どうもみなさんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組はいろんな人に読んでもらいたい、いろんな人に語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人が緩くトークするポッドキャストです。パーソナリティは私、ダイチとミエの二人でお送りします。
文学のプロではない二人ですが、お互いに好きな作品を時には厚く、時には愉快にそれぞれの視点で紹介していく番組です。
今回紹介するのはポール・リンチの預言者の歌です。栃木信明さん役で早川諸坊から2026年に出版された本になります。
これはですね、2026年から配本が開始している早川プラスの第一弾、第一回配本となっております。これ早川プラスなんですけど、もうちょっとそのまま早川さんのノートに書いてあった文章を読み上げますね。
早川諸坊は2026年5月、海外文学シリーズ早川プラスを創刊します。世界文学の今と未来を届けるシリーズです。
ノーベル文学賞、ブッカー賞、ゴンクール賞をはじめとする世界的な文学賞を受賞作から、確かな才能を秘めた注目の新作まで、欧米、アジア、アフリカ諸国などで書かれた現代文学の到達線を厳選しますというシリーズなんですけど、その第一回でこの預言者の歌ですね、ブッカー賞を受賞しますね。
アイルランドの作家さんで。
というなかなかビッグタイトルなんですけども、ちょっとね、あの預言者の歌めちゃめちゃ面白かったんですけど、そこに入っていく前にこのちょっとだけ早川プラスの今後の話をさせてもらいますと、今年というかどうやら毎年4月、7月、10月、1月に発売する予定らしいんですね。
で、2027年来年の1月まで発売するタイトルが決まっております。個人的にはもうどの作品もですね、気になったら仕方ないんですけど。
第1回だけ2冊出てるんですよね。で、第2回、第3回、第4回は1冊ずつです。もうすでにこれが配信されるのが6月末ぐらいなのかな。で、7月にはですね、オービタルっていうサマンサ・ハーヴィーさんの2024年ブッカー賞受賞作。もう最近ですよね。大沢みやこさん役でイギリスのやつですね。
確かにこう、ヤバそうだよね。
そう、宇宙ステーションから地球を見つめる飛行士の物語で。なんかちょっとこの設定だけからしてもめっちゃ気になりますもんね。
で問題はね、10月ですよ。
そうです。ちょっと大注目作ですね、これは。
もう我々的にはね。カイロスっていうね、ジェニー・エルペンベックさん、ドイツですね。松永みほさん役で、2024年国際ブッカー賞受賞作ですね。
ジェニー・エルペンベックといえばですね、2年くらい前、3年くらい前かな。
3年くらい前かな。
かなくないかな。行く行った行ってしまったっていう、あの時は白水エクセリブリスかな、で出てた作品を、あの時は浅井翔子さん役だったかな。
そうです。
読んで、多分あの年の女の中ではベスト5に入るくらい、めちゃめちゃ良かった。
いや僕はもう本当はもうベストですね。
でよね。
そうですそうです。
あれめっちゃ良い書籍だったんで、その作者が本役ということで、個人的にはもうちょっとかなり楽しみにしてますね。
来年1月にはアルジェリアのカメルダウドさんの天上の女たちというものが出まして、これは2024年ゴンクール賞受賞作ということで、2024年って固めてきてますよね。
いやそうです、確かに確かに。いやーゴンクール賞の作品も読んでみたいですし、ちなみにあのこの第1回の配本のもう一作、全ての意思に宿る神ですね。
うんうんうん。
ちょっとこれもあの僕は買ってるんですけども。
あ、まあですか。
すごいですね。
そうなんですよ。いやこれすごいんですよ。第1次世界大戦と古代の謎。1900年頭に古代遺跡を発掘するイギリスの女性のパシュ・トゥンジンという兵士との出会う話で。
すごいですね。
うんこれはなんかすごいロマンも歴史もなんかいろんな政治的なあれとかいろんなものがそう絡み合っているかなり面白そうな作品で、まあそういう意味ではこれ多分全部すごいんですよ。
