-
-
草野 みき
宮武さん的にはどうですか、それは。
宮武 徹郎
まあ、なんか1位はあるかなっていうふうに思いますね。なんかどっちからスタートしてるのかっていうと、なんかこの考え自体は、なんかまあある意味間違ってないのかなっていうふうに思っていますね。
草野さん、これ聞いてどう思います?
草野 みき
いや、正直めっちゃ難しい。難しいというか、理解が難しかったです、ちょっと。難しいんですけど。
宮武 徹郎
まあ、どっちから始まるかとかですよね、これって。
草野 みき
ちょっと進めていただいてもいいですか。ちょっと私も感覚、雰囲気めっちゃ理解っていうか、分かるんですけど。
宮武 徹郎
まあ、なかなか答えってたぶん出にくいものだと思うので。お互い関連し合ってると思うので。
草野 みき
そうですね。そのなんか被害者意識のカルチャーとかポピュリズムとか、キャンセルカルチャーとかもそこに入ってくるのかなとか、ウォークとかもそうかもしれないんですけど。
なんかそれとイノベーションの原則がどれぐらい密接に関わってるのかっていうのはちょっとまだ理解しきれてないですね。
まあ、でもなんかそこで行くと、キャンセルカルチャーとか、意図としてはすごい良かったりするんですけど、必ずしも結果としていい感じにならないわけだと思うんですよね。
いい感じっていうのは。
宮武 徹郎
人を守るとか、そういう意図でやっているものの、それによってちょっとぶっ飛んだアイディアとか考えて、すごい出しにくくなってしまう。
それがイノベーションにつながることだったり。
草野 みき
そうですね。そのバランスってどう考えてるんですかね。
例えば、じゃあめちゃくちゃセックハラして、なんかパワハラしてみたいな人たちが、そんなのじゃあCEO良くないよって言ってキャンセルされるのがオッケーなのか。
まあ別に、だって結果出してるし、この人は特別な人だからオッケー。今回はその人の才能を潰してしまうのは良くないですよねっていうのもわからなくもないんですけど。
宮武 徹郎
まあでも結果セックハラとかパワハラ指定してますよねっていうところですよね。
草野 みき
でも結局彼の才能、カリスマがあるからしょうがないみたいな、言う人もいるじゃないですか。
宮武 徹郎
言う人もいますね。
草野 みき
だから、そこをどう見てるのかなっていうのちょっと思いました。
宮武 徹郎
まあやっぱりニュアンスがすごい大事だと思うんですけど、そこのニュアンスをなかなか全シナリオは別にピーターさんも言えるわけではないので。
なのでまあ基本としては法律ベースでいきましょうっていうところで、っていう回答を出すと思うんですよ。
なんでセックハラとかパワハラしているのであれば、それはそれで報告するべきですし、その人は裁かれるべきっていうことは多分言うと思います。
草野 みき
でも確かにその世論がちょっと過剰になってるっていうのはちょっとわかる気がしますね。
もうこの人絶対悪だから、もう次は潰そうみたいな風になってしまうのは、なんか良くないのかな。
まあその程度にもよるんですけど、なんかそれがあんまり理解しきれてないのに、なんかその、そういう動きになっちゃうみたいなのはあったりしますよね。
宮武 徹郎
まあやっぱりなんかその、どちらかと言うと多分その新しいアイディアを言いにくい立場とか、なんかそういうのをなんかどんどん、そういうのがどんどん加速してしまっているっていうことを多分言ってるんだろうなっていうところで、
このキャンセルカルチャーとかはその一例、一例というか完全にそのイノベーションに直接的に関わるかっていうとそこまでなんですけど、
多分社会としてそういう方向に進んでしまっている、新しいことを言えなくなってる文化っていうのに対して多分すごい懸念を感じてるっていうところですね。
草野 みき
ちょまど 良い人でいなくちゃいけないみたいなのもちょっと近い話かもしれないですね。
宮武 徹郎
