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2025-11-03 51:33

第208回 誠実な大人たちの恋愛『そっと呼ぶ名前』イム・キョンソン著

spotify

文学ラジオ第208回の紹介本

 

『そっとよぶ名前』

イム・キョンソン著、すんみ訳、発売:マガジンハウス 発行:日之出出版
https://hinode-publishing.jp/info/mylim


パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!

 

【今回の内容】

出版社様よりご恵贈/K-BOOKフェスティバル情報/ダイチがオアシスのライブに行く/三十代に刺さりそうな濃厚な160ページ/嫌な人間が出てこなくて、登場人物が魅力的/著者プロフィール/『村上春樹のせいで どこまでも自分のスタイルで生きていくこと』にミエが感動/作品概要/複雑な大人の恋を描いた恋愛小説/個人として生きようとする登場人物たち/丁寧な人物描写/ネタバレ無しでストーリー紹介/ヒョクボムのやるせなさ/孤独な二人の間に好青年が現れる設定がいい/脳内再生されたヒョクボム役の俳優/ハンソルの長いメール/スジンとヒョクボムの建築士としての仕事観/あとがきを先に読むのもあり/次回予告

 

【参考情報】

11月22日(土)・23日(日)開催K-BOOKフェスティバル2025に日之出出版様も参加

https://k-bookfes.com/

 

『村上春樹のせいで どこまでも自分のスタイルで生きていくこと』(イム・キョンソン著、渡辺奈緒子訳、季節社)

https://www.kisetsu-sha.com/2023/04/murakami-haruki-no-seide.html
 

ーーーーーーー

版元サイトより

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あなたにとって、“そっと呼びたくなる”名前は何ですか?

 

まっすぐな愛、耐える愛、傷ついた愛…。

愛には、悲しみと美しさが同居している。誰かを深く愛する時、幸福感に満たされる一方で、ふとした瞬間に不安や虚無感に襲われることも。そんなとき、心の奥から浮かんでくる名前とは…。先輩との関係に悩んでいる30代の女性が、偶然出会った年下の男性から情熱的な愛を向けられ、2人の男性の間で揺れ動いていく。女性の心を赤裸々に綴った大人のための恋愛小説です。

 

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サマリー

イム・キョンソンの小説『そっと呼ぶ名前』では、心が揺れ動く女性が年上と年下の男性の間で抱える孤独と不安が描かれています。この大人の恋愛小説は、人生観や仕事の側面にも焦点を当て、恋愛だけでなく登場人物たちの内面に迫る深い内容が特徴です。スジンという傷を抱える女性は、先輩との関係と年下の男性ハンソルとの情熱的な愛の間で揺れ動き、愛の複雑さと人生の選択を探ります。 第208回では、36歳の建築士の女性主人が、44歳のヒョクボムと28歳のハンソルの間で揺れ動く複雑な恋愛模様が描かれています。主人はヒョクボムに対する尊敬と孤独感を抱きつつ、ハンソルとの新たな出会いによって心が揺れ始めます。 このエピソードでは、イム・キョンソンの恋愛小説『そっと呼ぶ名前』を通じて、孤独な二人の関係の不安定さやハンソルの思いやりが描かれています。この作品は、恋愛における大人の愛や仕事観についても考察しており、読者に深い感情移入を促します。第208回では、イム・キョンソン著の『そっと呼ぶ名前』を通じて、誠実な大人たちの恋愛に関する深い考察が展開されます。

