1. レイ・イナモト「世界のクリエイティブ思考」
  2. #145 注目のクリエイティブ 〜..
2025-10-14 39:33

#145 注目のクリエイティブ 〜挽き立ての抹茶を世界に届けるWorld Matcha〜

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第145回は、注目のクリエイティブにWorld Matchaの代表取締役・塚田英次郎さんがゲストで登場。挽き立ての抹茶を楽しめるマシンは如何にして誕生したのか?塚田さんが抹茶マシンを作ろうと思ったきっかけ、これまでに乗り越えてきた困難など、詳しくお話を伺いました。「考えすぎず、やると決めたらやる」をテーマに、クリエイティブ思考で21世紀を生き抜くヒントを紹介します。


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サマリー

今回のエピソードに登場するのは、アメリカで抹茶ビジネスを展開するワールド抹茶の代表、塚田英二郎さんです。彼は挽きたての抹茶を簡単に楽しむためのマシンや、その背後にある情熱について語ります。また、抹茶ブームの急成長や、彼が起業に至るまでの苦労と成功体験も紹介されています。ワールド抹茶は挽き立ての抹茶を手軽に楽しめるマシーンの開発を進めています。コロナの影響でB2BからB2Cへのビジネス戦略の転換を余儀なくされながらも、彼は抹茶の普及に努めています。塚田さんは、抹茶マシンの開発とビジネス展開について語り、B2BとB2Cを両立させながら抹茶の価値を世界に広める挑戦を続けています。また、新型コロナウイルスの影響によりB2BからB2Cへのシフトを迫られ、クラウドファウンディングを活用した合理的なビジネスモデルが注目されています。

ワールド抹茶の紹介
This is ReinaMoro's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone. This is ReinaMoro. 皆さんこんにちは。ニューヨーク、東京、シンガポールを拠点にするグローバルイノベーションファーム、I&CO、共同創業パートナーのレイ・イナモトです。
目まぐるしいスピードで世の中が変化する中、この番組は日本人が世界で必要不可欠な存在となるためのヒントを探ります。
今回は、僕が気になったクリエイティブ作品を紹介する注目のクリエイティブです。 今日もこの番組のプロデューサー、竹村優子さんと一緒にお届けしたいと思います。
はい、レイさんよろしくお願いします。 今回はアメリカで抹茶ビジネスを手掛ける
ワールド抹茶の代表取締役、塚田英二郎さんをゲストにお招きします。 ワールド抹茶は誰でも簡単に挽き立ての抹茶を作れる
空前抹茶というマシンと、その茶葉をアメリカで販売しているということなんですが、アメリカでも結構抹茶ブームが来てるんでしょうか?
どうですか?日常に浸透してきている印象ってありますか? そうですね、ここ3、4年で一気に抹茶カフェとかがすごく増えているっていうのは、もう本当にいろんなところで目にするようになったんですね。
なので、もともとその抹茶ラテみたいのは多分10年くらい前からあったとは思うんですけども、その抹茶専門のお店とかっていうのはその時はなくて、それがやっぱりここ近年でできてきているのっていうのはそのブームの一つの印だとは思います。
なるほど、そんな抹茶ブームの波に乗ってどんなビジネスを手掛けているのか気になりますね。
では早速いきましょう。
僕は個人的にやっぱりその日本の文化だったりとか、あとテクノロジーっていうところを掛け合わせて新しいことを生み出しているっていうことがすごく面白いなと思ったので、今回お声掛けをさせていただいたんですが、ちょっとその辺を簡単に自己紹介と事業の説明を少ししていただければと思います。
抹茶マシンの特長と仕組み
はい、改めまして皆さん、塚田英二郎と申します。今は空前抹茶という抹茶マシーンと国産有機抹茶を使ってですね、世界中のカフェイン市場をアップデートしているそんな会社をやっておりますと。
具体的にはですね、誰でも簡単に引き立てで美味しい抹茶を作れる仕組み、例えるならエスプレッソの抹茶版みたいなものを作って家庭やオフィスそしてカフェなどでも美味しい抹茶が作れるようにやっております。
もう5年ぐらいやってらっしゃると思うんですけども、そもそもここに至る、起業されるこのプロダクトを作ろうと思われたきっかけっていうのはあったんですか?
