これはっていう、しかも表紙もすごく、なんかステラ海牛の絵が表紙になるんですよね。
それもすごいちょっと、なんかね、良くて。
そうですね、そこで注目してたんですけど。
前ですよね、春かな。
海屋敷ブックフェスタ行った時に、翻訳者の古市前組さんもいらっしゃって、お客さんとして。
ちょっとね、僕と大地さんが、ほんと簡単にちょっとお話を、というか、
そうですよね。
ご挨拶だけさせていただいて、今この極北の海獣めっちゃいいですよっていう。
でもその時にはすでになんかちょっと、なんか話題なりになる。
もう発売されたね、後で。
もう発売直後ぐらいだったのかな。
そうですよ、注目はしていた時に。
ちょうどそうだよね、なんか気になってる本の翻訳者に会うっていう。
そう、偶然会うっていう。
あーってなったよね。
そうですね。で、そこからですね、これは読みたいなと思ってて。
で、ちょうど今のタイミングですね。
11月、11月15、16、土日なんですけども。
また海屋敷で北欧ブックフェスタというのが開催されるんですけども。
そこでですね、北欧文学の出版社、翻訳者の方がちょっとブースに並んで本をね、
販売されたりして、あとあの結構トークイベントもあったりしてですね。
この翻訳者のフルイチマヨミさんも、16日のお昼1時からですね、
中村冬美さんというスウェーデン語の翻訳家の方と、
北欧の児童、ヤンガダルト文学の魅力というですね、テーマでちょっと話をされるので、
これもすごく面白そうというか、また貴重な話が聞ける機会で。
この北欧ブックフェスタで、あれですよね、また水色ブックスさん、
エジプト人シネフ、水色ブックスさんは15日にまたトークされますし、
ひだにれいこさんですね、去年ラジオでも一緒に何度も出演いただいた、
デンマーク語の翻訳家のひだにれいさんも15日にトークされますし。
けっこうこの2日間豪華ですよね。
そうですね。
でもあそこで、やっぱ北欧ブックフェスタもあるんで、
ちょっとその週に、この極北の怪獣を読んで、
ちょっと北欧文学を味わってから、ちょっと行きたいなというので、
今回ですね、このタイミングで。
そうですね、金融なっていた本を半年放置して。
読むタイミングとしては、ちょうど良かったかもな。
良かったね、良かった良かった。ちょうど良いタイミングでしたね。
それとですね、北欧ブックフェスタは東京で開催されるんですけども、
大阪の方でもですね、11月にこの北欧文学のイベントがありまして、
11月24日、月曜日祝日ですね。
大阪大学ミノーキャンパスで、
北欧語の翻訳イベントというのが開催されます。
タイトルが、言葉を渡る北欧の物語を開く文学トークと翻訳講座というので、
ちょっと概要欄にリンクも貼ってるんですけど、
二部構成になっていて、一部の方が翻訳者の方々ですね。
セルボタカコさん、フィンランド語、エジプト人誌で翻訳されたセルボタカコさんや、
ヒサヤマヨーコさん、スウェーデン語の翻訳者の方で、
スマホノオというですね、ベストセラーになった新書で翻訳された方であったりですね、
ヨコノナナさん、岩波書店であったりから翻訳を出されているスウェーデン語の翻訳者の方、
ノルウェー語翻訳者で大阪大学と講師をされている方が登壇されてトークすると。
これはどなたでも参加可能で申し込みをして、無料で聞けるっていうので。
そうですね。参加申し込みは必要だけど無料っていうことですね。
そうですね。すごくこれまたちょっと貴重な機会なんで、大阪でもこんなのがありますよと。
一応二部構成の二部の方は翻訳ワークショップになっていて、
中上級者向けですかね。学生さんでスウェーデン語とかデンマーク語専攻向けのワークショップなんですけども、
学外の方も若干参加は可能みたいなので、ちょっとそんなのがありますよというので、
11月ですね、結構東京と大阪の方で北欧文学のイベントがありますので、ぜひチェックしていただけたらと思いますね。
ほとんど11月ってイベントが多いですよね。
そうですよね。
年末に向けて最後にみんな文学本以外も多いイメージですね。
そうですね。うまいことね、10月とか12月に。
ちょっとね、バラけたんですけどね。
バラけたんですけどね。本当ですよね。
ちょっとね、何に対するお願いなのかわからないですけど。
そうですね。毎週も予定が入ってしまっているので。
ここからですね、ちょっとこの極北の怪獣の話になってくるんですけども、
この本を読んだ今がいいタイミングだなと思ったのが、こういう北欧の文学イベントもそうなんですけど、
国立科学博物館で大絶滅展というのが11月からちょうど開催されていて、2月下旬までなんですけども、
そこでですね、ステラ怪牛ですね、この極北の怪獣に出てくるステラ怪牛の世界最高の化石が見れるということで、
これもちょっと行ってこようかなと思うんですよね。
これあれですね、ちょっと今話を聞いてないとちょっとあれかもしれないですけど、
ステラ怪牛っていうのがこの本のメインになるんで、この本を読んだら見たくなるよね。
そうですね、実際そう。
化石とか骨とか見れるんだったら見に行きたい。
見に行きたい。私ネットでステラ怪牛調べたけど、いろんな絵とか画像出てくるけど、もちろん骨も出てくるんですけど、
写真で見ると全然大きさとかが実感わからなくて、絵とかもなんか呪言っぽいなみたいな。
