そうですね。
今、特に東京に関して言うと、
ほとんどの美術館さんが2029年とか、もっと言うと30年とか、
そういう時間軸で新たな企画を入れ続けているので、
僕らもそれに合わせて、先々の未来の企画を一緒に考えたり。
なかなか聞く機会がないから、
確かに高谷さんとよくメイクオファンのために行くけど、
くだらない話ばっかりしているから、
めちゃくちゃ話をしていないから、今日改めて聞くんだけど。
展覧会の作り方ってどうやって作るの?
例えばこういう企画をやりたいというのは、まず企画書を自分で書くんですか?
それをみんなで会議して割り振っていくんですか?
こういうコースをやることになったから、誰がやりたい人なのか?
どうやって決まっていくんですか?
いろんな企画の成り立ちがありまして、
僕ら発信で言うと、おっしゃったように、
一人一人の社員がこういう展覧会をやりたいというのを企画書にして、
それは自分の頭の中にあるだけではなくて、
それを一方で借りてくる、貸してとなる作家さんだったり、
今は美術館さんだったりがいて、
同時に反対側にはそれを解体するための場が必要で、
その両者をうまくバランスを取りながら、調整しながら、
みんなの気持ちが一つになったよねっていう、
現実的な角度みたいなものと、
あとは自分のその企画書と、
あとは予算書、それから事業としての整理数学というのを合わせて、
社内で図っていくということも一方でありますし、
もちろん外の美術館さんからお話をいただくこともありますし、
それこそいろんな美術館さん、専門の学員がいらっしゃるので、
その学員さんとお話しする中で、
こういう企画をやりたいね、やれそうだねという話をするとか、
そこから企画になっていくということもありますし、
例えば海外の美術館展をやりたいとした時に、
やりたいなと思うじゃないですか、
例えばメトロポリタン美術館展とかやってみたいなと聞きそうだし、
企画書を書く時にはメトロポリタン美術館に連絡を入れておくんですか、
借り入れるかもしれない、書く役じゃないけど、下上で動くんですか、
その企画書を誰に見せるかですよね、
メトロポリタン美術館を駆動するための企画書というのもあるじゃないですか、
こういうのを一緒にやらせてもらえませんか、という企画書もあるし、
ある程度お話が道筋が見えそうだなという時に、
会社に対してするための説明の企画書もあるし、
あるいは反対側の場となる日本側の美術館に対して出す企画書というのもあるし、
いろんな顔があるので、それはフェーズによって使い分けるというか、
そのようにやりながら、
企画ってポニーさんもよくわかると思いますけど、
それを企画した人の熱量ってめちゃくちゃ大事じゃないですか、
それをただの仕事として業務として受け止めるだけだと、
本当にいろんな人を巻き込んで、いろんな人とバーって作り上げていくものなので、
最初のひらねとなるような思いを持っている人と一緒にやるというのはすごく大事だなと。
これでも本当にいやらしい話なんですけど、
展覧会をやってもやらなくても会社員だから給料は出るわけじゃないですか、
ってことは、そんなに何本も抱えなくてもいいっちゃいいのに、
何本もやるのはなんでなの、それは。
それはもうでも、
7本とかすごいじゃないですか。
でもそれ本当に変な話、ゼロ本だろうが、
別に給料が大きく変わることはないんじゃないんですよね。
人事評価に響きますね。
でもやっぱり数はやりたい、お互いともね。
数をやりたいというよりは、
でもさっき言ったように1年間に自分が関わる展覧会って数が限られるじゃないですか、
多くてもやっぱり7本とか8本とかで、
それが自分の残された人生で、
あと何回あるかって思うと、
自分が作れる展覧会とか関われる展覧会って当然有限で、
その数を自分の中に持っている、
この人の紹介したいとか、この人と一緒にやりたいみたいな。
照らし合わせていくと、全然足りないみたいな。
だから結果的に数が多くなってしまうみたいなものもある。
朝日新聞社的には数増えちゃって、
みんなで数えて減らしてくれっていうことはないの?
