相当訳は上手いんだろうなと思いますが、少し何とも言えないところがあるなとちょっと思ってましたね、私は。
そうですね。確かに読むとシンプルに書かれているので、そこのところでちょっとすごい役だと思うんですけども、
そこのすごさっていうところをなかなか一般の人が感じ、僕はなかなか感じ取るのが難しかったんで。
作品としてはクオリティめちゃめちゃ高いなと思います。
でもこの役のすごさっていうのが確かにちょっとわからなかったなっていうのは、多分すごいと思うんですけど、なんか地上で僕らは束の間きらめくっていうのはわかりやすくすごかったんで、
それと比べちゃうとちょっと星の時っていうのは読みやすかったけど、なんかどういうすごさがあるのかなみたいのはちょっと読めないところではある。
まあでもそうですね。次が赤い魚の夫婦、グアダルーペネッテルさんが書いていて、宇野一美さんが役していますね。現代書館から出てます。
これは話がめちゃくちゃ面白かった。役に振られないっていうあれだけど。
そうですね。作品のクオリティが高かったですね。
これは個人的には翻訳、なんかすごい難しそうだなと思いましたね。
この生き物がちょっとモチーフになっている物語、短編集なんですけども、だんだんその人間と生き物が何というかその重なり合うような感覚の作品で、
それってすごくはっきりはしていなくて、なんかモヤモヤしているところでだんだん重なっていくっていうところがあると思うので、
この感覚的なところを日本語でも読めるようにしているっていうところが何かあるかもしれないなとは思いましたね。
確かに。多分日本人の感覚に寄せて書いてくれてるよね。役してくれてるよね。
うん。
それはすごく感じるな。だから多分すごい役なんだなっていうのは。
あと個人的にはこれ、グアダ・ルーペ・ネッテルさんの書籍は多分日本で初めて出たと思うので、
この作家を日本に紹介してくれたというところでも、ちょっと感動はしている一作ですね。
うん、確かに。
パッセンジャーか、レスラッチさんが書いて、杉山直子さん役の高梨書房だっけ。
そうですね。
どうですか、これは。
唯一のミステリーというエンタメ作品が最終候補に残っていて、これもでも難しいですね。
日本語の文章としてはすごくシンプルに書かれていると思うので、すごく読みやすい作品だったんですけども、
じゃあ翻訳としてどこがすごいのかとなるとですね、これもなかなかわかりづらいところがあったんですけども、
ただ一つ思うのはアメリカの舞台で結構逃亡生活を描いている作品なんですけども、
なんかその現地の固有の名詞と言いますか、使われる言葉であったりっていうのが、
もしかすると日本人、この翻訳の際にかなり読みやすく工夫されているのかもしれないなというのはですね、
ちょっと推測ですけど思いましたね。
おそらくこのパッセンジャーは一挙見させるというか、途切れなく読ませるミステリー作品ではあったと思うので、
それを実現するために何か工夫がされている可能性はあるなとは思いましたね。
それを選考員の方たちは評価して最終候補に入れているのかもしれないと思っていますが、
でもいずれにしろこれ私の三重さんの完全な推測、もしくは妄想の可能性があるかわからないね。
これはちょっとどういう理由で入ってきているか気になりますね。
そうですね。でも確かに作中に出てくる、アメリカの酒場をアナとクラっていう漢字で書いてるんですね。
これはもうおそらくですけども、あえて漢字正規で日本語の名前にしたと思うので、
その辺もね、もしかするとストレートに訳すとなかなかイメージしづらい部分を日本の人に結構寄せたような、そういう翻訳のところなのかなと思ったりはしましたね。
これはちょっとなぜ最終候補になったかっていう理由、
たぶん例年通りであれば、スタンドFMっていう音声配信サービスで受賞式の模様というか、
受賞式じゃないか、発表か、発表があるんで、そこでワーってなると思うんですけど、
その時には発表前になぜ飲み出されたかって話とか、選考員がどういうところを評価したかみたいな話が聞けるはずなので、
