1. ピョン吉の航星日誌
  2. #145 郡山出身の四季大雅さん..
2022-07-22 09:00

#145 郡山出身の四季大雅さんのデビュー作を読んで感じた話

郡山市出身、いわき市在住の四季大雅さんのデビュー作「わたしはあなたの涙になりたい」を読みました。小学館のライトノベル大賞を受賞するだけあり、よくできているお話でした。泣ける話でした。なんといっても郡山市が舞台というのがいいですね。次回作が楽しみです。

--- Send in a voice message: https://podcasters.spotify.com/pod/show/fukutan/message
00:00
はい、おはようございます。本日の放送は、2022年の7月22日、金曜日です。
本日は第145回目のお話となります。
このチャンネルは、福島県小林市在住の特撮アニメ、漫画、大好き親父のピョン吉が響きになったことをだらだらと話をしていくという番組です。
そんな親父の一言を聞きになりまして、もしもあなたの心に何かが残ってしまったら、ごめんなさい。
我にはなかったんです。
不幸にもこの番組に興味を持ってしまったら、ぜひ今後、ご悲劇のほどよろしくお願いいたします。
四季太賀さんの、私はあなたの涙になりたい、を読み終えました。
ライトノベルを読み慣れてないせいかですね、自分がひねくれて小説ばっかり読んできたせいですか、
ちょっとフィクションなのにね、ストレートな話でね、正直戸惑っております。
面白いかと言われればね、正直面白いです。
十分泣ける作品ですね。読んでよかったです。
ストーリーはですね、全身が塩に変わっていく奇病、塩化病、その病気で母親を亡くした少年、
西草薬紋は一人の少女と出会います。
天才的なピアノ演奏者である彼女の名前は、茨城ゆずき。
ピアノに対する真摯さと、いじめっ子の鼻をひねり上げるという豪宝さに薬紋は心惹かれていきます。
高校へ進学し、ゆずきはイタリアへ留学してしまう。
彼女との圧倒的な差を痛感した薬紋は、やがて小説を書き始める。
ゆずきとの再会がするが、二人の人生を置き換える出来事が訪れるというお話ですね。
その再会してからの後半の部分はですね、読んでからのお楽しみということで、
ネタバレにならない程度にですね、読んでの感想等を書いてお話ししていきたいと思っております。
場面場面ですね、ピアノの曲名とね、あと演奏者の名前が出てくるところが多いですね。
実を言うと、それぞれの曲をね、聴きながらですね、読んだんですよ。
聴きながら読むとですね、作者の伝えたい場面のイメージがね、伝わる感じがしましたね。
ただひねくれちゃって見てるもんで、アニメ化する時はこれは難しいなぁと思ったんですね。
曲名だけだったらいいんですけどね。でも演奏者までなってますとね、難しいなぁと思ったりですね。
ピアノの森や8月は君の嘘のようにはですね、なかなかいかないかなぁ、なんていう風に思っちゃってしまいました。
さっきの読みすぎですけどね。
著者のコメントがチラシに入っていたんですけどね。
03:02
人生で一度しか書けない小説がデビュー作になるという大変な幸運に恵まれました。
と書いてあったんですね。
人生一度しか書けない小説っていうのはですね、小説家デビュー前に悩む姿を書くってことでしょうかね。
デビューしてしまった後はね、そのことは書けませんからね。
そういう点でリアルな悩みが書いてあって非常に面白かったです。
デビュー作とは思えないくらいですね、登場人物たちがよく描かれておりました。
主人公の父親の名前が龍之介っていうんですね。
主人公が八雲。
芥川龍之介と小泉八雲に書けたんでしょうかね。
芥川龍之介は幻想的な怪談、幻想談みたいな作品、そういったのも多いんですよね、ずっと。
それは小泉八雲といえば、うげつ物語とかこんじゃく物語とかですね、幻想的な話を拾って、それを小説にした方です。
というわけで、この作品は幻想談、ファンタジー、神話として楽しんでほしいという作者からのメッセージなのかなと思ったりですね。
サイエンスフィクションではないよっていう表明とも読み取りました。
つい自分なんかはね、どのような原理で円環アトリウムに幻想展開するのかなーなんて読んじゃったんですけどね、そういう読み方じゃダメなんですね。
そして何よりもですね、個人的には郡山市が舞台っていうのは嬉しかったですねー。
こんなにストレートにですね、出てくる作品って非常に珍しいですね。
何かとあぶくまがんは出てきますしね、稲葉城湖に行こうとしますしね、駅東のラウンドワンも話として出てきます。
うねめまつりや福山夢花火も出てくるんですよ。
地元民のせいですかね、うねめまつりの描写が出てくるとね、
みんなさんみでねでまざねんがい、あの曲が流れて聞こえてくるんですね。
これはですね、地元民ならではの失敗ですよね。
他の地域だとね、うねめまつりっていうね、京都風な祇園祭風なイメージで読むんでしょうね。
それからあと友人がですね、成功学園に進学して甲子園に出場するんですよね。
そして主人公たちが中学2年の終わりの時にですね、東日本大震災も起きるんですよ。
ということは主人公たちはですね、現在25歳なのかなぁと思ったりですね。
06:00
で、高校3年生で再開した時っていうのは2015年の話ということになるのかなぁと思ったりですね。
今より7年前の話ですね。
2015年のショパン国際ピアノコンクールの第17回目大会にね、出場してるんでね、これはまあ間違いないですよね。
というわけで、この現実世界とですね、小説の中の世界でね、ずれがあるのがね、なんか面白いですね。
最近流行りの時間線がね、違うって感じでしょうかね。
編集の人がね、指摘すべきミスとしましてはね、登場人物に清水健太郎という人出したらダメですよね。
自分たちの年代だとね、清水健太郎さんというと限定されたイメージがついてしまいますんでね。
またと、塩化病っていうのがもっと病気っぽい名前にした方が良いのではないかなぁなんて思ったんですけどね。
塩化病って読んでいいのか、塩下病ってもしかして読むのかな、なんていうので悩みました。
あと東日本大震災から3日後にですね、血潮へと再開するんですが、というのはもうちょっとね、なんかちょっと工夫した方が良かったのかなぁと思いましたね。
というのはですね、まだ福島原発の3号機が爆発していなかった時にですね、群中で既に爆発したことになっているんですね。
些細なことだけどね、せっかくの作品ですから少しでもね、違和感がないようにしてくれた方が嬉しかったかなぁと思ったわけですね。
でもまあ、母親が病気になった小学校3年生からですね、アパートで一人暮らしを続けているというライトノベルにありがちな設定がね、おかしいんですけどね。
まあでもこれはライトノベルとかの約束ですからね。作者自身も人生で一度しか書けない小説と書いていましたけども、二度目には使えない手ですからね。
これから書く2作目、これで本当の才能が試される時だと思うんですね。
ぜひ次の作品はね、ぜひ次の作品でもね、驚かされる話を書いて欲しいと思っております。楽しみにしております。
今回は非常に楽しませていただきました。
はい、それではまた次回よろしくば、ぴょんきさんお宅の話をお付き合いくださいね。
本日もお聞き下さいまして、誠にありがとうございました。
09:00

コメント

スクロール