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2025-10-21 04:58

【1236】2025/10/21 秋の夜空の天体ショー

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2025/10/21

サマリー

今夜はオリオン座流星群とレモン彗星という二つの天体ショーを観察する絶好のチャンスです。流星群はハレー彗星に由来し、レモン彗星は千年に一度の出会いであるため、どちらも秋の夜空を彩ります。

オリオン座流星群の詳細
おはようございます。 花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 今日は、夜空のお話です。
この時期の空では、2つの天体ショーが同時に見られます。 一つは、オリオン座流星群です。そしてもう一つは、レモン彗星です。
まずは、オリオン座流星群からですが、昨夜から今朝にかけて、オリオン座流星群がピークを迎えました。
夜更けに空を見上げたという方の中には、一筋の流れ星を見つけたという方もいらっしゃるかもしれません。
流星群というのは、宇宙を漂う塵なんかが、地球の大気に飛び込む時に光る現象です。
オリオン座流星群の母天体は、あの有名なハレー彗星です。 その通り道に残された塵の中を、地球が通り抜けることで、夜空にいくつもの流れ星が現れるということです。
今年のピークは、今朝までなんですね。 それでも、この後数日間は、数は減るんですけれども、まだ流れ星を見るチャンスは多いにあります。
空の条件が良ければ、夜更けから明け方にかけてオリオン座の近くを中心に、静かに光が走るのを見つけられるかもしれません。
そしてもう一つ、今年だけの特別な存在がレモン彗星です。 この彗星は、今年の1月3日、アメリカアリゾナ州のレモン山天文台で発見されました。
名前の由来は、まさにその発見地、マウントレモンなんです。 太陽の周りを大きく回る長周期彗星で、
光転周期は1000年以上とされています。 つまり、次に地球に近づくのは、今いる私たちの誰もがもう生きていない遥か未来です。
そう、一生に一度の出会いというわけですね。 地球への最接近はまさに今日10月21日火曜日頃とされていまして、今夜は日の入りから1時間ほど経った西の空に注目してみましょう。
地平線からおよそ20度ほどの高さですから、ちょっと低めですけどね。 腕を伸ばして拳を2つ重ねたぐらいの位置ということになります。
明るさは3等星から4等星ぐらいなので、肉眼では少し難しいっていう感じですね。 双眼鏡とか望遠鏡を使えば、淡い雄飛いた彗星の姿が見えるかもしれません。
天気はどうかっていうと、今日の夕方は全国的に雲が広がりやすいものの、 北海道とか東北の太平洋側では晴れるところもあって観測のチャンスです。
北陸とか近畿、中国、四国、九州、北部でも雲の切れ間から見える可能性があります。
秋田でも西の空に少しでも晴れ間があればいいなというところなんですが、 この季節は空気が澄んでいますから、見られたらほんと綺麗だろうなって思います。
レモン彗星はこれから少しずつ地球から遠ざかっていきます。 太陽に近づくので明るさは増していくと見られています。
11月の初め頃まで夕方の空に姿を表す見込みということで、 全国的に晴れやすくなるのはあさって23日木曜日ですかね。
あさっては沖縄を除いて広い範囲で観測のチャンスとなりそうです。 まあでも夜は冷えますのでね、どうぞ暖かい格好でお出かけください。
千年に一度の彗星と毎年訪れる流星群。 スケールは違うんですけれども、どちらも私たちにとっては今しかない空の姿ではあります。
空を見上げる時間を忘れがちですけれどね、本当私たちは忙しく生活をしているわけなんですが、
ふと空を見上げる時間を作れば、自分がこの大いなる宇宙の中で生きているっていうこと、 もしかして自分が直面している問題とか悩みってちっぽけだっていうふうに思えるかもしれません。
今夜は西の空にレモン彗星、そして東の空にはオリオン座。 ほんの数分でも立ち止まって眺めてみたいものです。
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それではまた明日!
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