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2020-10-19 30:57

第17回「内なる町から来た話」ショーン・タン著 ~世界はぼくらのものだ!~

【今回の紹介本】 

■『内なる町から来た話』ショーン・タン著 岸本佐知子訳 

今回第17回目でご紹介するのはオーストラリアの作家ショーン・タンの『内なる町から来た話』です。 

ジャンルは小説ではなく、絵本やグラフィックノベルと呼ばれるもの。 

文章ではなく絵が主体の本ですが、間違いなく文学です。 

【番組内で紹介したトピック】 

■『内なる町から来た話』ショーン・タン著 岸本佐知子訳 河出書房新社 

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309208039/ 

■『アライバル』ショーン・タン著 河出書房新社 

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309272269/ 

■大岩オスカール(画家) 

http://artfrontgallery.com/artists/Oscar_Oiwa.html 

【文学ラジオ空飛び猫たちとは】

硬派な文学作品を楽もう!をコンセプトに文学好きの二人がゆる~く文学作品を紹介するラジオ番組です。

案内役の二人は、 東京都内で読書会を主催する「小説が好き!の会」のダイチ

京都の祇園で本の話ができるカフェを運営する「羊をめぐるカフェ」のミエ

文学のプロではない二人ですが、 お互いに好きな作品を東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで、それぞれの視点で紹介していきます!

毎週月曜日朝7時に配信しています。

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#本 #小説 #読書 #読書会 #文学 #海外文学 #ブック

