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2024-08-20 33:35

#088 実例集「旅をしながら集めるデジタル版スタンプラリー誕生秘話」

第88回は、実際にクリエイティブ思考を使って問題を解決した事例を紹介する新コーナー「Mind Shift 〜発想の転換〜」をお届けします。今回は、電通の八木義博さんと梅沢真実さんをゲストにお招きし、鉄道開業150年を記念したJRグループ6社による共同キャンペーン「MY JAPAN RAILWAY」についてお話を伺いました。デジタルとアナログを融合させた「旅をしながら集めるデジタル版スタンプラリー」の誕生秘話、そして制作の舞台裏に迫ります。


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00:03
This is Reina Moro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is Reina Moro.
みなさんこんにちは、ニューヨークと東京を拠点にする
グローバルインベーションファーム I&CO 共同創業パートナーのReina Moroです。
この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、
21世紀を生き抜くヒントを探ります。
今回は新しいコーナー、
Mind Shift 発想の転換をお届けします。
このコーナーでは、ビジネスシーンで実際にクリエイティブ思考を使って
問題を解決した事例をご紹介します。
今日も本番組のプロデューサー、竹村由加さんと一緒にお届けしたいと思います。
はい、レイさんよろしくお願いします。
新コーナー始まりましたね。
この番組では、クリエイティブ思考っていうのは、どんな人でも誰でも
日常の問題解決に使えるんだよっていう、そういう考えを
広く伝えていきたいというコンセプトがあるので、
実際にビジネスシーンでクリエイティブ思考が使われた事例を
知ることができるっていうのは、とっても役に立つんじゃないかなと思います。
そうですね、僕はずっとクリエイティビティ、そしてクリエイティブ思考っていうのは
デザイナーとか、そのクリエイティブっていう
肩書がある人だけのものではなくて、
一見関係なさそうに見える職業の人、例えば銀行に勤める人とか
ジムや経理の人でも、誰にでも役立つマインドセット、スキルだと思っているんですよね。
そして実例を紹介することで、多くの人が日常に
クリエイティビティ、そしてクリエイティブ思考を取り入れてくれたら嬉しいです。
はい、今回新コーナー、マインドシフト発想の転換に遊びに来てくれたのは
昨年のカンヌライオンズのインダストリー
クラフト部門でグランプリを受賞したマイジャパンレールウェイの制作チーム
デンツーのヤギヨシヒロさんと梅澤マミさんです。
このマイジャパンレールウェイがどんなものかというと、僕は3月
タイであったアドフェストというイベントで、ある部門で審査委員長をしていたんですが、
そこでもグランプリを取っていて、もう去年の夏から
もうそこら中でグランプリを取りまくっている作品なんですよ。
なので裏話を聞きたいなっていうのがあったのと、あと実はJRって
一つの会社ではなくて、東日本だったりとか西日本だったりとか
6つの企業が集まっている会社らしく、それを聞いただけでも
これってすごく大変だろうなっていうのは、うすうす思っているんですよ。
なのでいろいろ外に出ていない苦労だったりとか、どういうところが大変だったとか
どういうところができなかったとかっていう話もたくさんあると思うので、その辺をちょっとね
聞いてみたいと思います。では早速お話をお伺いしましょう。
03:03
今日は電通のヤギヨシロさんと梅澤マミさんにお越しいただきました。
よろしくお願いします。よろしくお願いいたします。
ではいきなりなんですが、このマイジャパンレールウェイ
すごく素晴らしい日本を代表する、ここ1,2年だけではなくて
もしかしたらここ10年ぐらいで一番目立っている日本初の作品なんですが、
