コンスタンチ・ノーブルで開校する少年と少女 図書館で交差する二人の男の運命
宇宙船の中で残される少女 彼らを繋ぐのはある物語だった
前回に引き続き、アンソニー・ドーアの最新長編 天空の都の物語を紹介します。
どうもみなさんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。
この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人が緩くトークするポッドキャストです。
パーソナリティは私、ダイチとミエの二人でお送りします。文学のプロではない二人ですが、お互いに好きな作品を時にはつく、時には愉快にそれぞれの視点で紹介していく番組です。
今回紹介するのは、アンソニー・ドーアの天空の都の物語の後編になります。
藤井ヒカルさん役で、早川諸坊から2025年に出ている本ですね。
はい、前回ですね、だいぶ大枠の話をさせてもらったので、ぜひですね、前回から続けて聞いていただければなと思います。
今回はちょっとネタバレをありながらも、ちょっと確信の部分はね、ちょっと触れられないところがあるので、そこはちょっと伏せながら、内容についていろいろ話していきながら、
ちょっとここが良かったみたいな話を最後できたらなぁと思っております。じゃあ早速なんですが、行っちゃいますか。
もう行ってしまいましょうか。前回前編聞いて、やっぱこの天空の都の物語の作品紹介のあらすじ読むとすごい面白そう。
3つの時代またがって、一体どういう話なんだろうと。っていうのが前編ではあまり語られなかったので、後編でいよいよそのですね、
内容の部分ですね。どういうストーリーなのかっていうところを今から言っていこうと思います。
で、大枠はちょっと前編で話したので、その3つの時代、過去、現在、未来っていうのがあって、主役が5人いると。
過去だとアンナとオメール。現代だとゼノンとシーマー。未来だとコンスタンス。それぞれのですね、ちょっと5人のストーリー増えていこうと思うんですけども、
まずはちょっと過去のアンナオメールの章ですね。ちょっとそこから行こうと思います。時代としては1452年、
1453年というコンスタンティノープル、観楽、前年から観楽にかけてというですね、その辺りの時代になってくるんですけども、
まずは当時、ビザンス帝国ですね、の都市であったコンスタンティノープルというところで、アンナはアネマリアと2人で生活していて、
ちょっと貧しい生活なんですけど、張り仕事をして、なんとか生きていたというですね、そんな少女、まだ少女なんですけども、結構この
張り仕事をしている職場の親方がですね、なんていうか、王兵というか、もうね、ちょっと怖い人で、結構ね、むきつく言ってくるんですよね。
暴力を振りますし、しかもアンナはね、ちょっとそういう張り仕事が苦手っていうのもあって、それ一生やっていかないといけないのっていうのはね、結構もともと
疑問には思っていたんですね。ただある時ですね、ちょっとその町を歩いている時に、とある老人に出会うことになります。
リキニュースというですね、人なんですけども、この人が古代ギリシャ語ができる人で、たまたまですね、アンナがちょっとお酒を持っていて、ちょっとそれと引き換えに、
リキニュースにお酒をあげるから、ちょっと文字を古代ギリシャ語を教えてもらうというですね、それになっていて、
リキニュースとしてはね、そんな子供に教えてもそんな分かるわけないんだろうと思っていたら、アンナがですね、文字に興味を持ってリキニュース、予想に反して覚えていくんですね、言葉を。
で、そうやってアンナがね、どんどんと吸収していって、で、ある時ですね、このリキニュースがもう老人なので、ちょっと死が近いという時にはですね、
ちょっと文字が書かれた神というのを託されるようになったりします。そうやってアンナは言葉を覚えていったんですけども、ただですね、アンナが結構この職場からお酒とかですね、
なんか物を盗んでリキニュースに渡してたんですけど、それがですね、お姉さんのマリアが盗んでたんじゃないかってですね、ちょっと親方に勘違いされて、それでマリアがちょっとね、
暴行されてしまうんですね。思いっきりもう殴られて。で、その後遺症でちょっとマリアが目が見えなくなってしまうということがあって、で、ちょっとそのマリアの目を治すために治療費を稼がないといけないというので、ちょっとアンナがですね、