00:03
どうもみなさん、こんにちは。文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするラジオ番組です。お相手は、私小説が好きの甲斐のダイチと羊を巡るカフェのミエの二人でお送りします。
文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないで、お互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。お互いの紹介に関しては、第0回で話しているので、そちらをお聞きください。
今回はですね、ションタンの内なる街から来た話というのをご紹介したいと思います。こちら、まず文学ってもう文学ではあるかもしれないですけど、小説ではないですよね。
そうですね、ジャンルでいうと絵本ですよね。だからラジオ初めての絵本になります。
ションタンという作家を知らない人からすると、全く想像ができないと思うので、多少補足しながら進めていきたいと思いますが、まずちょっと書名とあらさじしちゃいましょうか。
そうですね、はい。では今回紹介するのは、ションタンが書いた内なる街から来た話になります。川出処方針社から出ていて、岸本幸子さんが役をされています。
2020年の8月に出版されたばかりの本になります。
じゃあ私の方から一応あらすじをお伝えします。上の階に住むワニ、空を覆い尽くす蝶の群れ、町にいる動物たちをめぐる不思議で懐かしい25の物語。
遠い街から来た話の姉妹編、著者待望の最新作となっております。あらすじというか、ちょっとこの本の話を補足しながらいきたいと思います。
まずこれ絵本なんですけど、ジャンルで言うとグラフィックノベルとかも呼ばれたりする作家さんなんですけど、オーストラリアの作家さんで、基本絵と文章の人なんですけど、とにかく絵が上手いというところがまず一つあって、
迫力もすごくて、それにストーリーがついてくるっていう感じの作家になってます。
日本だと、どうなんだろう、えっと、いつだったかな、3年前ぐらいにアメトークの読書芸人でカズレーザーがアライバルっていう、これはもう文章のない絵だけで進行する本を紹介して、多少有名になったんじゃないかと思っております。
紹介されてたんですか?知らなかった?
結構あの時サラッとしてたかもな、私番組見た記憶ありますけど、ちょっと印象がなくて。
私知ったのは、去年やったんですけど、東京の練馬に千尋美術館っていう美術館があるんですけど、ここでショーンタウンの世界展、どこでもないどこかへっていうのをやってて、
それのポスターを偶然見て面白そうだなと思って行ったら、めちゃめちゃハマったっていう経緯がありますね。
03:00
2019年だったんで、今日紹介する内なる街から来た話っていうのは、まだ日本では未観光でした。
でも結構その原画があって、割とアライバルの原画が多かったのかな。
アライバル中心の展示会だったんですけど、アライバルってなんていうのかな、カラーなんですけど、結構モノクロっぽい絵を、トーンをしてて、
カラーの絵があんまりないんですけど、この内なる街から来た話はめちゃめちゃ迫力のある絵で、特に良かったのは、
この内なる街から来た話、表紙が魚を抱えた人間の絵なんですけど、これの原画がめちゃくちゃ良かったです。
あと、中に蝶の話があるんですけど、蝶がたくさん舞ってる絵の、これもちょっと見てもらわないとなんとも言えないんですけど、すごい絵があるんですけど、
これも絵本で読むと本のサイズになっちゃうから、ちょっと迫力が、これでも全然迫力あるんですけど、原画の迫力はこれ大きくてヤバかったですね。
これ書き込みすごいですよね。
すごいですよ、これ。もう鳥肌立ったの覚えてますよ。
なんでそういうのも見ちゃって、もうだいぶハマって、展覧会のとすぐアライバル買って、
これも今回8月に刊行されるっていうんで、気にはなってたんですけど、買ってしまって、そのタイミングぐらいで三枝さんにこのUFOいいんだよねって話をしたんでしたっけ?
そうですね。
ちょっと取り上げるつもりはなかったんですけど、ラジオで。絵がメインなんでちょっと伝えづらいんで、知ってほしい作家だなと思ったので、知らない人には知ってほしいなって思った作家なので、ちょっと話してみたいなと思ってます。
そうですね、絵もすごいですし、あとなんか小説というか文学作品としてやっぱり見ると、やっぱりすごいなんかよくできてるなって思ってます。
そうですよね。深みがすごいあるし。
深みがあるんですよね。
すごい補足っていう、補足のなんでもないんですけど、そして多分ションタンちょっと関係ない話ではあるんですけど、私昔ブラジルの画家なんですけど、大岩オスカールさんっていう人がいまして、これ日経の人なんですけど、日経日生だったかな?
