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2024-12-10 05:43

【0921】2024/12/10 防災を義務教育に 縦割りをとっぱらえ

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2024/12/10

サマリー

防災教育の重要性が増す中で、学校における防災教育の実施状況や講師の多様性が注目されています。特に、自らの命を守るための教育の仕組みづくりが課題として浮上しています。

防災講演の意義
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日も最後までお付き合いください。 先週の土曜日、防災に関する講演を聞いてきました。
タイトルちょっと長いんですが、令和6年度レジリエント社会地域競争シンポジウム 東北地方日本海側の災害リスクと防災減災
令和6年、のと半島地震の経験を秋田県でどう生かすか というもので、レジリエント社会っていうのは、例えば大きな災害が起きた時にも
停滞せずにすぐに回復していくようなしなやかな社会という、そういう意味です。 30分ずつ4名の方々の講演があって、4人ですからね、これだけでも2時間でたっぷりなんですけど、
その後、パネルディスカッションが行われました。 パネルディスカッションは、この講演された方4名の他に3名の方がパネリストとして登壇されたほか、
ファシリテーターも合わせると、全部で8名の方が登壇されてずらっとステージ上に並びました。 主催が秋田大学だったので、お話しされたのは大学の先生方、そして行政の方々、
それぞれの立場でのと半島地震に思うこと、そして半島という地形からすると非常に小川半島が似ているということで、秋田で同じような災害があった場合、我々はどうしたらいいのか、どういう取り組みをしていったらいいのか、
そこに向けてすでに私たちはこういう取り組みをしていますよというような発表もありました。 細かいお話については、この音声配信の中ではお話はしませんが、
強く感じたことの一つとして、防災に関わる人たちがいろんな立場の人がいるんだなって思いました。 例えば防災教室があったとして、そこに講師として派遣されるような人たちって、
本当にいろんな肩書きの人たちがいるなって思うんです。 例えば自衛官を卒業した方が地域防災マネージャーとして任用されたりとか、
私は気象防災アドバイザーなんですけど、この資格は気象予報士のいわば上位資格で、実施台の防災の現場で即戦力となる人として気象庁が育成した人のことなんです。
気象予報士なので、特に雨の季節なんかは天気を予想した上で防災の現場で力を発揮することができるということなんです。
その他に、この間パネリストとして登壇された方々を見てみると、研究者、医者、そして行政の方々、もちろんそういう形で防災に関わるということはあるでしょう。
それからちょっと調べてみましたら、こんな方々もいます。 防災マイスター、防災コンサルタント、防災アドバイザー、防災コーディネーター、
そしてもちろん気象予報士がいて、防災士がいると思います。 これだけの人たちがいて、おそらく防災教室と一括りに行きますと、派遣されるのはこういう肩書きの人たちなんだろうなって思います。
防災というキーワードでいろんなことを拾っていきますと、いろんな人たちがいろんな努力をしてるんだなっていうことがわかります。
パネルディスカッションの終盤で質疑応答の時間があったんですけど、残念ながら時間切れで私の質問は受け付けられず、私も手を挙げたんですけど、私までは回ってきませんでした。
で、ああいい質問だなって思ったのが一つあって、それは学校教育の中で防災教室をしっかりされているのかっていう、そういう質問だったんですね。
その一つの例として、租税教室を挙げていました。租税教室っていうのは国税庁がやっている取り組みでして、税に対する理解を深めてもらうためのもので、私が小学生、中学生の時はそんなのなかったんですけど、今は行われています。
じゃあ防災についてはどうかっていうと、結構バラバラだと思うんです。もちろん避難訓練は行われていますよね。
避難訓練は行われているんですけれども、防災って基本って何かっていうと、自分の命は自分で守るっていうのが基本なんですね。
それは避難訓練でちゃんと伝えきれているかっていうと、それぞれにかなり温度差がある気がします。
一方の租税教室は一つ大きな母体があって、教える内容もちゃんと確立されているんです。
その依頼が来ると、派遣する母体が一つになっていて、そこから行政の人、あなた行ってくださいとか、あるいは税理士、あなた行ってくださいとか、そうやってちゃんと仕組みができているんですね。
でも防災に関してはどうかっていうと、いろんな人がいろんなところでそれぞれに頑張っているんだけれど、どうしても温度差があるし、
教育の仕組み作り
さっきも言ったんですけど、結局防災の基本って自分の命は自分で守るっていうところなんですが、
ということは自分の命を守れる人に育てていくっていうことがとても大事だと思うんです。
それって教育ですよね。その仕組みってことを考えるときに、この租税教室はいいお手本になるなって思っていて、
この租税教室が学校教育の現場にバッと入っているみたいな形で、防災の業界もそれぞれがそれぞれの立場で自分の力を蓄える、自分の知識を蓄えるっていうことは十分やっているんですけど、
これが縦割りっていうことなのかなって思うんですけど、そこの枠を取っ払って啓蒙していくこと、裾野を広げていくっていうこと、そこをまず目標にした仕組み作りってとても大事なんじゃないかなって思います。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。それではまた明日。
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