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2025-03-17 04:27

【1018】2025/03/17 花火と追悼の想い #花火

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2025/03/17

サマリー

花火が持つ癒しの力について語られ、特に心に響く花火体験を通じた女性の想いが描かれています。エンターテインメントとしての花火の意義や、心を支える力についても論じられています。

心に響く花火体験
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。 昨日3月16日付の朝日新聞秋田版で掲載された記事を今日は紹介します。
タイトルは、「息子亡くした女性から届いた手紙」というものです。 その手紙は、北日本花火興業の5代目、
今野貴文さんに届きました。 贈り主は、貴文さんと同じ年頃の息子さんを亡くしたという女性のものです。
心に響く花火でした。 息子の魂も、私の持っていきようのない気持ちも昇華され、
救われたような気がしました。 花火は楽しく明るいものだと感じていただけでしたが、
鎮魂にもなることを身をもって感じました。 きっと一生忘れないと思います。
気持ちのこもった花火、ありがとうございました。 というものです。
打ち上げられた花火は、タイトルが、「異界に咲く花たち」 まさに、故人を悼む花火だったんです。
打ち上げられた会場は、静岡県のふくろい遠州の花火だったんですが、 このふくろいの花火は、1995年から始まった花火大会でして、歴史としては30年ぐらいです。
全国から選ばれた一流の花火師たちが技を競い合うことだったりとか、 打ち上げ数がなんとおよそ3万発という発表がされるぐらい、非常に豪華な花火大会です。
会場も行きやすいので、非常に人気があります。 会場は最寄りの駅、袋井駅から徒歩20分ぐらいということで、アクセスも非常にいいんですね。
毎年多くの観客が訪れる花火大会の一つです。 記事にはこうあります。女性は数万人という会場のどこかで見ていた。
互いに知らない。それでも夜空の花火でつながったのだ。 観客の代償も会場の代償も関係ない。
と書いてあります。 エンターテイメントや芸術って災害だったり、
コロナ禍のような非常時には不要不急とされて、真っ先に切り捨てられがちですよね。 コロナ禍は本当に花火師さんは大変な思いをしました。
でも本当に不要不急なのかっていうと、確かに生きるために必要なものは食料だったり医療、 ライフラインというのが真っ先に思い浮かびますけれど、
心が疲れた時に不安とか孤独を感じた時に支えてくれるのは、やっぱり映画だったり音楽、 演劇、小説、そして花火といったようなエンターテイメントの力なんじゃないかなって思います。
私たちは生きるために必要なものと同じぐらい、生きていてよかったと思えるものも必要なんだと思うんですね。
なのでエンターテイメントは社会にとっては不可欠な存在だろうと思います。 こうやって花火が一人の女性の心を打って救うということがあるんですね。
花火イベントの準備
まもなく春の花火イベントの準備が始まります。 今決まっているところで言うと、5月4日の花火ショーの司会と解説が決まっています。
花火にはいろんな力があるんだということも併せて伝えていきたいなと思いました。 そして毎回私は花火のことで講演を頼まれた時には必ず言っていることなんですけど、
花火って原料は火薬なんですね。 今世界を見渡してみると火薬多く使われてますよね。戦争が起きています。
でも戦争じゃなくてその火薬は芸術に使われてほしいなと思います。
この配信はアップルポッドキャストを他各種プラットフォームでお届けしています。 リッスンではこの配信のテキスト版を見ることができます。
youtube では防災に関するショート動画を配信しています。 併せてご覧ください。
それではまた明日。
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