大丈夫の基本的理解
みなさん、こんにちは。今日は2024年8月24日、土曜日です。
夏休みですね。毎日暑いですね。毎朝、熱中症警戒アラートがテキストで届いています。
私は9月に夏休みを取る予定です。いつもより遅い夏休みですが、今から楽しみにしています。
ということで、今回もMegumi‐s Daily Japanese Adventuresスタートです。
今日はですね、とってもよく使うけど間違いやすい、大丈夫という言葉について話したいと思います。
大丈夫は、大丈夫じゃないことがよくありますので、ちょっと危険で注意が必要なんです。
大丈夫って本当はどういう意味なのか、いくつかの日本の辞書で調べてみたんですね。
危なげなく安心できること、強くてしっかりしている様子、間違いや問題がなく確かなこと、と書かれていました。
だから本来は肯定的、ポジティブな表現で使う言葉なんですね。
例えば道で転んだ人がいたら、大丈夫ですか?って聞きますよね。
これはどこか痛めてないですか?怪我をしてませんか?立てますか?こんな意味で大丈夫ですか?と聞きます。
転んだ人は、大きな怪我もしてないし、立てるし、歩けるし、問題ない場合は、「はい、大丈夫です。ありがとうございます。」と答えると思います。
私はよく転ぶので、こんなやりとりよくありますね。
大丈夫ですか?って聞かれたら、「はい、大丈夫です。」って答えるんですけど、実は全然大丈夫じゃなくて、いろんなところが痛いっていうことはよくありますね。
あとですね、スーパーやコンビニでレジ袋は大丈夫ですか?と聞かれますね。本当によく聞かれます。
この場合、ここで、「はい、大丈夫です。」と答えると、私は何か買ったものを入れる袋やバッグを持っているので、レジ袋はいりません。という意味になります。
いらないという否定するネガティブな使い方になります。
もっと分かりにくい例を挙げるとすると、Aさんが、「コーヒーをもう一杯いかがですか?」とBさんに質問します。
Bさんは、「あ、大丈夫です。」と答えます。
Bさんは、「いらないです。」の意味で、「大丈夫。」を使っています。
でも、この返事を、「Bさんは飲み物はコーヒーで大丈夫。問題ありません。」という返事なんだなぁと、Aさんが理解すると、「では、もう一杯コーヒーを飲みましょう。」ということになりますね。
Bさんは、「コーヒーはいらない。」って言っているのに、Aさんは、「もう一杯飲みましょう。」という誤解が生まれています。
この場合は、「コーヒーをもう一杯いかがですか?」という質問に対し、「大丈夫です。」は、「いらないです。」の意味で使っていますが、それとは逆で、「飲み物はコーヒーで大丈夫ですか?」と聞かれた時の、「大丈夫です。」という答えは、「はい、コーヒーで問題ないです。コーヒーを飲みます。」という意味になります。
分かりにくいですね。
日常会話での注意点
明日一緒に映画を観に行きませんか?というお誘い。これも、「大丈夫です。」だと、「私は映画に行かなくても問題ありません。あなたとはいかないです。」の意味と、「私のスケジュールOKです。空いてます。一緒に行きましょう。」と両方考えられます。
これ、一緒にいる時の会話だったら、その場のアクションとか話し方からも、どっちの大丈夫なのか推測できますよね。電話でも声のトーンで、「大丈夫。」の意味が分かるんですが、もっと分かりにくいのが文章。テキストになった時は本当に分かりにくい。
テキストが送れるアプリとかね、メッセージね。
実際にあった話なんですけど、以前、生徒さんが、「今日は急な仕事が入ってしまって、レッスンの時間に間に合いそうもないんです。お休みしてもいいですか?キャンセルしてもいいですか?」とテキストメッセージをくれました。
その日、私は時間があったので、「もう少し遅い時間でも大丈夫ですよ。夜9時はどうですか?」と返しました。その後の生徒さんからの返事が、「今日は大丈夫です。」だったので、私はいつも夜の時間は忙しいけど、今日はスケジュールがOKです。9時からレッスンできます。というお返事なんだなと思いました。
だから、夜9時にパソコンの前で待ってたんですね。でも待ってても来られなくて、もう一度テキストを見直しました。そっか、今日はレッスンしなくても大丈夫という意味かと思いました。
それと、こんなこともありましたね。
もしよかったら、日本語の宿題をチェックしましょうか。私が宿題を見てもいいですか?と聞いたら、「大丈夫です。」と答えてくれたんですが、「あれ?それはどっちの大丈夫?」って聞き返したことが何度かありますね。
まあ、こんな日常のシーンだったら確認することもできますけど、何かの契約とか買い物では気をつけないといけないですね。特に何かの契約は、「大丈夫。」意味を間違えると大変ですね。自分の希望とは全然違うことになってしまうかもしれません。全く大丈夫じゃないですね。
例えば、よくある買い物のシーンで、今なら2個買うと無料でもう一つプレゼントしますので、1個じゃなくて2個買いませんか?この場合、「大丈夫です。」と答えると、「2個買っても大丈夫。2個買います。」なのか、「1つでいいです。」、「いらないです。」なのか。
会話の雰囲気でわかるとは思うんですけどね。もう一つ買うのか買わないのかはっきり言う方がわかりやすいですよね。
このはっきり言う、はっきり断るより、「大丈夫です。」という遠回しに断る方が相手を傷つけないで優しく断れるという考え方もあるようですが、言い方次第だと思うんですね。
いるのか、いらないのか、必要なのか、必要ではないのか、あるのかないのか、イエスかノーをはっきり答える方がいいと思います。本当に言い方次第、何かを断るときは優しく丁寧に答えればいいと思うんです。
私はレジ袋を持って、エコバッグを持っていつも買い物に行くので、「レジ袋大丈夫ですか?」と聞かれたら、「はい、あります。」とか、「はい、持っていますので大丈夫です。」と答えるようにしています。
ついつい私も、「何々してもいいですか?OKですか?」と尋ねるときも、「何々しても大丈夫ですか?」って口癖のように使っちゃうんですよね。聞き方、尋ね方も気をつけようと思っています。
とっても便利な日本語だけど、間違えたら大丈夫じゃないことも多い、「大丈夫」について話しました。問題がないとき、OKのときは、「大丈夫」を肯定の意味で使って、否定のときは、「大丈夫」を使わないようにするのが一番いいのかなと思います。
私も正しく使えるように注意しようと思います。最近私は夜の散歩にハマっていまして、いろいろな夜景を撮りながら歩いているんですけど、昼間とまた景色が違ってとっても綺麗なんですよね。
今日はそんな写真をウェブサイトに載せようかなと思っています。
トランスクリプト、それからメッセージ、エピソードのリクエストもウェブサイトからお願いします。
以上、めぐみでした。