2024-03-20 20:16

【1-1】脳にジェンダーはあるのか?~男脳・女脳神話を解き明かす~【RADIO Kitsch 脳とジェンダー編1】

男性脳・女性脳は存在するのか。言語能力や空間能力になぜ性差があるのか。こうしたポイントをヒントに、”脳にジェンダーはあるのか?”という疑問を解き明かしていきましょう!




【今回の内容】

脳にジェンダーはあるのか/「男女の脳は違うと思う?」/「女脳・男脳はある?」/女脳・男脳の定義/脳の性差は生得的か/"女性差別の正当化"と"LGBTQ差別の正当化"の手法は似ている




【参考文献】

アンジェラ・サイニー『科学の女性差別とたたかう 脳科学から人類の進化史まで』東郷えりか訳、作品社、2019年

サイモン・ルベイ『脳が決める男と女 性の起源とジェンダー・アイデンティティ』新井康允訳、文光堂、2000年

ダフナ・ジョエルほか『ジェンダーと脳』鍛原多恵子訳、紀伊国屋書店、2021年

ポーラ・J・カプランほか『認知や行動に性差はあるのか』森永康子訳、北大路書房、2010年

リーズ・エリオット『女の子脳 男の子脳 神経科学から見る子供の育て方』竹田円訳、NHK出版、2010年

新井康允『男脳と女脳 こんなに違う』河出書房、1997年

竹内謙彰「空間能力の性差は生得的か?」『心理科学』第16巻第2号(1994)

田中冨久子『脳の進化学 男女の脳はなぜ違うのか』中公新書ラクレ、2004年




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■三嬉雪蘭(STUDIO Kitsch)

