1. そろそろ美術の話を...
  2. #123 朝日新聞社が取り組む美..
2025-01-16 53:45

#123 朝日新聞社が取り組む美術展について(朝日新聞社メディア事業本部文化事業1部 竹部翔馬、礒井俊輔)

朝日新聞社で展覧会事業に携わるお二人をゲストに、過去携わった展示や今年開催の展示についてお聞きしました。 ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://sorosoro-art.vercel.app/ep/12⁠3⁠  番組の感想は、⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠#そろそろ美術の話を⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ でお願いいたします。

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Guest Profile 竹部翔馬(たけべ・しょうま)

  • 朝日新聞社メディア事業本部文化事業1部員

礒井俊輔(いそい・しゅんすけ)

  • 朝日新聞社メディア事業本部文化事業1部員


Show Notes

朝日新聞がかかわる展覧会について

携わった展示の話題

2025年の展覧会について

サマリー

今回のエピソードでは、朝日新聞社文化事業部の竹部翔馬さんと礒井俊輔さんがゲストとして参加し、展覧会の企画や日本美術、現代アートに関する取り組みについて語っています。また、コロナ禍の影響や今後のプランについても話し合われています。朝日新聞社は、美術展の開催に関する新たなアプローチを試みており、コロナ後の展示作りや予算管理の変化、特に日本国内の展覧会への移行について深く掘り下げています。竹部翔馬さんと礒井俊輔さんは、美術展の企画に関する取り組みや特別展について話しています。また、展覧会作りの信頼感や独自のテーマを持った展示の意義も紹介されています。朝日新聞社は、ミロ展を開催し、星座シリーズを主要作品として展示しています。この展示では、作品の借用や展示方式にこだわり、特に作品がどのように見えるかに重点を置いています。朝日新聞社が主催するミロ展は、2025年3月から7月にかけて東京都美術館で開催され、ミロの90年の生涯を振り返る大規模な展示として、多くの観客を迎えることを目指しています。

ゲストの紹介と文化事業部の概要
はい、アートテラー・とにのそろそろ美術の話を。この番組は、私アートテラー・とにがアートに関わる方をゲストにお迎えしてトークを繰り広げるポッドキャスト番組です。
本日は、朝日新聞文化事業部の竹部翔馬さん、礒井俊輔さんをゲストにトークをしていきたいと思います。
はい、ということでご出演いただきましてありがとうございます。
ありがとうございます。
そして明けましておめでとうございます。
おめでとうございます。
こちらこそです。
だいたい年始の収録って年末にやってたんですよ。
年始の収録ね。
だから去年末。今年はもうちゃんと明けてからなので、本当に明けましておめでとう。
本当ですね、確かに。
明けて早々ですね。
明けて早々です。
多分これがすぐ配信される可能性が高いということですので、今日は朝日新聞の会議室からお届けしておりますということです。
竹部さんとは僕はもう長いですよね。
どれくらいですかね、もう7、8年くらい。
結構普通にプライベートで飲みに行ったりする中ですもんね。
そうですね、常に連れて行っていただいて。
いやいやいや、そんな感じじゃない。
指定関係。
一緒に行く中ですよね。
いつもありがとうございます。
こちらこそです。
今回竹部さんと、竹部さん今回出てくださいよって言ったら、もうぜひ連れて行きたい。若手がいるみたいな。
今若手で大注目の。
大注目の。どこが?朝日新聞の中でですか?
美術界が大注目の。
これからも担う若手として、同僚の。
自己紹介していただいていいですか?
朝日新聞社文化事業一部の磯井俊介と言います。今日はよろしくお願いします。
やっぱりどんな関係?普段?
先輩後輩みたいな。
もうちょっと言うと、たまたま偶然大学一緒で、だから自然と話も伺うし、同じ部署でもあって、
実は趣味趣向というか、展覧会で言うと彼はどちらかというと日本美術に非常に造形深くて、展覧会もそちらをほぼほぼ担当していて、
そちらはどちらかというと現代アートとかやってきているので、お互いやっているフィールドは違うんですけれども、
特にここだと聞いてもらえればわかると思うんですけど、日本美術の展覧会ってすごくいろんな大作法とか、
いろいろと特殊なこともある中で、すごく頑張って作っている。
そう、注目の中です。
今日はそんな話もたくさん聞かせて。
この番組では大体学芸人さんとかアーティストがゲストなんですけど、
文化事業部の方は、今はもう辞めちゃいましたけど、産経新聞の怖い絵藤本さんが出て以来ということで、
2社目です。
2社目、大変これです。
いいんですか?僕らが2社目。
全然いいですよ。
朝日新聞の文化事業部、これは正式には何?
正式には朝日新聞社メディア事業本部という本部があって、
その中の文化事業一部というのが私と磯井くんがいる。
展覧会の企画と運営
一部とか二部とかもある?
そうなんです。一部と二部があって、これはもう本当便切り情報を分けているだけなんですけども、
一部の部署がやっているのがファンアート系の展覧会、西洋美術のブロックバスター展だとか、
日本美術もそうですし、あと博物系の展覧会。
一部と二部がやるのがフォンニュール遺伝とか、恐竜博みたいな博物系の展覧会。
あとは細々と現代アート展をやったり。
一部と二部は大体何人ずつぐらいいる?
多分どちらも20名ずつぐらい。
そんなにいる?