ブラジル生まれの人で、今アメリカに住んでるのかな?ちょっとその辺詳しくはないんですけど、大岩オスカールさんっていう画家さんがいまして、その人の描く絵が結構ションタンの絵好きな人には結構ハマるんじゃないかなと思って、ちょっとお話しさせて、少しお話しさせてもらいたいんですけど、
これ去年ちょっと私も今日ラジオで話そうと思って、大岩オスカールの話もしたいなと思って調べたら全然チェックしなかったんですけど、2019年に神奈川で古典開いててめっちゃ行きたかったっていう、ちょっと話になっててあれなんですけど、
私一回東京でやった、東京都現代美術館かな?でやった展覧会に、2008年とか2009年とかだったと思うんですけど、行ってこれもすごい感動したんですけど、めちゃくちゃでかい絵に、なんていうか都会的な背景にものすごく幻想的なものが描かれてる、しかもその色使いがすごく良くて、ぜひちょっと一回皆さん、大岩オスカールさん検索してもらって、ちょっと画像を見てもらって、
特にこれ、どこでこの絵が見れるっていう情報がなくて申し訳ないんですけど今、東京で一時期竹橋の東京国立近代美術館の情報接点に1枚だけ絵があったんですけど、これちょっと前に行ったらなくなってたんで、ちょっと今どこの情報接点とかで見れるとか情報なくて非常に申し訳ないんですけど、ちょっと画像検索して見てもらったら、好きな人は結構好きだと思うので、ちょっと大岩オスカールさんっていうのを紹介しておきたいなと思いました。
06:27
ちょっとショーターンの話からずれるんですけど。
僕もさっき大地さんに聞いて初めて大岩オスカールさん知って、画像検索で探したら、結構インパクトある絵描いてますね。すごいでかいんですよね、1枚1枚が。
すごい大きな絵を描く人なんですよ、本当に。画像検索すると大岩オスカールさんがその絵の前に立っている画像とかあると思うんですけど、それ見ると大きさが想像できると思うんで、これ実際に絵を見るとかなり衝撃を受けます。
そういう意味ではショーターンもすごくそういう作家なので、ちょっと併せて紹介したいなと思ったので、ちょっと話させていただきました。
じゃあちょっと話していきたいと思います。個人的にはショーターンの世界ってのは一度味わってほしいなって思ってます。
今初めてショーターンって名前を聞いて、本屋で今日の話、うちらの町から来た話を手に取ってもらってペラペラめくってもらっただけでも、多分自分が全く知らなかった世界が広がっているっていうのを感じてもらえると思うので、ぜひちょっと手に取ってもらいたいなと思ってちょっとお話します。
ただちょっとこの後話しますけど、絵の話が多分多いので、なかなか音声だけでは伝えることが難しいと思うんですけども、ちょっと頑張って話していきたいのでよろしくお願いします。
今回のうちのある町から来た話では、動物を描いてるんですよね。全部で25編があるんですけど、25の動物の物語っていう、それを描いていて。
これが面白いのが、動物によっては完全に人間社会に溶け込んでいる動物がいたりして、そういう意味では架空の設定があったりするんですけど、そこで人間社会のルールを当てはめようとして起きる不幸であったりとか、何か残虐なこととか、逆に今度は動物が人間を支配してしまうとかですね。
いろんな結末が待っていて、そういうのが25パターンあるっていうところでは面白いというか、ほんと読んでたけないなって。毎回毎回違うものが出てくる。
そうですね。テイストが結構違いますよね。なんかあってかくなるような話もあれば、ゾッとするような話もあって。
そうですよね。
ちょっと私やっぱディストピアが好きなんで、ディストピア系の話は結構ワクワクしながら読んじゃったりとかして。
わかりますわかります。サメとかクマとか。
ちょっと後で話すかもしれない。クマの話すごい好きなんですよね。
僕もそうなんですよ。
じゃあクマの話はちょっと後で詳しく話しましょうか。
09:01
ちょっとディストピア感のある話というのもあって、これ解説で岸本さんが書いてるんですけど、動物は人間の鏡であるとも読めると。
人間ってこの自然界の中ではなんて言うんですかね。やっぱりちょっと自然な姿ではないというかですね。
それを動物がもし自然な姿でなかったらと、なんかそういうもしもの話になっちゃうんですけども、なんかそこにすごいなんかね、歪みというかちょっと不幸が起きたりするんですね。
なんかそれが例えば豚であったり馬であったり虎であったり、なんか本来自然に存在していたものがね、なんか自然じゃない形で存在せざるを得なくなってしまうという。
なんかね、その辺とかすごいなんか考えさせられる、そういうことを書いてるんですよね。
確かに。それがね、馬とかね、絵で表現されてくるから結構、どれもそうなんですけど印象に残りますよね、その姿って。
