1. 文学ラジオ空飛び猫たち
  2. 第55回 他人事ではない喪失「..
2021-09-13 41:27

第55回 他人事ではない喪失「女のいない男たち」村上春樹著

【今回の紹介本】

■『女のいない男たち』村上春樹著

前回は映画「ドライブ・マイ・カー」について語りましたが

今回は原作「女のいない男たち」について、映画の原作を除き、「イエスタデイ」「独立器官」「木野」「女のいない男たち」という作品について語ります。

今回再読してみて、この短編集の深さがわかりました。

映画とは関係ない、小説の話をしているので是非お聴きください。


【番組内で紹介したトピック】

■ 『女のいない男たち』村上春樹著 文春文庫

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167907082


【9月18日20:00 オンライン開催!ジョン・ウィリアムズ著ストーナー読書会】

 https://peatix.com/event/2518775/dashboard  


【番組へのリクエストや感想はこちらから!】

https://forms.gle/a569tyUhMDDaCXGF8 

【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

【SNSでご投稿ください】

番組の感想・リクエスト・本を読むきっかけになったなど、 #空飛び猫たち をつけて、ぜひSNSに投稿してください!

よろしくお願いします!

■twitter https://twitter.com/radiocatwings

■Instagram https://www.instagram.com/radiocatwings/?hl=ja

■Gmailでも受付中です bungakucafe.catwings@gmail.com

■ダイチ「小説家が好き!の会」

Twitter https://twitter.com/welovestory 

Instagram https://www.instagram.com/booklogd/?hl=ja

■ミエ「羊をめぐるカフェ」

Twitter https://twitter.com/hitsuji_meguru 

Instagram https://www.instagram.com/hitsujiwomeguru.cafe/

#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

00:03
どうもみなさんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人が緩くトークするラジオ番組です。
お相手は、私喪失が好きの会のダイチと筋をめぐるカフェのミエの二人でお送りします。
文学のプロではない二人ですが、東京東京と繋いでお互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
お互いの紹介に関しては、2021年最初の回で話しているので、そちらを聞きください。
また、このラジオへのご質問やリクエスト、メッセージを随時受け付けしています。番組概要欄にフォームのリンクを貼ってますので、そちらからお寄せください。
ご質問などある程度いただけたら、お返事をする回をしたいと思いますので、気軽にお寄せいただけると嬉しいです。
本編を入る前にお知らせを1点させてください。
ジョン・ウィリアムズのストナー読書会を9月18日土曜日、次の土曜日20時から開催いたします。
こちらはPTEXというイベントサイトから申し込みができますが、この収録の8月29日の段階では満席いただいております。ありがとうございます。
もしかしたら直前でキャンセル出るかもしれないので、ご参加したいという方は、たまにこのPTEXを覗いていただければなと思います。
なかなか直前でストナーを読んで参加するのは難しいかもしれませんが、参加したいと思っていらっしゃる方がいたら、概要欄にリンクを貼っておりますので、たまにご確認いただけると嬉しいです。
今回、本編に入りたいと思います。
今回は先週のドライブマイカーについてお話しさせていただきましたが、その原作も収録されている短編集、村上はるきさんの短編集、女のいない男たちを紹介します。
今週は、先週ドライブマイカーについて話したので、割愛させていただき、またシェアラザードも多少話しているので、割愛させていただき、他の作品について話したいと思っています。
なので、この回だけ聞いても楽しめると思うので、ぜひこの回だけでも聞いていただけたらなと思います。
では本日紹介するのは、女のいない男たち、村上はるきさんの長になります。
文集文庫から出版されています。もともと単行本は2014年に出版されたものになります。
文庫は2016年に出てますね。2年後なんだ、結構早いね。
そうですね、そんなに早かった。