合わせて40名ちょっとっていう。
これは多い方だな。他の社とは知っているか知らないか分からないですけど。
多分多いと思います。
それこそちょうどコロナの時に、
展覧会というのができないと商売ができなくなってしまうというので、
その時期に各社が議論に立たされていて。
朝日新聞はその中でもあまり人数を減らさずに、
来たるべきポストコロナの時代に向けて何ができるかということをずっと考えてきていたという時代があったので、
割と人数を大幅に減らしたりとか、人員占有するということなく、ここまで来ている。
40人いらっしゃって、年間でいうと何本ぐらい企画がやることになるんですか?それだけの人数。
年によりますけど、50本から100本ぐらいの間。
多い方ですよね。各新聞社と比べても。
多いと思います。
それこそ今も2025年ですけども、
2024年までの3年間、つまりコロナ開けてからの3年間で、
朝日新聞社が主催として関わった展覧会の入場シャツをたまたま調べる機会があって、
その累計を見てみたら、この3年間で大体1000万人ぐらいのお客さんに発祥を運んできていたということが分かって、
本当にありがたいなと思いつつ、
これだけのお客さんに見てもらえるというのは、
それだけ多く展覧会を作り続けてきているからだと思いますし、
その意味では今、日本で展覧会を作っている人たちというか組織というと、
最大か分からないですけども、最大級のチームというか集団なのかなと。
年間50本、朝日新聞社としてやるときに、
お二人はそれで何本ずつぐらい、平均でいうと何本ぐらい担当しているなという感じですか、1年間で。
どこなんですかね。
7、8本ぐらいですかね。
さらっと言っていくとすごいですよね。
一つの展覧会が例えば地方に巡回していく。
それも一応1会場として担当していくと。
年間でその一つの展覧会だけでも多いときは5会場とか、
4会場、5会場が1年間巡っていくので、
その展覧会を2つか3つとか持っていると、そのまま欠片になっていくし。
でもそれはやりつつ、もう次の準備もしないといけない。
コロナ後の展望と展覧会の重要性
そうですね。
今、特に東京に関して言うと、
ほとんどの美術館さんが2029年とか、もっと言うと30年とか、
そういう時間軸で新たな企画を入れ続けているので、
僕らもそれに合わせて、先々の未来の企画を一緒に考えたり。
なかなか聞く機会がないから、
確かに高谷さんとよくメイクオファンのために行くけど、
くだらない話ばっかりしているから、
めちゃくちゃ話をしていないから、今日改めて聞くんだけど。
展覧会の作り方ってどうやって作るの?
例えばこういう企画をやりたいというのは、まず企画書を自分で書くんですか?
それをみんなで会議して割り振っていくんですか?
こういうコースをやることになったから、誰がやりたい人なのか?
どうやって決まっていくんですか?
いろんな企画の成り立ちがありまして、
僕ら発信で言うと、おっしゃったように、
一人一人の社員がこういう展覧会をやりたいというのを企画書にして、
それは自分の頭の中にあるだけではなくて、
それを一方で借りてくる、貸してとなる作家さんだったり、
今は美術館さんだったりがいて、
同時に反対側にはそれを解体するための場が必要で、
その両者をうまくバランスを取りながら、調整しながら、
みんなの気持ちが一つになったよねっていう、
現実的な角度みたいなものと、
あとは自分のその企画書と、
あとは予算書、それから事業としての整理数学というのを合わせて、
社内で図っていくということも一方でありますし、
もちろん外の美術館さんからお話をいただくこともありますし、
それこそいろんな美術館さん、専門の学員がいらっしゃるので、
その学員さんとお話しする中で、
こういう企画をやりたいね、やれそうだねという話をするとか、
そこから企画になっていくということもありますし、
例えば海外の美術館展をやりたいとした時に、
やりたいなと思うじゃないですか、
例えばメトロポリタン美術館展とかやってみたいなと聞きそうだし、
企画書を書く時にはメトロポリタン美術館に連絡を入れておくんですか、
借り入れるかもしれない、書く役じゃないけど、下上で動くんですか、
その企画書を誰に見せるかですよね、
メトロポリタン美術館を駆動するための企画書というのもあるじゃないですか、
こういうのを一緒にやらせてもらえませんか、という企画書もあるし、
ある程度お話が道筋が見えそうだなという時に、
会社に対してするための説明の企画書もあるし、
あるいは反対側の場となる日本側の美術館に対して出す企画書というのもあるし、
いろんな顔があるので、それはフェーズによって使い分けるというか、
そのようにやりながら、
企画ってポニーさんもよくわかると思いますけど、
それを企画した人の熱量ってめちゃくちゃ大事じゃないですか、
それをただの仕事として業務として受け止めるだけだと、
本当にいろんな人を巻き込んで、いろんな人とバーって作り上げていくものなので、
最初のひらねとなるような思いを持っている人と一緒にやるというのはすごく大事だなと。
これでも本当にいやらしい話なんですけど、
展覧会をやってもやらなくても会社員だから給料は出るわけじゃないですか、
ってことは、そんなに何本も抱えなくてもいいっちゃいいのに、
何本もやるのはなんでなの、それは。
それはもうでも、
7本とかすごいじゃないですか。
でもそれ本当に変な話、ゼロ本だろうが、
別に給料が大きく変わることはないんじゃないんですよね。
人事評価に響きますね。
でもやっぱり数はやりたい、お互いともね。
数をやりたいというよりは、
でもさっき言ったように1年間に自分が関わる展覧会って数が限られるじゃないですか、
多くてもやっぱり7本とか8本とかで、
それが自分の残された人生で、
あと何回あるかって思うと、
自分が作れる展覧会とか関われる展覧会って当然有限で、
その数を自分の中に持っている、
この人の紹介したいとか、この人と一緒にやりたいみたいな。
照らし合わせていくと、全然足りないみたいな。
だから結果的に数が多くなってしまうみたいなものもある。
朝日新聞社的には数増えちゃって、
みんなで数えて減らしてくれっていうことはないの?