ありません。
会社組織としてやっていく上で、
最近よく言われる労務管理の問題がすごく大きいので、
そこもバランスですよね。
なるべくその労働時間の中で、
高い生産性を出すようにどんどん求められていくというか。
なるほどね。
新しい企画を仕込み続ける先輩のバイタリティは結構恐ろしいものだって。
海外出張のついでに、この美術館とやりたいから
面紙一枚持ってアポだけ取って話してきたとか。
アートが好きで、やりたい展覧会が明確にあって、
この熱量は目の前の企画回すのに臆性いっぱいだから、
先輩すげーって思って、
今から2029年の展覧会の打ち合わせしてくるみたいな。
はぁー。
コロナの時に、お互い自分の展覧会がなくなったとか、
延期はあったと思うんだけど、
もうあれで折れて、
今後何年先のなんてやりたくないにはならなかった。
ほしゃっちゃうかもしれない。
また何かが起きてっていう可能性もなくはないことが、
一回経験しちゃったじゃないですか。
それでも、まだやりたいって思って。
ありがたいよ、こっちとしては。
やっぱりイースト側のこだわりでより良い商品ができていく過程を横で見ているのも結構。
みろ展ね、3月1日から7月6日まで。
4ヶ月はかかるってことですね。
でも巡回はしない東京会場の。
ぜひ皆さんご覧いただきたいと思います。
最後に、ちょっと意地悪な質問かもしれませんけど、
他社のというか、今年のやつでこれやられたわけじゃないけど、これちょっと注目してるっていうのは。
他社か。
僕は二乗場でやるアンゼルキーパー。
はいはい、やるらしいですね。
やるらしいという。
あれは気になりますね。
暗い作風のアンゼルムキーパーと二乗場が。
二乗場っていう。
大正奉還以来の衝撃が走るかもしれない。
二乗場で。
大げさ。
でもなんか、あれって多分メディアは関わってないギャラリーなんですけども、
そういう作り方もあるんだっていう展覧会の作られ方として、
僕らは美術館で作品で展示されるもの、見るものって思いがちですけども、
それとは全く関係ない場所で、そこに現代アートの作品が置かれる。
展覧会として場として成立するっていうこと自体が、
もちろん過去にもたくさんやられてきてるとは思うんですけども、
今年そういう面白いイベントでいうと、
キーパーはもちろん好きなんでっていうのもあるんですけども、
リヒター展とかもやったりしたので、
やっぱりすごく隣の気になる作家ではあるんですけども、
そういう視点でも結構気になるというか、
一体どうなるんだろうっていうのは気になりますね。
あそこは二条城も何回か現代アートの展覧会をこれまでもやってるけど、
古典は意外と初めてかもね。
確かに。
いいですよね。
ホワイトキューブじゃない空間、
つまり建物の建物性というか、
共同品含めてすごく特徴があるじゃないですか。
そういう場所にアートを置いていって、
今韓国のソウルでDミュージアムとかがあって、
そこはプライベートな美術館なんですけど、
そこで今やってる展覧会って、
美術館の中に邸宅が作ってあって、
中に?
中に。
要は内装が大富豪の家の中っていう設定なんですよ。
だから普通にソファーがあって、
2階に上がっていく階段とかあって、
もう家を一軒に建てちゃったんだ。
みたいな美術館になって。
要は大富豪の家の中にどういう風に現代アートが飾ってあるのか。
なるほど。
感じで、すごい細い通路にかかったりとか、
大きいリビングルームにうやうやしく彫刻が置かれてたりとかするんですよ。
結構あんまり見ない形の、
それも本当に像の前田さんのお宅に行きましたぐらいの、
きっと感覚になると思うんですけど、
新しいプレゼンテーションかなと思って。
そういうホワイトキューブって場所から出したときに、
どういう風に作品が見えてくるのかとかっていうのは、
個人的にも注目して。
伊沢さんはどうですか?