心の揺れ動き
年上と年下、2人の男性の間で心が揺れ動く女性。 孤独や不安を感じたときに、思い浮かべるのはどちらの男性か。
仕事に打ち込み、自分らしく生きようとする人たちが出会う、大人の恋愛小説。 イム・キョンソンのそっと呼ぶ名前を紹介します。
どうもみなさんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。 この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、
文学と猫が好きな2人がゆるーくトークするポッドキャストです。 パーソナリティは私大地と三枝の2人でお送りします。
文学のプロではない2人ですが、お互いに好きな作品を時には熱く、時には愉快にそれぞれの視点で紹介していく番組です。
今回紹介するのはイム・キョンソンさんのそっと呼ぶ名前です。 寸美さん役で日の出出版より2025年に出版された本になります。
ちなみにこの本は日の出出版さまよりご継続いただいた本になりまして、海外文学の出版に近年チャレンジされている出版社でして、
このラジオでもその取り組みを是非これから積極的に続けていただけたらなと、もうちょっとかげながら応援したいという気持ちもありまして、この本を紹介したいなと思っています。
ちなみにこの配信は11月の頭の方なんですけども、11月の下旬ですね、22日、23日土日に神保町の方でK-BOOKフェスティバルがありまして、
K-BOOKに関するイベントであったり、出版社さんのブースでの販売が行われたりするんですけども、日の出出版さんも2日間ブースの方で出版されますので、
今回のですね、このソフトウェブ名前、それ以外にもですね、リムキョンソンさんの書かれた本の出版、あと2冊出されているので、興味ある方はですね、ぜひ日の出出版さんのブースに足を運んでいただけたらなと思います。
K-BOOKフェスティバルのKは韓国のKで、K-POPと同じような形でK-BOOKと呼んで、ムーブメントをクウォンさんが作り続けてきたものなんですけれども、
なんでちょっとK-BOOKってなんだってちょっと思われる方、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、ちょっと補足しておきます。
じゃあ、ちょっとK-BOOKフェスティバルもね、ちょっと行くと思うんですが、ちょっと両日行くかどうか私ちょっとあれですから。
K-BOOKフェスティバルは文学フリーマー東京とちょっと被っちゃってるんで。
もう完全に22日しかないんだ、そうだね。
そうなんですよ。僕たちはですね、土曜日ですね、22日の方だけ行く予定でして、23日に行けないのがちょっと。
うん、残念ですね。
そうですね。
2日間どっちか行けるなと思ったら、15、16の歩行文学フェスの方ですね。
ちょっとそれは最初ちょっとお話ししたとこですか、というとこですね。
でもね、K-BOOKフェスティバルも当日会場でイベントがちょっと見れなくてもですけど、YouTubeで対談動画ですね。
例えば日曜日だったら、キムフナさんと斎藤真理子さん。
熱いよね、これね。
そう、韓国文学100年を旅するっていうですね、テーマで話があったりしますので、
ちょっとその日会場にはいけないので、またYouTubeで見ようかなと思うんですけど。
そうですね、後追いします。
そうですね。他にもね、すごい面白そうなトークテーマがたくさんあって、YouTubeで見れるっていうのはすごいありがたい。
ありがたいですよね。ちょっと全然冒頭の雑談なんですけど、これちょっと配信している直前にですね、
全然関係ないですけど、オアシスのライブに行ってきまして。
僕の中でK-POPのライブ行ってきたみたいな、そっちかなと思ったらオアシス。
オアシスのライブ行ってきましたね。
それも話題になってましたよね、オアシスが。
みえさんはオアシス聴く?
いやもう全く聴かないですよね。
なんか結構あれだよね、聴く人と聴かない人はっきり分かれているなと思ってて。
興味ない人、ほんと興味ないかったなと思って今回の。
結構大きな来日ではあったんですけど。
第一さんって世代なんですか?オアシスの。
いや世代で言ったらちょっと上じゃないかな。
そうですよね、向こうのそんな機関。
ちなみにオアシスすごい聞くようになったのはこの5、6年ですね。
結構最近ですね。なんかきっかけみたいな。
よく行くバーとかで流れてて。
よく流れてるんだけど、それでなんとなく。
でも曲自体はもうすごい昔から知ってるよ、もちろん。
なんかこの曲はオアシスの曲だよなとかあったけど。
その中で結構、Don't Look Back Youngerっていう曲があるんですけど。
それがすごい好きになっちゃって。
で、よく聴いてますね。
誕生日には必ずどっかのお店でレコードで。
お店じゃないんだけど、その前後でレコードを聴きに行って、
ちょっと1曲リクエストしてっていうぐらいの。
すごいですね、そこまで。なかなか思い入れありますね。
と思うんですけど、オアシス全体はほんとその
Don't Look Back Youngerが入ってるアルバムぐらいしかあんま聞いてないんで。
あのワンダーボールとか入ってる。
たぶん一番有名なアルバムなんですけど。
なんでそんな詳しくなくて。
ちなみに今回のライブ全部セットリストが公開されてるんですよ。
Spotifyにセットリストのプレイリストあるんで。
だから何やるか全部もう分かってたんですけど。
でそのうちであんまり聞いたことないなみたいな曲が結構
3分の1か半分ぐらいあったんですけど。
でもよかったな、めっちゃよかったですね。
やっぱライブそんなに。
この通りやるって分かってて感動した、ほんとに。
すごい。いや、ロックスターでしたね。
やっぱそうなの?
すごかった。いやー、オアシス再結成してまさか
人生で見れる日が来るとは思わなかったからな。
なんか記念的なライブですよね、それ聞くと。
そうですね。
いやーすごかったわ。
でも日本でね、その生で見れる。
いやーたぶん。
なかなかないんですよね。
すげー有名人もなんか結構来てたんじゃないかな。
あーそうか。
とりあえず川上美恵子さんがXで投稿してたんで
あ、いたんだって思ってちょっと。
