール、音楽はビールだっていうすごいストレートな彼が20年やってきた音楽、そして音楽はビールだっていうその全然違う領域なんですけども、それをこうくっつけてるっていうのが、もう彼にしかできない彼らしい世界観になっているっていうのが、その成功につながっている一つの大きな原動力かなと思います。