武蔵大学人文学部在学。好きな科目は世界史。 実は専攻はジェンダー研究ではないのだが、好きすぎるがあまりラジオを始めてしまった。




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00:08
素敵なジェンダー論を学ぶラジオキッチュ
おはようございます。スタジオキッチュの光浦です。
このラジオは、ジェンダー論に魅了され、ジェンダー論にハマってしまったスタジオキッチュの光浦と、学問としてのジェンダー論を通して、様々な分野の素敵なジェンダー論を学んじゃおうという番組です。
今回がラジオキッチュのシリーズ1回目ということで、本編公開するのはこれが初めてなんですけど、
実はもともとこれを公開するのが、もっと2週間くらい前に公開できる予定だったんですよ。
予定だったんですけど、だいぶ時間がかかってしまって、3月の終わりくらいの公開になってしまって、
本当は3月の初めくらいに公開する予定だったんですが、大変申し訳ないんですが、公開が2週間くらい遅れたということですね。
この前もね、仕事じゃなくて、昼ぐらいの待ち合わせがあって、
僕は起きるには起きれたんですよ、その日。起きるには起きれて、朝の身自宅をして家を出てっていうところまでの予定は完璧だったんですが、
実態が伴わずにですね、家を出るのが30分くらい遅れてしまったんですね。
30分遅れたのも遅刻確定なんですよ。もう待ち合わせの予定に間に合わないことは確定していて、
その時待ち合わせの相手も初めて会う人だったんで、普通に人として終わったと思ったんですね。
終わったなと思ったんですけど、ちょうどいいことにその時にスマホに一件の通知がパーンと来たんですよ。
何が来たかというと、慶応線が遅れていますっていう通知が来たんですね。
私はその時に勢いよく、この人生最高くらいの振りかぶりでガッツポーズをしたんですね。
遅刻確定していた時に列車が遅延している、慶応線が遅延しているという話が私のところに舞い込んできてですね。
とんでもない喜びを抱きながら先方にはですね、すいません電車が遅刻していて、ちょっと遅れてしまいます30分くらいっていう連絡をして、
結果ちゃんと集合には30分遅刻で、ですが私には慶応線が遅延したという職友情を持っているので、
結構堂々とした態度で待ち合わせ場所に行って、あたかも遅刻してない人かのように胸を張って堂々と振る舞いまして。
その時の用事はもうそれで終わって、ですがですね、その日終わった後にちょっと考えてみたら、
あ、ごめんなさいって言い忘れたと思って、遅刻してごめんなさいって一回も言ってないと思って、その後メールで送りました。
03:08
メールで送ったんですけど、爽やかにスルーされたので、おそらくとんでもない経営入れられているか無視されているか、そのどちらかには変わりないですね。
話が脱線してしまいましたが、ラジオキッズシリーズ1回目、本編に入りたいと思います。
脳にジェンダーはあるのか?
ということで、今回のシリーズ、脳にジェンダーはあるのか?という問いに立ち向かっていく、第1回目ということでございます。
そうですね、まず語の整理からいきますけど、脳は脳みそのことですよ。
ジェンダーっていうのは、もういろんな人が知っているはずですけど、脳は脳みそのことです。
脳は脳みそのことです。
脳は脳みそのことです。
脳は脳みそのことです。
ジェンダーっていうのは、もういろんな人が知っているはずですけど、社会文化的に作られた性別のことですね。
その社会的な文化的な性っていうものが脳みそにも存在するのか?という問いに今回は立ち向かっていきたいと思います。
昨今よく言われるジェンダーですけど、それが脳にまで及ぶのかということですね。脳はジェンダーを持っているのか?
脳はジェンダーを持っているのか?ということを考えようとすると、真っ先に頭の中に思いつくのは、
男の人って脳がこうだからこうこうこういうことをするよねみたいな、女の人って脳がさえ違うから意外とこういうことをしたりするよねっていうことを、
男女の比較をする際にそういう文言を言ったりするんですけど、いわゆる女性脳とか男性脳、男の女脳みたいなものが今真っ先に頭の中に浮かぶんじゃないかなと思います。
男の女脳っていうとね、僕のイメージですけど、まだ大学生の僕のイメージですけど、
中学生とか高校生の時に、当時彼女がいた時にね、恋愛攻略サイトとかを見るわけですよ。
若かりし頃、恋愛攻略サイトを見て、女性脳はこういう脳で、女の脳はこういう脳で、だからこういうことをしたら喜ぶとか、こういうことは嫌うみたいな、
馬鹿みたいな恋愛攻略サイトを見るわけですよ。馬鹿って言うとせいですね。作ってくれたのに申し訳ない。申し訳ないけど、カスみたいな情報しか載ってない恋愛攻略サイトを見るわけですよ。
そこに書いてあるのはやっぱり、女性脳がどうとか男性脳がどうとか、だからこういう行動の違いが出てくるとか性格の違いがあるとか、そういうことを書いてあるサイトが本当にあるんですよね、当時見ていたやつ。
06:07
ああいうところに載っているのが僕のイメージなんですけど、そういう女性脳男性脳っていうのが存在するのかっていうのが今回の問いではないです。
先に申し上げたように脳にジェンダーはあるのかということについて見ていくんですが、それは女性脳男性脳が存在するのかということに等しいかどうかと言われたらそうでもないんですよね。謎が深まるばかりです。