呪言化で、ちょっと呪言みたいなフォルム。
ちょっとやっぱりステラ怪牛はまた独特な絵がやっぱりあったりするんで、大きさがめっちゃでかいんですよね。
そうみたいですよね。
10メーターくらいとか言われていたりするんで、ちょっとこれはっていう。
ちょっと見たくなりましたね。
そんな大きな怪獣がいたということで。
この本の話に少し入っていくんですけど、この本は軸としては3つあって、3部構成か。
だったんですけど、時代が結構うねる。
18世紀から始まって、現代まで来るっていう話で、その辺のダイナミックさもあるし、
あと今何度も出てるこのステラ怪牛っていうのがもうすごい大きな役割というか、物語の中で中心に据えられてるんですけど、
ながらも各時代ですね、細かい物語が描かれていくっていう、ミクロとマクロの2つの要素が入っているすごい作品なんで、
ちょっといろいろ話していきたいなと思います。
ステラ怪牛がなかなか出てこない話とかもあるんですけど、出てきたらついに来たかっていう、
なんかね、ちょっと妙な感動がありましたね、読んでた時に。
確かに。
ここでこう繋がってくるのかっていう、すごい面白かったですよ。
じゃあちょっとそんな感じで著書会いきたいと思いますが、
ちょっと一応最初に断っておくとというかあれなんですけど、ちょっと私今日風邪でして、
喉の調子があんまり良くないので、もしかしたら後半枯れる可能性があるなって今ちょっと話だから、
思ってるので、ちょっとその辺ご了承ください。
なんですけどあれですね、なんかこういう前置きするの結構私が多くて、みえさんあんま風邪引かないよね。
そうですね、僕はあんまり。
全然違う話になっちゃうけど。
ないですね。
いや今年、コロナにはなったんですけど、
あ、そうですよね、なってましたよね。
2月に。
確かに。
風邪には1回もなってないと思いますね。
すごいなぁ。
こういうのはね、なんか言うともう、その次の日とかにね、ほんとなったりしがちなんで。
そうですよね。
日を抜かないようにね、しないといけないんですけど。
家族結構みんな風邪で今、ちょっとあれなんですけど。
いや多いですよね、ほんと。
ちょっと今流行ってるんで、みなさんも気をつけてください。
じゃあ著者紹介いきたいと思います。
著者はのイーダ・トルペイネンさんなんですが、ヘルシンキ在住の文学研究家ですね、研究者ですね。
ちなみにこの本が初長編ですね、となってます。デビュー作ですね。
これでですね、ヘルシンギン・サノマット文学賞というのを受賞していて、
これ新人作家のデビュー作に贈られる賞なんですけれども、というのを取ってますと。
結構翻訳が進んでいて、この本は28の言語への翻訳が決まっていると。
で、日本語版はもちろん出てるんですけど、今後はですね、ちょっとまあ、もうこの情報から結構時間経ってるんでもう出てるのかもしれないですけど、
韓国語、ベトナム語、アラビア語などの翻訳が予定されているそうですと。
欧米の言語以外ではですね、すごいですよね、すごい世界的に売れている作品というところですね。
じゃあここから作品紹介を具体的に入っていきます。
まずいつも通りハンモトホームページのちょっとあらすじを読ませていただきます。
滅びたものと相まみえてみたいと、誰もが一度も夢見たのではないだろうか。
18世紀ロシア極東、カムチャック半島、第1部。
19世紀アラスカ南東部、第2部。
現代フィンランドの自然史博物館、第3部。
300年の時を越えて、今は亡き海生哺乳類のステラ海牛を巡る、史実を元にした息を呑む冒険団。
葛藤を抱え、その再生に情熱を燃やす人々が、今、歴史を変える。
フィンランドで優れた新人作家の作品に贈られるヘルシンギン・サノマット文学賞を受賞。
そして28言語で観光のベストセラー。
消滅した世界を痛み、文学を弔う、壮大な物語となっておりますね。
結構これだけ聞くとなんか凄そうな話だなっていう感じですけど、スケールはデカいですね。
スケールはすごいデカい話ですよね。
絶滅でしたね。動物を描くっていうのがすごく面白くて。
これすごいよね。
ちなみにこの小説の帯に川端雄人さんという作家、文筆家の方が言葉を寄せていて、
ここに絶滅文学の精髄があるということを言われていて、
この川端雄人さんが2025年に岩波書店からおしゃべりな絶滅動物たちという本を出されていて、
そこで〇〇一章、ステラー海牛について述べているところがあってですね、
これがすごい面白くて。
小説を読んだ後、おしゃべりな絶滅動物たちを読んでもいいし、先に読んでもいいし、
すごい本の補完するような内容になっていて。
このステラー海牛、また作品紹介していったらここからも拾いたいなと思うんですけども、
おしゃべりな絶滅動物たちのベイリング隊が漂着して250周年記念式典というのが1991年に開かれたんですけど、
その時の写真とかですね、あと1898年のフランスの科学週刊誌に掲載されたステラー海牛の復元図の絵とかですね、
ステラー海牛にまつわる貴重な情報がすごい載っていて、
ステラー海牛って小説の中では触れられていなかったけど、こういったこともあったんだっていうのがすごいわかってきて、
これはすごい面白かったというので。
ちなみに21世紀、2000年入ってからなんですけど、
