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2020-08-03 26:50

第9回「キオスク」ローベルト・ゼーターラー著 〜17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン〜

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文学カフェ 空飛び猫たち 第9回目ローベルト・ゼーターラー著、酒寄進一訳「キオスク」(東宣出版)です!! 

このカフェは硬派な文学作品を楽もう、をコンセプトに 文学好きの二人がゆる〜く文学作品を紹介するラジオ番組です。

 毎週月曜日朝7時配信!! 

案内役は東京都内で開催している「小説が好き!の会」のダイチと 京都祇園にある「羊をめぐるカフェ」のミエの二人でお送りします。

 文学のプロではない二人ですが、

お互いに好きな作品を 東京と京都を繋ぎ、

読書会のようなテイストで 

それぞれの視点で紹介していきます!

 今回第9回目でご紹介するのは 7月24日に全国公開になった映画「17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン」の原作本であるローベルト・ゼーターラー著「キオスク」です! 

戦時中のオーストリア・ウィーンを舞台に田舎から上京してきた少年フランツの成長を描いた物語!

 どうぞ、お楽しみに!!

 今回番組内で紹介された本 

「キオスク」ローベルト・ゼーターラー著 酒寄進一訳 東宣出版

 http://tousen.co.jp/950 

「ある一生」ローベルト・ゼーターラー著 浅井晶子訳 新潮クレストブックス 

https://www.shinchosha.co.jp/book/590158/ 

今回番組内で紹介された映画 

「17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン」

 https://17wien.jp/

 今回番組内で紹介された東宣伝出版の「はじめて出逢う世界のおはなし」シリーズ 

http://tousen.co.jp/hajiseka-booklist

 番組の感想・リクエスト等は bungakucafe.catwings@gmail.com 

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#小説 #読書 #海外文学

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どうもみなさん、こんにちは。文学ラジオ空飛び猫たちです。
この番組は、高派な文学作品を楽しもうコンセプトに、文学と猫が好きな二人が、ゆるーく文学作品を紹介するラジオ番組です。
お相手は、小説が好きなお互いの私、ダイチと、羊を巡るカフェのミエの二人でお送りします。
文学のプロではない二人ですが、東京と京都をつないで、お互いに好きな作品を、それぞれの視点で紹介していく番組です。
お互いの紹介に関しては、第0回で話しているので、そちらをお聞きください。
本日はですね、ちょっとミエさんがチョイスした本なんですけど、
そうですね、僕がもうちょっともうプッシュした本なんですけど、ローベルト・ゼイターラーのキオスクをお届けしたいと思います。
で、これあれなんですよね、7月後半か、あの映画公開したばっかりの、
まあちょっとこの配信自体が8月入っちゃうと思うんですけど、
7月の24日か、全国では24日から公開している、
17歳のウィン・フロイト教授の人生のレッスンの原作になります。
そうですね、これね、なぜか京都は31日で映画公開で、収録前大地さん見に行けてるんですよ。
そうですね、私ちょっと、
僕行けてないんですよね。
とりあえずって言い方だけど、とりあえず見ました。
感想ってどうなんですか?
なんかやっぱ原作読んでから見たから、やっぱ原作との相違点が気にはなっちゃうんです、なっちゃったんですけど、
まあでも、あの映像化されてるとイメージしやすくて、
で、これ気をつく、日本ではそこまで売れてないのかもしれないんですけど、
ドイツじゃめちゃめちゃベストセラーになってるらしいですね、この。
そうですね、50万部のベストセラーとかって。
映画のパーフレットによると85万部。
あ、増えてる。
かなり売れてるみたいですね。
映画の印象って読むとちょっと結構、主人公が映画だと結構イケメンかつ、
ちょっともう大人なんですよね。
そうですね。
まあちょっとこの後触れますけど、小説だと結構少年感があるんですけど。
