本との偶然の出会いが、世界を広げる。書くことの裏側にある、読むことを綴り、創作の原点にも触れる。
キム・チョヨプの初エッセイ集、本と偶然を紹介します。
どうもみなさんこんにちは。文学ラジオ空飛び猫たちです。
この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするポッドキャストです。
パーソナリティーは、私大志と三枝の二人でお送りします。
文学のプロではない二人ですが、お互いに好きな作品を、時には熱く、時には愉快に、それぞれの視点で紹介していく番組です。
今回紹介するのは、キム・チョヨプの本と偶然です。
漢文化産薬で、換季出版から2025年に出版された本になります。
ちょっといろいろありまして、まずこの回で全然気づいてなかったんですけど、収録前日に気づいたんですが、配信が300回を迎えました。
すごいですね。大台に300回。
100回の時なんかウォーって感じだったけど、200回の時なんかやったんだっけ?
いや、記憶にないですね。
200回の時ってあれだよね。確か気づいたら過ぎてたのが200回だっけ?
そんな感じだったよね。
今回の300回は、大地さんに言われるまで全く気づいてなかったですから。
なんかね、文振り京都があったじゃないですか。文振り京都直後にこれ撮ってるんですけど、文振り京都の前に回数をちょっと調べようと思ったら、
あれ?もしかしてもうすぐ300行く?みたいな。てか、もしかして300行っちゃってた?みたいな感じだったんだけど、厳密に調べましたら、これが300回なはずです。
毎週1本をコツコツ重ねてきて300。
600年分ぐらいですかね。
で、火曜日配信になっちゃったのが最近2回ぐらいあったんですが、休んではないですもんね。
そうですね。
休んではないですね。そんなわけで300回来ましたね。
なんか、ちょうど他のポッドキャストさんも、独立後のリアルさんって、皆さんわかるかどうかあれだけど。
わかります、わかります。
たまに親しくさせていただいているポッドキャストの番組なんですけど、あの番組も最近300回迎えてたね。
だから大体同じタイミングで始めてるんだろうなと思って。
そうかそうか。
結構このタイミングで300回迎えるのは、大体コロナになってから、コロナ直後から始めてる番組だと思うんで。
あの辺り、結構ポッドキャスト増えた気がするんで。
そうですよね。
他の番組が300回行くとか、すごいなって思うんですけど、自分たちが300回やってもあんまりすごいなって思わないっていう、ちょっと不思議な感じが。
不思議なもんですね。
300回って結構パワーワードな気がするけど、まあまあシュクシュクとやっていけますが。
そうですね、300って本編だけじゃなくて番外編とか、いろんな回を全部。
特別編とかもあったかな。
そうですね、合計した。
回になっておりますと、というとこですね。
はい、で、今回のキムチオヨプさんの本と偶然なんですけれども、実はですね、これ、半元の柑橘出版さまからご検本いただきまして、ありがたいことにですね、一冊余分にいただいております。
私はもう購入してまして、出版されてすぐ買って。
で、私が一冊いただいて、出版社の方、一応みえさん買ってるんですって話はもちろんしたんですけど、じゃあもしプレゼントとかに使ってくださいということで一冊いただけたので、
ラジオ始めてたんですけど、今回プレゼント企画をさせていただきたいと思っております。
すごいですね、この新刊のプレゼントって企画ってなかなか。
このエピソードの最後にキーワードをちょっと発表しますので、そのキーワードを入力していただいて、
あ、すいません、Googleホームを用意します。Googleホームを用意しまして、そこにこのエピソード最後まで聞いていただくと、
キーワードを我々の方から発表するので、それを入力していただければ、抽選で当たるような形にしたいと思っております。
期間はですね、2026年の2月9日月曜日の23時59分までの入力を期間とさせていただきたいと思います。
なので概要欄からですね、GoogleホームのURLを踏んでいただいて、開いていただいて応募していただけたらなと思います。
今日いろいろ話すので、多分読みたくなるんじゃないかなと思います。
最初に言っておくと、ちょっと悩んだんですけど、新品と今私が読んだ付箋本がありまして、それをちょっと選べるような形にしたいなと思います。
だから、抽選で当たった人がどっちを選んでいるかによって送る方を決めるので、そういう形で今回はやらせていただきたいなと思いますので、
ぜひ興味持った人は、この段階でまだ話はしてないんで、興味持ちにくいかもしれないですけど、ちょっと欲しいなという人がいたら、ぜひ応募していただければなと思います。