ありません。
会社組織としてやっていく上で、
最近よく言われる労務管理の問題がすごく大きいので、
そこもバランスですよね。
なるべくその労働時間の中で、
高い生産性を出すようにどんどん求められていくというか。
なるほどね。
新しい企画を仕込み続ける先輩のバイタリティは結構恐ろしいものだって。
海外出張のついでに、この美術館とやりたいから
面紙一枚持ってアポだけ取って話してきたとか。
アートが好きで、やりたい展覧会が明確にあって、
この熱量は目の前の企画回すのに臆性いっぱいだから、
先輩すげーって思って、
今から2029年の展覧会の打ち合わせしてくるみたいな。
はぁー。
コロナの時に、お互い自分の展覧会がなくなったとか、
延期はあったと思うんだけど、
もうあれで折れて、
今後何年先のなんてやりたくないにはならなかった。
ほしゃっちゃうかもしれない。
また何かが起きてっていう可能性もなくはないことが、
一回経験しちゃったじゃないですか。
それでも、まだやりたいって思って。
ありがたいよ、こっちとしては。
展覧会の新しいアプローチ
それはどうなんですか、二人として。
そのフェーズを乗り越えてやりたい展覧会をやりたくて、
ニーズを感じたり、困っている学芸員さんがいたり、
いろんな動機はその時々なんですけど、
その場に自分が居合わせられたなら、
極力形にしたいっていう思いはしますね。
リスク管理が変わったとかはないですか?
展覧会の作り方、コロナ以降になって、
ちょっと保険を売っておくとかじゃないけど、
それはあまり変わらないですか?
作り方とか、準備の仕方。
コロナを経て、
特に海外からものを持ってくる、
作品を移動させることのコストが、
全く変わってしまったので、
輸送費もそうですし、保険もそうですし、
ある場所から日本に持ってくること自体が、
すごく困難になってきていて、
それはコロナを経た今でも、
すごくコストとしては非常に高いので、
それこそ多分、
2024年の展覧会とか、
海外の大物よりも、
日本国内で作られるような、
展覧会を買ったという傾向って、
まさにコロナの時期に仕込めたもの。
2023年までは、コロナ前に仕込んだやつが、
動けていたってことだもんね。
けど2024年は、
国内にあるもので、
展覧会を作ろうというものが、
最初は多かった。
そういう意味では作り方は、
コロナの前と後で変わった。
それは今は全然言えないと思いますけど、
2029年、30年も続きそうな、
それとももう少し海外のものが増えそうだな、
という予感はあるか?
多分増えてはくると思います。
去年は西洋美術系が少なかったから、
国内展覧会の増加
ちょっとがっかりしている方もいると思うけど、
じゃあもう少し待てばまた。
今後増えていく。
展覧会とかもね、
オルセーテンとかもあたりするし、
海外のブロックバスター展っていうのは、
今後また復活してくるんじゃないかなと思います。
確かに。
せっかくなので、
去年お二人が仕込んだ展覧会というか、
開催した展覧会の話も聞きたいなと思うんですけど、
じゃあ竹部さんからいきますか。
去年は私は、
国立新美術館さんでやらせていただいた、
田辺圭一さん。
イラストレーター。
大古典が一番印象的な仕事でしたね。
あれは何でやろうと思ったんですか?
きっかけは、
さらにその前の5年ぐらい前に、
あるグループ展をやったんですけども、
そこに参加作家として、
田辺さんの作品があって、
20人ぐらいのグループショーだったんですけども、
その中で圧倒的に最高齢。
当時でも80歳超えていらっしゃったと思いますけども、
だから誰よりも尖っていて、
光り輝いていて、
作品から受けるエネルギーというか、
バイタリティというか、
完全に当てられてしまって、
こんなものを描ける人って誰なんだろう?
というところから、
そのグループ展の開幕の日、
内覧会の日か、
関係者が集まる日に、
田辺先生に、
古典やらせてくださいって話を、
その時に相談させてもらって、
やらせてくださいというか、
うちと一緒にやりませんか?
で企画させてもらってもいいですか?