じゃあちょっとあらすじというか、あらすじのようなものをちょっと私の方から読み上げさせていただきたいと思います。
これらを書いている間、僕はビートルズのサージェントペパーズやビーチボーイズのペットサウンズのことをゆるく念頭に置いていた。
と、著者村上はるきが前書きで記入したように、これは綿密に組み立てられ、それぞれの作品同士が響き合う短編小説集である。
ドライブマイカー、リエスタデイ、独立機関、シェアラザード、木の女のいない男たち、それぞれ6編がくっきりとしたストーリーラインを持ちながら、その筆地は人間存在の微細な機微に触れる。
現代の最高の作家が今できること、したいこと、するべきことを完璧な形に成し遂げた作品集と言えるだろうとあります。
03:07
まあなんかちょっとこのその筆地は人間存在の微細な機微に触れるとあるんですけど、なかなかちょっとこの村上はるきの小説をこういい感じに言い合わせた文章だなと、ちょっと個人的には今読んでて思いましたね。
確かに改めて読むとそうかもしれないですね。
ちょっと何かいいこと言ってるけど、いいこと言ってないようでもあるし、でもいいこと言ってるなぁみたいな感じが出ていいなと。
改めて今回再読して思ったんですけど、村上はるきさんの短編集っていいですね。
うんうん。
やっぱりすごく、1年小短数の時も感じたんですけど、初読じゃわかんないけど2度3度読むとすごく練られているってことが見えてくる短編が本当に多いなと思います。
この短編集にはですね、珍しくちょっとあらすじにもあったんですけど、前書きのようなものが入ってます。
あんまり村上はるきさんの中ではないスタイルかなと思います。他にありましたっけ?
いや、この短編集でも初めてって書かれてましたね。
だよねだよね。
なんでこういう作品を書こうと思ったのか説明が出されてるんですけど、その中で結構印象に残ったのが、小説家としての本能的な根源的な欲求に出会えたって話してるんですけれども、
ここが結構、文庫で言うとですね、13ページの半ばぐらいになるんですけど、小説を書いてると多分いろんな思いを持つんでしょうね。
その中で小説家として、自分の中に本能的な物語の公脈がまだ変わらず存在しており、何かがやってきてそれをうまく掘り起こしてくれたのだと実感できること、
そういう根源的な勝者の存在を信じられることということをちょっと書いていて、それが今回大きな喜びだと語ってらっしゃるところがあって、
結構これを読んで、村上はるきさんってこういうことを考えるなと思って、感動じゃないんだけどちょっと響くものがありましたね。
そうですね。前書きで、なんでこの小説を書くことになったのかって読むと、すごいその後小説、読みやすくなりましたね、個人的には。
感性がある短編集かなと思ってるんですけども、ちなみに読んだのは7年ぶりで、最初に単行本が出た年に読んでるんですけども、
そう、ハルカミンって読むと本当に当時全然気づいてなかったことがやっぱりあったなあって、
やっぱり村上はるきさんらしい安定した面白さっていうのが十分に出てるなあって思いましたし、
すごい村上はるきさんらしいのかもしれないなと思いましたね、この短編集自体は。
私も同じく7年前に発売した当初すぐ買いましたけど。
そう、文庫も持ってるんですか?
そう、今回文庫買ったんですけど、実は仮パクされちゃってて、誰に貸したかさえも全く覚えてない。
村上はるきの小説って結構みんな家で服飲みとかして、本棚とか見られて、本読まない人とかでも知ってるから、ちょっと読んでみようかなっていう感じで、
持ってかれちゃうことが多くて、それで私、タサキ作ると、女のいない男たちは誰に貸したかさえも覚えてないですね、酔っ払ってるときに持ってかれた。
06:08
みんな遊ぶのに寄ってるところで。
だから帰ってこないから買いました。とりあえず映画も見たいし。そんなちょっとプチエピソードがあります。
まあでも村上はるきあるあるなんじゃないかなと思いますね。
本好き、村上はるき好きだと、本そこまで好きな人に貸して戻ってこないって。
実は僕はノルウェーの森にありましたけど、いつの間にか自分でまた古本で買いました。
帯が私、ドライブ毎回の帯ですね、あの映画の。
最新のやつを買いました。
あ、でも七釣りなんだ。七釣りしかしない。
じゃあちょっと具体的に作品をちょっと話していきましょうか。
今日はイエスタデイと独立機関とキノという小説と、あと最後にちょっと全部を包括するような話が入ってるんですが、
兄弟作の女のいない男たちをちょっと話していきたいと思っています。
では早速なんですけど、ちょっとイエスタデイから、あの並んでる順番でいきたいと思うので、イエスタデイからいきたいと思います。
ちょっと簡単にあらすじをご紹介します。
ビートルズのイエスタデイを変な関西風に和訳する、なんていうかバイト先の友人が出てくる小説ですね。
この友人の名前はキタルと言います。
キタルは材木の普通の木ですね。
木にビールだるとかの樽でキタルと言います。
キタルという男の話です。
彼はですね関西弁を話すんですけど、喫水の東京を育ちです。
そして浪人中なのに一切勉強しません。