あとですね、ちょっと今時期はあれなんですけど、今年読書館に力を入れていこうと思ってまして、この本と偶然も読書館をやろうかなと思っています。
私、SNS見てて結構読んでる方多いイメージがあるんで、そしてこの本ですね、これから話しますけど、本が好きな人がめっちゃハマると思うんですよ。
今まで我々のこのポッドキャストで、キムチョープさんの作品ってかなり紹介してきているんですけど、SFだけど読みやすいとかエモいとか、
SFだけど入りやすい、ニューモーションのような作品ですよみたいな話とかよくしてたんですけれども、とはいえやっぱりSFだから自分に合わないなとかっていう方いらっしゃったのかもしれないんですけど、
この本はですね、キムチョープさんがですね、純粋に本が好きなんだなっていうのがわかる。一冊で。
あの本が好きな人だったらもう共感するポイントだらけなんですね。ここはぜひちょっと今日聞いていただいて読みたくなったら。
そしてもしかしたらこれ特書家やったら結構本の読み方とか自分の本の見つけ方とかの話に発展する気がしてるので、
この本をフックにみんなどう本を読んでるみたいな、どういうふうに本を見つけてるのみたいな話ができる気がするので、ちょっとそういう回を開いてもいいかなと。
本と偶然に出会うためにはみたいな。
そうですね、それもこの本の中で結構語られてましたもんね。あとは文章を書く人もすごく参考になると思いましたね。
キムチョープさんがSF作家なんですけど、この読むことと書くことっていうのがすごく結びついていて、紹介されてるんで。
なので本、読むのもそうですし、何かね、小説書くに限らず本の感想を書くとかですね、そういうのとか文章を書きたいっていう人にもすごくお勧めできる本になってると思いましたね。
これね、書くことに対するスタンスは結構ね、言い方あれだけど真面目だなっていう。すごい真面目なんだなっていうのが伝わってきますね。
本と読みながら書いてるというか、どう書こうかってね、やっぱりアクセントしたりするんですけど、その時にすごくそれが読書が助けになって進んでいく様子とか、そんなのもあって。
もちろん好きなんだろうけど、スタンスがすごい分かる。本とか書くことに対してのスタンスがすごい分かる本なんで、めちゃめちゃいい。あ、これあれか、エッセイって言ってなかったかな。エッセイですね。
そうですね。じゃあそんな感じで、ちょっと今回プレゼント企画ありつつですけど、入っていきましょうか。あれか、でもとはいえいつも通り著者紹介してますね。
もうなんか耳たこかもしれないですけど、キムチヨプさんは。じゃあちょっと著者紹介をさせていただきたいと思います。
1993年生まれ、ポファン工科大学科学科を卒業し、同大学院で政科学修士号を取得。在学中2017年、第2回韓国科学文学賞中短編部門にて、管内紛失で大賞。
私たちが光の速さで進めないなら、で、家作を受賞し、作家としての活動をスタート。短編集に、私たちが光の速さで進めないなら、この世界からは出てくけれど。
長編に、地球の派手な音質で、派遣者たち。小編に、惑星語書店。これは全て早川書房が出てますね。がありまして、2021年、キムウォニョンさんとの協調、ノンフェクションですね。
サイボーグになるが、岩波書店から出ていて、これが韓国出版文化賞を受賞しているというところですね。
キムチョイプさんといえば、よく韓国SFの最前線という形で紹介されることが多いんですけれども、私も一番最初に認識したのは、韓国の若いSF作家が、
面白い作品をたくさん書いているみたいな印象があったんですけれども、それからもう何年ですかね。結構時間が経って、多分本当に今、韓国SFの中心人物の一人としていらっしゃるんだろうなと思います。
そんなキムチョイプさんのエッセイを今回は紹介していきたいと思います。じゃあここからちょっとですね、半元ホームページとか引用しながら、少しこの本をまず紹介したいと思います。
世界が注目する作家、キムチョイプの初のエッセイ、待望の方訳。書きたい私を見つける読書の旅。
私をとびきり奇妙で輝かしい世界へと誘ってくれた。そんな偶然の瞬間を及ばずながらここに記していこうと思う。
というのがあるんですけど、あとですね、ちょっとこの表紙の裏にですね、ちょっと紹介もありまして、読むこと書くことの間で喜びと苦悩が交差する。
駆け出し作家のドタバタ生存期&混乱の読書記録というですね、結構キャッチーな言葉が並んだりしますね。
本と偶然という、まさになんか引かれるタイトルですね。じゃあちょっと具体的にいきたいと思います。
これエッセイなんですけど、3章構成になってまして、情報量が結構多くて、エッセイにしてはすごい読みごたえのある一冊だなっていうのが混ざりますね。