僕の中では、あの背の低い13歳の少年っていう、勝手な印象になってますけど、
結構でかい17歳の青年なんですよね。
そうですね、描いてることは同じなんですけど、あんまり映画を絡めて話すと、
ちょっと、あの、読む人にまた違った印象を与えちゃいそうで、
あ、でもよかったっす。よかったっす、なんてか。
そうですね。
映像と映像化されると、すごいイメージしやすかったし、
あ、なんていうのかな。
戦時中の空気感と、あと結構これ、夢が出てくるんですけど、作品中に。
その夢の描写がめちゃめちゃ上手かったっすね。
やっぱ映像で見るとすごいなって思いました。
まあそれ映画ならではですよね。
そうですね。
映画はなんか、放題が17歳のウィーン、フロイト教授、人生のレッスンっていう名前なんですよね。
ちょっとね、キオスクとは違うんですけども。
たぶん、現代は、本国で公開される映画は、たぶんこれトラフィックなんで、
キオスクって意味のタイトルはついてると思うんですけど、
これたぶん日本で公開するにあたって、このタイトルをつけたんだと思うんですね。
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だから、なんかこう映画はあるあるなんですけど、
あんまり日本に浸透しない作品だと、あの日本語のタイトルをつけがちみたいなのが。
まあ、マーケティングのひとつですね。
気になるようにちょっと。
じゃあちょっと署名とか、ちょっとみなさんにお願いしていいですかね。
そうですね。
では今から紹介するキオスクについて、
まずローベルト・ゼーターラー賞のキオスクです。
当選出版から出されていて、坂より新一さんが翻訳をされています。
じゃあちょっと私の方から筋をお伝えしたいと思います。
自然豊かな湖のほとりに、母と二人で暮らしていた少年フランツは、
田舎を離れウィーンのキオスクで見習いとして働くことになった。
初めての一人暮らしと仕事、都会の喧騒期待と不安を感じながらも、
キオスクの店主から新聞はまき、お客のことなどを学んでいく。
そんなある日、忘れ物を届けたことで、
常連客のジーク・ムーント・フロイト教授と婚姻になり、
フロイトから人生を楽しみ、恋をするように忠告される。
さっそくオシャレをしてプラター遊園地に繰り出したフランツは、
謎めいたボヘミアの女の子に出会い、すっかり心を奪われてしまう。
ナチス・ドイツに併合されていくオーストリアの様子と、
本書の補足として、まず作者のローベルト・ゼーターラというのは、
オーストリアの作家になります。
1966年にウィーンで生まれて、
もともと俳優として活動していらっしゃったんですけども、
2006年に作家デビューをされていて、
日本ではこのキオスクと、もう一冊あるような
オーストリアのフランスの作家の名前が書かれています。
このキオスクというのは、
日本ではこのキオスクと、もう一冊ある一章、
これは新潮クレストブックスから出されているんですけども、
この2冊が翻訳されていて、
僕は去年キオスクとある一章を読んで、
どちらもすごい感動して、もう大好きな作家の一人になります。
私、ゼーターラやるときある一章かなと思ってたんですけど、
キオスクなんだっていう。
最初に影響を受けたのはキオスクだったんですかね。
ある一章は翻訳大使をノミネートされていたから、
それで結構有名になったのかな。
私の周りに読んでいる人が多いです。
まだ私も今読んでいるところなんですけど、全然テイストと違いますよね。
そうなんですかね。全然違う作品だと私もすごいですからね。
あとこれ、当選出版さんから出ているんですけど、
初めて出会う世界のお話シリーズっていうやつで、
割とあんまり馴染みのない人たちを翻訳しているシリーズなのかなと思いました。
でもそうか、ブッサーティーは別に初めて出会う。
あ、ブッサーティーもか。
結構いろいろイタリアとかロシア、チェコとかフィンランドとか、
あ、キューバもか。いろいろあって。
なかなか海外文学好きからするとありがたい出版社さんですよね。
しかも役が読みやすいっていうのもあって、
ヤングアダルト、YA小説とか、
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結構中高生の方とかでも向けて出されている。
本が多いかなと思いますね。
なるほど。読みやすいですよね、役が。
ライトな感じで。
だからちょっとある一生今読み出しているんですけど、
そこの差が結構気になっている。
あとこれタイトルがキオスクなんですけど、
このキオスクっていうタイトルいいですよね。
私どういう意味だろうって最初思ったんですけど、
あの駅の中にあるキオスクだったっていう。