まずね、考えることは一応女性の男性のも考えるので、まず最初に質問ですけど、男性の脳と女性の脳は違うと思いますか?男性と女性では脳が異なっていると思われますか?皆さんは。
なんかジェンダーフリーとかジェンダーレスみたいなのが叫ばれる時代ですけども、皆さん頭の中に答えは出ましたか?私はね、男性と女性の脳は違うと思う。そこには差異があると思う。
だって性格とか行動とか、空間把握能力とか言語能力とか、いわゆる男性の方が空間把握能力が高いから車の運転がみたいな話だったり、女性の方が言葉を操るのが巧みだからどうたらこうたらみたいな話。
とか、あとはうつ病とか自閉症の病気のなりやすさっていうのが男女で異なってくるんですよ。っていう男女の違いを感じることがよくありますよね。私はよく感じるんですけどね、少なくともね。
こういう事実を目の前にすると、男性と女性の脳はそこに違いがあると思う。じゃあ、なぜこのような違いが存在するのでしょうか。
少なくとも、なぜ違いがあるように見えてしまうのか。男女の脳ではそこに差異があるように私たちは思ってしまうのか。っていうところを見ていきたい。
もう一個質問しますね。男の女脳は存在すると思いますか。
もう一回言いますね。男の女脳は存在していると思いますか。これは前にしたさっきの質問と似たようで全く違う質問をしています。
さっきの質問は、男女の脳に差異があると思いますかという質問でしたけど、この男性の女性脳が存在するかっていう質問とは全く別の質問なんですよ。
つまり、男性の脳と女性の脳が異なっているということ、それは男性の女性脳が存在することを意味しないということです。
09:01
男女の脳に違いはあるんですけど、男女の男性の女性脳というのは存在しないんです。
え?って驚かれる方も多いかもしれません。
丁寧にプロセスを持って後から見ていくので、楽しみにしてもらえればと思います。
後々言うんですけど、マッチングアプリTinderやったことありますか皆さん。
Tinderで例えば誰かとマッチングして、その人とデートに行く遊びに行くってなった時に、その人の性別は大体わかってますよね。
マッチングした相手の性別。大体わかってますよね。
じゃあその性別を頼りにその人の脳がどうなっているのか、もしくはその人の脳構造、脳機能がどういう風に働いているのかっていうのがわかりますか?
これはわからないんです。
性別がわかっていたとしても、その脳がどうなっているのかわからないということです。
ということは、さっきの2つの質問が似て非なるということに対するヒントですね。
何言ってるかわかんないと思います。申し訳ない。本当に申し訳ない。何言ってるかわかんないけど。
今聞いた段階では全く意味がわからないかもしれないけど、後は丁寧に見ていくので大丈夫です。
ということで、少し内容に入っていきたいと思います。
まずね、脳にジェンダーはあるのかという問いの前に、まず男の女脳が存在するのかということ。
これをまず片付けてしまいたい。明らかにして。
それを知った上でじゃないと脳にジェンダーがあるのかという問いに入っていけないので、そこに踏み込めないので、
まず男性の女性脳が存在するのかということを考えていきたいと思います。
まずね、女の男脳とかの定義ってまず何なのか。聞く機会は多いんですよ、この単語。
女の男の男性の女性脳っていうのを聞く機会は多いんですけど、それが何を定義しているのかというのは正直はっきりわからないところなんですよね。
例えばね、女性的な特徴を備えた脳は女性脳なのか。反対もそうで男性の場合もそうですね。
男性的な特徴を持った脳はそれは男性脳と言っていいのか。
これはまあ言っていいんじゃないかなと直感には思うはずですね。
じゃあもしね、その女性脳にある女性的な特徴っていうのを男性が持ち合わせていたとする。
そしたらその男性が持っているのは女性脳なんですか?
いやいやいやと。
その男性は例えね、女性的な特徴を一つや二つ持っていたとしても、
男である以上それ以上の数の男性的な特徴を持っているだろうから別に女性脳ではなくて男性脳なんじゃないかとも思えるわけですね。
非常にややこしいんですが、なぜここの話がややこしいかっていうのは男の女脳というものの定義がそもそも曖昧だからです。
というかそもそも定義されていないんです。
何が男の脳何が女の脳なのかがまずそもそも定義されていないということ。
一般には例えば男性や女性の脳に差異がある、違いが生じているということがわかったらそれを言い換えて男性の女性脳っていうふうに言ったりするんですが、
12:11
それはあまりに短絡的すぎますよね。
今回わかったことはほとんどの人間が女性的な特徴と男性的な特徴の双方を持ち合わせているということです。
みんな私の脳にもあなたの脳にもそしてあなたの友達あなたの知恵あなたの家族その脳にもその人の性別が男性だろうが女性だろうがその性別に関わらずほとんどの人間が女性的な特徴と男性的な特徴のパッチワークでできているんだという。
不思議ですよね。これ最近わかったことらしいんですけど、ここ2,3年かな研究が行われたことなんですが、これはわけがわからないと思うんです。
私が先に言ったように男女の脳に違いは存在するんですよね。もちろん男女男性と女性の脳は違いがありますというか性差男女差があります。
がしかしほとんどの人間が女性的な特徴と男性的な特徴をどっちも持っているんです。
ちなみにこの2つのことは矛盾しないです。矛盾してそうだけど一切矛盾しないことです。
これがどういうことなのか。じゃあ女の男のって存在するのかということですね。