いくつかあるんですけども、まず元々前職はサントリーでかなり長いお茶のお仕事をしてました。自分自身、お茶を仕事として捉えて初めて知ることも多くて、例えば抹茶がこんなに健康にいいのかとか、引き立ての抹茶がこんなに美味しいのかっていうことはやっぱり普通の一般人として生きている間は知らなかったことですので、やっぱりその良さをもっと世界に伝えたいなって思うようになりまして。
それで最後、前職でもですね、アメリカで今のこのコーヒーから抹茶へのシフトが2015年ぐらいから若い人たちから徐々に起こり始めてたので、じゃあやっぱり日本人としてちゃんとした抹茶を提供したいなってことで、社内ベンチャーみたいな形でアメリカ、サンフランシスコに抹茶のカフェをオープンして、それはすごいうまくいったんですけど、やっぱり会社の方針と合わなくて、自分自身やっぱり違うプロジェクトをやることになりとか、
そんなこともあって、やっぱりそこでできないんだったらもう自分でもうゼロから立ち上げてやるしかないなってことで、2019年にちょっと1年復帰して前職を、21年もいたんですけども、そこで辞めて、それからこの風前抹茶っていう美味しい抹茶を飲む仕組みの開発を始め、2020年からアメリカを中心に世界で販売しております。
これすごくド素人の質問になってしまって失礼かもしれないんですけども、うちの実は妻もよく抹茶を飲むんですね。抹茶だてだったりとか、朝抹茶を溶かして。
だいたい僕が日本に行くときに、日本から帰ってくるときに抹茶パウダーみたいなのを買って、それをお湯とかで溶きながら飲むんですけども、そうやって作るすごく簡易できる抹茶と、塚田さんが作ってらっしゃる抹茶マシーンとはどういうふうに具体的に違うんですか。
僕らが今、唯一引き立ての抹茶を提供してます。世の中はどこも引いた粉の状態で売ってますけども、やっぱりコーヒーもそうですけど、引かれて時間が経つと酸化していくし香りが落ちちゃうじゃん。
色もやっぱ退色しちゃうし、僕らの趣味では飲む直前に引くので、毎回フレッシュな香りと、これでも買ってくれ綺麗な鮮やかな緑色で、しかも僕のおすすめは結構水出しなんですけども、お湯じゃなくて水で出すことによって苦味が襲われられて、旨味を感じると。
本当に美味しい抹茶が持っているフレッシュな香りとか旨味とか良いところだけを飲めるので、びっくりするぐらい飲んで苦くないし、抹茶なのにこんなに美味しいというか苦くないんだって、全然ストレートで飲めるじゃんっていう驚きを伝えてますね。
最初にそのマシーンに入れるっていうのは葉っぱみたいな状態のものを入れるってことですか?
そうですね。粉じゃなくて葉っぱの状態で入れます。それも抹茶専用の天茶っていうお茶が実はありまして、普通の日本人がよく飲む煎茶とはやっぱり形状も色も味も全部違うんですよね。
抹茶専用で天茶で、かつ天茶の中でも僕らは自分たちのミルに最適に、いわゆる惹かれやすいとか生成量とかいろいろ含めて最適化された天茶の条件を作り出して、その茶を自分たちで仕入れて販売しております。
やっぱりそこの引くところからやるっていうのは、今でも本社だけの製品なんですか?一般的に買えるような。
もちろんイシウスを買っちゃえばできます。ご家庭でグリグリグリグリ。
でも驚くぐらい大変ですけどね。10分かかってようやく1人前の抹茶ができるみたいな感じなので、僕自身やっぱり全職でイシウス体験とかしながら本当に大変な工程を通じてやっぱり抹茶のありがたみも知ったし、
これは日常で毎日やるやつは結構大変だなっていうことも体感しました。
起業への道のり
やっぱり作る過程としてそういう摩擦があるっていうのをご自分で体験されていて、これはもっと簡単にできるべきじゃないかっていうことで抹茶マシンを作られたと。
そうですね。
一言で抹茶マシンを作ったって言ってしまうと、すごく簡単なことのように聞こえちゃうかもしれないんですけど、やっぱり困難とか失敗とかあったとは察するんですが、その辺はいかがですか?