やっぱそういう大きなバンドだよなとか思いながら。
うん。
いやーでもね、16年ぶりだったかな。
再結成ってやっぱすごいわね。
そうですかね。
もう絶対聞けないと、生で聞けないと思ってたパフォーマンスを見れるっていう。
うん。
たぶんもう二度とない経験だろうなと思いながら。
帰ってきました。
しばらくなんかね、ちょっとその余韻が残りそうですよね。
そうですね。よく今も聞いてますね、おわしっす。
まあでもたぶん我々のリスナーでも結構おわし好きな人多いんじゃないかなって。
ちょっと思ったりしますね。
やっぱ海外でも大きなバンドだし。
ちゃんと聞いたことないと思うんですよ。
ちょっとアルバムとかですね、投資で聞いてみようかなと思いましたね。
ちなみになんか西崎健さん、翻訳家の西崎健さんが
おわしっすのDon't Look Back Youngerを弾き語りしてるの聞いて
ちょっと俺感動したことありますね。
そうなんですね。
そうかじゃあ生演奏聞いて。
ちょっとイベントのときになんか弾いてました。
そんな感じで、すいませんちょっと余談ですが。
でもたぶんリスナーの方で、行かれた方もいると思いますし
結構ね、関心高い人もいるんじゃないかなと思います。
でもなんかそうかもしれないですよね。
やっぱりすごい昔おわしっす好きだったとか。
そういうのでちょっとライブ行ったりすると
本当に結構昔のこととかもまた思い出したりとか。
なんか青春をまたちょっと感じれたりするかもしれないですし。
そうですね。会場は圧倒的に50代かな。
50代っぽい人が多かったな。
もういい感じにいい音のばっかりでしたよ。
自分も含めてだと思うけど。
トイレの列がすごくて。
並んでるときにみんないいおじさんだなとか思いながら。
なんか変なとこで考えてましたけど。
でもやっぱ感動しましたね。
いやすごい。
そうですね。いいですよね。
人生で通過してきたものにまた立ち返るじゃないですけど。
また出会うみたいな。
作品の内容とテーマ
今日の小説にも通じてるテーマかもしれないですね。
そうですよね。
じゃあちょっといい加減にいきましょうか。
今回はそっと呼ぶ名前なんですけど。
まず160ページくらいの短い小説なんですよ。
かなりこのページ数にしては濃厚で。
恋愛小説ではあると思うんですけど。
結構人生のこととか、哲学的なこと、生き方のことなんかも書いてあって。
結構濃厚な160ページでしたね。
恋愛っていうと若々しさみたいなのも感じるかもしれないんですけど。
この小説はちょっとイメージ若すぎない。
そして熟成されすぎてない感じというか。
人生が動く年代に刺さりそうな。
30代に刺さりそうな小説だったなって思いますね。
30代くらいの人に刺さるんじゃないかな。
分かりますね。
日本でもテレビドラマやると若い20歳前後くらいが主人公に設定されている。
甘酸っぱい系のやつもあれば。
30代半ばくらいに設定されている経験を経たけれどもみたいな恋愛ドラマがあると思うんですけど。
後者寄りですよね。明らかにね。
なんかでも嫌な人間が出てこない。
そうだね。それすごい良いよね。
やっぱり大人な恋愛ってこうなのかなってちょっと思ったりしましたね。
僕はすごくドラマを読んでいるような感覚で読めていったんですけども。
特に前半の方。
それでグイグイ読めましたし。
すごく読んでいると、本当にこういう恋愛小説を読むの久々だったと思うので。
なんか癒やされましたね。
内容はさておき、こういう話を読むといいなって思いましたね。
やっぱり良かったのが恋愛小説なんだけど、それだけではなくて、
登場人物、主に3人いるんですけど、
それぞれが仕事ぶりとか人生観みたいなものっていうのを持っていて、
人の内面に迫っていくんですよね。読んでいくとどんどん。
そうして人となりを知っていって、
そういう知っていた人たちがどういう恋愛というか、
人間関係どうなっていくのかなってだんだん気になってくるっていう後半ですね。
に突入していくんで、すごく引き込まれて読んでいきましたね。
すげーわかるな。恋愛ドラマを読んでいる感覚がすごいありましたね。
そうですね。
私、恋愛がどうなるのかな、異常に、
この人ってこんな魅力的な人なんだって人がわかってくるっていう、
そこの魅力って言うんですかね。
登場人物たちの魅力に魅了されていくみたいな、そんな感覚はちょっとありましたね。
そんなちょっと、主に3人。メインの3人ですね。
これそうだよね。なんかね、解説どっかに、
後書きか、役者後書きかどっちかに、
なんか主人公たちって書いてあって、やっぱこれ一人じゃないよなって思った。
これ一応主人公、女性のこのスジンさんって人っぽいなって思ったけど、
著者の紹介
やっぱこの3人なんだなってちょっと思ったとこがあったんですけど。
じゃあちょっとここで著者紹介いきましょうか。
著者のM.Kyungsunさんですね。
韓国ソウルに生まれましたと。
なんですけど、横浜、リスボン、サンパウル、大阪、ニューヨーク、東京で成長という、
結構いろんな国を点々とされてきて、
広告会社に入って、2005年から専業として出品活動をしているらしいですね。
著作多数で、エッセイにもあるし、小説も結構な数書いてますね。
このそっと呼ぶ名前は2020年に刊行していますね。
著者は後書きにもあったんですけど、
ちょっとコロナの前に書いて、コロナ中に出たって感じなのかな。
というところですが、
作風としてはですね、独立した子としてそれぞれが誠実に自分らしく生きることをテーマにしたエッセイを多く書き、
小説では最も大切な価値観として愛を見据え、恋愛を主に扱うという方らしいです。
今回もすごく愛に焦点が当てられた作品となってますね。
そうですね。日野田出版さんからは、あと2冊ですね。
リスボン日和、10歳の娘と10歳だった私が歩く優しい街と、
ホテル物語、グラフホテルと5つの出来事という2冊ですね。
これも1世と小説になるんですかね。なんかすごく面白そうなタイトルで出ていて。
あと翻訳されている本がもう1冊ありまして、
村上春樹のせいでどこまでも自分のスタイルで生きていくことという本。
これは季節写というところから2020年に出ているんですけども、翻訳されて。
僕一応この村上春樹のせいでを読んでみたんですけども、実はこれすごい良かったんですね。