で、まず章の構成をちょっとお伝えしますね。まず1章がタイトルが世界を拡張するというタイトルになってます。
2章が読むことから書くことへ。3章が本のある日常というタイトルがついてるんですけど、
エッセイはですね、結構このキム・チョーピさんがどういう感じで知識を身につけていったりとか、自分の世界をどうやって広げていってるかということがですね、ちょっと書かれますね。
知識をこういうふうに吸収してるんだなっていうのがすごいわかる章です。
で、第2章でそれを要は書くことにどうやって変換してるんだっていう、創作へどういうふうに消化させていってるんだっていうあたりが語られますね。
で、最後の第3章では日常の空間の中でどういうふうに本と触れ合ってるか。
もうそもそも創作だったり、知識っていうのをどういうふうに自分の日常の中に置いてるかっていうのが少し語られる形になってますね。
っていうのが大きな構成になってます。
で、結構この構成、私は個人的にめちゃめちゃよかったというか、すごいスッと入ってくる構成で、これもすごく考えられて作られてるんだろうなと思いました。
たしかに。そうですね。いやなんか、3章のところでですね、金道夫さんが書いた短編の中で、
その読者の感想をもらって、自分が書きたかったのが、ユートピアそのものではなくて、ユートピアを築いていく人たちの話だったっていうのをですね、
ちょっと認識したっていう、そんなちょっと話があって、まさにそういうところだなと思いましたね。
やっぱりSFなので、宇宙のこととかを書かれるんですけども、やっぱり宇宙ってそんなユートピアを許さない、すごく冷酷な物理法則とかですね、
そんなのがあったりするんですけども、でもですね、すごい冷たい宇宙ではあるんですけど、その中でユートピアを夢見てというか、
そこへ続く道を想像したりするっていう、そこをすごい矛盾するところもあるんですけども、
そういう想像することこそ、小説の役割かもしれないとかですね。そんなことも書かれていて。
いや確かに、ただのSFだけではなくて、そこの人の姿勢というんですかね。そういうところは結構ね、感情が置くような作品が書かれてるんですけども、
そういうのはすごい分かりますよね。読んでいて。
その気づく過程とかもすごい良い。文章で書かれてるだけなんですけど、すごい良かったですよね。
そうですよね。とは、そうですよね。なんか本当、キム・チューブさんが読んできた本とか、あと小説の書き方とかもそうだし、
その辺の繋がりってすごく感じられるし、あと苦労とかもね、すごい書かれてましたね。
そうですね。小説書くその大変さ、特にノンフィクション。
そうね、ノンフィクションもます。
これは1章の最後で、サイボーグになるっていうノンフィクションを書いた時のすごい難しさとか、そんなのも。
その難しさを言語化してるのがすごいなと思ったの。ちゃんとね、書けてるっていうことがね、苦労もね。
ちゃんとこう、まあ少し時間が経って客観的に見れてるだろうけど、いやーでも大変だよな。
何度も書き直したってね。労力すごい相当だったよね、本当に。
この協調だったキム・ウォニョンさんに、結構キム・チューブさん憧れがあったのかな。
結構その人が書いてるものとか好きで、なんかサイン会かな、行ったりとかしたとかっていうくだりもあるんですけど、
だからね、その人とね、一緒に本が書けるってことで、もうやりますっていうのを、なんか行ったはいいもののみたいな。
そうですね。だからね、もともとノンフィクションはいつかやってみたかったっていうのもね、割れていて。
けれども、やっぱその決断でね、結構自分を苦しめてしまっている、大変なところに追いやってしまっているっていうことはあるんだろうけど、
でもやっぱりやりたい、やらなきゃみたいな、そういうのもすごい伝わってくる文章だったので。
これはなんかプレッシャーのある仕事を引き受ける時の心構えにすごい似てて、すごい共感すると思うんだよな、こういう時。
ノンフィクションって間違いが許されない世界でもあって、そこをどう乗り越えたかみたいなところもあって、
やっぱりなんかその、自分が調べて書いたことが本当に正しいのかどうかとかって、自信がなかったらやっぱり出せないんですけど、
そこで周りの詳しい人に話を聞いたりして、何とか前に進むことができたっていう話とかもあって、
そういうのも自分ごとで考えたらプレッシャーすごそうやなって本当に。
そうだよね。
しみきりもある中でっていう。
本当ですよね。
あとそれとですね、この本でちょっと特徴的だったのが、科学賞への言及ですね。
キム・チョープさんが理系の方で研究者をされていて、大学院までそうですね。
