大野里の昇進
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。
大野里が大関に昇進しました。 その伝達式が昨日行われまして、延べた工場は大関の地位を汚さぬよう、
唯一無二の力士を目指し、相撲堂に昇進します、というものでした。 非常にシンプルでわかりやすい工場だなぁと思いました。
この唯一無二という言葉なんですが、 辞書を見ますと、ただ一つあって、二つとないこと、とありました。
さらに分解しますと、唯一も無二も同じような言葉なんですよね。 これを2回重ねることで、一つとして同じものがないんだ、ということを強調している言葉です。
比べるものがないほど優れている、ということだったり、 独自性があるものを表現するときに使われるのが、この唯一無二という言葉です。
似たような言葉としては、「類ない」、「比類ない」、「並びない」などが 挙げられると思います。
一つ目、「類ない」ですが、類というのは、類という文字を 使うんですが、同じ種類のもの、同じ程度のもの、同等のもの ということですよね。
それが、類ないですから、それがないということなので、 同じような水準のものがない、という意味になります。
なので、「類まれ」という言葉もありますが、 まれよりもないという方が、はるかに唯一無二ですよね。
二つ目、「比類ない」ですが、これは、 比較できるものがない、ということです。
比較が難しいほどの水準にある、ということです。
三つ目、「並びない」これも同じなんですね。 他と比較できるものがない、ということなんです。
唯一無二を言い換えるとしたならば、「類ない」、「比類ない」、「並びない」 という言葉に置き換えられます。
大野里は、初土俵から所要9場所での 大関昇進ということで、昭和以降では 最速でした。
さらに、新入幕から所要5場所での 昇進ということに なりました。
これは、年6場所制となった 1958年以降の 新入幕では、大宝の6場所を抜いて 最速でした。
さらに、チョンマゲネの伝達式など 記録づくめでした。
このように 記録を打ち出した時に、大宝は とても簡単だと 思いました。
これに似たことは、武藤が 新入幕で最高優勝をした時です。
唯一無二の意味
これは、110年ぶりでした。
110年前の 新入幕の優勝は 両国でした。
この両国って誰だ? みたいな。
両国ってすごかったんだな ということが、また洗い出されたりとか。
野球でいうと、大リーグの大谷翔平が ホームランド投類の記録を 伸ばしていますけれども、
一郎の投類の記録が 56だったっていうことが、 また改めてクローズアップされて、
一郎ってすごかったなって思ったり、 松井秀樹ってすごかったんですよね。
大リーグの通算のホームランの数が 松井は175本だったんですけれども、
大谷がこの春、それを超えた ということでした。
大谷がすごいっていうことでも あるんですけれども、
一郎とか松井のすごさが また光るなって思います。
話を御の里に戻しますと、いろんなことが もうすでに唯一無二ではあるんですが、
この唯一無二という言葉、 どこから来たのかっていうと、
お父様がかねてから 言っていた言葉だそうですね。
唯一無二のお相撲さんなれというふうに 言ってきたんだそうですね。
そういう言葉の選び方をするあたりが、 親を大切にするいわゆる高校心が現れるっていう、
それを表現できることがまた 唯一無二の存在だなって思いました。
九州場所がすでに楽しみです。 強い大関の姿みたいですね。
そろそろ大井町を言えるでしょうか。
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ではまた明日もお会いしましょう。 鶴岡慶子でした。