This is ReinaMoro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is ReinaMoro. 皆さんこんにちは。
ニューヨーク、東京、シンガポールを拠点にするグローバルイノベーションファーム I&CO 共同創業パートナーのレイ・イナモトです。
目まぐるしいスピードで世の中が変化する中、この番組は日本人が世界で必要不可欠な存在となるためのヒントを探ります。
今回は、僕が気になったクリエイティブ作品を紹介する注目のクリエイティブです。
今日もこの番組のプロデューサー、竹村優子さんと一緒にお届けしたいと思います。
はい、レイさんよろしくお願いします。
今回も前回に引き続き、アメリカで抹茶ビジネスを手掛けるワールド抹茶の代表取締役、塚田英二郎さんにお話を伺います。
前編では、ワールド抹茶の空泉抹茶という、誰でも簡単に引き立ての抹茶を作れるマシンについてお話を伺いました。
なんかこれ、私話聞いてたら、結構家にあったらいいなぁなんて思っちゃいました。
家でね、美味しい抹茶が飲めるなんていいですよね。
僕の義理の妹なのかな、がメチホジなんですけど、僕の妻も彼女も抹茶愛好家なんですね。
毎日妻の場合は、粉状のパウダーの抹茶をお湯で溶いて飲んでるっていうことをしていて、
僕の兄弟の妻も抹茶を好きで、僕が日本に行く時とか、僕の兄弟が日本で出張に来る時とか、
よく抹茶を買ってきてねと、それもいい抹茶買ってきてねと、っていう風なリクエストで、
よく抹茶を調達してるんですね。
この塚田さんと話して、実はこういう人と話したんだよって言って、
抹茶マシンがあるんだけど、興味あるって最初聞いたら、
僕の兄弟の妻は、いやない、私は粉から作るのが自分の朝の習慣になっていて、
それを大事にしたいから、わざわざ抹茶マシンなんていらないよって最初言ったんですね。
いやでも、こういうもので引き立ての抹茶って飲んだことある?っていう話して、
それをこんだけ簡単にできるものがあるんだよって言ったら、
ん?っていうことになって、数分、5分、10分とそれで説明したら、欲しいっていうことになったので、
これは塚田さんに1人お客さんが増えるかもしれないですよっていうことをお伝えしようかなと思ってます。
そうですよね、私日本人ですけど、葉っぱから引き立ての抹茶なんてまだ飲んだことないので、
意外とね、なかなかその、お茶を普通、お茶っていうかその葉っぱのお茶を入れるってことは、
特に日本人の人だったら普通にあると思うんですけども、
抹茶を葉っぱからこう引いて抹茶にするっていうのは、ほとんどないですよね、そういう機械って。
ないですよね、だって石薄で引くのなんてもう無理だし。
無理無理無理無理。
だからそれを過程に、それもアメリカの日本ではないところからそれをやってらっしゃるっていうのが、
ある意味不思議ではあるんですけども、なんかその今回のテーマで行き当たりばったりを恐れないっていうのが、
すごく当てはまっている事例だなと思います。
では早速行きましょう。
アメリカに来られて、前職で来られて、そしてまたその、
偶然抹茶を立ち上げられた時もアメリカだったという認識なんですけども、
やっぱりそのアメリカでやるっていう意味は、使い方にとってはあったんですか?
特にコーヒーから抹茶へのシフトが、僕が理解しているのでやっぱ早く起こり始めたのが、
ニューヨークで、アメリカで、
それこそもうつい2、3年前までも、やっぱアメリカでの抹茶の浸透が他の国より圧倒的に進んでたんですよね。
2022年とかにパリとかに行ってもまだまだ手応えあるんですけども、
もう本当もう去年ぐらいからパリもなんかものすごく抹茶抹茶になってるし、
もう今やなんかもう一気に世界が追いついちゃった感じですね。
今であればまた違ったのかもしれない、どこでやるのかっていう、
最初から日本にいながらやる戦い方も考えたかもしれないですけども、
少なくとも2019年に創業する時には、
単純に抹茶が一番抹茶化してたのがアメリカだったのと、
あとはやっぱ僕は今実際自分たちのお客様になっててるそのテック企業の方々、
特にエンジニアとかそこで働いてる方と、
抹茶がもたらす健康効能、集中力を高めるとか、
いろいろな良い面があって、そこのやっぱ神話性ものすごくいいのかなっていうのはやっぱもともと思ってたのもあって、