受験はもう運だと思っていて、勉強するのがあまり意味を乱せないという、変な頑固な男ですね。
彼には幼馴染の彼女がいます。
浪人中は積極的に会わないようにしておりますが、その幼馴染の彼女は大学生になっており、他に男ができるくらいなら、他の男と会うくらいならと。
バイトで一緒のこの主人公の僕、谷村って名前なんですけど、
ちょっと付き合ってもらえないかと依頼してきます。
僕とその彼女は一度映画を見てデートをすることになりました。
その彼女はですね、その時僕によく見る夢の話をします。
それは氷の月が浮かんでいる話です。
氷の月の夢をよく見るという話をしますね。
キタルなんですけれども、バイト先を急に辞めてしまい、その後連絡が取れないという状況になりました。
十数年後、偶然そのキタルの彼女と僕は再会します。
そこで、その彼女の口からキタルのその子というのを知ります。
というのがこの短編の大枠ですね。
結構この設定が面白くて、イエスタデオを変な関西風に和訳するキタルとか。
最初の主人公はそれを結構怒ってるんですよね。イエスタデオを。
確かに。
適当に訳しやがって。
なんかしないけど、キタルの家に行ったら、キタルが風呂に入ってて、
その風呂の扉の前でずっと話してて、ずっとイエスタで歌いだすというわけわかんないシーンとかあったりして。
09:06
ちょっと面白いですよね、この辺り。
結構この話で印象に残ったなぁと思ってるのが、キタルとこの彼女の話ではあるんで、
このキタルの彼女が見る氷の月の夢の話がなんかやたら印象に私は残って。
そうですね、なんかすごい幻想的な描写で夢について書かれていて、
すごい美しいですよね、この描き方というか。
その夢の話を読むだけでも結構面白いんですけど、
ただ美しいけど、夢が目が覚めるとちょっと悲しい気持ちにもなるような、
ちょっと美しさと物悲しさを備えているような、何とも言えない夢で印象的でした。
その氷の月なので、太陽が昇ると溶けてしまうという、
夢の中でそこまで見れないんですけど、という話を彼女は知っていて、
なんかこのキタルと彼女の関係を示しているのかなぁとか思ったりして、
なんかちょっと印象に残りましたね。
なんかこの話ってなんとなくこの村上春樹の恋愛小説の凝縮版のような感じだなってちょっと思っていて、
なんかこのノルウェーの森とかとも主人公の年代設定同じくらいじゃないですか、
大学生になった直後くらいの年齢設定で、男二人で女一人出てきて、
別に取り合うわけじゃないけど、そこで関係がちょっといろいろあってみたいな、
そういうのが村上春樹の恋愛小説のパターンの一つではあるなぁと思って読んでましたね。
男女三人っていうのがそうですね。
ノルウェーの森は緑が出てくるから。
緑が出てくるからあらわげ。
よし、セーフと言うか。
そうですけど、ちょっとその枠組みの中ではなお子、最初男に女一の関係だったもんね。
ちょっとその典型なのかなと思ったりもしましたね。
そうですね。恋愛関係というか、その三人の中で、このインスタに関しても木田希太ると希太るの彼女も、
なんかその行く末として結果、人生を損なっていると思われて、
短編の中では語られてないんですけど、たぶん主人公の僕も何かを損ないといけないんじゃないかなって思いますし、
この辺は村上春樹さんらしいのではないかなって思いましたね。
結構最後、僕が一番最後、十数年後彼女を再会した後に振り返っているところで、
20歳だった頃を振り返るというのが最後の方ちょっと入るんですけど、
そこでなんかね、どこまでも独りぼっちで孤独だったって語ってて、
でもなんかその時期が厳しい風となって、僕という人間の内側に貴重な念入りを残してくれたのかどうか、
そこまで自分はよくわからないけどっていう話をしているように、
なんかやっぱその時間が自分に与えてくれたものはあると感じているっていうのが最後わかるかなと。
なんかこの村上春樹にちょっとよくこういう孤独出てくるんですけど、
12:00
あの、やっぱこういうところに共感しちゃうなってちょっと思って、
なんかイエスタで久しぶりに読んで、ここに共感したってことを非常に覚えてて、
あ、そうか、俺この小説めっちゃ好きだったってちょっと思い出しました。
でもどうなんだろうな、この2014年の時に読んだ時はめちゃくちゃ響いたけど、
7年経った今はこれ初読だったらあんま響かないかもしれない。
ちょっとやっぱ自分も時間経って変わっていくなっていう印象はちょっとあるんだけど。
その前に映画のドライブマイカーに持って行かれてたとか。
あー確かに。
今回それめっちゃあったと思うんですよね。
映画の影響を受けすぎてて、原作は確かにすごいどれもいいんですけど、
ついちょっと映画のことがちらつきながら読んでいってしまったっていうのは。
なるほど、確かにそれはあるかもね。
でもなんかそう、昔この小説好きだったっていう方がすごく私強くこれ読んで話したんで、
なんかちょっと採読できてほんと良かったです。
あーうん、まあいいっすよね。
確かにこのキタルっていう男ってすごい不思議じゃないですか。