違う意味なのかなと思ったら、
あ、まんまキオスクなんだっていう。
そうそう、まんまなんですよ。
タイトルキオスクだけだと思わなさそうな
ちょっと印象あると思うんですけど、
全然そんなことないですよっていうのはね、
この後頑張って話していきたいと思います。
そうですね、確かにキオスクだけだとちょっと、
あんまり気合に取らない人もいるかもしれないですね。
じゃあちょっといきましょうか。
感想をちょっと言い合いたいと思います。
これ一読して思ったのは、
少年が成長ストーリーなので、
私もそうなんですけど、
田舎から上京してきた人間には
かなり共感できる部分が多いんじゃないかなと思いました。
特に私、一番最初にフランスが、
これ、ど田舎からウィーンに出てくるんですけど、
ウィーンに出てきた時に、
なんか都会が呼吸してるように見えたみたいな
表現をしてるんですけど、
なんかそれ東京に来た時、自分も感じたようなことで、
なんか駅降りて町の中に入っていったら、
駅前の感じとか田舎とは全く違う感じがして、
よく覚えてますね。
多分オープンキャンパスかなって
最初来たんですけど、東京。
東京自体は別にそれが初めてじゃないですけど、
一人で東京来るっていうのが、
多分そのオープンキャンパスが初めてで、
その時に都会がなんかモヤッとしてて、
夏だったのもあるんですけど、
なんかワクワクもするし、
でも怖いしみたいなのはすごく感じたのをよく覚えてるんで、
それに近いのを最初、
本当冒頭なんですけど、
フランスも感じたのはすごく共感しました。
話自体は少年の成長ストーリーなんで、
真っ直ぐすぎるフランスがいろんなことを学びながら、
ぶつかりながらきっついていって、
諦めることも覚えたりとかして、
成長していく過程っていうのは、
10代の自分を見てるようでもあり、
引き込まれましたね。
これはちょっと戦時中っていうか、
第二次世界大戦かな。
戦争という理不尽な状況もあって、
自分ではどうしようもない状況とかにもなっていくんですけど、
そこはなんていうか、
シアターの話じゃないんですけど、
やっぱりそういうところに、
人生の厳しさみたいなのも感じて、
自分はすごく引き込まれました。
あとフロイトが出てくるという設定がすごく面白いですね。
そこはこの後も話すと思いますけど、
すごくそこが、
フロイトっていうキーワードだけで、
なんか気になっちゃうとこがあったんで、
最初それで結構気になったんですけど、
どんどん読めてしまうところがあると思います。
ありがとうございます。
次に三重の感想を伝えたいと思うんですけど、
僕が初めてキロスク読んだのは、
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昨年のことで、
多分この1年で3回くらい読んでるかなと思います。
読書会やる時にキロスク紹介していて、
その度に読んだりしていましたね。
やっぱりフロイトに導かれて大人になっていく、
主人公のフランス君の成長物語っていうのがすごく心に残っていて、
フランス君は少年なんですけど、
フロイトであったり周囲の人のサポートがあって、
少年の殻を破って、
だんだん信念を持った人間になっていくんですけど、
でもやっぱり時代が1938年という、
ちょっと戦争の影がすごくだんだん近づいてくるウィーンという中で、
そういう信念を持った人間が生き延びていくには結構厳しい時代でもあったと。
でもやっぱり読み終わったら、
もし時代が違っていたら、
このフランスってすごい幸せになってたんじゃないかなとか、
すごい立派な人間になってたんじゃないかなってね。
ついそんなことを考えてしまいましたね。
わかりました。
めっちゃいい人なんですよね、この主人公のフランス君が。
あとやっぱりこの本読み終わったら、駅のキヨスクに行って新聞書いたくなったなって思いましたね。
あと葉巻ですね。
そうですよね。なんか葉巻への憧れも出てきますね。
この後も話すんですけど、フランスこのすごくいい人間、やつで。
そうなんですよ。
なんか本当時代が違ければ大成しそうな感じはしますね。
そうですね。
本の話をちょっとしていきましょうか。
このキヨスクのやっぱり面白いところとして、
いくつか紹介していきたいと思うんですけども、
まず一つが小説の前半と後半で結構トーンが違ってくるというのがあります。
前半はやっぱり田舎から都会のウィーンに出てきた少年フランスの成長ストーリーで、
あとあらすじとかを読むと結構恋愛とかもあって、
青春小説というふうに思えるんですけども、結構後半になってくるとトーンがガラッと変わってくるんですよね。
戦争の影響というのが、それでフランス少年の周りの人たち、フロイトも含めてなんですけども、
