2024-12-17 08:11

#1024 「ウルトラマンアーク」の「白い仮面の男」がすごいと思った話

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「ウルトラマンアーク」の第22話「白い仮面の男」がすごいと思いました。認識があることで存在があるという哲学的な問題。星新一さんの短編「白い服の男」、シュルレアリスムの画家「人の子」「空の鳥」などを使ってウルトラマンアークのたったお話にしちゃうなんてすごいです、という話をしています。

サマリー

ウルトラマンアークの第22話「白い仮面の男」では、存在とは何かという哲学的なテーマが描かれ、人々の記憶から怪獣を消そうとする敵が登場します。作品はシュルレアリズムの要素を取り入れ、ウルトラマンアークに新たな展開をもたらしています。

白い仮面の男の登場
はい、おはようございます。本日の放送は2024年の12月17日、火曜日です。 本日は第1024回目のお話となります。
このチャンネルは、福島県郡山市在住の特撮アニメ漫画大好きお絵師のピョン吉が、響きになったことを伝えた話をしていくという番組です。
よろしくお願い致します。
ウルトラマンアークも先週土曜日の放送で、22話目でした。
ツークール製作される予定ですからね、間もなくウルトラマンアークも終わりとなりますね。
21話、22話とね、ここで奇妙な物語がされるとは思わなかったです。 この奇妙な物語、ウルトラマンアークの個性ですよね。
つぶやはプロの魅力だと思っています。 今回はその話をしようと思います。
8年ぐらい前ですかね、つぶやはプロが大の金城哲夫を探すという取り組みをしていたんですね。
金城哲夫賞というのを設けたんですね。 金城哲夫、つぶやはプロでですね、ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンなどで活躍された脚本家の方です。
ノンマルトの使者とかね、宇宙界の贈り物などですね、傑作と呼ばれた脚本を多数書かれた方なんですね。
ウルトラセブンに出てくるロボット、キングジョーというのがいるんですが、これね、金城さんの名前をね、使ったというのも言われています。
そのわけでね、つぶやはプロはですね、会社の方針としてね、そっちの方面の作品を増やしたいんだなと思っていたんですね。
残念ながらですね、この賞ですね、1回コッキーで終わってしまったんですね。 ウルトラマンアーク前半ではですね、奇妙な味わいになるね、1話だけの話はね、結構あったんですよ。
ウルトラQとかね、初期ウルトラにあったような雰囲気の作品なんですね。 これはですね、藤子F藤男さんのね、少し不思議なSFの味わいという人もいました。
ですがね、ワンクール、13回目を折り返しましてね、後半に入ってくるですね、 佐藤恵子さんのね、スイードだとかね、あと宇宙侍ザンギルとかね、まあ続きものが続きまして、
なるほど、後半はですね、続きもので作るのかと思っていたんですね。 正と同みたいな感じでね、で後半、これで攻めていくのかなと思ったらですね、
21話、22話とね、前半のようなですね、短編のような味わいの作品が続いたんですね。 なるほどね、これから23、24、25話とですね、ラストスパートですよ。
ウルトラマン悪夢の不明だったところがね、次々と明らかになってきましてね、 熱い展開が続くんだと思われるんですね。
で、これから盛り上がる前にですね、橋休みみたいに作られた作品がこれかよ、と驚かされたのは22話、 白い仮面の男です。白い仮面の男。
哲学的要素とシュルレアリズム
これまたウルトラシリーズね、初期の頃に活躍されました、 実装者キョウ監督のようなドラマ、カメラワークなんですね。
うーんとね、うなされてしまいました。 このドラマですね、存在とは何かというのは哲学的なドラマなんですよ。
雨、怪獣という存在をですね、人々の記憶から消してしまう敵が登場するんですね。 敵は古代からあったというですね、柱という存在を使いましてね、人々の楽園を作ろうとする男なんですね。
しかしですね、ウルトラマンアークの中に持っているユーマだけはね、それは効かないんですよ。 で、次にですね、ユーマからもですね、ウルトラマンアークが消えまして、雨にも怪獣にもですね、
怯えることがない世界が誕生します。 そしてそれがですね、未来永劫その幸せな世界が続くのかなぁと思われるんですね。
ところがと。 誰もが記憶から嫌なものが消えてしまえばですね、その存在は存在していると言えるのかというですね、
誰もいない山でですね、倒れた木の音はあるんだろうかという昔からある哲学の問い、それなんですね。
哲学的にはですね、認識の主体、要するに人が存在しない限りですね、音は存在しないとなるんですね。
物理的には音はあるけどもね、それを認識する人がいなければ音は存在しないとなるわけですよ。
このね、あのドラマの中でですね、人がいてもですね、認識の方を消すことができたら、世界をいかにもで作ることができるというわけですよ。
いわゆる創造主にもなれるわけですね。 というわけで、神ともいえる存在とね、ウルトラマンアークをね、戦うことになるんですね。
すごいですよね。 で、この白い仮面の男と似たタイトルの作品があるんですよ。
それね、ショートショートの神様と言われます星信一さんのね、白い服の男です。 この白い服の男、ドラマ化にもね、なんとかなってますんですけどね。
この小説のオチをね、言うと。 そうすると、世界からですね、戦争という言葉を消す男の話なんですよ。
戦争という言葉、戦争という概念があるから戦争が起きると。 戦争という概念を消すことでね、真の世界の平和が訪れるというものなんですね。
というわけで、今回のね、白い仮面の男は明らかにこれを狙ってつけたタイトルだと思うんですね。
そして、ウルトラマンアークの白い仮面の男でですね、その白い仮面を外すところがあるんですね。
するとですね、顔の真ん中に青いリンゴがあるんですよ。 そのところが出てくるんですね。
これはね、シュルレアリズムのね、画家ルネ・マグリットの代表作、人の子という作品の絵なんですよ。
顔の中に青いリンゴがある絵。 多分子供たちはですね、怖い宇宙人なんかすごい怖い印象を持ったでしょうね。
また、ドラマの中でもですね、空色の鳩が飛んでいるんですよ。 これもですね、ルネ・マグリットの空の鳥という作品なんですね。
というわけで、思わずにやりとしてしまいました。 そしてこのドラマですね、仮面の男はどうなったか不明のままで終わってしまうんですね。
これはね、ドラマの話だけじゃなくてですね、現実の世界も誰かの認識に成り立っている可能性があるわけですね。
誰かの認識が消えてしまったら、この世界も消える可能性があるわけですよ。 というわけで、考えば考えほど怖い敵なんですね。
子供向けであるはずのウルトラマンアークでね、哲学、それからシュルレアリズムを使いましてね、こういう怖いドラマをね、一話だけでね、作っちゃうと
すげーなーと思ったわけですね。 ちなみにですね、今回ですね、ウルトラマンアークのウィキペディアを見ようとしたんですよ。
そしたらですね、著作権侵害の真偽でね、ウルトラマンアークの項目が全て消えていました。 あたかもウルトラマンアークという存在が消えたみたいなんですね。
ウルトラマンアークという作品に何か問題がありましてね、アークという存在をね、全て消すことに誰かが決めた。
出ないといいんですけどね。 というわけですね、ウルトラマンアーク。こんな奇妙な物体作っちゃうとはね、すごいなーと。
つむらプロ、しっかりと金城哲夫の精子をね、次のような作曲家を育てるなーと、嬉しくなってしまいました。
はい、それではまた次回、ヨロシクはピョン吉のオタクの話にお付き合いくださいね。 本日もお聞き下さいまして、誠にありがとうございました。
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