1. 鶴岡慶子/花火・天気・ことば
  2. 【1344】2026/02/06 70年の時..
2026-02-06 05:09

【1344】2026/02/06 70年の時間をまたいで同じ場所に立つ

spotify apple_podcasts youtube

2026/02/06

サマリー

ミラノ・コルティナ オリンピックでは、70年前に使用された施設が再び利用されることが注目されています。この大会は、歴史と現代が交差する場となり、オリンピックの理想的な形を示す機会となります。

ミラノ・コルティナ オリンピックの概要
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
いよいよ冬のオリンピック、ミラノ・コルティナ オリンピックが始まります。 私は冬の競技の中では、やっぱりスピードスケートに注目しています。
中でも高木美穂選手のレースは、速さだけじゃなくて、賢さとか強さとか、その駆け引きですかね、つい見入っちゃいます。
さて、今回のミラのコルティナ大会で、私がこれは素敵だなと思った前情報があります。
それが、70年前に使われた施設を今回も使うということです。
コルティナダンペッツは、1956年にすでに一度、冬季オリンピックを開催しています。
つまり今回の大会は、同じ街が70年の時を経て、もう一度オリンピックを迎える、そんな大会です。
1956年の冬、どんな時代だったかというと、世界はまだテレビが今ほど普及していなくて、
オリンピックは現地で見るもの、新聞やラジオで追いかけるものでした。
会場も今のように巨大で多機能な施設ではなかったんですね。
でもその分、街と競技がとても近かったと言えるかもしれません。
山があって、街があって、そこにリンクとかコースが溶け込んでいたのがその時代だったとすれば、
それから70年の時を経て、競技のレベルは比べ物にならないほど上がりましたし、記録は更新されましたし、
道具・用具は進化して、トレーニングは科学と結びついてきましたよね。
そして何と言っても放送です。放送は世界同時配信、映像は超高精細です。
SNSで一瞬で拡散されるのも今の時代ですよね。
オリンピックは巨大なグローバルイベントになりました。
巨大化すぎて、夏の競技の一部を冬にも分けようという議論が進んでいるようですね。
具体的にどの競技がっていうのはこれからのようなんですが、どうしてそれが必要なのかというと夏が巨大化しすぎたんですね。
大会の意義と進化
ということで、室内競技なんかは冬にやってもいいだろうというような、そんな話になっているようです。
以前は今年はオリンピックイヤーだと言って、夏の大会も冬の大会も同じ年にありました。
2月には冬季オリンピック、夏には夏季オリンピックが行われていたんですね。
場所は違うんですけれども、年は同じに行われていました。
オリンピックそのものが巨大化したことで分けましょうということがIOCの中で決まって、
実際に分かれて開催された最初の冬季大会が1994年のリレハンメル大会でした。
そこから夏のオリンピックと冬のオリンピックが2年おきに交互に開催される形になったんです。
こんなふうにオリンピックは大きな変化を遂げてきていますが、今回ミラのコルティナは全部を新しくする道を選ばなかったんです。
1956年大会で使われた施設の一部を当時の趣をできるだけ残したまま、現代の基準に合わせて使うということです。
これはただのコスト削減ではなくて、70年前この場所で選手たちが立って滑って歓声が響いたっていう、
その時間の厚みを壊してしまわずに、今の選手たちにつなぐっていうこと、これはね、とても価値のあることだなぁと思いました。
70年前と同じ景色を見ながら、同じように緊張して、同じようにスタートラインに今の選手が立つなんて、それだけでもうグッときます。
過去の記憶がちゃんと残っているところに、最新の記録が刻まれていく感じって、まさにオリンピックだなと、オリンピックの理想形の一つだなって思います。
ミラのコルティナ大会は、進化するものと残していくもの、変えるべきところと変えなくてもいいところ、そのバランスを70年越しに示してくれる大会だなって感じます。
そんな視点でこの冬の競技を見てみると、もっともっと楽しめるんじゃないかなぁとも思います。
競技によっては開会式前にもう始まっている種目もありますが、ミラノ・コルティナ オリンピックは、今日2月6日から2月22日までの中止時間を行われます。
そしてパラリンピックはオリンピック終了後3月に開催されます。
この配信はアップルポッドキャスト、他各種プラットフォームでお届けしています。
リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。合わせてご覧ください。
それではまた明日。
05:09

コメント

スクロール