もうめっちゃ感動しました。
言ってましたよね。
そっと呼ぶ名前の紹介に入る前にですね、ちょっとだけ村上春樹のせいでを紹介させていただくとですね、
イム・キョンソンさんがすごい村上春樹マニアで、元々幼少期と高校、日本で過ごされていたんですけど、
日本で過ごしている時に村上春樹に出会って、そこから村上春樹に系統していくんですけども、
村上春樹に関するあらゆる資料とかですね、そんなのを調べて、一応エッセイとして紹介されているんですけど、
村上春樹のせいでは大部分は村上春樹が主人公の表伝というか小説みたいになっていて、
結構子供の頃から小説家デビューするまで、学生時代。
あとジャズキッサーやってたんですけど、ジャズカフェバーですね。
そこの時代とか。
作家になって2000年頃あたりまで時系列で書いていてですね、村上春樹こういう人生たどってたんだっていうのがですね、
小説のように読んでいけるというので、実はめっちゃ面白くてですね。
で、こんなの本当ありなんだなってちょっとびっくりしたんですよね。
なんかね、すごい村上春樹が生き生きと登場人物として出てきて、なんかね、読んでると一応この村上春樹の事務所にも許可を取った上でこういうの書かれていると思いますし、
なんかその村上春樹がレイモンドカーバーと例えばですね、出会った時の話とかもすごいなんかね、リアルに書かれていて。
なんかもうあれですね、韓国に村上春樹を、まあみんな知ってるはいるだろうけれども、詳しく伝えるっていう感じなんですね、きっと。
そうなんですよ。これはすごいんですよね。
日本で翻訳されて、我々側が読んでもね、結構響くものが多いっていうのは、なんかすごいですね。
そうですよね。だからね、この村上春樹の本当、ちょっと入門書みたいなものとしても読めるのかなと思っている。
なんかその作品は読んだことあるけど、村上春樹っていう人がどういう人で、どういう道のりを歩んできたのかなっていうところがですね、結構これでわかってしまう。
なるほど。
まあそのどこまで正しくて、どこまでがね、このイム・キョンソンさんのなんか想像とかも入ってるかもしれないんですけど。
いやでもなんか、これはなんか読んだらかなり、この村上、これを読んで、なんかさらに村上春樹にちょっと影響を受けてしまいそうな本で。
なるほど。
あれですね、韓国ではやっぱり、村上春樹といえばイム・キョンソンさんと言われるくらいに知られているみたいで。
すごいね、なんか。それって日本で言うとどんな感じなんだろう。あ、でもあれか。翻訳とかじゃなくて、詳しいってことだよね。
そうですよ。そういうエッセイとか書いてたり、やっぱり村上春樹マニアと。
なんか日本で言うと、和尾石黒に詳しい人みたいな感じになってくるのかな。
作品の概要
そうですよね。村上春樹が奥さんと学生の時、出会った時の最初の授業での会話とかですね。そんなところまでちょっと再現したりしている。
ちょっとすげえ読みたくなってきたな。
そうなんですよね。
何ページぐらいですか、それ。
本としては240ページぐらいですね。
ちょっと読みたいな。
一応エッセイ的な内容のところもあるんで、表伝とエッセイが合体したような形ですかね。
いや、ちょっとこれめっちゃびっくりして。
確かにこれ、村上春樹のせいを読んだら、この作家さんのスタイルですね。
独立したことをして、それぞれが誠実に自分らしく生きることをテーマにしたエッセイを多く書いているという。
あそこもわかるなって思いましたね。
確かに。ちょっと見えてくるところいますね。
じゃあちょっとここから作品紹介入っていきたいと思います。
いつも通りですね、はんもとホームページからあらすじを読み上げたいと思います。
あなたにとってそっと呼びたくなる名前は何ですか?
まっすぐな愛、耐える愛、傷ついた愛。
愛には悲しみと美しさが同居している。
誰かを深く愛せるとき、幸福感に満たされる一方で、ふとした瞬間に不安や虚無感に襲われることも。
そんな時、心の奥から浮かんでくる名前とは。
先輩との関係に悩んでいる30代の女性が、偶然出会った都市下の男性から情熱的な愛を向けられ、
二人の男性の間で揺れ動いていく。
女性の心をセキララに綴った大人のための恋愛小説です。
となっておりますね。
あらすじだけ聞くとだいぶレンドラのスタートっぽいですよね。
確かに恋愛小説ではありますよね。
そうですね。
作品の特徴に入っていこうと思うんですけど、複雑な大人の恋を描いた恋愛小説であるかなというところですね。
登場人物3人いて、主人公はスジンという女性で、傷ついた過去を持つ女性であって、
相手に頼ることなく自分の力で生きていこうみたいなですね。
ちょっとそんなところも持っているような女性で。
もう一人がスジンの上司であるヒョクボムという男性ですね。
このヒョクボムも過去の経験から心に壁を持つようになっていて、
あんまりその相手に依存しないようなですね。
そんな人で、そんな二人が恋愛とかどうなるのかなと思っていたら、
その二人の間にですね、もう一人男性が現れるんですよね。
感情に正直な心優しいハンソルという男性。
スジンからすると年下の男性になるんですけど、すごくまっすぐな男性で。
ヒョクボムとは全然タイプが違うと。
ハンソルもそうなんですけど、みんなやっぱりいい大人なので、相手、人をやっぱり尊重して生きていて。
なので、恋愛でいろいろあったり、ひとつもでも相手の尊重の気持ちっていうのもあってというんですね。
この辺がやっぱり、なかなか複雑な大人の恋模様っていうところが読めてですね。
そうですね。
当事人物目線でいくとですね、ちょっと苦々しいところもあればですね、
これを耐えないといけないのかと思うところもあったりするんですけど、
すごくですね、理性的なそんなところもあるなと思って。
あと、そうですね、そういう大人な恋愛っていうところで駆け引きとかがないんですよね。
嫌な奴がいないっていうところになるんですけど。
ああ、そういうことか。確かにね。
相手を手に入れるためにこういう駆け引きをして、自分は相手を出し抜こうみたいなですね。
そんな悪いことはしないと。
そうですね。
すごくみんな誠実に生きている人たち。
なので、その誠実に生きている人たちが三角の関係になってどうなっていくのかみたいな。
すごく好感の持てる物語。