その後、大学卒業したらSF作家もされてるんですけども、ずっと科学書が好きで、そこの編歴っていうのも結構この本の中で語られてるんですよね。
だから読書の好みも科学賞だし、なんか本の最後に紹介された本のリストがあるんですけども、割合、結構な割合理系の本が入っていて。
確かに。
すごいよね。
そうですね。本当にもう知らない本ばっかりっていう感じなんですけども、こういったのも知れるとすごく面白いんですよね。
そういう科学書を読むことで、それがSFの創作に繋がっていく、そういう過程をね、書かれていたりするんで。
結構これは貴重なリストですよね。
そうですね。
なんか科学書に関すると本当に読んでるなっていう感じがするし、やっぱ自分に合う本を見つけて、読んでいく力がすごいある人なんだなって思いましたね。
そうですね。
間違いなくね、作品に生きてはいるし、好きなんだと思うんですけど単純に。SFと科学書が。
この本はですね、かなり本好きが共感する本だなと思ってまして。
読むとですね、キムチオプスさんが本が好きなんだなってめちゃくちゃわかるんですね。
本に対する姿勢とか向き合い方みたいなのとか、出会い方なんかのこともちょっと書かれていまして。
でもおそらく本っていうものを通して得てるものっていうのは、キムチオプスさんの中で明確にあって、やっぱ世界を広げるってことなんだろうなと思うんですね。
だからもしかしたら本じゃなくても、世界が広がるものであればいいのかもしれないんですけれども、でもそれでもやっぱり本だから出会えるみたいな。
偶然の出会いがあるみたいな。
例えば小さな書店に行って、隣の棚に目をやると全く違うジャンルのものがずらっと並んでるみたいな。
またその隣を見るとまた違うジャンルがずらっと並んでるみたいな。
大きい本屋に行くとコーナーができちゃってて、自分が小説を探しに行ったらもう小説のコーナーしかいないけど、
小さい本屋だと隣に小説じゃないけど気になる本があるみたいな、そういう偶然の出会いが見せているようなことが書かれてたんですけど、
そのスタンスすごいわかるし、やっぱ本屋に行くことによって偶然の出会いってすごいあるなって私も思いますし、
そうやって出会った本がやっぱり自分の救ってくれたり助けてくれたりするってこともすごい書かれていて、
いやすごい良い内容だなって思ったんですけど、こういうのって本好きな人は多分共感すると思うんですよね。
他も全然すごいあって、これ基本的に共感の嵐の本かなと思ってまして、すごい本好きはめちゃくちゃ共感すると思いますね。
そうですね。あと僕も最初のように言いましたけど、書く人に向けても共感できる内容になってるかなと思うんで、書評を書く時の葛藤とかですね。
キム・チョープさんが書評を書く自信がないと言われていて、そもそも書評って何なんだろうかっていうそこの定義をするところにちょっと葛藤を持たれていたりとかですね。
あと書く環境のこだわりがすごいんですけど、仕事部屋というかどういう環境で小説を書くかとか、その辺のこだわりっていうのも3章ですごい語られてるんですけど、
本当に書く人もすごい、文章を書いてる人も面白いし、共感できると思いますね。
共感で言うとですね、物を書く人の参考にもめっちゃなると思うし、評論の話も入ったりするんで評論を書く人も多分、
てかなんか文章を書く人に関してはすごい参考になると思うんですけど、個人的にはめっちゃ共感したのが、119ページの第2章かのとこなんですけど、
小説を書くことについて書かれていて、この時まだあれですね、デビュー前かな、なんかサークルみたいなのを作って小説を書いていた時なんですけど、
119ページの半ばぐらいに、何やともあれかなり真剣に小説作に取り組んだ、まるでそれが自分のもう一つの職業でもあるかのように、
ただの趣味なのにそれ以上の大切な意味があるかのようにみたいな文章があるんですけど、
これなんかすげえ分かるなと思って、このポッドキャストも趣味だけど、すごい力を入れて三重さんと今作ってる気はするんですけど、
今回300回みたいな話もあったけど、三重さんは三重さんですごいずっとやってきてて、台本を書くのがすげえ上手くなってるなってすごい感じるんですけど、
あらすじまとめるの上手くなってるなとか思うんですけど、私は私で変なところにやっぱりこだわり始めちゃって、
最初の時から比べると音声編集とか誰に何を言われるわけでもないのに、ずっとそれに対してちょっとこだわりを持ち続けてしまって、
たぶん三重さんとか最初、なんかそんな力入れなくてもみたいなことを言ってたような気がするんだけれども、
まあそんなことよりもなんかやっぱり、なんかやってるうちに熱量が入っちゃうこと、別に誰に求められてるわけでもないのにあると思うんですよね。