東京の狛江市の玉川のところで130万年前の地層からステラー海牛らしい化石が発見されたという報告もあるっていうので、
本に書いてあって、ステラー海牛っていうのが小説ではカムチャッカとかアラスカとかそっちの方で見えるんですけど、
結構日本にもですね、大昔いたのではないかっていうですね、
すごいステラー海牛がちょっと身近に思えるような内容にもなっていて、
山本本当すごいね、小説とすごい中もどっちもステラー海牛について想像膨らませてくれる内容で、それは良かったですよ。
ちょうどやっぱ今年出てるんですね。
そうです。
いいな。川端裕人さんって、私オピン行った時どういう方なんだろうって思ってたけど、その方面に詳しい方なんですね。
そうですね。この自然科学系について、フィクションもノンフィクションも書かれている方ですね。
じゃあちょっと行きましょうか。作品についていろいろ話していきたいんですけれども、まずちょっといくつかこの作品の特徴の話をしていきたいと思います。
まず最初にですね、大きく言うと結構縦軸にこの絶滅みたいなのが、ステラー海牛から発生している絶滅ですね、生物の絶滅の話が少しあって、割と大きな縦軸と残っていて、
各部で横に横軸としてその登場人物たちのストーリーというか物語がある構造になっているんですね。
まずちょっと縦軸の話をすると、まずこの絶滅に至ってしまったこのステラー海牛、ちなみにこのステラー海牛が据えられているんですけど、この本の中で他の絶滅の話もちょっと出てきたりしますね。
人間が生体系を変えてしまったと言えばそうなんですけど、ステラー海牛もですね、ちょっとこのストーリー触れると思うんですけど、ある島でですね、もう外敵がいない状態で過ごしていたので、牙とかそういう何て言うんですかね、何か敵がいるっていう状態からずっと何百年も放置されてきたので、という状態だったので、
もうひたすらこの寒さに耐える体になり、そしてそのためにどんどんどんどん大きくなっていって、餌というかですね、その食料も彼らにとっての食料もすごく豊富なので、何に対して困るわけもなく反映をしていたものなんですけれども、そこにたまたまこう人間が彼らと接触してしまったというか、ことによっていろんなことが起きて、彼らは絶滅してしまうわけなんですけれども、
彼らが絶滅したら下でまたちょっとその生態系が変わったりとかしてっていうところがあって、他の生物もそうで環境が、まあ人間のある一手がもうこの生態系を変えていったっていうダイナミックかつその辺に思いを馳せる話になってくるんですけれども、ちょっと個人的にやっぱすごくこれに対して感じるところは、なんかこの生物を残そうというか、
まあ研究しようとか、この生物は一体何なんだろうみたいな関心とか、そもそもこの生物を愛おしく思ったりする人たちがいる一方で、その生物を虐奪というか絶滅へ至らせていたり、どこかに追いやってしまっているのもまあ人間だなというところで、守ろうとするものというかね、残そうとするもの、研究しようとするものの努力と、それを奪うのもなんか人間っていう、
この構造が何度か描かれるんですね。これはなんかもう本当に普遍的な部分でもあるなと思うし、喪失というかね、地球にとっての喪失っていうのをね、思いを馳せるとちょっとなんかこう、まあ多分今も起きてるし、で我々も多分無意識で、
意識せずそういうのに何か加担したりとかしたりもしてるんだろうなとか思ったりすることを考えてしまう、この大きな軸があるなっていうのがこの本の結構割と大きなテーマなんじゃないかな。これが多分ね、世界で受けているところではあるんじゃないかなとはちょっと思います。評価されているというかね、読ませてしまうところなんじゃないかなと思いますね。
なんか個人的にはだいぶ前に紹介しましたけど、失われたいくつかの目録という本があるんですけれども、それもちょっと思い出すような、横軸の話になっていくんだけど、横軸は時代時代の物語があって、結構ね詳細というかストーリーが結構しっかりしてるんですよね、どれも。
本当に登場人物が立ち上がっているというか、彼らが変わるがある語る物語が、このステラ海牛の大きな動きに繋がっていたりするので、そこの縦軸と横軸っていうのは、これ解説にもちょっと書いてあって、縦軸横軸って言葉、解説からもいただいているところはあるんですけど、非常にこれが多分大きな構造的な魅力だし、小説の核となっているところだなと思いますね。
確かに、作品の第2部で、19世紀アラスカの時代の時に、まだ生物の絶滅という概念がない時に、あれこれってもしかして絶滅なんじゃないかっていう、ふと気づいた人の心理描写とか、その人がどういう人生を歩んできて、そこに至るのかとかです。
この人のドラマとか、その人の内面ですね、心の中とか、そういうのを読むのは確かにこの横軸のところはすごい面白かったですね、この小説。
横軸の話はストーリーで少し細かく話すかもしれないんですけど、ステラ海牛関係ない人たちとかも結構描かれたりするので、
このステラ海牛のうねりの中とはちょっと役割としては、そこまで関わらない人とかもしっかり描かれたりするんで、そこの物語がすごい面白かったりもするんで、ここはすごく面白いなってところでしたね。
さらにこの話ともつながるんですけど、この小説は歴史的な事実、ステラ海牛の絶滅とか、ステラ海牛の骨格標本がどういうふうな形でフィンランドにたどり着いているのかっていうところのあたりの歴史的な事実と、