だからベイエリア、サンフランシスコのところで拠点を構えて、
彼らに今すぐポップアップとか何か諸談とかそういうアクセスしやすいところにいるのがいいのかなっていうところで、
ベイエリアを選びました。
日本は日本で僕たぶんすごい難しいと思うんですよね。
大手のコンビニさんとか、大手の製造メーカーがたくさんあって、
メーカーさんもものすごく自分たちで研究開発、商品開発すごいものすごくやってくるし、
やっぱ生活者視点でいくと日々の購入は結構コンビニ、スーパーにものすごく依存している。
やっぱりそこのリテールの力がむちゃむちゃ強いし、
かつどれもそれなりに品質高いものでものすごく安い値段で売られている現状とか含めると、
新しい商品スタートアップでやって、既存の流通の力とかを見ながら、
DQCでどこまでできるのかなとか、
本当に難しいもので価値をちゃんと伝えて、それでちゃんと価格を高くして、
お客さんに対してどうできるのかなっていうのは、
なんかそこは日本はものすごく難しいんだろうなっていうのは、
ずっとサントリーズの中で会社の強みを相当使わせていただきながら、
いろいろ事業をやらせてもらっていたので、
逆にそこはすごい難しいんだなって思うし、
アメリカはアメリカで本当に何でもありの世界だし、
ただいろんなお客さんがいて、かついろいろな価値観を持たれていて、
いわゆるちゃんといいものとかを作って価値を伝えたら、
そこは払ってくれる価格は全然桁が違うというか、もう違うじゃないか。
だから新しい価値を持ったスタートアップとしては、
すごいチャンスがあるんじゃないかなと思うし、
その結果うまくいったときにやっぱりむちゃむちゃスケールする可能性もやっぱりあるし、
アメリカでうまくいったら当然、今うちが起こっているように東南アジアとか、
ヨーロッパとか含めてやっぱり世界に広がってきるので、
僕はやっぱりこの空前抹茶はアメリカでだけどもちろん世界、いずれやっぱり世界に持ってきたので、
それをベースにいわゆるマシンのデザインとか設計、
もうこれ世界で売れるようにとか、リーフもオーガニックにこだわるのも、
もちろん丸ごと食べる抹茶だからこそっていう部分もあるんですけども、
やっぱり各国の農薬の規制とかを考えたときに、
オーガニックでやれば物理的には世界で売れるよねって、
そういう思考でやってるので、
日本は日本でやってもものすごく大変で、
ただ日本でむちゃむちゃうまくいってもその先どこまでいけるのかっていうことと、
アメリカはアメリカでまた別の意味で大変だけどチャンスはある。
かつその後のアメリカ市場の大きさ及びそこから先の世界に広がっていくこととか考えたときに、
どうせ大変だったらどっちやったらいいのってことを考えたらいいかなと思いますけど。
若いときから来てないとなかなか英語の壁があったりとか人脈の壁があったりとかするんですけども、
そういうのは全然大丈夫ですか?
英語は常に今でも苦しんでる部分は。
でもなんかもうそのうち諦めがよくなるというか、
自分は本当に英語ネイティブでもないし、
留学したときも多分全学年で僕が一番英語下手くそだったと思うんですよね。
別にそれでもなんとかなるというか、英語が全てじゃないじゃないですか。
やっぱ自分が何やってるのかとか、何のためにやってるのかとか、やっぱそっちのが圧倒的に重要だし、
アメリカ人はそこら辺に結構やっぱ全てじゃないですよ。
ただ僕らのお客さんになってくれるような人たちやっぱそういった僕自身がやってることとかストーリーやっぱ共感していただけるので、
英語はセカンダリーだなと思います。
プラス、他の場合やっぱやってることがいわゆるテックじゃない、テックですけどいわゆるAIとかWeb3とかもうガチの世界中の人が集まってしまわれて、
もう本当にやってる世界とちょっとずらしてるので、
やっぱ日本人だからこそ強みになる領域で戦って、やっぱそのユニークな領域でやってるので、
もちろん何だろう、
でも自分はもう本当に自分がやるべきことをやればいいやって決めてやってます。
実際にニューヨークの街を歩いてても、やっぱ抹茶専門のカフェだったりとか、抹茶ラテ、抹茶に関する広告だったりとかそういうものはよく見ますし、
ここ数年すごく伸びてるのかなとは思うんですが、
例えばここからここ先1年から3年ぐらいを見据えた上で、
塚田さんにとってご自身もしくは会社にとっての一番のチャレンジは何ですか?