いや多分めちゃくちゃ近いと思います。その良い人の像っていうのが多分あると思うんですけど、
なんかどうしてもみんななんかちょっと外れたことを言えないとか、なんかいろんな人が思ってたとしてもそれを言ってしまうと潰されるとか、
なんかまあそれこそわかんないですけど、昔だとそのウォークがなんかちょっと異常になってるみたいなことも潰されたりとか。
草野 みき
たしかに。そのイーロンマスクとかがもしネットがない時代で、例えば政治家とか発明家だったら新聞でしかその人の情報を知れないとか、人伝にしか知れないと思ったら、
なんかすごいカリスマみたいなちょっとぶっ飛んだ人がいるらしいみたいな、ちょっと嫌いな人は嫌いだけど好きな人は好きらしいみたいな、
宮武 徹郎
クレイジーぽさがあんまりわかんない。輪郭がぼやけますよね。いい意味でも悪い意味でも。
で、まあなんか、くさのさんが言う通り、難しいところはどこまで許すのか許さないのかっていう話になってくると思うので、
なんかやっぱりその世界を変えるような起業家とか、すごい人ってやっぱり多少のクレイジーな人たちなので、
どこまでそういう人たちがぶっ飛んだことを言っていいのかっていうところだと思うので、
それがすごい悪い方向性にももちろん行ったりしますし、すごい過激な発言をしてしまうこともあったりするので、
そこに対してどう思うかっていうところは絶対あると思うので、そこが難しいところですね。
ピーター・ティールスさんも多分明確な答えをそこに対して出してるわけではないっていうところですね。
草野 みき
まあその人たちが世界に提供しているものとか享受しているものをもっとでも評価も同時にした方がいいですよね。
宮武 徹郎
そうですね。そこに関しては多分すごいピーター・ティールスさんも言ってることで、
そういう人の発言をすごい叩きやすいっていうのもあると思うんですけど、
なんかどうしてもなんかあんまり祝おうとしない。変人が世界を変えるのに変人を祝わないっていう。
そこの変人のちょっとした差分でやばい変人になったり、すごい器用かね変人になったりとかするわけだと思うので、
そこの差をスタンダード化できないからこそ多分社会として扱いにくいと思うんですよね。
このルールで考えるべきっていうのが言えなくなっちゃうので。だからだと思うんですけど。
ピーター・ティールスさんからするとこういうイノベーションをどんどん加速させるための動きっていうのが絶対必要で、
それはなぜかというとやっぱり我々の世代とかより下の世代が親の世代よりもいい社会を築きたいのであれば、
何かしらのイノベーションというか発展が必要ですと。
発展はどこから来るのかというとこのテクノロジーとか化学の発展から来るんじゃないかっていうところが彼の根本的な考えとしてあって、
ただやっぱりそういうそれを新しいものを生み出すっていうのって、
宮武 徹郎
なんかそういうところはすごい気にしてるのかっていうと、
ピーター・ティールさんが、
なんか一番恐れていることって何かというと、
まあすごいざっくり言うと、
世界の崩壊なんですよね。
草野 みき
ざっくり、すごい壮大なこと言ってますね、ざっくりね。
宮武 徹郎
アポカリプスを恐れていて、
まあそれがいわゆる実現するんじゃないかっていうのが、
多分彼の考えでもあって、
草野 みき
えーちょっと詳細聞かせてください。
宮武 徹郎
でもなんかこのアポカリプスって、
いろんな形があるじゃないですか。
で、今までいろんなアポカリプスが語れてきたわけじゃないですか。
まあそれこそ本当の昔の西洋とかだと、
キリスト教の文化だったので、
ハルマゲドン、いわゆる最終戦争みたいな感じですよね。
あの世界の終末に起きる最終的な決戦の地ですかね。
が言われてたり、
あとアンチクライスト、
ハンキリストっていう部分ですかね。
アンチキリストっていう存在が出てきて、
世の中を制覇してしまうんじゃないかっていうのが、
