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#496 ウルトラマンテオ第12話、ゼロの正義がモヤモヤする
2026-09-30 06:31

#496 ウルトラマンテオ第12話、ゼロの正義がモヤモヤする

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ピョン吉の航星日誌「#1676 テオ第12話、ゼロ、カッコいいけど……それ本当に正義?と思った話」をGemini notebook でポッドキャスト化したものです。

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- こんにちは。あの、ちょっと想像してみて欲しいんですけど。
- こんにちは。えっと、なんでしょうか。
- 絶対に正しいって信じていた正義の味方が、実は、なんていうか、自分で蒔いた種を部下に押し付ける理不尽な上司だったとしたらって。
- ああ、それはまあ、かなり厄介な状況ですよね。その、正義っていう言葉が単なる責任逃れの言い訳になってしまうというか。
- そうなんですよ。今回はまさにそんなテーマでして、えっと、送ってくださった方からの資料をもとに、ウルトラマンテオの第12話を深掘りしていきます。
- ネット上だと、ゼロ、かっこいい、みたいな絶賛の声が多いエピソードですよね。
- はい。でも、送ってくださった方の視点は全然違っていて、すごく鋭くて、かつユーモアもある批判的な考察で、このお話が抱える正義の矛盾っていうのを丸裸にしているんです。
- ヒーロー作品の正義って、まあ、無批判に受け入れられがちなんですけど、この資料は物語の構造的な破綻をうまくついていますよね。
- っていうか、単なる荒探しじゃなくて、正義を振りかざす側の危うさっていう根本的な問いですよね。で、早速最大の矛盾からいきたいんですけど。
- はい。あの騒動の現況についてですね。
- そう。そもそも、怪獣バベロバを地球に逃したのって、ゼロ自身じゃないですか。
- ええ、そうなんですよね。
- なのに、テオたちが命懸けて戦っている間、彼はずっと隠れて傍観していて、で、後になってから、注意が足りない、お前が悪いってテオを説教するんですよ。
- はい。
- 私、これ読んだ時、うわ、自分のミスを棚にあげる典型的なダメ上司だって叫んじゃいました。
- いやあ、現実世界でもよく見る光景というか。でも、より深刻なのは、ゼロがその理不尽さを圧倒的な力とか権威で覆い隠しているところですよね。
- ああ、なるほど。
- 憑依された怪獣は殺すしかないっていう強硬策を無理やり押し付けている点です。
- いや、ちょっと待ってくださいよ。そこがすごくおかしいんですよ。
- と言いますと?
- だって、テオはあの冷凍怪獣ネボラを凍らせて、見事に分離させてるじゃないですか。ネボラ自体は昔ながらの良いデザインなのに、倒されるのが早すぎて悲しいんですけど。
- ええ、確かにあっという間でしたね。
- ですよね。でも、とにかく、憑依状態から救い出しているんですよ。これ、分離に成功している事実がある時点で、ゼロの殺すしかないっていう主張は完全に論破されてません?
- おっしゃる通りです。物語のメカニズムとして完全に破綻してしまっているんですよね。分離できるっていう事実をテオが証明したのに、なぜかゼロの強硬論が正しい教えとしてまかり通ってしまう。
- なんか納得いかないですよね。
- そこで、資料で比較されている仮面ライダーマイスの例がすっごく秀逸なんです。あの作品だと、憑依された人間を犠牲にしてでも倒すっていう同盟側と、分離して救うっていうマイスの間で、命の重さをめぐる明確な思想の対立がありました。
- ああ、なるほど。マイスみたいに、犠牲か救済かっていう明確な信念のぶつかり合いがあれば納得できるんですね。
- そういうことです。
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- でも今回のゼロは、なんていうか、明確な信念もなくて、ただ自分の主張を押し通しているだけに見えちゃう。えっと、だとするとゼロは一体何のために戦っているんでしょうか。
- それが第二の矛盾点なんです。なぜ戦うのかっていう動機が欠如していて、ゼロは戦う理由をウルトラマンだからだって答えますよね。
- はい、言ってました。
- でもこれって行動の理由じゃなくて、単なる属性の説明に過ぎないんです。
- ですよね。それって、なぜ地域の安全を守るんですかって聞かれて、警察官だからですって答えるのと同じで、何の哲学もない思考停止というか。
- ええ、全くその通りです。
- しかも、もう一人のキャラクターのイブキが言う、周りを守るっていう答えも、実は天文研究会のメンバーが言ってたことの完全な受け入りなんですよね。
誰も自分の言葉でなぜ戦うのかを語れていないっていう。
- この言葉の薄っぷらさが物語の世界観全体とどう摩擦を起こしているかが重要なんですよ。ゼロは人類がテオに依存してしまうことを懸念して説教をします。
- ええ。
- しかしですね、作品の構造自体が彼のその懸念を論理的に否定してしまっているんです。
- え、どういうことですか。
- 劇中にはすでにUTTFという防衛組織が存在していますよね。
- ああ、確かにいますね。
- 彼らはウルトラマンに頼らずに、人類の力だけで怪獣に対抗して自立を目指して動いているわけです。
- はいはいはい。
- それなのにゼロが、人類は依存するぞって説教するのは、世界観の設定とキャラクターのセリフが完全に噛み合っていないということなんです。
- はあ、なるほど。なんか点と点が繋がりました。
- だからこそ、資料にあったあのユーモアたっぷりのツッコミが、単なる笑い話じゃなくて、物語への本質的な批判として生きてくるんですね。
- ええ、例えばどんな指摘がありましたっけ。
- えっと、一般市民がやっている都市伝説チャンネルの映像が、プロ並みに綺麗すぎるとか。
- ありましたね。
- あとは、片桐寺さんのような個性派俳優の使い方がもったいないとか。
で、極めつけが、主人公たちの居場所の天文研究会が、ペットの犬のプッチーにドーナツばかり食べさせてるんですよ。
- はい、それはちょっと心配になりますね。
- ですよね。資料でも、こんな不健康な飼い方をする天文研究会より、自立を目指すUTTFの方がよっぽどペットの健康管理ができそうって書かれてて、私大爆笑しちゃいました。
- ユーモアにあふれてますけど、すごく鋭い視点なんですよ。
- 本当ですよね。
- 映像のリアリティラインのブレとか、生活観の欠如といった細部のほころびの積み重ねが、結果としてウルトラマンだから正しいっていう大文字の正義から説得力を奪ってしまっているんです。
資料はそれを論理的に暴き出しているわけです。
- こうやって紐解いていくと、今回のゼロは決して絶対無病の完璧なヒーローではなくて、むしろ自分の浅い正義を振り回して周囲を巻き込んでしまう危うい存在として見えてきますね。
- はい。権威とかヒーローっていう記号を盲信せずに、物語の構造と事実関係を冷静に照らし合わせたからこそ、導き出された非常に深い洞察でした。
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- いやー、送ってくださった方の視点、本当に最高でした。さて、ここで送ってくださった方に一つ考えていただきたい問いがあります。
- 何でしょうか。
- ウルトラマンだからっていう誰かが作った規制の理由が通用しないとしたら、この理不尽な理想の押し付けを経験したテオは、今後どうやって自分だけの戦う意味を見つけていくべきなのでしょうか。
- 次回の配信もお楽しみに。さようならー。
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