だったなと個人的にはですね、思いますね。
なるほど。なんかこう分かりやすい構図ではあるとは思うんですよね。
年上の男性、年下の男性ってね、いうことだけれども。
まあでも結構いろいろね、これは渦巻きますね。
そうですよね。
図人の中で。
あとですね、特徴のところでいくと、個人として生きようとする登場人物たちが描かれているという点ですね。
これはこのリム・キャンソンさんの作風の特徴かなと思うんですけども。
やっぱり登場人物一人一人がそれぞれの仕事に打ち込んでいて、見ているとすごく自立していて。
それぞれのやっぱりライフスタイルも本当に持っている人たちなのかなと思って見ていてですね。
なので作品で描かれているのも決して恋愛だけしているわけじゃなくて、やっぱり自分たちの仕事っていうのをまずしていて、
自分たちの人生っていうのかな、そういうのを歩んでいるっていうのがすごく伺えるんですね。
その中に恋愛も含まれているっていう感じで、恋愛が全てではないっていう。
なんかこの辺り僕すごい好きなところでしたね。
描写とテーマ
結構そうだよね、ヒョクボムはもう仕事に打ち込んでいるので、ほぼほぼ生活の主軸は仕事に置かれている。
会社の代表している人でもあるので。
情熱的な青年、ハンソルも植物の庭を作ったりする仕事をしているんですけど、それに対してもすごい情熱を傾けているもんね。
そうですね、ほんと好きなことを仕事にしている人ですもんね、ハンソルも。
としては独立してますね。
そうですね。あとそういう人物たちが出てくるんですけど、描き方ですね。
描写っていうところがすごく丁寧に描かれている。これもこの小説の特徴かなと思っていて。
ページをパラパラめくると意外と文章がびっしり入っているかなと印象で、
やっぱり描写が丁寧なんですよね。すごく読みやすいし、ぐいぐい読んでいけるんですけど。
そうですよね。
そうなんですよね。この人物描写結構丁寧というか、このボートの話は160ページしかないのに結構ちゃんと切り込んで書いてるんですけど、
感情があった後に割と一般論というか心理っぽい形で愛とはこうであるみたいな、ちょっと今いい例が出てこなくてあれなんですけど、
そんな感じのこういう行為はこうであるみたいな、そういう心理っぽいのはさらっと挟み込まれて、私は結構そこが好きでしたね。
うん、わかりますね。
これちょっと感情によっているかな、92ページのすじんのことを描写しているところなんですけど、
自分にとってはその善意をまた与えなければならないものに過ぎなかったのではないだろうか。そう思うとすじんはふと涙をこみ上げてきた。
いい人になること、それに何の価値があるというのだろう。結局いい人になろうとする自分が自らを追い詰め、本来の自分を変化させてはいないだろうか。
他人にとってはいつもいい人でも自分にとっては少しもいい人ではなかったのだ。
っていう文章とかがさらっと差し込まれるんですよね。
主人公の恋愛模様
結構深い心理のような言葉が、結構そこは私結構この人物描写に添えられるこういう言葉が結構好きでしたね。
考えさせられるところもあったりして。
そうですよね。僕は結構この、ちょっとした会話、例えば前半の方ですじんとひょくぼむの会話で、前の職場の時ですね。
元々前の会社で同僚だったんですけど、ひょくぼむがですね、ちょっと職場の人たちから妙な噂をされて浮いている存在だった時、すじんがひょくぼむに聞くんですよね。
なんかその悪い噂流れてたらね、どうするんですかみたいな。そうしたらひょくぼむがですね、自分ではどうにも解決できないことがあるからね。
そういう時は解決できる問題にだけ集中して、他のことは流されるままにしておくしかないんだよ。どこに流れるかは俺の知ったことじゃないって答えるんですけど。
なんかね、こういうちょっとひょくぼむのこの価値観というか。
そう、やっぱ真がある人なんで、そういったところがちょっとしたところの描写にセリフとかでも出ていてですね。
そういうね、なんか描写の一つ一つがすごくね、なんか本当にいいなって思えてくるんですよね。
分かる、確かに。そうだね、このひょくぼむもね、そうやってこの真があるっていう言い方見えさせられたけど、
どっかで結構理性的、理智的っていう描写がされてても、なんかこうなんだっけな、恋愛においては、
ちょっとこの元奥さんのことか、においてはちょっとなんかこうあんまり理性的に考えてないよねみたいな、合理的に考えてないよねみたいなところがちょっと出てきたりとかして、
このひょくぼむも結構いろんなこのものを抱えてるなっていうのがちょっと見えてきたりする時があったりしますよね。
そうですね。その辺はなんかね、僕たちがこう言ってるものの、そんな単純な人たちではないっていう、やっぱりね、いろんなそのものが隠れているものを持っていて、やっぱ人それぞれ。
これはですね、小説読んでいくとですね、いや、まさかこの人物こんななんか不器用なところもあるんだとかそういうのはね、結構気づくかなと思いますね。
ここまでちょっと話してきたんですけど、ちょっとここからストーリー紹介していこうと思います。
2部構成なんですけども、本当に2部の頭の方までですね、半分ちょっと超えたぐらいまでのストーリーを話そうと思いますので、特にネタバレとかはしないので、安心して聞いていただけるかなと思います。
新たな出会い
まず始まりの方ですね、設計事務所で働く建築士の女性主人が2人の男性の間で幽霊動く話となっていて、
主人公の主人は36歳、独身で綺麗な女性と結構周りから言われるタイプの人になっています。
設計事務所は小規模なんですけど、すごく立派なオフィスビルに入っていて、環境としてはすごくいい会社なのかなと思います。
主人は前の職場の上司だったヒョクボムから支えを受けて、一回仕事を辞めて、また最終職の時に今の会社に入っているんですけど、ヒョクボムは今の会社の共同代表をしていると。
前の会社から独立して共同代表で今の会社を立ち上げたということになっています。
ヒョクボムは口数は少ないけど、すごく誠実なタイプで、仕事一筋で、主人もヒョクボムのことを尊敬しています。
ヒョクボムには離婚した前の奥さんと子供がいるというところですね。
その2人は会社の人には内緒にしているのかな。
そうですね。特に言っていないっていうのはあるかもしれないけど。
