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2025-08-25 1:00:40

第202回 厳しい現代社会に現れた自由すぎる小説『カステラ』パク・ミンギュ著

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文学ラジオ第202回の紹介本

 

『カステラ』

パク・ミンギュ著、ヒョン・ジェフン、斎藤真理子 訳クレイン

https://www.cranebook.net/archives/post-38.html

 

パーソナリティ二人で作品の魅力やあらすじ、印象に残った点など、読後の感想を話し合っています。ぜひお聴きください!

 

【今回の内容】

ミエが本が読めなかった時期にするする読めた想い出の一冊/第1回日本翻訳大賞受賞作/初読はおもしろさに、再読はパク・ミンギュの心を感じて感動/何でもありな自由な小説に衝撃/著者プロフィール/作品概要/斎藤真理子さんの最初の翻訳小説/変な作品ばかりの短編集/弱い立場の人たちをユーモラスに描く/『〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学』で述べられるパク・ミンギュ/ストーリー紹介/人も企業も冷蔵庫に入れてしまう『カステラ』/極狭部屋で過ごした想い出の『甲乙考試院 滞在記』/激しい競争社会とタヌキの世界/ラッシュ時に人々の背中を押すプッシュマンとキリン/夢か現実かわからなくなるマンボウ/空飛ぶ足こぎスワンボート/150メートルクラスのダイオウイカ/ハルク・ホーガンのヘッドロック/唯一シリアスな『朝の門』/次回予告

 

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版元サイトより

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現代韓国文学の人気作家・パク・ミンギュのロングセラー短編小説集『カステラ』日本語版刊行。

現代韓国の若者の貧困をペーソス溢れるユーモアでもってあたたかく包み込む、傑作短編集。

この本を読めば、現代韓国と若者の姿がわかります。

こんな韓国文学は初めてだ、というお声を多くいただいております。

 

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サマリー

パク・ミンギュの『カステラ』は、現代の韓国を舞台にし、ユーモアを交えて弱い立場にある人々の生活を描いています。この作品は自由な発想で知られ、韓国文学の魅力を再発見させる文学作品です。『カステラ』は、現代韓国の若者をテーマにした短編集であり、ユーモアや想像力にあふれた物語が展開されます。また、社会の弱者の立場をテーマにし、自らの意思とは関係なく選択肢を奪われている人々の姿がユーモラスに描かれています。この作品は、現代社会の厳しさを背景に、貧困やトラブルを抱えながら成長していく主人公の物語です。物語は、冷蔵庫が象徴する圧迫感のある日常から始まり、その中でのさまざまな出会いや経験が描かれます。そして、大学生活を経て、ノスタルジーを感じながら成長する過程が描かれています。厳しい現代社会を背景に、パク・ミンギュの『カステラ』は、主人公がタヌキの世界と資本主義の競争社会の狭間で苦しむ姿を描いています。作品全体を通して競争やヒエラルキーの厳しさが共感を呼び、現代の課題に対する考察が促されます。『カステラ』では、現代社会における人々の心理的苦悩や希望の在り方が探求されます。また、短編「朝の門」では、集団自殺未遂の後に出会った青年と妊娠した女性の物語が描かれ、希望と絶望が交錯する深いテーマが扱われています。

