This is ReinaMoto's Podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone, this is ReinaMoto. 皆さんこんにちは。ニューヨーク、東京、シンガポールを拠点にするグローバルイノベーションファーム、I&CO、共同創業パートナーのレイ・イナモトです。
この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントを探ります。
今回のゲストは、広告代理店出身の建築家、山内丹さんです。
山内さんは、ご自身の哲学、Architecture of GhostsとModern Architectureを軸に、住宅やホテルなどの建築を手掛けています。
今回は、そんな山内さんに、「世界は言葉で出来ている」をテーマにお話を伺いました。
So, let's get started.
クリエイティブ・ボイス
まず、これもちょっと聞いていらっしゃるリスナーの方が、できるだけ具体的に、その概念とか哲学だけの話ではなくて、
じゃあそれがどう形になっていて、そしてそれをどう山内さんが自分の存在の必要不可欠なところにつなげているのかってことを聞きたいんですけど、
例えば、これもサイトとかで紹介されている、その漫画の漫画アートホテルという、漫白という名前のプロジェクトなんですけども、
それといくつかの人とこういうふうに事例を取り上げさせていただいて、話を進めていきたいと思うんですが、
まず、これがどうやって始まったのか、そしてどうしてこういう形にたどり着いたのかをご説明いただけますか。
はい、ありがとうございます。
漫画アートホテル、漫白という、漫白というのは漫画に泊まると書いて漫白、これは造語で作りましたが、
このプロジェクトはですね、漫画の書店、漫画の本屋さんですね、漫画専門書店と宿泊ホテルっていうのを合わせた書店兼ホテルの形をしています。
そういったものを東京の神保町に作ったっていうのが概要なんですけれども、どういったところから始まったかという話をさせていただきます。
これはそもそもの始まりはですね、宿泊業を営んでいた友人が、本当これたまたまなんですけれども話している中で、
なんか新しいホテル作ってみたいという話になりました。その中で、僕すごく漫画アニメ好きっていうのは彼は知っていたので、
じゃあ一緒に漫画のテーマにしたホテルなんてどうかっていうところから話が始まっています。
で、自分はですね、その時まだ建築家としてフリーで活動を始めたばかりの時期で、まだ建築事務所を作って法人として立ち上げてなかったタイミングです。
なので、この漫画アートホテルっていうのは自分のデビュー作にあたります。
この漫画アートホテルっていうのを作るということを決めて、建築家として独立したというか法人化しました。
なので自分としても非常に心に残るプロジェクトです。
自分がどのような関わり方でこのプロジェクトを立ち上げたかと言いますと、もともと広告にいたことっていうのも明かされているんですが、
どういうホテルとして作るかという、ブランディングっていうとちょっと大げさかもしれないですけれども、
ホテルとしてどういった思想を持ったものにするか、どういう立ち位置のものにするか、
当時非常にホテルのオープンラッシュがあった時期ですので、
単純に派手なホテルだけだと埋もれてしまうんだろう、長く続けていくホテル、ブランドって何だろうっていうところをちゃんと決めていくと。
それと空間というのを紐づけるということですね。
ブランディングから空間まで一気通貫して担当するということを友人と一緒にやるところを決めて始まったのが流れになります。
これで言うと、今デビュー作っていうことをおっしゃられて、それちょっと僕知らなかったんですけども、
結構最初のプロジェクトにしては、これいい意味でなんですけども、癖があるじゃないですか。
このお知り合いの方が山本さんが漫画とかアニメが好きだってことを事前に知ってたってことなんですけども、
結構早い段階から漫画が読めるホテル、もしくは漫画に泊まるっていう言い方をさっきされてたんですけども、
そのコンセプトが結構早い段階でパッと決まった感じだったんですか?