東京生まれ育ちなのに関西弁喋っとるとか、
ちょっと考え方も文化交流っていう言い方で主人公と自分の彼女を付き合わせようとしたりして、
相当変わった人間で不思議くんにも思えるんですけど、
でもその人間が僕にとって一時期とはいえ心から交流した友人でもあったし、
そういう意味ではすごいかけがえのない、
なんか自分、主人公にとってはかけがえのない人なのかなって思いますし。
イエスタデを聞くたびに思い出しちゃうやつになっちゃってるもんね。
そうですね。ある意味主人公の人生の一部というか、
もうみんなになってますよね、キタルって。
イエスタデ、短いけどやっぱり良い小説だなって思いましたね。
なんかね、青春がちょっとあるなと思いますね。
次に紹介するのは独立機関という作品になります。
トカイという名前のお医者さんの話ですね。
整形外科をしている人の話になります。
彼は52歳で、なんですけど独身で結構自由に女性と付き合って暮らしているような人物で、
年の終わりには勢力的で、主人公の僕とはジムで出会ったのをきっかけに一緒にスカッシュをしたり、
その後ビールを飲んで行って話したりするような仲になっていきます。
このトカイさんが付き合う女性というのが結構人妻が多い、
結婚願望みたいなものは持っていなくて軽く付き合えるような、
だからそういう付き合い方をしていると。
このトカイさんには優秀な秘書がいて、
いつもうまいことスケジュール調整であったり、
何か問題が起きそうになったら立ち回ってくれたり、
その秘書というのは30代の男性なんですけど、
トカイさんのことをすごく心から慕っている、
深水している設定になっています。
15:00
ただトカイさんというのが男の人から見てもすごく良い人というか、
もともと生まれ育ちも家柄も良いというのもあったかもしれませんが、
とても率直な人柄ですし、すごい好感の持てる人物として書かれています。
それまで本気で女性を好きになるような、
なったことがないというトカイさんだったんですけど、
小説の中である女性に対して本気で好きになってしまうということが起きてしまいます。
その相手というのも人妻になるんですけど、
こんな経験は今までにないことで、
そこでトカイさんもいろいろと悶々としてしまうというところで、
そうして本気で恋をしてしまったのでどうしようみたいな話が、
トカイさんが主人公の僕に言ってくれるんですけど、
ただやがてトカイさんがジムで見かけなくなります。
そうして彼の秘書からある日、主人公の僕に連絡が来て渡したいものがあると。
秘書と会うと、それがスカッシュのラケットで、
トカイさんがもう亡くなったと。
死ぬ間際にいくつか言い残したことがあって、
このスカッシュのラケットも主人公の僕に渡してほしいと言っていたと。
実はこの小説の肝になるんですけど、
このトカイさんが亡くなったっていうその理由が恋煩いのせいだと。
本気で恋をしたことで食事をしないようになって、
仕事もできなくなりましたし、
最終的には家に一人で閉じこもるようになっていたと。
途中で秘書が家を訪ねていって、
身の回りの整理をしたりするんですけど、
ただだんだんトカイさんは衰弱していって死んでいくと。
実はこの話の中で、
なんでトカイさんがそんな恋煩いで死んでしまうのかというところで、
実はその本気で好きになった女性っていうのが、
旦那さんと離婚していたんですけど、
離婚した後、また別の男性、トカイさんとも違う、
別の男性と一緒になっていて、
要は少なくとも三股で、三股っていう言い方があるかな。
旦那さんの他、トカイさんがいて、
トカイさんとはさらに違う三人目の男がいて、
その人と一緒になっていたと。
で、そのトカイさんから結構な高くのお金をむしり取っていたと。
そこでトカイさんもちょっと傷ついたのか、
そこでちょっとだんだん消水していったと。
そこで主人公の僕が、生前のトカイさんとの会話というのを思い出すんですけど、
そこでトカイさんが独立機関の話をしていて、
全ての女性には嘘をつくための独立機関のようなものが生まれつき備わっていると。
女性は大事なところで嘘をつくことができて、
その時に戸惑うようなことはしないと。
なぜならそれは女性に備わった独立機関が勝手にやっていることだから。
だから嘘をつくことによって彼女たちの心が痛むようなことはないと。
18:03
そういう話を言っていたというのを僕が思い出した。
で、最後の方に思うところがあって、
実はそのトカイさんも独立機関というのがあって、
トカイさんが持っている独立機関が恋をしていたんじゃないかと。
本人の本当の意思とは裏腹のところで。
そういうものの介入がないと、人生的と味気ないものになってしまうんじゃないかなということを僕が考えている、そういう小説ですね。
最初の話と最後の展開等のギャップが面白いのが独立機関かなと思います。
これね、独立機関を読み返してみるとめちゃくちゃ面白い小説だったなと。
僕もね、すごい好きな小説だった。
ちなみに言っておくと、これ多分読み返して私初めて気づいたんですけど、