パク・ミンギュの『カステラ』紹介
アメリカを飲み込む冷蔵庫、企業と人類の敵と言われるタヌキ、世界を飛び回る足こぎスワンボート、
びっくりするほど自由な発想を取り入れ、現代の韓国で弱い立場にいる人々をユーモラスに描く、ミエの思い出の一冊、パク・ミンギュの『カステラ』を紹介します。
どうも皆さんこんにちは、文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人が緩くトークするポッドキャストです。
パーソナリティは私、ダイチとミエの二人でお送りします。文学のプロではない二人ですが、お互いに好きな作品を時には熱く、時には愉快に、それぞれの視点で紹介していく番組です。
今回紹介するのは、パク・ミンギュの『カステラ』です。ヒョン・ジェフンさん、サイトー・マリコさん役、クレインから2014年に出版された本になります。
はい、こちらあれですね。今回、前回の私が紹介した、ミランダ・ジュライの『あなたを選んでくれるもの』に続いて、ミエさんから、今回は200回突破を記念して、ちょっと特別な一冊というか。
そうですね、思い入れのある一冊というので、『カステラ』を選びました。
これなんで『カステラ』選んだんですか?
いや、これも、前回大地さんがミランダ・ジュライの本を選んだのが、ちょっと本が読めなかった時期に、これは読めたっていう、しかも泣けてっていう話をしていたんですけど、結構近くてですね。
あ、そうなんだ。
カステラ選んだのが、20何年かな?17年か18年か。確かそのくらい。
コロナ直前ぐらい。
まあ、そうですよ。コロナ前ですけど、2017年か18年かだったと思うんですけども、もともとちょっと海外文学詳しいしたり、これはすごく面白いっていうのでお勧めされていて。
で、その時あんまりでも本が読めていなくて、面白そうと思ったものを読めるんだろうかっていう、なんかちょっと不安もあって。
でも何かまたきっかけがあって、ちょっとふと読んでみたら、すごい面白くてですね。しかもびっくりするほど読みやすくて。
それでカステラにハマって、このカステラはその時、あんまり本が読めてなかった時に、なんかね、スルスル読んでいけて、ああ良かったな、やっぱこういう小説読むと面白いなっていうですね。
なんかそんな思い出があって。で、あんまりその韓国文学なんですけども、その時そんなにこれが韓国文学だみたいな、そんなイメージは自分の中では持っていなくて、なんか本当に村上春樹読んでるかのような、なんか読んでる時の感覚ですかね。
村上春樹と近いとかそういうわけではないんですけども、その人の本を読んでると、なんか自分はこういう感覚になるな、ちょっと心が軽くなるなとか、なんか気持ちよくなるなとかですね。
なんかそんなのが味わえて、なんかそれですごいパクミンギ好きになって。その後、パクミンギはピンポンっていう長編小説を書いてるんですけども、それも読んだんですけど、ちょっとそれ、ただですね、それ以降結局このカステラとピンポンしか読んでいなくて。
ラジオではハンガーンさんの作品ですね。韓国といえばっていうので、ハンガーンさんの作品結構紹介してきたんですけども、もうちょっとパクミンギの本もやっぱり読みたいなという思いはあって、
ちょっとそのこれからパクミンギの本いろいろ読みたいなと思ってる中で、ちょっと久しぶりに、もう数年ぶりにカステラを読み返したいなというのでですね。
ちょっと今回、ちょっと特別な一冊というので選んだ次第ですね。
作品の魅力と背景
おーなるほど。そうか。じゃあ読めなかった時に読むのに遅めでっていうわけですね。
そう。なんかそれでちょっと気持ちが晴れたところがあるっていう。
いいですね。確かに。なんかそういう本ね、結構探してる人多いと思うから。
あーはいはいはい。
まあちょっとそういう具体的なエピソードも踏まえて、紹介聞くと結構読んでくれるかもしれないですね。
そうですね。いやそうですね。なんかちょっと気持ちが重くて、なんか本なんか読んでいられないんですよみたいな人には、なんかいいかなと思いますね。これは。
ちょうどいいね。ちょうどいいかも。あの短編集だし。
そうですね。
でちょっとあの私ですね、これカステラ、まあもちろん知ってました。だって第一回日本翻訳大賞受賞作だったんで、もう存在は知ってたんですけど、実はなんか詳しく調べてなくて、
まず短編集だったっていうのを実は知らなくて、買うまで長編かなって思ってました。
え、あ、なるほどなーと思って。で読んだらめちゃめちゃ面白くて、なんか不思議な。
あんまり今まで触れてきた本作家の中で、この人に近しいって言ってもあんま言えないタイプの作家ですよね。
ユーモアとこの人間の悲しみみたいなもののなんかバランスがすごくいい。
なんかブラックユーモアとまた違う感じで、なんか面白い、味わい深い作品だなって思いましたね。
そうですね。やっぱりブラックユーモアだとちょっと冷たさみたいなものがあるかもしれないんですけど、
なんかパクミンゲンの作品にはやっぱりなんかもっと温かさみたいなところが根底にはあると思いますし。
そうっすよね。ちなみに今回ですね、買おうと思って何個か本屋回ったんですけど売ってなくてですね、
意外ともうなかなか手に入らない本になってるかもな。まぁ古本屋とか行けばもしかしたら売ってたかもしれないですけど、
ちょっと新刊で買おうと思って、新宿の木の国屋いなかったのが結構衝撃でしたね。
で、あとどこ行ったっけな。まぁ2、3店舗実は回ったんですけど、なかったんで、ちょっと諦めてAmazonで買いました。
Amazonって普通に手に入りましたけど。 そうっすね。通販だと新刊で買えると思いますね。
2014年かの本ですね。なかなかちょっと本屋さんにあるのかっていうところが限られているかもしれないですけど。
そうですね。僕は今回読み返してみて数年ぶりに、本当なんか単純に面白いなっていうのは最初数年前に読んだとき思っていたことなんですけど、
今回読んでみるとやっぱり作品から滲み出ているこの寂しさというか優しさというかですね。
やっぱり作品に登場する人たちが結構弱い立場の人が多いので、そういう人を包み込むような、
パクミンギュさんのこの何ていうのかな視点というか、そういうのが感じれて結構最初は単純な面白さに惹かれたんですけど、
今回はですね、やっぱりそのパクミンギュさんの心の部分というか気持ちの部分なんかそこに結構感動しましたね。
翻訳と評価
なんかでも私、初読だからまだ優しさってところにまだあんまりたどり着いてない感じはしますね。
ちなみに僕ちょっと思い出したんですけど、初読のとき、さっきちょっと言い忘れてたんですけど、やっぱ本を読めなかったときにこのカステラ読んで、
まず衝撃を受けたのがパクミンギュの創造力がやっぱすごくて、こんな自由でいいんだっていう、その自由っていうのが、
なんかもう本当になんでもありなことを小説でしていて、なんていうんですかね、もう本当になんでもありなんですよね、この小説の中で。
こういうのはもう小説で書いちゃってオッケーなんだとか、あと文体もそうで、こういう開業の仕方とかありなんだっていうですね。
そんな今まで見たことないけど、こんな開業を確かにすると、なんか読みやすいなとかですね。
なんかすごい自由な発想が作品の中にあって、そうそれに衝撃を受けてですね、面白さももちろんあるんですけど、その小説の書き方っていうんですかね、
創造力もそうですけど、そこにすごい、この作家すごいなーって思ったのを想像、思い出しましたね。
そうですね、自由だし。ちょっとあのいろいろ具体的に話すと思いますけど、結構展開が読めないですよね。