ああ確かに、そこのベクトルはなんかその人の発声とか出てますよね、なんか。
誰しもそういうものがあるんじゃないかと思うんですよね。人に言われてないのに、このことを突き詰めてやってしまうとか、突き詰めたくなってしまうとか。
それがキムチュープさんにとっては小説だったんだなっていう。
ああそうですね、そこは。なんかあれですよね、大学院生活で研究がねめっちゃ忙しかったりとかしてる時ですよね。
忙しい時ほど頑張っちゃうってね、それってもうなんかその人にとってすごく必要なことだったりするわけじゃないですか。
バランス取るためにとか、それを考えるとやっぱりめっちゃいいなってちょっと思いましたね。
だからこれ、そういう意味でもなんかすごい小説とか読書とかっていうものだけじゃなくて、
そこの生き方みたいなものをすごくキムチュープさんのこの本から感じることができると思うんで。
まあもちろんこれ多分ね本が好きな人が読むと思うんですよ。
なんか本が好きじゃない人がたどり着くのはなかなか難しい本だなとは思うんですけど。
でもそういう人たちの中でも、なんかこの本っていうだけじゃなくて、自分が生活の中で大事にしていることとかを考えさせられる本でもあるかなってちょっと思いましたね。
すごくいいですね今の。確かに。
キムチュープさんはでもね、もうちょっと話しちゃうと、キムチュープさんすごいなって思うのは、
たぶんすごい真面目で真剣に取り組んでしまうタイプの方なんだなっていうのはこの本を読んで改めて感じたんですけど、
たぶんその努力の量がたぶん全然、ちょっとこの後ストーリーというかこの本の構成のところでもう少しちょっと話したいんですけど、
やっぱ違うなっていうのはちょっと思いましたね。人とは努力の量がたぶん、で努力してるつもりもたぶんないんだと思うんですよね。
まあ頑張ってるっていう感覚はあるのかもしれないけど、なんか努力っていう感じではないような気はしていて、そこはすごいなってちょっと思いましたね。
うん、確かに。本当好きだからとか、なんかそれがもう迫ってるからとにかくやるみたいな。
そんなの感じますね。
じゃあちょっとそんなところで、ちょっと各章ちょっともうちょっとどんな話かちょっとお話ししていきたいなと思います。
1章は世界を拡張するというところで、割とこの彼女の読書歴と執筆歴かっていうのがちょっとこう重なっていくようなエッセイが入っていて、
さっきも言ったんですけどノンフィクションですね。
サイボーグになるという、キム・オニオンさんとの協調を書くときの苦労なんかは描かれてきます。
で、この中で私は感じたのは、ちょっとその第2章の読むことから書くことへもちょっと含まれてるんですけど、
この人ってやっぱこう知識とかその外的なもの、外にあるものを観察したり触れたりすることによって書く動機が生まれる人なんだなっていうことをすごく思って。
だからやっぱりSF作家っていうのが合ってるんだろうなと思うんですけど、
多分ちょっとこれは全てが全てじゃないと思うんですけど、純文学を書かれてる方ってやっぱ内面からのこのなんていうのが、
自分の中に潜って潜って見つけていくみたいな人って結構いると思うんですよ。
じゃなくて、その自分の中に潜るっていうことをあんまりしなくて、もう外にあるものに目を向けていくみたいな。
やっぱそれだからこそ、あのすごい眼差しがすごく優しかったりとか、
この周辺のものとかに目を向けてそれを拾い上げるような小説を書ける人なんだなと思ったんですね。
で、これってやっぱり作家になりたいって人多いと思うんですよ。小説書きたいとか。
まあ別に作家にならなくてもいいかもしれないです。もう小説書きたいみたいな。
でもなんか自分が書いてるものってどうなんだろうって思った時に、
なんかこれはこれで1個のキムチオヨプさんの方法っていうのはすごく正解だなって。
それはもちろん特性とか努力とかあると思うんですけど、
でも外にたくさん目を向けることで書くことができるタイプの人もいるんだなってことを知るだけで、
たぶん全然なんか小説を書くっていうスタンスに幅が出ると思うんですね。
書きたいって思ってる人がいたら。
そういう意味でもね、この本を読んで小説が書きたい人が読むとだいぶ刺激を受けるんじゃないかなって思いました。
うん、確かに。
キムチオヨプさんの場合はSFを書く時にやっぱり科学性がすごく結びついていてっていうのがあって、
なんかその白紙状態で自由に書いてくださいよってなると中心となるキーワードが定まらないんですけど、
科学性を読んでるとある種の制約をそれが与えてくれて、キーワードみたいなものを与えてくれて、
今回はこれを書こうみたいなんですね。
そういうふうにつながっていくっていうので。
それでテーマが決まってて。テーマの決め方も面白い話があったんですけど。