でそこから、
いろんな美術館にお話をさせてもらって、
僕だけが動いていたわけじゃなくて、
所属しているギャラリーの方も、
長年小田上さんの古典がいつかという思いがあって、
動いていたところにちょうど重なったみたいな。
いろんなところにお話をさせてもらっている中で、
国立親美術館さんが、
22年くらい、つまり2年くらい前に開幕の開催に、
そこの幕が取れたから、
と言ってお声掛けをいただいたという感じです。
本当にこの展覧会が始まって、
もう数日後にお亡くなりになってしまって、
というショッキングな出来事でしたけれども、
田上さんご本人とお会いしてどうでした?本人は。
こういう話が聞ける人がいなくなっていっちゃうからね。
田上さんに限らず、この世代のアーティストさんって、
今80代、90代の。
80後半、90代。
同い年に横専生とか。
横田上さんね。
皆さん超元気なんですよね。
山口春美さんとかも素晴らしい。
あの世代のクリエイターというか、
巡回展の取り組み
アーティストの熱量というか、
いったいどんな人生を送ったら、
こんなに作り続けることに、
エネルギーを費やせるのかっていうくらい、
狂気を感じるくらい、
皆さん制作に対して貪欲。
そういう姿を見ていると、
ちょっと単純に頑張らなきゃって、
後輩世代としては純粋に思うのと、
やっぱり美しいですよね。
その生き様。
本当に不思議なことにこれまで、
一度もあの規模の展覧会をやられてこなかった。
今回初めてだったというところで、
しかもそれが公立心美術館でやってもらえるというので、
本当に多くの人に、
純粋に見てもらいたいなと。
その思いでしたね。
ちなみにこれ今更なんですけど、
こうやって展覧会やるじゃないですか。
展覧会ってやっぱりグッズも素晴らしい。
いろんなのあるじゃないですか。
たまに展もいっぱい。
あれも仕込むのは仕事なんです。
そうですね。
それもやらないといけない。
そうですね。やりません。
やることいる。
ただ田並さんにお願いしてっていうだけじゃ
休まないもんね。
やることいっぱいあるもんね。
そうですね。
でもいろいろ美術館さんと作り上げていく中で、
いろんな役割分担があるので、
例えば展示の中身に関しては、
それも先生と学園さんとギャラリーという形で、
そこのチームでどんどん中身を作っていって、
僕ら新聞社サイドとしては広報をやったりとか、
グッズを作ったりとかというところで、
それぞれ分担しながらやっていく感じ。
ちなみに磯井さんはどうですか?
去年これが自分の中のベスト10みたいな感じですね。
ベストがいっぱいありますけれども、
印象深い役でいうと。
それで言いますと、
初めて僕がいわゆるメイン担当でやらせてもらった展覧会が、
今宮城県美術館が改修工事に入っているんですよ。
その間にコレクションをできるだけ宮城より遠い日本で回したいという思いを持った学園さんと、
たまたま直前の展覧会で宮城県美術館で、
私が展覧会担当させてもらった経緯があって、
宮城県美コレクション展というのを去年立ち上げて、
今年も全国合計5回以上巡回するんですけど。
それどこに行ったんですか?
今始まったばっかり?
去年の10月で始まって、
1月いっぱいは神戸ゆかりの美術館でやってるんですけど、
とにかく仙台に普段アクセスできない人にも見てほしいと。
本当に東北を代表する美術館だから、
地域ゆかりの作家とか、モチーフの作品もあるし、
クレーとかカンディンスキーのコレクションが、
いいの持ってるんですよね。
そうなんですよ。
カンディンスキーも中小学になる前のやつも持ってますもんね、宮城県美さんは。
やっぱりそれをできるだけ普段仙台に行けない人にも見てほしいという、
我らの思いの元、九州に次は回りまして、
くるめし美術館。
だから元ブリジストのところ。
そうなんです。
コレクションも近代洋画とかたくさんお持ちで、神話線も結構あるところで。
あれは言ってるんですか?
宮城県美のコレクションで一番好きなのは、長谷川凛次郎の猫ちゃん。
そうなんです、まさに。
かわいい猫がいる。
あれも言ってるんですか?
そうです。
それはいいですね。
猫ちゃんのグッズもそれこそたくさん作らせていただいて。
グッズ、いいっすね。
著作権が生きてる作品なので、著作権者さんに丁寧にご説明して、
切り抜いてマスキングテープ作っていいですか?とかいろいろ楽しく。
タロー君でしたっけ?猫ちゃん。
長谷川凛次郎がゆっくりしか描けないから何年も描いてて、
最終的にヒゲは描けなかった。
左側のヒゲだけ描けなかったみたいなエピソードがあるやつですよね。
よくわかんないですね。
面白いですね。
宮城県美術館で意外と去年か何か、
フェルメール展絡みでちょっと仕事で行って、
いろいろと見させてもらったら、
フェルメールも良かったけど、
著作権がいいですよ、本当に。
著作権レベルパパッと思ってびっくりした。
私も実は、もともとポンペーテンという展覧会を担当していて、
それが宮城県美術館に巡回した時に、
お世話になった時に、
著作権を拝見して、
これはめちゃめちゃいいっていう話をしてたら、
ちょうど改修工事に入るので、
できれば作品が収蔵庫に入っちゃうんじゃなくて、
いろんな人に見てほしいんですっていう、
学院さんからお声をいただいて、
すぐ上司にこれはやりたいと思うんですけどって、
企画書を作ってあげたっていう経緯ですね。
別に宮城出身とかじゃなくて。
たまたま活かしていただいて。
著作権いいんですよね、本当に。
駅から遠いんですよね。
仙台からちょっとアクセス悪くて、
一回でもだから、
改修どころかなくすかもみたいな話も出たけど、
結局やっぱりここにしましょうになったっていう。
あった、ありましたね。
そうだそうだ。
これはどこに巡回?
今じゃあ神戸行って、
久留米行って、
この後は久留米の後、
大分市美さんに行って、
だんだん戻ってくるんですけども、
岡山県美さんに。
最後は、
まだ情報解禁前かもしれないんですけど、
関東の方で一会場見つかっていて。
そこで閉まるということなんですね。
そうか、そういうことも。
それがでも準備期間とか意外と短かった?
でも割と展示の中身は、
美術館さんの方がお詳しくいらっしゃるので、
前々から放送はあったようで、
朝日新聞が巡回を担当させていただきますと決まった時には、
割と構成は決まっていた。
もう海外に絞って。
宮城ってことは、
さんがやるってことは、
向こうも結構名品出してくれて。
そうなんです。
出し惜しみなく。
それは確かにいいですね。
ちなみにもう一個ずつぐらい挙げますか?