そうなんですよね。なんか比喩として言ってるのかなと思ったら、比喩じゃなくて本当にそれが起きるんだみたいなんですね。そんなことがやっぱりありますね。
今ちょっとパッと開いたヤクルトおばさんの賞だったんですけど、ヤクルトおばさんどこまでついてくるんだよとか思いながら読んでましたけど、ちょっと面白かったですよね。
そんな感じで結構、確かに奇想天外ですよね。
じゃあ、著者のパクミンギュさんについてちょっとお話しますね。1968年ウルサンシ生まれ、中央大学文芸創作学科卒業後、様々な職業を経て2003年に地球英雄伝説で文学トンネ新人作家賞を受賞です。
続いて、これサンビかな?サンビスーパースターズの最後のファンクラブで、ハン・ギョレ文学賞を同時受賞。同時に受賞ってこと?
そうです。1年間に2つの賞を取ってるってことか。もう別の作品で。それでデビューするっていう。
すごいですね。で、文壇に推薦のごとく現れ、一躍注目を浴びると。その後、2005年にカステラで、シン・ドン・ヨンプ創作賞を取って、2010年にアサノモ、これ日本語版カステラには収録されてるんですけれども、イサムー学賞を受賞となっておりますね。
イサムー学賞っていうのは、韓国でいうと芥川賞に近しい賞なので、この賞を取ると文学というジャンルではもう認められたという感じになると思うので、という存在ですと。
で、韓国現代文学を語る上で欠かせない存在となっていると。その後、いろいろ翻訳も続いてはいると思うんですけれども、さっき話し通り2015年に、このカステラは日本で第1回日本翻訳大賞を受賞してますというところですね。
じゃあちょっと具体的に作品紹介入っていきましょうか。じゃあまたいつも通り元のホームページ読ませていただきます。
現代韓国文学の人気作家、パク・ミンギュのロングセラ短編小説集 カステラ 日本語版観光
現代韓国の若者の貧困をペイソスあふれるユーモアを手持って温かく積み込む傑作短編集
この本を読めば、現代韓国と若者姿がわかります。こんな韓国文化が初めてだというお声を多くいただいております。とにかくですね、
半元ホームページのコメントなんですけれども、これはパク・ミンギュさんの初めての日本の翻訳でして、まあ韓国文学いろいろな多分ブームになったきっかけはあるんですけれども、そのきっかけの一つになっている感じですかね。
そうですね。しかも第1回日本翻訳大賞受賞した作品でもあると、ション・ジェフンさんと斉藤真里子さんが、それで翻訳大賞で第1回受賞されてっていう、そこのインパクトもあるかなと。
ちなみに斉藤真里子さんが初めて翻訳された小説が、このカステラになります。翻訳されて出版された小説ですね。
なるほどなるほど。斉藤真里子さんといえば、もう韓国文学の新訳で、もうめちゃくちゃ活躍されていらっしゃる、多作なイメージだったんで、ちょっと私このカステラが一作だってのをちょっと実は知らなくて、
あ、そうなんだっていうのをちょっと。
これで日本翻訳大賞も受賞されて、翻訳家としてのキャリアを積まれていくっていう。
これあれか、多分私が持ってるカステラなんですけど、第6ズリなんで斉藤真里子さんの多分経歴がアップデートされてるのかもしれないですね。
本当ですか。
半顔の別れを告げないが、役所につながって書いてあるから。
だいぶ新しいですね。僕が持ってるのは2016年の第2冊ズリのものですね。
なるほど。私2025年ですよね。
めっちゃ新しいですよね。
今年か。
Amazonで買っただけある。
今年そうですね、10版デッキされてたわけですね。
ちょっとアップデートされてましたね。
だからこれだけ見るとやっぱり、もうたくさん翻訳がされていらっしゃる方だなと思うんですけど、これが始まった。
作品の特徴とユーモア
だって斉藤真里子さんってあれですもんね、80年生まれキムジオンも斉藤真里子さんですもんね。
すごい重要な作品を訳されてますよね。
本当に韓国文学の始まりの一冊みたいな本ですよね。
2010年代前半半ばのところで、読まれた作品の一つですよね。
ちょっとここから作品の特徴を簡単に挙げていきたいなと思います。
作品紹介のところでも、この本を読めば現代韓国と若者の姿がわかりますと書かれているんですけど、現代の韓国が舞台になってきているんですけども、
ただですね、その前に、そもそも小説としてというところで、現代韓国でって言うとですね、なかなかリアルな社会が描かれているんじゃないかと思うかもしれないんですけども、
実際読んでみると相当意味不明な作品が多くて、なんだこれって思う、本当に変な作品ばっかりが収録されている短編集で、結構作品のタイトルですね、短編それぞれのところから、タイトルからしてなかなかふざけているんですね。
この表題作カステラは普通かなと思うんですけど、その次がありがとうさすがタヌキだねっていうタイトルの短編。
その次がそうですか、キリンです、どうしようマンボウちゃん、あーんしてみてペリカンさんっていうタイトルですね。
なんじゃこれっていう、そんなタイトルが。で、これでどういう内容の作品なのって思うようなですね、タイトルなんですけど、実際読んでみるとこれがまたすごいっていうですね。
で、何がすごいって話が何でしょうね、展開が本当予想つかないですし、なんか飛躍しまくりますしっていうですね、こんなことが起きるのみたいなんですね。そんなことが連発で。
表題作のカステラだったら主人公の部屋にある冷蔵庫ですね、そこに何でも入れることができるんですけども、最初の方はですね、そこに古典の名調本を入れたりとかするんですけども、
そのうちですね、そういう物理的な制約を無視して、大学に冷蔵庫を入れるようになったり、町役場を入れるようになったり、あと新聞社とかゲームセンターとか入れるようになったりとかですね、
だんだんもう想像できなくなってくるっていう、アメリカを入れたりとかですね、どうなるのっていうですね、そんな展開が起きたりですね。
とかあとまた別の作品だと、実は狸が人類の敵であって、狸狂犬病っていうのがあってですね、その病気にかかると人は狸になっていくみたいな話とかですね。
そう、大王イカが地球を侵略しようとしてきたりっていうですね、大王イカが地球侵略するんじゃないかみたいな、そんな妄想を持っていたら本当にしてきたりとかっていう、
他にもたくさんあるんですけど、想像力がすごいっていうか、そこ、本当にこんなことを小説の中で起こしてしまうんだっていうですね。
いやそんなですね、もうパッと読んでると変だなーとか意味不明だなーって思うかもしれないんですけど、見方によってはですね、これはすごい、いや実はすごいことを小説の中で描いてるっていう、思う、あの思っててくるですね、そんな良さもあってっていう。
いや本当ですね、なんかあのまあちょっと現代のニュアンスをどれぐらいこの日本語のタイトルで表してるかは、ちょっとわからない部分正直あるんですけど、まあいずれにしようこのユーモアのセンスが絶対あるタイトルばっかりだったんで、もう面白いというか。
短編小説の内容
そうですね、この遊び心がすごいんですよね。なんかその遊び心が本当にめっちゃ遊べてるっていうですね。
うんうんうんうん、そうですよね。これだけでもこのパク・ミンギュさんのなんかもう本当センスを感じるとこですね。
あと特徴で言うと文章ですね、テンポが良くて、まあスイスイ読んでいきますし、結構その文体もなんかすごく自由自在にこの文章を本当に扱っていると思えてですね、
まああのすごくあの、本当あんまり考えずに読んでいけますし、まあ基本的に面白いですし、ですごくはね、あのユニークな作りをしている小説が短編が多いっていうですね。