まあ昔あって。
で、まあ第二次世界大戦が終わった後に、
まあ冷戦とかの中でもよく言われていたのが、
核兵器ですよね。
まあそれこそ彼の師匠であるジラールとかは、
この核兵器が一番、
最終的に核兵器でみんな死ぬんだっていう話をしてたので、
まあそういう話もあれば、
もうちょっと近年で言うと、
例えば環境問題とか、
あと最近ですとAI、
AGIみたいな話ですよね。
あと言うとコロナのタイミングですと、
そういうバイオテロとかウイルスとか、
そういうものも出てきたと思うんですけど、
今までさっきも出したいろんなアポカリプスの事例で、
2つのすごい面白いポイントがあって、
まずはそれぞれのアポカリプスには、
多少何も心配するべきポイントはちゃんとありますと。
例えば核兵器の話で言うと、
昔冷戦の時もそうですけど、
アメリカとロシアの間で、
一回それが本当に起きそうになったりとか。
直近ですと、やっぱりこのロシアウクライナとか、
イスラエルパレスチナとかの話で、
そこにエスカレートする可能性はゼロではないので、
むしろちょっと上がってる感覚はやっぱりどうしてもあるので、
そういう意味ですと、
そこの可能性とリスクは本当に存在しますと。
もちろん環境問題もやっぱりリアルであって、
地球全体に影響を与えるものなので、
そこもすごいいろんな意味で真実がありますと。
バイオテロとかウイルスとかに関しても、
今のAIの発展っていうのもあって、
作るのがどんどん簡単になってしまっていますと。
もちろんこのAGIみたいな話は、
どうなるか正直分かんないものの、
そういうリスクはいろんなめちゃくちゃ頭いい人たちも言ってるので、
可能性としてはゼロではないかなと思いますと。
でもピーター・ティールさんからするとすごい面白いのが、
いろんな世界を葬るようなリスクがあって、
いろいろいろんな人がそれを語ってますと、
めちゃくちゃ頭いい人たちが語ってますと。
でも基本的にほとんどの人は一つにしかフォーカスしないんですよ。
草野 みき
そのアポカリプスを予言してる人は、
一つの事象、ジャンルしか見てないみたいな。
宮武 徹郎
たとえばグレットさんみたいに、
環境問題について語る方々は、
それぞれで正しい考えを持ってるんですけど、
そのリスクしか考えてない。
草野 みき
確かに。
宮武 徹郎
なので、彼女とか環境問題の人たちに対して指摘をするとすると、
ピーター・ティールさんが、
他のリスクをしっかり考え抜いてないっていう。
例えばAIとか核兵器の問題のリスクを、
そこの理解度が低すぎるんじゃないかと。
逆にAIの人たちに関しては、環境問題のリスクについて、
それをちゃんと計算してないとか。
複数のリスクあることを、
認識してる人がそこまで多くないんじゃないかと。
草野 みき
全部、リスク考えるのは大変ですもんね。
宮武 徹郎
暗くなっちゃいますよね。
草野 みき
でも、それぞれ専門知識を深掘るものが大量にあるし、
今までの学問だと、そこを深掘ってそこの専門になってっていうのが、
それが多いからなんですかね。
宮武 徹郎
でも、それしか考えないっていうのは確かにそうだなっていうのは思います。
もちろん、それ以外も認識したりとかしてると思うんですけど、
ただ、それしか語らないって、
それはそれですごい不思議だなっていうのは個人的に思いました。
草野 みき
本とか人類学者の人とか、
そういう人がそこの層にいるわけじゃないんですかね。
宮武 徹郎
どこまでアポカリプス系の話って、
皆さんされるのかがちょっと分かんないので。
分かんないですけど、
想定するとそういう方々が多分、
複数の目線から見てるって感じになりますよね。
でも、そういうちょっと興味深い現象が起こっているのが、
一つ目のちょっと面白いポイントで。
二つ目が、
大昔だと、
ハルマゲドンとかアンチキリストのアポカリプス的なことが起きるっていうのを、