スライドショーの混乱
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 毎朝更新している、恋の日記です。今日も最後までお付き合いください。
昨日は、葬儀司会をしてきました。 私が提携している葬儀会社は、葬儀の直前に亡くなられた方のプロフィールをご紹介することになっています。
ご希望で、全くそういうのいらないよっていう方もいますし、映像の業者に、もうパッケージとして頼んでしまうという方もいますし、
あとは、私は昨日このタイプだったんですけど、葬儀会社が作るスライドショーを使うというタイプです。
これはもう写真のスライドだけなので、私のプロフィールナレーションと、それから生演奏の音楽が入って、一つの追悼の時間を作り上げるというタイプのものです。
今回はこのスライドショーだったわけですね。 スライドショーに使う写真は9枚ありました。
どんな順番でその写真が流れてくるのかっていう資料が手元にあるわけですね。
これは葬儀ディレクターが作ったものではなかったようですけれども、この資料がなんともありえない形の資料だったんです。
ありえない形の資料だったっていうことを、私は本番になってから気づいたので、本番をやりながらものすごく焦りました。
焦ったんですけれども、お客様には伝わっていません。 何が起こっていたかっていうと、
まずさっき言ったように写真は9枚ありました。 資料は横長の用紙になっていて、写真は3段に並んでました。
1行目4枚、2行目4枚、3行目1枚です。 ではスクリーンをご覧くださいと言って、最初に流れたのは右上の写真だったんです。
いつもの資料ですと、1行目の左から始まって右端まで行く。 次2行目、3行目、それで終了という、それが通常の流れなんです。
ところが実際に流れたのは、左端ではなくて右端だった。 それでとても慌てたんです。
スライドは3分と書いてあるけれども、途中から再生されたようだったら、私がこれから組み立てた文章は、もしかしたらはみ出してしまうかもしれないというような考えも浮かびました。
そして2枚目に現れた写真は、2段目の左端だったんです。 いよいよ確信ですよね。
あ、これは途中から写ってしまったんだと思いました。 今度3枚目ですよね。そこでもう訳がわからなくなるんです。
何が写し出されたかというと、1行目の左から2枚目だったんです。 あれ戻ったと思いました。
そして4枚目はまたありえない場所にありました。 ということでもう訳がわからなくなるんですね。
訳がわからなくなったということだけはわかって、スライドショーの順番に写真が並べられてないんだなということがわかるんです。
今までこういうことなかったですし、こういう資料っていうのは順番に整えるので当たり前だと私は思っていて、
もう本番始まってますけど、まあとにかく驚いたんですね。びっくりしました。
資料作成の重要性
ただ私は幸いなことにって言っていいのかわからないんですが、写真の説明っていつもしないんです。
例えばこれがお花見に行った時の写真ですよとか、右から2番目が個人ですよとか、そういう説明はしないんですね。
それよりもこの方のプロフィール、どういうふうに生きてきたのかということだったり、どういうことが好きだったとか、
その生き様をお話しするっていうことの方が大事だと思っているので、結果写真の順番ってあまり関係なかったりするんですけど、
本番でこの資料が資料の意味をなさないということがわかったので、わかったはいいんですけれども、
一旦今何枚目を写していて、あと何枚残っているのか全然わからなくなったんですね。
残りの枚数であと何秒あるなっていうことを計算してるんですよ。
それが昨日はできなかったので、霧の中をずっと彷徨っているような感じでした。
最初途中からスタートしたと思ったので、結構急いでナレーションを喋っちゃったんです。
ということで後半足りなくなるわけです。
残り30秒の時には、本日はご回想賜りまして誠にありがとうございますという文字が流れることになってるんですね。
なので残り30秒は測れると。
その前まではなんとかさっき取材したことを繋いで繋いでというようなアドリブを入れました。
結果たくさんのことをお話しすることができたので、いい時間になったとは思っていますが、
この資料はなぜこの写真がアトランダムになっていたんだろうっていう、逆にそれは聞いてみたいと思いました。
今回手元にあるべき資料は、スライドの内容を示しているものであるべきだったわけですから、
順番になっていないようだったら、むしろない方がいいんですよね。
3分ストップウォッチで測りながらやった方がよっぽど良かったということなんです。
今回はこれ一例ですけれども、資料を作る時って何に注意が必要かっていうと、
この資料が一体どういう形で使われるのかっていうことをちゃんとイメージすること、これがとっても大事だろうなって思います。
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それではまた明日。