結構なんかその数行書いて1行何かフックになる言葉を入れて、また数行書いてまたフックになる言葉1行入れてみたいなんですね。
そういうのでポンポンポンと読んでいけるっていうのは特徴かなと思いますね。そういうちょっとフックになるような一言っていうのを結構小説の中でところどころ入れているという。
うんうんうんうん、そうですよね。フックというかまあ印象に残りますね。
まあそうですね。あと特徴のところで、これも現代っていうところですね。現代韓国で生きるのに苦労している人たち。
ちょっと弱い立場にいる人たちっていうのをユーモラスで描いていると。そこにはですね、寂しさを感じるところもあれば、温かさ、希望というところも、希望というのもなんていうんですかね、
未来が楽観的なとかそういうのではなくて、まあ何かその懸命に生きようとしている、まあそういう姿、なんかそういったところを感じられるところがあるという。
そうですよね。なんか結構立場的には弱かったり、ちょっとうまくいかなかったり、人たちが多いんですけど、なんかそこの悲哀が、まあ滲んではいるんですけど、結構そこに、まあユーマーもそうなんですけど、結構哲学的ななんかこう考えみたいなのちょっと入ってきたりして、バランスがいい主人公たちの感覚だなぁと思って、
すごく絶望的な空気になりきらない、ちょっとそのバランスを責めてる感じがして、ここはなんかすごく気を使って描いてるんじゃないかなってすごく思うところですよね。
韓国もそうだと思うんですけど、なんか日本の現代の我々に響く内容だなって思いましたね。
そうですね。いやーなんかね、その将来にやっぱりなかなか、まあなかなか一つがその、例えば会社員生活していたりして、それにちょっとね、消耗してしまったりしているところとか、すごく重なりますし、あと将来なかなかね、いい絵が描けないっていうところとかも、そうかなと思いますし。
そうっすよね。なんかそこにはすごく響く気がしますよね。
そうですね。ちなみに、ここも韓国文学の翻訳者の幼い園子さんが、NHK出版から弱さから読み解く韓国現代文学という本を出されていて、そこにですね、パクミンギュさんの章もあって、その章では、亡き王女のためのパバードという作品を取り上げているんですけども、
ちょっとパクミンギュさんの原型もあって、やっぱりそのパクミンギュさんのね、創造性のあるところもそうなんですけども、韓国の読者ですね、特に若い世代がパクミンギュさんの作品に見せられたのは、面白さというか軽みだけではなくて、この資本主義社会が生み出す競争と格差っていうところをですね、時に誰かの尊厳を踏みつけ容赦なく排斥する残酷な現実が多くの作品に明確にします。
社会を見据えているという意味では、彼も前の世代の作家たちと同様に、作家の責任を果たしていると言えるでしょうと。そこからちょっと作家としてのただアプローチの違いみたいなところもあったりするんですけども、
やっぱりその作家として、すごく社会を見た上で描かれているというところがあるなというところと、あとその弱い立場の人たちが出てくるというところでは、この弱さから遠徳、韓国現代文学では、自らの意思とは関係なく選択肢を奪われている立場を弱さとするというふうにですね、
描かれているんですけども、その弱さとは何かというところで、結構パクミングさんの作品でもやっぱり自分の意思とは関係ないところでやっぱりそういう立場になってしまったとか、そう生きざるを得ないとかですね。本当そういった弱い立場の人たちが出てきて、まあいろんな出来事にぶち当たっていくんですけども。
でもなんか弱さって今、なんか一つのね、現代の社会における一つのテーマになってる気がするんで、まあ最近ちょっといろんな弱さに関する本、日本でもすごく多く出てるし、本集中の何だろうね、強さこそ全てみたいな文脈もそうだし、まあ韓国で言うとね、ちょっとまたちょっと違う強さがあるんだろうけど、対比の弱さっていうところでは、きっといろいろね、
ちょっと今、視点として大切にされている気はしますよね。 そうでしたね。まあっていうところもですね、ちょっと。 確かにこれは今読んでもだいぶ。 そうですね。 そうですね。 この観点からも。 そうですね。まあそういう観点が存分に入っている、このカステラという短編集ですね。
弱者の視点と社会
ちょっとこれからどういう短編集なのかっていう、ちょっと作品の紹介していきたいなと思います。で、まあちょっとあの最初にカステラともう一つですね。 カブル、カブル甲子園。 カブル甲子園か。 カブル甲子園滞在期。
その2つをまず紹介して、その後ですね、ちょっと他の短編に触れていきたいなと思っています。じゃあ最初カステラをちょっと僕の方から紹介すると、これはあの主人公の男の子が結構ですね、まあちょっと貧しい生活をしているんですけども、部屋には多分あの本当ワンルームみたいなですね、もう狭い部屋だと思うんですけども、
そこに冷蔵庫があってですね、この冷蔵庫がとにかくうるさいと。前世はこの冷蔵庫の前世フーリガンだったんじゃないのと、男の子が思うくらいですね、なんかうるさいっていうか、なんかもう爆発するんじゃないかぐらいのですね、どんどんどんどんっていうですね、暴れるような音を出すと。
で、なんかまあ多分十数年ぐらい使われている冷蔵庫で、で最初もちろんあのすごい不快だったんですね。もうこの冷蔵庫のせいでちょっとこれ寝れないよと思うぐらい、まあこの主人公は大学生なんですけども、いやーなんか集中できないよという環境だったんですけど、ただまあこの大学生の男の子もやっぱりその現代社会の中でちょっと孤独な存在でもあって、
まあ本当ね、なかなかその人と人とのつながりみたいなところがちょっと気迫なところがあるかなというような人で、でだんだんですね、この次第にあの孤独を、冷蔵庫が孤独を癒す存在になってくると。
で、まあ主人公が思うんですけど、僕は人類で初めて冷蔵庫と友情を交わしたんじゃないかとですね、思うくらいいつの間にかですね、気づいたらこの冷蔵庫と仲良くなっていると、仲良くなっているというか、この冷蔵庫にそうなんかちょっと心を一方的に通わせるようになっちゃっていると。
えーと、まあそんな冷蔵庫と友達だったんですよみたいな話を、なんかその言ってるビアホールのマスターですね、に話をしたら、このマスターもですね、なんかねよくわかんないですけども、なんかその話にね、まあ付き合ってアドバイスするんですよね。
まあ君の年頃なら、とりあえず何もかも全部入れてみるといいんじゃないのと。で、冷蔵庫に入れる方法みたいなメモですね、があって、なんかドアを開けて、なんかそこに像を入れてドアを閉めると、まあすると像が入るみたいなですね、まあなんじゃこりゃって思うようなものなんですけど、そっからですね、ガリバー旅行記っていう本を入れてみたりとかですね、なんかいろんなものを冷蔵庫に入れていくんですけども、だんだんですね、ちょっとエスカレートしていくんですよね。
なんかあの、お母さんがその母親との関係というところですかね、ギスギスしたら、もうお母さんを冷蔵庫に入れちゃったり。あとね、やっぱりこの、だんだんすごいことになってくるんですよね。大学校を冷蔵庫に入れちゃったりとか、新聞社、ゲームセンターとか、企業入れたりとか、なんかあの警察幹部とか、あの小学校の、アリ党の小学校の子どもたちとか、会社とか人とか、あらゆるものをね、まあ国会議員とか大統領とか入れていくんですけど、
そこには2つ原則があって、大切なもの、あるいは世の中に害悪を及ぼすものっていう、この守りたいものと、もう省きたいものを冷蔵庫にどっちも入れちゃうっていうですね、こうなってくると何がなんだかっていうね、もう世界に。で、そうなると、例えばマクドナルドを冷蔵庫に入れたらですね、もう現実世界であれ、マクドナルドなくなっちゃったよっていうですね、そんな会話が出たりするという。