抹茶マシンを作ろうと決めて全職辞めて起業しましたけど、そもそもこういったハードウェアを作ったことないし、僕には共同創業者がいたんですけど、彼自身もハードウェア系のエンジニアでもデザイナーでもないし、
作るは決めたもののどうやってやるのかわからないと。ただ、全職の経験でやっぱり物事を作るときはデザイナーが必要なのは知ってたので、しかもいわゆるパッケージデザインとかグラフィックデザインとは違って、こういうハードウェア系はプロダクトデザインとか工業デザインみたいなカテゴリーだっていうのはそこまではギリギリ知ってて、
そのインドントリアルデザイナーで唯一知ってた人がいて、その人に話をしたら興味を持ってくれてやりますよって言ってもらえたんでよかったんだけど、その時点では僕は物を開発するのにいわゆるメカニカルエンジニアが必要だってことすら知らずに、
よし、デザイナー見つかったからこれでできるねって思って議論を始めようとしたら、江次郎さん待ってくださいと、エンジニアはどうするんですかみたいなことを言われて、はっ?みたいなことを。最初の失敗というか、そんなデータってデザイナーの中は全部やってよみたいなことを思いながら、
僕自身だからメカニカルエンジニアが何をやってくれる人か当時わからずに、でもその人に言われたままエンジニアを探し出したみたいな、そんなのが一番最初のつまずきというか、今思えば面白いようやったなっていう感じですね。
でもその時って、ちょっとこれ具体的な話になるかもしれないんですけど、もう辞められてたわけですか?
はい、辞めることは会社に伝えた状態でしたね。
なるほど、でもそうなると、例えばこれどうやってやるんだろう、辞めようって言ったのはいいけど、それが1ヶ月でできるものなのか1年でできるものなのかわからなかったりするじゃないですか、そういう不安とかってなかったんですか?
不安はなかったですね。これもやるって決めたので、サントリー辞めるっていうのはもちろんものすごく大きな決断だったし、ある意味回路は立ったんで、それこそこれは自分前に進むしかないなって思ったんで、本当にもう何とかするしかない。
何だろうね、本当、覚悟ですかね。特に自分自身やっぱ、2014年に僕が前職で徳茶っていう家物シリーズ、徳穂のお茶をリリース、2013年して14年も十分2年目だけど伸ばして、僕の中では結構日本では結構やり切ったなって言ったらちょっとおこがましいですけども、
結構充実感満たしてる中で、でもふと何かよく見たら、その頃から抹茶バーとか茶々抹茶とか出てきて、僕自身ものすごくやっぱびっくりして、若い子たちがコーヒーの代わりに抹茶を飲み出してると。
しかも何か抹茶にはテアニンがあって、それは何か自分をリラックスしてくれるから、コーヒー飲むよりもより何かサステナブルでピースフルなエナジーだぜみたいなこと言ってて、は?みたいな感じだったんですけど。
それはサンフランシスコで。
ニューヨークとかサンフランシスコで2014年から若い子たちがこんな感じで飲み出してたので、やっぱり僕自身だったらその前にも留学してたり、やっぱり日本とアメリカを行き来しながらお茶の仕事もやってて、
そういうトレンドが起こってるんだったら自分自身その領域で挑戦したいなって思うようになって、それで前のストンミル抹茶のカフェを開けるのも結構いろいろ大変だったんですけど、僕自身それは自分でやるってコミットして、
本当にありとあらゆる苦労に耐えながら、なんとかローンチに持って行って成功させたんですけど、会社としてそれもやらないってなってしまったんで、かなり絶望、失望の中でじゃあ次どうするのかっていう中で、でもやっぱり僕自身やっぱこう、
前職でも抹茶をアメリカで広めてる時に、そこで知り合ったお客さんとかがみんなものすごく感謝してくれるっていうか、栄二郎本当に素敵なカフェ作ってくれたね、ありがとうってみんな言ってくれるんですよね。
僕自身やっぱそれがすごい良かったな、楽しかったな、やっぱ自分は美味しいものを日本の美味しい抹茶を人々に広めていくっていうことにものすごくやっぱりやりがいを感じてたので、今回抹茶作る時も一つのきっかけとしては前のカフェの常連客が毎日本当に来てくれて、
抹茶マシーンの開発のきっかけ