あれやったじゃないですか。
千葉市美術館のネルホル展。
ネルホルさんの展覧会もやっていただいて。
二人組のネルホルさんというね。
朝日新聞社の美術展企画
アーティスト授業ですね。
2020年のぼか賞ですかね。
2020年ぼか賞を受賞された作家さんの、
初めての公立美術館での個展をやらせていただいて、
関わりとしては、
どちらかというと千葉市美さんがメインで、
全部展示の中身とか、
アーティストの向き合いとかもやりつつ、
僕はそこから側面支援的に、
新聞記事にしたりとか、
あとはテレビ番組を仕込んだりとか、
という形で応援させてもらって、
という感じでしたね。
もともとネルホルさんから、
新聞が持っているフォトアーカイブというのがあって、
新聞記者たちが取りためてきた報道写真が、
大量にアーカイブ化されて、
普段は外部に販売しているんですけども、
そこにアクセスして、
そこから作品づくりの題材としたい、
というようなリクエストをいただいて、
そこから始まったんですよ。
それがなぜかというと、
ぼか賞の副賞で、
第一生命ビルのギャラリーがあるじゃないですか、
そこのギャラリーで個展する権利があるというのが、
副賞としてあって、
そこで何を展示するかというときに、
あそこの建物が、
戦後日本のGHQのヘッドクォーターとして使われていた、
今もマッカーサーの部屋が残っていたりするんですけども、
そういう歴史のある建物で、
そこで展示をするネルホルというので、
戦後直後の、
GHQが使っていたときの、
第一生命ビルの写真が、
ポード写真が残っていないか、
というところだったんですよ。
それを一緒に探して、こんなのがあります。
そうか、その時からの出会いなんだ。
そうなんです。
もともとはそういう目的だった。
僕は広報支援で的に言ってましたけど、
大乱戒の日にネルホルさんがご挨拶した後に、
ネルホルにはもう一人いるんです、
竹部さんはどこにいますか?
竹部さんは堅くなり、僕はいいですと言ったけど、
3人目のネルホルみたいな感じで、
もっと怒られるやつだから。
言ってたんですよ。
ネルホルさんが絶対前に来てって言ったのに、
堅くなりに断ってて、
俺はそれを横見てて、頼もしいなと思って、
頑張った竹部さんすごいなと思って見てたんですよ。
そんなことないですよ。
あれは本当にネルホルさんが、
みんないい人たちで、
そういう風に言ってくださっただけで、
でもそんなこと言われるなんて、
それは文化事業部としては妙利にすくというか、
他の人は呼んでないんだよ。
恩師とかの方は呼んでますけど、
みんなに言ってるわけじゃない。
学芸員さん来てくれとかも言わないのに、
名指しで竹部さん。
テルマエ展の成功
なのに断り続けてなかった。
だから逆にちょっと冷めた感じ。
嘘でしょ。
もう一回いいものを。
ネルホルさんが必死に呼んでるのに、
僕は裏方ですからみたいなことを言ってたんだけど、
その時に見た服が結構いい感じの服着てた。
前出る気満々みたいな、
なんかフォーマルな服着てたのに。
確かにね、いつでも出ていけるような。
着てやりますような。
展覧会だから変わるかもしれない。
でもそれはなんかすごく、
展覧会事業部、文化事業部が、
展覧会作るってこういうことなんだなって思う。
現代アーティスト作るっていうと、
それぐらい向こうの人たちも信頼感があって、
この展覧会でできたんだなと思って。
すごくいい展覧会だったし、
それはすごく印象的でしたよ。
ありがとうございます。
ちゃんと説明すると、
あの展覧会は中身をちゃんと作ったのは、
千葉市の森さんという学芸員さんと、
やっぱりネルホルの共同の企画で、
下のサイヤードボードを使ったインスタレーションをする
っていうことも含めて。
なのであれは元々中身があっての、
すごくいい展示でしたね。
だったね、あれは。
今度呼ばれたらちゃんと行ってあげた方がいい。
次はちゃんと前に出る勇気を持ちます。
急いでもう一つぐらいなんで。
僕、テルマエテンお風呂で繋がる古代ローマと日本っていうニュースがありまして、
山梨賢美とかパナソニックさんでもね。
ありがとうございます。
これもご縁があって、
ポンペーテンからのある種繋がりだったんですけども、
高校の展覧会だけど、
お風呂っていうテーマを持って、
古代ローマと日本を比較しながら展示しようという、
なかなか骨太な企画で、
当然お風呂の専門家なんていないので、
当然かもわからないけど、
お風呂は聞いているかもしれない。
いないことないよね。
一般的にはパッと思いつかないからね。
美術館勤務の学芸員さんってなかなかいらっしゃらなかったので、
4会場で開催させていただいたんですけど、
毎回それぞれ調べて、
地域ゆかりの温泉とか浴場文化に関するものを展示してっていう、
一緒にみんなで作り上げた企画だったという意味で、
とても印象に残っています。
4会場とも違うものがあった?
そうなんです。
教会場は戦闘みたいな話をやってましたよね。
大田区が戦闘が多くてみたいな。
そうです。
あと結構温泉にゆかりのある地域でやらせていただいたので、
大分県美さんとかは、
別風温泉とかを取り上げるコーナーを作ってもらったりとか。
山梨は何を?
山梨は武田信玄が、
核CUみたいなやつだ。
やっぱり結構面白くて、浴場文化が根付いていて、
写真の展示とかもあったんですけど、
絵巻きで紹介したりとかって感じでしたね。
ちょうど山崎まりさんも、
てるまいの新刊もちょうど出たタイミングだった。
あれはもう狙ってたんですか?