動物の、人間の作り上げた文明の中でこう生きざるを得なくなっている姿みたいなのが。
そうなんですね。このションタンで語る上で、やっぱりもう絵がすごいっていうのがあってですね、これを説明するのはすごくちょっと難しいんですけど、なんていうんですかね。
先に文章があって、各動物についての話がそれぞれ書いてあって、最後のページに見開きで絵が来るという、それが多くて、絵がすごいっていうのはもう本当にちょっとこれ見てみないとわからないものかなと思うんですけども、
個人的にちょっと思ったのは、文章をじっくり読めば読むほど、本当にね、ショートショートとか短編小説みたいな感じで書かれてるんで、
その文章をじっくり読めば読むほど絵のインパクトが大きくなって、自分に入ってくるなというのが感じましたね。
脳内でそのションタンの書いた小説の世界観というのが、まずちょっと想像してしまうんですけど、
その後に絵を見ることになるんで、そうなるとね、このションタンの絵がやっぱめっちゃすごくて、こういうふうにその世界をビジュアルとして描けるんだっていうか、
描いちゃうんだっていう、なんかこの体験価値っていうのがすごいなと思ってですね。
分かります。結構それは感じたのは、オウムのところとか、あと私結構、タカか、ワシかな、ワシのところで、結構感じましたね。
オウっていう感じは。
これあのシャチとかですね。
シャチね、シャチね、シャチ、文章自体すっごい短いから、なんかすぐパっていくから、確かにこのダイナミックさはありますよね。
そうですよね。どれも全部すごい、本当そうなんです。最初にだいちさん言われたら、蝶とかすごいなと思ったし。
これ何度も言いますけど、原画で見てほしいんですよ。
これね、めっちゃ見たいですね。本でも、僕本当書き込みがすごいなと思って。
やっぱこの本のサイズよりも大きいんで、もうでかいんで、ぜひ見てもらいたい。
これはね、確かにもうね、生で見てみたいですね。
結構なんですよね、インパクトに残るという部分では、構図が特徴的だなというのも感じたんですね。
12:06
さっき出てきたオウムとかもそうだと思いますし、あとカバーっていうのもね、あるんですけど。
カバーじゃない。
カバーもすごいですけどね、私。
カバーもすごいですけど。
サイの構図は確かにすごい。
サイの構図もなんかね、すごく予想外というか。
でもそれによって、ちょっと世界の見方が確かに親と思ってしまうような、そんなビジュアルになってるんですね。
そうですね。
あとフクロウも結構ね、僕インパクトがあって。
フクロウ、私気合い好きなんですよ。
そうですよね。
フクロウってこの25編の中ではちょっと変わり種で、何枚か絵が出てくるんですけど、一枚一枚が本当に意外というか。
途中でちょっとフクロウと目が合うページが出てくるんですけど。
ちょっとびっくりするんですけど、でもいいですよね。
たぶんさっきちょっとね、最初打ち合わせで、そこまで打ち合わせしたいんですけど、今回。
話した感じだと。
二人とも印象に残ったっていうのが犬でしたね。
そうですね。
いや、これ犬いいですよね。
そうですね。
これはなんか引き込まれますよね。
引き込まれますね。話もいいし。
そうですね。
少し話させてもらうと、これは犬が犬と人の話で出会って一緒に生きていくことになって。
でもこれたぶん先に犬が死んじゃったのかな。
死んでその後自分も死んでしまってみたいなところで。
川がテーマになってるんですよね。絵自体も。
そうですね。
犬と人間の間に川があって。
そのそれを何だろうな。何枚も描いてて。
その絵の度に人と犬が変わっていく。構図は変わんないんですけど。
この二人を隔たてるものとかが変わっていって。
そうですね。そこに時代とか国というのかな。
いろんなのが変化していくというか入り混じっていくんですよね。
犬と人の歴史みたいな感じですよね。
だって一番最初はたぶん原始人っぽい感じの。
そうですね。
ちょっとずつ衣服着たりとかして。
戦争があったりとかして。
戦争の拍子ありますよね。橋ができたりとかして。
最後なんかすごく川の。
これ絵と文章でここまで表現できるのかっていうところなんですけど。
時間の流れと関係性と。
たぶん数千年とか何万年とかの流れが。
時間を描いてますよね。
人と犬が一緒に生きるようになって今に至るっていう。
犬はやっぱりすごい引き込まれたんですけど。
どのページを見ても人と犬がそれぞれ背を向き合っていて。
これは僕が見てると人はちょっと悲しんでいるのかなと。
犬はちょっと待っているというような様子に見えたんですね。
その対比もすごく感情が動いたっていうのがありまして。
15:01
ちょっとセンチメンタルになってしまうような描き方だなと思いましたね。
迫ってきますね。
あと私は絵というよりは話の方が強かったんですけど。
クマの話がすごい私は好きでした。