特に言わずに付き合ってはいいと。お互い惹かれ合っているんですよね。ただこの主人は過去に傷を負ったことがあって、心に。
ヒョクボムはその家族の問題ですね。離婚した前の奥さんとか子供とかというところがあって、付き合っているんですけど、結婚して将来みたいなですね。なかなかそこがちょっと見えづらいところがあって。
そうですね。
そこはでもお互いやっぱり相手がどういう状況かみたいなのが分かっているので、大人の人間同士、程よい距離感で付き合い続けているみたいなところですね。
そんな中ですね、設計事務所が入っているオフィスビルに出入りしている造形家のハンソルが現れます。造形家というのがですね、植物でちょっと庭を作ったりとかですね。そういう植物を飾ったりするような仕事ですね。
このハンソルという人がすごく高青年で、年下男性になります。主人36歳、ヒョクボム44歳、ハンソル28歳というですね、ちょうど8歳差ですね。
そうですね。
あるというですね、絶妙な年齢設定になっています。主人が休日出勤した日ですね、とある日に、同じエレベーターにハンソルと乗って。
その時、ハンソルから植物を運んでたんですけど、ちょっとね、主人がエプロンを結び直してあげて、あそこで初めて2人が会話するんですよね。
その翌週ですね、このオフィスビルに立派な植物が飾られているのをですね、ちょっと主人が目にして、その場にハンソルもいたので、すごいですねっていう話をして。
そしたら後日ですね、この主人のデスクにハンソルから植物のプレゼントが届くんですよね。これがマルバウツギというですね、植物で。
メッセージも添えられていて、水は土の表面が乾いたらたっぷりあげてください。日当たりの良い場所よりは涼しい場所を好みます。
5月、6月には白い花が咲きますというですね、すごく素敵なメッセージ、手紙が添えられていて。
そんなこんなで2人が出会って、また後日ですかね、仕事終わり、映画館の帰り。ちょっと早めに仕事が終わって映画館に寄って、主人が帰ろうかなと思ったらハンソルに声をかけられるんですね。
実はですね、このハンソル以前から主人を見たことがあって、このオフィスビルの中で笑顔が素敵な女性だなと思っていたんですけど、
ちょっと話すようになってですね、だんだん好きになっていって、その気持ちを正直に伝えるんですよね。
ハンソルね、まだ若いんで、学校出て仕事始めて、まだ3年目ですから本当ならもっと仕事に集中していろいろ学ぶべき時なんですよね。
なのにこんな風に心がフワフワしてしまって困っちゃいましたっていうですね。結構ですね、自分の気持ちを正直に伝えて。
でも主人はですね、それを受け流すんですよね。私結構いい歳なんです。多分あなたが思っているよりずっと36歳ですと、年齢のことを言ってですね。
受け流そうと思ったんですが、ハンソルがお構いなしにですね、いや主人さんと僕そんなに年の差があると思いません。ちょうどいいですって言ってですね。
そんでハンソルがね、また会いたいですっていう風に言ってですね。ちょっと主人もですね、戸惑ってしまったりするんですけど、そんなハンソルから恋を寄せられる中ですね。
主人は主人で、ちょっと孤独感みたいなものを抱えていて。
そうですよね。
やっぱりそのヒョクボムがいるんですけど、ヒョクボムもですね、前の奥さんとちょっと連絡を取り合ったりしていて。
それも事情があってね、連絡取ってるんですけど。で、あと子供もいて。なかなかその本当2人だけの関係になりづらいというか。
どこかヒョクボムとの間に距離を感じているところがあって、将来もですね、なかなか見えてこないと。
ヒョクボムとこのまま結婚して家庭築けるのかみたいな、なかなかそこの想像がしづらいところで。
ちょっとですね、いい歳にもなってきたし、孤独感みたいなものがあるときに、ハンソルからですね、このメールが届くんですよね。
結構自分の気持ちを綴った。すごくハンソルのメールっていうのが誠実で丁寧な内容で書かれていて。
で、すじんもですね、ちょっとその頭の中でハンソルのことを考えたりするようになるんですよね。
そんなまたあるときですね、すじんがちょっとリフォームを手掛けたスウェーデン大使館からパーティーの支えを受けるんですね。
会社としてすじんと代表のヒョクボムと2人で参加するんですけど、ヒョクボムの元奥さんも来ていて。
で、ちょっとヒョクボムはそのモクと奥さんとちょっと話し込むことになって。
で、ちょっとまあそのヒョクボムの元奥さんという人もですね、ちょっと立場がある人で、そういう場にいたりするんですね。
で、すじんはですね、ちょっと寂しさを感じて、まあそこでハンソルに連絡をするんですね。
で、ハンソルがすじんの元をね。
すぐにね。
すぐに見かけつけて。
これね、ハンソルのやっぱりフットワークの軽さ。
この作品の中でもずいしょに出たりするんで。
で、まあちょっとそんなことで2人は一夜を過ごすことになります。
ただですね、すじんそこでもうハンソルとの連絡をもうピタッてやめて、もう今後二度と会うことはないと決めてたんですね。
ちょっと自分のやっぱりそういう孤独感を抱えてしまって、気持ちが不安定な時にちょっとあの男性と一夜を共に過ごすっていうのをですね。
ちょっとすじんがそういうのをちょっとする癖というか、そういうのがあって。
ハンソル相手にもね、それをして。
で、そういう人とはもう二度と連絡も取らないし、会うこともないと。
すじん決めてたんですけど、ただハンソルからはですね、メールがちょくちょく。
そうですね、猛烈なメールが。
そうそう。
ハンソルはハンソルでやっぱりすごいね、誠実な人なんで。
丁寧なね、やっぱりメールが。
そこでですね、すじんはヒョクボムとの将来が見えない中、付き合いをどうしていくかっていうところがやっぱり問題として上がってきますし。
一方ヒョクボムはですね、この時中国でのオフィスのリフォームの案件ですね。
結構大型プロジェクトが決まって、それにしばらくですね、月切りで現地に行って仕事をしてたんですね。
なんでしばらくの間ヒョクボムは韓国に不在になって、中国の方に行ってます。
で、クリスマスですね、時期が近づいてきて、ちょっと会社から長期休暇みんな取りましょうってなって。
すじんがその休暇期間中に一人でロンドンに行くんですね。