で、まあ何がなんだかっていうですね、なっていくと。で、だんだんですね、冷蔵庫に入れたものは世界から存在がなくなってくるんで、ちょっと新しい世界線にですね、切り替わっていこうとすると。で、まあそしてあるときですね、ちょっと主人公は目が覚めて、また一つですね、ちょっと新しい世界を目にするというか、新しい一日を、始まりを見るみたいなですね、そんな話ですね。
おだしょー うん。ああ、なるほど。そうっすよね。まあこれは、そこからまあちょっとカステラの話をさせずということで。なるほど。
カステラというタイトルなんですけど、一応まあカステラはね、出てくるんですけども。ちょっとね、この作品の流れからはカステラ、ちょっと省いてしまったんですけど。
おだしょー ああ、なるほど。まあ確かに。どんどん何か入れていくのが、まあ気持ちよくもあり、なんか怖くもあり、なんか世界がどんどん変わっていっちゃうっていうところで。不思議なあれですけどね。
おだしょー うん。最初はね、この冷蔵庫がうるさいっていう話だったのに、だんだんなんか冷蔵庫がね、なんかその巨大な存在になっていくというか、だから全てを飲み込んでしまう冷蔵庫になっていくっていう。かといってなんかそんなブラックな感じではないんですよね。
おだしょー ああ、そうよね。うん。すごい淡々としてますよね。 カステラ そうですよね。で、冷蔵庫入れられても別に死ぬとかじゃなくて、普通に冷蔵庫に入れられたら、じゃあ中で冷蔵庫開けて中見たらね、その人中でプリン食べてるとかですね。まあそのぐらいなんか軽いノリなんで。
おだしょー うんうん。確かに。ちょっと不思議な話ですけど、面白いです。面白いですよね、これね。 カステラ まあなかなかこれ、いやこんな話なんですけどといって、ちょっと信じてもらえるかちょっと分からないんですけど。
おだしょー うん。あの独特感も独特なので、なんかこう説明しにくい。 カステラ そうですよね。なんかあらすじだけ聞くとなんだこれって思うかもしれないですけど、実際読んでみてですね、このなんだこれっていうのをですね、ちょっと味わってほしいと思う作品ですね。
カブル孔子院の生活
おだしょー 終わり方めちゃめちゃ好きでしたけどね、私は。 カステラ うん、僕もそうです。最後はこういうことかと。最後はね、ちょっとカステラが出てくるんですけど、そんなとこですね。
おだしょー じゃあちょっと次、カブル、孔子、シーン、滞在期ですね。っていうのが、これ一応カステラって短編集の最後の作品ではあるんですよね。
おだしょー 前後から2番目かな。 カステラ でも朝の門がほら、日本語版だとついてるから。 おだしょー あ、そうです。韓国版だとこれが最後ですよね、きっと。最後に入ってるやつですね。
おだしょー 1991年の春にはいろんなことがあったっていう始まりが、あ、始まりじゃないか。これ視点としては結構、主に学生の頃にこのカブル孔子院っていうところに暮らしていた主人公が少し後からこう思い出すような形で多分描かれていて、
あのユニークな名前の孔子院がまだそこにあるかどうかわからないっていう感じでちょっと始まっていて、生きてればいろいろあるさっていうところで、そのいろいろがちょっと語られたりするんですけど。主なスタートはあれですね、1991年の春ですね。この時に父の会社が不当たりを出して倒産しますと。
そんな形になってしまって、僕はですね、父の借金のせいでかなり貧困というか、かなり切り詰めた生活に追い込まれますと。そこで格安で寄宿することができるこのカブル孔子院というところに入るんですね。
で、そこに入っている人たちが結構かなりクセ者というか、なかなかな人たちばっかりで、実際に本当これホステスで働く女性たちとか、もう頑張って弁護士になろうとして、国家試験を受け続けている人とか、なかなかこう結構ギリギリな方々たちが住んでいる場所でしたと。
本当に一部屋一部屋が狭い上に、結構セキュリティーもやばい。お金が盗まれるような事件が発生する場所だったというそのところに主人公は暮らすんですね。結構長い間実は暮らします。結構大変な状態なので、静かにしないとブチギレられるんですよ。
隣の部屋の人にブチギレられるから、主人公は物音を立てないようにどんどんどんどん自分が静かになる術を見つけていくっていうところも描かれるんですけど、だからこうおならをしないようにするとか、おならを音をせずにする技術を磨き始めちゃったりとかするちょっと変わったこの状態に追い込まれていくんですけれども。
いろんなバイトをしながら、僕はなんとかこの大学だったかなにちょっと通ってるんですけれども、ただちょっとあんまり大学生活の別に目的があるわけじゃなくて、プラプラしてる感じですと。そんな中、このバイト酒飲み屋にちょっと小難しい弁護士を目指しているキムというですね。
あ、隣の部屋の人ですね。 あ、隣の部屋か。隣の部屋で生活しているキムがですね、やってきて、ビアホールでバイトしてるんですけど、なぜか一人でビアホールなのに一人でやってきて、一人でビールを飲み始めたんで、なんかちょっとサービスでちょっと一品出してあげて、その代わりにちょっと自分がこの父の借金まみれな状態になって、この借金をですね、返さなきゃいけない。
自分がこの、そもそもこれ父親の借金じゃないんですけど、いろんな周り巡ってきたこの借金を自分が返さなきゃいけないのかみたいな、そんな義理ないんじゃないかみたいな話をするんですけど、もう結構このキムにですね、そっけなく借金は借金なんで返さなきゃいけないんだよみたいなことを言われて、なんかちょっとシュンとするみたいな。
で、その後ちょっとまたいろいろあるんですけど、結局このキムをですね、ちょっと続けて国家資格に落ちちゃったので、国家資権に落ちちゃったので、おそらく姿を消してしまったっていうところで。で、この僕もですね、結局2年半かな、こうシーンに暮らしていて、あんなとこに2年半住んでたなんて言って、ちょっと10年後に思うようなシーンからちょっとあるんですけど、住んでいて終わるんですけど。
人生の歩み
で、もう今はですね、この僕は、まあちょっとこの当時ね、パソコンを守ったりとかしてたりとかっていうエピソードもいろいろあるんですけれども、まあもう時間が経って成長して、もちろん就職もして、結婚もして、あの順調に人生を送ってるんですけれども、たまに小さな部屋のことを思い出すというところで結構終わっていくんですけど。
で、なんかね、その時に、もちろんね、あんまり良い思い出がある場所ではないんですけれども、でもなんかあの場所がまだ残ってたらいいなって思ってしまうっていうところでちょっと終わっていく小説で、なんとも言えない、なんだろうな、ノスタルジーとその時間のことが主人公に刻まれてるっていうのがわかる小説で、なんか全体としてはちょっとなんか笑えたりとかちょっとなんか悲しみとかがあったりする小説なんですけど、
なんかこうちょっとこの人の心に残るものをちゃんと描いている感じがして、すごく私はこのカブル、甲子院滞在期は読んでて結構好きでしたね。どういうところですかね。
これもなんかこの主人公の、メインはその学生時代のね、めっちゃ狭いところでの生活が描かれるんですけど、僕はやっぱり好きなのはその後ですね、大学卒業して就職結婚して、小さな高段マンションに住めるようになるんですけど、そこで両足を伸ばして寝れるし、
なんかもう普通の生活、これがまあ普通の生活というか結構恵まれていることになるかなと思うんですけど、
