2025/09/23
サマリー
秋田県小賀半島で行われている孤立集落状況把握・支援訓練では、災害時の孤立リスクに備え、道路や医療ニーズの把握が重要であるとされています。
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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
孤立集落状況把握・支援訓練
今日は、秋田県の男鹿半島で、孤立集落状況把握・支援訓練が行われます。
令和6年、能登半島地震では、道路の寸断や地盤隆起で港が使えなくって、多くの集落が長期間陸の孤島となりました。
男鹿半島も地形的に、海辺からすぐ山、道路が限られる、港湾が小規模という点で、能登半島と似ていますので、同じリスクを抱えています。
ということで、災害時に道路とか橋が寸断された場合、集落が外部から孤立するということを想定して、この孤立集落状況把握・支援訓練が今日行われます。
孤立すると、取り残された住民の安否確認、生活状況、そして医療ニーズがつかみにくくなります。
つかみにくくなるということは、救援の優先順位を決める際に、その状況が把握できないということで、遅れてしまうんですね、対応が。
ということで、じゃあどういうふうにその状況を把握するんだろうか。
把握した情報をどう共有して支援につなげるんだろうか、ということがこの訓練の重要ポイントだと思います。
実際にどういうことが行われるかというと、地上からだけではなくて、ドローンとか船、それからヘリコプターなども想定されています。
今日はお天気も良さそうなので、まさにフルスペックで、海からも空からも支援のルートを確認することができそうです。
実際にこの訓練をどう活用するのかということですが、ここの道は狭いんだなとか、ここは通りづらいんだなとか、ここは寸断されそうだなとかというような、いかに想定できるかというのがとても大事だなと思います。
そうやって一つ一つ課題を炙り出していくということが大事だと思います。そこは蓋をしないということですね。
避難訓練で私が思い出すのは、子供の頃、何分何秒で整列できました、みたいな、なんかクラスごとに競争みたいな感じでしていたなっていう記憶です。
もちろん速やかにできること、私語を慎んで命を守る行動をすること、その訓練なんだっていうことはもちろんそうなんですけども、
その上で本当に大事なことって、実際にやってみてここは避難しづらいんだなとか、この情報は伝わりにくいんだなとか、決して完璧に動くためにあるものではなくて、不便さとか課題を見つけ出していくためにあるものだと思うんですね。
その発見こそが本番の災害時に命を守る力になるだろうと思います。
能登半島の災害を遠い場所の出来事と思うんじゃなくて、男鹿半島でも起こり得ることなんだということで自分ごとにするということ、この訓練はその意義を高める大事な機会になるはずなんです。
今日の訓練からまたどんな課題が見つかるのか、そしてそれをどう次につなげていくのか、注目したいと思います。
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それではまた明日。
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