ニワトリを盗もうとするんですね。そしたらですね、最初は上手くいっちゃうんですけど、途中からですね、ちょっともう犯行現場で見つかってしまって。で、見つけた相手がヒメリウスっていう少年で、このヒメリウスがアンナが盗みをしてるのを見つけて声をかけるんですね。
ちょっと自分と一緒に泥棒やろうよという。まあそんな感じで。そうそうそう。ということで、この2人が修道院、廃墟になっている修道院に盗みに入ろうというですね。
それでちょっと計画をするようになって。で、そこでまあね、財宝をほんと探しに行くんですけど、ちょっとその財宝みたいなものは見つからなかったんですけど、すごい古い洋筆紙ですね。
筋の皮で作られた紙を見つけて、まあそこには古代ギリシャ語みたいなものがね、書かれていて。それをなんかイタリア人がやっている商人ですかね。イタリア人の商人のところに持っていくと、すごいそのイタリアの皇帝が古代の文書っていうのを集めていて、銀貨と交換してもらってですね、お金にすることができたと。
で、あんなのお姉さんのマリアが目を直さないといけないっていうので、まあこれでちょっとお金ができたんで治療しに行くんですけど、当時の医療っていうのかな。なんかそれが修道院で行われているんですけど、なんか変なんですよ。変っていうか、もうほとんど祈りと薬と、当時では薬だったんですけど、それが水に溶かした水銀を飲むっていうですね、すごい危険なことをしていて。
それで飲むとですね、一時的に一瞬目は見えたようになるんですけど、ただその後マリアがどんどん体調悪化していくんですね。やっぱ悪化していくとやっぱりお金を払って水で溶かした水銀を飲ませるっていうですね、薬みたいなもんで。っていうのをやって、さらに悪化していくって、すごい悪循環になっていくんですけど、そうやってちょっとマリアがどんどん弱っていくと。
で、アンナの方は、修道院でまた盗みに行ったりして、ある時、図書館みたいなところ、図書室みたいなところで、天空の都の物語の写本っていうのを見つけて、そこの物語に夢中になっていくっていうですね、そんな経緯があります。
で、そこでですね、いよいよ1453年、5月なんですけども、コンスタンティナポルにオスマン帝国の軍が攻め行ってきて、コンスタンティナポル陥落を迎えるっていうですね、死に入っていくというのがちょっとアンナの話で。
次、オメールですね。オメールはブルガリアの本当山の中で生まれて、前編で話したんですけど、ちょっと口のところに叫びがあって、すごい不吉な赤ん坊として、なかなか村で一緒に生活していくっていうのはもうできない状況で。
で、なんで一家で、本当はもう山奥に引っ越して住むようになって、牛を育てていくんですけど、双子の牛ですね。二頭のすごい巨大な牛っていうのがね、生まれて、月は狩りと木。これ英語だとムーンライトと釣りになるんですけども、名付けられたその二頭の牛はすごいオメールが可愛がって大事に育てていきます。
で、ある時ですね、オスマン帝国の一行がその山を通って行ったりして、その軍に徴兵されてしまうんですね。で、おじいさんもね、オメールにも行ってこいというので、オメールがその二頭の牛とともにオスマン帝国の軍に入って、コンスタンティノープルを攻め入る、その軍に参加するわけになります。
で、オメールとか牛たちっていうのは大砲などを積んだ武器を運ぶ、そういうことをしていて。ただですね、そもそもなんでそんな戦争なんてしてるのかというかですね、あと厳しいこの行軍なんですね、すごい重たい武器を運んだりしているんで、牛とかもですね、本当にかなり過酷な威動を強いられるんで、やっぱり死んでいく牛もあって。
で、死んだらすぐ食糧にされてしまうんですけど、というのをですね、あちこちでオメールが見てですね、この牛の命をかなり軽視しているような軍でもあって、そういったところで軍に対してオメールっていうのはちょっと不信感も持ってるし、戦争をする意義みたいなところ、そこも全然持ってていないと。
そんな中ですね、戦期453年5月にコンスタンティナオプリンに到着すると。で、そこでアンナとオメールっていう2人は出会うんですけども、その後どうなるのかっていうところはですね、ちょっとここはもう核心に入っていくんじゃないかとストップしようと思います。
これは、過去のこの話は結構全ての見えない光。ヴェルナーとマリーという男の子と女の子のこのね、辿った運命とかなり近いものを感じるんですけど、ただやっぱり違うところもかなりあって、そこはぜひですね、全ての見えない光、読んでる人もですね、この過去編読んで、近いなーって思いつつ、でも全然ここが違うんやっていうですね、それも感じてもらえたらなと思いますね。