そこで主人公が泣くんですけども、その辺の中で主人公はこういうふうにゆくゆくになったのかって思うとすごくなんかね、もうホッとしたっていうのがありましたね。
これ読んでて。なかなかなこの苦労話があって、主人公はこのカブル行進にパソコン持ち込むんですよね。
パソコンを机の上に置いたせいで、椅子を机の上に置くことができなくて、椅子と机があるんですけど、椅子を机の上に置かないと足伸ばして寝れないんで、体を曲げながら寝るっていうですね。
なんかそんなことになってしまうとかですね。
そうですよね。この時って結構パソコンに振り回されてるんですよね。彼はね。
そうそうそう。
そのなんかこの行進の中で結構このヌセットが頻発したんで、パソコンがもう彼にとって一番の財産、最大の財産なので、これが盗まれたらもうっていうんで、
すごく神経を張ってて、飲み会とかあっても夜遅くならないうちに帰ってきたりとかしたりして、パソコン中心なんかちょっと彼の生活が回っちゃってるようなところも途中描かれたりはしてましたよね。
とかあと隣の部屋にいたキムっていう人ですね。これキムケンジってあだ名みたいな感じで呼ばれるんですけど、呼ばれるというかね、周りではそういうふうに言うんですけど、その人がね、なかなかな最後の浪人生なんですよね。
そこの行進で。だから他はみんなちょっと貧しい暮らしをしつつ、そこで済むしかないっていう。
でも元々はここは公務員試験とかを浪人する人のための宿になっていて、公務員試験浪人生の最後の一人がキムケンジっていう人で、もう年期の入った浪人生で。
このキムが去ってしまうわけですよね。なんかそれもすごく切なくて。
そうですね。切ないんですよね。で、途中でちょっと女性から別れ話があったりとか。
あれもよくわかんない。
そう、あれも本当に付き合ってた人なのかどうかさえわかんないんですけど。
付き合ってなかったと思うな、あの感じだったな。
でもね、この主人公がね、そんなキムケンジにティッシュを貸してくれって言われるシーンとかですね。いや、なかなか切ないシーン。
印象的な切ないシーンがあったりとか。
じゃあちょっとこんなとこにしておきましょうか。
他にもですね、この収録されている作品、誰も面白いんですけども、軽く触れていくとですね。
カステラの次はありがとう、さすがタヌキだね作品が入ってるんですけど、これもですね、韓国のやっぱりすごい競争社会ですね。
インターン生なんですか、主人公。企業でフルタイムでバリバリ働いてるんですけど、身分としてはほぼ無休に近い。
インターン生で、数人いるインターン生の中から1人だけ正社員採用されるだろうっていう。
というのでもう本当職場は張り付いてて、インターン生もなんかね、もうみんなライバルみたいな、敵みたいな感じで。
で、もう本当パシリみたいなね、扱いを社員の人から受けていくんですけど、そんな中ですね、そこの会社の係長が子供の頃タヌキのゲームしてたんだよねっていうね、パソコン見ながら言って。
で、主人公がですね、ちょっとパソコンのこれどうなってるか直してほしいって係長に言われて直してあげるんですけど、それでタヌキのゲームができるようになって。
そしたら部長が主人公に怒るんですよね。なんでパソコン直すんだ、タヌキのゲームさせるんだみたいな感じで。
で、そっからだんだんこのタヌキの話になってくるんですけど、実はタヌキ狂犬病っていうのが世界にはあって、
タヌキの世界と現実
それにかかるとだんだんなんか人がタヌキに取り憑かれていくというか、タヌキっぽくなっていくっていうか、タヌキゲームにはまっていくと。
タヌキは企業にとっても人類にとっても敵だよというですね、そんな話を主人公は知ることになって。
で、実はこの地上の現実の社会があるとしたら、地下ではですね、タヌキの世界があるっていうこの世の中の真実みたいなものがあって、
主人公はですね、資本主義の生きるか、競争社会を生き抜こうとして必死に頑張っていきつつ、
一方ではこのタヌキの世界になんか人がちょっと流れていくところもありつつみたいなですね、そんな話ですね。
まあこれあとそんな話もあるんですけど、結構現代社会の嫌な部分が結構詰め込まれている。
そうそうそう。
要所要所で詰め込まれているんで、結構共感する人多い。
そうですね。
重なる部分が多いかもしれないですよね。
主人公もちょっとそういうインターン生という弱い立場かもしれないですけど、大学ではロックバンドのボーカルしてて、結構名前が通っていて多分人気者だと思うんですけども、
でもやっぱり働いてお金稼がないといけないっていう立場になると本当にもうそんなこと全然関係なしにですね、会社の中のヒエラルキーはめっちゃ低いっていうですね。
私、そんな会社のヒエラルキーのトップに近いのが人事部長っているんですけど、もう決定権持ってる部長さんですね。
その人がね、もうおっちゃんなんですけど、男の人が好きで、主人公側ですね。
ああね。
ちょっと目をつけられてしまうっていう。
そうですね。
ちょっと悲惨なあれですね。
だから競争社会を生き抜くのは能力とか仕事ができるかどうかとかとはまた別で、トップの人に気に入られるかどうかっていうところがですね、結構描かれている作品でもあるっていう。
そうですね。
専門学校とキリン
次行きましょう。
次はね、そうですかキリンですっていう作品ですね。
これもキリンが出てくる話なんですけども、これも主人公は専門学校に通う学生で、やっぱお金がないんでバイトに空け暮れるんですよね。
いくつかのバイトをしている中で先輩にプッシュマンという仕事をやらないって言われて、それがプッシュマンっていうのが朝の地下鉄かなこれは、
ラッシュ時乗客を電車に背中とか押して詰め込む。それはやっぱ筋力が必要っていうので、力仕事なんですけど誘われてやると。
バイトの先輩とかバイトリーダーがいて、めっちゃねみんなで頑張るんですけど、あるときその出勤時の父親がそこの駅を使ってて、
結構ね頻繁に父親と会ってですね、ちょっと話をしたりするんですけど、そんな父親がちょっとある時姿を消してしまうと、ちょっと警察も来るみたいなんですね。
ちょっとそんな展開になってきて。そしたらですね、主人公の前にキリンが現れるっていう、そんな話ですね。
キリンが現れるって言ってどういうことだと思うかもしれないんですけども、なかなかこれは結構泣ける話でしたね。
私ちょっとこれ紹介したいなってちょっと思ったんですけど、今回はちょっとサラッとと思ってますけど、なんかこの父親とこの主人公がね、父親を押し込むシーンが何とも言えない感じがあって。
最初だから躊躇してしまうんですよね。
なんかあの、見ず知らずの他人やったらもう問答無用で、強引に押して詰め込むってできるんですけど、父親に対してはなんかちょっと躊躇してしまって、それで電車に乗せることができなくてね。
電車を見送ってしまうみたいなことがね、ありましたし。
何とも言えない感情がよくいる。
そうですよね。
なんか描かれていてそこになんかこっちも何とも言えない気持ちになりながら読んでましたね。
ちょっとこれは読んでもらいたい。
そうですね。
次行きましょうか。
次がね、どうしようマンボウじゃんって。
これもマンボウが出てくる話なんですけど、学生時代になるのかな一応話としては。
そうですね。
主人公には友達でデュランっていう人がいて、このデュランっていうのはデュランデュランがお互い好きみたいなんで、ニックネームでデュランって呼んでる人がいて。
結構ねぶっ飛んだ話で、地球に出ようかって言って、このデュランっていう人がゴム動力機っていうのに乗って空に飛び立つことができると。