この独立機関の主人公の僕、谷村とエリスタデイの主人公の僕、谷村は多分同一人物なんですよね。
これちょっと意外というかびっくりした。
どっちも職業は物書きで。
うん、こうって思いましたね。
ちなみに僕は気づかなくて、大地さんに教えてもらって。
そうですよね、打ち合わせで。
そうそうそう。
これ知ってるっつって。
そうそう。
全然気づかなくて、逆によくでも気づいたなって思いますね。
まあ確かに主人公の名前ほぼ出てこないからね。
でもちょっと気になってよく見たら合ってたかな。
だから気づいてない人結構いるでしょうね。
うん、やっぱり思いますね。
やっぱりこの話やっぱ、ラストの独立機関の話がいいですよね。
なんかすごく納得感あるっていうか、女性が嘘をつくっていうことに対して、自分の意思とは違う、もう独立したところで嘘をつくっていうのはなんかすごくわかる。
わかるっていうか、男性も嘘をつくのが下手な人多いのかなとかちょっと思ったりするけど、独立機関を持ってる男もいるんだろうなとはちょっとわかるけど。
まあ言うと、もしかしたら人はっていうことに総括できちゃうのかもしれないんですけど、
自分の心を痛まずに勝手にやっちゃったことっていう、勝手になってることだからって処理することが上手いっていう人たちはいて、
それを独立機関っていう言葉で表現してるのは、なんかすごく納得感があって、と思いましたね。
うん、僕は結構なるほどと思いますね。
独立機関、小説の中のものよりもちょっと抽象的になるかもしれないんですけど、
実際に自分の意思とは別のベクトルで自分を動かすようなものって何かあるんじゃないかなって思いますし、
ある意味かじわの馬鹿力的なものなのかもしれないなと思ったりもしました。
これが結局、恋をすることとかにもなってきてるんですけど、最後の文章すごくいいんですよね。
独立機関っていうことの作用があって、人はもしかしたら自分の意思とは関係ない。
自分の意思とはちょっと違う選択をしてしまったり、感情を抱いてしまうことがあるのかもしれないと思うんですけど、
21:03
小説は、第三者が彼らの行いを下り顔であげつらい、悲しげに首を振るのは絶やすい。
しかし僕らの人生を高めに押し上げ、谷底に突き落とし、心を戸惑わせ、美しい幻を見せ、
時には死にまで追い込んでいく、そのような機関の介入がなければ、僕らの人生はきっと随分素っ気ないものになるだろう。
っていう文章があって、すごくここに共感してしまって。
めっちゃいい文章です。
最初これ嘘っていう文脈でしか話されてなかった独立感があって、最終的にはやっぱり自分のコントロールできないものっていうのを全部当てはめるような思い方してる。
一瞬一瞬の決断を自分の意思にしてるって思ってるかもしれないけど、いやでも独立感にさせられてるかもしれないみたいなことを思うとね。
いろいろ考え深いものがあって、すごくうまいなと思いましたね。
個人的にはこれは村上春樹もそうなんだけど、他の小説にも結構通じるところなんですけど、
今回のこの都会さんの死っていうのは結構ファンタジーだなと思ってて、なかなかやっぱり現実味がない。
まあ恋はずらいとはいえ、まあ衰弱死ではあるけど、そういうことあるけどここまで行くみたいな。
ちょっと正直思って。
あと時間が経てば多少回復していくとか、そういうの現実なんじゃないかなってちょっと思ったりして、死まで行っちゃったっていうのは結構自分はファンタジーだなって感じてるんですけど、
でもやっぱこの村上春樹作品のいいところで、この都会医師のですね、都会さんの結構セリフの結構一つ一つが結構切実で、
なんか読んでるとですね、迫ってくるんですよね。だからなんかこうこれを受け入れてしまう部分があって、そのあたりはうまいなと思いましたね。
小説の中でアウシュリッツの収容所の話ですかね、都会さんがしていたんですけど、
なんかまさかこの時代に本当に地位もお金もあるようなすごくスマートにしかも生きている都会さんのような人が、
結果的に収容所の人のように本当に何も食べれず痩せ細って死んでいくっていう結末になっていくっていうのは結構びっくりしましたし、
そういうのでやっぱりちょっとファンタジーかなと思いつつ一方で、こういう不条理さっていうのが村上春樹さんが書いてるとリアリティなのかなと思えてきたりもしましたし、
なかなかこれも単純に都会さんの死に方っていうのが単純化することができないなってちょっと思ったりしました。
結局この都会っていう男は死んでしまったけれども、美容によってはちょっと幸せだったんじゃないかなってちょっと自分は感じてしまっていて、
例えばそういう強い恋に対しての感情を痛かないままでいたら、長く生きていくことはできたし、女性との関係を楽しみながら生きていったのかもしれないけれども、
24:05
こういう強烈な感情を味わって、まあ死ぬことになったとしても味わうことができたっていうのは、見方の一つかもしれないですけど幸せだったんじゃないかなってちょっと自分は思いましたね。
途中で主人公にちょっと悩み打ち明けてるところがありましたけど、自分は一体何者なんだろうかということで、