うん。
いや多分やっぱね。
全部。
やばいと思う。
全部すげぇってなって。
うんうん。かなり注目してしまってるんですけども、でも多分なかなかやっぱ全部は読めないと思うんで。
うん。
でもおそらくどれ買っても間違いはないかなと思うんで。
うん。
皆さんもぜひ注目していただけたらなと思います。
そうです。
うん。
あと特徴的なのは想定が。
うん。
そうですね。
なんかちょっとシンプルというか、まああの統一感があるんですよね。
白のベースに青色で、青ところで文字が入っていてっていう。
うんうんうん。
一目で早子はプラスだって分かるような想定で言ってると。
これね、なかなかおしゃれな早川プラスっていう文字が書いてあるんですけど、表紙にも。
うん。
ちょっとここだけボコッとしてるっていう感じ。
ああ、そうです。
うん。ちょっと手触りがいいんですよね。
うん。
というシリーズが始まったので、とにかくとりあえず第一回目のやつを読もうと思って。
ちょっと今回勇み足で、勇み足ってもうだいぶ時間経っちゃいましたけど、読んだんですけど。
いやちょっとね、ここまで結構もう早川プラスの話しかしてないから、予言者の歌の話をしたいんですけど。
うん。
めちゃめちゃ面白かったですね。
そうですね。
これはちょっと。
いやすごかったです。もうほんと途中から止まらなかったですね。
そうだよね。
もう先が気になって気になって。
これ、そうなんだよな。いやちょっとまだ分かんないけど、結構自分的には今年のベスト5に入ってくるくらい。
ああ、はい。
多分面白かったです。
分かります。
で、これね、ちょっと本編でちゃんと話そうと思ってたんだけど、正直なんだろうな、ディストピア小説で割となんかありきたりな展開をするなって私思ってたんですよ。
はいはい。
ああ、こういうディストピアねみたいな感じもあって、なんかこういうパターンかと思って、まあ面白いんだけどなと思いながら読んでたんですけど。
いやこれさっきミレイさんも言ってたように途中から止まらなくなるタイプで、なんだろうね、急になんかググッと面白くなってくっていうか、
いや全然ずっと文章もすごいし、話も面白いなって思ってたんだけど、途中から目が離せなくなる感じがすごかったっすね。
うーん。
いやちょっと詳しくは後で話すけど。
そうですね。
いやすごかったな。
先にちょっとだけ言おうと思うんですけど、この小説は文章の密度がすごい固定ですね。
ああ、そうですね。
開業が基本ないんで文字びっしりなんですけども、もしかするとちょっとこれ読もうと思って挫折した人とか、ちょっと手を出すのを躊躇している人がいたらですね、
確かに読み始めはちょっと文字びっしりなんで、なかなかこの話に入っていくのが大変なんですけど、
何ページかな?
歌はね、80ページか100ページか、もうその辺りから急にもうなんていうかこの情景が浮かぶようになってきてですね。
ああ。
まあだんだん読んでいく中で、もうそこからなんか全然もかかることなくすごくスムーズに読んでいけて、
むしろこういう書き方がすごくこの作品にしっくりきてるなと。やっぱりこの主人公のエイリッシュっていう人の焦りとか不安とか怒りとかと、
この物語っていうのがすごくシンクロしながら描かれているんですけども、なんか単純に話が面白いとかだけではなくて、
この手法っていうんですかね、この書き方というか文体というか、その辺りもすごく良かったんで、これもまた後でちょっと話していけたらなと思いますね。
そうですね。いやーそうですね、ちょっとクソの際の話が多いんで早速いきたいんですが、じゃあ著者紹介していきましょうか。
著者はですね、1977年アイルランド生まれ、2013年にレッドスカイインモーニングで作家デビュー、執筆に4年を費やした本作、予言書の歌は長編第5作となっており、
2023年にイギリス最高峰の文学賞、ブッカー賞を受賞、2024年にアメリカのデイトン文学平和賞、2025年にフランス書店委員賞、最優秀外国語小説部門を受賞しましたと。