で、すじんにとってロンドンっていうのは思い出の街で、建築士の資格を取るときとかですね、勉強しに行ったのもロンドンですし。
なんでちょっとロンドンにね、気分転換というか、そういうので行くんですけど、実はロンドンにはハンソルもいたんですよね。
増援の勉強で毎年その時期にですね、ハンソルは会社の人たちと一緒にロンドンの庭園に通っていたんですけど、
ハンソルはこのロンドンに行くっていうことを事前にすじんに知らせていたんですね。
で、すじんがロンドンに行くっていうのはハンソルには言っていなくて。
そうですね。
で、ここから第2部になってるんですけど、このロンドンで恋の行方、新たな展開が訪れていって、すじんの心はね、揺れ動いていくと。
で、ひょくぼんは中国から戻ってきたらね、どうなっているのか、3人ともね、今後どうなっていくのかっていうのがですね、この第2部の話になっていくんですけど、
ロンドンへの旅
ちょっとそのような物語となっています。
これで半分ぐらいですかね、ちょうどね。
そうですね。半分ちょっと過ぎたぐらいかなというところですね。
まあちょっとこれなかなかこの最後の結末っていうのはこうなるとはちょっとなんか言わない方がいいかなとは思うところではありますけど、
結構ねこのロンドンってね、まさかね、これあれなんだよね、すじんがもう結構その、結構前に休暇ちょっとロンドンで取ろうと思って、
パッてあれなんだよね、航空券だけ買ってて、で、ハンソルはそもそもちょっと仕事誘われてパッと行くことにしてるから、
時間決めてる軸は結構全然違うんだけど、ちょっと期間が少しかぶるっていうね。
そこは偶然。
偶然のね、があってね。それを知ってるのは、まあすじんだけなんだけれども、
それはちょっとこのあんまりあれだけど、別にこうどっちかがどうしたわけじゃなくて、まあこういろんなことが絡み合っていくわけなんですけど、ロンドンでも。
いや、これ大地さんも収録の前の日に夢はあったと思うんですけど。
そうですね、最近こうギリギリであるんですけど。
そうですね、いやこのね、最後に読んでみて。
いやでも、私あれですね、ずっと最初からあのヒョクボム、あのヒョクボム推しだったので。
ヒョクボムはね、そうかもしんないな。
なんかこの彼のね、持つやるせなさみたいなのがずっとなんかにじんでる感じがすごいいいなと思ってましたけど。
まあね、そのヒョクボムはね、結局その、ちょっとこのあらすじ上あんまり絡みがない感じになっちゃってるけど、
その元奥さんのこととか、まあすじんのこととかもね、なんかいろいろ。
ヒョクボムとしては整理がついていたりする部分と整理しきれてない部分みたいなのを抱えながら生きているけど、
でも表情、このすじんから見ると妙な寛大さを持った男みたいな風にもう写っていて、
それを多分すじんは理解できないっていう。
まあこれはもう年齢差から来てるのか、経験の差から来てるのかちょっとわからないけれども、というところがあって。
そこでのギャップがね、結構ね、これあれなんだよな、このすじんだけ感じてるわけじゃなかったんだなって、
ちょっと最後の方を自分は思ったんで、ちょっとこれは詳しくあれなんですけど、そこが見えたときが結構グッときましたけどね。
そうですよね、なんか僕はなんかこの最初の設定がすごいいいなと思ってて、
すじんとヒョクボムって二人とも結構孤独な人間同士で、その二人が出会って、
でなんかこの小説とかでよくあるのって、そういう孤独な人同士がなんとか出会って付き合って、みたいなところがゴールとして描かれてる。
この小説はそのスタートの時はもうそこは通り過ぎてて、
ハンソルの思いやり
その孤独な二人が付き合ったとして、それが果たして続いていくのかみたいな、ちょっとそこの不安定な状態っていうんですかね。
そこの壁であったり難しさであったり、なんかそこから始まっていて。
そんな二人の世界があったとしたら、そこにハンソルっていうですね、高青年が間に入ってきてっていう部屋なんですごい。
僕はなんかこの設定とかもすごい面白いなと思って。
そうですよね。
読んでましたし。
確かに。それはそこスタートもね、それちょっとハンソルが現れるんで、メインが途中はもうメインはこのハンソルとのやりとりも結構絡んでくるからあれですけどね。
個人的にはこの職棒はなんか上司役ということで、韓国のドラマのウヨン弁護士は天才だったっていう。
チョンミョンソクっていうですね、主人公、若い女性が主人公なんですが、その上司役のシニア弁護士ですね。
その人の顔がめっちゃ浮かんでしまって、カンギヨンさんっていう人が俳優してるんですけど。
なるほど。
僕のそのレパートリーがウヨン弁護士とイケヨンクラスぐらいしかないので、ちょっとレパートリーだいぶ少ない中からなんですけど。
でも脳内再生されてしまったわけですね。
もう完全にこの人が役者として浮かんでしまいましたね。すごくスマートな仕事ができる男性。
そうですよね。逆に言うとこのハンソルのメールの勢いがすごかったっていうのは、とにかくメール送るっていうね。
これね、結構ハンソルのメール、作中で丁寧に最初から最後まで書かれてるのがなかなかいいですよね。
あ、そうか。この145ページから。
そうですね。結構長いメールをね。
2ページ、3ページぐらい使って。
そう、ハンソルのメールは、会ってる時とはまた違う面が素直というか、ちょっと自分でも隠してた部分っていうか、言えなかった部分みたいなのがすごい出てきて。
そこは結構、読んでて、ああって思うところもありますね。
そうですよね。ハンソルはね、基本人間性がすごくいいんですよね。
だからそうやってメール、わーって送ってると迷惑なやつと思うかもしれないですけど。
実際どうなんですかね。ちょっと重たいとかあるのかもしれないんですけど。
でもそんなことはないかなと。
なんかね、人として見るとすごくハンソルね。本当にいい人で。
その途中で、あの主人がちょっとハンソルにイラだったことがあって。
もうね、本当主人一筋なんで、主人がどうしてそんなに人を疑うことができないんですかって。
どうしてそんな感情をさらけ出せるわけと。相手はそれで迷惑するんですよみたいなこと言うんですけど、
でもハンソルがですね、主人っていう人が正直な人で、そんな人が黙っているという状況を見ていたから何か事情があるだろうと思って、