毎日抹茶プラス何かを買ってってくれるんで本当にありがたいお客さんだったんですけども、でもなんかこう、そのカフェでいわゆる粉も売ってたんですけど、彼は全然粉を買って帰らないんですよね。で、なんで買わないんですかって聞いたら、やっぱ自分じゃ作れないんだよね、この美味しい抹茶がみたいなこと言ってて、そこでハッと気づいて、なるほどってやっぱ粉から美味しい抹茶を作ることって結構やっぱ難しいんだな多くの人にとってはと。
で、だから彼はうちのカフェに来ざるを得なかったと。
だったら、このプロセスを美味しいものを簡単に飲める仕組みを作ったら、わざわざカフェに来なくても家とかオフィスで飲めるんじゃないかっていう壮大な仮説を思いついて、この抹茶マシーンがあればもっといろんなところで抹茶を飲めるんだろう。
で、かつコーヒーから抹茶にどんどん人はシフトしていくから、いずれコーヒーではいろいろなマシーンがあるのに、なんで抹茶マシーンがないのっていうところになるに違いない。
そういう妄想というか仮説というか、それで動いたので、それはもう自分がやったことなかろうがなんだろうが、もうやるしかない。
で、かつ自分として好きなことを追求していくには、もうこれはやるしかねえだろうっていうふうに決めたんで、もう本当にエンジニア必要なんだ、オッケーオッケー、じゃあ探そうかみたいな感じで、もう一個一個多分なんだろう、本当にこれがこの人が出会えなかったらとか危ない橋は多分もう10個20個ぐらいあったんですけど、全部綱渡りで奇跡的に来てるっていう感じですかね。
反対とかされなかったんですか。
それはうちの妻はなかったと僕は理解してるんですけど。
本当あったかもしれない。
妻の覚悟がすごかったんですよ。
こいつに好きにやらせようって思ってくれたのが、普通はダメってなってたんだろう、たぶんそこでまあダメだよねってなってたのかもしれないけど、まあそういうことなんでしょうね。
今順調にいってるから、ある意味先ほどおっしゃるみたいに笑い話でみたいなことはおっしゃられたんですけども、やっぱりそのなかなか先が見えないとすごく不安になったりとか、いやこれどうなるんだろうとか、そういうのは他には何かはなかったんですか。
あるんでしょうけど、なんか今すぐに思い出せないですね。
それこそ、エブリーステップ、どのステップもたぶん大変な綱渡りだったんですよね。だから最初その開発チームもラッキーなことに、本当に優秀なエンジニアに巡り会えて、その人もたまたま時間が空いてたんで、ジョインしてくださって。
で、僕自身言える、飲料の開発経験は結構あったんですけど、こういうハードウェアで違うものだとか、あとまあ根本的に違うのはやっぱ大企業ではないので、随時やっぱお金のないスタートアップで資金調達をしながら、それで自分たちでやれることを増やして、
証明しながらまた次、資金を調達していって、そういううまく開発と調達を初期は特にコントロールしないといけなくて、そこら辺のハードウェアスタートアップは特に初期に金がかかるから、結構投資家に嫌われやすいこともあって、そこら辺を具体的にどういうふうにやっていけばいいのかってことも、そのエンジニアの人が前職、コーパウンダーとして違う会社でハードウェアスタートアップをやってたので、
その彼からすべて教わりながら、本当彼がいてくれて、フェーズを切ってお金入れて開発してっていう、そういったことを本当に初期の2年間はすべて人から教えていただいて、本当にラーニングしながら自分自身を常にアップデートしながら、それでまた人になってとか、
それでプロトタイプができてきたら、当然次はどうやってそれを量産するの?みたいな、量産家のパートナー探しも本当に蜘蛛を掴むような話で、それこそ選択肢としてはアメリカで見つけるのか、それこそシンセンで見つけるのか、香港で見つけるのか、日本で見つけるのか、台湾なのかでも至るところあるし、
コロナによるビジネス戦略の転換
ただ僕はなんとなくこれって最後マシーンが作り出すお茶の味わいに、エンジニアリングの領域が最後味わいにくるなっていうのが思ってたので、味でこれはちょっと苦すぎるとか、とんがりすぎてるからもっとこういう感じにしましょうみたいなキャッチポールがエンジニアの人とできるってなると、それ日本人じゃ無理だなと思って、