またイタリアのストレーガー・エウロペオ賞、アメリカのカーカス賞などにもノミネートされ、現在は37の言語に訳されている。ダブリン在住とあります。
いやすごいですね、37の言語、国じゃないもんね。言語ね、やばいね。37の言語ってどういうことだろうね。
すごいですね、というところでちょっとこの作品入っていきたいんですけれども、じゃあここから版元のホームページを回していただきます。
1984年を想起させる新たなデストピア小説、ブッカー賞を受賞作。
ある雨の晩、エイリー氏の自宅を2人の警察官が訪ねてきた。教員組合の幹部である夫、ラリーに話を聞きたいというのだ。
その時から夫や子供と平穏に暮らしていたエイリー氏の日常に影が忍び寄ってくる。
デモに出かけたラリーは行方不明となり、同僚は逮捕され、高校生の長男には召集礼状が届く。
夫の改良を待つが、子供たちを守るため国外脱出するか。エイリー氏は決断を迫られる。
極右政党が政権を握った近未来のアイランドを描く衝撃作。となっております。
そうですね、ちょっと著書紹介もあったんですけど、そう最初はなかったんですけど、これ物価賞を取ってます。2023年。
あ、言ったか。言ってるかもしれないですけど、2023年の物価賞を取ってます。というとんでもない作品ですね。
で、今のあらすじもあったんですけど、ジョージ・オウエルの1984年、ディストピア小説といえばっていうところなんですけども、
それをやっぱり想起させるとあるんですが、結構そのあたりは意識されているような感じですね。
ちょっとそこから話が入ってきたいんですけど、これはもう間違いなくディストピア小説でして、どんどんどんどんこの極右政党にですね、支配されていく国。
で、政権の思うがままに国が変えられていくっていう形で、かなり結構そのあたりは通常の都合というか、
国民側の都合とかはもうどうでもよくなってくるわけですよね。もう政府が押し通してくるわけですね。
なんか政府にとって都合の良い法律がどんどんできていったりしていくんですよね。
その圧勢に反抗する人もいるんですけど、そういう人たちからどんどん消されていくっていう流れになってきますね。
っていうのは結構この小説を話す上で結構重要なポイントなんですけど、結構これはなんというか結構極まってきますね。
行くとこまで行くイメージがありますね。 そうですね。
ちょっと最初読んでる時はどのレベルでどうなっていくんだろうとかちょっと思ってたんですけど、ここまで行くのかっていう感じになってきました。
ちょっとその衝撃はありましたね。
そうですね。僕はもうここのディストピアな世界っていうのは読んでる時にちょっとあの半顔の少年が来るを何か思い起こしましたね。
この国家が市民に対してどこまで攻撃するのかっていうですね。
なんかその理不尽な、理不尽に人が殺されたりとか、無差別に攻撃されたりとかっていうところはすごく少年が来るを読んでた時の
なんかね、ちょっとそこに近いものを感じましたし。
本当だよね、確かに。 そうですね。
なんか1984のような近未来の設定っていうと、ちょっとそのSFな世界観をイメージされるかもしれないですけど、
イメージで言うとあれですよね。なんかその近未来といえどもどっちかというとあの現在でもう一つの世界線みたいな感じで。
確かに、もう一つの世界線だね。 なんか今はね、そんな極右政党がもう政権を握って好き放題やってるってわけではないんですけど、
もしもそういう政党が政権握ってちょっと鎖国みたいな感じにしちゃって、もう他の国からの干渉を受けずに、
ほんと北朝鮮みたいなもんですよね、なんか。 そうですね、確かに。急にそうなっていくってことですね。
そう、でもう国民を痛めつけるみたいなんですね。もうそれをどんどんエスカレートしていくっていう。
だからそんな世界線がもしもあったらみたいなんですね。 そうですよね。近未来のアイルランドってあったんですけど、
そうどっちかというと現在なイメージですね。現在進行してる感じっていうか。 そうですね。
イメージですね。おそらくちょっとこれに近しい状況になっている国っていうのはまああるんだろうなと思います。