僕は今年は万博が大阪であるから、
関西が暑いと思っていて、
今からどの時期に万博していこうかすごい考えたんですけど、
万博のタイミングに合わせて、
国立館を中心に京白と奈良白で、
奈良が彫刻宝典で、
京都が美術のるつぼみたいな。
美のるつぼ展というのがあるので、
大阪は日本国宝展。
大阪市美がリニューアルするので、
建物自体に行くのも楽しみだなと思いつつ。
会期もほぼ一緒なんですかね。
万博の開幕に合わせて。
今年関西強いですよね。
これはね、何博したら足りるだろう。
これは一博じゃ足りないしな。
これは有給をとって、
何月に行こうかなっていうのを考えてますけどね。
そうかそうか。
それはやられたなって思ったりするんですか?
超国宝と奈良白と京白の2つの展覧会は、
朝日新聞も関わらせていただいていて、
大阪市美さんの方は、
せっかくなら3つまとめてやらせていただきたかったと思うけれど。
関西の確かに4月は熱いなと思って見てましたね。
確かに確かに。
万博ですもんね。
僕が今年注目したというか、
ちょっとびっくりしたなっていう出来事があったのか。
美術展ピアみたいなのとか、
出るじゃないですか、年末に。
来年、要するに2024年末に出る、
2025年のオススメ展みたいな。
あれの表紙が何になるかを毎回僕は予想するわけですよ。
来年は何かなみたいな。
今年はもうゴッホイヤーね。
ゴッホ展が3つもあるから、
ゴッホになると思いきや、
蓋を開けたら国立西洋美術館のマリー・ガブリエルカフェの
四肢中三肢がそれを選んだ。
こんなことあるのかなって思ったんだけど、
たまたまね、自由に選んでいいはずだから。
しかも別にサンディエコ美術館か何かのね、
出展作家の作品の一つで、
メインにもそっちのポーズに使われてないのに、
たまたま四肢中三肢をはぶったなと思って、
すごい注目をしてたんですよ。
女性の自画像、22歳の時の自画像なのかな。
そういうのって気になるんですか?
新聞社の方たちも来年の展覧会、
その表紙に俺らの展覧会が使われるのかなとか、
そういうのは気になるの?
どうなの?それは。
気になりますね。
気になります。
やっぱりね、表紙になると、
そうやって注目してくださいますし、
それだけでね、やっぱりこう追って、
ネットでもみなさんも思ってくださるので、
できることなら僕らの展覧会で、
表紙を撮りたいっていうのは、
いつも思っております。
今年ミロ行けるかなと思って。
そうなんです。
これね、表紙。
ミロが一番可能性高いですよ。
もしあれだったら、
そうですね。
だからやっぱりこの、
展覧会のプレスリリースを出すタイミングとか、
あと場合によってはね、
PR会社さんとかにもともと連携して、
雑誌媒体の方にプレゼンするとか、
その辺りもなんかすごい業界の裏側ですけど、
ひょっとしたら、
すごい上手だったかもしれない。
でもなんであれが選ばれたのかなとは思いますもんね。
だって国立絵美術館の常設作品で、
ずっとある作品だから、
たぶんインパクトみたいなことなんだと思うんだよね。
選ばれた理由がっていう。
確かに。
ちょっと来年は取りに行かなきゃいけない。
去年はあれだったんですよね。
去年って2024年度はキリコ展が。
4市中ほぼみんなでキリコだった。
だから今年はミロかなとか思ってた。
たぶん5個だろうなと思ってたけど。
それやっぱ悔しいもんな。
悔しかったですね。
確かにミロ展そうだね。
じゃあ来年のためにその仕込みもしといたら。
表紙取れそうなやつを選んでおく。
大丈夫?いけるかな?
2026年におよる表紙のやつをぜひぜひ。
ということでそろそろ収録を終えようと思いますけども。
改めて展覧会の告知。
たくさんありますけども改めて一つ。