そうですね。まず最初に決めたのは、実は漫画アートホテルっていう名前を決めました。
っていうのは、漫画をテーマにしたホテル、その漫画喫茶のようなホテルっていうのは意外とたくさんあるんですよね。
必ずしも珍しいコンセプトかというと、そうでもない中で、僕が最初にその名前を決めたのは、漫画の芸術性と言いますか、アートの側面。
漫画アートって言葉を作ったんですけど、漫画の芸術性、アート性みたいな側面にフォーカスするというホテルにしようということで、まず名前を決めました。
そこから、じゃあ漫画アートホテルっていうのは何が売りのホテルになるんだろうっていうことで、
オーナーが尖った選称をするホテルにしようということで、漫画ソムリエっていう職業をまた作ったんですね。
要は尖ったクロートが喜ぶ2人を唸らせるみたいな、そういう選称をする漫画ソムリエがオーナーのホテル、それが漫画アートホテルだっていう風にまず決めてしまって、
ただですね、そのオーナーは漫画の素人でした。
僕はすごく好きで、いわゆるオタクではありましたけれども、彼は漫画は好きだけれども、そこまでではないわけですよね。
なので、そのトレーニングプログラムを作ってですね、オープンまでの期間、ひたすら漫画を読み続け書評を書いてもらうというところを設計しまして、本当に漫画ソムリエになってもらいました、オープンまで。
で、それがかなり身を結んで、そのオーナーが2人いるんですけど、そのオーナーの1人はこの漫画家すごいという漫画賞があるんですが、漫画家の中ですごく人気になっている賞があって、その選考委員にすらなったりとか、
もう漫画の専門家という顔をしてますけれども、最初の漫画ホテルにおいて、漫画ソムリエ、オーナーの2人が漫画ソムリエであるというところを打ち出すためにトレーニングをした結果という形ですね。
そういったどういうポジションでものを作っていくかというところをまず考えるところから始めて、おっしゃるように最初から尖ったプロジェクトで、編集者さんですとか、やっぱり2の方にすごく好んでいただいて、
そこから少年ジャンプさんとのコラボレーションが来たりとか、いろんな業界の方たちにすごく愛される場所になったのでよかったなと。
なるほどね。
ちなみに置いてある、これすごい細かいポイントですけど、置いてある漫画は全部日本語なんですか?
日本語版も中国語版も英語版も混ざっていまして、全部置いてるものもありますし置いてないものもあり、その選択の基準としては、例えば表紙のこれがアートと言えるものなのかとか、
翻訳の中で何か面白い意訳みたいなところが発生してるかっていうところもちょっと加味しつつ、単純にその3言語、4言語、韓国語も含めてですが置いてたりっていうのもありますし、日本語はメインにはしてますけれども、いろいろと言語も取り扱ってます。
これ2018年ゴールのプロジェクトっていうことですけども、オープンしたのそれぐらい?18年、19年ぐらいですか?
そうですね。はい。18年末ぐらいに完成をして、プレスリリースは確か2019年の1月、ご正月だったと思います。
今コロナ系って、もちろんそのコロナの間は結構大変だったと思うんですけども、今このマンガアートホテルは同じ形で経営も調子よく順調にいってるって感じですか?