これフィクションですね。想像で補っている部分っていうのがあって、これが融合した小説、文学作品だなというところで、これも本当にノンフィクションや電気っていう形ではなく、あえて想像で補うっていうフィクションを選んだのがこの著者のスタイルですね。
これによって、もちろんまずステラ海牛とか絶滅してしまった者たちも、地球が失った者たちってどういうものなんだろうっていうことを浮かび上がらせるために使っている手法ですし、かつすごい効果的だなって感じる部分もあって、特に第3部だっけ、ヒルダ・オルソンさんっていう人が出てくるんですけど、
これ絵がすごく上手くて、かつ絵が上手いだけじゃなくて、昆虫とか動物とか植物とかもそうなんですけど、自然に対するフィールドワーク的な感じなのかな、研究がかなりできる人なんですけど、これ多分フィクションだからあれだと思うんですけど、歴史的には名前が残ってない方というか、当時女性だったので、そもそもまず研究ができないっていう時代で、
その中で彼女が色々、彼女の物語がそこで描かれていて、報われなかったりすることとか、悲しみとかも描かれたりするんですけど。
大学教授に見出されて、女子として一緒にやっていくんですけど、後々鉱石として名前が残ったのは、その大学教授だけの名前が残るっていう。
そうなんですけど、そういうところに焦点を当てる形で、ここはフィクションかもしれないですけど、読み手に訴えかけてくるものはすごくあったなと思って。
共感する部分とか、感情輸入する部分、すごくあって。他の2部もね、視点がいくつか変わるんですけど、そういう部分もあって、すごくこの辺は読者の気持ちを引きつける効果もあったんだろうなってちょっと思うし、
だからこそ成功してる部分っていうのは結構ある作品だなと思いますね。
いや2部とかまだストーリー紹介になってくるかもしれないですけど、複数の登場人物が揃って一つの出来事が起きるというか、
このステラ海牛の骨格標本を集める話になるんですけど、多分それがバラバラの人たちだったら成立してなかったと思うんですよね、2部とかは。
本当に登場人物のいろんな人たちが集まったから、それが実現されたんじゃないかなって思うような。
作品の中では一部は自然な成り行きというか事実ベースの成り行きだと思うんですけど、
2部の登場人物の物語に対しての絡まり方というかですね、関連の仕方とか、その辺すごい面白い描き方がされてるなと思いましたね。
そういう意味で確かに歴史的な出来事とフィクションの要素がどこまでかってわかんないですけど、
フィクションだったらすごく面白くそこが構成されてるなって思いましたね。
じゃあちょっとそんなところでストーリー紹介いきましょうか。
ここからですね、1部、2部、3部とちょっと話していきます。
今回はですね、正直ネタバレしてしまってもですね、あんまり作品の良さっていうのを損なわないと思っているんですけれども、
もしですね、ちょっとここまで聞いて真っ新な気持ちで読みたいみたいな気持ちが芽生えている方はですね、
まだ読んでない方で芽生えている方はですね、ちょっと一旦ここで止めていただいた方が良いかなと思います。
ここまでで結構ちゃんと色々話せたと思うので、伝わった部分あるんじゃないかなと思うので、
ぜひネタバレを恐れる人はですね、ここはちょっと聞かないでいただいた方が良いかなと思います。
じゃあちょっといきますね。
第1部、栄光か破滅かというタイトルがついている部なんですけれども、
これはですね、1741年の主な舞台はロシア極東のカムチャック半島ですね。
メインとしてはこれはステラ海牛の発見というか出会いになりますね。
ベーリング界に探査することになった方々がいて、その中の探検隊員の中の1名、シュテラーという男がいるんですけれども、
ちなみにこの彼の名前が、この博物学者なんですけど、この彼の名前がステラ海牛につけられてますね。
発見者ということですよね。ゲオルグ・ヴィルヘルム・シュテラーですね。
この本の中ではシュテラーって表記されていて、この人物は。海牛のことはステラー、スとシュで分かれてるんですよね。
そこは気になりながら、ちょっとあったんですけど。
このシュテラーっていうのが、そのシュテラーの母語がドイツ語なんですけど、そのドイツ語に近い読みだとシュテラーになるみたいで。
そういうことなんだ。
人物名はシュテラー、これがさっきの川端ユウトさんのおしゃべりの絶滅動物で、表記をそういうふうに分けていてですね。
小説でもそうなのかなと、ちょっと想像ですけど。
たぶんそうでしょうね。ちょっとこれ気にはなってたんですけど。
この第一部では、この博物学者シュテラーがですね、まずなぜこの時代に加わることになったのかとか、
彼がどういう思いで探検隊に同行しているのかみたいなところをですね、語られながらですね。
そもそも結構この探検隊が遭難してしまって、ある島にたどり着くんですね。
そこはもう目的地だと思って行ったんですけど、無人島で彼らはですね、結構絶望の淵にいたそうです。
もう食料もないし、そもそもですね航海の途中からですね、ちょっと寄ってしまったたぶん、
そもそも船の上でですね、感染症が流行っていて、結構な数の方がですね、死んでしまったんですね。