それはまたちょっと長くなっちゃうからね。
そうですね。あとね、この第一章で面白いなと思ったのは、なんかその小説をこのSFを書かれる人って本当に膨大な知識とかがあって、
もう全てを仕入れてから書いてるんじゃないかって思われるかもしれないですけど、キムチオヨプさんの場合は結構そのぼんやりした状態で書き始めて、
でなんか書きながら、小説書きながらその小説の世界のことを知っていくみたいなんですね。
そういうスタイルですよね。そうですね。
僕もなんか小川さとしさんの演語化するための小説志向を読んでいて、やっぱり小川さとしさんはプロットなしで書き始めるんですけど、
で書いていって、自分が書いてきたことが後に伏線となるですね。
そういうふうに回収していったりして、なんていうかすごい面白い話を作られていくんですけども、
なんかちょっとそこと通じるところがあるなと思いましたね。
なんか小説を書きながら、小説を作っていくみたいな。
ちょっと先進みますか。2章はですね、読むことから書くことなんですけれども、
読むことがですね、キムチオヨプさんにとってどういうふうに書くことにつながってるのかを、結構ですね、公開してくれてる章というかなんですけど、
結構前半はですね、茶宝書というか小説の書き方みたいな本結構たくさん出てると思うんですよ。
私も昔読んだことあるんですけど、まさに出てきた本読んだことある本があったんですけど、
キムチオヨプさんも結構そういう本を読み漁っていて、読むのがすごい好きですごい読んでたんですけど、
実際にはそれってなんか役に立つのかどうなのかみたいな、なんかちょっと自分のスタイルと違うじゃんみたいなことはやっぱり多々あった。
けれども、ある時、そういうのは無意識の中に全部落ちていて、自分に合ったものを使っているってことに気づくみたいな。
そうした時に、この本が結構いいみたいなのがあったら、それを机の上に置いておくとか、
別に読むわけじゃないんですけど、何か買った時に見返せるようにしておくみたいなこととかが書かれていて、すごい面白いなって思ったり、
あとはですね、SF小説のこととかもすごい書いてあって、自分の好きなSF作品とかが結構書かれていて、
こういうのに影響を受けたんだなとか、ちょっとわかる章があって、
そして、なかなか苦い思い出だと思うんですけど、書評ですね。書評について書評をやってた時期があって、
それは新聞連載だったんですけど、それについての苦労とか、ちょっと苦労歴史みたいなことも出てくるんですけど、
とかも入っていたりして、この辺りはすごいスタンスが違うものに対していろいろあって、すごい面白いなって思いましたね。
そうですよね。面白いですね。キム・チョップさんが創作法での作法書ですね。作法書の中で個人的に役立ったものいくつか紹介されていて、
それは編集者視点の観点で書かれている本とか、あと短編を書くときの楽しさを教えてくれる本とか、いろいろあるんですね。
辞典とかもあれば、SFに焦点を当てた創作論の話とか、SF作家のエッセイとか、面白いのはこの類語辞典というですね。
フィルムアート社から日本で出てるんですけども、ラジオでもゲストに出ていただいたことがある。
ニッター・キョウコさんが翻訳されているシリーズですね。感情類語辞典とかですね、トラウマ類語辞典とか、いろんなシリーズがあるんですけど、
それの使い方がすごい面白くて、キム・チョープさんがその類語辞典を使うタイミングっていうのが、物語を練る前じゃなくて、
ある程度構想を終えた時点で、人物の性格や過去、空間描写の細部事項が必要なときに、そういう類語辞典を開いて参考にするのがいいと言われていて、
そういうタイミングの時に使うのかと。そういうある程度構想とかできて、じゃあ具体的にどういうふうに書こうかなってした時に、
中途半端なキャラ造形になっているなとかっていう時とかに、そのキャラの性格とか、そういうのをページを開いて、
バルー語辞典なんでね、同じ性格のキャラクターがどういうふうに今まで文学で登場していたかとかですね。
そういうふうに使っているんだっていうね。この辺とかすごい面白かったですね。
類語辞典の使い方は確かに、正しい使い方な気もするよね。逆にとか。
そうですね。結構ピンポイントでこのタイミングで使うんだって言っていて、すごいと思います。
あとなんか面白いなと思ったのは、これは創作論っていうのかな。
ふう書く時、キミチョープさんは書庫を書いている時の意識と無意識の作用割合っていうのが3対7ぐらいって言われていて、
書庫なんで本当最初の何か浮かんだ時に、まず書き出してみるっていう時に、無意識の割合が7ぐらいと。
意識している割合が3ぐらいと。そこからやっぱり修正していくんですね。書き直したり、ちょっといろいろ組み替えたりっていう時の、