さらには脳の特徴とか脳構造とか脳機能みたいなもの。
簡単に言うと特徴かな脳の特徴っていうのは全て正徳的なものなのか。
もっと簡単に言うと生まれつきなのかということ。
私たちの脳っていうのは生まれた時からほとんど変わっていないのか。
それは機械のような配線とかが決められた上で生まれてその脳を持って生きているのかということ。
これは本当なのかという話です。脳とかそういう生物学的な領域の話をしてくるとなんとなくね生まれつき持っているもののように感じてしまうんですけど
それが一体どうなのかということですよね。
ちなみにこの考え方を利用すると例えば女性は女性能を持つから女性的で女性的な性格行動とか能力を持っていて
で反対に男性は男性能を持つから男性的な性格行動能力を持っているっていう理論が誕生するんですけど
現代人の常識からするとなんか違うような理論ではあるんですよね。
でこの脳の特徴っていうのが全て正徳的かというと実際はそうではないかもしれないということが分かってきているんですよね。
でですねさらにはですねこの脳の特徴とかこの脳の構造機能っていうのは実は一生を通じて変化するんです。
15:01
生まれた時に出てきた脳をずっと私たちは持っているわけではないんです。
でここに絡まってくるのがジェンダーです。
ジェンダーは私たちの脳を変えるかもしれないという話が今回出てきます。
最後の方に。
そうなんですよねなんかね科学の話かと思ったらびっくりするぐらいこうジェンダーが根底にある話なんですよ。
なんかね今回もこう脳とジェンダーについて調べている時に
まず買った本がいわゆる神経科学の本とか生物学の本とかそういう科学系の本をだいたい調べてきたんですけど。
だから僕は生物学的な話だろうなと思って調べ進めてみたらびっくりするぐらいねジェンダーがねありますよみたいに言われて。
だから例えば伝わるかな伝わるかわかんないけど例えばならばあのトランスフォーマー第4作トランスフォーマーロストエイジ中国企業かな香港か。
香港でバトルシーンがありますけどあそこに出てくるあの超絶なんかトランスフォーマーを人造的に作れますよみたいな会社がありましたよね。
あそこの会社なんかすごい振興企業かなと思って入って行ったら実は地下のその奥底にいてその会社を操っていたのはメガトロンだった。
なんだとなのか振興のすごい会社かなと思ったらただのメガトロンの手下。
あっ申し訳ないすいませんでした。
まあというわけでねジェンダーが意外と絡まってくるんだよっていう科学の話脳の特徴の話だけどジェンダーが絡み合っている話だったということですね。
というのを後半かなに取り上げていきたいと思います。
で次回からは男の女の歴史について見ていきたいと思います。
基本的に流れとしては男性の女性のとかを検討した上で脳にジェンダーがあるのかという問いに入っていくんですがその前にもう大大大大大前提として男の女のっていうのが存在するのか。
これをこれまでのこれまでの歴史の中でどのように研究されてきたのかっていうのを見ていきます。
これが次回から。
いつから男の女のは存在していたのかとか。
で実際に過去の研究ではどのように男のはこうで女のはこうでみたいなことが言われていたのか。
あとはこういう男女差がありますよっていう風に言われていたのかっていうのを見ていきます。
これを見るのがおそらく2回分かな。
2回分やると思います。
でなんでこんなにやるかというとここが一番大事だからです。
歴史が一番大事だから。
実は現代の研究行われている研究もこの男の女の研究の歴史の上になり立っているんですよね。
昔やっていたこと実はこの男の女の歴史を見るときに見るのは研究の歴史だけじゃないんですよ。
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その研究がどのように扱われてきたのかっていうのも話したいんですね。
でここを見ないと今の社会が見えてこない。
この男の女の歴史を見るとその男のがこうで女のがこうでっていう研究がいかに社会に利用されてきたのかというのがわかる。
実は現代でもほぼ似たようなことが起きているんです。
具体的には男の女の歴史って女性の脳は劣ってて男性の脳の方が優れてるみたいな研究がワンサが出てくるんですよね。
それが過去からずっとそういう研究が出てくるんです。
でそういう研究を使ってそれを何かあたかの免罪婦のようにして社会から女性を追い出したり女性に対する社会的な差別を肯定したりっていう風潮が過去行われてきたんですが、
現代でも似たようなことが起こっているんです。
それはLGBTQの人に対してですね。
LGBTQの人に対して行われている差別、社会的な差別を肯定するために科学的根拠とか生物学的な根拠が使われていたりするんですよね。
昔とやってることは実は似たようなことが起こっている現代でも。
なのでそこをちゃんと見なければ、歴史を見なければ現代で何が行われているのかというのが分かりづらい。
今回は歴史を重点的に見ていきたいと思っています。
そして今回のシリーズをですね。
次回が男の女の歴史でそこから大体8話9話ぐらい。
8回9回ぐらいでワンシリーズになると思います。
だいぶ長丁場になると思いますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
ということで今回は以上です。
次回の配信をお楽しみに。
20:16

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