結構戦争の影響というかユダヤ人が迫害されるとかね。
ナチスの影響が入ってくる。
そうなんです。それが結構身近に現れてきてしまって、
なので前半はすごい楽しい感じの小説なんですけど、
決して楽しいだけではないというのが、このキオスクの特徴の一つではありますね。
そうですよね。後半、結構語り口もポップなんで、
それで読んでいくと、ちょっと裏切られるまでいかないけど、
こんな感じになってくるんだっていうのはあるかもしれないですね。
そうですね。映画のライフ・イズ・ビューティフル、前半が結構喜劇で、後半は刺激でという作りだったんですけど、
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そこまで極端ではないにしても、そこに近い部分はあるかなというのはありますね。
そうですね。ハッピーエンドを期待して読むと、たぶんちょっと裏切られたかなって感じはします。
あらすじから見るとあんまりその辺が見えないんですけど。
とはいえ、決して悲しんで終わりかというと、そういう小説でもないんですよね。
この小説のすごい良いところは、僕が個人的にやっぱり大好きなところって、
この主人公のフランスに訪れる大きな変化っていうのを読者も一緒に追体験していくような、
そこに本書の魅力ってあるのかなと思っていて。
フランスくんってウィーンという都会に出てくるんですけど、そこでの環境の変化ですよね。
仕事もそうだし、恋愛もそうだし、あと世の中の社会情勢の変化っていうのもあったりするんですけど、
結構最初の方って、主人公のフランスって変化に心が追いついていけていない部分があって、
そこでちょっとフロイトと出会って、そのフロイトに悩みを吐き出したりするんですけども。
頼る感じですよね。
そうですよね。自分はどうしたらいいんでしょうかってね。結構フロイトにそういう言葉を投げかけて。
そうして結構最初の方ってフランスの弱さというとあれですけど、
そういうのを一緒に読んでいくと、戸惑いとか悩みとかそういうのを見るんですけど、
でもだんだんフロイトの言葉に導かれてフランスくんって行動していって、結構立派な人間になっていくというか、
本当に自分で何とかしようという人間になっていくんで、そこのプロセスですよね。
その成長過程。
そうですね。成長過程。やっぱりこれを味わえるっていうのが本書のやっぱりすごい大きな魅力だなって思ってますね。
あとフロイトだけじゃなくて、キオスクっていうか駅の近くにある新聞のタバコはまきを売ってるお店で働くんですけど、
その店主のトゥルスニックからもいろいろ学ぶんですけど、ここ結構私好きですね。
あらすじだけ見るとフロイトから学んでるように見えるんですけど、結構この店主からも客のことを覚えとけとか、
そうですよね。
新聞読めとか。
新聞読めとか。
結構いろいろなことを学んで、当たり前だけど働くにあたってもうこのお店で2人しかいないんで、店長から学ぶしかないのはあるんですけど、
でもそこですごく素直に吸収していくフランスは、いい意味ですごく重大っぽくていいなって思いました。
あとお母さんですよね。
お母さんめっちゃ、読んでてこのお母さんめっちゃすごい人やなって思ったんですよね。
ね。何でしょうね。人生経験豊かなのかよくわかんないけど。
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そうですよね。
なんか結構ね。
なんかいろんなこと的確ですよね。
そうなんですよ。
小説なのもあるのかもしれないけど。
お母さん登場するのは基本冒頭の部分であとは手紙のやり取りだけで出てくるんですよ。
ずっと絵ハガキをやり取りしてるんですよね、あの故郷のお母さんと。
なんかその、ただこのお母さんがね、フランス君とやり取りするときってなんかすごい的確なんですよね、何事も。
私一番お母さんの手紙であって思ったのはなんか追伸うまいなって思いました。追伸、恋してるの?みたいな。
そうそうそう。
ちょっと面白いなって。
そうですかね。
フランスが恋で悩んでるときに急に。
急にではないか。
まだ恋はしてるの?って聞いてるからあれか。
どうなったか気にはなってるってだけかな。
まあでも的確ですよね。
最初のときにお母さんが、あなたはウィンに行きなさいって。
私の知り合いがウィンでキオスクやってるからそこで働きなさいっていう感じで。
息子を家から追い出す。
追い出すっていうか送り出すんですけど。
最初ちょっとフランスが嫌だみたいな感じの空気を出したときに。
もう間髪入れずビンタするっていう。
なんかめっちゃ急に出てきましたよ。
あれもしかして親子仲悪いのって私思ったんですけど。