修正する時の意識と無意識の割合は8対2ぐらいで。結構意識が8になってるっていうですね。
こういうふうに切り替えてやってるんだっていうところとか、面白かったですし。
あとはなんかね、このSFを初めて書く人がよく陥りがちな間違いみたいなところで、アイデア一つで勝負しようとすると。
やっぱりSFってもう本当、いろんなアイデアが今までずっと出てきてるんで、それ一本やったらやっぱ厳しくて。
なんでいくつかのアイデアを組み合わせたりして作品を作ったりとか。
これはあれか。キム・チョープさんが参考にした作法書の中に書かれていた言葉。
キム・チョープさんのお気に入りの言葉ということで。
小説家として真の成功を収められる方法はただ一つ。それがいかに小さなものであれ、自分にしか満たせない隙間を見つけること。
っていう言葉があって。自分のポジションをどんな小さい隙間であってもいいし、見つけるっていう。
これが作家としてのどういうふうにされているのかっていう。
製造戦略的なね。
面白かったところですね。
あとあれですよね。このSFを書くっていうところにやっぱりこの第2章結構フォーカスが当たっていて。
本当SF小説がそもそもなんでキム・チョープさん好きなのかっていう。そんなエピソードもありますし。
あと面白いのが、やっぱり作家なんで本を読むときどうしてもその作家視点の読み方になってしまうんですよね。
不純な読書というふうに表現されているんですけど。
これってやっぱり仕事のために本を読むとかですね。
そこに対して葛藤もたれている方って結構多いんじゃないかなと思うんですけど。
第3章が本のある日常なんですが、ここは一章一章とちょっとだけ毛色が変わってきて、
最初に文房具の話から入って、環境をどういうふうにしているかとか生活習慣とか、
実際それがね、創作にどういう影響を与えているのかまでちょっと話は及んでいくんですけれども、
まあでも本当、作家として精神的な孤独化っていうのがどれだけ重要かっていうことに、
キム・チョウヨさんの中では重要だってことに気づいて、それをどうやって守っていくかみたいなことが書かれていて、
すごいこれもね、本当生存戦略と言ってしまえばそれまでなのかもしれないですけど、
自分が働きやすい、動きやすい、力を吐きやすい状況を整えていくっていうのは、
めちゃくちゃ人間として重要だなって、生きていく上で重要だなと思うので、
そのあたりもね、多分共感する人が多いんじゃないかなって思いますね。
そうですね。結構ね、引っ越ししたり、引っ越ししたけど結局元戻ったりとか、
この辺の行ったり来たりのね、作業環境を整える話とか面白かったですね。
すごい面白い本だ、面白い章ですよね。
僕好きなのは、キム・チョウヨさんが小さな本屋さんとかも好きな方なんですけども、
そこの良さをこういう風に語っていて、小さな本屋を訪れるようになって感じたのは、
そこにそんな風に長居するほど大きなコーナーがないということだっていうですね。
大型書店と違いみたいなところで、大きなコーナーがないから小説と史集のある棚から数歩離れたところに社会科学書があり、
また数歩進むと建築やデザインの童話があると。
大きな書店だと近寄りもしなかった分野に腕を伸ばすだけで、小さな本屋さんだといろんな本に触れられるっていうですね。
最初は小説しか読まないと思っていくんですけど、やっぱだんだんそういう気持ちがなくなってきて、
自分の知らない面白い社会がすぐ近くにあるんじゃないかって、あれもこれも気になるっていうですね。
そういう本との偶然の出会いみたいなところで、この小さな本屋さんの良さっていうのを語られていて、これはいいなって思いましたね。
自分もでも確かにそうかもってちょっと思ったりしますし、やっぱり小さな本屋さん、独立系本屋さんとか行った時って、
やっぱりそこに置かれている本にすごく個性が出ていると思っていて、
って思うとですね、結構棚のいろんなところに目を向けたりするようになって、こういう本もあるんだってそれで知ったりするんで、
それがすごくうまく、なんていうか的確にすごく表現されていて、このところの文章とかもすごい好きでしたね。
そうですよね。その偶然の出会いみたいなのが生まれる場所っていうのを大切にしてるんだなってすごい思い。
あとこの3章では、やっぱりこの作業環境へのこだわりみたいなところがかなり強く書かれているんですけど、
面白いんですよね。何か始める時、キミチョップさんって結構究極の道具を探すことに夢中になるタイプで、
紙に文章を書くんだったら、まずじゃあノートとペン、究極のペン何か、究極のノート何かみたいな、そこからこだわるっていうので、