あれは本当にたまたまだったんです。
それで、収益者の方もっと早く教えてくれよって思ったんですけどね。
てるまいってやるって言ってんだからね。
でもコラボちゃんと実際に出来上げましたもんね。
実は、てるまい展という企画自体が実現したのも、
山崎まりさんと山梨賢備の館長さんが、
青柳先生っていう古代ローマの第一人者なんですけど、
新刊があることが、
図録に山崎さんからの手紙が挟まっていて発覚して、
それを見つけた山梨賢備の学芸員さんが、
山崎まりさんと繋がりがあるなら、
館長青梨先生なら、
これはもう古代ローマと日本のオプロ文化を掛け合わせるしかないって言って、
掛け合わせるしかない。
立ち上げた企画だったんですよね。
なので、山崎まりさんにも大変お世話になりまして。
注目の展覧会情報
いやいや、面白い切り口の展覧会だったので、
すごい印象深かったです。
本当に今あげたやつでももうバラバラね。
マティス展とかもやったりもしてるから。
で、空野松任展も。
私は大阪のいわゆる展覧会をやる部署に2年間くらいいたので、
やはり仏教美術とか日本美術とか、
あと工芸系も結構やらせてもらうことがあって、
空野松任の展覧会は、
2022年、コロナがようやく明けてきたかなってぐらい。
これまで?
東博でやらせていただきました。
本当にいろんなのやってますね。
今のでは一部ってことですもんね。
そうですね。
せっかくなのに、2025年で一発目の放送ですから、
今年どこ行こうかなって皆さん今考えてると思うんで、
今年のお勧めをぜひぜひ教えてください。
そうですね。
今ちょうど12月から始まったばっかりですけども、
東京都現代美術館で、
高本隆一さんの個展が始まったばかりで、
インスタでもだいぶバツってるそうじゃないですか。
インスタTikTokで大変話題になっていて、
改めて高本隆一さんという方の偉大さというか、
作家としての素晴らしさというものに
触れていただけるんじゃないかなと。
音楽家ですけども、
美術館で個展するとこうなるんだっていうのが
よくわかるというか、
それが今バツってることの
正体だと思うんですけども。
高本さんとのコラボしたアーティストとの
インスタレーションみたいなこととか、
いろんなアーティストの作品も見れますしね。
これ始まったばっかりで、
3月の30日までやってますね。
あと1月入ってから、
今月ですね、
六本木の森アーツセンターギャラリーに行って、
ブリンクリン博物館というところから、
古代エジプト展というのを開催します。
古代エジプト展ってコンテンツとしては強いけど、
意外と最近やってなかったなって思います。
ここ数年は。
毎年なんとなくやってる気がするけど、
意外と開いちゃったから、久々な気はしますよね。
それこそ2021年とかに、
エジプト系の展覧会が乱立ってなった。
たまたまカードが重なって、
いろんなところでエジプト展やってた年やったよね。
それでちょっと一服したのか。
去年一昨年は確かにちょっと静かだったですよね。
久々に。
しかもブリンクリンってなかなか聞かないですね。
ブリンクリンってイギリス?
ニューヨーク。
ここはエジプト以外持ってはいるけど、
そこからの古代エジプトコレクションが。
グッズ開発がまた面白そうで、
グッズ付きのチケットはもうすでにいずれも完売してるみたいなんですけど、
前髪クリップ。
ショルダーバッグとかまたかわいらしいのが。
目を使った前髪クリップなの?
そうだ。
人型ヒツギの右目っていうのが出展作になって、
それがクリップになって。
怖いよ、前髪に目が1個増えるみたいな。
3つ目になると。
そうですね。
これはね、ちょっと強いんじゃないですかね。
こういう博物系もありますよっていうのと、
あとやっぱり西洋もので言うと、
まさに磯井さんが担当されてますけども、
ミロ展。
これはね、今年の上半期の一つ。
大注目展ですよ、ミロ展。
本当に良いものが世界中から集まってくると。
この規模でミロの初期から晩年まで、
ミロって90歳まで生きた長生の作家さんだったんですけど、
特に初期の作品が結構世界中に散ったりしている関係で集まりづらく、
この規模でミロ展ができるのは、
国内ではミロがまだ生きていた1960年代以来だと。
50年ぶり。
60年ぶり。
聞いてみたかったのが、
これは劇リコ展とかね、いろんな文学展とかいろいろあるじゃないですか。
ミロも当然有名な作家なんだけど、
この前誰かが学芸員さんと喋った時に、
ミロ展の企画
ミロって有名なわりに、これっていう作品が思い浮かばない人だなと思った。
代表作何ですかって言った時に、パッと出てこないじゃないですか。
だからこれを選ぶ、どうやってこのミロ展をやる時に、
何を目玉にしようとかってのはどうしてたんですか?