日本で探し出して本当に運良く今一緒に開発してる会社の社長に会うことができて、その人に面白そうだからやってみましょうかって言っていただけてみたいな、本当にその後パテントに定職する可能性があるみたいなことも分かってきて、
それだったらもう政府法からちょっと僕怪しいもんじゃないんで貸してくださいみたいな、そういうことじゃないですけど、そういうストーリーでパテントも借りたりとか、要は本当にいくつも本当にダメになるポイントはあったんですよね。
それで開発無事すべてパートナーも見つかってプロトタイプもできて、最初にリリースというか世間にお披露目したのが2020年1月のCES、いわゆるスタートアップがラスベガスで集まって展示するとき、そこに何とか試作機が間に合ったし、あと幸いなことにそこでイノベーションアワードっていうものをもらえたんですよ。
僕ら創業1万で多分CESのイノベーションアワードを取ったのは初めてなんじゃないかっていう、勝手に思ってるんですけど、そこでその賞をいただけてやっぱりものすごくメディアの人にすごい記事とか書いてもらえたし、
考えてみればそれは本当にその後始まるコロナ前の最後の国際的なインパクトと人が集まる空間での展示会だったので、広がりがもっと早かったら多分そこで僕ら出展することもできなかったし、そこで人々に知ってもらうこともできなかったし、
それでちょっとタイミングずれてたらどうだったのかなとか、逆に悪い話で言えば結局CESでいろいろなテック企業の方に興味持ってもらって、そういうことを発売までにいろいろじゃあちょっとうちに来て、いわゆる抹茶の講演会とかポップアップとかデモとかやってとか、いろいろこう3月4月5月とか結構スケジュールがガーって埋まってるときにすべてそれがブッキングされてっていう。
だからもうその時は本当にあれ俺これどう、いやもうマシンこれから製造して最初2000台できちゃうんだけど今オフィスも全部シャットタウンして、どうやってこれ売ってくんだみたいな人と人が会えない中でみたいな。
そこもだからまあ多分今確かにこう話しながら冷静に思えばそれもかなりピンチだったんですけども、でも言えるもうB2BでできないんだったらもうこれB2Cをやるしかないってもう腹をくくって、
人々が家にいたら当然家にお金を使うようになるでしょうとか、やっぱりこうね家に過ごしながらより健康的にするためにはどうしたらいいかっていうところで、そのアングルで家庭で飲む抹茶マシン、抹茶のチャンスもあるなっていうところで、でもやっぱ会えないので人に知ってもらえない、どうやったらこのまだ発売の状態で多くの人に知ってもらえるかって考えてた時にやっぱクラウドファンディングするしかないなってことで、
まあキックスターターの準備、だから本当3月にコロナがね、かなりアメリカでも大変になってきて、もうそれこそシェルターインプレイスとか聞いたことない英語が、え、何何、外出禁止令なの?みたいな感じになって、もう全部閉まっちゃったじゃないですか、でもここで自分が思い描いた未来はもうないなって腹をくくって、
じゃあもうこれからもD2Cに向けたもう準備にもう全部切り替えようって、そこでやっぱキーとなるのはやっぱビデオ、やっぱこれが自分がなんでこれを作ったかっていうそのビデオ、今もあのキックスターターの偶然抹茶にその当時作ったビデオが載っかってるんですけど、あれもだから人々が移動できない感じだったんで、
まあそのディレクターはアメリカ人だったんですけど、本当にカメラマンは日本でカメラで撮影しながら、それをなんかズーム越しにもっとこんなアングル撮ってるみたいなのが結構無茶しながらビデオを、まあ素材を作って彼に最後編集してもらって、まあ何とかこうキックスターター間に合わせて、まあいいビデオでちゃんと目標額を調達してみたいな、
まあ本当になんだろうね、今思えば確かにもう今も毎日がもう本当に綱渡りですけど、当時は本当にそうだったなっていうのがありますね。
いやでも今話して聞いてみるとめちゃくちゃ大変じゃないですか、改めて聞いてみると。でもやっぱりじゃあ最初はそのB2Bのビジネスとして想定をされていて、でそれがコロナのおかげで、そこ自体そのB2BからB2Cに変える自体も結構大きなピボットなので、それはそれでかなりのピンチですよねある意味。