そうですね。25.35点ってところも広がってますし、一番大きかったのは小学館さんとの資本提携が実現したっていうところで、業界の中で非常に面白がっていただけたってことがあって、小学館さんの方から是非資本提携をさせてほしいということで資本提携して、小学館さんのホテルってことにもなってますね。
なるほど。じゃあそこから資本を出してもらってということですね。
はい。なので、漫画家さんとのコラボレーションしたりですとか、今だと小説家さんと漫画家さんだけでなくコラボレーションしたり、そういったこともしています。
はい。なぜ今そのことを聞いたかっていうと、この回のテーマで必要不可欠な存在であるっていうテーマって、例えばある意味尖ったものだったりとか、ある意味癖のあるものって注目は集めやすいかもしれないですけども、その一時的な注目で半年とか1年とかしたら注目の度合いがグワッと下がっちゃったりとかでうまくいかない場合っていうのも結構あると。
結構あると思うんですね。そういうことがあるから広告っていうもので、いろいろ話題を作ろうとかすることもあるとは思うんですけど、でも今聞いてると、そういう一時的な話題を作るための試作だったりとか話題を作るためのコンセプトっていうよりかは、
マンガソムリエの人がオーナーであるっていうことなんです。それこそワインも一時的にバズって流行るっていうよりかは、長い軸でそれこそ10年前20年前のものもおいしくいただけるみたいなところがあると思うんですけども、やっぱり長く残っていくものにしようみたいなところはその辺は意識されたりするんですか。
本当におっしゃっていただいた通りで、そのマンガトーテルを作った時にそこまで自分が自覚的だったかっていうのはちょっと草高でありませんが、やはり僕が建築をすごく好きだなと建築って素敵だなと思っているその根本がですね、やはり長く残っていくことなんですよね。
建築っていうもの自体は長く残っていくことにすごく美しさがあるなと、建築の美しさだなと思っているところがあるので、まさにおっしゃっていただいたように何か打ち上げ花的な話題を作るためにいろいろなことを考えるというよりは、
業界に長くいらっしゃる方々が、たぶん新しい視点として面白がっていただけて、長く愛される場所になるっていうようなところをハードだけではなくてソフトの面からも考えたっていうのが、そのマンガアートホテルっていうアートっていうところもそうですし、マンガソムリエがオーナーになるっていうようなところかなと思います。
本当に長く残るっていうのは、自分のすごく大事なことですね。
もう一つ事例を挙げて話しながら、必要不可欠な存在になるためっていうテーマの鍵をちょっと探したいなと思うんですけど、もう一ついろいろ作品を見せていただいてて気になったのは、
日本のアーティストの家という個人住宅かなと思うんですが、そのコンセプトが日常から数センチメートル浮いているような建築っていうところから山下さんのサイトでも説明されてるんですが、
これもちょっとこの裏に隠された意図、そしてそれがどうやって長く続くべきである建築に反映されているかっていう、それのお考えをぜひお聞きしたいなと思います。
そうですね。この住宅はあるマンガ家さんのご自宅でありアトリエです。
アーキテクチャーオブゴーストの考え方にのっとってですね、その作家さんのクリエイティビティっていうものをどう形にするかっていうところから考えを始めました。
その中で、じゃあマンガってどういうものなんだろうって考えると、完全なるファンタジーというよりは、どこか日常と接続しているんだけれども、そこから少し乖離しているっていうんですかね。
そのなんか違和感みたいなところが、やっぱりマンガがもともと大衆的な娯楽だったっていうところともつながってくると思うんですけど、
どこかで日常性みたいなところとフィクショナルな物語っていうところが重なってくるっていうのが、マンガ家のクリエイティビティの本質なんじゃないかなというふうに思いまして、
そこから自分なりに日常から数センチ浮いている建築って言葉を考えました。
これの意図と言いますのは、見たことがありそうで見たことがない。本当にあるのかどうかちょっと曖昧であると。
建築というのは実際に特に個人定の場合は、実際にそこを訪れて見ていただく機会というのは非常に少なくて、
