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2024-10-04 03:53

【0854】2024/10/04 88歳まで50年以上 #葬儀司会

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2024/10/04

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おはようございます。花火鑑賞士・気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。 今日は葬儀司会で関わった方のお話です。
その方は88歳まで現役で居酒屋を経営していました。 居酒屋といっても、今私たちがイメージする居酒屋とは違っていて、朝から晩までやっていた場所ということでした。
ある駅前にあったその居酒屋は、当時の国鉄職員たちが、例えば朝仕事が終わった時にそこで食事をするというような、そんな場所だったようです。
50年以上、その場所でずっと経営をしていて、たくさんの方に愛されたお店だったと聞きました。 居酒屋を経営しているというと、男性を思い浮かべるかもしれませんが、私が担当したこの個人は女性の方でした。
88歳まで続けたということを聞いて、じゃあ一体何歳だったのかと言いますと、お生まれが大正11年、101歳の方でした。
来月誕生日だったので、誕生日を迎えられていたら102歳ということで、去年103ということでした。
88歳まで現役だったわけですから、お店を閉めてから13年ということですよね。
まだまだこのお店のファンの方々がたくさんいて、多くのそういったファンの皆さんが参列をなさっていました。
そして皆さん口々に言うんですね。可愛らしい写真だよねって、いい写真だねって、本当に穏やかに、にこやかに笑っていらっしゃるお写真で、それを見ながら皆さん微笑んでるっていう感じがとっても温かい雰囲気でした。
プロフィールの紹介の中で、もちろん全てをご紹介することはありませんが、
お孫さんからいろんなおばあちゃまの話を聞いている中に、お孫さんのおばあちゃまに対するリスペクトもすっごく感じられました。
こうやって地域の皆さんに愛されたおばあちゃまでしたから、お寺さんも4人いらしたんですね。
最近家族層の方が多くなってきまして、お寺様もお一人でお勤めをされるケースがすごく増えている中で、昨日は4人いらしたんですね。
総統集ですと、ジャーンっていう鳴り物があるんですけど、そのお一人ですと、ジャーンっていうのをお一人でやるんですけどもちろん、でも複数いらっしゃると、それに太鼓が加わったり、小さな鐘の音が加わったりするんです。
総統集で鳴り物を使うのは、音を通じて心を集中させるとか、精神的な状態を高めるためなんですね。
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音っていうのは、心を清めるとか、雑念を取り除くとか、集中力を引き出すという、そういう効果があるとされています。
それぞれの音に意味がありますから、音がこうやって重なるっていうことが本来的なんだろうなって思いました。
そういう空気の中で送られたおばあちゃまは、遺族の言葉を借りるならば、大正、昭和、平成、令和、その中で戦争も経験し、大きな変化の中で生き抜いた101年、本当に見事な人生でした。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。ではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡慶子でした。
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