結構そのあたりはリアリティがあるところなんですけど、ちょっと次のこの小説のポイントじゃないですけど、ちょっとお話ししたいところが、
あれなんですよね、この主人公エイリッシュっていうのは一般的な主婦というかダブルワーカーの奥さんなんですけど、言ってしまえばすごい平凡な家庭なわけですよ。
旦那さんがいて夫がいて、子供が4人かな。子供が4人いるんですけど、上はもう17歳手前で下がまだ赤ちゃんっていう4人の子供を育てるんですけど、
仲のいい家族ってすごい平凡で、言ってしまえば幸せな家庭ですよね。っていうのが巻き込まれていくんですよね、この国の状況に。
で、結構このストーリーでも詳しく話しますけど、このラリーっていうのが比較的早い段階で、この物語の早い段階でいなくなるんですね。
で、残された妻エイリッシュがこの子供たちと暮らしていくというか、その国でのこの状況が悪化していく中で生きていくんですけど、エイリッシュは意外とこうなんていうのかな、
なんかこう読んでていやもうちょっとまずいっしょって思ってる。読者側からしてもまずいだろうって思うような状況でも動きが鈍かったりするんですよね。
判断が鈍かったりとか。結構言い方悪いけどちょっと能天気までいかないけど、ちょっと楽観的すぎるだろうみたいな。
あるいは認知症のお父さんが近くに住んでたりとか、そういうちょっといろいろ躊躇してしまう要素があったりもするんですよね。
なんだけど、なんとなく国が時間があったら元に戻るだろうみたいな気持ちがあったりして過ごしていくわけです。
一時的に食料が足りなくなったり、政権がこうなっちゃって一時的なものだよみたいな感覚で、たぶん子供たちとも過ごしてるんですけど、
まあそんなわけはなくなっていくっていう状況があって、これは結構すごいこの小説の、私は結構やっぱり一番面白いところだなと思うんですけど、
たぶん自分がこういう状況、エイリッシュと同じ立場になったら、こんな風に楽観的っていうか信じたくなると思うんですよね。
戻ってくるって日常が。なんかその感じっていうかがすごい結構細かく段階的にVRに描かれているんで、
たぶん途中から読むのが止まらなくなるんですけど、たぶん誰しもこういう非常事態になった時に、
え、なんでってなっちゃって、その状態をまるっと飲み込めないっていうか、戦争起きそうとか、ちょっとどういうこと、いや戦争が起きるぞみたいなのとか、
この国でみたいなのって絶対あると思うんで、その辺のリアルさとか、あと同僚がちょっとずつ消えていったりするんですけど、
政府に、なんだろうね、なんか何らかの圧力がかかってクビになったりするんですよね。
子供の教師も気づいたらいなくなったりする。辞めさせられてたりするとかあったりして、気づくとこう自分が知ってる日常っていうものがボロボロになっていってるんですけど、
でもなんかそれに対して何とかしようとしてないというか、なんというか、まあむしろちょっと反抗しちゃってるところもいろいろあったりするんですけど、
なんかその辺のなんかこのエイリッシュの感情っていうのは、すごいリアルだなって思いましたね。
この変わっていく国に飲み込まれていく一人として。なんかそこはすごい、たぶん誰もしも読んだときに、
自分の国がこうなったらエイリッシュみたいなことするかもとか思っちゃうんじゃないかなってちょっと思いましたね。
そうですね。最初に出るときは、やっぱりエイリッシュの感覚がむしろ正常だと思うんですよね。
なんか周りがおかしいというか。
いや、正常でしょうね。
それがだんだんね、正常な感覚を持ってると逆に狙われるというか、なんか目をつけられるっていう、ややちょっと怖いなような感じになっていくんですよね。
いやー、それはちょっと結構感じると思います。
あと個人的にはやっぱり、さっき最初にも話したんですけど、やっぱり淡々と物語が加速していくんですよね。
すごい本当に日常を描きながらその日常の中にちょっとずつ、この影が入ってきて壊れていって、
割とその文章もなんか結構、指摘と、なんて言ったらいいんだろうなこれな。
急にこう、心理みたいな文章とかが挟まれるんですけど、急に。