その病死が連続しているし、そもそもその病気で弱った状態で今陸にいて、水も食料もないみたいな状態。
これも川端さんの本だと、やっぱビタミン不足が深刻で、船の上で、それに由来する快血病に苦しめられていて、
一応船長のベイリングも途中で病気になるんですけど、それも快血病だったんじゃないかなと書かれてますね。
あ、快血病だからそうか。ビタミン不足だったのか。
なんかちょっとこの死に方がなんかさ、続々と死んでいくから、俺なんか勝手に感染症だと思ってたんですよね。
読んでいる途中。続々と船員が死んでいるという状況があって、彼らはですね、とにかく飢えているわけですね。
しかもなんかこう狐がめちゃめちゃいる島で、狐がもうとにかく邪魔してくると。
なんか知らないけど、備品っていうか自分たちが持っている鉄製のものとか持って行っちゃったりするんですよね。
しかも人間も噛んできますよね。
そうですね。
めっちゃ危険な狐。
そう、狐が怖いっていう状況もありながら、彼らは島に穴を掘って寒さにおしのぎながら、穴倉みたいなところで過ごしていたんですけれども、
食料がまずないんで、どうしていくかというときにですね、偶然ですね、巨大な群れを見つけるんですね。
何だあれはってなって。その時に、それが今回のメインのあるステラー海牛なんですけども、めちゃくちゃ大きいステラー海牛がいて、
このステラーはもうほんと興奮して、あれを何だろう、研究したいっていう。
初めて見る生物だ。
彼はもうそういうことを研究して、学会で発表したいっていう欲求というかね、思いがすごい強いので。
そもそも探検士もあると思うんですけど、なんでこうなるんですけど、ステラー以外の人間というか探検隊はですね、もう食料としか見てないんですね。
なんかすごいぞ、あれはみたいな。あれを捕まえようとなるんですけど、全然この海牛はですね、近づいても何ていうかあんまり警戒心がほんとなくて、
もうずっとですね、外敵のいない状態でずっと彼らは来たんで、警戒心もないし、誰かを攻撃しようとか防御しようみたいな状態でも全くなくて、
ただただそこにいて海藻を食べてるっていう動物なんですね。でもめちゃめちゃでかいと。
で彼らはすごく苦労してなんとかこの分厚いまず皮膚、そしてその下にある分厚い脂肪の層、もう寒いんでめちゃくちゃそこが発達してるんですよね。
でそれをなんとかして貫いて、なんとかこう倒して、でなんとかこう陸にあげるのめちゃめちゃ重いんで、最初死んじゃったら沈んでいくだけっていう状態があったんですけど、
なんとかこう陸にあげてですね、食べると。そしたらステラ海魚めちゃくちゃうまいと。
これちょっとねびっくりしましたね。まさかそんな美味しいんだっていう。
なんだっけ、セイウチかなんかがめちゃくちゃまずいんだよね。なんだっけ。
オットセイが。
オットセイか。
もうまずくてオットセイ食べるぐらいだったらガシした方がいいぐらい。
いうこと言った。
あとまあラッコとかアザラシとかも食べてたんですけど、やっぱだんだんすぐ警戒されても捕まえれなくなって。
でそれに対してこのステラ海魚は人間が近寄っても逃げないし、簡単に捕まえることができるという。ちょっとでかい大きいですけど。
しかも1頭捕まえればかなりの人数というか数日食えるみたいな。
これも川端さんの本では1頭で3トンほどの肉が得られて、数十人の船員がいるんですけど、1団は2週間ぐらい食べ続けることができたと。
結構なんかね、このステラ海魚の肉って日持ちもしたんですよね。
あ、ね。
そうそう。なんですごい1頭捕まえたらもう2週間分は漁をしなくても大丈夫っていうですね。そういったこと書かれてますね。
っていうところでして、ステラはみんな捕まえてくるんだけど、その自分用にちょっと研究に1匹捕まえてくるみたいな感じになって研究を進めていくと。
で解体したりですね、いろいろしたりして、このステラ海球というもののですね、凄さっていうのはですね、これはヤバい発見だみたいな感じになっていくと。
そうですね。でもこれもね、船員たちにお金払ってね。
ステラか。
タバコ。
タバコか。
その報酬を払って、なんかね、しぶしぶ手伝ってくれるっていう。
だよね、相当ニオイもヤバいんだよね。解体してる時のね。
そうですね。私、生きていくことがまず第一なんで、その研究とか記録を取るとか、なんでそんなに死にたらあかんのっていうのが、他の乗組員たちが思ってるところで。
その辺の温度差であったり、意識の差みたいなものが凄かったですね、このステラとそれ以外の乗組員たちと。だいぶいろんなところで壁はありましたし。
そうですね、生きるか死ぬかの時に研究を始めてる変なやつみたいな、多分見られ方。こいつはちょっとどうしようかなみたいな感じですね。
ステラーがいろんな記録をノックしていくんですけど、その中でステラーが算出した測定値っていうのがですね、71ページに載っていて、長さが結構書いてあるんですけど、実際この字の文でも書かれているのが蝶の長さかな。
蝶の長さが152メートルの蝶が折り畳まれていたというので、すごい長さだなと。口の直径も52センチあるし、大きさを伝えるこの数値がありますね。
そんな風にして研究を彼は進めるんですけど、この船の団員がですね、ステラー海牛を食べたおかげで回復し始めてですね、もう船を作ろうと、帰るための船を作ろうと、ここから脱出するための船を作ろうとなっていって、船を作り始めますと。