僕もそうですね。犬とクマですね。
クマが弁護士をつけて現れるっていう話なんですけど。
法廷に来るんですよね。
人間を訴えるという話で。
クマにも法律があるというか。
全ての動物に法律があるという。
法体系があってその中でヒアルキーが形成されていると。
人間の法律よりもクマの法律の方がヒアルキーが上なんですよね。
クマガマが主張をしてくると。
クマが損害話を求めてくるんですけど。
その辺の展開も面白いし。
クマの方がもちろん正しいっていうことで。
それが一応記録が。
大地の記録か大地の帳簿かっていうのにちゃんといろいろ記録されていて。
人間が払わなくてはならないもの。
要求されているものっていうのがあるんですけど。
それに関していわゆる人間の資産では全く賄えないというか。
まとはずなものらしくて。
人類はそれに対して無一文だったっていう文章があるんですけど。
この辺ゾッとするし。
すごい面白い。
SF的な。
この話の展開がすごい面白いですね。
そうですね。
それに最後やっぱり絵が加わってインパクトになっていくっていう。
この話、人からすると急にそんなこと言われても困るというような状況にいきなりなってしまって。
一応人類側としても解決策をあの手この手でやろうとするんですけど。
それとこれは人の罪なのかわからないですけど。
やっぱり終わりがない戦いというか。
今までやってきたものっていうのはなくならないというか。
それはいつまでも残るものなのかなというのが思わせられて。
人間が取り返しのつかないことをしてきた。
続けてきたっていうメッセージだと思うんですけど。
ゾッとする話で私は好きでした。
いいですよね。
なんとなくもしちょっと少し興味を持ってもらった方は犬とクマだけでも読んでもらえたら。
もうたぶん10分ぐらいで読めると思うんで。
二の二つ合わせても。
それで結構この自分にハマるかどうか判断してもらえるんじゃないかなってちょっと思います。
表紙になっているのが今回魚なんですけど。
すごい鮮やかな目を引く魚が表紙になっているんですけど。
これはなんだっけムーフィッシュでいいのかな。
魚でいいのかな。
魚なのかな。
ムーフィッシュってこの中では呼ばれてるんですけどね。
18:01
空を泳ぐ魚の話で。
なんで空を泳いでるかっていうこの設定がいつだったんですよね。
そうです。
この町には海がない、湖も川さえもない、排水路はあるがみたいなところで。
じゃあもう魚はどこで生きていくんだ。空しかないだろうっていう。
空に魚が浮いてて釣りをするんですよねこの人間が。
ムーフィッシュを釣り上げるんですけど。
このムーフィッシュすごい綺麗ですごい印象に残る絵だなと思います。
そうですよね。
このムーフィッシュって10ページぐらいその小説部分があって。
なんかね本当短編小説になってるんですけど。
結構面白いですね。
ストーリー自体もこのムーフィッシュっていうのが結構その伝説の的な魚で。
すごい価値があるじゃないですか。
魚の身はめっちゃ高く売れるという。
売れるみたいな。
だから釣り上げた少年たちがこれでちょっと財産が出るんじゃないかと。
おそらくちょっと貧しい一家の話なんで。
そこでちょっと夢を見させてくれて。
その後現実が待ってるっていうところっていうそんな10ページなんですけど。
その後に綺麗な絵がどんどんやってきたんですけど。
最初に表紙をこの絵自体は見てるんですけど。
この10ページの短編小説説読んでからこの絵に出くわすと印象が全然違うんですよね。
そういう意味では結構他の作品に比べると文章量がたくさんあって。
読むのにちょっと実感かかるんで。
やっと小説部分読み終わったなと思って開いたらこういう世界を描いてたんだっていう。
もう1枚の絵で語られている気がして。
これもちょうど真ん中くらいに来てるのか。
これそうですかね真ん中くらいですね大体。
それまでも長い話ちょっとあったんですけどそんなになかったんで。
割とポンポンいくんだなと思ってたら長い話になったなって。
ちょっと違う感じになったなと思って読んだのを覚えてますね私も。
あとやっぱり私たちそのとび猫たちなんで。
これこの25の動物の中には猫も含まれてまして猫の話をちょっとしたいなと思うんですけど。
これ結構私好きでしたね。
全部好きなんですけど。
僕もこの猫の話結構感動しましたね。
良かったです。
この中ではかなり温かい話ですよね。
僕も実家で猫を飼っていたんですけどすごいわかるなって思ったのがこのタグボートっていう猫が出てくるんですけど。
このタグボートっていう猫ちゃんが亡くなってそれで飼ってた女の子がすごい悲しむ。
タグボートは世界一の猫だったの。
世界一っていうの。
それは僕も結構昔実家で飼ってた猫って本当に世界一の猫だと思ってたんですね。
21:00
オスだったんで猫の世界の王様だって勝手に思ってたぐらいだったんで。