マンボウホテルっていうところについて、そしたらそこにはですね、アポロに乗っていたバズ・オルドリンっていう宇宙飛行士がいるんですけど、月辺着陸を人類で2番目にしたと言われている人。
ルイ・アームストロングが1番目、その次にしたバズ・オルドリンっていう人の息子のアダムっていう人がいて。
それからもうなぜかなんですけど、ビートルズのリンゴスターが来てっていうですね。なんかその、なんかねだんだんチームみたいになってくるんですけど、なんかこの不思議な組み合わせが面白いチームになっていって、
宇宙へ旅立って、そこからね地球を見るんですけど、そんな話の中でちょっとマンボウも出てくるって言うんですね。
これもちょっと不思議な話ですよね。
そうですね。これはなんかね、ちょっと夢を見てるのか、いやこれが現実なのかね、だんだんわからなくなるようなちょっと話でしたね。
そうっすよね。もうなんかリンゴスター出てきたあたりからあんまりなんか、リンゴスターの必要性があんまなくないっていうか、これ何なんだろうとか思ったけど。
そうそうそう。
うんうん、そうっすよね。
うん。
リンゴスターがね、やたらまあなんかねノリがいい人なんですけどね。
次行きましょうかじゃあ。
次はアーンしてみてペリカンさんですね。これ僕すごい好きな話なんですけど。
あーわかる。面白いよね。
これ貯水池でスワンボートですね。ペリカンボートっていうのかな。なんかそれ貸し出しをしているところでバイトをしているのが主人公で。
でまあそこは遊園地という名ばかり、もう実際はなんかスワンボートの貸し出しぐらいしかやってないっていう。
あとなんかちょっとしたなんかおもちゃがあるぐらいで。でこの主人公っていうのは公務員の就職浪人していて、ちょっとお金稼ぐためにそういうバイトをしていると。
でそこは社長と僕だけっていう職場で。で週末はそこそこにぎわうんですけど、平日は暇みたいなんですね。
そんなところでボートを利用する人が来てその相手をする。そういうのを貸し出してっていうので穏やかな日々が続いてたんですがある時ですね。
そのボート乗ってた借りてきた中小企業を経営している社長さんがボートの中で自殺をしてしまうと。
で社長もやっぱりこのボートを経営しているスワンボートを経営している社長さんもやっぱり中小企業のね。
レーサー企業の社長さんでもあるんで結構その出来事に心を痛めてしまって。でそこからですねなんかちょっと世の中というかこの世界の雲行きが変わってきて。
ちょっとこのスワンボートをですね立派なものにしていこうというので努力していくんですね。
社長と僕で綺麗にしようとしたりするんですけど掃除したりして台風が来てですねもう全部雨と風で流されてしまったりなんかなりそうになったりとかですね。
そんなこともあるんですけどちょっとある時ですね。
その台風の時によく見るとこの池にスワンボートだらけになっていると。
なぜか知らないですがアルゼンチンから空を飛んできた人がいてでスワンボートが世界から人が来るようになったっていうですねそんな話ですね。
世界アルゼンチンから来た人たちって自分たちのことは世界市民と呼ぶんですけども。
なぜかですねこの主人公のバイト席がスワンボートの世界の人たちが行き交うスワンボートの中継地点になってしまってという。
なかなか最初はスワンボートを貸し出しするバイトの話かなと思っていたらですね。
だんだんなんか世界の人たちが行き交う話になっていくという。
スワンボートに乗って空を飛んでちょっと世界を旅している人たちで。
彼らはですね自分たちのことを世界市民と言ってたんですけどそこからですねその世界市民とのちょっと交流が始まるみたいなですね。
そんな話ですね。
要はこれなんかちょっとあれですねファンタジー要素が強いっていうか。
スワンボートに乗ると世界を旅できる機能をなぜか見つけた?
そうそうそう。
できるようになるっていう話。これ面白いですよね。
面白いです。僕はこのスワンボートがバーってこの池から飛び立ってこの空を飛んでいくシーンっていうんですかね。
そこは最初読んだ時とかね本当すごい印象的で。
あー確かに。
めっちゃ面白かったですね。これすごい好きな話ですね。
結構ねこの主人公と一緒の職場の社長さんがいいキャラで。
そうですね。
なんかね影が薄いのかどうかなんとも言えないんですけども、なかなかちょっとなんか飛合いを感じさせるような社長さんで。
次がですね大王以下の逆襲ですね。でこれあの大王以下が出てくる話なんですけども。
主人公はですねもう子供の頃から結構大王以下に魅了されてきた。
なんかね大王以下っていうもうでっかいイカがいると。でそれはなんか危険だと思うからなんか撃退したいみたいな。
だから子供の頃にですねそんなちょっと子供ながらの憧れを持っていた主人公なんですけど。
でパイロットになるんですよね。学校を卒業してパイロットになってなるんですけど。
結構あの小説の中ではこの子供の頃の描写というのが割り返しを目に書かれていて、大王以下を巡るなんかいろんな面白いエピソードがあったんですけど。
で大人になってパイロットになって、そしたらですね本当に大王以下がね地上になんかね襲撃しに来たっていう150mクラスの大王以下。
150mクラスっていうのが子供の頃ですね、科学雑誌読んでいたら大王以下150mって書いてあって、それで主人公がですねめっちゃ惹かれるんですね。
なんだこの150mっていう生物はすごいじゃないかと。こんなの知らなかったぞと。
そしたらね出版社が間違っててちょっと後日、いや実は15cmでしたって訂正するんですけど。
なんで150mが15cmになるんだっていうね。すごい面白かったんですけど。
いやでもそんな150mクラスの大王以下がですねちょっと大人になった主人公のもとにやってきて、主人公はですねパイロットなんで。
子供の頃はですねそんな大王以下が撃退したいなって思ってたんですけど、それからですねちょっと本当に現実のものになろうとするみたいなんですね。そんな話ですね。
そうですねこれね。
次、ヘッドロックという作品で。
これは主人公が韓国からアメリカに留学していた時に突然道端でハルク砲弾に遭遇して、問答無用でヘッドロックをされてですね。
ヘッドロックは腕で首をつかまれて脇で固められるみたいなですね。そんな締め技なんですけど。
最初はですね、テレビとかのドッキリ企画じゃないかと思うんですけど、もうそうじゃなくて。だんだんわかってきて。
本当にヘッドロックされて、主人公がもう気を失ってしまうんですけど、それ以来ですね。
ちょっと体を鍛えて、主人公も格闘技に習ってヘッドロックを磨いて、本当に弱そうな人を見つけたらヘッドロックをかけていくみたいな人になっていくと。
主人公の再会とヘッドロック
韓国に戻って安定した仕事を得て、家庭も築くんですけど、またちょっとですね、きっかけがあってヘッドロックに目覚めてしまって。
この時、世の中的にもなぜかヘッドロックブームが来ていて、サウナみたいな感じでヘッドロックは健康にいいみたいなんですね。
何にでもいいみたいな感じでヘッドロックブームが来るんですけど。
ある時ですね、この主人公がハルク・フォーガンとの再会をしようとして、ちょっとプロレス会場に行って、ハルク・フォーガンにまた出会って。
以前はですね、ヘッドロックされたらもう気を失って、何もできずに気を失ってしまったんですよ。
じゃあ今度はどうなるのかと、ヘッドロック対決をするみたいなんですね。そんな話ですね。
ちなみに、この小説を僕読んだのが7月の終わりだったんですけど、ちょうどその頃にハルク・フォーガンが亡くなったというニュースがあって。
すごいタイミングで。