結構時間かかるんですよね、これね。その間、ステラーはずっとこの海牛を研究というか、解体とか色々調べていて、骨格とかもですね、作ってたんですけれども、船が完成して、じゃあ帰ろうとなった時に、もちろんそんな骨格ですね、めちゃめちゃでかいので、乗せることは難しいというか無理だと。もう人間が帰るだけで精一杯なんだって言われて。
その時で46人いて、船は小さかったんで、そんな骨格乗せる余裕なんてないって言われてしまうんですよね。
諦めざるを得ない状況になってきますね。ステラーはその自分が研究した骨格とかいろんなものをですね、その島に置いて船で帰ることになりますと。
この後ですね、ステラーはですね、戻ってですね、とはいってもいろんなメモとか、まとめたものは持っているので、これを地獄で発表したいというところで、サンクトペテルブルクに戻ろうとするんですけれども、
その間、その前ですね、ちょっといろんなゴダゴダ、しかも結構政治的なものも含めてですね、巻き込まれてしまって、研究、仕事の邪魔をされて大変な目に遭うんですね。そんな状態なんですが、まあその中でちょっとこれはちょっとネタバレになっちゃうんですけど、道半ばでちょっとですね、
いなくなってしまうんですが、こうステラーがしたためたものっていうのは、もうカカカアカデミーに届いて、こういう怪牛がいたんだっていうことがですね、ちょっと分かるという。
そうですね。ステラーとか、その他の乗組員たちの証言とかで。
ていうのが結構第一部ですね。
うん。いや、でもね、第一部、これはね、やっぱ第一部面白かったですね。
うん。なんか冒険物語でもあるしね。
うん。
過酷なね、冒険。でもやっぱすごい、小説としてすごい面白かったのが、やっぱりステラー怪牛を捕まえるところをですね、初めて、クジラ捕まえるみたいに森で刺して、ロープで引っ張るっていうのをやってたんですけど、
そういう人間側の視点で、それがまず書かれるんですけど、その後ですね、ステラー怪牛の視点での描写もあって、
例えば59ページなんですけど、怪牛は何かが近づいてくるのを見た。水中の影は見分けれるものの、目に映るものが何なのかは理解できない。
ステラー怪牛無線で人間に捕まえられてしまうっていう描写もあったりして、こんなステラー怪牛とのリアルな様子というか、ここまで描かれるのかっていうのでちょっとね、読んでいて、なかなか面白いところでしたね。
というところで、ちょっと2部の方行きますね。2部はですね、制服というタイトルがついていて、1859年アラスカ南東部の話ですね。今度はアラスカの方に行きますね。
これメインはですね、このステラー怪牛はですね、絶滅してしまっているというか。
発見から27年後には絶滅したと言われてるんですよね。
なので今もないんですけど、この骨格が発見されるという話なんですね。
という話なんですけど、この2部自体はですね、結構視点がいくつか動いていて、まずハンプスという男がいて、これがですね、ロシア領アラスカ総督という立場になるんですけど、アラスカ総督として派遣される男なんですね。
もちろんそこに行くにあたって、アンダという妻を目取ってですね、行きますと。この2人で行く形になるんですが、故郷とは違う。
ちょっとですね、全く違うアラスカというですね、なんか売春宿があったり、人が荒れていたりする場所で、全然この自分たちの文化と違うところに行って、
とはいえその総督の城みたいのがあるんですけど、そこに籠ってはいるんで、現地の人たちとの交流は最低限なんですけれども、というところに行ってですね、
このハンプスというのはその総督としての立場を役割を担って、かなり忙しく働きますと。それについてきたアンナという奥さんなんですけど、最初ちょっとだけハンプスの視点で、
あとは結構このアンナの視点で描かれてきますね。このアンナの、そのアラスカ寮で子供を産むことになって、その子供がですね、その現地のウバとかですね、とのやり取りとか、
そもそもアンナがこの現地に持ってる、ちょっとあんまりここが好きではないみたいな思い。あとお母さんとかの家族ですね、からもなんかちょっと見放されてしまってるんじゃないか。
これちょっと被害妄想なのかもしれないですけど、とかいう視点がいろいろ描かれていって、このアンナがこの土地で暮らしていくっていうのが結構描かれてきます。
アンナにはかなりギャップが大きかった。
そうですね。
なんかね、アラスカ来る前、ロンドンとかでしたっけ、なんかすごいオシャレなものを買い込んだりして、新しい街、都会に行くんだみたいなノリを感じてたんですけど、
実際行ってみるとほんとね、今まで行ったこの街とは全然違う、もう本当に大自然のアラスカでしたし。
さらにですね、このハンプスはですね、ちょっと父親とうまくいってなくて、ちょっとなかなか父親がちょっとあんまり良い人間ではなくてですね、ちょっと確実があるんですけど、
ハンプスの方にちょっとお金を無視にされるんですけど、それに対してハンプスが跳ね返すと、そしたらですね、妹が送り込まれてくるんですよね。
このコンスタンスという妹なんですけど、ちょっと転換だったかな、転換持ちで、ちょっと病気持ちで、コミュニケーションもあんまり得意じゃなくて、結構ふくさきごみん勝ちの女の子で、
