ブルーの方がよりイメージしづらかったんだけど、みたいですよね。
エージェンシーが最先端の技術とかをどんどん開発していって使っていくっていうのに対してイメージだと、あのガーデンは昔からのやり方でそこを貫いて戦っているというようなものかなと思います。
それでも本当に互角にやり合っているという、だからそういう世界観、世界設定です。
これがメインなんですけど、手紙について話をさせていただきますと、さっきも話したように、レッドとブルーのパートがそれぞれ交互で語られて、レッドはこういうところにこういうミッションをしていました。
そしたら手紙が届くんです。その手紙の内容がその章の最後に入って、そしたら次にブルーの章になって、ブルーもある世界でミッションを行わせていました。
そこに手紙が届くみたいな、相手からの手紙を受け取るシーンと相手からの手紙っていう形で章は構成されて、それが交互に配置されていっています。
その手紙の中で2人の関係がどんどん構築されていくなっていうのがわかるような小説ですね。
手紙の内容がですね、なんていうか、どんどん切実なものになっていって、お互いなんていうか、切羽詰まっていくんですよね。
まあちょっといろいろ状況があるんですけどそれは、お互い手紙を大切にするようになっていきます。
で、武器を渡し方が結構これ面白いというか、かなり凝ってますね。
これ、お互いが敵側と分通してるってことが味方にわかると裏切り者になっちゃうんで、裏切り者扱いされて、まあおそらく処刑されるだろうと。
なので、他の誰にもわからない方法で手紙を書いて送るということを2人はやってますね。
レッドが切れてあろう木の中に忍ばせたりとか、ブルーが飲むだろう紅茶の中にミルクで文字を書いたりとか、
あと鳥の眼やアザラシの中とかに忍ばせたりして、あの手この手で手紙を届けようとします。
時間軸もデタラメだから、次に手紙が届くのが10年とかもっと経ったりとかするんで、
もう完全にこの2人に寿命っていう概念が全くないんだなっていうのはそこでわかりますし、
生命体としてもうなんか超越しちゃってるのかなみたいなのもわかってきますね。
でもこの2人の手紙の出し方とかすごいワクワクしちながら読んでます。
わかる。
本当に想像できない方法で、突然手紙が登場してくるのが面白くて、
なんか僕が一番驚いたのは個人的には漁船に乗っているシチュエーションで、
で、アザラシを捕獲するんですけど、お腹を切り裂いて、で、中にタラがいて、
で、実はそのタラにメッセージが忍ばせられていたということがもう予想外すぎて、
こんな方法で今回は手紙が来たんだっていう。
うん、すごいですよね。
なんかこれ確実に手紙が届くことはわかってるから、
どういう形で毎回手紙が来るんだろうって、ショーが始まった時からもう。
どこだろうとか思って読んでると面白いですよね。
これもなんか人間の感覚だと、そんな手紙キャッチできるはずないだろうと思いつつ、
でもね、やりとりしている2人は確実にこれが渡せる方法なんですね。
そうですね。味方にバレないようになんか口の中にずっと含んで、
そうですよね。
味方とちょっと離れて、なんかカバで読むとかそういうシーンとかあったりしてたけど、
もうどういう風に手紙が保存されているのかがちょっともうわかんなくなるけど、
まあもうその辺は物質ではないだろうなっていうのはなんとなくわかるんですけど。
面白いですよね。
これちょっと映像化して欲しいなって思いますね、この辺はね。
ああ、そうか。
で、まあそんな感じで味方にですね、自分たちの文通がバレないかどうかっていうのは結構スリリングで、
もうここは結構ハラハラしながら読みますね。
これが結構面白かったりもしましたね。
で、この文通がですね、お互いちょっと罠なんじゃないかなって思っていて、
疑ってるんですけど、なんかもう手紙書くのはもうお互い楽しくなっちゃってるんで、
なんかその罠かもしれないっていうこの危険性があるけどもう後戻りできなくなってるんですよね。
そうですね。だからやっぱりお互いがだんだんその存在を認み合うっていうか、
この辺の罠かもしれないっていうところとか、
自分たちのエージェンシーとガーデンにバレるとまずいという状況も相まって、
なんか緊張感がね、だんだんもう高まっていくのが、これまた良かったですね。
うん。結構ドキドキしますよね、この辺ほんとね。
あ、そうそう。で、読んでてですね、次の手紙は一体どういう展開になるんだっていうね。
最初の方はなんか私たちが勝つわみたいなことで、なんかちょっとギスギスした感じもちょっとあるけれども、
徐々にね、仲良くなっていく、あれ面白いですよね。
そうそうそう。ほんと、だんだんもう手紙にも人間性が現れていくっていう。
じゃあちょっとここでストーリーを少し紹介しますが、
あのちょっとですね、これ大きなネタバレしちゃうとですね、最後だいぶ大変なので、
あんまりストーリーはあんま詳しくお話はしないつもりです。
でもラストなんですけど、このラストほんと最後の展開はめっちゃたまらなくてですね、
結構感動しました私、最後。
まあそうですね。
このタイトルにある通り、こうしてあなたたちは時間戦争に負けるという、
まあ時間戦争に負けるというタイトルが示す通りの展開で、
これはなかなか良いラストだったなというか、思ってまして、
多分最後止まらなくなるし、結構感動するんじゃないかなと思います。
じゃあちょっと最初の方のストーリーをちょっと解説したいと思います。
でこれ、まあレッドのパートから始まるんですけど、
エージェンシーの優秀なエージェントであったレッドは、敵を潜入させた戦場で一通の手紙を発見します。
これが自分当てあることは間違いない。
レッドはその手紙を見た時に、この手紙に実施性の高いウイリスが付着してるんじゃないかとか、
