2025/06/05
サマリー
日本の出生数は2024年に初めて70万人を下回り、その影響について考察されています。少子化の進行が社会全体に与える影響や、新たな社会の構築の必要性が強調されています。
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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
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毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。
出生数の減少と社会への影響
さて、今日お話ししたいのは、日本の出生数についてです。
2024年に生まれた赤ちゃんの数が、68万6千人ということで、
統計が始まってから初めて70万人を下回ったというニュースがありました。
皆さんもお気になったと思います。
なんだか少なくなったなぁという印象だけで終わってしまう人、実は多いんじゃないかと思うんですが、
数字で見てみると、その深刻さはっきりとわかります。
例えばちょっと計算してみると、今35歳の人の人口っておよそ150万人なんです。
それでもその人たちが90歳になる頃っていうのは、65歳の人口は68万人。
つまりですよ、今の高齢者世代の半分以下しか若い世代がいないということになるんです。
社会全体を支える人の数がぐっと減っていくという現実ですよね。
これは単なる人口の数字だけではなくて、働き方だったり暮らし方、地域のコミュニティ、
そして何より女性がどう生きていくかだったりとか、社会全体でどう支えていくかという大きなテーマにつながっていきます。
新しい社会の構築に向けて
そう考えていくと、出産は女性にしかできないんですけれども、それを取り巻く環境だったり仕組みっていうのを、
みんなで考えていく必要があるだろうなって強く思うんですね。
人口が減っていく中でも、日本が良い国、住みやすい国、そして幸せだなと感じる国であり続けるために、
どうしたらいいんだろうかと、これまでの価値観だったり、社会の仕組みを柔軟に見直していくことが求められているんじゃないかなって思います。
どういうことを言ってるかというと、人数が少なくてもできることがたくさんあるんじゃないかっていうことなんです。
今までのようにたくさんの人手だったり、大きな組織に頼るんじゃなくて、
一人一人の声とか力をもっと活かせるような仕組みを作ることってとっても大事なような気がしています。
テクノロジーを活用して負担を減らしていったりとか、家族だけではなくて地域とか世代を超えたつながりを強くしていくっていうことだったりとか、
ゆりかごから墓場までなっていったり、入り口出口という言い方をしたりしますが、子育てから介護のそういったサポートだったり、
行政とか企業が仕組み化するっていうこと、こういう取り組みがこれからの日本に必要な新しい政治だったり、新しい社会の設計、再設計ということなんだろうなって思います。
計算していくとこの出生数っていうのはものすごく深刻な問題なんですけれども、でも減ったから大変だというふうに嘆くだけじゃなくて、
どうやったら少人数でも安心して暮らせるか、それからみんなが参加できる仕組みをどう作るかっていうこと、
そういう視点で社会全体で一緒に考えて行動していくっていうことが大切だろうなって思います。
この人口減少については秋田はもう本当に深刻な問題でもあるんですが、若者の流出を抑えるためにはどうしたらいいかとか、
一旦外に出た人が帰ってくるUターン、これ秋田では秋田のAを取ってAターンなんて言ったりしますけれども、
このAターンの促進ばかりを政策に盛り込んで、その声を一生懸命上げているんですけれども、
それって今までと同じ方法なんですよね。それで人数が減っているということを言い訳にしてうまくいかないんだよねっていう、
それって誰かのせいだったり社会のせいだったりしていて、何の知恵も絞ってないのと同じかなって思います。
で、今までと同じ方式でしかものを考えられないから、とにかく人を引き止めようとか、人を増やそうっていう、
それしか政策が浮かんでこないっていうのは非常に貧しいなと思うんですよ、考え方が。
もちろん人が増えると嬉しいし、ダイナミックにできることも多いし、さらに発展していく方法を考えやすくはあるんですが、
そもそも全体数が減っている中では、逆転の発想ってとても大事な気がしています。
減っていることを強みにしちゃうような、そういう考え方をしていく、どういうのかちょっと具体的には今私も出てこないですけれども、
そうやって考えていったら、生まれてくるものもあるんじゃないかなって思います。
私はどんな時代になっても、誰もが自分らしく暮らせる仕組みっていうのを作っていったらいいなって本気で思っています。
日本の出生数が統計を始めてから初めて70万人を切った、この数が減ったということを悲観するだけじゃなくて、
このニュースを聞いたことで、日本人にとっての幸せって何かとか、自分らしい暮らしって何なんだろうっていうことを考えてみる、
そんなきっかけにしていくことが本当に大事なことだろうなって思いました。
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それではまた明日。
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