リスナーからの質問
おはようございます、ラジオキッチュの水木裕蘭です。
えー、ということで、こんばんは。
ちょっと久しぶりかな?どうだったかな?わかんないけど。
あの、【RADIO KITSCH 番外編】のお時間です。
えー、ということでですね、ちょっと今日はあの、本編撮り終わりの後の、この番外編になるので、
まだ本編のテンション感が残ってるんですけど、まあ徐々に落ちていくと思うので、少しは許してください。
はい、ということでですね、今日はですね、お便りをまたいただいたので、そのお便りに返答するエピソード回になるかなと思います。
で、えー、酔わないレモン堂ってことで、アホほどシラフです。
お酒は飲んでません。
なんかね、最近、前まで晩酌すること多かったんですけど、最近は夜にお酒飲むと朝の寝起きが悪いなって気づいて、あんま飲まないようにしてたんですよね。
飲み会とか、ご飯行くとかいうときは飲むんですけど、家で一人で飲もうっていうのが最近減りましたね。
だから、酔ったテンションで番外編撮ることが多かったから、番外編撮る回数も最近減りましたね。
どうしたらいいんですかね。
そのせいで最近ストック少ないんですよね、RADIO KITSCH の。
お便りをいただいたので、その返答会やっていきたいと思います。
ラジオネーム立ち止まるキリンさん。
三月さん、こんばんは。
いつも現代社会が抱える様々な問題について多角的な視点から議論されている三月さんの番組を拝聴し、深く考えさせられています。
私は東京の大学で経済学部に通っている大学3年生です。
今回三月さんにお聞きしたいことがあり、お便りを送らせていただきました。
これまで番組であまり深く取り上げられてこなかったフミリズムとジェンダー論のこれからについてです。
私自身このテーマについて漠然とした不安を抱えており、三月さんがどうお考えなのか、ぜひ率直な意見を伺いたくお便りをしました。
最近、SNSや一部のメディアでフミリズムやジェンダーに関する議論が時に感情的になったり、分断を生むような形で取り上げられているのを目にします。
本来、多様性を認め誰もが生きられやすい社会を目指すはずのこれらの議論が、かえって溝を深めているように感じてしまうことがあります。
私自身、ジェンダー平等は非常に大切なことだと考えていますが、この状況を見ているとこのままで本当に目指す未来にたどり着けるのだろうかという不安がよぎります。
あるいは一部の声が大きいだけで実際の社会の動きと乖離しているのではないかと感じてしまうことも正直あります。
三月さんはこのような現状をどのように捉えられていらっしゃいますか。
そしてこれからのフミリズムやジェンダー論が社会全体をより良い方向に導いていくためにはどのような対話やアプローチが必要だとお考えでしょうか。
三月さんのご意見を伺えることを楽しみにしています。これからも番組を通して様々な視点を提供してくださることを楽しみにしています。
フェミニズムの歴史
ありがとうございます。立ち止まるキリンさん、すごい重たい内容のお便りを送ってくださってありがとうございます。
私と同じ大学生ですね。経済学部に通われている大学生ということで。大学生でしたらSNSもインターネットのニュースでもいろんな形でメディアに接しているでしょうし、
フミリズムとかジェンダー系の話には特に敏感な世代なんじゃないかなと思いますけど、そういう世代の方がこういったお便りを送ってくださるのはすごく嬉しいですね。
ということで、フェミニズムとジェンダー論のこれからについてですね。その未来と言った方がきれいな表現ですかね。
そうですね。僕が思うにですね、少なくとも今のフェミニズムは持続可能なフェミニズムではないと思います。
この分野を語るには本当にいろんな視点から現代のフェミニズムというものを捉えてお話をしなきゃいけないというふうに思うんですけど、それを話そうとするとちょっとすごく難しくなるので、今回はすごい簡略して話しますね。
正直、フェミニズムをどう捉えているか、社会がどう捉えているかとか、一部の人の声が大きいという話とか、あとは分断を呼ぶようなフェミニズムみたいな話はもちろんあるんですけど、ただの学部生の僕にはそこまでをまとめて話せる力はないので、
ちょっとごめんなさい、そこまで大きな話は扱えないんですけど、僕が思うにですね、今のフェミニズムは絶対に持続しないと思います。
というのもフェミニズムってもう皆さんご存知の通り波があるんですよね。第1波フェミニズム、第2波フェミニズム、第3波、第4波っていうふうにこう一気に盛り上がる時期が来て、けどその揺り戻し、いわゆるバックラッシュを受けてあんまり盛り上がらないみたいな時期を経てまた盛り上がって、
