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2024-09-15 30:00

ゲスト:森岡督行(「森岡書店」代表、ブックディレクター、文筆家)「むんぱれTuesday / Art Wanderland (アートワンダーランド)by DJエレーヌ」2024年5月7日放送

書店代表、文筆家、キュレーターとして活躍する森岡督行さんをゲストにお迎えしたトークをお届けします。

●森岡さんは「一冊の本を売る書店」というコンセプトの「森岡書店」を銀座一丁目で営んでいます。一冊の本から派生する作品を展示しながら、展示期間中その本だけを売る斬新な店づくりが話題を呼び、国内外から多くの人々を引きつけてきました。

●今年で9年目を迎える森岡書店は、現在、同じ銀座一丁目に店舗があるギャラリー小柳と共同で、世界に一つしかない本を届ける「ONE SINGLE BOOK」展を開催。これは、森岡書店にゆかりのあるアーティストと、ギャラリー小柳のアーティスト、30名におよぶ作り手達が、それぞれ自由に本を選び、独自のアイディアで手を加えて「一冊の本」をつくりあげるという企画。この本の展示をギャラリー小柳で開催する期間中、森岡書店でも参加アーティストの本やZINEを複数冊届ける関連企画展を週単位で開催していきます。

●番組では、ONE SINGLE BOOK展、現在の森岡書店が登場するまでの経緯、森岡さんご自身の幅広い活動等について掘り下げます。ぜひ、お聴きください!

■森岡督行 [森岡書店 店主、ブックディレクター、文筆家]instagram: @moriokashotenweb: https://linktr.ee/moriokashoten

■森岡書店のキュレーションによる、戦争の本質について問う展示シリーズ「子どもと不条理:それでも世界は生きるに値する」https://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/exhibition/childrenandtheabsurd/

■『荒野の古本屋』https://www.shogakukan.co.jp/books/09406861

■番組へのリクエスト・ご意見はこちらからhttps://www.radicro.com/request/munpare.html

#森岡書店 #森岡書店銀座店 #moriokashoten #ギャラリー小柳 #gallerykoyanagi #one_single_book

サマリー

今回のエピソードでは、森岡由悠季さんが代表を務める森岡書店のユニークなコンセプトや成り立ちについて語られています。森岡書店は、一冊の本を中心にした書店であり、アートと文学の融合を図っていることに焦点が当たります。また、森岡督行さんが「森岡書店」の独自のコンセプトやビジネスモデルについて話します。さらに、ギャラリー小柳での「One Single Book」企画を通じて、アーティストとのコラボレーションによる新しい本の形態も紹介されます。森岡督行さんは、諏訪さんの生物画を通じて認識論を探求し、最新の刊行物や展覧会を紹介します。