全然そんなことないから。
ちょっとビンタが後々お母さん、あそっか息子のこと本気で考えてビンタしたんだみたいな。
見え方に変わっていくのもあって。
そこも良かったですね。
そうですよね。
結構ビンタの場面でちょっと笑っちゃいそうになりましたけど。
僕はやっぱりこの主人公のフランスがすごい好きで。
なぜフランスが好きかってめっちゃ語れてしまうんですけど、
あえて2点だけ言うとしたら、
まず1つがフロイトから教えを受ける姿勢っていうのがめちゃめちゃいいんですね。
初めてフロイトと出会ったとき。
フロイトがフランスが勤めているキオスクの常連客。
それほど有名な人の言葉を聞き逃したらもったいないと言って、
フロイトと一緒に話をするときにそういう姿勢でフロイトと一緒に歩いたり。
フロイトと一緒に歩くと結構胃のあたりがムズムズしたりするんですけどフランスが。
それはフロイトっていうすごい人と会話ができると。
この瞬間に人生変わるぞっていうね。
そのくらいの気持ちを持ってフロイトに接していたっていう。
そうですよね。純真無垢な少年感がすごい良いですよね。
そうですよね。
そのフランスがやっぱりだんだん成長していくんですけど、
なんか本当にすごい気が利く人間になっていくんですよね。
後半の方でフロイトがイギリスに亡命する。
フランス君が別れを言いに行くシーンっていうのがあるんですけど、
そこで葉巻を3本持っていくんですね。
フロイトがその葉巻がすごい好きっていうのもあるんですけど、
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1本は今するため。
もう1本は旅行中に。
最後の1本はイギリスでいうので、
なんかその心遣いというんですかね。
そこまで考えれて、
しかもすごい大変な戦争の時期で行動できるっていうのは、
この気が利くような人間になっていくっていうところ。
そこもすごいフランスが大好きなところですね。
わかります。
私ここ結構感動しました。
あの3本持っていくとこ。
葉巻をフロイトに別れを告げる時に。
渡すとこもすごくいいですよね。
結構多分この本の中でも感動ポイント。
17の感動ポイントの中では結構あそこがピークだったかもしれないですね。
でなんかこのフロイトの描き方が私結構好きで。
それもねわかりますね。
まずなんですかね。
やっぱりフロイトって精神分析で有名な人だと思うんですけど。
自分のイメージとしてやっぱりなんかすごく
高生までに名前を残してる人なんで。
真面目な学者みたいなイメージがすごいあったんですけど。
でもこの本の中では結構いい加減な感じが書かれてて。
キャラクターとして診察の時に患者が来るんですけど。
私を見てくださいみたいな患者が来るんですけど。
フロイトって夢分析みたいな感じのところもあると思うんで。
ソファーに寝そべさせて状態でカウンセリングみたいなのをするんですけど。
なんでソファーに横にさせるかっていうと。
対面で1時間とか話すと疲れるからみたいな。
ちょっとそれしんどいんでみたいなのも内面を。
字の分なんですけどトロしてて面白かったし。
あとなんか患者第一なのかなと思ったら結構自分の都合とか優先したりするところもあって。
ちょっと面白かったりしました。
こんなこと本当にやりたくなかったみたいなことを後悔するシーンとかもあったりして。
冒険小説を書く小説家になりたかったみたいなこととか書いてあるところもあって。
そういうところでフロイトに好感を持ちますよね。
そうですよね。
フロイトの内面も結構そういう風に書いてるってちょっと意外な。
それが本当かもしれないんですけど。
フロイトの研究とかしてるとそういう風に書かれてるのかもしれないですけど。
でも面白いですよね。
フロイトのそういう。
ちょっと後悔の部分もあるっていうようなキャラクター。
俺フランス上京してきてウィーンに来てアネシカっていう女の子と出会うんですけど。
私結構アネシカ面白かったです。
なんて言ってんのかな。
フランスが大きな悩みの一つ。
というかもう8割9割型の悩みはこのアネシカに対する恋心なんですけど。
そうなんですよね。
フロイトに相談する内容はアネシカのことばっかなんですけど。
このアネシカ強烈ですよね。
なんか出てきた時すごい魅力的な女の子に。
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あと出会う場面面白いですよ。
だから遊園地で出会うんですよ。
遊園地で声かけるんですよね。
これもフロイトにとにかく女の子に声かけろよみたいなことを言われて。
一番美人というかめっちゃ美人な人いたから声かけたいみたいな。