多くの場合、建築写真家の方が撮っていただいた建築写真で、多くの方の目に触れることになりますので、
そういったメディアのフィルターを通すと、より物語性、ナラティブの部分、フィクショナルの部分っていうのが際立つような何か存在にできたらという意味で、
マンガ家のクリエイティビティに敬意を払い、かつ個人定というものの発表のされ方っていうところも意識しながら建築を作れないかっていうところから始まっております。
これもリスナーの方のために簡単に口頭で説明しながら話すと、
もともと外外面が結構変わっていて、
入り口のドアのところが空洞っぽくなっていて、奥にドアがあって、半円型になっているドアの通路があります。
いわゆるファサードと言われるところは、窓は正面のファサードは全然窓がなくて、
それも曲線で地面から屋根の上までグワッと曲線が天井屋根まで登っていて、
すごく際立った見え方の建物っていうまず印象を受けたんですね。
中に入ると空間の切れ目がないというか、一つの空間から次の空間へどんどんどんどん繋がっていって、
それこそ今おっしゃられて、なるほどなと思ったのは、
いわゆるキッチンだったりとか、食卓みたいなところだったりとか、
もしかしたらここで作品を作っているんだろうなみたいなアトリエっぽい日常的な空間はありつつ、
なおかつ何かちょっと非日常的なというか非現実的な作りになっているなっていうのが、
この僕の見た建物の印象なんですけども、
先ほどおっしゃられたこの数センチ浮いた建築、浮いているような建築って結構抽象的な概念じゃないですか。
そうですね、非常に抽象的ですね。
それを、このクライアントは漫画家の方なので、ある程度感性でいろんなことを理解されるかなというふうに勝手に解釈するんですけども、
これってどうやって説明するのと、あとこれこれこうだからこうですよねっていうのは、それはどうされたんですか、その辺は。
その辺はそうですね、これは僕の仕事の仕方に結構関わるところで、運の良さのところもあるんですけど、
基本的にお任せいただくっていうスタイルを取っているっていうのはあるので、
割とこう、どちらかと抽象的なそういう考え方っていうところの共感を、まずしっかりクライアントの方と共有すると。
そこから生まれてくるものに関しては、物として、例えば模型ですとか、そういったものを見せて、
これがこの概念の表質なんですっていう説明の仕方をしてますね。
そこが必ずしも言語で接続されてなくても、それは良いんじゃないかなと思っています。
建築の作り方っていろいろな作り方がありますが、僕は割と抽象的な思想、
ふわっとした、何かわかるっていうところから大きくジャンプをして形を出していくっていうのが大切ではないかと思っていまして、
イメージですよね、こういう空間が現れる、この言葉から現れるんだって、イメージのジャンプみたいなところはジャンプしますっていうところをクライアントさんにもご理解いただいて、
必ずしも言語で接続されていませんというところは説明しています。
ですので、説明が中傷的になりやすいところはあるんですけど、そこも楽しんでくださいということで。
ちなみにこれちょっと嫌な質問かもしれないんですけど、相手させていただきたいんですけども、
そのジャンプをしたときに、ちょっとこれ違いますとかって言われたことってないんですか?
今のところはないですね。
ただ、それはですね、なるべく長い時間話すようにしていまして、その形を作る前になるべく長い時間お話をたくさんするようにしています。
なのでそのジャンプしているように見えるんですが、そのジャンプの中には、そのお話をした中で、僕の中にそのクライアントの方が代理しているところのゴーストみたいなのを取り込んで形にするってことをしているので、
なるべくなんて言うんでしょうね、とんでもないものが出てきて、うわーみたいなところは意外とないですね。
非言語的なんですけど、なかなか言葉にはなりにくいところなんですが、なるべく多くの時間をいろんなお話を聞いて過ごすことによって、
なんかそのジャンプが割と気持ちいいところに行くようにしているのではないかなと自分で自分のことを思っています。
思ったのは、ある意味そのプロセスもクライアントの方は楽しめるのかなっていうのは。
そうですね、そうなのかもしれない。