主に淡々としてて、急に展開し始めてるのも、割とそのパッと入れ込んでくるし、
あ、え、嘘みたいな感じになったりする時もあるんですけど、そんな感じで話は進んでいくんで、
本当に急に、なんかどんどんどんどん加速していく感じが、途中から読む手を止められなくなるところで、かなり自分はこれやられましたね。
ちなみに久しぶりにめちゃめちゃ付箋張りましたね。
確かにですね。
みんな見えてるかもしれないけど。
僕も結構張りましたよ今回は。
すごいよねこれね。
キーポイントキーのところも結構多かったし。
という感じですね。
文章に心理が述べられていたりとかっていうのは、読んでるとかなり狡猾まかしを感じることになって、
それは僕のすごい好きな作家なんですけども、役者と書きにも書いてあってですね、作品の一番頭のところには3つエピグラフが掲げてあったんですね、原稿の段階では。
実際本には2つしかないんですけども、その2つっていうのがベルトルとブレイヒトからの引用と、
伝道の書一章9節。
そうです。伝道の書一章9節。
本当はですね、狡猾まかしの越境という小説、ラジオでも紹介したことがあるんですけど、そこの一文も入れたいっていうところはやったんですけど、
ちょっとこの出版のところで間に合わなくて、そう2つ狡猾まかしの作品の引用はちょっと入ってないんですけども、
でも本当はそれも入れたかったっていう。やはりこの小説読んでるとかなりこの狡猾まかしを読んでるかのようなですね、狡猾まかしの小説にも書かれているような、
文章の中でその世界の哲学であったり、なんかその世界観がわかるような文章っていうのが入っていて、そこはすごく読んでて、
やっぱ面白いところで、この小説はすごいところでもあると思いますし、この文章のこの力って相当やっぱりあるなと思っていて。
そうですね。
例えばですけど、これちょっと終盤の方ですね、エイリッシュが避難していく中で、赤ちゃんと一緒に寝て、横になってね。
エイリッシュは横になって眠っている人々が暗闇に向かって死を呟くのを耳にする。
彼女は背中に冷たい大地を感じながら、テントに降る雨の音を聞く。
その雨は何千年も前に降った雨の再来かもしれず。
テントの外は無人の大地で、外の世界は痛みを知らぬ暗闇なのかもしれない。
その暗闇にどっぷりつかれば、痛みから解放されるはずなのに、今はそれぞれ構わないと彼女にはわかる。
うん、というですね。
なんかその雨は何千年も前に降った雨の再来かもしれずとかってですね。
こういうイメージはすごい、細々しい、すごい読んでる感じのような、すごい良い言葉で。
ところどころね、こんなすごい、本当にすごいハッとするような文章が、もうね、いろんなところに入っているんで。
いやー、すごい。細々しい読んでも、なんか心理っぽい感じの、この世界はこうできてるに違いないと思わせてしまうような文章が挟み込まれますけど。
この予言者の歌にもありましたね。
うん、そうですそうです。
さて、じゃあちょっとそんな話なんですけど、ちょっとざっくりだけストーリーを伝えたいと思います。
で、最後にちょっとネッツァバレーは配慮したいなと思っているので、なんとなく半分より先ぐらいまでかな、をちょっと紹介しようかなと思っています。
まずですね、舞台は近未来のアイルランドになります。
で、ダブリンですね。
これダブリンと名称はされてないんですけど、役者跡書によると出てきている地名は全てダブリンということなので、ダブリンだと思われますということですね。
で、極右政権が支配を務める中で物語を進行していきますと。
極右政権がこう作った法律が施行されていく中で物語は進んでいくんですけど、そんなある夜ですね、主人公エイリッシュ、これはもう本当ある一軒家に住んでるんですけど、その家の元にですね、警察が、二人組の警察がですね、オッドラリーを訪ねてやってきます。
話がしたい様子だったんですが、ラリーは帰宅前で対応ができず帰ってもらうことになります。
で、もちろんこれはですね、エイリッシュに強い不安をもたらします。