アンナのですね、愛せる夫の妹が来たってことで、ちょっとこうある種の期待はあったのかもしれないですけど、実際会ってみるとかなりこの子はちょっとなんというか大変な子だみたいな感じになってしまって、
家事とか手伝わせるんですけど、なかなかこううまくやってくれないと。そんなのもあって、もうどうしようってなっていて、アンナにとってはこのコンスタンスっていうのがすごくストレスの大きい要因になってきますね。
で、このコンスタンスなんですけど、ハンプスがあるとき思いついて、家の中に結構大きな倉庫があって、そこにいろんな白犀がこうしまわれてたりするんですね、動物とかの。
その管理、何の管理もされてないんで、目録作ったりとか管理をしてくれというのをお願いして、コンスタンスがそれを自分の役割としてやってくるんですけど、最初ちょっと怖いなって思ったんですけど、すごく自分に合ってる仕事だと。
黙々と誰にも何も邪魔されずにやっていくことができるみたいな感じになっていって、コンスタンスがこの動物の白犀とかですね、興味関心が強くなっていくと。
で、そんな折ですね、ちゃんと白犀を作る人とかがですね、雇われてきてですね、同じ倉庫で作業することになるんですけど、その人がマルティンボルフっていう男ですね。
一緒に作業していくようになる。ちょっと同じところに過ごすようになるんですけど、ちょっと彼の仕事とかを見ながら、コンスタンスも色々学んだりすることもあったりとかして、その2人がすごい仲良くなるってわけじゃないんですけど、ちょっと敵対関係になったりもしたりするんですけど、色々あってこの話は進んでいくんですけど。
途中でですね、ステラ怪獣の骨格が見つかるんですよね。で、これに関しては、ハンプスはですね、特別に探していたものなので、めちゃくちゃお金を出すということを、この現地の人たちにもとか、この地域の人に広く言ってましたと。
で、出てきたので、それがですね、大発見となって、で、そのためにこの白精子ですね、ボルフがまた呼ばれて、復元をする形になるんですけど、そこにもずっとコンスタンスがいて、この怪獣にちょっと見せられていく。そもそも色んな動物に見せられていたんですけど、また見せられていくという流れがあります。
結果的にこれ、そういう様子を見たアンナがですね、結構この生物の魅力っていうのにも思いを馳せるようになったりとかしたりする面もあって、あるんですけど、で、この章の最後としては最終的にこのアラスカっていうのはですね、アメリカにお渡しすることになりますと。
売却することになるんですね、ロシアから。そんなわけで、この彼らの任というのはなくなりそうになるんですが、このラストでですね、フォン・ノルドマンというですね、あのヘルシンキ大学の教授がいるんですけど、そこにですね、このハンプスからですね、色んなものが発見されたものを送られてくるんですけども、その中で一番目を見張ったのが、ステラ怪獣の骨格だったという形で終わりますね。
あの冒頭でこのフォン・ノルドマンがアラスカに行った時に、そう、あのハンプスにお願いしてたんですよね、このステラ怪獣、ちょっとどうしてもちょっと骨格見つけてくれないっていう。で、ハンプスがね、懸賞金かけてね、その現地の現住民にね、探させていたっていうのがね、あの経緯としてあったんですよね。
ライニブが一番横の軸がすごいというか、あのステラ怪獣っていうメインがありつつも、このアラスカ寮での話がすごく展開する。
そうですね、このハンプス、アンナ、コンスタンスのね、この3人のそれぞれのドラマがあって。
すごく小説として面白いですよね。
ハンプスはしっかりしたね、この総督ですけど、アンナ、コンスタンスっていうのがちょっとなんか不安定な人間で、ちょっと大丈夫かなと。
ハンプスもよりによってなんで家族にそんな2人がいて、2人とも一緒に来てしまうのかっていう、なんか不安ばっかりな状況なのに、なんだかんだステラ怪獣の骨格を見つけて、それが教授の元に送られるようになるっていうところで。
この展開とかね、本当なんか全然読めなかったんですけど、面白かったですね。
最後の部が命ある者たちと、1861年、1950年、そして2023年のヘルシンキですね、主な舞台ですね。
まずこのステラ怪獣のですね、この骨格がノルドマンのところに送られてきているので、これはもう第二部からの繋がりなんですけど、これをですね、ちょっと骨格標本にする形になってきますね。
ノルドマンがですね、結構いろんな、この人に対してもいろんな物語が展開するんですけど、彼がですね、あるときヒルダ・オルソンっていうですね、絵の上手い女性と出会います。
このヒルダ・オルソンがですね、絵が上手くて、元々ノルドマンもですね、自分でこの研究したものとか、動物とか顕微鏡で見たものとか、自分で絵で描いて、論文とかにくっつけてたんですけど、ちょっと目がだいぶ悪くなってきて、上手く描けなくなってきてるんですね。
で、もうその代わりに描いてくれる人が必要だとなって、このヒルダ・オルソンにちょっとこのたまたまこう紹介いただいたので、そしたらですね、すごく上手に描くし、現地調査とかもですね、一緒にヒルダ・オルソンと行くと、彼女のその視点とか考え方みたいなのも全然こう自分とすごく合っていて、非常に優秀な助手になっていきますね。