あまり最初自分でイメージを持っていて、それを作ってくださいっていうふうの人は、山本さんにお願いしない方がいいっていうことなのかな。
いわゆる建設事務所に行っていただいて、本当に思ったようなものを作って。
別にそれはそれでいいことだと思いますし、それがあるのは全然、そういう需要もあると思うのでそれでいいと思うんですけども、
逆にその自分では絶対思っていなかったようなことを作ってもらうっていうプロセスを楽しんでいただくために、山本さんに依頼するのがベストなのかなというふうに聞いてみました。
そうですね、ちょっと理解していなかった角度からの提案ですとか、なんか面白さっていうものを、その人がですね、
心地悪くなっちゃったらそれはエゴで、あまり長く残っていくってところにもつながらないと思うので、やっぱり心地いい必要があるし、
これ面白いねと思っていただく必要があると思うんですけど、確かにそのジャンプがあるっていうところですね。
それはテーマでもあるように、その必要不可欠であるってところにつながってくるような気がしますね。
なんか予想外のものが出てくるけど、それは意外と心地いいものだみたいなところか。
あとこれ、前のエピソードにつながるっていうか、そこから思うんですけど、やっぱり広告代理店に行ったっていうのはすごく大きいのかなっていうのは思いますし、
やっぱりその言葉でいろいろ説明しなきゃいけないことだったりとか、その楽しいこともやっぱりちゃんとロジックを持って説明しなきゃいけなかったりとか、
ちゃんとそこの裏っかにロジックが、ただその感覚だけでアートを作っていることでもないですし、広告だったりとかその広告代理で、
広告、いわゆるテレビコマーシャルだけじゃなくてもアクティベーションだったりとかイベントだったり、いろんな形のものがあると思うんですけども、
やっぱりそのビジネスの中でクリエイティビティを発揮して人の共感を得ていくっていう世界なので、
そこをちゃんとプロとして説明しながらロジックも作って、そのロジックでは説明しきれないことを受け入れてもらうっていうのは、
広告って結構今この情勢で結構大変な業界にはなってますけど、実はそういう学びだったりとか教えが多いのかなっていうのは改めて、
山下さんのあえてその建築から広告に行ってまた戻ってきたっていうのはすごく良かった選択なんじゃないですかね。
おっしゃる通りかもしれないですね。確かによく言われますね、建築家っぽくないといいますか、いろんな建築家の方のご提案を聞いた中で、
やっぱり非常に変わっているというか、それをよく言われるところではありますね。
先ほどのお話も例えばその漫画アートホテルっていうところから始まったっていうのも、
普通の建築家の方だったらまずそのスケッチを見せるとか模型を見せる、こういう形だからこういうコンセプトなんですみたいな入り方が多いかなと思うんですけど、
実は僕は兄弟も建築家で、よくそういうのを見ているので、すごく新鮮なアプローチだなと思います。
今現在進行中のプロジェクトとか、これから取り組んでみたいテーマなんかがあればぜひ教えてください。
2つお話しできればと思います。
1つが進行中のプロジェクトで、パリで進行中のプロジェクトです。
それは漫画アニメーションの日本のポップカルチャーの1つ発信拠点っていうものをパリに作ろうというところで今進めています。
どういった施設なのかと言いますと、日本のポップカルチャー、漫画アニメーション、今だとライトノベルなどもありますが、
そういったものの国際的な立ち位置を表明する場所、しっかり根付かせる場所というふうに考えています。
どういうことかと言いますと、そういった漫画アニメーション、ライトノベルの歴史というのは、
実は浮世絵ですとか、長寿伊賀ですとか、そういったところから接続した日本の歴史の中で育まれた文化であるというところは、
日本人であればなんとなく理解したりできると思うんですけれども、
それがなかなかグローバルな場で浸透しているのか定義付けられているかとはそうではなくて、
作品はみんな知っているけれど、鬼滅の刃はみんな見ている、進撃の教授はみんな知っているけれども、
それがどういうカルチャーとして文化として位置付けなのかというのはあまりはっきりしていなくて、
それをやろうとしている方というのが、ジャパニストと呼ばれている海外の大学にいらっしゃる大学の教授の方だったりして、