で、もちろん帰宅したラリーにそのことを話すんですが、あと連絡するよということで、すぐには連絡しません。
で、ラリーはですね、教員組合の幹部で政府の政策に反対をしているという立場でありました。
で、ラリーからは同僚が理由もなく連れ去られたという話が聞かされます。
で、ラリーはですね、後日警察に行くんですけれども、そこでですね、まあちょっと身に覚えのないようなことで言いがかりをつけられるというか、言われない罪は消されそうになります。
この時の色々やり取りをするんですが、結果的に彼は捕まることなく解放されます。
で、その後ですね、この政府がですね、非常事態権限というのをどんどん拡大していき、反対する思想を持った人たちをですね、どんどん弾圧していきます。
で、もちろん弾圧される側もですね、そんなただただ黙ってやられているわけじゃなくて、デモを展開したり、まあ色々な方法でですね、抵抗はしていきます。
で、ラリーはですね、デモに参加します。
なんですが、そのとこで拘束されたとなるのか、そのまま帰ってこれず連絡も取れなくなるという事態になってきます。
エイリッシュはですね、ラリーに受けようと何とか追おうとするんですが、記憶もなく情報がないという状態です。
拘束であの辺りに拘留されているのではないか、まあ色々な噂でですね、その時捕まった人がどこどこに拘留されていて、もう連絡が取れないという噂が流れてきているので、まあそれをなんとなく信じていくというか、形になってきますね。
で、ラリーが帰らない日々が続く中で、どんどん事態は進んでいきます。
まずもう銀行がちょっと気の不全を起こしたり、物価が高騰したり、その弾圧されたですね、方々が職を奪われるので、失業者が続出したりということで、
国はとんでもない、良くない状態にどんどん転がれ込んでいきますね。
で、その中でですね、エイリッシュの周りに乗っても海外に逃げるという方々が現れてきます。
で、またその17歳を目前に控えている長男、マークという名前なんですけど、マークの元にですね、強制的な閉約の連絡が届きますね。
まあこれは要は政府軍に入るということなんですけれども、政府の軍に入るということなんですけれども、そういう連絡が来ますと。
戻る国はですね、まあもうそんな感じで混乱を清めてきます。
で、カナダにいる妹がいるんですね、アーシャという名前なんですけれども、その妹からですね、国外に逃亡するようにと、こっちに来ていいよという連絡があります。
が、エイリッシュはですね、その決断ができません。
まあここはさっき言った通りちょっと認知症の父がいたりとか、子供の学校のこととか、まあそのことが言い訳になってくるのもあるんですが、
多分結構大きいのはやっぱラリーが帰ってくるかもしれないという期待があるからなんですよね。
その期待をなかなか捨てられず、エイリッシュはですね、やっぱりこの国を動けないという状況になってきますね。
で、その直りですね、長男マークがですね、兵役から逃れるためにですね、ちょっと知り合いに面倒を見てもらうように、ちょっとその家から逃がす形にします。
で、家から離れたマークなんですけれども、まあ父に対してですね、政府が父に対したことを許しているわけはなく、政府に対して強い反感を持っています。
で、こんな折ですね、反乱軍というのが組織されつつあったんで、彼はそこに入っていってしまいます。
エイリッシュが手が届かないところにいたときに、もう反乱軍に入っていくという形で、エイリッシュはその動きを止められません。
で、やがてですね、その政府と反乱軍がですね、市街で衝突するようになり、町はもう戦場と化していきます。
で、食料を手に入れるのも、もうほんと清潔な水さえですね、手に入れるのも混乱の中ですね、
エイリッシュはですね、残された家族と幼い子供たちをですね、守っていくために必死に生きていこうとしているという形で、物事が進んでいきますと。
一旦ちょっとこの辺りまでしようかなと思います。ここから先もっとどんどん状況が発覚するんですけど、まあそれはちょっと読まれる方もいると思うんで、