新しい番組の開始
皆さん、こんばんは。むんぱれTuesday第一週を担当している、ナビゲーターのエレーヌです。
今回から番組名を、アートワンダーランドと変更してお届けしていきます。 これまで私はですね、アートがある様々な場を放浪してきたんですね。
放浪というのは、英語ではワンダーと言いますけども、これからもですね、その先々で出会った気になる方たちをゲストに迎えして、その方たちの声をお届けしていきたいと思っています。
人生ってね、一歩の道だけを見つめてひたすらまっすぐ進むっていうのも、ひとつの歩み方だと思うんですけども、いろいろと分け道にそれながら、新たな視点を得たりとか、発見を体験することで、実は豊かになるのではないかと個人的には考えています。
実難の皆さんの視点を少しずつずらしてくれる、そういう個性的な生き方をしているゲストを、これからも紹介していければと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ということで、今回ゲストにお迎えしたのは、森岡由悠季さんです。 こんばんは。
森岡さんも、大変ユニークな人生を生まれたからだと思うんですけども、今回は森岡さんのですね、活動を深掘りしていければと考えております。
早速ですけど、森岡さん、いろんな取材もたくさん受けられている方なので、よくこれはされていると思うんですけども、改めてちょっと自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。
森岡由悠季と申します。
森岡書店という野号で、銀座で書店をしています。 そのコンセプトがちょっと変わっていて、一冊の本を売る書店となっています。
正確に言いますと、一種類の本から派生する展覧会を行いながら、その本を販売しています。
書者や編集者、カメラマンやデザイナー、本にまつわる方々をお招きしまして、
お客さんに手渡しするようなイメージを持っています。 トークイベントやワークショップなどを開催しています。
これ、もう始められたのがいつぐらいでしたっけ?
一冊の本を売る書店の森岡書店が始まったのは、2015年の5月5日でした。
そうですよね。ですので、配信されている日の2日前がちょうど9年目ということで、おめでとうございます。
ありがとうございます。来てくださっているお客様、作家の皆様、出版社の方々、スタッフの方々、ご協力いただきまして、続けることができました。ありがとうございます。
ただ、森岡さんは何ですかね、書店のオーナーという以外にも非常に活動が幅広くて、文筆業もされていますし、あと誤聴書も多数出されていて、それに加えてモデルもやってますよね。
時々ちょっと素敵なお飯物で映っている、非常にかっこいい森岡さんを拝見することも多く、
キュレーターとしてもご活躍されたりとか、非常に幅広く活躍されててすごいなって見てます。私、初めてお会いしたのが2017年の時に、ある団体がやっていたレクチャーで森岡さんが、
その時、ちょうど銀座で一冊の書店のコンセプト始め、2年目くらいだったんですかね、お話しされたんですけど、その時はすごく森岡さん、よだめなく喋るというよりも、すごく丁寧にお話しされてたんですよ。
私、そこのレクチャーではすごく滑らかに喋る人ばっかり聞いてたから、でも森岡さんがとっても一生懸命伝えようとしているというのが伝わってきて、しかも自分が好きなものを本当に幸せそうな顔してお話しされたんですよね。
古い建築物が好きだったりとか、なんで自分が今住んでいるところに住んでいるかとか、そういった話をすごく熱を込めて話してくださったんで、私はその時に人に何か物を伝えるというのは、うまく喋るとこじゃないんだなということを学ばせていただきました。
なんで今日はちょっと本当に久しぶりにお話しできて嬉しいです。
はい、私もすごい嬉しいです。
早速なんですけど、初めて森岡さんを知るという、なんか珍しい方もいるかもしれないのですが、その方には、そもそもこのコンセプトを思いついた経緯ですとか、ちょっと遡ってお話いただいてもいいですかね。
はい、思いついたのは2007年だったと思います。
当時は銀座ではなくて、香山町に店舗がありまして、そこでも書店とギャラリーをやっていました。
新刊のローンチのイベントも時々行っていたんですが、そうしますとその1冊の本にお客さんが来てくださる。
ある時に他の本はなくても、もしかしたら経営が成り立つのではないだろうかと思ったことがきっかけでした。
ただ、そのアイデアはすぐに実行に移すことはなかったんですけれども、香山町の店舗が10年目を迎えようとしていた時に、次の10年、何か新しいことをしてみたいなという気持ちも芽生えまして、
じゃあ、最初思った1冊の本を売る書店というものを真剣に考えてみようと。
このようになりまして、たまたま銀座1丁目に物件が出てきましたので、そこで形にしようと。
その時にスマイルズの、今は会長になられましたですかね、東山正道さんと知り合うこともできまして、
やっぱりこのアイデア、他にはなかったので、ちょっと考え直してみた方がいいのではないかという意見もあったんですけれども、
東山さんが、これはやったほうがいいと、強くサポートしてくれまして、それで形にしていくことができたという面もあります。
本とアートの統合