なかなか日本人がですね、そこにグローバルな場の自分たちの自国のカルチャーの定義付けをなかなかしてこれていなかったというところがあるので、
パリという文化の一つ中心と言える場所のところで、漫画アニメーションの国籍的な位置付けをきちんとしていくという場所を、
ちゃんと日本人の研究者の方とかに参加していただいて作ることを今進めています。それが一つ目ですね。
二つ目は、これはちょっとその夢の、夢というか未来のプロジェクトなんですけれども、
今ですね、地上ではなく地下に建築を作る、スタートアップという言い方が正しいかわかりませんが、
何かそのいろんな分野の方たちが集まる新しい事業というものを作りたいと思っています。それは地上に建てるのではなく地下に建てていくという、
これまで地下の可能性というのは、それこそ熊健吾さんや安藤忠夫さんとかも研究されてますけれども、なかなかアカデミックでは研究されるものの実行に移して来なかった部分なんですね。
ただ、日本というのは非常に地震が多くて、かつ雨が多かったりして、建物の劣化も激しいですし、
そういうところからやっぱり地下に建築を作る必然性というのがある国なので、そこから日本からですね、地下の建築、地中建築というものを作っていく。
それは一人の作家として作るというよりは、何か大きな運動というと大げさですけど、そういうものとして、
比喩でも得利でもどちらでも今いいなと思っているんですが、作っていけたらいいなと。
地上に建物を建てないことによって、例えば森林を復活させるとか砂漠に作ることによって何かしらその周辺環境を生まれ変わらせるとかですね、
ちょっと大きなテーマなのであれなんですけども、そういったものにやっていきたい。
それは多分、これから宇宙に人間が出ていく上で、宇宙における建築っていうのも、多分その地中建築の要素っていうのは必ず必須になってくると思うので、
そういうより大きな未来に向けての、地上に建物を建てるだけが良いのかなというところを起点に何か大きなアクションをいろんな仲間と一緒にやっていきたいというのは2つ目です。
これは本当に未来の話です。
なるほど。どうもありがとうございます。2つとも全然違う方向、建築というテーマがありながら、建築だったりとか文化というテーマがありながら、かなり形としては違うものになる可能性があるなっていうのを思ったんですけど、
1のところで言うと、僕はそこすごく特に国際的な日本の立ち位置としてすごく大きな可能性があるなと思っていて、僕は山下さんほど漫画オタクって自分でいるほどの人間ではないんですが、
でもやっぱりその世代的に少年ジャンプで育って、ガンダムだったりとか、古いところで言う、小学生低学年ぐらいのところで言うとキャプテン翼とか、それからその後スラムダンクだったりとか、それこそワンピースとかそういうものが出てきた頃にはもう海外に出ちゃってたので、
僕は高校生が出ちゃったので、あまりそこからいわゆる漫画に接することが、夏休みに日本に帰ってくるくらいしかなかったんですけど、今アニメとか漫画がすごい世界中で注目されてて、もう本当ここ、パンデミック開けてから2023年ぐらいからの勢いがめちゃくちゃすごいんですよね。
で、ある意味チャンスで、ある意味残念なのが、その恩恵というか、その漫画の価値を日本がちゃんとそれをつかめてないっていうところが、
もったいなくて、こんなに世界的に文化的に影響を与える力を持っているものなのに、そのことが日本にご褒美として汚いなっていうふうにすごく思うんですね。
で、すごく現実的なところで、別にこれお金だけの話ではないんですけども、日本のそれこそ漫画のIPを海外のディストリビューターとかが買って、それを海外で配信しまくって向こうで儲けられるみたいな、海外で儲けられるみたいなスキームになっちゃってて、
日本がもう圧倒的に損している状態なので、そこはちょっとビジネスとして、新しいビジネスモデルを構築したいなとは、ここ2、3年すごく思っていて。
特に海外、特にアメリカで。
本当にそうですね。
なので何かご一緒できることがあるかもしれないので、ぜひぜひその辺は日本の価値というか立ち位置が今すごく弱まっちゃってるので、それをまた構築するきっかけの一つだと思います。
本当にぜひご一緒できることがあればぜひと思います。