今の抹茶ブームって何なのかっていうと、正確に言うと抹茶が流行ってるっていうよりは抹茶ラテが流行ってる状態で、
抹茶ラテとして楽しむ分には、変な話、そこまでものすごくいい品質の抹茶である必要はないじゃなくて、
緑色で苦味があれば結局ミルクと結構甘みを加えて、
やっぱ甘いドリンクとして消費されてる、あといろいろそれにかけ合わせて飲まれてるので、
やっぱこう必要なものがやっぱ苦いくて、今緑色で安いものってなると、
必ずしもそれは日本に競争有意があるのかなっていうと、分からないっていう部分で。
なるほどね。
今のこの抹茶ブームは追い風でもあるし、結構戦い方がどんどん難しくなってるっていうのは事実としてあります。
特にこれから先、やっぱ今抹茶が世界的にこんなにブームだっていうのは別に日本人以外もみんな知るところになってるので、
それこそお茶が作れる国としては中国とかベトナムもあるし、
現に中国では毎年抹茶の生産量を増やしてきてますと。
ただなんか中国国内での抹茶の需要もものすごく伸びてるので、
なかなか分かりやすく輸出という形では増えてはないんですけども、
本当に今後2,3年でものすごく世界に出てくるんじゃないかなっていう風なことを予期してる中で、
僕らは特にやっぱその国産の本当に品質の高い、品質の高いっていうのはテアニンっていうアミノ酸で規定されるんですけども、
それがしっかりたくさん入ってるからこそ初めてコーヒーと違ってのクラッシュしないみたいな部分は、
テアニンがリラックスの効果があるので、
こういうコーヒーのようなクラッシュじゃなくて、よりサステナブルなエナジーフローをもたらしてくれるものなんですけど、
そうじゃないものもそんなベネフェットを得られないし、
そこらへんいちいち伝えない。
すなわち教育がむっちゃ重要になってくるんですよね。
だから本当に僕らの仕事っていうのは、
そういう抹茶の品質って何なのか、
そのテアニンとか色とか、
それがどうやって生まれるのか、
そこらへんをちゃんと伝えて、そこらへんの価値を伝えていかない限り、
別に抹茶って言ったら抹茶ラテでいいじゃんって、
それだけになっちゃうと、
本当にあまり日本にとってもハッピーな未来にはならないので、
頑張って価値を伝えていく。
それが僕らはやっぱり国産オーガニック、テアニンがリッチなもので、
しかもそれが引き立てで美味しく飲めますっていうところをちゃんと伝えて、
そういったものを価値として認めてくださるお客さんをもっともっと見合っていって、
やっぱりそういういい輪を作っていかないといけないっていう、
抹茶ラテルームで世界がガーッて広がってるだけに、
そこはチャレンジングでもあるし、でもやりがいがあって、
それでちゃんと伝わったお客さんは、
やっぱり抹茶の品質重要なんだ、この偶然いいじゃんっていう風になってくれるの。
そういう戦いがこれから2、3年はやってきますね。
新しい価値を作っていかなきゃいけないとかっていうのを考えていらっしゃるんですか?
そうですね。掛け算ではあるので、
僕らの場合はそのいい茶場にやっぱりそこにマシンを掛け合わせて、
それでもちろん美しいデザイン、これを家に置きたい、
これだったらカフェでカウンタートップに置きたいっていう、
その世界がどんどん広がってきたり、
あと簡単に使い続けることができるのか、
飲み続けることができるか、そこがすげえ重要だなって思ってて、
実際にマシンのデザインするときも、
これはちょっと個人的な質問になるかもしれないんですけども、
塚田さんがこの仕事をされていて、
どんな時に、そして何にやりがいを感じられますか?
僕の中でやっぱり日本のいい品質の茶葉を、
もっと世界の人に飲んでほしい思いもあるし、
プラスやっぱりそれが日本でやっぱり大変な思いをしながら、
いいお茶を作ってくださる生産者の支えになったらいいなって思う部分もやっぱりあって、
僕の仕事のほとんどはやっぱり人に会っていくことなんですよね。
これはお客様もそうですし、投資家もそうですし、
うちのメンバーもそうですし、
やっぱり人と会って、自分のパッションとかを伝えて、
一人ずつ仲間が広がっていく感じ。
それがたまたまお客様っていう立場になる場合もあるし、
投資家になる場合もあるし、一緒に働こうっていうのはなかなかあるし、
もちろんうちの会社外でもサプライヤーさんも、
むちゃむちゃいろんな会社の力をお借りしながら何とかやってる状態なので、
そういう一人ずつ仲間が広がっていくというか、
一緒に空田抹茶を作り上げていく。
それってもうステークホルダーって言ったらステークホルダーかな。
それで役割はみんなバラバラですけども、
そういういい感じの集団というかサークルというか、
仲間が出来上がってきてるのがやっぱり楽しいですね。
岡田さんからの、もしこういうことにチャレンジしたいと、
少しでも思っている人たちに対するメッセージとかってあったりしますか。
そうですね、大騙しですけど、
自分自身のユニークネスとか強み、そこら辺をちゃんと理解して、
分かってなかったらそれをもっと知る必要があると思うし、
そのユニークネスとか好きなところ、
そこでやっぱり戦っていくのが一番楽しいと思うし、
僕の場合はたまたま、
子供の頃に茶道をやっている家に育ったわけでもないし、
実家がお茶農家だったわけでもないし、
普通の子供でラグビーして、
文化系から程遠い世界だったんですけども、
たまたま仕事でお茶に触れて、そこで学び、
真髄を知り、およびアメリカに留学してたこともあって、
日米の間違いとかお客様のことも理解しながら、
掛け算、日本とアメリカ掛け合わせてとか、
自分の強みとかを理解していきながら、
なるほど、アメリカで抹茶で勝負するのがいいのかなって、
徐々になんとなく自分がそういうふうになってたんですね。
それはだから30歳の時の自分でもまだそこ分かんないでしょうね。
だから結局、今目の前のことをちゃんとやってたんだろうなって自分は思うし、
目の前のことをやっていく中で、
その中で自分の好きなこと、得意なこと、そこら辺が蓄積されてって、
どっかのタイミングで、
これってうまく自分の持っている強みを掛け合わせたらこんなことできるんじゃないかって、
それがいつやってくるか分からないし、
僕の場合43歳で起業したんですけど、