そうですね。オメールのね、この牛へのね、なんていうか、思いみたいのはね、結構ね迫ってきますね。
そうですよね。
この月明かりと木という2頭の牛を彼は連れてるんですけど、その2頭がね、結構なんか割と私は結構最後の方もグッときちゃったんですけど、ちょっとなかなかこう全部言えないからなんですけど、結構このオメールはすごいラスト、すごいこの積み重なじった後のところはかなりグッときましたね。
で、もちろんこの天空の都の物語が過去でどういう形で現代に残されていくのかっていうのもちゃんと描かれるので、そこも結構良くて。
そうですね。このアンナオメールの話で、アンナがやっぱり言葉を覚えて、この天空の都の物語の写本を手に入れてっていうのはわかるんですけど、オメールがそれにどう絡んでいくのかっていうのが、読んでて全然イメージできなかったんですよ。
これはもう言わないですけど、オメールがまさかそんな関わり方をして、アンナが持ってた写本っていうのが、結論で言うと本当に現代にアンナの写本っていうのは繋がっていくんですけど、そういう繋がり方してオメールそう関わるんだっていうですね。これはもう本当に全く予想できなかったです。
いいですよね。アンナの物語で言うと結構登場人物がアンナの側に多いんですけど、マリアという姉との関係が結構あって、水銀飲んだらそれはどんどん弱っていくよなっていうのはもちろんあるんですけど、マリアがいて、そしてそのアンナがいて、そして今まさに包囲されているコンスタンディノブルがあってっていう、結構緊迫したシーンが結構連続するところもあって、
ここはちょっとほんと全てを見えない光の緊迫感を思い出すところでしたね。
この職場のお館とか偉い人からどんどんいなくなっていくんですよね。
下の人にはもうそのまま仕事を続けなさいって言って、自分たちはもういなくなってしまって、それで置いてくぼりにされていくっていう。
ちなみにやっぱりアンナのところとかでも、個人的に好きだったのはやっぱりアンナが言葉を覚えていくときですね。
このエリキニュースっていう老人に出会って、この老人がすごい良いこと言うんですよね。
なんかその言葉の中で、アンチ書っていう言葉があったらこう言うんですよね。
その言葉は知っているか。休む場所のことだ。一つの文章は。一冊の本は。かつて生きた人々の記憶が休む場所だ。
それによって魂が旅立った後も記憶はとどまっていられるとかですね。
なかなかおおっと思うようなセリフが、エリキニュースがですね。いくつか言ってるところがあって。
この僕はいいよね。ある本が世界からなくなるとき記憶は二度目の死を迎えるとか、本も死ぬって話とかね。
なんか物語自体のすごいテーマでもあるよね。本が、物語が死ぬか生きるかっていう。
そうですね。なんかそういう名言を残す人で。次がですね、現代のパートですね。
それがまあ2020年アイダホ州レイクポートという土地の公共都市館。レイクポート公共都市館を中心に描かれるんですけど。
まずゼノンという人物。ゼノンとシーマーがいるんですけど。ゼノンという人物のショーは86歳の老人なんですね。ゼノンという人が。
もうかなりいい歳で。その図書館の2階の自動コーナーで、その日5人の子供たちと舞台のリハーサルをしていて。
で本番は翌日に控えてるんですけど、天空の都の物語を円目にして舞台ショーと。
で、ここではまずはこの天空の都の物語の舞台をゼノンと子供たちは何でしようとしていたのかというですね、そこの謎と、
あとシーマーが自分がよく通っていた証券で、なんでそんなテロ行為をしようとしたのかという謎をですね、
呼んでいるとそこはすごく残るんですけど、過去に遡ってこの話が語られていくので、その過去からね、呼んでいくと謎が明らかになっていくというところですね。
ちょっと過去、少しだけ触れるとですね、このゼノンは1952年に朝鮮戦争に参加していて、その時はもう本当捕虜になってですね、
かなり厳しい、本当死にそうな日を過ごしてたんですけど、同じくですね、この捕虜の中にレックスというイギリス軍の人がいて、その2人が一騎統合するんですね。
レックスというのが古代学者っていうんですかね、なんかその古代ギリシャ語とかを扱える人で、でゼノンもですね、ちょっとあの言葉に興味を持っていたんで。
レックスが箱みたいなものに書いていたギリシャ語を見て、これってもしかしたらこういうこの言葉じゃないの、みたいな声をかけてね、2人がだんだんね、一騎統合していって。
でゼノンはレックスからですね、ギリシャ語、古代ギリシャ語を学んでいって、でそれがですね、本当にすごい捕虜生活の中で、本当に唯一の生きる糧になっていたと。