確かにもし長生きしてたとしても、それはそれでなかなか苦しい人生を送っていたのかもしれないなと思いましたし、
どう生きようと結構その辛い結末っていうのは都会さんが待っていたのかもしれないというのはちょっとそういうふうに思いましたね。
それが人生なのかもしれないですけどね。これすごい共感したんで、しかし自分とは一体何者だろうかっていう都会の問いはすごい共感して、
多分こういうことってずっと考え続けてしまうことだし、答えが出ないことだから、これを抱えたまま生きていくっていうのが人生なんだろうなとは思っているので、
ちょっと答えはないですけど、都会は都会、苦しんで生きているのかもしれないけど、どっちがいいのかわからないですね。
そういうこと考えられるから独立期間めっちゃいい小説だなと思いましたね。
じゃあちょっと次、キノという小説をご紹介したいと思います。
この小説のタイトルはこの主人公の男の名前がキノとなっております。
で、この主人公の男が始めるバーの名前もキノというバーです。
ちなみになんですけど、このキノというバーはですね、原作のドライブマイカーの方で、
花服とタカツキがお酒を飲んでいるところがこのバーでございます。
ちょっとなんであって思いましたね、この繋がりに。
そこも気づかなかったです。
あ、嘘?マジで?
それも大地さんに教えてもらって、あ、そうだったんだ。
俺がメモで書いたからそれで気づいたんですね。
灰色の猫が出てくるじゃないですか、ドライブマイカー。
はいはいはい、出てましたね。
そこで気づきました。あと、場所ね。
表参道じゃなくて外縁だっけな。
場所が一緒で、キノって名前は出てこなかったけど、灰色の猫がいるバーなんで。
あ、同じだなと思いました。ちょっと余談ですけど。
あんま気づかなくても関係ないですね。
キノっていうのは、妻の浮気現場を目撃するあたりから始まるんですけど。
この主人公のキノは、ある会社の営業職についていて、
営業でちょっと出張しなくてはいけないとなった時に、
1日早く帰ってきちゃうんですよ、確か。
帰ってきて、家に着いたら、妻が会社の同僚と浮気をしている。
まさにその瞬間を見てしまい、そっとその場を立てたり、
もう家には戻らず仕事も辞めて、
おばかな?親戚がやってたお店を引き継いでバーに改装して、
バーを始めるという話でございます。
27:02
そのバーでちょっと奇妙な客方が常例になります。
神田という男なんですけれども、
神田って書いて神田と読ませるんですけど、
ビールとスコッチの水割りを頼み、静かにずっと本を読んでいる男です。
ある時、ちょっと厄介そうな男2人組がこの店に来ました。
2人組はちょっと口論になって、ワイングラスを割ってしまいます。
注意したキノンに対して絡んできて、
そこで神田がその間に割って入って、収めてくれました。
2人組と出て行って、その後戻ってきた神田は、
彼らはもう二度と来ないよと言ってくれます。
でもその後ですね、やがてこのキノンの店の周りには、
ヘビがうろつき始めて、
さっき話した灰色の猫が守り神みたいな感じでいたんですけど、
それがちょっといなくなってしまい、不穏な空気が流れます。
神田がやってきて、ちょっと今まずい状況なので、
とにかく一回店を閉めて移動し続けてほしい。
絵はがきを誰かに、伊豆に住むおばに送り続けてくれと。
その時には宛名を以外、何も書かないことということを告げてきます。
キノンはその言葉通りですね、行動を始めます。
四国九州と移動して絵はがきをおばに送り続けるんですが、
ある時、孤独にやられたのか、
ちょっと言葉を書き摺られてしまうんですね。
書き始めたら言葉が止まらなくなって、たくさん書いてしまい、
その言葉を持つ絵はがきをつい出してしまいました。
その後、ある夜、泊まっているビジネスホテルのドアがノックされます。
その音で目覚めるんですけれども、
ドアはですね、めちゃくちゃ強くノックされ続けていて、
なんとなく何か良くないものが来たと思わせます。
キノンは布団の中で考えます。
妻が浮気した時に、自分は傷つくべき時に十分傷つかなかったと。
本当の痛みを感じるべき時に、感覚を押し殺してしまったと。
その時、自分は真実と向き合うことをしなかった。
だから今、自分は鬱なものを抱えていて、
それが悪いものを呼び寄せていると。
彼は感じるところで終わります。
というのが、この短編小説なんですけど、
ちょっとファンタジーな感じが強い小説ですね。
そうですね。神かの存在とか、そうですね。
明らかに神って人間じゃないって思わせますもんね。
こいつは何者なんだみたいな。
守り神のような。
すごいかっこいいですけど。
すごい好きになるようなキャラクター。
このキノンなんですけど、
ちなみにこの妻の浮気現場っていうあたりが、
映画ドラえもんマイカーのあたりにも活かされていますね。
キノンが最後の方に感じることも、
ドラえもんマイカーにも疑っているような形になっていて、
ちょっとここも活かされている感じになってましたね。
昨日のラスト読んで、