今日お二人をお呼びしたっていうのも、やっぱりクリエイティブだけではなくて
やっぱりビジネスの中でのクリエイティビティをどう発揮するか、そして
どうそれを企業に活かしていくかっていうところの
真髄をちょっと探していきたいと思いますので、その2つの視点でお話を伺えればなと思います。
なのでまずヤギさん、このコンセプトがどう生まれたのかっていうことをお聞かせください。
ありがとうございます。この仕事は鉄道が開業して
150年という節目で仕事が起こったんですけど、そもそもこの仕事は
競合プレゼンで大競合だったんですね。
だから日本全国のエージェンシー、それから鉄道系列の
ハウスエージェンシーとかもあると思うんですけど、そこがこぞって出てくるような競合でした。
で初めは150年の記念するマークを主に決めるというプレゼンだったので
当然マークをまず作っていったんですが、それだけじゃちょっとやっぱり寂しいだろうということで
海遊施策ということでスタンプをちょっと仕飛ばせといたんですね。
企画書の後ろの方に。そしたらその運よくそのマークが採用されて
せっかくだったらこのプランもやろうじゃないかということで
6社さんが合意を取れて晴れてやっていこうとなったんですけど
目的としてはその頃まだコロナのまだ開けてないような時だったので
実際のスタンプみたいなことを一度は考えたんですね。
だけどすごい数になってしまうし、コロナってことを考えると接触が発生してしまうと。
なのでそのデジタルスタンプっていうことを重きを置いて考え始めました。
ただ人と鉄道がもう一回出会いを節目にしたいと僕らは考えていたので
150年前は鉄道そのものがイノベーションだったしすごく感動的なものだったと思うんですけど
今は通勤通学何も考えずに無意識に電車に乗っていると。
それをもう一回自分の意識の中に移動することって素敵だよなとか
そういう気持ちをもう一回起こしてほしいと。
なのでデジタルなんだけれどもその中に人間味だったり暖かみだったり
自分のちょっとした推し加減でもしかしたら失敗しちゃったりとか
でもそれも旅の思い出だったりとすると思うので
06:02
そういうヒューマンタッチなウェブアプリっていうのを目指してやっていこうということで始まりました。
そんなような始まりでしたね。
ちょっとそこでいくつかフォローアップの質問なんですけども
マークっていうことはその150周年を記念して
1個のマークJR6社をまとめた
その150周年のロゴみたいのを作ってくださいってのが一番最初のお題だったってことですか。
そうですここにもちょっといろいろあるんですけど
初めそれで競合自体は通り抜けた。
6社のその頃からもはっきりしたら6色のカラーがお持ちですと。
JR北海道から九州まで。
そうすると6色のカラーがあると。
初めはそれを織り出したようなそういうコンポジットのロゴだったんですけど
その議論を進めていく中で
150周年っていうのは一体誰のものなのかっていうディスカッションにしていったんですね。
そうすると鉄道事業っていうのは何もJRさんだけのものではなくて
地下鉄もありますし私鉄もありますし
いろんなその車だったり空輸だったりいろんな産業がそこに密接に関連していると。
そうするとこれやっぱJRさんだけでお祝いするんじゃなくて
あらゆる日本の産業やみんなと一緒にお祝いしていくっていう
そういう形がいいんじゃないかなっていう。
でようやくJRさんもそうですよねとなっていただけたので
初めの提案していた6色のロゴマークではなく
どちらかというと橋を渡していくような橋をモチーフにしたロゴマークになったんですけど
日本を表すような赤色を主体としたそういうロゴマークに変わっていって
それはあれですかちなみに競合プレゼンで電通さんで決まった後
後にそういう議論をしていって
じゃあ150年というのはもうみんなでお祝いすると
なのでそういうマークに変わっていったという経緯がありました。
なるほどちょっとここで僕もプレゼンとか競合っていうのは
何十回何百回も経験しているのでその中の雰囲気とか
結構わかるんですけどもでもやっぱり一つ一つ違うんですが
最初の競合プレゼンで結構多数のエージェンシーとかが参加されたわけですよね。