その次揺り戻しを受けて盛り上がらない、また盛り上がるみたいな、こういうふうに波のようにフェミニズムの運動って絶えず続いてきたんですよ。最初は女性の権利を獲得するようなフェミニズムだった。
特に三政権とかですかね。その次のフェミニズムが女性が女性として生きられるような、そういった社会のためにというようなフェミニズムがあったわけですね。そういうふうにどんどんどんどんフェミニズムっていうのが運動が活発になってきて、波を作っていってっていうふうな歴史がフェミニズムの歴史の中にはあるんですけど、
途中でね、第3波ぐらいかな、黒人のフェミニズムが入ってくるんですよ。黒人女性のフェミニズムっていうのが入ってきて、特にアメリカの南部で生活している黒人の女性が受ける差別といったものをフェミニズムの中で扱うようになってくるんですね。
というのも、この黒人女性がフェミニズムの中にフェミニストとして入ってきて、自分の差別であったり現状っていうのを訴えていくという、こういうような潮流が第3波ぐらいかな、に始まるんですよ。
その時に提唱された概念があって、それがインターセクショナリティっていう概念があります。フェミニズムの勉強をしてくると必ず出てくる概念なんですけど、インターセクショナリティっていうのはインターセクションですよね。交差点って意味ですよ。
黒人女性っていうのは交差点の真ん中に立っているようなもので、とある方向からは女性としての差別を受け、とある方向からは黒人としての差別を受ける。あるいは黒人女性としての差別というのも一方向からまたやってくる。
こういうようなあらゆる方向から複数の階層の違う差別を受けていく。こういうような現状があるんだよというのを訴えて、その概念として扱われたのが、キンバリー・クレーン賞の提唱したインターセクショナリティという概念になります。
このインターセクショナリティという概念は、今考えれば当たり前だろうという概念には思えるんですけど、実はこの概念が出てきたとき、すごい当時画期的な考え方思想というふうに扱われたんですね。
それは実は当時のフェミニズムというのはものすごく西洋中心主義的だったんですよ。例えばこれより前にいるフェミニストで言ったらオランプト・グージュとか、あとはボーボーアルとか、どっちもヨーロッパ人ですよね。フランス人かな。フランス人ですよね。だからヨーロッパの人たちなんですよ。肌の白い人たちなんですね。
その人たちが捉えるフェミニズムだったわけ。ただ、その人たちが捉えるフェミニズムでは正直、アメリカの南部に住んでいる黒人女性の差別を解決するなんてものには一切役に立たないわけですよ。ただ、その黒人女性の差別を解決するんだってフェミニズムの役目ですよね。
だから、西洋中心的なフェミニズムから脱却するために、このインターセクショナリティという概念をフェミニズムの理論の内部に新しく開発して、フェミニズムは発展していったわけ。新しくまた。
というような話があるんですよ。このフェミニズムの綿々と続く歴史の運動の中にはですね。こういうような話になっていて、この結果としてフェミニズムの発展があるし、だからこそ途絶えていないというのが、今に続くフェミニズムではあるんですね。
今後のフェミニズム
お便りの内容に戻るんですけど、立ち止まるキリンさんが思っているように、フェミニズムやジェンダー論のこれからについて漠然とした不安を抱えてしまう。本来多様性を認め、誰もが生きやすい社会を目指すためのこれらの議論が、かえって溝を深めているように感じてしまうこともあると。
こういうようなご意見をいただいたんですけど、本当にその通りだと思っていて。何でかっていうと、これはフェミニズムが硬着化してしまっているから。フェミニズムがね、これ固まってるんですよ今。
フェミニズムがなぜ今まで続いてこれたかっていうのは、それはフェミニズムをフェミニズムの内部から破壊していったからなんですね。だからフェミニズムというものが発展していくには、フェミニズムの中にいるフェミニストがそれまでの歴史を持ったフェミニズムという理論を一部壊して新しく構築する。
こういうようなことをやってきたからなんですよ。キンバリー・クレーン賞の例をさっき出したんですけど、本当にこれすごくいい例で。それまでの西洋人たちが作った、肌の白い人たちが作ったフェミニズムでは、絶対に立ち打ちできなかったのが黒人女性の差別問題だった。
ただそれを、それまでの当時の、それこそボーボーアールとかの意見を切り捨てて、一部破壊して、それを否定して、新しく自分たちのためのフェミニズムの理論というのを構築していった。
