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#1513 本好き下剋上OP騒動となんかズレてる論点、見えた業界の課題の話
2026-04-20 08:13

#1513 本好き下剋上OP騒動となんかズレてる論点、見えた業界の課題の話

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春アニメが出揃い、「3話切り」の季節――。今回は『本好きの下剋上』第4期のオープニングをめぐる生成AI騒動について語ります。問題は本当にAIなのか?それとも別のところにあるのか?WITスタジオの対応、ミュシャ風デザインの違和感、そしてAI時代のクリエイターの未来まで。結論は出ません。でも、考える価値はあります。

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はい、おはようございます。本日の放送は2026年4月20日月曜日です。本日は第1513回目のお話となります。 このチャンネルは福島県郡山市在住の特撮アニメ漫画大好き親父のピョン吉が日々気になったことをだらだると話をしていくという番組です。
よろしくお願い致します。 春アニメが出揃って各番組、そろそろ3話目が放送される頃になりましたね。
毎シーズン3話見て続けるかどうか判断するという3話切りという習慣がありますが、 自分の場合は3話見ても決めていかなくて、結局ズルズルと最終話まで見てしまうタイプです。
今回はそんな春アニメの中で、SNSで大きく騒がれた出来事について話したいと思います。 本好きの下剋上第4期のオープニング映像に生成AIが使われていたことの発覚です。
まず本好きの下剋上をご存知ない方に簡単に説明しますね。 本が大好きな現代の女性が印刷技術も本もない異世界に転生して、本がなければ本を作ればいいと奮闘する物語です。
1期から3期まで作られてきた人気作品です。 そして今回の4期から制作会社がアジラドーからウィットスタジオに変わったんですよ。
ウィットスタジオといえば進撃の巨人やスパイファミリーで有名なスタジオです。 実力は折り紙付き。
でもだからこそちょっと心配でもあったんです。 進撃の巨人のような激しいアクション路線になったらどうしよう。
鋼鉄上のカバネリのような独特な世界観になったらどうしようと。 で、第1話を実際に見てみたら、あ、思ったより違和感ない。
ほっとした。 本編の雰囲気はちゃんと引き継がれていました。
そしたらネット上でオープニングに生成AIが使われているのではという指摘が流れ始めたんですよ。
実は自分、AIの話が出る前からあのオープニングにはちょっと引っかかるものを感じていたんです。
何かというと、アルフォンスミューシャの絵に似すぎているという点です。
ミューシャというのは19世紀末から20世紀当初に活躍したチェコの画家・イラストレーターで、アール・ヌーヴォを代表する人物です。
装飾的な曲線、女性を中心に据えたポスターデザインで有名ですね。 日本でも人気が高いです。
自分もミューシャが好きなんですが、ミューシャの絵が好きかどうかと、アニメのオープニングがミューシャ風かどうかは別の話です。
ミューシャ本人の絵は素晴らしい。ただ、今更アニメでミューシャ風の前面に出すのはなぁというのが正直な感想でした。
あのオープニング、多数のキャラクターたちをカード状のデザインに収めてミューシャ風の装飾を施す形式になっているんですよ。
一箇所だけならアクセントとして面白いけど、前編ずっとミューシャ風。 新キャラをたくさん登場させたいのでカードデザインにしたんだろうなぁという意図は伝わるんですが。
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たださらに気になったのが、本編には登場しないと思われる隣のトトロの猫バス風のレッサーパンダが出てくる場面があって、
これはちょっとなぁと思っていました。 マインが本好きになったのは、子供の頃に読んだトトロの絵本がきっかけだったのかもしれない。
ミューシャは雑誌の差し柄も書いていたから、転生前のマインが知っていた可能性もあると自分なりに無理やり納得しようとしていました。
アニメファンの脳内補完力は無限大です。 ネットの指摘を受けてウィットスタジオが調査したとこ、
オープニング映像の一部に生成AIが使われていたことが判明。
ウィットスタジオは元々、映像制作における生成AIの使用を原則認めない方針をとっていました。
それにも関わらず、スタッフの一部がその方針を守らずAIを使っていたんでしょう。 これを受けてウィットスタジオは謝罪して、第2話からオープニングを差し替え、
第1話も順次修正予定。 YouTubeで公開していたノンクレジットオープン映像も一時公開停止という対応を取りました。
この対応は会社として非常に誠実だったと思います。 発覚したらすぐ認めて謝罪して差し替える。
当たり前のことですがそれをちゃんとやった。 ウィットスタジオの株は上がりました。
実際の問題はどこだったのか? ここからが本題です。
今回のAI仕様、具体的に何が問題だったかというと、背景の一部にAI生成の画像が使われていたことです。
これが例えばキャラクターの手の指が6本になっていたとか、キャベツがリアルすぎる謎の進化を遂げていたとか、それなら問題です。
でも実際は背景の一部、前の製作会社のアジアドーの絵を学習させて模倣させていたわけでもない。
本質的にはAI仕様を禁止という社内ルールを定めていたのに、一部スタッフがそれを守らなかった。
という組織内のルール違反の問題なんですよね。 それを外の人がAIを使うとはけしからんと騒ぐのはちょっとずれているかなぁと個人的には思っています。
野菜100%と表示していたのに人工甘味料が入っていましたなら、食品偽装わかります。
でもそれとは違う。会社がインナールールを作ってそれが守られなかった。 そこに尽きると思うんですよ。
しかも差し替えられた新しいオープニング、よりミュウシャ風になって笑ってしまいました。 AIよりミュウシャが問題だったのではという気がしてきましたが、もうそこは許すことにしました。
人間が描いたものを見たい。気持ちはわかります。 でもこれは長い目で見るとおそらく避けられない流れだと思っています。
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セルアニメが消えた時のことを思い出してください。 セルロイドのフィルムに手で色を塗って撮影するあの手法がデジタルに切り替わっていくとき、反対意見はありました。
トレスマシンがなくなると原画の迫力が消えるという声もありました。 でも今セルアニメで制作している作品はほとんどありません。
技術の変化に乗り遅れると世界から置いてかれます。 AIに反対している間に海外のスタジオはAIを活用して制作コストを下げてクオリティーを上げていく。
その時日本のアニメ業界はどうなるか。 AI活用に完全に反対するのは現実的ではない。でも野放しにするのも困る。 そのバランスをどう取るかというのが業界全体の課題です。
ここが一番大事な話です。 AIの一番の問題は他人の作品を学習データとして使っている技術なのに、学習された側に何も恩恵がないということだと思っています。
アニメーターが何年もかけて磨いてきた画スキル、イラストレーターが積み上げてきた独自の画風、それが無断で学習データとして使われてAIがそれっぽい絵を生成できるようになるのに、元の作者には一円も入らない。
理想で言えば、AIが誰かの作品を学習したら、その学習が使われるたびに製作者に利益が発生する仕組みができるといいです。音楽の著作権のようなもので。
でも現実は、盗む人は盗むんですよね。 そのための法整備や業界のルール作りがゴテゴテになっています。
だかといって、手書きにこだわりすぎたら世界の流れに置いてかれる。 どうしたらいいんでしょうね。という答えのないところで終わります。
答えのない問いで終わるのが一番ずるいのはわかっています。でもこれ本当に難しい問題なんです。
はい、それではまたもしよろしければピョン吉のオタクな話にお付き合いくださいね。
本日もお聞きくださいまして誠にありがとうございました。
08:13