まさに借りられる作品が決まってきた中で、
チラシとかポスターを作るにあたって、
何をメインビジュアルにするかっていうのは、
繰り返し東京都美術館の方とも含めて検討するんですけども、
結局この星座シリーズっていうものを、
ミロ展では一つ目玉として押し出していくことになっていて、
1940年から41年にかけて作られた、
23点でワンセットのシリーズの作品なんですけど、
時代背景としてはスペイン内戦とかがあって、
ミロを逃げながら絵を描いていた時期に、
手で持ち運べるサイズで、
その時の精神状態とかを作品に表したとされていて、
ミロの生涯でも傑作とされているシリーズが23点、
日本には一つもないんですけど、
できるだけ多く集めるんだっていう交渉を、
展示の準備と工夫
我らの社内の協力展示チームがしまして、
結果的に3点、同時に見られる。
23点中の3はやっぱりすごいこと。
どっかがまとめて持っているじゃないですか。
そうなんです。本当に個人のコレクターの方も含めて散らばっている。
なんでそんなことに散らばっちゃったんですか。
ミロが売ったってことですか、どっか。
そう、何故散らばったかちょっとわからないですけど。
でもあることは確認した?23点。
そうなんです。
全部集めたら願い事叶えそう。
いやいやいや、多すぎません。
せめて7つぐらいもしてもらえません。聞いたことある。
でも勝手に大きな作品だと思い込んでました。
意外と小さな作品なんです。
でもすごいなと思うのが、
これが今手元に資料で頂いてますけど、
製作シリーズがパステルとか紙ってことじゃないですか。
確かに。
これって意外と大変なんですよね。借りてくるのは逆に。
展示の仕方も含めて。
だから油彩のキャンパスの方が強度が高い分、
もう少し向こうもいいよって言ってくれるけど、
こっちは繊細だから。
だから借りるのも大変ってことなんだ。
まさに3月1日が開幕日なんですけど、
展示の図面の大詰めの段階を今迎えていて、
やっぱり目玉の作品でできるだけよく見えるようにするための会議が日々行われていて、
やっぱり製作シリーズだからプラネタリウムみたいに見えるようにしたいよねっていうので、
作品の周辺の造作とかも造作会社さんと一緒に、
これはできて、これはできないみたいなのを進めていますので。
作品もだけど会場も楽しみにしてほしい。
会場作りにもこだわって。
これの紙留めは売ってるんですか?
紙留めもね、これ。
モチーフとかね、星とか人とか抽出したくなるから。
グッズはどうなんですか?
グッズも日本側でオリジナルグッズを作っていて、
大半オリジナルグッズを販売するんですけども、
イーストさん出た。
デキリコ展とか、マティス展とか。
マティスでモンスターになりました。
グッズといえばのイーストさんが。
大変お世話になっているイーストさんに、今回も事前に見ろ展があるんです。
ぜひお願いしますと、いい製作をしていただいていて。
もう今、全然準備してないとですね。
あと2ヶ月ですよね。
それも楽しみ、グッズも楽しみな。
著作権がある作家さんなので、手続きも含めて煩雑ではあるんですけど、
注目の展覧会と業界の動向
やっぱりイースト側のこだわりでより良い商品ができていく過程を横で見ているのも結構。
みろ展ね、3月1日から7月6日まで。
4ヶ月はかかるってことですね。
でも巡回はしない東京会場の。
ぜひ皆さんご覧いただきたいと思います。
最後に、ちょっと意地悪な質問かもしれませんけど、
他社のというか、今年のやつでこれやられたわけじゃないけど、これちょっと注目してるっていうのは。
他社か。
僕は二乗場でやるアンゼルキーパー。
はいはい、やるらしいですね。
やるらしいという。
あれは気になりますね。
暗い作風のアンゼルムキーパーと二乗場が。
二乗場っていう。
大正奉還以来の衝撃が走るかもしれない。
二乗場で。
大げさ。
でもなんか、あれって多分メディアは関わってないギャラリーなんですけども、
そういう作り方もあるんだっていう展覧会の作られ方として、
僕らは美術館で作品で展示されるもの、見るものって思いがちですけども、
それとは全く関係ない場所で、そこに現代アートの作品が置かれる。
展覧会として場として成立するっていうこと自体が、
もちろん過去にもたくさんやられてきてるとは思うんですけども、
今年そういう面白いイベントでいうと、
キーパーはもちろん好きなんでっていうのもあるんですけども、
リヒター展とかもやったりしたので、
やっぱりすごく隣の気になる作家ではあるんですけども、
そういう視点でも結構気になるというか、
一体どうなるんだろうっていうのは気になりますね。
あそこは二条城も何回か現代アートの展覧会をこれまでもやってるけど、
古典は意外と初めてかもね。
確かに。
いいですよね。
ホワイトキューブじゃない空間、
つまり建物の建物性というか、
共同品含めてすごく特徴があるじゃないですか。
そういう場所にアートを置いていって、
今韓国のソウルでDミュージアムとかがあって、
そこはプライベートな美術館なんですけど、
そこで今やってる展覧会って、
美術館の中に邸宅が作ってあって、
中に?
中に。
要は内装が大富豪の家の中っていう設定なんですよ。
だから普通にソファーがあって、
2階に上がっていく階段とかあって、
もう家を一軒に建てちゃったんだ。
みたいな美術館になって。
要は大富豪の家の中にどういう風に現代アートが飾ってあるのか。
なるほど。
感じで、すごい細い通路にかかったりとか、
大きいリビングルームにうやうやしく彫刻が置かれてたりとかするんですよ。
結構あんまり見ない形の、
それも本当に像の前田さんのお宅に行きましたぐらいの、
きっと感覚になると思うんですけど、
新しいプレゼンテーションかなと思って。
そういうホワイトキューブって場所から出したときに、
どういう風に作品が見えてくるのかとかっていうのは、
個人的にも注目して。
伊沢さんはどうですか?