まあ大体ちょっと今回話したいところはここまで話せば話せるかなと思うんで、ここで休みますね。
というとこなんですけれども、でちょっとこの話だけすると、まあちょっとディストピアな面っていうのがどのあたりにあるんだっていう感じになると思うんですけど、
前半はやっぱりあれですね、気づくと同僚が政府に連れてかれるというか、職を失っていくというか、追い出されていくというか、そういうのが結構よく散見するんですよね。
そうですね。昨中がその年の11月が現在なんですけど、その2ヶ月前の9月に法律がちょっと変わって、国家緊急憲法っていうのが施行されて、
警察っていうのも国家警察局っていうところが治安維持をしてるんですけど、そこの治安維持の権限を新たに付与するっていう法律になるんですけど、
それができたことによって、結構好き放題、国家が人を捕まえたりしても良くなってしまうっていうですね。
その辺が結構あれですよね、このそれまでの暮らしとその後の暮らしをかなり左右するような法律になってしまうっていう。
そうですね。
そうですよね。ラリーが捕まったのもそれですしね。
なんかね、これが結構ターニングポイントではあるんですけど、その捕まえに来てる側、動いてる警察側も人間なんで、
なんかね、途中で描かれるんですけど、普通にオフっぽい日に見かけると普通の人なんですよね。
そうそうそう。
それが結構、だから何度か描かれるんですけど、なんか別にやりたくてやってるわけじゃないみたいな空気が出る時があって、
じゃあ仕方ないなみたいな感じになって引き下がってくれたりする時もあったりするし、なんか線引きが結構すごい、
なんだろうな、この人たちの中でも言い方あれだけどホッとしてる感じというか、やらなくて済むならみたいな瞬間とか、
描かれてる場面もあるんですけど、なんかこの辺りが結構リアルというか、もう国が決めたからやってるけど、
自分たちはやりたくないみたいな。それでこうどうしようもない状態になっていくみたいなね。
そうですね。まあ政府側というか取り締まり、取り締まる側の方がむしろあれでしたね。ちょっと言い方あれですけど、なんかはみ出し。
てた人とか、それまでの社会の中でとか、なんかその額とかがなくて、どちらかというと底辺の暮らしをしてた人とか、
あんなのかなっていう人も結構政府側にいたりしましたし。
いやーこれは結構いろいろ思うとこがありますけど。
そうですね。
そうですね。やっぱりこのその辺りのディストピア感っていうのは結構強く出てきますね。
ああ。
で、刑事がやってくるっていう話なんですけど、最初は。
そう。で、最後終わりがあれなんですよね。
闇でできた何かがこの家に侵入してきたからっていうふうになって。
うんうんうん。
なんかね、そういう闇でできた何かっていう、なんかその正体をよくわからないけど何か不穏なものが入ってきたんだっていうので、
うん。結構なんかそういう、なんか見えないけど何か怖いっていうかね、まあ良くないものっていうのはあるんだっていう。
なんかそういったのをね、結構あのもういろんなところに散りばめてると思っていて。
うん。
なんかその、そう見えない怖さって、あのあれです、あのさっきのそのピエロの続きで。
うんうんうん。
あの子供をその病院に、まあ預けたんですね、そのADC。
ちょっと終盤にまた飛んじゃうんですけど、まあそこもほんとね、怖い話で。
で、まあ病院でで、あのちょっと手術が必要っていうので、まあその日の夜、まあ手術受けることになるんですけど、
その子供が。で、エイリッシュはほんとは立ち会いたいんですけど、なんかね、まあちょっと1回帰って、まあ次の日にまた来てくださいって。
まあそういう規則で決められてるからね。
そう、そうなんですね。っていうので、それでまあしぶしぶですけど、1回帰って。で、もうまた次の日来るんですけど、次来たら子供はそんなうちの病院で入院とかしてないですよと言われて、
え、なんでなんてなって、いや、なんか似たような違う病院じゃないですかって言われて、まあでもエイリッシュからするといや、絶対この病院に違いないと。
