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2025-12-30 06:49

#1402 因習村ホラーの沼へ――マンガ『村祀り』全20巻一気読みした話

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年末の大掃除を放り出して、気づけばマンガを一気読み。
今回語るのは、山口譲司さん作・原作協力木口銀さんによる現代ダーク民話ホラー『村まつり』全20巻です。

神仏や霊と向き合う「祀り」を軸に、日本各地の因習村で起こる怪異と事件を解き明かしていく物語。
主人公は民俗学者……ではなく「本草学者」という一風変わった設定。エロスと残酷描写は多め、完全に大人向けですが、その奥には伝奇ロマンの濃い血脈が流れています。

最初はよくある因習村ものかと思いきや、黒い仏像、強烈すぎるサイコパスの登場で物語は思わぬ方向へ。
そして迎える、伝奇らしい割り切れないラスト。

正月前後に読むのは、まったく向いていないけど、伝奇・民俗・ホラー好きには強く刺さる一作。今回はそんな『村祀り』を読んだ率直な感想を語ります。

サマリー

今回、村祀りという作品を読みながら、その独特なインシュー村の風習やホラー要素について掘り下げています。山口雅一さんの描く物語は、複雑な人間関係と怪奇現象が絡み合う魅力的な作品です。

漫画『村祀り』の紹介
はい、おはようございます。本日の放送は2025年の12月30日火曜日です。 本日は第1402回目のお晴らしとなります。
このチャンネルは福島県郡山市在住の特撮アニメ漫画大好き親父のピョン吉が、日々気になったことをダラダラと話をしていくという番組です。
よろしくお願いいたします。 昨日ですね、
本当は年末の大掃除をしなきゃいけなかったんですけど、気づいたら漫画を読んでました。 ええ、いつものやつです。
読んでいたのは村祀り全20巻。 気づいたら掃除どころか一気読み。今回はですね、この漫画の話をしようと思います。
タイトルは村祀り。村といっても、ほのほのした田舎ライフの話ではありません。
この作品で描かれる祭りというのは、神仏やご先祖様の霊を慰め、崇め、
供物を捧げる、いわば人知を超えたものと向き合うための儀式なんですね。 作者は山口雅一さん。原作協力が木口銀さん。
法文社の週刊漫画タイムスで約10年間連載され、今年1月ついに完結。 最終刊の20巻は今年5月に発売された作品です。
ジャンル分けすると、電気ミステリー、ダークファンタジー、ホラー。 公式の説明では、現代ダークミンはホラーなんて言われていて、なかなか聞き慣れない言葉ですが、
読んでみると、なるほどと思わされます。 この作品、アマゾンのKindleでお勧めされてきたんですよ。
しかもですね、20巻中19巻がKindle Unlimitedで読み放題。 これ普通に全部買ったら15,380円ですからね。
それが20巻の715円で合法的に読める。 そりゃ指も勝手に動きます。
正直に言います。作者さんも全く知らなかったし、表紙はかなりエロス寄り。 タイトルの雰囲気も相まって、どうせよくあるインシュー村物でエログロ同盟なんでしょう。
くらいの軽い気持ちで読み始めました。 ここでいうインシュー村っていうのは閉鎖的で独自の奇妙な風習やタブー、禁忌、儀式、
時には生贄まで存在する村を舞台にしたミステリーやホラーのジャンルですね。 最近だと夏アニメの光が死んだ夏なんかもこのインシュー村的な空気感を取り入れていましたし、
岩脇ひとしさんの七夕の国もまさにその系譜です。 こういうホラーやSFは大好物なんですが、
インシュー村物ってエロスやアブノーマル方面に舵を切ることも多いじゃないですか。 まあ無料だしと思って読み始めたらこれが思った以上に面白い。
主人公は本蔵学者の三上幸。 彼が日本各地に残る異様な風習を持つ村を訪れて、そこで起こる怪奇事件の背景を解き明かしていく物語です。
ストーリーの展開とキャラクター
民族学者や考古学者が主人公というのはよくありますが、本蔵学者というのがいいです。 薬学や博物学に近い分野で、植物や鉱物、民間伝承に深く踏み込める設定になっています。
ちなみに幸という名前、博物学者を名乗る作家荒股博さんへのオマージュなんじゃないかなんて座推してしまいました。 荒股さんと違ってかっこよいギャラクターになってますが。
週刊漫画タイムス連載らしく、読者の期待に応えてエロス描写はかなり多め、残酷なシーンも容赦がありません。
はっきり言って全年齢向けではない、完全に成人男性向けの作品です。 それでも読み進めて思ったのは、ああこれも電気の流れにつながる作品なんだなぁということ。
阪村陽さんの石の血脈や結び穴広くといった電気ロマ。 ボロ星大二郎さんの妖怪ハンターシリーズ、星野幸信さんの胸形教授シリーズ。
そうした系譜のかなり濃いところを受け継いでいる作品です。 調べてみたらこの作者さん、ミステリー民族学者八雲逸樹という漫画も書いていて、
しかもテレビドラマ化までされていたんですね。 物語の前半では各地の隕石の村で起こる怪異や事件を民族学的に背景を解き明かす。
ただし殺人事件そのものが綺麗に解決するわけではない。 横味噌聖史さんが八つ蔓村的な感覚で、最近だと鬼太郎誕生ゲゲゲのめずに近い感覚です。
途中から物語の構成が整理されていきます。 最初は怪しげな中国人男性の宝来と組んでいた主人公が、素人の女性女子とバディーを組むことで話がぐっとわかりやすくなる。
そして黒い仏像という謎のキーアイテムが登場して、物語全体に一本筋が通ってきます。 さらにライバル的存在のサイコパスミドロが登場。
このキャラクターがまあ強烈。 主人公たちを徹底的に追い詰めていきます。気づくとですね、このサイコパス主人公より面白くないという状態になっていくんですね。
なぜ彼が生まれどう育ち何を欲したか。 陽光の沈黙のレクターホークのように悪役の側が主役に近づいていくんですね。
その結果、主人公ミカミの同期になっていた植物人間のシノブ。 サイコパスに捕らえられたアオイ。
そうしたキャラの出番がどんどん薄れていき、物語は少し投げっぱなし気味のラストへ。 正直、え?これで終わり?という気持ちはありました。ちょっと残念。
でもですね、電気農小説の元祖とも言われる国枝志郎さんの新州高潔城も、あれ途中で終わってるんですよね。
そう考えると電気ってこういう終わりかじゃも含めて電気なのかもしれません。 全てが説明されないすっきりしない後文字も含めて味わうジャンル。
というわけで今回は山口雅一さんの漫画村祭りを読んだよ面白かったよというお話でした。 しかしお正月に読むにはちょっとふさわしくない漫画でした。
はい、それではまたもしよろしければピョン吉のオタクな話にお付き合いくださいね。 本日もお聞きくださいまして誠にありがとうございました。
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