だからそのまあ僕らが今普段どうしても家庭用マシンって言っちゃうんですけど、別に最初はそんなに開発時は家庭用っていう意識はほとんどなくて、まあそれこそオフィスとかカフェで使ってもらいたいなって思いを込めてオリジナル抹茶マシンを作ったんですよね。
それでなんでオフィスに行きたいかって言ったら、より多くの人に使ってもらえる可能性があるんで。それで僕自身も事業計画作って、その方が計画立てやすいじゃないですか。月々何件リーチしてそれでポップアップしてそこから何割コンバートしてっていう。
まあじゃあそのために営業が何人いたら、じゃあこんな感じでっていう。B2Bの方がよりなんかこうKPIに落とし込んでそれを掛け合わせて、だから結局こんだけ月々新規顧客獲得してってリーフの売り上げこういう風になるよってプランが、そういうのがやっぱり作られて。
それで投資家にもじゃあこれでお願いしますってことで最初プレシードのお金を入れてもらったんですよ。だけど当然これオフィスもあるけど当然家庭もあるよねっていうのは頭の片隅にあったんですけども、ただそのプランとしてはもうB2Bで作り上げて、それを2020年のCS5、1月2月3月と準備およびできたところはいくつかポップアップとかしながら、
もうあんぎゃし始めてたところにコロナがヒットしたところで、だからもうB2Bはもう捨てざるを得なくなって、だったらじゃあもうCやるしかないんで、Cとしてやってきましたけども。
でも改めてそうですね、アメリカの場合はもう2022年の春先には最後オミクロンの波が終わって、もうなんかもうみんな我慢できなくなって、もうこれいいんじゃねってなったじゃないですか。
そのタイミングでやっぱりいくつかのカフェとかが、うちのお抹茶を使い出してくれて、やっぱりそれでおいしい抹茶が提供できるようになるし、そのお店としてもやっぱり僕らがたくさんリーフを買ってくれるので、なるほどやっぱこうB2Bのニーズは強いし、ただ一方で僕らが最初大変な思いをして作った最初のマシンでは、
B2B仕様としてはいくつか欠点があるなとか、期間がかかりすぎるとか、あと連続運転の問題があるとか、いろいろやっぱその業務店で激しく使われるもののスペックにはなってなかったなっていうこともわかってきたので、じゃあそこら辺も含めて、じゃあお店とか忙しい、たくさんの人が働いてるオフィスでも、
抹茶マシンの開発
もっと耐久性とか含めてマシンが必要なのかなってところで、2022年からやっぱこの業務を作ろうって言って、した準備を始めて、ある程度の段階に来てからそれ用の資金調達をして、実際にそこから設計して、金型投資して、いろいろあって、ようやく今年、抹茶メーカープロっていう業務店を想定した新しい商品を出すことができたっていう感じですね。
改めて聞いてみると、なかなかな壮絶な道のりというか。
僕が塚田さんとお会いしたのは、たぶんあれ2021年の秋、サンフランシスコでイベントでいらっしゃった時で、その時はもともとはB2Bだったんですけど、B2Cのものを売ってるんですよっておっしゃってたんですよ。
そのまた次の年に、B2Bもまた戻ってくるから、B2B用のマシンを作り直して、今おっしゃられてるみたいにその改善をして作り直して、今はじゃあB2BもB2Cもまだやってらっしゃいますよね。
今は両方やってますし、面白いのは今結構、名前はちょっと言えないですけど、世界的な超大手テクのマイクロキッチンに結構入ってってるんですよね。
そこで初めてクーゼンマッチャーのことを知る会社の人とかすごいたくさんいて、やっぱりB2Bでそういう接点を作っていくことが、最終的には家庭用マシンの購入にもつながるかなっていうのも、
今平均的にあれですかね、オフィスに出るのが過水目で、月間は結構ワークフロムホームみたいな人もいるじゃないですか、テク企業。
もう集合出ろみたいな会社もありますけども、ただおそらくオフィスと家庭を共用するような感じに、共存するような感じになんだろうなっていうときに、
オフィスに行ったらこのクーゼンマッチャー買っていいよねっていうことなんでしょうけども、でもこれいいか家庭でも買うかっていう感じになっていくと思うし、
やっぱりB2BといわゆるCのシナジーってやっぱりむちゃむちゃあるなと思ってて、だからこれはもう本当に両方、大変ですけど両方やるっていうことで今やってますね。
やっぱりB2Bの方が伸びは早いんですか?