レックスもそうですね、ゼノンに教えるっていうのがですね、本当に希望になっていって、いやがてなんですけど、レックスはですね、脱走してしまって、もう突然姿を消してしまって、で朝鮮戦争も終わって、
そしたら今度ゼノンはもう捕虜からですね、ちょっと解放されてアメリカに帰ることになるんですけど、アメリカに戻ったゼノンはレックスを見つけるためにですね、もうイギリスの官芸学者にも手紙を書きまくると。
すると1970年にレックスから返事が来るというですね、52年に出会って70年に返事が来るという、すごい展開を迎えるんですけど、これがですね、天空の都の物語の演劇とですね、ちょっと
つながってくるっていう、つながってくる前段階になってくると。ちょっとシーマーの話をするとですね、シーマーはお母さんと2人暮らして、お母さんシングルマザーで、すごいやっぱり貧しい家庭だったんですよ。
バイト掛け持ちして、なんとか生活していくんですけど、そんなシーマーにとって第二の、家の次の居場所ってなってたのが図書館で、図書館の師匠の女性、長いこと働いてる女性がいて、
その人は本当もう第二のお母さんみたいな存在で、シーマーのことを気にかけていて、シーマーが結構自然とか好きで、好きというか関心があって、あと鳥とかね、特にフクロウですね、本とか。
あとフクロウについてやっぱり自分の友達のように思っているところもあって、そういう本とかも図書館でよく読んでいたりしていました。
で、ちょっと周囲の人たちとずれることがあって、その社会性というところですかね、ちょっと発達障害の気味があって、そういう自身の貧しい境遇とかもあったりして、だんだんちょっと危険なことに手を出そうとするね。
そんなところはね、子供の頃からちょっとあったんですけども。で、天気は高校生になってからですね、シーマーがですね、あるちょっときっかけがあって、環境問題啓発クラブというのを立ち上げるようになって、
そこで知り合ったジャネットっていう女性、女子学生と、すごいこれも意気投合して、デートとかするようになったら、このジャネットからYouTubeみたいなスマホ動画で司教というですね、過激派の指導者の存在を教えてもらって、
で、その司教の演説動画ですね、それにだんだんシーマーが魅了されていくと。もうちょっとでもね、そのWi-Fi繋げるところがあったら、その司教のね、喋っている動画を見てしまうというですね、もうそっちに夢中になってしまって、
だんだん自分がですね、その組織、司教が持っている組織に入りたいと思うようになるし、その組織に入るためには、戦士として認められないといけないというのがあって、なんで戦士になりたいと思うというようになっていって、っていうですね、それがですね、ちょっと過激な方にだんだん向かっていくっていう。
いやーね、結構ね、シムはこのそのなんだろうね、いわゆるピュアなところがすごいあって、そもそもその近くの森というかね、その暮らした森に対する愛みたいなものがすごく強いんで、自然とか鳥とかに対する、それが悪い形で出てしまって、テロになっていっちゃうんですけどね。
でもその後もね、彼のその気持ちっていうのは、もちろんこの天空の都の物語をね、未来へ繋いでいく。
ああそうそう、これすごい衝撃的な話で、ゼノンが天空の都の物語を、レックスから古代ギリシャ語を学んで、でまあちょっときっかけがあって、天空の都の物語を翻訳することになっていくんですね。
実際この本の中で天空の都の物語、24ページ、24章にわたって述べられるんですけど、それはもうゼノンの役になってるんですね。
そうですよね、ゼノン・ニニスか、ニニス役。 そう、ゼノン・ニニス役になってると。で、ゼノンがその天空の都の物語を残している人っていう、翻訳している人っていうのはね、読んでたらわかるんですけど、シーマがじゃあそれにどう絡んでいくかっていうと、そこがもうめっちゃびっくりなところで、
シーマってね、このテロ行為だけ見るとただの悪いやつ、ほんともうクズみたいなね、人間なんですけど、その後の展開ですよね。 いやーね、そうだよね、すごい。 そう、テロが起きて、でまあ警察に捕まるんですけどもちろん。で、その後、思いもよらない展開がね、待っているという。
これはほんとね、終盤までちょっとね、読んで欲しいところですけど、シーマがもうまさかこの世界をこういうふうにしたのかっていう。 そんなところもあったりするんで。 すごい良かった。 うん、そうですね。で、個人的にはやっぱり僕はこの現代のパートだと、レックスですね、ゼノンが知り合って、古代ギリシャ語を習うんですけど、