そんな中ですね、このステラ海雄の骨格標本が届いたので、これをまあまず学会で発表したいという形になって、急ピッチでですね、論文とかを作り始めますと。もうそんな時なんで、もう自分、これもしかしてこれデカいんで、もう自分で絵描いた方がいいんじゃないかっていうのがあったんですけど、もうここはもうヒルダに任せると。
ヒルダ・オルソンに任せるという形になって、研究チームみたいなのがちょっと出来上がって、その中で唯一いろんな人が関わってるんですけど、唯一女性だったのはヒルダ・オルソンのみということが描かれてきます。ヒルダ・オルソンはこのノルドマンとですね、ずっと研究を続けてるんですが、もちろんこのステラ海雄の発表もありましたと。
その後ですね、ノルドマンも亡くなってしまって、そうすると女子のヒルダ・オルソンがですね、もう急に職を失う形になってっていうところが結構描かれていって、ここが結構ね、なんかすごく物語的に結構私は印象に残ったとこですね。
ヒルダ・オルソンの話は一旦終わり、その後ですね、最初が1861年だったんですけど、次は1950年に飛びますね。ここでですね、ステラ海雄の骨格標本はあるんですが、だいぶ傷んでいるので、修復しなくてはいけないということになってきます。
それに選ばれたのがヨン・グレ・バンっていう方で復旧作業してきますね。その復旧作業をしたものがですね、ヘルシンキの動物博物館に飾られていて、それをある方が見て、こうちょっといろんなことに思いを馳せるというところでですね、この小説は終わってきますね。
っていうのがまあすいません、ちょっとざっくりとした第三部の話になってますね。
いやでも2023年にちょっと時が流れてくるかっていう、そこはすごいなんかね、この最後の現代になってきた時はちょっと鳥肌が立ちましたね。
そうですね。そしてめちゃくちゃいい文章がそこを並んでるんですよね。ラストね。ちょっとここはさすがいいと思うんですけど、たどり着いたら多分感動すると思いますね。
いやでもこの第三部はかなりこの、なんか自然科学の視点の要素が多いですよね。
その二部からのギャップがやっぱここはありますよね。
そうですね。すごくなんていうか、資産に富んだことが多いと思いますし。
そうなんですよね。ここで結構その他に絶滅してしまった生物の話とかも結構出てくるんで。
そうそうそう。
このステラカイギュウっていうのをフックにしながら結構ね、いろんな絶滅してしまった生物にも思いを馳せることができる。
もしくはちょっともう危ないんじゃないかっていう生物とかもちょっと描かれたりしますね。
そうですよね。このグレンバルのやっぱり話ですね。この修復作業する1950年代。この人がすごいやっぱり思想がすごい好きで良くて。
こんなことも言ってるんですよね。
研究者は自然の利用を推測で測ってはならない。現実の姿より完璧な絵を描いてはならない。
というので4はかつて教授たちが繋いだ継ぎ目を外し木製部を木から骨から取り去り。
技術は本棚に飾る。科学とは想像することではなく知ることだ。という潔めとして。
というのでステラカイギュウが体があったんじゃないかと。
想像でこうなっていいかなというので。それまでは技術とかで想像で作られたりしてたんですけど。
このヨングレバルはそういう美しい想像はしてはいけないという。
そうというので技術を外すというのはしたりするんですよね。
というところとかね。
あとは全然このステラカイギュウの話とは違うところですがヨングレバルが4人兄弟なんですけど。
みんなこの自然が好きで。島の鳥を保護するためにお金を払って島の権利を買ったりするところとか。
そんなちょっとした話があって。そこのドラマとかもすごい面白かったですし。
第3部の中でまた3つの時間軸があって。
このステラカイギュウがどういうふうに現代に姿を表してくれるのかというところが、そこのプロセスもちょっとあって。
骨格の修復の話とかをしている作業のところとかね。
それが番号を振ったりとかしているのが、現代に番号の振り方みたいなのを見ているシーンとかがあって。
リンクしてくるみたいなのはちょっと感じて、結構この時間の流れはすごい感じてよかったけどね。
そうですよね。ステラカイギュウという存在が現代にこのようにして伝えられてきたのかっていう感動がやっぱりありましたね。
じゃあ今ざっくり通りを話しながらいろんな感想も話したんですけれども。
本当こんな形で極北の怪獣ですね。すごくダイナミックな話なんで。
なんかこういう話ってあれだよね。なんか普遍性が高いなって思うよね。
ステラカイギュウ そうですよね。
やっぱりいろんな国で受けるんだろうなってすごい思う。
人間のこの営みがゆえにいろんなことが起きているっていう、そう感じてしまう。
ステラカイギュウ 人間ってどういう存在なんだろうとか、生物とかもね、どういう存在なんだろうとかって。
ステラカイギュウ すごいね、いろんなところに思い馳せる本だったと思いますね。
そうですね。なのでちょっと気になったらぜひ皆さん読んでいただけたらなと思います。
じゃあ次回告知で終わりたいと思います。
次回はですね、早川書房から出版されているコミック版のソラリスを紹介したいと思います。
お楽しみに。
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