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2026-01-24 05:10

【1331】2026/01/24 日本人横綱に受け継がれる泥着

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2026/01/24

サマリー

大相撲の泥着は、横綱の系譜を象徴する重要なアイテムであり、特に鷹の花と岸野里の名前が受け継がれています。泥着は力士の日常の一部であり、汗や土とともに歴史が刻まれています。

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
泥着の意義
大相撲の大野里籍が着ていた泥着に、鷹の花の名前が入っていました。
これは以前、師匠である岸野里、現在の二所之関親方が実際に着ていたものを、親方から譲り受けたとされる一着です。
これを聞いて、ああ、いいなって思いました。
横綱の名前が入った泥着、つまりこれは単なる古着ではなくて、鷹の花から岸野里へ、そして大野里へという、横綱の流れそのものをまとっているように感じたからです。
泥着っていうのは、大相撲の世界で、稽古の後、まわしを締めたままの体で羽織る浴衣とか着物のことを指します。
土俵の砂とか汗とか、体の熱がついたまま着ますので、泥を着るというところから泥着と呼ばれるようになったようです。
汗とか土俵の砂がついたままでも気にせずに着られるようにということで、新品ではなくて古くなった浴衣とか、誰かから譲られたものが使われています。
つまり泥着っていうのは、見せるためのものじゃなくて、大相撲さんの普段着みたいなものです。
汚れる前提の実用着ということですね。泥着はバン付けに関係なく、力士なら誰でも着ます。
ただ、私たちの記憶にはなぜだか横綱の泥着だけが強く残るって思いませんか?
横綱だけの特権かなって、私なんか思っていた時期もあるんですけど、
例えば横綱って結びの一番。取り組み後も、花道下がるところもずっとカメラが追っています。
そこで付け人がさっと泥着をかけたりします。
特に印象的だったのが、白帆の白い泥着です。
取り組み後、付け人が肩にかけますと、前を閉じないままパタパタと揺らしながら、花道を下がっていくんですね。
まるであれ、ロングコートのように見えたんですけど、
勝負の熱をまだ体に残したまま白帆が去っていく感じって、本当に強い横綱の象徴にも見えたんです。
なので泥着って横綱の特権なのかなって思ったりしたんですが、そうではないみたいなんですね。
こんな風に白帆は取り組み後に泥着を付け人にかけてもらっていましたが、最近はそんな姿あんまり見ないような気がします。
大野里のそれも取り組み前の花道奥にいる時に羽織っている姿でした。
大野里は2000年生まれです。
ちょっと紐解いていくと、高野花の横綱在意は1995年から2003年なので、高野花が横綱として土俵に立っていたその時代に大野里生まれてはいるんですが、
リアルタイムと言えるかというと、ギリギリでしょうかね。
本人の体験としてのリアルタイム性ってほぼないと思うんです。
じゃあなぜ高野花から岸野里だったのかというと、高野花は65代横綱です。
66代が和歌野花です。
現在の花田勝さんです。
その兄弟横綱以降、日本出身の横綱がずっと出てなくって、72代が岸野里なんです。
そこに高野花の泥着が受け渡されたというのは分かる気がします。
岸野里は横綱としては短命で、2019年に引退しています。
その岸野里の後の日本人横綱が弟子の大野里です。
そう考えると、高野花の内裏の泥着を着ている大野里ってすごくいい図だなって本当に思いました。
汗と土と積み重ねた時間と横綱の系譜が受け渡されているのが見えるって、いやーいいもんだなって思います。
さて大相撲初場所。
2杯の新大関青西喜を3杯の関分け桐島と平まく前頭4枚目の熱海富士が追う展開となっています。
初場所って初優勝力士が出やすい場所なんですけど、その視点で言うとこの3名の中では熱海富士だけが優勝経験ありません。
でも安定した強さで言うと青西喜ですかね。
青西喜が優勝しますと、先場所親戚分けでの優勝に続いて今場所親王席の優勝ということになります。
そういう新しさもあるなぁと思います。
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それではまた明日。
05:10

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