結構映画のドラえもんマイカーで、
主人公の家福のその後というところが想像できましたね。
家福という人が自分が深く傷ついているということを受け入れて、
そういうのに向き合った結果、
家福が抱えている仕事というか演劇というか、
そういうのにも向き合えるようになったと思いますし、
30:02
一方でちょっと気になったところで言うと、
昨日の方ですね。
この観点の中では、
昨日が自分が深く傷ついているのに気づいたというところで終わっているので、
その後、果たして深く傷ついた自分なのか、
もしくは何か招いてしまった悪いものというか試練というか、
そういうものに昨日は向き合うことが果たしてできたんだろうかと。
映画に出てくる家福ほど、
昨日ってちょっと強くはないんじゃないかなと思ったので、
そこを結構気になりましたね。
結構流されるだけの人物。
といえば人物ですもんね。
よく言うとね、物事を受け入れるというか、
粛々と。
これもこの状況を神田が言うには、
昨日が間違ったことをしたわけじゃないけど、
正しいこともしなかったみたいな。
からこういう状況になっているっていう。
厳しい言い方をすればっていう。
前置きも入れてたけど。
確かに昨日という男は強くはないなと。
でも逆に言うと、
この弱さみたいなところっていうのは共感しましたけどね。
ラストでさっき話したように、
傷つくべき時に十分傷つかなかったっていうことって、
すごくわかるなと思って。
人ってどれだけ正しく傷つくことができてるんだろうって、
ちょっと考えちゃったんですよね。
傷ついたことってその瞬間には傷つかないというか、
認識することが結構遅れるなと思ってて。
物事が進行しているその瞬間って、
それをまず受け入れたくないみたいな。
多分気持ちが強くなっちゃって。
傷つきはしてるんだけど認識できなくて。
後々、俺あの時めっちゃ傷ついてたのかもしれない。
そうだなって思うことって結構多いと思うんですよ。
恋愛だけじゃなくて仕事とかもいろんな面においてもそうだと思うんですけど。
人間関係がある中で。
その瞬間に傷ついたっていう反応ができる人って
すごくいないなと思ってて。
昨日ってそういう意味では一般的というか、
普遍的な誰にでも共感できるような感じになってるなとは
ちょっと思ったりしましたね。
でもこれはなんていうか、
実際の現実でもあるけど、
後々その瞬間に傷ついたってことが認識できなくて、
後々傷ついたってことが、
うまい感情の処理ができなくなることによって、
自分が抱えてるものが悪い方向にいくってことは現実でもあるし、
この話はそういう話なんだろうなと思いましたね。
以前ラジオで紹介した半顔の作品、
ギリシャ語の時間とか、
回復する人間とかっていうのにも傷ついた人って出てくるんですけど、
やっぱりそれもごまかせないというか、
傷ついた痛みの深さと同じくらいの何か深いものでないと、
33:02
元通りにはなっていけないというか、
なかったことには決してできないというような、
そういうことだと思うので、
その辺は結構、
数字のものがあるなと思いましたね。
ちょっとそういうの、海のカフカに似てるなって思ってて、
ファンタジー感が強いのもあって、
しかもファンタジーの中でこういう真理を伝えようとしてくる感じ、
っていうのはすごい似てるなってちょっと思いましたね。
じゃあちょっと最後になりますが、
女のいない男たちの話をちょっとしたいなと思うんですけど、
この最後に入ってる、
女のいない男たちのすごい短い作品で、
かけおろしで今回入ったみたいなんですけど、
他は雑誌に連載されててまとまったんですけど、
この女のいない男たちっていうのは最後にかけおろしで入った作品です。
数字はあんまり話さないんですけれども、
結構ですね、印象に残っているフレーズがいくつかあって、
私はちょっと文庫で言うとですね、
最後の方なんですけど、
本当最後か、294ページだ。
女のいない男たちになるのはとても簡単なことだ。
一人の女性を深く愛し、それから彼女がどこかに去ってしまえばいいのだ。
ほとんどの場合、
誰かが連れ去られる。それに対して僕らにはほとんどなす術はない。
どちらにせよあなたはそのようにして、
女のいない男たちになる。あっという間のことだ。
そしてひとたび女のいない男たちになってしまえば、
その孤独の色はあなたの体に深く染み込んでいく。
っていう文章があって、結構共感する部分であって、
なかなか今回の他の短編をまとめてるなと思ってますね。
この作品ってストーリーはね、
ストーリーってそもそもあんまりないというか、
そういう抽象的な書かれ方をしている作品なので、
この短編集の締めのまとめのような文章になっているのかなとも思えたんですけど、
中でやっぱりすごく良かった言葉があって、
さっき大地さんが紹介したフレーズの
少し手前のところになってくると思うんですけど、
もう誰にでも起こり得ることなのかなというのが
暗示されているような書き方で書かれていて、
いいっすよね。
良いっすよね。
要は、今まで描かれてきたこの短編、