そうです。
で八木さんと梅澤さんのチームに決まったキーポイントって何だったと思われますか。
だいたいそういうのって言葉が良かったとか
あとチームが良かったとかっていうのがあるじゃないですか。
で結構こういう競合プレゼン特にクリエイティブの競合プレゼンって
感情で決めるところはあると思うんですけどもどの辺がキーポイントだと思います。
なんか僕も経験する中で結構クライアントが要するにこれ6社あるっていうことなんですよね。
JRグループでなんとなく旗から見てるとJRの一つのものだというふうに思ってしまうんですけど
09:04
実際は6つの会社が共同で集まってタスクフォースみたいな感じでチーム編成して
一つのプロジェクトをやっている状態なので多分決め方もすごく大変だったと思うんですよ。
クライアントさん側も。
じゃあ僕プレゼンしてその場ではもちろん分からないと思うんですけども
その後持ち帰っていろいろケンケンガクガクとされてから1週間とか2週間とか下手したらもっとかかるかもしれないですけど。
かつこれは競合プレゼンという形でいろんな会社が参加されるので
いわゆるプレゼンテーションというのはできなくて
企画書を作ってそれを提出するであちらで入作スタイルなので
本当にいろんなものを想像しながら企画書を作ってデザインを作って
意図を明確にして出したんですね。
じゃあ書物を書くみたいな。
本当そうですねそれで丁寧にどこから読んでも大事なことが伝わるようにということなんですけど
多分僕の推測にはなるんですけどもちろんマークのプレゼンなので
マークのデザインってもちろんあるんですが
最後のページに人が移動をもう一回思い出して楽しんで
積極的に動けるスタンプの試作の提案というのは
もしかしたら他の他社さんがなかったんじゃないかなというふうに思ってて
そういうことをトータルで提案できたっていうことが
おそらく魅力的に感じていただけたんじゃないかなと思っています。
そうじゃなかったらもしマークが良かったとすると
マークは後で変えないと思うんですよね。
なのでその僕らが変える提案をしているわけですけど
そのスタンプは残ったわけなんで
多分そういうトータルのバランスがおそらく良かったんじゃないかなというふうに思いますね。
ちなみにじゃあその共合のプレゼンの折り絵から
その提出するまでの期間はどれくらいだったんですか。
10月の中頃から11月のいっぱいぐらいまでで提出した。
じゃあ1ヶ月半ぐらい。
10月の1日に折り絵になって10月の29日に提出して
僕の記憶だと返事が来たのが年明け年末だったか年明けだったか
そのぐらいの2ヶ月ぐらいタイミングだったと思います。
ただそこからいろいろロゴをもう1回考え直したりとかしていったので
実際スタートしたのは春だと思うんですけど。
なるほど。まずちょっとリスナーの方で
エージェンシーとか代理店っていう中身が分からない人たちも
たくさんいらっしゃると思うんですけども
なんかクリエイティブディレクターとかデザイナーとかっていうと
イメージが湧きやすい職業なのかなって
ちょっと僕もその立場なので偏見があるかもしれないんですけども
クリエイティブな仕事をする中での営業の方の役割っていうのを
12:06
ちょっと説明いただけます?
はい、承知しました。
そうですね、日々やりながらいつも難しいなとは思ってるんですけれども
なんかクリエイティビティじゃない人間代表として
そいこそやきさんたちとかが普段お考えになっている
なんで言い方難しいんですけど
なんか突拍子もない素敵なアイディアたちを
いかにお金を出してくださるクライアントさんに
そのアイディアを噛み砕いて
どういう理由でこれをやった方がいいってご提案しているのかっていうのを
噛み砕いて分かりやすくお伝えする係かなと思って
普段仕事をしております。
例えばこのお仕事で言うと
お金をいくら出してもらわなきゃいけないとか
もしくはお金をもっと出さないと成り立たないとか
っていう状況が出たかもしれないんですけども
なんかその最初の段階で
そのデザインが云々クリエイティビティが云々
っていうところ以外で
なんかそういう議論になったシーンとかってありました?