あれですよね、だから、森岡書店っていうのは個人事業にじゃないんですよね。会社法人。
株式会社森岡書店という風になっております。
今、東山正道さんと、あとそれからタクラムっていうデザイン会社って言っていいんですかね。
一応株主になっているという感じでやっているということですよね。
もう一人株主が、自分の担当編集者がいるんですけれども、その3名と、あと自分が株を持っているので、4組っていうんですかね。
4組の株主が。
そうなんですね。だから、それ前やってた会社のときは個人事業に人としてやってて、今はもう携帯がすごく変わって、でもある意味最強のチームじゃないですか。
普通に東山さんに何かお願いしたら、それはなかなかハードルが高いと思うんですけど、やっぱりそういった方の全面サポートとか、それからタクラムというデザイン面で素晴らしい仕事をしている方たちもバックについているっていうのは。
それは2014年、だからちょうど10年前ですかね、の7月だったかな。
当時、尾元賛同にあったタクラムのオフィスで、東山さんの本の出版記念イベントとして、何か一緒に仕事をやりましょうという会がありました。
そこに私は参加したんですけれども、なぜそこに参加することになったかと言いますと、レナード・コーレンさんという作家が、わびさびを読み解くという本を出されてて、
それの日本語版が、BNN新社という出版社から出ました。その後書きを書いたのが、私とタクラムのディレクターであった渡辺幸太郎さんだったんです。
私と渡辺幸太郎さんは面識がなかったんですけれども、紙面上で知り合うことができまして、渡辺幸太郎さんに会いたいと編集者に伝えました。
そうしましたところ、会合が持たれまして。渡辺さんと話ししてたんですけども、今度東山さんのさっき言ったようなイベントがあるから来てみてはどうだと。
その時に、じゃあそこで一冊の本を売る書店っていうのをちょっとプレゼンしてみようかなというふうに思いまして。
で、渡辺さんとのタクラムの事務所ができました。
どういう会合だったかと言いますと、7つか8つぐらいテーブルがありまして、そこには4,5人座ってるんですけども、最初にそこでアイディアを出し合って、
テーブルの中でこのアイディアが実現可能なのではないかというものが決まりまして、で一人ずつ発表してくるんですけども、私がそのテーブルで
一冊の本を売る書店を行いたいですというふうに言いましたところ、渡辺さんがそれはいいと、
今日の日付も書いておいてくれというふうなことで。
ご縁が生まれまして、進んでいったという頑張りになります。
でも最初はあれなんですかね、最初からこの現在の形態の、私から見るとどちらかというと森岡書店ってギャラリーに近いかなと思ってるんですけども、
そのアイディアをそのまま最初からプレゼンされたってことなんですかね。
そうなんですよ、最初はねもう一つあったんです。
もう一つは、アトム処方という本屋が1945年の広島の原爆等が直後にありまして、
広島の復興を書店という立ち位置で担っていこうということだったのではないかなと思いますけれども、
そのアトム処方というのを復活してみてはどうかというビジョンも私の中にありまして、
アトム処方を復活するのであれば、そのコンテンツを一冊のフル本屋にすると、こういうことだったんです。
なるほど。
アトム処方を何で復活させようかと思ったかというと、随分以前の出来事になってしまいましたけれども、
東日本大震災のときに福島第一原子力発電所が爆発しまして、放射能が拡散されたと。
その時に、とはいっても私たちここの東日本というか関東で生活していかないといけないと。
その時にアトム処方というものがかつてあり、今はないと。
それを復興させることによって、何か気持ちの支えになるのではないかというふうな自分の考えがありまして。
アトム処方の背景
それでアトム処方をやろうというふうに言っていました。
アトム処方自体、ちょっとリスナーの方に説明していただいてもいいですかね。
アトム処方はそうですね、1945年広島原爆灯がどれぐらい経ってからかちょっとわからないんですけれども、
原爆ドームの目の前に凝ったて小屋のような小屋を建てて、
そこに満州から帰ってきたS氏という方が所有していた古本だと思うんですけれども、
プラス溶けたガラスなどを販売していたというふうに聞きますが、
アメリカ軍の兵士を相手に商売をしていたと。
それは考え方がいろいろあるかもしれませんけれども、
当時広島は向こう75年ぐらいでしたっけ、80年ぐらいですかね。
先も生えないっていうふうな状況の中で、商売を始めると。
それが成立はしないだろうけれども、ビジネスとして。
何か気持ちの支えになったのではないか。
ノロシをあげることになったのではないかと。
それがアトム諸坊の非常に大きな点だと思うんです。
それを東日本大震災の後に東京でもやろうと、やってみたいと。
そういう気持ちがありました。
ただ、一旦このアイディアで話は進んだんです。
アトム諸坊プラス一冊の本書店ということで。
とはいっても、やっぱり今だって被爆者手帳をお持ちの方々、
後遺症に苦しんでいる方々はいるだろうと。
この書店を始めたら、たぶん話題にはなるだろうと。
そうすると、売上とかも立つのではないかというふうなことも見えてきたんですけれども。