コメント

猫は…、あれだけ出るんだからどこかしらに出るのかと思ってたんですが違うんですね。基本は何も気にせず見ていましたが。 個人的にはAIは確かに他者のデータを学習するが、人間は他者のデータを学習しないのか?と思います。AIは仕組み上何十億、何百億のイラストを学習するわけで、よほどディレクションしない限り特定のどれかの画像に似せるということは不可能、その画像がどこの誰のタッチを真似したのかも特定不可能で人間がチラ見した得にひかれて影響されたのと本質的には違わないという考えです(そもそもAIの学習では画像と作者などのデータとは結びつけてないでしょうし)。 声優さんの声が学習されて~というのは主に似せるべき対象が決まっているので問題になり得ますが、こちらは問題ないはずですし、問題に出来ないはずです。

ピョン吉@福島県

自分も絵や動きなど、生成AIの著作権を認めるのは難しいと思っています。その学習したものの著作権の扱いがまだ不明瞭だから、どこのアニメスタジオも、生成AIに飛びつきたいけれど、ガマンしている状況じゃないかなと思っています。そうして日本のアニメ業界がたもたしている間に、著作権って何?、まずかったらあとで謝ればいいじゃん、という国に、すべて持っていかれる未来が待っているんじゃないかと。かといって日本が、「まずかったらあとで謝ればいいじゃん」という国になってほしくないな、と思いますね。本当に難しいです。

個人的にはフォトショップのこれこれこういうブラシ使いましたとかと同列 という話をどなたかが言ってましたがそれと同じかなあと。 たしかにAI生成物の著作権はありませんがそもそも他の制作物の一部に使うなら個々の部位の著作権が云々なんてこともないですし。

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