あ、そうですね
お金の問題はなつい結構いろいろ達成してまして
ですよね
今回の案件だと特に驚いたのが
まずスタンプ一駅につき1個作るんだろうなと思ってたら
なんでしょうデジタルのスタンプではあるんですけど
質感を大切にされたいっていう
そのクリエイティブチームの皆さんの
八木さんの思いがあったので
かすれてるスタンプもあれば
にじんでるスタンプもあればっていうので
一駅につき6パターンのスタンプを作っていたので
480駅でスタンプ作ったんですけど
それが480個ではなく
6倍の3000近い数を納品したいっていうお話を
八木さん達から聞いたときは
あ、これ予算はまるのかなっていうのは
真っ先にこれのことが頭に来ちゃうのと
あとはJR様の鉄道利用促進のために
デジタルスタンプ駅に設置しましょうっていう
大目的みたいなものがあった中で
駅じゃないところにもスタンプを置いた方がいいんじゃないか
っていうアイデアが出たときも
JRさんの施策なのに駅じゃないところに置いたら
どうなっちゃうのかなっていうのを
ちょっと考えちゃったんですけど
でも私はさっき八木さんもおっしゃってたように
鉄道会議150年ってJRだけの話ではなくて
日本のお祭りみたいなものではあるので
昔は駅があったけど今は駅がない場所とかも
いろいろな鉄道の歴史を経て
今はないけど昔はあったんだとかっていう
場所にもスタンプを置くってことは
そういう歴史を経た今の鉄道の姿が
改めて鉄道が好きになるっていう
そういう考えさせられるきっかけとかにもなったので
そこは鉄道会社さんの営業ってなると
15:02
鉄道のことしか普段鉄道ありきで考えちゃってるところを
まさかの駅じゃないところにスタンプを置くっていうのを
どうクライアントさんにお伝えしたら
いいアイデアですねやりましょうねっていう
思考回路になっていただけるかなっていうのを
考えてお話しするのが大変でもありますけど
営業の役割かなと思ってます
ちなみにこれは事前に聞いたチラッとした小話ですけど
梅澤さんご自身が鉄道マニアだと
そうですね鉄道が大好きで特に乗るのが大好きで
結構日本全国鉄道に乗りながら
ローカル性に乗って旅をするのが趣味なんですけれども
そういうのもあってJRさんって基本6社分かれてるので
各会社さんでプロモーションされてることが多いんですけど
その6社が集まって一つの会社というか一つの団体として
こういう150年を盛り上げていこうっていうキャンペーンが始まるっていうのは
個人的にも何が何でもこの案件に携わりたいっていうのがあったので
競合プレゼンには熱が入っていたと思います
ちなみにそれを提出された時俺なら勝てるっていう客観的に見て
自信はありましたそうですねありました
今見ると本当に恐ろしいんですけど
意味わかんないくらいモリモリプランで結構ご提出していて
決まりましたって言った時はもちろん嬉しかったんですけど
ご提案しちゃったからにはやらなきゃいけないっていうプレッシャーも結構ありましたね
リスナーの方にも見てない方のために簡単に
どういうアイデアだったのかっていうのをちょっと説明いただけますか
そうですねもともと国鉄時代からゴム版の駅のスタンプっていうのはあって
今でもおそらくある分野の特定の人たちがそれを楽しんでいるという状況ではあったと思うんですよね
僕も行くぜ東北というキャンペーンで東北をずっとロケして回って10年ぐらいそれをやってたので
時々その駅に行くとその駅ならではのスタンプがあって
そのスタンプを押してものすごくアナログの良さがあると
ただそれが全ての人がその喜びを味わっているわけじゃなくて
知らない人もいると
そこでやっぱりコロナっていうのもあったんですけど
デジタルの技術を活用すればみんなが今時であればスマホは持っているので
そこにこの喜びを再生復活できないかなっていうことで
わざわざデジタルなんだけれども
そのアナログタッチのものにすることによって
その喜びっていうのが再生できるんじゃないかっていうことでした
なるほど
18:00
モバイルのブラウザーでそのURLをそこの駅で開くと
例えば僕平高山の出身で一応高山のスタンプも見つけたんですけど
見ましたちゃんと見ました
そこで開くと平高山駅のスタンプが画面上に出てくるっていうことで
