1. 鶴岡慶子/花火・天気・ことば
  2. 【1172】2025/08/18 人生最高..
2025-08-18 04:45

【1172】2025/08/18 人生最高の夜ふかし #ことば

spotify apple_podcasts youtube

2025/08/18

サマリー

仙台育英の監督は高校野球の試合を通じて、敗戦や青春の意味について深い洞察を語ります。彼の言葉は勝ち負けを超えて、人生の素晴らしさを伝えています。

仙台育英の試合と監督の教え
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
夏の甲子園全国高校野球で、仙台育英は沖縄小学との試合で、延長タイブレイクの末に惜しくも敗退しました。残念ながら、東北勢はベスト8に残ることはできませんでした。
仙台育英は選手の素晴らしさもそうなんですが、末渡る監督がまた素晴らしいんですよね。
自身の再敗ミスも認めながら、負け方としては最高でした。明るい負け。
負けてしまって3年生には申し訳ないが、収穫しかない敗戦。
止まっていた甲子園の時計の針がこれで動き出した。
1、2年生はいい経験をした。ほんの数センチが許されないのが甲子園なんだとチームに思い出させてくれた。
いい目標をいただきました。というそんな話をしたんです。
もちろん勝負の世界ですから勝ちたいのは当然なんですよね。
でも負けた時にこそそのチームの姿勢が問われるなと思いました。
これはなかなかできないことではあるんですけどね。
そして2つ目。試合の後、沖縄小学の選手たちを見送りながら、
一人一人、頑張れ、優勝だよ、お疲れと声をかけて拍手で送り出しました。
その姿にスタンドからも大きな拍手が起きていました。
思えば2年前、決勝戦で慶応高校に敗れるんですが、
その時も慶応高校の監督がお話ししていたことだったりとか、
選手に対しても拍手をしていたんですよね。
そんなふうに勝者を称える振る舞いって、スポーツの美しさが現れていたなって思います。
これまた負けて直後ですからね。なかなかできることじゃないなって思います。
そして3つ目。今年から甲子園は厚さ対策で試合を朝の部と夜の部に分ける二部制が導入されたんですが、
夜遅くまでかかることへの批判もある中で、末監督はこのことについてこう言ってるんですね。
人生最高の夜更かしだと。夏休みの思い出でお友達と夜更かししたんだっていう、
これ最高の思い出だよねって、こういうふうに言ってるんですね。
制度を前向きに受け止めて子どもたちの青春として捉える言葉、とにかく素晴らしいなと思います。
末監督の言葉はこれまでも強く心に残っていまして、過去の配信でもお話をしています。
3年前の2022年8月24日、第82回の配信です。
東北税として初めて甲子園大会を制した仙台育英・宮城の末渡監督の言葉、という回で一つお話ししています。
そして2年前です。447回、2023年、やはり8月24日だったんですね。
人生は敗者復活という、この中でもお話をしています。
ちょっとおさらいしますと、優勝を果たした3年前、2022年には、青春ってすっごく密なので、という言葉を残しました。
コロナ禍を乗り越えた高校生の濃密な時間を表現したんですね。
そして準優勝だった2023年、2年前ですが、優勝と準優勝、両方を経験できたのは宝物と言っているんです。
これは結果を超えた価値を示しているんですね。
今年の明るい負け、やはりグッドルーザーということですよね。それを言っています。
さらに最高の夜深しという言葉も、そういった流れの延長にあると思います。
青春の意味
末監督は1983年4月生まれの42歳です。
ということは優勝した3年前って30代だったんですね。
それにしてもこうやってたどってきますと、高校野球って何なのか。
高校スポーツのあり方って何なのか。青春って何だろうか。
そして何かに夢中で打ち込むことがあるっていう、その素晴らしさですよね。
末監督の言葉って勝ち負けを超えて、青春の意味を私たちに教えてくれているような気がします。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。
併せてご覧ください。
それではまた明日。
04:45

コメント

スクロール