僕は今年は万博が大阪であるから、
関西が暑いと思っていて、
今からどの時期に万博していこうかすごい考えたんですけど、
万博のタイミングに合わせて、
国立館を中心に京白と奈良白で、
奈良が彫刻宝典で、
京都が美術のるつぼみたいな。
美のるつぼ展というのがあるので、
大阪は日本国宝展。
大阪市美がリニューアルするので、
建物自体に行くのも楽しみだなと思いつつ。
会期もほぼ一緒なんですかね。
万博の開幕に合わせて。
今年関西強いですよね。
これはね、何博したら足りるだろう。
これは一博じゃ足りないしな。
これは有給をとって、
何月に行こうかなっていうのを考えてますけどね。
そうかそうか。
それはやられたなって思ったりするんですか?
超国宝と奈良白と京白の2つの展覧会は、
朝日新聞も関わらせていただいていて、
大阪市美さんの方は、
せっかくなら3つまとめてやらせていただきたかったと思うけれど。
関西の確かに4月は熱いなと思って見てましたね。
確かに確かに。
万博ですもんね。
僕が今年注目したというか、
ちょっとびっくりしたなっていう出来事があったのか。
美術展ピアみたいなのとか、
出るじゃないですか、年末に。
来年、要するに2024年末に出る、
2025年のオススメ展みたいな。
あれの表紙が何になるかを毎回僕は予想するわけですよ。
来年は何かなみたいな。
今年はもうゴッホイヤーね。
ゴッホ展が3つもあるから、
ゴッホになると思いきや、
蓋を開けたら国立西洋美術館のマリー・ガブリエルカフェの
四肢中三肢がそれを選んだ。
こんなことあるのかなって思ったんだけど、
たまたまね、自由に選んでいいはずだから。
しかも別にサンディエコ美術館か何かのね、
出展作家の作品の一つで、
メインにもそっちのポーズに使われてないのに、
たまたま四肢中三肢をはぶったなと思って、
すごい注目をしてたんですよ。
女性の自画像、22歳の時の自画像なのかな。
そういうのって気になるんですか?
新聞社の方たちも来年の展覧会、
その表紙に俺らの展覧会が使われるのかなとか、
そういうのは気になるの?
どうなの?それは。
気になりますね。
気になります。
やっぱりね、表紙になると、
そうやって注目してくださいますし、
それだけでね、やっぱりこう追って、
ネットでもみなさんも思ってくださるので、
できることなら僕らの展覧会で、
表紙を撮りたいっていうのは、
いつも思っております。
今年ミロ行けるかなと思って。
そうなんです。
これね、表紙。
ミロが一番可能性高いですよ。
もしあれだったら、
そうですね。
だからやっぱりこの、
展覧会のプレスリリースを出すタイミングとか、
あと場合によってはね、
PR会社さんとかにもともと連携して、
雑誌媒体の方にプレゼンするとか、
その辺りもなんかすごい業界の裏側ですけど、
ひょっとしたら、
すごい上手だったかもしれない。
でもなんであれが選ばれたのかなとは思いますもんね。
だって国立絵美術館の常設作品で、
ずっとある作品だから、
たぶんインパクトみたいなことなんだと思うんだよね。
選ばれた理由がっていう。
確かに。
ちょっと来年は取りに行かなきゃいけない。
去年はあれだったんですよね。
去年って2024年度はキリコ展が。
4市中ほぼみんなでキリコだった。
だから今年はミロかなとか思ってた。
たぶん5個だろうなと思ってたけど。
それやっぱ悔しいもんな。
悔しかったですね。
確かにミロ展そうだね。
じゃあ来年のためにその仕込みもしといたら。
表紙取れそうなやつを選んでおく。
大丈夫?いけるかな?
2026年におよる表紙のやつをぜひぜひ。
ということでそろそろ収録を終えようと思いますけども。
改めて展覧会の告知。
たくさんありますけども改めて一つ。
ミロ展の概要
ミロ展の告知にしますか。
ありがとうございます。
ミロ展は2025年の3月1日から7月6日までの
だいたい4ヶ月間東京都美術館で開催させていただきます。
国内の巡回はなく東京会場1会場で
3月から7月なので桜の時期。
それからゴールデンウィーク。
それから夏の暑くなる前。
一番いい時期だと思いますので。
ぜひ全国から多くの方に来ていただきたいと思っていて。
ミロの90年の生涯を初期から晩年までたどる大開庫展と言っていて。
我々業界ではよく大開庫展って言ってしまうんですけど。
今回は展示チームの頑張りと実際に集まってきている作品と
学芸員さんと一緒に主催をしているミロ財団の館長さんの手応えを見ている限り
本当に大開庫展だということが世界的に見てもらうことだと思っていて。
日本とスペインって結構地理的にも離れているから
スペイン側から見たら日本ってもう東の端の国だと思うんですけど
この規模のミロ展ができることを一人でも多くの方に届けて
それでミロを知っている人には当然来てほしい。
できれば何回も来てほしい。
まだミロを見たことない人も絶対展示室まで来てくだされば
感動していただけると思うので
私のミッションとしては
まだミロについて詳しくない人にも
間違って展示室に来てもらうように
いろんなイベントとか広報を仕掛けていくことだと思っておりまして
間違わなくてもいいんじゃないですか。
そう。イベントのついでに
動物園に行くついでにミロ展を見るのでも
あるいはいろいろイベントも仕込んでいるので
土日のお出かけであったりデートでもいいので
美術館に来てもらう風にして
知らしみっていったらあれですよ。
だってFCバルセロナ75周年のポスターがあるんですよ。
だからサッカー好きも来れますしね。
サッカー好きも間違って来ていただければ
サッカーのイベントと思って来ていただければと思います。
ありがとうございました。
ぜひご来場お待ちしております。
ありがとうございます。
次回も竹林さん、ひそりさんをゲストにトークを続けていきたいと思います。
53:45

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