画面を押す力というか押す長さによっても
インクの濃さがじわっとなってきたりとか
そういう手触りというかもう画面越しに何か分かるような
そういう仕組みになってて
それをいろんなところで集めることができるっていうスタンプラリーっていう
そういう体験ですよね
そうですね
位置情報GPSでお使っていて
今のバージョンではGoogleマップが使われてて
実際のその駅に行くとその位置情報から
その駅のスタンプが割り当てられるので
そこにいる時だけそのスタンプが押せるということですね
なのでデジタルなんだけど
その駅にわざわざ行かないとそれが押せないっていう
デジタルとアナログが入り混じった体験になってると思うんですけど
そこはちょっと面白いところかなというふうに思います
6社あるので各社の鉄道のブランドカラーを利用して
1つの駅のスタンプにいくつかの色がありましたよね
6社のJRさんのコープレートカラーっていうのがありまして
それぞれその1社ごとに1色割り当てられてるんですね
東日本だったらグリーンが割り当てられていると
僕らが考えたのはせっかく6社のコラボレーションなので
すごく不便にはなるんですけど
わざとその色を6色限定してその色だけでスタンプを作っていく
その方が意味が深まるかなと思ったんですね
で先ほど梅田さんおっしゃったと思うんですけども
480駅ですか
当初480駅で今このキャンペーンは
150周年の記念のものだと1年で終わる予定だったんですけど
このスタンプキャンペーンがご好評いただき
今3年目に突入しています
スタンプが今もう1000個ぐらいに到達しようとしていて
僕が停電するまでには全駅作れるんじゃないかっていう
気配で作っております
なるほどちなみにスタンプって
昔ならではのもともとのスタンプもあると思うんですけども
どこまでが既存のスタンプで
どこからが新しく作ったスタンプなんですか
昔のアナログのスタンプも研究したんです
いろんな文献書籍を見て当然梅田は鉄道オタクなので
いっぱい知ってるわけなんですけど
当然今はない建物とかも時々描かれていたりとか
今はない光景がそこに描かれていたりしたんですね
21:02
改めてそういうのを見る機会なかったんですけど
やっぱり鉄道っていうのがその時代の
何か人々と一緒にある景色を作ってるんだなっていう
思いがその時に発見してであれば
わかりやすく神社物画を表現していくというよりも
今の時代に何か発生しているカルチャーだったりとか
もしかしたら景色っていうものにフィーチャーしていくことによって
150年のお祝いにふさわしいデザインになっていくんじゃないかと考えたので
なんか大阪だったら昔はなかった
そのアペナハルカスがどーんと最新のビルがあって
およそスタンプにはしなさそうなハイテクなものなんですけど
そういうものを取り入れたりですとか
昔はなかった実はここがスポーツのメッカになっています
みたいな情報を拾ってそのスポーツをモチーフにしてみたりですとか
本当に昔はなかったと思うんですけど
スケボーでここで楽しんでいる人たちがいる風景
それは150年は当然なかったですけど
今の駅と人の関係性でこういう風に景色が描かれていますよとか
なんかそんな風に今の空気感っていうのをスタンプ
しかもロックショックのパレットで限定した絵筆でやっていくっていうのが
ちょっとこだわったところかなというふうに思います
なるほどもちろん150周年っていう歴史のマイナソンがあったと思うんですけども
JRさんという6社が抱えていた課題っていうのはあったんですか
そうですね当時ちょうどコロナ禍だったこともあって
鉄道の移動自体があまり旅行に行こうっていう
そういうまだ雰囲気でもなかったので
どうにか移動手段の一つとして鉄道も考えてもらえるように
旅に行くきっかけみたいなのを作りたいなとは思ってました
さっきのスタンプの話に戻すと480個のスタンプあれって全部
人がマニュアルで一個一個デザインされてるんですか
そうですねいろいろ考えたんですよ
例えばAIとかもっと簡単にやること考えたんですけど
いろいろ試したんですがやっぱりできなかったんで
全部デザイナーそうですね全部で7、8人のチーム編成で
その人たちの視点も取り入れながらでもある程度同じ