作業そのものより、作業のための道具を探すことの方に熱が入るタイプで、キーボード選びとかもね、
まあそうで、トゥードゥリストとかね、何を使うかとかっていう、この辺はやっぱりなんかちょっとその研究者技術なところが、
やっぱり出てるなと、何かそういうのがあるのかなって思いましたし、
本当に面白いのが、これちょっと第1章97ページにさらっと書かれてたんですけど、
まあとあるこの資料を見つけた時に、作業日誌にこう記したって書かれていて、よしそろそろ書けそうな気がするっていうですね、
この時ちょっと思ったんですが、キムチョーフさんこの、もう作家なんですけど、作業日誌をつけてるんだっていうのをですね、
ああ、確かに。
なんか本当に仕事してる人みたいな。
こういう資料なのか、確かに。
これはものすごいやっぱり研究者生活の時に身についたね。
そうだろうね。
なんかそういうスタイルかもしれないですけど、仕事環境とか道具へのこだわりもそうだし、
この仕事への取り組む時のスタイルっていうか、毎日作業日誌をつけるとかですね、そういうのもされてるんだろうなと思ってですね。
なんか本当どういうふうに1日小説、もうこの作家として活動されてるのかなっていうところの、ちょっとしたですね、なんかイメージが見えてくるような。
なんかそんな、まあそれはもうこの本通してるんですけど。
確かに作業日誌か。
そうそうそう。
面白いね。
で、作家さんでも作業日誌を書くんだっていうね。
でもこの本読んで結構なんかいろんなことがさ、割と結構多分思い出しながら書いてるはずだと思うんだけど、
当時のことは結構詳細にまでお読んで書かれてることが多かったんで、なんかやっぱ結構記録されてるんでしょうね。
いろんなことをね。
やっぱ読んでてそうですね。
なんかその作家になってからも、なんかその前の研究者の時の取り組み方というか。
確かに確かに。
やっぱそこはだいぶ踏まえて作家もされてるかもってちょっとね、思ったりもしましたね。
確かに。
でもやっぱ記録って大事ですね。
そうですね。
もしかしたらちょっとどういう記録のもとに、どういう記録を通ってるのかわかんないけどね。
じゃあちょっとこのあたりで締めていきたいなと思います。
これやっぱりすごいね、やっぱキム・チョルプさんっていう人がわかる一冊だし、
イメージなんだけどそこまで自己開示してる感じはないなって思ってたんだけど、
でも改めて見るとすごいキム・チョルプさんの感覚が伝わってくる一冊だったなと思って。
まあ創作に対するスタンスもそうだし、生き方だよね。
この生き方は参考になる人には参考になる気がしましたね。
なんかめちゃくちゃちょっとサイドになっちゃうけど、本が好きな人以外には届かない気はするんだけれども、
本が好きでない人が読んでも絶対この生き方は参考になるってちょっと思いましたね。
さて、じゃあそんなところで終えていきたいんですが、冒頭のプレゼントがあったので、
プレゼント企画がありますのでキーワードをここで発表しましょうか。
これはちょっと三枝さんの方からご推薦ということでいただいた言葉がありまして、
どうする?三枝さんからいく?これじゃあ。
そうですね。この本の42ページに入っている言葉なんですけど、
キムチョーブさんの最愛の一冊である、
先延ばしする人ほどうまくいく。大事なことほど後回しの隠れた功用。
という本があるんですけども、その本に入っている言葉ですね。
大事なことほど後回し。これがキーワードになります。
大事なことほど後回し。
大事なことほど後回しですね。
入力する際はひらがなでも漢字でもどちらでも大丈夫ですので。
大事なことほど後回しっていう言葉が分かれば大丈夫ですね。
はい。じゃあみなさんちょっとふるってご応募いただいていければと思います。
ちょっと読書会なんかも企画するんで、ぜひそちらも参加していただけるとありがたいです。
そんな感じで今回は終えていきますが、キムチョーブさんやっぱ面白かったですね。
やっぱりエッセイもいいですね。
ちょっと私サイボーグになる読んでないんで、持ってるんですけど。
ちょっと読みたくなりました。みえさん読んでましたよね。
そう昔読んだんで、もう一回なんか読みたくなりましたね。
小説もそうですね。
小説も読み返したくなったな。
そうですね。
これを知った上ではだいぶ視点が変わる気がする。
本当に。
じゃあそのわけでちょっと次回予告して終わっていきたいと思います。
次回は番外編一つ挟まさせていただきたいと思っています。
どんな話をするかは配信されてからのお楽しみということで、お楽しみにしてください。
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ではまた来週。
ありがとうございました。