もしくはこう、自分が味方に対して裏切りを働くようにプログラミングされてしまうんじゃないかとか、
そういうちょっとこう疑いとかを持つんですけれども、
でもレッドはですね、自分に当てられた手紙を開封したいという衝動には勝てずに、その手紙を読んでしまいます。
で、その手紙はですね、ずっと敵対している組織のブルーから送られてきた手紙でした。
で、ブルーはレッドに告げます。
優秀なあなたの登場で、私は、まあブルーはこの戦いに全力を尽くさなくてはならなくなったと。
で、でも最後に勝ったのは私たちだと。
もうなんか、レッドがヤバすぎるやつだから、ブルーが本気にならなきゃ、
ブルーから、私はもう本気にならなきゃ勝てないと思って本気で戦うわみたいな、こう、
声声布告みたいな感じの手紙なんですけど、まあそういうのが最初届くところからこれ始まりますね。
そうですね。なんかブルーからの手紙が届いて、
これはレッドヤバいんじゃないかと、ブルーってめっちゃすごいやつやんって思って読んでたんですけど、
ただその後のブルーのパートになって、ある日ブルーもミッションを成功させていて、
で、その勝利を振り返っていると、なんかすると、あの、なんていうんですかね、
なんか沸騰させてから読むようにというメモがついたJARを発見するんですね。
で、沸騰させると、そこに文字が浮かび上がってきて、実はそれはレッドからの手紙であったと。
ブルーが出した手紙への返信だったというのがわかります。
で、ここからレッドが返信したので、ブルーとレッドの相互の交流というのが生まれていくんですけども、
ブルーも当然そういう手紙、まさか帰ってくるとはという思いもあったと思うので、
お互いがトロイの木馬のように罠を忍ばせているかもしれないという、ちょっと疑いも持ちつつなんですけど、
この文通を続けるかというのを解いていくという風になっていくんですよね。
ここが面白いですよね、このレッドの返信により、お互いがこの手紙をすることの危険性があるけれども、
それを承知の上でこの文通をやるっていう、このなんか、お誘いがいいですよね。
2人とも本当に腕に自信があったというのもあるかもしれないんですけど、
お互いがお互いに、なんか世の中にこんな存在の人物がいたのかっていう、
なんかそういうのを初めて、自分に通じる人がいたんだという、なんかそういう感覚だったのかもしれないなと思ったりします。
でもここからもやったりは、手紙を、文通をスタートしていって、それがだんだんエスカレートしていくと。
ちょっと情熱的になって、推進を付け加えるようになったりとか、質問への回答を書いたりとか、
だんだん手紙も長くなっていくし、お互いを理解していくこともしていきますし、
最初はライバルという形だったんですけど、友情や愛情といったものが芽生えていくというのが、この小説の途中までと。
完全に手紙文学ですね、この辺りはね。
本当ですよね。
これ以上は話しちゃうとあれだって、実際読んでもらいたいので、この辺りにして今日はもう切りましょう。
短い小説なんで、ぜひ読んでもらいたいと思っております。
短いの?でも250ぐらいあるのか。
5週ぐらいあるもんで。
そこは大変じゃないかなと思います。
じゃあちょっともうここで今日は締めて、この通り最後、感想とどんな日に読んでもらいたいか言って終わりにしたいと思います。
じゃあ私の方から。
全く読んだことのないタイプの小説と最初話したんですが、本当にそういう小説で、久々にすごい興奮しました。
サンタイとか、マーダーポテトとかちょっと違う興奮を味わえて、すごい面白かったです。
もうこれ、SFの章をそうなめしたというのは納得の一冊で、すごかったなっていうのが本当の感想です。
長くないけど、話はもう基本あんまりよくわかんない感じになってきます。
でもなんか、この設定とか、このレッドブルーがどういう思いを今持っているのかっていうのがわかるだけで、
話は物語としては全然楽しめるので、そこだけ頭を入れて読み進めれば、結構感動を味わえる作品なのではないかなと思っております。
なんかちょっと変わった作品を読みたいなとか思っている方は、迷わず読んでいい作品なんじゃないかなと思っております。
今回初めてこんな小説を読んだって感覚でしたね。
なんか変わってますよね。
やばいよね。
そうですね。僕も最初は設定が壮大なので、話を理解するのに苦労したんですけども、
だんだん主人公の二人に人間味が出てきたあたりから夢中になって読んでいきました。
ラジオではそれでない後半パートというのがやはりすごいので、さすがいろんなSFの章を受賞しただけあるなと思いました。
最初はやっぱり話がわかりづらい部分もあると思うんですけど、最後まで読めばこれはすごいって思える小説なので、最後まで読んでもらいたい小説でしたね。
結構主人公二人の情熱的な話というのは、好みは分かれるかもしれないなとは思いました。
以前に紹介した3対3というのが、
3対3ですね、3対3が。
資深衛生というのが愛の話、愛がテーマの小説でもあるので、好きな人にはハマると思います。
あと少女漫画が好きだったら好きになるんじゃないかなと思ったりしました。
あとはバンド・デシネというヨーロッパの漫画で、メビウスというSFファンタジーで壮大なものを描いている漫画家がいるんですけども、
個人的にはこのメビウスとかが漫画で描いてそうな、そういう社会観かなと思って読んでいたので、
とにかく壮大なものというストーリーもこれは面白いんじゃないかなと思いました。
じゃあちょっとそんなところで、今日は終わりにして次回告したいと思います。
次回はですね、ゴンサロ・M・ダバレスさんのエルサレムという小説をご紹介したいと思います。
ポルトガル文学で木下真帆さん役。
ちょっと今回に引き続きなかなかすごい小説になりますので、お楽しみにしていただけたらなと思っております。