その感覚すごいわかるなって。
わかります。
僕も現在進行形でうちの飼ってる。
今一匹ちょっと前に新しく来たんで。
今うち2匹猫いるんですけど。
3ヶ月の子猫ちゃんと4歳になった猫がいるんですけど。
4歳の猫の方はもう本当に世界一の猫だと思ってますね。
今もちょっと近くにいますけど。
寝てるけど。
あとこのちょっと後半半ばぐらいかな出てくるんですけど。
タグボートは明らかにただの猫以上の存在だった。
最初の瞬間からってあるんですけど。
ここもすごくわかるなと思って。
他の人の猫って自分にとってただの猫でしかないんですけど。
やっぱり自分が飼っている猫って家族でもあるし。
多分猫飼ったことある人はわかると思うんですけど。
家族以上の存在だったりするじゃないですか。
いつまでも変わらずにいてくれるものみたいな。
いつか別れは来るんでしょうけどね。
この話はいろいろ共感するポイントも多いし。
展開もいいですよね。
そうですね。
結構最初の設定がちょっと変化球というか。
街の中で迷い猫がすごい増えてきたというか。
飼い猫が急に消えるという現象が結構頻発してたんですよね。
街の中で。
その設定があっての途中と最後っていう。
この繋がりがすごい良かったんで。
あまりネタバレしたくないなと思って。
言葉だいぶ濁しましたけど。
これも短いので読んでもらえると思う。
全部読んでくれってなっちゃうと怖いですけど。
でも猫が好きな人は本当にすごいわかるってなると思います。
共感すると思うこれ。
世界一の猫ですよね。
あとちょっと話したかったのが私、フクロウなんですけど。
そもそも私フクロウ好きで。
フクロウちゃんすごい好きで。
今日初めて知りました。
打ち合わせの時に。
猫飼ってるからなんですけど。
そもそもフクロウ飼うの難しいから。
難しいと思ってるんですけど。
フクロウ飼いたいんだよな。
なんで好きかっていうと、可愛いしかっこいいしみたいなところがあって。
自分の中では。
なかなか最強の生き物なんじゃないかなと思っております。
このフクロウの話なんですけど。
めちゃめちゃ絵と文がものすごくいいなと思ってまして。
ちょっとこれネタバレしちゃってもいいかなと話したいんですけど。
病院に入院してる男の子の話で。
そうですね。
一番最初に入院するところから始まるのかな。
打ち合わせは怖くないってところから始まるんですけど。
最初の絵が暗い病院の絵なんですよね。
これは見てもらいたいんで。
暗い病院の絵とだけ言っておきます。
その後、無菌室も手術室も怖くない。
とても明るいし。
どこか優しげだとかそういう話をしてるんですけど。
怖いものなんか一つもない。
24:00
分かってるんだって。
これめっちゃ怖いんですよ。
この男の子は強がってるだけで。
でもいつだってそれがそこにいるって言って。
これ病室だと思うんですけど。
病室にいるフクロウの絵が描かれて。
白バッグに白のフサフサした羽。
黒くて鋭い爪とくちばしは隠せない。
ずっと僕はそれを見ないようにしているという感じなんですけど。
手術が始まって。
フクロウが自分に舞い降りてくる描写なのかな。
ちょっと表現したりとかして。
フクロウのモサモサの絵が入って。
手術が終わったと。
やってきて褒めてくれるのを待ってる。
励ましよう。
最後にフクロウと目が合うんですよね。
その絵がすごい。
迫力やばくて。
すごくて。
フクロウが守ってくれていたんだっていうところで終わって。
最後怖い時僕はフクロウに手を差し伸べる。
嬉しい気持ちで手を差し伸べる。
だってフクロウはいつだって正しいのだから。
って終わって。
最後の絵がフクロウじゃなくて明るい病院の絵なんですよね。
この流れがすごく自分はもうめちゃめちゃハマりました。
めっちゃいいなと思った。
今回の中でもすごく温かい話だと思います。
フクロウが少年に勇気を与えてくれるっていうか。
少年の心を明るくしてくれるっていうところは結構僕も感動しました。
それを短い文章と絵だけで表現してるから。
やっぱすごいなって思いましたね。
結構ちょっと何個か話しましたけど。
こんな感じでどれもいい25話が詰まってますんで。
ぜひ読んでいただけたらなと思っております。
じゃあちょっと最後全体的な感想とか。
どういう人に読んでもらいたいかみたいな話をして終わりたいと思います。
このラジオを聞いてくれてる人たちっていうのは基本的には本が好きで。
文章とかが好きな人だと思ってるんですけれども。
文章から感じてることっていうのは。
私とめいさんの話でも全然違ったりすることが多くて。
リツダの方々の中でも紹介された本を読むと全然違う感想を持つっていうことが多いと思うんですけれども。
やっぱりションタウンのこの作品。
他の作品もそうなんですけど。
絵なのでもっとすごいいろんな幅が出るなと思うんですよ。