そうしたらなんかね、まあ本当に患者がいっぱいいるんで、他の病院に移ったっていうね、そういうことですよって言われて。
で、紹介されたその別の病院に行くんですけど、そこでもね、いやそんな子供はうち預かってないですよってなってですね、ちょっとそのたらり回しにされるという病院の。
これもなんかほんと悪夢を見てる、そういうようなところの読み心地で。
ここはちょっとね、怖すぎましたね。
そうそうそう、いや本当のね、ディストピアのなんていうか。
ほんとそうだよね、これなんかはぐれちゃったらもうダメなんだなっていう。
あ、そうそうそう。
もう別にその今さ、これこれ読んでるときすごい思ったんだけど、今もうなんかスマホというか情報化社会だからさ、なんやかんやアクセスできるじゃんっていう自信があるじゃん、なんていうのかなっていう状態じゃん。
家族も連絡する手段持ってるし、なんだか持ってるしみたいな。
だからまあ別にはぐれてもね、みたいな。
で、なんか別にはぐれても普通になんだろ、情報が残ってて、この時間、この日のこの時間にこの病院に行ってもらいましたとか、記録は残ってたりするわけじゃん、普通だったら。
それがこう、その前提が崩れてるっていうか。
すごいなんかそうだよなと思って、有事のときはこうなっちゃうよなっていうのはすごい思いましたね。
ねえ、そうですよね。
それに飲み込まれていく一般のっていうあれがあると思うんだけど。
映画シビルウォー。これ3年くらい前だっけな。アメリカで内乱のあれだけど。
終盤あれに近い感じがしたんで。状況的には。
同じ国なんだけど、国の思想が違うもの同士が戦ってるっていう。
で、戦争起きてるっていうね。
あれは、ちょっと預言者の歌もそうかもしれないけど、
同じアメリカの中でもこのエリアは割と平和みたいな。
普通に買い物とかもできるし、なんか全然普通じゃないみたいな。
あ、もう移動しながらなんかこうあるんだよね。
もう入った瞬間に銃弾浴びさせられるような場所もあったりするし。
なんかエリアによって全然状況が違うみたいな。
日本、でも日本狭いからね。
そうですよね。
ほんと山とかに逃げるしかないよね、そしたらね。
まあそうですね。
なんかあれですね、もうちょっと前のやつですけど、隣町戦争とか。
あ、あったあった。
あったじゃないですか。
もう20年くらい前の小説になりますけど、
あれとかもなんかほんと実感がない、なんかその戦争っていうのが隣の町であって。
で、この小説もなんか最初の方はね、なんか家の外からなんでしょうね、
なんかちょっとね、もうバチバチ音が聞こえてて、
あ、遠くの方でなんかね、やってるなと。
なんか爆発してるなとかですね。
なんかそれがだんだんなんか近づいてきて、
だんだん家にもなんかちょっとこれは危ないなってなってくるっていう。
なんか最初のこの距離感は隣町戦争くらいやったかもしれないですけど、
それがだんだんね、ほんと自分の家までやってくるっていう。
そこはありましたね、なんかその。
そうだよね。
まあとかね、ちょっとそんなこと言い出すとちょっと、
真ん中の町なんであれだけど、怖い小説でしたよね、そういう意味ではね、ほんとね。
これどうなんだろうな、なんかジョージ・オウェルのさ、1984ね、普遍性高いなと思うんですよ。
なんか多分あの結構すごい昔に書かれた本だけど、今読んでも全然新鮮に感じるっていうか、あの面白いなと思うんですけど。
これもこういうタイプのディストピアってどうなんだろうね、なんかすごく現代の匂いがするからさ、
同じ世代、同じ時代を生きてるからすごく刺さるものがある気がするけど、
これ20年後とか読んでも、多分かな、ちょっとそこが気になったな。
どうなんですかね、これはあんまり時代のいい意味でこの時代性を感じないというかですね。
ああ、そっか。確かにね、家庭を描いてるからな。
家庭を描いてるの結構、時代を選ばないっていうのがすごい入り込んじゃう要素だよね、物語というかね、この世界にね。
そうですね、なんか結構いろんな人が重ねられる小説かなと思っていて。
そんなところにしちゃいましょうか、時間がかかってきたので。