何かちょっと違うんじゃないかというふうな思いも一方で芽生えまして。
あまり商売の前提にするものではないんじゃないかというふうな思いが徐々に強くなってきまして。
であるならば、アトム諸坊は切り離して、一冊の本を売る書店というコンセプトだけで形にしようと。
その代わり、8月に戦争に関する本を販売していくとか。
そういうことで、何かクリアにしていこうというか。
そういうことになりました。
そういう経緯があったんですね。
書店の運営と企画
なるほど。
で、その一冊の本をこれまで売ってきて。
しかもあれですよね、1週間ごとに変わるんですか?
そうです。一週間、一冊というのが最初テーマとして掲げましたので、それを続けております。
それでもすごいですよね。だから1年間に50近い企画が回っているってことで、
通常の感覚で言うと目まぐらしく動いている感じですね。大変じゃないですか?
長年書店で働いているっていうこともあって、書店の特設本コーナーが変わっていくようなイメージでもあるんです。
自分がギャラリー出身であったら、おそらく全くこういうスピード感っていうのは持たないと思うんですけれども。
また本を一冊完成させるタイミングって、展覧会をしやすい状況にもなっているなというふうに思っていまして。
うちに込められた制作のエネルギーが外に走っていくようなイメージなんですけれども。
東京の豊かな出版文化と言っていいと思うんですけれども、その土壌に支えられて、年間50タイトルを続けているという状況です。
すごいと思います。そのエネルギー自体もすごいですし、毎回毎回斬新な方たちを見つけていくっていうのもすごいなと思うんですけれども。
今度実はあれですよね。
普段は一冊の本を何冊か、一種類の本を何冊か売っているんだけども、本当に一冊の本を売る企画をやられるということで。
もうすでに始まってますけどもね。そのことについてちょっと教えていただいてもいいですか。
同じ銀座1丁目にありますギャラリー小柳。
ギャラリー小柳の小柳敦子さんと相談しまして、ギャラリー小柳で本屋をやってみようと。
そのタイトルはOne Single Book。
ギャラリー小柳に所属する15名のアーティスト、森岡書店でお世話になっている16名のアーティスト。
それぞれ1点ずつ本を作ってもらう。
それをギャラリー小柳の空間で展示販売する。
その意味において一冊の本を売る書店。
インコエギャラリー小柳となっておりまして、このような書店はあまりなかったのではないかなというふうに思うんですけれども。
そうですよね。これだから世界に一つしかない本ってことですよね。
だいたい31冊並べるというふうになります。
これは今おっしゃってた31名の作家の方がそれぞれ1点だけの本を作って、それをギャラリー小柳で展示される。
森岡書店の方でもまた別に。
普段の営業は続けていくんですけども、関連企画として。
例えば、ワンシングルブックの展覧会には朝吹丸子さんであったり、牧野勲さんであったり、本が並ぶんですけれども。
森岡書店の方でも朝吹丸子さんの本を販売したり、牧野勲さんが関係した本を販売したりと。
関係性を持った展覧会をやっていくことになっています。
そうですよね。だから森岡書店の方では1点ものではなくて、それぞれの作家の方の本を複数、2つそこに置いてあるので。
ただその扱っている本は1種類だけっていう、そういう感じですね。
そういうことです。ありがとうございます。
なるほど。これはギャラリー小柳の方で6月22日までやっていらっしゃるということで。
森岡書店の方も6月、これは16日までですかね。やっていらっしゃるということで。
そうです。関連の展覧会を6月16日まで。毎週ではないんですけれども、いくつか用意しています。
芸術探検隊とその活動
これがあれですよね。その週によって扱う作家さんが変わるということで。
今回、ちなみにこの作家さんたちを選ばれた理由っていうのは何か関連性があるんですか皆さん。
ここ数年で森岡書店で展覧会をしてくださっている作家の中から、ギャラリー小柳の方々とも相談しまして、お願いしたということになりますね。
ちょっと何かご紹介いただいてもいいですかね。どんな作家さんなのかちなみに。
例えばです。例えば、諏訪篤史さんという画家がいます。
諏訪さんとは芸術新聴で芸術探検隊というグループを組んでいるんです。
そうなんですか。
そういう関係もありまして、諏訪篤史さんにお願いしています。
もう一人、猿山治さん、プロダクトデザイナー、グラフィックデザインも担当するんですけれども、猿山治さんにも本を出してもらっています。
実は猿山治さんも芸術探検隊の一人です。
芸術探検隊って何をやってるんですか。
芸術探検隊はですね、元はといえば諏訪篤史さんに課せられた課題。
すなわち200年前のガラスと今のガラスをどう描き分けるか、これを考える探検隊だったんです。
どういうことだ。
200年前のガラスと今のガラス、生物画になるんですけれども、そもそも諏訪さんが生物画を描く理由がない。
生物画とは一体何なんだということを調べて、そこからテーマを抽出して描いていくという一連の流れだったんですけれども、
生物画ってお話を聞きに行ったりすると、国立西洋美術館の渡辺鑫介さんという学芸の方に聞きに行ったりしますと、