今だからニューヨークの某会社に入ってるのだと、1日当たり1台で100杯以上使われるんですよね。
家ではさすがにそこまで飲めませんもんね。
やっぱりそれとか逆算するとリーフが結構使われるよねってなって、家庭用語言ってもやっぱり飲む人が1人か2人ぐらいで、毎日って言えば週に2、3回とかじゃないですか。
だからやっぱり全然リーフの方の差はやっぱりありますよね。
でもコロナでオフィスがもう全然行けないって、あの時ってそれが1週間なのか1ヶ月なのか6ヶ月なのか全く分かんなかった時で。
僕もその時ずっとアメリカにいたんで、オフィスも結局最終的には行かなくなっちゃったんで。
結構でも僕は早い段階で最悪に備えた方がいいなって。
2年は多分もう閉まってるなって思うようにしたんですよね。
要は最悪に言えばそこからは良くなることしかないので。
変に3ヶ月後、6ヶ月後とかそういう淡い期待を持って、じゃあその場合はどうするのか、じゃあこの場合はどうするのかってやると本当に大変。
逆にそうならなかった時に毎回絶望になってくんで、じゃあ一旦ないってした上で何ができるのか。
振り切ったってわけですね。
しかもかつ、ぶっちゃけ言えばD2Cの方が難しいですよ。
難しい。僕も難しいんですけど、実行読めない部分がむちゃむちゃあるじゃないですか。
前職でもオンライン上でのいわゆる顧客獲得、認知系、広告とかは分かるんですけど、
でもどうやって有料な顧客を捕まえてきて、彼らをエデュケートしながらどうやってコンバートしていくのかって、
それはD2CはD2Cの美学もあるし、そこら辺は僕としては最初本当に難しくていろんな人に教えてもらいながらやってましたし、
プラス、やっぱもうD2Cやるんだったら、しかもものがまだない段階でやれるとしたら、
Kickstarterとかそういうクラウドファンディングでストーリーを伝えて、
そこで彼らはストーリーでこれを応援したいと思ったらポチって押してくれるじゃないですか。
意外とポチをする瞬間が絶頂で、
意外と何をサポートしてたか忘れてる人も結構多いとか聞いて、
僕らは400人ぐらいそういう支援者が集まって、
未来の展望
結構素早くパッてマシンを送り届けることができたら、みんなものすごくびっくりして、
こんなに早く来たことないよとか、こんなに予定通りに物が届いた、試しがないって本当にすごい喜んでもらえたし、
今思えばその中にいくつか重要なお客さんがいて、
彼らがすごい気に入ってくれたから周りにどんどん広めてくれたり、
アメリカだったら結構気に入ったものをホリデーシーズンでギフトで送ってあげるじゃないですか。
僕らはちょうど2020年の10月21日にローンチして、それがまさにホリデーシーズンの直前だったので、
11月にタイムからベストインベンションに選んでもらえたのがやっぱりデカくて、
そこからですね、やっぱり売上がキュンと上がっていって、それにギフトシーズンもあったんで、
結構ギフト用に買ってもらえてみたいな、
なんか本当にいくつかの奇跡的な点が全部つながって、
誰も何も知らない偶然抹茶から、初年度でもそれなりの人に知っていただけて。
なるほど。じゃあ今そこからもう4,5年経って、会社として今後どうしていきたいんですか?
やっぱこうサントリーでずっとペットボトルのお茶をやってて、
結果日本人が日常的によりお茶を飲む選択肢になったのはとても良かったと思うんですけども、
結果的にやっぱり人々が給水でお茶を飲まなくなって、
給水用の良い品質のお茶が必要となくなってしまい、価格がどんどん落ちて、
ずっと生産者さん的にはきつい状況がここ20年30年ずっと続いて、
今そこに抹茶っていう選択肢が出て、抹茶で高品質なものを作ると海外ですごい需要が高いからたくさん買ってもらえるけど、
でもやっぱり僕の中ではせっかく家物とかも含めてお茶の生産者があって初めて商売として成立してての中で、
自分の全職での取り組みが後代があるというか、世の中的には多分良かった部分もあるけど、
生産者的には良くなかったというか収入が減るっていう側面もあったんだなっていうのは冷静に思うし、
もっとやっぱりよりサステナブルな仕組みで、
安売りでどんどんやって、どんどん安い茶葉を使うというそういう世界じゃなくて、
本当に良いものを価値を伝えて価値を理解してる人に適正な値段で買っていただいて、
かつ僕らも適正な値段で仕入れていくっていうそういう仕組みがやっぱりすごい必要だなと思うし、
それって僕今言ってますけどまだ1%できてるのかなっていう感じなので、
まだまだやらなきゃいけないことが本当にたくさんあって、
それで新たないわゆるサプライチェーンとかそこら辺の新しい取り組みもこれからうちの会社としてやっていこうとしてるし、
サプライチェーンのこともやりながら販路も作っていかないといけないから、
それこそ今アメリカと日本が中心なんですけども、
さっき言った世界的なテック企業は今もアメリカだけじゃなくて日本それを飛び越えて、
アジアでもやっぱ使えないって言ってくださって、
それまで来週は僕シンガポール行くんですけども、
ものすごく世界でチャンスがあるので、
でなるとやっぱ僕がずっと各地に飛び回ってるわけにもいかないんで、
そしたらやっぱアメリカ日本以外の第3国第4国とかそこら辺を、
それこそ自分たちでやるのかパートナーシップでやっていくのかとか、
どうやってビジネスディベロップメントしていくのかっていうことも、
もちろんこれまで以上にやっていかないといけないし、
それには多くの人が必要で、より多くのお金も必要で、
また次資金調査数もあるしとか、本当にやることすげえたくさんあって、
だからもう毎日が毎週が毎月が毎年が本当にあっという間に終わっていくみたいな感じ。
なるほど。
さて、ここまでお送りしてきました、
れいなもとの世界のクレイティブ思考。
今回の注目のクレイティブは、
ワールドマッチャの塚田英条さんをゲストにお招きして、
考えシリーズやると決めたらやるをテーマにお送りしました。
れいさん、お話を聞いてみていかがでしたか?
