アーティストとしての転機
This is Reina Moro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is Reina Moro. 皆さん、こんにちは。ニューヨーク、東京、シンガポールを拠点にするグローバルインベーションファーム
I&CO共同創業パートナーのレイ・イナモトです。 この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントを探ります。
今回のゲストは、ポルトガル在住のイラストレーター、そして詩人のハルカ・アオキさんです。 ハルカさんは、イラストに詩を組み合わせた独自のスタイルで、ニューヨークタイムズなど様々な媒体で活躍をしています。
今回は、そんなハルカさんに、自分の居場所を見つけるには、についてお話を伺いました。
So, let's get started. では、始めましょう。
Creative Voice
The turning point for you to get to the point where you are now. 人生のターニングポイントについて教えてください。
My turning point was when I quit my corporate job, or when I was kind of transitioning from that corporate world into my current world now, living as an artist.
I was working so, so hard as an art director, as a healthcare company.
The biggest turning point for me was when I quit my job and became an artist.
I was originally a healthcare company in New York, and I was a big art director at a large company.
I was raised by my Japanese parents with strict education.
I've been living in New York ever since I came to New York for my parents' job when I was a kid.
I didn't doubt that it was my life to get a job at a company like a Japanese person and build up my career.
I thought that I would be happy if I became a big art director and made more than 15 million yen.
I've been chasing this dream all my life in my 20s.
But even if I made my dream come true, I wasn't happy at all.
What I thought was my dream wasn't a dream or anything, it was just something that was sucked in by my parents and society.
In fact, I was so dissatisfied that I was about to explode.
It felt like I was just waiting for myself to burn out.
I didn't know at all what I wanted to do or how to be happy, but I knew that I had to get out of the situation I was in.
I thought that changing the situation was the only way to survive.
So I decided to take a break from work.
I didn't have the courage to quit completely.
But I took a five-month break and decided to quit without going back to work.
It was the best decision of my life.
そこからどうやってアーティストとしての道を歩み始めたんですか?
アーティストになるなんて許されない。まともな仕事ではないのだから。
長年こうした擦り込みの中で育ったので、アーティストとしてやっていこうと決めるまでには何重にも張り巡らされた心の壁を取り除かなければいけませんでした。
世間が敷いたレールから降りるのは想像以上に大変でした。
でもある仕事によってこれならやっていけるんじゃないか、そんな確信を得ることができたんです。
それはワシントンポストのジェンダーとアイデンティティという欄のイラストとストーリーを書く仕事でした。
ちょうどその時はパンデミックで、世間ではアジア人に対する嫌がらせが増えていました。
そこで私はアジア人への差別を止めるため、ぜひともワシントンポストのジェンダーとアイデンティティという欄に自分のイラストやストーリーを載せてほしいと思ったんです。
私はジェンダーとアイデンティティの担当者に企画書を送ることにしました。
それまではポートフォリオを送って売り込みをしてもなかなかうまくいくことはありませんでしたが、企画書を送る方法はとてもうまくいきました。
結果的にワシントンポストに掲載されたイラストはとても好評で、次の仕事にもつながりました。
これによって個人的な体験や感情をイラストとストーリーで表現するという自分のスタイルも出来上がったんです。
自分のイラストやストーリーを新聞やSNSで多くの人と共有するうちに、自分だけが経験してきたと思っていた喪失感、心の痛みは他の人たちにも共通するものだと気づかされました。
自分の居場所を見つける
多くの読者がメッセージを送ってくれるので、それが私がアーティストとしてやっていく原動力になっています。
アーティストとしての初めての仕事がワシントンポストだったことはとても幸運でした。
その後、ニューヨークタイムズなどでも仕事を続けています。
思えば私は子供の頃から間違いなくアーティストでした。
人生のあらゆる段階を経て、ゆっくりとゆっくりと今の自分の居場所にたどり着いたんだと思います。
会社を辞めた時はアーティストとしてやっていけるとは全然思えませんでした。
ただ、たとえうまくいかなかったとしても、少なくとも試してみるべきだと思えたことで前に進むことができました。
イラストやストーリーを書くことが大好きなのに、恐怖心からアーティストになるなんて不可能だと自分自身に言い聞かせてきたのかもしれません。
今は自分の居場所を見つけられたので、自由で安らげを感じています。
ここまでお送りしました。レイナムトの世界のクレイジー不思考。
今回は遥か青木さんに自分の居場所を見つけるには、についてお話を伺いました。
幼少の頃からいろんなところを転々として、最初は言葉を通じない世界に入って、
社会人になってからもちょっと違うなっていうのは心のどこかで思われながら、
そして最終的には自分の居場所を見つけられたっていうことなので、
遥か青木さんとの話の中からの僕なりのキーテイクアウェイは、
主導権は自分で持って、自分の運命は自分で作るというところが一番印象的でした。
その一番最初の仕事がワシントンポストっていうすごく大手のメディアではあったんですが、
それが別にこのラッキーでたまたま受けられたっていうことではなくて、
それまで自分の居場所がどこかっていうのをずっと探求し続けていて、
実はかなりの苦労だったりとかかなりのトライアルをされているんですね。
だいたいイラストレーターとかアーティストの人たちっていうのは自分のポートフォリオを持って、
その依頼される仕事、例えば記事に対して絵を描くとか写真を撮るとかデザインをするっていう、
そういう仕事の進み方が一般的ではあるんですね。
でも彼女の場合はどうやってそのきっかけを作っていったのかっていうことを聞いてみたら、
ちょっと売り込んでいったタイミングが2021年、22年頃で、
ちょうどそのアジアンヘイトがかなりアメリカ、世界的にも世の中の話題になっていたときなんですね。
それに対して何かをしなきゃいけないと思って、
自分のアイデアを形にする重要性
ジェンダーとアイデンティティの欄にこういう文章でこういうイラストを書きたいからっていうのを結構完成したものを持っていって、
そしたらOKですよっていうふうにすんなりと受け入れられたということなので、
やっぱりその自分のやりたいこと言いたいことを漠然として話すだけではなくて、
かなり形にしてもうほぼ完成したものを持っていったっていうのもキーなのではないかなと思います。
なので一番最初のところがきらびやかなメディアで取り上げられたみたいな印象かもしれないんですけども、
実はその裏側にはそこまで何年も10年以上培ってきた経験と思いがあるからこそ、そういう形で開花したのかなとは思います。
この今回のまとめ、主導権は自分で持って自分の運営は自分で作る。
いろんな業界いろんな仕事いろんなやり方があるとは思うんですが、ちゃんと形にしていくっていうのはすごく大事なんだなと思います。
もしこの番組を気に入っていただけましたら、アップルポドキャストやスポーティファイでいつもしの評価をいただけると嬉しいです。
そして次回も引き続き、遥河幸さんとアーティストとしての働き方についてお届けします。
どうぞお楽しみに。世界のプロデュース師匠、お相手はリーナウトでした。
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