それをちょっとパッセンジャーはめちゃめちゃ楽しみにしてますね。
で、最後が主人キムソヨン、一文字の辞典、キムソヨンが書いていて、
今日信子さん官役の一文字辞典翻訳委員会が訳したという、クオンから出てる本ですね。
韓国の本ですね。これが、なんていうか、すごかったね。
そうですね。これも分かりやすくすごいなって思える本でしたね。
やっぱね、これ言葉の定義の本なので、やっぱり少しでも意味が違ってしまうと、
違う響き方を読み手に与えてしまうので、そこを多分慎重に訳された本だったなとは思うので、なかなか素晴らしい本でした。
しかも、一文字辞典翻訳委員会の方含めては8名で翻訳されているので、
それもすごいですね。プロジェクトとしてチームで取り組まれて、このクオリティの翻訳本を出されるっていうところとかもね。
ちょっとかっこいいよね。というところで、あとちょっと思ったのがこれ。
日本翻訳大賞のルールとして、選考委員の方が推薦していたりとか、帯に推薦文を書いていたりとか、
もちろん彼らが訳したものはNGなんですけど、彼らが何かしらの形で関わった帯も含めては大賞から除外されるんですけど、
だからこそ、その選票を含めて楽しみな賞ですね。
そうですね。
じゃあ、ちなみに我々去年は同じようなことをして、見事ですね、受賞作品を当てるっていう流れを作れましたけど、今年も同じ流れができたらいいかなと思いつつ、発表を楽しみに待ちたいと思います。
そうですね。昨年はさすがに受賞理由までは当てることはできなかったんですけど、私はちょっと今言っていた話のどれかがちょっと一致とかしていたらいいなとちょっと思ったりしてますね。
もちろん受賞後にはですね、番外編なのか、ちょっと本編の最初ちょっと使うのかわかんないですけど、日本語訳大賞についてまたちょっと話したいと思ってますんでよろしくお願いします。
じゃあ、ちょっと日本語訳大賞はこんなあたりにして、とはいえまた日本語訳大賞絡みになっちゃうけれども、去年第7回で受賞したMurderbot Diaryっていう作品があるんですけれども、
こちらのですね、こちら我々Murderbot DiaryとMurderbot Diaryネットワークエフェクトという作品を去年ご紹介してますが、その続編がですね、また出ました。
今年の4月になるのかな?4月か、ほんと今月ですね。あ、配信が4月に出ました。
Toubou Telemetryというタイトルで、ちょっといつもより短いんですが出ました。
これが出たんで、いつも通り我々紹介しようみたいな流れかなと、ちょっと期待されている一部のリスナーの方がいらっしゃると思うんですけれども、
さすがにちょっとこれ一冊を取り上げて一つのイベントを作るのは難しいなと思ったので、今日ほんと簡単に触れてご紹介してと思っております。
じゃあまずですね、Murderbot Diary、そもそも何だっていう人のためにですね、ちょっとお話ししますけど、
Murderbot DiaryっていうのはSF小説になります。
第1作、2作もなのかな?ヒューゴ賞、ネビラ賞、ローカス賞を受賞した3章、トリプルクラウンですね。
なかなかこの3章を取るっていうのもだけで結構SF作品としてはすごい作品になってます。
主人公はロボットというか、人型警備ユニットということで、AIだし、ロボットのようなものです。
なんですけど、この世界のこのボットって呼んでるんですけど、ボットはですね、基本的には人の支配家というか、人の命令を聞くような立場にあって、
自分だけでは、判断とかできるようになってはいるんですけど、AIなので、最終的にはこの人の言いなりになるしかないっていう存在なんですけれども、
このMurderbot Diaryの主人公、Murderbotはですね、自分を統制しているプログラムを自らハッキングして自由になったっていう、
ロボットが主人公で、自分のことを、これが翻訳大賞でも相当評価されたんですけど、原文は愛だと思うんですけど、私の愛だと思うんですけども、
弊社の兵に機械の木で兵器と、自分のことを兵器と呼ぶ変わった主人公が設定されているSF小説になります。