このレックスはやっぱすごい魅力的な人で。 だね、うん。 うん、いやそうですよね。レックスはなんかすごいでもいいこと言うんですよね。で、古代ギリシャ語をやっぱりゼノンに教えている時とかも、文章の意味が世紀を越えて立ち上るということがあると。
で、それは神々のすることだと言って、神々は我々の命という織物から、後輩の糸を紡ぎ、来たる何世代もの人々のために一つの歌を作るというですね、まさにこの天空の都の物語が物語っているようなことをここで暗示しているというですね。そんなすごく良いセリフもあったりしますし。
やっぱこのレックスがいたからこうね、ゼノンが翻訳をやるっていうね、すごいここは良かったな。あと、再発見されるのを待っているみたいな。レックスが言ってて。でもちょっと個人的にちょっとツボだったのは、ゼノンが翻訳をこうやってる時に、なんかこの翻訳はいいな、この翻訳はダメだなみたいな、なんか自分で書いてこうやるとかなんだけど、そこで一個なんだっけな、激おこって言葉が出てきて。
おだしょー あ、そうそう、ありましたね。僕はそこをメモして、そうそうそう。
結構ね、ちょっとツボりました。原文どんな感じかわかんないけど、ちょっとそういう感じの言葉が使われてたんだろうなと思って。
おだしょー あ、そうですよね。なんか今風な言葉とかね、使っちゃってたりとか、そうそうね。いやでもね、このゼノンがやっぱり翻訳をしている時もやっぱりあれですよね、常にレックスの教えっていうのが心にあって、結構ね、この翻訳してる時もレックスはこう言ってたとかですね。
思い出しながら言ってて、好きなことはやっぱりそうですね、レックスがそう言って、かつて言ってたことがあるっていうので、我々人類による狂った行いの中でも何より謙虚な気持ちになるか、何より気高く思えるものは、死んだ言語を翻訳しようとすることだっていう。
で、古代ギリシャ語が実際どのような響きで話されていたのか、我々は知らないと。我々の言語に当てはめることも辛うちでできる程度だと。最初から失敗する定めだ。
でも、でもとレックスは言っていて、歴史の暗がりから川を越えて、我々の時代に、我々の言語に何かを引っ張り込もうと挑戦すること。それは最高の骨折り損なんだっていうんですね。
という言葉を思い出して、全能ですね、翻訳を続けるというか、それがモチベーションになっていったりするという。結構ね、なんか熱い言葉が多いんですよね。
最高の骨折り損とか、もう最後まで諦めないとかですね。そう、なんかそんな、なかなかこの、読んでいくと静かな、このトーンの小説ではあるんですけど、ところどころかなり情熱を宿っている、そんなセリフがあったりするんで。
骨折り損をなんかすごいポジティブな言葉で表現してくれて、すごい気持ち良かったですね、ここね。
そうですよね。最後はですね、未来の話ですね。コンスタンスという少女の章になります。これは人類の新たな移住先を求めて移動する宇宙船が舞台になるんですけど、アルゴス号という宇宙船ですね。
そこでは86人暮らしていて、コンスタンスも両親とかいるし、あとなんか学校みたいな、なんかそういう社会もその中であって、友達たちもいるというような、そんなところで。図書館もあったりします。
AIのシビラというですね、もうなんか全知全能みたいな存在がこの宇宙船をコントロールしていて、そこに住む人もシビラを全面的に信頼していて、シビラがいれば自分たちはね、一生食べて生きるし死ぬこともないだろうっていうですね、そういうかなり安心的な生活をしていると。
ただ宇宙船なんで、結構壁にはみんな気をつけていて、それやっぱり外にちょっとでもそのなんて言うんですかね、外との接点が生まれると宇宙なんでもう即死んでしまうというですね、その危険性と隣り合わせにいるんだよっていうのはですね、結構みんな意識していて。
安心、安全なこの暮らしなんですけど、ちょっと宇宙船の外には気をつけようみたいな、そんなちょっと意識もあったりして、で、コンスタンスはですね、このお父さんが語る天空の都の物語ですね、それを読み聞かせしてもらっていて、それを聞くのが好きだったっていうですね、というところがあって。
2100、最後46年でしたね、2146年まで繋いでいるわけなんですけど、これがやっぱすごいなっていうのがあって、もちろんその大きい流れもあるんですけど、
本当にこの5人とそれに付随する人たち、登場人物たちの、もう結構細部まで描かれるところもあって、前半の冒頭で言ったんですけど、