アネシカもボヘミアっていううち4が出てきた。
あんまり裕福じゃない女の子で追いかけるんですけどね。
でもアネシカもやっぱり生きていくためには
どうしても他の人たちと一緒のことをしてても生きづらいっていうか
それがあって結構そこが分岐点になってしまうんですよね。
フランス君とかと。
これアネシカなんですけど後半フランスもそうなんだけど
アネシカのこと本当に好きなのか愛してるのか
ちょっとこう自分に問いかけるところとか。
アネシカはフランスをどう思ってたんだろうなみたいな。
すごい気になる。
そうですね。
でも本当これちょっとネタバレで言えないんですけど
一番最後の描写。
あれを見てるとやっぱりちゃんと人としてね。
そうですね。
アネシカの中にもフランスの何かが残ってたんだなっていうのは。
そうフランスに対しての思いってあったと思うし。
そういう意味では本当に時代が違ってたら
すごい幸せになれたのになって思うんですよね。
登場人物ね本当みんな。
僕はやっぱり気をつくってすごい好きなのが
小説として面白いっていうストーリーが面白いっていうのもあると思うんですけども
やっぱりこの作者のゼイターラの文章がすごい好きで
描写がすごい丁寧だし
あと美しい描写も描ける人で
一番好きな描写が本だと95ページになるんですけども
これは好きな女の子アネシカですね。
2人が並んでちょっと歩くシーンなんですけど
そこでフランス君がそのふるさとの話ですね。
田舎の美しい光景とか素朴な暮らしっていうのを語って
でもそれって今のウィーンだと
その田舎でかつてあった美しい光景とか
そういう素朴な暮らしっていうのが
結構遠くに感じられるところまで来てしまっていて
ちょっとそういう意味では切ない部分も読んでいて
僕は感じたんですけど
この描写がすごい綺麗に描かれていて
そんな感じの方がですね
いろんなページに散りばめられていて
それを読むの、ゼータラーの文章を読むのも
本当にこのキオスクの面白さの一つかなと思います。
じゃあそんな感じのキオスクなんですけど
24:00
最後どういう人に読んでもらいたいか話して
終わりにしたいと思うんですけど
ちょっとじゃあ私の方から
青春小説が好きな人は絶対ハマると思うんですよね
成長過程を見るのは感じることが好きな人とか
ハマると思うんですけど
ただこのちょっと最初にも言ったんですけど
ラストがなんていうか
ハッピーエンドと決して言えない形で閉じていくので
途中までだとすごい万人受けするタイプの小説だなと思ってたんですけど
戦時中っていうこともあったりして
結構辛い話も後半は
ちょうどオーストリアがナチスに侵略されて
併合されちゃうくらいがもう中盤で来ちゃうんで
その後が結構辛い話が連続するんですけど
そういうのがあんまり一定数ダメな人いると思うんですけど
そういう人にあんまり読まない方がいいのかなって思うところもありますが
そういうのは全然大丈夫で
むしろそういうのが全然好きで
理不尽な力に晒されるけれども
生きていく姿っていうのを見るのが好きな人には
ものすごくオススメな小説だなと思いました
読んでもらいたいかっていうところでは
信心を持って生きていきたいとか
ちょっと勇気を持って
自分の道を歩みたいなと思う人は
読んでほしいなと思いますね
フランス少年のように
真っ直ぐ生きていくっていうのって
戦時中でも難しいことだと思うし
今の時代でも同じく難しいことかなと思ってるんですけど
それでもこのフランス少年というのは
フロイトにやっぱり導かれて
生きていこうとしていて
その姿を見て
フロイトであったり
フランス君であったりっていうのが
自分の人生をちょっと背中を押してくれるというか
そうですよね
そんなに導いてくれるんじゃないかなと思いますね
ゼータアラーの気をつくこの辺にしておきましょうか
じゃあ次回予告をして終わりたいと思います
みなさんお願いします
次回は休憩会になります
休憩会の第2回目ですね
タイトルはまだ決めていなくて
この後ちょっと収録するんですけど
収録した後に何かタイトル決まるかなと思います
そんな感じで収録します
休憩会の後は小説やりますんで
番組の感想やリクエストや理由や
リプライにお知らせいただけるとありがたいです
またメールアドレスも番組情報欄に載せてますんで
メールアドレスにお知らせいただけるとありがたいです
ハッシュタグで空飛び猫たちで拡散をしていただけると
非常に助かります
ありがとうございます
ありがとうございます
というところで気をつくこんなところでございます
また次回もよろしくお願いします
お願いします
26:50

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