なんか大変なことはなかったんですかとか、困難をどう乗り越えたいんですかとかって、
最初こう質問をいくつか投げかけたんですけど、
いやあんまり困難をしてきたっていう思いはあんまないんですよねとか、
いや大変なのは、一応大変でいろんなところがあって綱渡りをしてる感じはするんですけど、
あんまり大変と思わないですよねみたいなことを、
結構涼しい顔で淡々と語られたのがすごく印象的だったんですね。
なんか私がびっくりしたのは、
ハードウェアを要は作っているわけじゃないですか、
コーヒーマシンの抹茶バージョンっていうものすごい家電を作っているのに、
自分自身がエンジニアでもなくて、家電を作る会社をやろうって思った時に、
いやどうやって作るとかそういうことを考えずに、
このビジネスをやっていこうって決められちゃうのがまずすごすぎると思って、
でも全然わからなかったけど、
いろんな人に相談して、作れる会社も見つかって、
まずはやってみたんですよっておっしゃっていて、
でもそれってどのぐらいマシン作るまでにかかったんですか?
2年です!みたいな。
え、2年間全然不安がなかったの?とか、
なんかいろいろ本当にツッコミどころが満載というか、びっくりしちゃうような。
それで大変じゃなかったって思ってるのどういうことなの?みたいな。
なんかびっくりしちゃいました。
そうですね、だから僕もあえてインタビューしてる時に、
不安じゃなかったんですか?とか不安心配はなかったんですか?って聞いたら、
いや不安もなかったです。やるしかないと思ったのでやっただけです。
みたいな言葉がしれっと返ってきて、
それって普通に考えるとなかなか大変なことだから、
そんな涼しい顔をしてスラッと言えることでもないじゃないですか。
そうなんですよね。
それで塚田さんも40以上までずっといわゆる大企業、
サントリーさんという大大大大企業の社員として20年以上働かれて、
そして40代を超えてから、それもアメリカで起業するっていう、
普通に考えたら、いやこれってなんかハートとか3つも4つもあることを、
あんまり大変そうな顔をせずにやってらっしゃるっていうのが、
ある意味深く考えすぎずに、考えるんだけど考えすぎずに実行していく、
そして形にしていくっていうところが、
合理的なビジネスモデル
ああいうビジネスにつながってるのかなっていうのは思いましたね。
なんか考えすぎずにやると決めたらやるって、
すごく前向きで合理的だなっていうふうに思いました。
多くの人がやっぱり、いやでもこれがあるとちょっとできないかなとか、
エンジニアじゃないからハードウェア作れないかもしれないなとか、
普通はいろいろ考えちゃうと思うんですけど、
もう考えすぎずにやると決めたらやるんだみたいな、
もう自分がわからないことは専門家に聞けばいいとか、
すごく合理的で前向きで、しかも新型コロナウイルスが流行して、
もともとB2Bのビジネスをやろうと思っていたのに、
B2Cに舵を切り替えなければいけなかったっていうことに関しても、
新型コロナウイルスが流行ってどうなるかとか、
いつ収束するのかっていうのは考えたところでわかることじゃないから、
ここに迷わない。
もうこの状況を打開するにはどうすればいいんだ、
じゃあクラウドファウンディング、キックスターターでまずはやってみようとか、
本当に事態を打開するためのことだけにフォーカスしてるっていうのが、
塚田さんのすごいところだなって思いました。
そうですね、考えすぎても何がいいことなのか、何が正しいことなのかって、
わからないことって世の中いっぱいあるわけで、
そこを考えすぎずに行動に起こして、
次の突破口を作っていってるっていうのはすごく大事なことだなと思いました。
本当にすごいですね。
それでは次回も引き続き注目のクリエイティブで、
ワールドマッチャーの塚田英二郎さんにお話を伺います。
どうぞお楽しみに。
社会のクリエイティブジコー、お相手はレイナモトと
竹村由紀子でした。
デジタルガレージは危険な海に最初に飛び込むファーストペンギンスピリットを
創業以来大事にし続けています。
これからくるWeb3、オープンソース時代を見据えた
テクノロジーで新たなビジネスを生み出す仲間を募集しています。
番組詳細欄にあるリンクよりぜひご覧ください。
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