やっぱりこのションタウンのこの絵を見てると。
理由とか理屈もなく泣きたくなるものとかあったり。
慣れますよね本当に。
すごい心は動きますよね。
心が温かくなったり、安らいだり、ほっとしたりする瞬間っていうのは結構訪れると思うんですね。
なので感じるのは人それぞれだと思うんですけど。
本当にいろんな感じ方ができる作品だと思うので。
ションタウンを知らなかった人はぜひ一度本屋で手に取っていただきたいなと思います。
全く違う世界が本当に。
冒頭話しましたけど待ってると思うので。
知らない人にとってはぜひ見ていただけたらなと思います。
27:00
個人的には私も話した通り猫も飼ってるし、フクロウとかも好きで。
動物に対してめちゃくちゃ愛着がある人間なんじゃないかなと。
平均よりはと思ってます。
これは本当に動物たちが描かれてて。
全部が全部じゃないですけど、人間がこうやってしまっていることとか。
人間が動物を生きづらくしてしまっていることとか感じて。
なんとなくこの世界で生きることの片身の狭さみたいなのを感じてしまいました。
だからって言って自分が何ができるかっていうのはわからないですけど。
でもそういうことを自分の中に入ってくるっていう意味ではすごくいい本なんじゃないかなと思いました。
そして全体的に動物のなんていうか。
ショーンタンが完成したことだと思うんですけど。
神秘的な部分というのはものすごく色濃く出ているので。
そういうのを感じるにはすごくいい作だと思うので。
繰り返しますが本当にお勧めの本です。
結構なんか熱く。
そうですね、なんか熱かったような。
そうですね、僕も感想としてはやっぱりこの絵に引き込まれたっていうのがあって。
やっぱりショーンタンの書く文章もすごい好きで。
それも良かったし、絵も良かったし。
そのコンボが自分が想像したさらにそれ以上のものを見せてくれるっていう。
なんかね貴重な経験をさせてくれた本だなと思っていて。
体験価値がすごいある本になっていると思います。
あとは今回動物がテーマで書かれてるんですけども。
全部そのリアルな話ではなくて架空の話ですよね。
もしもこうなったらという。
でもショータンがそれを書くとやっぱりそれがすごいもうグイグイ読ませるように。
面白く書くし、絵だって引き込ませるように書くし。
やっぱりねそこがすごいなと。
もう本当にすごいなって感心しながらなんか読んでしまう本でしたね。
なんかそういったとこでは絵本ではあるんですけど。
もう本当に大人の人が十分に味わうことができて。
ヨーロッパの漫画でバンド・デシネって結構分厚い漫画とかあったりするんですけど。
なんかああいうのを読んでいるような感覚に近いかなと思いました。
とこでは中身の深さがすごいあるんですけども。
でもまずはその表紙がすごく鮮やかで、
とっかかりやすいビジュアルかなと思いますので。
そういう本当に表紙みたいにすごいなと思う絵が何枚もあるんで。
そこにたどり着くまでの文章っていうのがその絵をさらに引き立たせてくれるんで。
ぜひ手に取ってこの本の体験っていうのをしてほしいなと思います。
そうですよね。体験ですよね、これね。
そうですね、これは体験かなと思います。
じゃあそんなところで今回ショーンタウンの最新作、
ウチナルマチから来た話をご紹介しました。
じゃあちょっと次回告して終わりたいと思います。
次回なんですけどもちょっとお楽しみにしていただけたらなという感じの回になります。
作品名は現状ちょっとですね、
お互い私と三枝さん一冊ずつ何かしらの本を紹介する回になります。
30:03
なのでちょっとまだこの後収録するんですけど、
私も三枝さんがまだ何を紹介するかちょっと分かってないですし、
三枝さんも私が何を紹介するか分かってないっていう状況でちょっとドキドキしながらやります。
今までない感じの回になるかなと思うので、
お楽しみにしていただければと思いますのでよろしくお願いします。
番組の感想やリクエスト、またこのラジオを聞いて紹介されている本を読みました、
読み返しましたなどありましたら、
ハッシュタグ空飛猫たちをつけて教えていただけると大変嬉しいです。
ツイッターやインスタの投稿やDMやリプライなどでお待ちしております。
メールアドレスも番組情報欄に載せてますので、
そちらから感想なんかいただいても全然ありがたいのでよろしくお願いします。
面白かったら積極的に拡散共有していただけると助かります。
では今回以上になります。
また次の配信楽しみにしていただければなと思いますのでよろしくお願いします。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
30:57

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