訪ねたと。そこから話がですね、その相手が好きなのにすぐに答えが出ないからといって、
自分が期待するほど振り向いてくれないからといって、簡単に気持ちを捨てることはできません。
感情というのはそう簡単に変わるものではありませんよね。
僕自身がそういう気持ちだから、主人さんにも気持ちを変えてほしいなと軽々しく頼むことはできません。
って言ってですね、最初は主人はハンソルがあまりにも真っすぐに伝えてくるんで、
咎めようと思ったんですけど、ハンソルがですね、自分もこういう考えで、主人がですね、やっぱりちょっと不安定な、
ちょっと隠しているものがありそうだから声をかけたっていうので、その事情を話すとですね、
なんかすごくね、主人もハンソルがなんでそんなに大人なんだってね、見直すっていうですね、そんな場面もあったりして。
すごい情熱的な部分がこう前面に出てるけど、なんか意外とこの芯がちゃんとしてるというか、ハンソルは。
そうですね、ハンソルがやっぱり基本相手への思いやりっていうのがすごくあふれていて、
まずはその相手のためにというか、相手を心配してとかですね、もうそこが第一で動いてる人なんで、自分がっていうタイプではないんですよね、全然。
でもあれですよね、あの既読がつくとモヤモヤするっていうところもあるから。
まあでもそこはもう。
まあもう人間だからね。
そうですね、もう好きな人が既読してリアクションがなかったらあれってね。
そうね、ありますよね。
あとね、他にもなんかこれはって思うところで、やっぱりいろいろあって、スジンとヒョクボムって設計師の仕事をしてるんですけど、
僕すごい好きなのは、それぞれの仕事観っていうんですかね。
仕事への取り組みとか、その辺も作品に表れていて、そういうのはすごい好きだったんですよね。
ヒョクボムとか。
ヒョクボムの仕事の哲学はすごい良いよね、すごく。
そうなんですよ。
ちょっと後半ね、事務所をやってて、自分が代表やってる事務所と、まあ郷土でやってる代表の方とね、喧嘩をかかるじゃないか。
そうですね、行き違いみたいな。
仕事観の探求
行き違いみたいなのがあって、ちょっとなった時に、明らかにヒョクボムの方がね、割り置く状況になりそうなのに、それをおそらく別に避けようともしない。
なんかその姿勢はすごい感動、感動というかなんか尊敬するし、そしてヒョクボムがやっぱり結構成功するじゃないですか。
結局いいお客さんが来たりとかするわけで、その辺りはやっぱりヒョクボムのこの仕事ぶりっていうのが、近道ではない成功の仕方をしてるっていう感じがすごくしますよね。
そうですね、お金で解決できそうなところをね、簡単にはそうしないっていう。
そう、曲げないっていうところもそうだしね。
あとこの仕事への姿勢っていうんですかね、ヒョクボムがプロジェクトに取り組む時、まずはその業種への理解ですよね。
すごいよね。
相手がデザイン業界の人々だったら、そういう人が集まって交流するような場合よりかはですね、
もうちょっと内向的で繊細なデザイナーたちの実用性や使いやすさを優先した、そういうサポートをですね、計画したりとか。
あとはその建物と周囲への環境との調和をね、交流したりするところとかですよね。
なんかそのクライアントがいくらこうしたいとか、自分たちがいくらこうしたいってなっても、なんかそれは結局アートがしたいわけじゃなくて。
とはいえ、公共制限の最小限の礼儀は必要だって言って、土地を侮辱するような真似はできないって言ってですね。
やっぱりそのみんながこれは納得するようなものしか取り組まないだろうっていうですね。
そういったところとか。
すじんもですね、そんなヒョクボムの考え方をしっかりとですね、受け継いでいる人でもあるので、そういった仕事への姿勢とかですね、
この仕事で生じた問題のこの責任を、この受け止め方とかですね、そんなところもあって、すごいね、これは。
恋愛小説の中に、こんなに仕事に対しての読み応えを感じれるという。
これも意外なまた面白さでしたね。
でも、そうだね、その辺もすごくうまく練られてますよね。
そうですね。
でもこれも、この仕事の登場人物たちの仕事への姿勢っていうのを、村上春樹のせいで読んだら、納得ですね。
なるほど。すごいな、ちょっと読みたいな、やっぱり。
最後だけ、この結構ラストの印象なんですけど、個人的にはめちゃくちゃ良かったというか、すごい良い終わり方をしたなって思ってますね。
これは、読み手が誰にどれぐらいの感情を移入して、その結末まで自分の感情を持っていくかによると思うけれども。
そうですね、これ多分20代の時読んだのと今読んだのと、受け取り方が全然違ってたと思うので。
すごい良いラストでしたね。
そうですね。あとちょっと思ったのは、後書き、著者による後書きと、役者後書きが一番最後に入ってるんですけど、
結構これを単純な恋愛小説として読んでも面白いと思うんですけども、この後書きを読んで、
そうしたらですね、コロナ禍に出版した本で、やっぱりそんな大変な時期に恋愛についての本を出していいんだろうかと。
そんな葛藤が通られてるんですけど、やっぱりですね、コロナの時だから愛についての本ですよね。
その相手を思いやる本というか、そういったのをやっぱり出すべきだっていうので、大人の愛っていうのを出されていて。
なんか後書きを先に読んでから小説読んでいっても、全然入っていけるなと思うんですよね。
もちろん文学作品としては読んでいくにはですね、後書き先に読む方がもしかすると、そのモードで入っていけるかもしれないな。
ちょっと最初、最初ちょっとポップだったかな。そんなこともないか。
最初はね、僕一部は結構ドラマみたいな感じで。
リブは結構内面的なところが書かれてましたし。
そうですね。
じゃあちょっとそんな感じなんで、ぜひ皆さんもこれ、本当ね、何度も言いますけど160ページぐらいなんで、
結構ね、割とすぐ読めると思うんで、ぜひ皆さんも手に取っていただけたらなと思います。
じゃあこんなところにして、次回予告にして、次回予告して終わりたいと思います。
次回はですね、イーダ・トゥルペイネンの極北の怪獣をご紹介します。お楽しみに。
番組の最後になりますが、メルマン会員募集しております。
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