前の短編5本か、
5本の男たちはあなたたちにとって他人ごとじゃないですよ。
というふうに、
あなたたちにとっては、
5本の男たちはあなたたちにとって他人ごとじゃないですよ。
っていうことですよね。
36:01
これがすごく良いこと書いてるなと思って読んでました。
本当にこの短編集を総括する、
これは本当に女の子や男たち単独では読んではいけない小説なんですけど、
だから書き下ろしなんですけど、
この作品を読んだ上でここにたどり着いていただきたい。
コース料理のデザートみたいなものですよね。
ちょっと苦いけどね。
甘くはない。
いつも通り最後にどんな人に読んでもらいたいかと、
感想を伝えて終わりにしたいと思います。
じゃあ、私の方から。
以前ご紹介させていただいた一人称単数という村上春樹の短編集があったんですけれども、
それでもですね、
村上春樹の世界に入りやすい短編集だなと思いました。
イエスタデイは話した通り、
人間の森のような恋愛小説に通じるところがあるし、
キノワは犬のカフカのようなファンタジー要素と、
現実の真実みたいなのが結びつく作品だと思いました。
なので、村上春樹初心者で、
とりあえず短編だけ読んでみたいなって人には、
かなり合う小説なんではないかなと思います。
長編だとやっぱりその分、村上春樹世界みたいに
どっぷりつかれるんですけど、
短編は抽出されたものを気軽に楽しめる感じがあって、
いいなと思います。
なのに長編と比べて、
村上春樹的な世界観の強度が落ちるわけではないなと思っているので、
おすすめですね。
改めて再読して、
村上春樹の短編というのは、
二度三度読むと色々見えてくるものがあって、
この短編を作るのが本当に上手い人なんだなと思いました。
短い中で出した要素を、
具体的な話をすると、
ドライブマイカーって映画では話せなかったんですけど、
主人公の家族は視覚障害があって、
自分の視野にブラインドスポットがあるのがわかるんですね。
それで運転ができなくなるんですけど、
きっとそのブラインドスポットのせいで、
妻のある部分が実は見えてなかったのではないかと、
改めて読んで感じました。
そういう深みがどの短編にも隠されていて、
やっぱり上手いなと思ったのが今回の感想でございます。
僕は今回の短編集は一貫性があって、
面白いものだなと思っています。
シェフラーザードとか、
独立機関もそうですね、都会一致にしても、
自己分裂というのが起きていて、
それって現実世界ではありえないことが起きているんじゃないかと思うんですけど、
ただそういったことが、
短編全部にわたって起きていて、
なかなか波が深い話が多いかなと思うんですけど、
そういうことってありえないことなのか、
不条理なことなのか、
それとも世の理に当てはめたときには、
39:01
実は公正な代償と言えるものなのかと考えさせていただきました。
今回、改めて読んでみて、
やっぱり村上春樹さんの作品のいいところかなと思います。
1回目じゃなくて何回目?
今回2回目ですけども、
読んだときにやっぱり思うところっていうのがあったなと自分の中で思いました。
それと、女のいない男たちというタイトルなんですけど、
女がいないというのは、
人生で取り返しのつかないくらい重大なものを失ったというのを表しているんじゃないかなと思って、
挽回するにはすごく大変で、
もしかすると二度と修復できないくらいのもののことを言っていて、
でもそれはある日、突然、
誰もが当事者となり得るくらい、
自分の中で、
普遍的なことでもあるとか、
そういうのを言われているような気がして、
小説はすごく面白いんですけど、
なかなか怖い小説だと思いました。
村上春樹さんの小説って、
やっぱり予測不可能で、
どういう物語なのかって、
本当に期待を裏切るような考えばっかりが多いんですけど、
それなのにすんなり読みやすくて、
読み分かるものがあるという、
村上春樹さんの小説って面白いし、上手いなと思うような、
そんな短編集でしたね。
このタイミングで私と読み返せてよかったなと思います。
映画もよかったんだけど。
映画がすごくよかったというのはあったんですけど、
短編集を読み返して思ったのは、
なかなかダークなことも言っているなというのを感じましたね。
独立機関とか機能は結構いいですよね。
そうですね。
やっぱりちょっと不条理さというか、
ダークさみたいなのに惹かれてしまいますね。
こんなところにして次回お伺いしましょうか。
次回はですね、バンガー編をお届けしますが、
またゲストに来ていただきます。
2回連続バンガー編にゲストをお呼びできることができております。
どんな方が来るかというのは、ぜひお楽しみにしていただければなと思います。
番組の完成はアレですと、
ツイッターやインスタグラムにリプライなどでお待ちしております。
リクエストフォームも番組情報欄に載せておりますので、
それらから直接いただいても大丈夫です。
積極的に拡大共有してあげると助かります。
それではまた来週。ありがとうございました。
41:27

コメント

スクロール