そのパリのプロジェクトも、内閣府、経済産業省、それからフランスの大使館ですね、というところとも連動しながら、国家プロジェクトというと大げさですけども、なるべくその公益性のあるプロジェクトとしてやっていきたいというふうに思っていますし、
僕自身もですね、漫画アニメのポピュカルチャーを海外展開していく専門家コミュニティがあるんですけども、そこの所属する唯一の建築家になってますので、
そういったIPの専門家とつながりながら何かを作ろうですとか、そういった出版社もそうですが、そういったところも建築家の立場から入れるってところもありますので、ぜひ何か、やっぱりちょっと誰かが動かないとまずいんじゃないかなというふうに僕も感じていますので。
いやー思います。
どうもありがとうございました。
ここまでお送りしてきました。レイナムトの世界のクレイジープ思考。今回は建築家の山内丹さんに、世界は言葉でできている、をテーマにお話を伺いました。
今回の話で一番僕が意外だったのは、建築って超物理的なもので、これ以上人間の世の中、世界の中で物理的なものはないっていうぐらい、もう本当にデジタルは全く逆の世界でできているものなので、
その形だったりとか材質だったりとか、なんかそういう物理的な話も出てくるのかなとは思ったんですけども、それよりかはですね、一番いい意味の驚きだったのは、もう本当にその概念だったりとか、その言葉でものを作っていらっしゃる。
そしてそれがその世界になっているんだなっていうのをすごく思ったんですね。
そこが蓋を開けてみると、もちろんそういうことって建築の業界ではすごく大事で、例えば僕がこの番組で話したゲストの方でも何人か建築家の方はいたんですけども、特にやっぱりその一番有名なところで言うと熊健吾さんにお話を伺ったときも、やっぱりすごく概念を大切されたんですけども、今回山内さんとも話したときに、
もう本当に言葉でそのコンセプトを何かってことをすごく深く考えて、そこからいろんなものだったりとかことだったりとか、もしくは仕事につなげてるんだなっていうのをすごく強く感じました。
なので今回この建築家、もともと広告代理店で働かれていた山内さんさんとの話の3つのキーテークがこちらになります。
1つ目は言葉が持つ強さ。2つ目、日本からでも手が届く世界の舞台。そして3つ目、形を超えた歌詞の作り方。これが山内さんさんとの話の3つの僕なりの気づきです。
まず1つ目のキーテークは言葉が持つ強さ。これもちょっと今お伝えしたんですけども、本当にその言葉を軸にいろいろコンセプトを考えていらっしゃるっていうのをものづくり、特に僕がいるクリエイティブの業界だったりとか山内さんがいらっしゃる建築の業界ってやっぱりそこはちゃんとすごく大事にするところなんですが、
具体的なところで言うと、こういうふうに考えて、こういうふうに伝えて、こういうふうに形にしてるんだなって思ったのは山内さんが、それこそ彼のデビュー作とおっしゃっていた漫画をテーマにした漫画アートホテル、略して漫白という作品のことをお話をおっしゃったときに、
特にやっぱり建築っていうと、これがこういう空間で、こういう形で、こういう建物で何階でみたいな話にすぐなっちゃうと思うんですけども、その漫画アートホテルっていう名前を考えたところからこのプロジェクトが始まったっていうことをおっしゃっていたんですね。
それも特に別にその人たちが漫画が好きで漫画をテーマにして作ってくださいっていうところではなくて、山内さんご自身が自称漫画オタクっておっしゃられるぐらい好きなんですけども、オーナーの方たちは、漫画は嫌いではないけど普通のレベルだったそうなんです。
なんですけども、このプロジェクトを通して漫画についていろいろ勉強と研究をしてもらって、そして最終的には漫画ソムリエっていう職業も作って、そしてそのオーナーの人になっていただくっていうところまで彼は考えてプロデュースをして、そして最終的にこの漫画アートホテルっていう形にしてるんですね。
そう考えたときに、世界ってもちろん原始、いわゆる物理的なもので形にはなってるんですけども、それで目に見えるものがたくさんあるんですが、特にこの人間社会っていうのは概念、そしてそれを伝える言葉っていうのでできてるんだなっていうのを思ったのが、なんか分かっていたんですけど、改めて建築っていう別のレンズから見て、
建築も実はその言葉にこれだけ影響されているって言葉ってこんだけ力があるんだなっていうのを思わされたのが今回の話でした。