それでちょっとハルク・フォーガンの映像とかも見ていたんですけど、本当にテレビの司会者にヘッドロックして気絶させるっていう映像があったんですよ。
それはテレビ司会者が、やっぱりプロレスとかって見せかけのものじゃないかとかですね。
なんかそんな感じで、本物なのかみたいな感じで問いかけて。
そしてハルク・フォーガンが本物見せてやろうみたいな感じでヘッドロックしたらもう一瞬で気を失うみたいな映像があってですね。
こういうことかと。確かにハルク・フォーガンのヘッドロックは、ヘッドロックされたら普通の人どうしようもないなと思わせるものだったんで。
なんかそんなちょっとですね、ちょうど本を読んだタイミングでですね、ちょっとハルク・フォーガンが亡くなるっていうニュースがあって、
なかなかすごいタイミングで読んでしまったなと思いましたね。
短編「朝の門」のテーマ
最後ですかね。
朝の門ですね。これは日本語版のカステラにプラスで追加されている短編で朝の門なんですけど、
この本作品だけちょっと今までのものとは黄色が違っていて、なんかすごくシリアスなんですよね。
今までのはなんだかんだコミカルでユーモアがあって、笑える話がいっぱい散りばめられてたんですけど、この朝の門に関しては集団自殺でしようとしたんですけど、
ちょっと自分だけが死ねなかったっていう青年が主人公で、青年が自分だけが死ねなかったっていうのでちょっと目を覚まして、
行った先のコンビニで妊娠しながらもコンビニで働いている女性がいて、その女性にもちょっとですね、事情があって、
なんかね、そのDV男みたいな人と付き合ってて、妊娠してしまって、男からはおろせって言われるんですけど、ちょっとねタイミング的にも難しくて、
でもじゃあ自分で子供を産んで産むしかないって、でもコンビニの仕事もあるし、どうしていいかわかんないっていうような人ですね、女性が。
っていう、まあそんな死のうと思っていた男性と女性とが出会う話ですね。
そうですね、これだけ本当なんかシリアスで結構重い空気がずっと満ちてはいるけれども、なんかラストもね、ちょっとどう受け取っていいかわからないような割り方するんだけれども、
なんかでもちょっとそれを解釈が結構開かれてる感じですよね。
そうですね、でもまあこれも本当に主人公の男性が死のうと思っていて、なんか本当に夢も希望も持てないような人なんですけど、
女性、この妊娠してる女性が結局赤ん坊を産んで、その赤ん坊をちょっと息しようとするところで、主人公がね、本能的に声をかけるんですけど、
なんかね、そこに死のうと思っていた人が本能的にやっぱり、なんか生きようとしているところもあるんだなっていうですね。
ああね。
っていうところがちょっと描かれていたりもするので、いやすごいなんかね、重いですけど、なんかもうちょっと読んだ後ね、いろいろと。
結構なんか内省してしまうような。
そうでしたね。
希望なのか、どっちなのかみたいなとこは。
生きるっていうことに対してかなりね、作品。
そうですね。
ここまで結構ね、たくさんの短編を紹介していきましたけど。
まあ最初に話すと、やっぱこうユーモアが基本的には、「朝の門」っていう最後の作品だけちょっと経路は違うけれども、
なんか読んでて結構ね、ううって思う時はあるんだけれども、なんか全然的には結構軽い気持ちでも読めたりするかなとはちょっと思うので、
確かにこう、なんか読むのに困った時とかはおすすめかもしれないですね。
そうですね。基本的にはこれはなんか軽く読んでいけるものなのかなと。
なんかそんなにかしこまって読まなくても全然いいかなとね、思いますし。
まあ確かにカステラ食べるように。
まあそうですね。
気軽にってとこもあるかもね。
ただ、やっぱり読んでいくと、なんかただ軽いだけではないとか、ただ面白いだけではない、
まあ何かですね、その読んでいる人の状況とかね、その気持ちにちょっと寄り添ってくれるようなところもあったりするとね、思いますので。
だからそこがすごく短編集のね、僕の好きなところですね。
個人的には結構、そのこの役者跡書きでね、あの結構韓国文学のブームが来る前におそらく書かれたものだろうと、
なかなかまだ韓国文学が日本でちょっとこんなに読まれる前の時の話だと思うんで、追い風になるのかなみたいな。
これもちょっとあるんで、ちょっと面白かったなと。
そうですね。韓流ブームは来てるけども、韓国文学ブームではないこの状況ですよね。
で、日本の本は韓国ではいっぱい紹介されているけど、韓国の本は日本の書店ではあんま見ないみたいなんですね。
そんな状況が書かれているんですね。
この役者のジョヒョン・ジェフンさんが日本に行くと本屋に必ず行くと。
でもなんかあんまり韓国の方がないみたいな感じのね、ことから始まってますって。始まってていいよね。
だからちょっとやっぱり今このカステラが翻訳された時と比べるとだいぶ状況が変わったかなと思うんで。
とはいえまだまだね、読む人口は少ないと思うので、まだまだちょっといろんな方に読んでもらいたいなとは思っているところだけれども、
やっぱり大きく時代は変わってきてるかもなってちょっと思う。
そうですね。
もうちょっと感じましたかね。
でも本当、パク・ウィングさんがやっぱり90年代とかですかね。
やっぱりこの資本主義社会の中で、やっぱり消耗してきて疲れたり希望が持てなかったりするようなこの世代の人々に向けて小説を書かれたっていうのがあって。
そうした背景でこのカステラっていうのも誕生していると思うんですけども。
それはやっぱり今の時代も結局はそこがあるのかなと。
これは韓国も日本もそうだと思うんですけど、やっぱり今の社会で弱い立場にいる人っていうのは年々増えているような気もしますし。
そういう意味ではこのカステラを読んで楽しめたり、これでちょっと気持ちが軽くなるっていう人はですね。
むしろ2014年当時より今の方が出てるかもしれないと。
そうですよね、確かに。
こういうのをなんていうか、もう言いやすくなってきた気はするしね。
自分たちの状況とかね。
そうですね。
いろんな多様性のこととかいろんなことはあるけれども、いろんなことは言いやすくなったのかなって。
そうですね。
思いますね。
そんな感じにしていきますか、今回は。
じゃあここのあたりでカステラの紹介を終わりたいと思います。
じゃあ次回予告させていただきます。
次回は番外編をお届けします。
ちょっとお便り紹介会行こうと思ってます。
よろしくお願いします。
番組の最後になりますがメルマー会員募集しております。
こちら無料版、有料版でございます。
無料版は海外文学ニュースというのを毎週配信してますので、よければご登録いただければなと思います。
有料版はサポーター特典という形になっておりまして、我々応援したいという方がいらっしゃいましたらぜひご登録ください。
月々500円から我々応援できます。
この番組気に入っていただけたらぜひお願いいたします。
詳しいことは番組概要欄に記載しております。そちらをご確認ください。
番組の関数やリクエスト、またこの番組を聞いて紹介された本も読みました。
読み返しがございましたら、ハッシュタグするときにこたちをつけて教えていただけると大変うれしいです。
Xやインスタの投稿などでお待ちしております。
お便り本も番組情報欄に載せております。
何かあればぜひこちらからいろいろなメッセージください。
この番組気に入っていただけましたら積極的に拡散寄与してあげると助かります。
ではまた来週。
ありがとうございました。
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