キリスト教の世界観を表彰するようなもともとものだったというような話を細かくお聞きすることができたんです。
だけど、自分、あるいは探検隊のメンバー、キリスト教徒ではないし、おそらく多くの日本人、あるいはこれまで油絵を担当してきた方々、
経験なキリスト教徒というわけではないと思うんです。あるいは信仰心が何かあるかというと、そうではないような気がするんです。
明治の頃に生物画を油絵を輸入したんだけれども、おそらく技法だけで、あるいは抽出に描くとか、そういうところに重きがあったのではないかなと。
キリストが作った世界の尊さを表彰するためとか、そういうところではないような気がするんですよ。
そういう状況の中で、どのような生物画が説得力があるのか。
プラス、日本という文化圏で、どのような新規性をそこに見出すことができるのか。
というのがテーマになってまして。
それをクリアにするための探検隊を組んだと。
それを芸術探検隊と、ちょっとガクッとくるような名前なんですけれども、つけまして。
それでリサーチをしていったところ、見事、諏訪さんはその2つのテーマをクリアすることができまして。
生物画を描いたと。それは府中市美術館で昨年展覧会で行われたんですけれども。
諏訪さんにとって、実は200年前のガラスと今のガラスを描き分けるということは非常に簡単だった。
朝飯前ぐらいだったんですけど。
よりその動機、さっきの2つのことをクリアすることが大切だったということでして。
そのようなことをやってました。
まだ探検隊続いてるんですか。
続いてます。
なるほど。
はい。
いろんなテーマがあって。
そうですね。これからまた続けていきたいなというふうに思ってるんですけれども。
じゃあ諏訪さんどんな感じの本になるんですかね。
諏訪さんのですか。
はい。
諏訪さんの生物画と認識論
えっとですね。その今言った話と非常に密接に結びつくんですけれども。
諏訪さんが描いた生物画には必ず光が入ってるんですよ。
はい。
それは諏訪さんの目の特徴として千鬼半天っていうものがありまして。
視界の中に光が入ってくるんですかね。
へー。
そういうものなんですけれども。
それを諏訪さんは生物画にも描いてるんです。光の点みたいなものを。
これがどういうことかと言いますと。
実は生物が花瓶ですとかお花ですとか。
お花生物か。花瓶ですとか豆腐ですとかあるんですけれども。
あったとして。
実は諏訪さんは目の前のものを描いてるんではなくて、目の中を描いていると。
目の網膜か何か膜を描いている。
だから身体の一部を描いているということになるんですけれども。
これが認識のあり方を問うような絵になっていると。
以前学生だったときに関東のコペルニクス的展開とかっていう話を聞いたことがありまして。
絶対的に目の前の世界が広がっているんではなくて、むしろ私たちが認識しているから
こちら正面の世界があるっていうふうな話だったのではないかなと思っているんですけれども。
諏訪さんの生物画っていうのはそういった認識論に結びつきやすいというふうになりまして。
それで諏訪さんに今度ギャラリー小柳でワンシングルブックがあるんだけども。
森岡さんの活動
本の絵を描いてもらえませんかってなって。
なるほど。
その本は関東の純粋理性批判がいいのではないでしょうかっていうことで描いてもらっている。
面白いですね。すごい楽しみです。
じゃあこれは6月の22日までギャラリー小柳でやっているので、皆さんこれ見に来て。
素晴らしい。今の諏訪さんのだけで終わりましたけれども。
そうでしたね。他にもお話したい作家さんがいましたら。
私たちから16点出てますので、ぜひご覧くださいませ。
そうですよね。実は森岡さん本もいっぱい出されていて、先ほどの森岡さんのいろんなお話、銀座の一冊っていうのは始まる前までは、
荒野の古本屋という本の中にまとまっているので、ぜひこれは森岡さんを知る上では基本的なことがいっぱい書いてあるので、
読んでほしいなと思うんですけども、最近出された本の中で特に気になるというか、ご紹介したいものがあります。
ちょっとお話ししてもいいですか。
銀座百展で森岡写真探偵団というのを連載させてもらっておりまして、
銀座の古い写真あるいはあまり見たことのないような写真を発掘してきまして、それについてコメントをするという企画になっています。
銀座百展は銀座のお店、レストランなどに行くと配っているものでして、ぜひこの機会に手に取っていただきたいなというふうに思っています。
分かりました。これはフリーペーパーということですね。
そうです、フリーペーパーです。
分かりました。どういったところに行けば持ってきるんですか。
例えばトリコロールっていう喫茶店が銀座5丁目にあります。そこの階段脇などに置いてあったりしますし、和光アネックスとかにもあるのではないかなと思います。
分かりました。ありがとうございます。本当にあっという間になってしまいましたけども、森岡さんのこれからの活動を楽しみにしていますし、森岡書店のウェブサイトとかで最新の情報とかをチェックしていただければと思います。森岡さんありがとうございました。また遊びに来てください。
ありがとうございます。
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