こういうようなことがあって、こういうようなフェミニズムをフェミニズムの内部から破壊するっていう行動が起こるからこそフェミニズムは発展してこれたわけ。ただ、今現状、僕の見てる限りですよ。ですけど、フェミニズムを破壊しようとしているような人がいないですね。
これがすごく、銃箱の隅を突くような行為かもしれないけど、僕は問題点だと思うですね。フェミニストが否定していく。フェミニズムを批判するというのが、この後にフェミニズムが生き残っていくための第一歩だとは思います。
これがお便りのお答えになっているかどうかわからないんですけど、少なくとも僕はこういうことを考えているので。その面で、例えば僕は、もちろんジェンダー論とかフェミニズムとかを勉強している学生ではあるんですけど、別に活動家というわけではないんですね。
し、活動家になろうと思わないんですよ。それはフェミニズムを俯瞰して捉えていきたいから。外からフェミニズムを見ておきたいという意思があるし、僕があんまり元気な人ではないというこの2点によって、僕はあんまり活動的なフェミニストとしての活動をあんまりやらないんですけど。
フェミニズムの勉強をしている人が必ずしもフェミニストであるかと言われたら、アクティビストであるかと言われたら、別にそういうわけでもないんですね。僕もそうだし。
そういう現状があるので、フェミニズムを進めていくのが、フェミニズム理論という武器で身を固めたフェミニストだけではないということを知っておくと、少しは楽観的にこの現状を見れるのではないかなというふうに思います。
おそらくは誰かが、あるいは私が、このフェミニズムという理論をある程度壊しにかかってくると思いますので、その壊れた段階、誰かがフェミニズムを批判していたら、それはフェミニズムが成長していく、発展していくその奇跡なんだなというふうに思えると思います。
ただ、これ重要なのは、フェミニズムの内部にいる人であることが、フェミニズムの内部の人がフェミニズムを批判しているということが大事な点なので、別にフェミニズム関係ない人がフェミニズムを批判していても、それは全く意味のないものであって、フェミニズムの内部にいる人、つまりフェミニストであったり、こういったフェミニズムを研究している人、学習している人だったり、
そういうような人がフェミニズムが何なのか、ジェンダーアローンというものが何なのかというのをある程度全て学んだ上で、それを否定しにかかる、破壊しにかかるという行為、この行為が見受けられてこそフェミニズムの発展に寄与しているんだなというふうに考えることができると思います。
フェミニズムの成長の可能性
そうですね、これからフェミニズムを勉強した人が、あるいはフェミニストが、どうフェミニズムを破壊しにかかるかといった話ですね。それが日本人なのか、西洋人なのか、黒人なのか、それは全く分かりませんけども、起こるのか、あるいは海外に起こってきてからそれが日本に輸入されるのか。
どういった形であろうとも、そういう内部の人間がフェミニズムを壊すという行為がフェミニズムの発展に貢献するというふうに私は思っていますので、そういう行為が見受けられたらいいんじゃないかなと思います。それがない限りは、正直持続可能性の低いものにやってしまうんじゃないかなとは思いますね。
ということで、今回のお便りはこれで返答になれてたらいいなというふうに思います。皆さんもこういったようにお便りをいただければ、私はこういったラジオ上でお答えするということをやりますので、皆さんの思っていることとか疑問に思っていることとか、
番組の感想であったり、私に話してほしい内容であったり、そういうようなものがありましたら、ぜひお便りを送ってくれればいいなと思います。少し前から始めたんですけど、お便りを送ってくださった方に番組ステッカーを送り付けるという行為をやっておりますので、良ければ皆さん気軽に送ってくれればいいなと思います。
前回もそうだし、今回もそうなんですけど、非常に質の高いお便りをいただいてしまって、こちらは本当に大した回答もできず申し訳ないなというふうに思っているんですけど、別にこんなちゃんとしたお便りじゃなくてもいいので、何か思ったことを送ってもらえれば嬉しいなと思います。
あるいは今回の話題の中で出てきたSNSであったり、メディアであったりで取り上げられるフェミニズムやジェンダー論について何か思っていることがあれば、それもお便りフォームに書いて送ってくださればいいなというふうに思います。ということで、今回はこれぐらいで終わろうかなというふうに思います。
もう、私は口が疲れたので、編集してYouTubeにアップロードして寝ようかなと思います。疲れますよね。はい、ということで、今回は以上ですね。最後まで聞いてくださってありがとうございます。スタジオキッチンのみつきえらんでした。さよなら。
バイバイ。