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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。
雨が降っても自分のせい、と言ったのは松下幸之助です。松下電気産業、現在のパナソニックの創業者として知られている松下幸之助なんですが、この言葉には、自分の人生とか環境に責任を持つ、という意味が込められています。
たとえ雨が降るというような、自分では制御できない出来事であったとしても、それを自分のせいとして捉えることで、どんな状況に対してでも主体的に行動して、前向きに取り組む姿勢を表しています。
先日私が作成した書類について、取引先から修正が入ったんです。このこと自体はよくあることですし、先方の納得のいく形を作るのがゴールですから、差し戻しになるというのは全く問題のないことなんですね。
例えばインタビュー記事、定期的に私も発行しているんですけれども、インタビューで登場していただく方が納得のいく形の表現ができているか、ということは本当に大事なことで何度でもやり取りをします。それは何も私自身が否定されることでもないですから、全く問題ないんですね。
ただ今回、修正で戻ってきた時の担当者の言葉に若干モヤッとしました。それまでどうやって仕事を進めてきたかというと、担当者とやり取りをしながら、担当者から受け取ったものを基本的に私がアレンジしていたっていう、そういう仕事の仕方だったにもかかわらず、
今回差し戻しになった時に担当者から返ってきた言葉が、上司からこう言われたから直してください、ということだったんです。そういう言い方だったんですね。状況を伝わりますかね。
どうして私自身がこういうモヤッとした感情になるんだろうと思って、自分で自分とある種対話をしてみたら、この担当者は自分には全く非がないような言い方だったからだったのかなって思います。
もしかしたら、この修正するということについて私に申し訳ないって思ったのかもしれませんよね。
その時に自分はここは別に悪いとは思ってないけど、上司が悪いって言ってるんです。というように他人のせいにしてるんですね。
さらにこの状況を分析しますと、こういう気持ちもあったかもしれません。その担当者は上司から何か注意をされたような気持ちになった。
その注意されたっていうことは自分のせいじゃない。誰かのせいにしたい。そういう気持ちで必死だったのかなっていうふうにも思います。
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こうやって自分のせいじゃないっていうところに、私はすっきりとしないという気持ちになったんだなって思います。
逆の話をします。もしも担当者として自分の責任で取り組んでいたなら、当事者意識を持っていたとするならば、
上司がこう言ったんです。ではなくて、そこに考えが至らなかったことを今後の課題として、次に生かすべきなんじゃないかなって思うんですね。
まして取引先の私には、上司からその担当者が何をどう言われたかというのは、そちら側のお話なので、私に対してはこう言うべきだったんじゃないかなと思うんです。
これまでこうやって進めてきたけれども、ここをやっぱりこういうふうに修正して欲しい。なぜならこういう理由なんですと。
これだけ伝えれば良かったんじゃないかなって思います。それを受けて私は淡々と作業をして、あなたが言っていることはこういうことですよねと。
こういうふうに具現化してみたけどどう?っていうふうに提出をする。そうやって何回もやり取りをしてゴールに向かっていくっていう。
自分の仕事に責任をそれぞれ持って仕事をしていく。気持ちよくプロジェクトが進むのはこういう形なんじゃないかなって思うんです。
似ている場面としては、お店でキャーキャー子供たちがはしゃいでる時に、母親がこう言ったんです。
お店の人に怒られるよって。私はもうその場面を見てちょっと苦笑いをしちゃったんですけど、
もしもその行動を止めるべき場面だったとするならば、母親が責任を持つべきですし、お店の人関係ないでしょうね。
そもそも代わりに怒るわけではありません。いやそもそものそもそもですけど、誰かに怒られるからというので善悪が決められるものではないですよね。
さっきの話にまた戻しますけど、上司が言っているからというので、それが判断基準だったとしたら、自分の責任では全くない。
自分の頭で考えて行動していないということですよね。もっと言うと、他人のせい、上司のせいにしたおかげで自分は責められずに済む。
そういう考え方をしてしまっているっていうことでもあります。他人のせいにしようと思えば、いくらでもこうやって言い訳のようにできてしまって、
そういう人を見ていると一見容量のいい人にも見えますけれども、いつでも誰かのせいだと考えながら物事を進めていたら、自分は頭を使っていないわけですから、
いつでも想定外な出来事と隣り合わせなんだろうと思います。課題をどこまで自分事として捉えるかとか、
トラブルやミスが起きた時に自分の頭で考えて改善していくっていうことをやっていかないと、業績も成果も上がっていかないんじゃないかなって思います。
なんか文句みたいな話になりましたけど、改めて他人のミスまで自分事として捉えて、
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今回のことで言うと、これは御社のイメージと違いますけど、このまま進めてもプロジェクト大丈夫でしょうか?と、私も担当者に伝えられたらもっと良かったと思いますし、
今回この基準値がはっきりしたところもありますので、これはこれで次に生かしていきたいなと思います。
松下幸之助が言う、「雨が降っても自分のせい。」いや、本当これは自分では制御できないことなので、仕方ないことじゃないですか。
でも、もしかしたら本当に仕方のないことって、実はあまりないのかもしれないなって思います。
雨が降ったら傘をさします。予測ができるんだったら対策をします。
例えば、ミスが多いなぁと自分が思うのであれば、それチェックが甘いだけかもしれません。ミスが多いって言うんじゃなくて、チェックが甘い。
やることを忘れがちなんだよねって思う人がいるとするならば、それは実は忘れっぽいんじゃなくて、メモをしていないだけだったりします。
すべて自分のせい、責任を持つこと、当事者意識を持つことで、大きなミスやトラブルは減っていくと思います。
なぜなら想定外を想定していくからでもあります。そういう姿勢が周りからの信用を得ていくことに繋がりますし、
信頼される人になっていくのかなって思います。 この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
ではまた明日もお会いしましょう。 鶴岡慶子でした。