2つ目は、この言葉には関係はするんですが、ちょっと違う軸で、日本からでも手が届く世界の舞台っていうポイントなんですけども、これは結構最後の方に出てきたポイントだったかなと思ったんですが、このエピソードを収録する前にメールでやり取りさせていただいていて、山口さんのサイトとかも見させていて、この辺の作品が面白そうなんでちょっとこの辺を聞かせてくださいっていうふうにメールを出したんですね。
その作品の一つにある作家の家っていうものがあったんですけども、メールで事前にこれは日本語じゃなくて英語でJapanese Manga Artist's Houseっていうふうに言ってくださいっていうふうにおっしゃられたんですね。
ああ、そうなのかってその時はあまり深いことは考えなかったんですけども、話してる時に彼はその建築家としてもちろん日本人で日本が土俵なので日本で活動されてるんですけども、そのプロジェクトに関する発信だったりとか、そのご自分の活動作品に関する発信っていうのは意識して英語でされているそうなんですね。
なので僕もその山下さんの作品を最初に一番最初の山下さんの名前をする前に触れてたのはDesignっていうデザインのオンラインメディアなんですけども、そこで見たのが多分きっかけで山下さんが意識をして英語で発信をされていて、だから名前を全然知らなかった海外にいる僕も、
日本人だからっていうことの前にこれなんか面白そうだなってたまたま見たら日本人の方が作っていらっしゃったっていう経緯なんですけども、
だから山下さんは海外でお住まいになれた経験とかないと思うんですけども、それでちょこっと努力をするだけで、特に今は翻訳ってのもすごく簡単にできちゃう世の中になったので、それほど英語のレベルが高くなくても海外へ英語で発信するってことは全然可能な時代になっていて、
でもそれをすることによって、後に自分に降りかかってくる恩恵だったりとか影響っていうのはすごく大きいんだなっていうのを思いました。
だからこの日本からでも手が届く世界の舞台っていうのは10年前だったらなかなか、その時はもうモバイルもあったのでできなくはなかったんですけども、特に今はAIで翻訳だったりとか下手したら映像も作れちゃう世の中になったので、
もう本当に自分の手のひらの中に世界があるって言っても全く過言じゃないと思います。
山内さんが日本人として日本で活動されていて、世界に向けて発信されているっていうすごくわかりやすい良い例かなと思いました。これが2つ目。
最後3つ目なんですけども、形を超えた価値の作り方。これは概念としてはちょっと難しそうな内容かもしれないんですが、特にこの1番目の言葉が持つ強さっていうところに関連していて、
さっきもお話したみたいに、建築に関する話っていう前提でこのインタビューをさせていただいたので、そういう物理的な話だったりとか形だったりとか空間とか、そういうことに話が行くのかなっていうふうに思っていたんですが、もちろんそこには触れたところではあるんですけども、
そこにはない価値、そこにはパッと見えない価値っていうことを形にしているのと、あとそういう目に見えないところだったりをプロデュースされているっていう、そういうのがすごく建築家の方と話して、いろんな建築家の試合とかもいるので話はするんですけども、彼のアプローチとしてすごく独自的で、僕にとっては新鮮で、
こういうことを考えていて、こういう経緯で考えているから、形を変えた価値ができてくるんだなっていうのはすごく感じました。
さっき挙げた漫画アートホテルっていうのも、ただその漫画が何十冊何百冊載せられるような棚を作りましょうとか、宿泊の人が漫画を読んで楽しんでもらうために、もちろんそういう側面はあると思うんですけども、それだけじゃなくて漫画をアートとして捉える概念。
もしくは漫画をソムリエとして向かう役職とか、そういう一見目にはパッと見えないところを考えることによって、形を超えた価値っていうのができてるんじゃないかなと思います。
話の中で挙がったのが、このホテルを作ったおかげで、いろんなところから興味を持って来られたりとか、あと企業からのアプローチもあって、今となっては2.3点のいろんな延長線上でいろんな空間を作ってらっしゃるみたいなんですけども、小学館が資本提供をしたりとか、