なんか私はそのうるっときてしまったのは、オメールがですね、ある時月明かりと木のことをちょっと思い出すというか、夢に見たのかな、シーンとかあって、
なんかそことかすごい、もうだいぶ時間が流れているんで、もちろん月明かりと木は死んでしまっているんですけど、
オメールがもう老人になっている時ぐらいだったかな、その時にちょっと話ができたりとか、
あとはシーマンが未来に繋いでいくシーンがあるんですけど、そういうところとか、結構ね、うるっときちゃうんですよね、そこはね。
僕もあれですね、ゼノンがテロの現場に居合わせたって気づいた時に、いろんなことが頭に巡るんですけど、
86歳なんですけど、やっぱり人生の後悔って何だろうって思った時に、レックスのことをですね、頭の中で浮かべたりするんですけど、
あのあたりとかはすごいね、うるっときましたね。
うるっときますよね、あれ良かったですよね。
今回の登場人物5人っていうのが、みんな弱い立場の人かなと思っていて、
コンスタンスはちょっとローカルですけど、アンナ、オメール、ゼノン、シーモアの4人はそんなに恵まれた人ではないと、
むしろちょっと厳しい環境で育ってきた人たちで4人とも、天空の都の物語っていう物語によって生かされた人たちでもあるのかなと、
ある意味思っていて、天空の都の物語ってどういう話かっていうと、今回ラジオでそんな詳細には言ってないですけど、喜劇なんですよね。
結構面白おかしい、滑稽な話で、結構笑えるところもあって、文学的な価値がどれだけあるかっていうと、
ちょっとそこはかなり疑問っていうですね。そんなレベルかなと思うんですけど、でもそれが残るっていうですね。
レックスが作中の中で言ってて、古代に書かれたそういう話の中で、1000個のうち今残っているのは30個とか。
だからそんな、ちょっと数字間違ってるかもしれないですけど、そんなことを言っていて。
天空の都の物語も、もしかしたらその一つかなと。もしかしたら消えてしまったものかもしれないし、それを想像力で作者が書いてみて、
それが今に残っていくっていう時に、弱い立場の人たちの中でも何かそれが心の緩いところになっていたことがあるとかですね。
物語って意外とそういうものなのかなと。本当普及の名作とかじゃなくても、こんな滑稽な話でもやっぱり何か残るものがあるっていうか。
そういう意味では一つ一つの作品にやっぱり大きな価値と言えるかわかんないですけど、やっぱり特別なものがあるんだろうなって思いますし。
これってやっぱりこの物語を生き延びていくというか、もちろん復元したりというか、復元というかなというか。
この天空の都の物語っていうのがギリシャから繋がって、紡いでいくっていう話なんですけど。
ゼノンのそこには破損してしまったりとか、ゼノンがこういう言葉が入ったんじゃないだろうかみたいなのとか、当て込めてくれたりとかするわけなんですけど。
この物語に対してのレックスが持っている思いもそうだし、ゼノンが受け取ったものもそうだし、それによって元々オメールも物語をどう残すかとかそういうのに関わってるし。
一つ一ついろんな登場人物がちょっとずついろんなものになってて、それが一つの物語になってるっていう、すごい大きな流れがあるのが。
これやっぱりアンソニーのところのすごいところ。
普通に考えたらもっとシンプルになると思うんだけど、すごいいろんな人が関わることで物語が生き延びていくっていう。
本当にこれ読むと本当にすごい偉大な出来事だと思うんですけども、客観的に一人一人が辿ったこととか、天空の都の物語っていう作品の価値とか考えると、
中澤口裕作のこんな偉大なこととして思われなさそうなものばっかりなんですけど、それを読むと思えるっていう。
本当にすごい些細なきっかけが生んでたりもするし。
例えばゼノンに図書館の師匠だったマリアンが5人の子供を紹介してくれるとかもなければ、こんなことにはならなかったしとか。
そうですね。ゼノンも子供たちと劇するっていうことに対して、どうかなーって思いつつも子供のことを考えたらやろうかって思うところの心理描写とかもすごい良かったですし。
すごい細かいことの積み重ねなんだけど、文章自体も細かく分かれてるんですけど、これはすごい小説でしたね。
そうですね。これはまだ読んで2,3日とか。
そうですね。
第1弾前日ですかね。
前日ですね。
そうですね。そんなところで話してるんで、これも後々まで本当に残ると思うんで、その時ですよね、またどう思ってるか自分の中でも。
気にはなってきますね。これどういう話だったんだろうって。
これはもう1回読みたいですね。