トーン&マナーっていうのをキープしながらルールを決めてやっていくということで
ただちょっと競合さっき勝ってやっていく時に
すごい綺麗に聞こえてると思うんですけど
決まった時に僕も梅田さんも他のスタッフも
本当にこれ決まると思ってなかったって言ったら変なんですけど
24:01
本当にやるのっていうのが正直なところだったんですね
で例えば480個とか600個とかそういう目標を掲げてたんですけど
いやすいませんちょっと言いましたけど
間に合わないかもしれないですねっていう
ちょっと弱音はクライアントと話して4月に迫ってたんで
でそれをやっぱりちょっとごめんなさいってとこもあったんですよね
でフェーズを分けて480いきなり4月にスタートするんじゃなくて
わざとフェーズを切って進化していくみたいな
初年度はそういうふうにしたりとかそういう工夫はあったんですけど
そのスタンプを作っていくはじめは試行錯誤だったんですけど
だんだん慣れてきてだんだん速くなっていくっていうか
そういうなんか修行して今のこれは行けるなっていうので
作っていったっていう経緯がありました
でも78人っていうことは平均でも60個ぐらいは
一人作んなきゃいけないってことですよね
そうですねで今もまだコツコツと作ってるってことですか
そうですねただ数としては
その120から150ぐらいのものを半年作るみたいな
はじめはやっぱりある程度まとまった数がないと
ゲームとしても良くないと思うんで
今はもうそれなりにはあるのでそこにお金をかけるよりは
違う試作の方とかメディアにお金を使ったりしてるので
多少そこのペース落としてはいるんですけど
で最初にデザインの質だったりとか方向性を
決めるっていうのはそれは一人の方がやられたのか
何か複数の方がやられてそれをヤギさんが選んだのか
その辺ちょっとどういう仮定だったんですか
そうですねあのすごく大変な作業になるっていうのは
僕が一番分かってるので僕がまずルールを
だから普通にそのウッドカットスタンプで実現可能な
デザインだからデジタルだから何でもできちゃう時代ですけど
そうじゃなくてアナログに再現が可能であるものなので
不自然に被ってるとか色が重なりすぎてるとか
そういうことってなかなか実際にはできなかったりするので
細かいですけど線と線の間にきちんと溝が来るでしょうと
そうするとここにはそんなに綺麗に表現できないはずだから
そうするとこの浮世にはなるけど
ちょっとこのぐらいの厚みがないと印字はできないよねとか
例えばそういうようなかなり細かなルールっていうのがあって
一つ良かったのはそのJR6社6色っていうのが
これがかえってトンワードマナーを統一するときの
ルールにもなっていったってところがあって
それとさっきも実際にスタンプとして再現できることってことは
そんなに精細には描けないっていうことなんですけど
その2つの軸がルールの軸があって
そうするとある程度は管理できたかなというふうに思っています
27:03
あとはやりながらここまではちょっと違うよねとか
始めはかなり時間かかったし
僕ももう逐一打ち出ししていく状態だったんですけど
半年もすればそれがなだらかにみんなが共有されて
あんまりそんなにみんなが一日言わなくても
個人の指標で動けるようなチームになっていったかなっていうような感覚ですね
この仕事だからすごく僕は大変だと思った
モチベーションをいかに保つかという
ただの作業に行ってしまってはよくないし
デザイナーチームもやっぱり机に向かって
ここではないどこかの駅のことをチクチクやるわけなんですけど
駅のスタンプを作っているけど実は日本全体をデザインしている
僕たちは自分という個人を通してもう1回日本を投影するっていう
そういう作業だってことをみんなで確認しながら
でっかいことをやってるっていう
そういうふうにモチベートしながらやってた記憶があります
これはレイさんのアトベストでの審査の公表で
僕はすごく美味しさをいただいたポイントが
地情報っていうのはすごく普遍的なテクノロジーだと思うんですよね
なんか最新のものではなくてもう何気ないものになってしまってるけど
その位置情報っていうものをこんなに価値あるものにしているというのが
視点だったんですねレイさんそれは僕は意識本当にしてなかったんですよ
無意識だったけどでもそういうことがすごく今の時代に大事だなと思ったんですね
これ以上早い鉄道ってそんなに生まれないテクノロジーが
ものすごく進化するってあんまりありえないんじゃないかなとか
これ以上多くの駅を新しく作るってできないんじゃないかなとか
そうするとじゃあ次にインフラストラクチャーの会社が何を目指していくかって
心の進化というか普段通勤というものが少しでもハッピーなものになると
それはインフラストラクチャーとしては進化だし
それはやっぱり見た目が進化するんじゃなくて人の気持ちを進化させるっていう
そういうクリエイティブが今求められていると
なので位置情報という単なる退屈なものがこんなに幸せなものになるっていうのは
すごい視点だなと思ってなんかそこはそれも学びになったなと思います
なるほどさてここまでお送りしてきました
れいなもとの世界のクリエイティブ思考
今回は新コーナーマインドシフト発想の転換をお届けしました
30:00
マイジャパンレールへの制作チーム電通のヤギヨシロさんと
営業担当である梅澤マミさんにお話を伺いましたが
竹村さんこういう裏話とかを聞くのはほとんど僕でもなかなか
想像はつくんですけどもあそこまで根掘り葉掘り聞くことはないんですがどうでしたか
いやーすごく新鮮な経験でした
普段広告っていうのを目にすることはあっても
そのどういう気持ちで作ったかとかってあんまり想像したこともなかったので
いやーこのコーナー面白いなあなんていうふうに思いました
マインドシフト発想の転換ということで
どんなところで発想の転換使ってるのかなと思いながらお話伺っていたんですけれども
JRというインフラの会社が今後どう成長していくのかっていうのを考えた時に
普通の人が思いつくのはテクノロジーの力でもっと効率化しようとか
もっと早い鉄道を作ろうとかそういうことを思っちゃうと思うんですけど
原点に立ち戻って利用者のマインドをただ移動するっていうところから
いやー旅って楽しいよねっていうそういう気持ちのところまで変えていくっていう
アナログなところが大事っていうことに気づいたっていうお話を伺って
テクノロジーとは真逆のところに答えがあったんだっていうのがすごい
クリエイティブ思考による視点の転換だなあっていうふうに思いました
はいそこのポイントで言うとそうですね
矛盾を探すとかあえて逆さまのことを考える
例えば中古マンションってあるじゃないですかはい
で普通中古マンションって使われてる古いものだから
古くなればなるほど価値が下がるとそう思います
でも古くなるからこそ価値が上がるものってないのって
考えた時に中古マンションっていう言葉を
ヴィンテージマンションっていうふうに言い換えたんですね
確かに聞きますね最近ヴィンテージマンションって聞きますね
いいイメージありますねそうで同じものなんですよ
同じものなんですけどもそう言い換えたからこそ
古くなればなるほど価値が上がるっていう印象に切り替えたっていう
だから矛盾なんですよねその古くなれば
良くなるんじゃないかって普通そうじゃないじゃないですか
だからそういうふうにその矛盾を探したいとか
あえて逆さまにして考えてみるっていうのは一つコツとしてあると思います
行き詰まった時に違うところと違うところの問題点を
こうなんとかを同時に解決できないかとか また別の発想で考えることっていうのがすごく重要になりますねそうですね
次回も引き続き my japan レールウェイ制作の舞台裏についてお話を伺います 世界のクレイティフィシコをお相手はリーナウンドと竹村ゆきこでした
33:36
デジタルガレージは危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを 創業以来大事にし続けています
これからくる web 3 オープンソース時代を見据えた テクノロジーで新たなビジネスを生み出す仲間を募集しています
番組詳細欄にあるリンクよりぜひご覧ください web 3 is here
ジョイナースジョインディファースペンギンス ニューコンテックスデザイナー
デジタルガラージ
33:35

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