アニメランキングの現状
こんにちは。こんにちは。さて今回はですね、送ってくれた方が共有してくださった資料を一緒に見ていきたいと思います。はい。テーマはアニメのランキングサイトですね。
まあアニメファンなら、やっぱり今どの作品が本当に人気なんだろうって気になりますよね。それはすごく自然な気持ちだと思います。
ですけど、この資料を読むとちょっと意外だったんですけど、日本にはそのプラットフォーム横断型っていうんですかね、
ネットフリックスとかアマプラとか、そういうのを全部まとめた総合的な人気ランキングみたいなものがあんまり確立されてないみたいなんですよ。
そうなんですよね。非常に興味深い点で、個々の配信サービスの中でのランキングっていうのはあるんですけど。ありますよね。
でもそれが、じゃあ市場全体で今何が一番熱いのかっていうのを必ずしも表しているとは限らない。
確かに。
資料にもありましたけど、そこで配信されてない作品は当然ランクイン仕様がないですからね。
そうですよね。
この総合指標がないっていうのがまず今回の議論のスタート地点になりそうです。
まさに。資料を読んでいると、昔あった音楽番組のザ・ベスト10みたいな、
ああいうみんなが注目するようなランキングがアニメにもあったらなっていう、ファンの切実な声が聞こえてくる感じがしました。
なるほど。ザ・ベスト10ですか?
ええ。あれってレコード売り上げとか、優先とか、はがきリクエストとか、いろいろ合算してましたよね。
はい、はい、してましたね。
ああいうみんながある程度納得できるような指標がアニメにも欲しいんだなと。
わかります。じゃあ、なんで日本ではそういう総合的な、特にファン投票みたいな形のランキングって根付きにくかったんでしょうかね。
資料がちょっと示唆しているのは、もしかしたら組織票の問題、つまり一部のファンが意図的にランキングを操作する、いわゆる数の暴力みたいなものへの警戒感が強かったんじゃないかってことですかね。
ああ、なるほど。組織票ですか?
ええ。これがもし横行しちゃうと、純粋に作品を楽しみたいっていう多くのファンにとっては、ちょっとこう、慣れちゃう原因にもなりかねない。
確かになんかランキングが操作されてるって感じたら、ちょっと冷えますよね。
そうなんですよ。資料によると、海外だとマイアニメリストとか、あとアニトレンスとか、ああいう投票型のコミュニティサイトが、比較的ですけど健全に機能していて、ファン文化の一部みたいになってる例もあると。
へえ、そうなんですね。この日本との差っていうのは何なんでしょうね。
うーん、まあ文化的な背景の違いもきっとあるんでしょうけどね。
ええ。
もちろん海外サイトだって課題がゼロではないでしょうけど、資料を読む限りだと、日本では特にその公平性みたいなところへの意識が強くて、一度不正じゃないかって疑いが出ちゃうと、もうシステム全体への信頼が揺らぎやすいみたいな傾向はあるのかもしれませんね。
なるほどなあ。結構シビアに見られちゃうというか。
そういうことかもしれません。
そんな中で、新しい動きとして、今年4月にできたサイトが資料で注目されてるんですよね。アニラボ、アニラボ。
ええ、アニラボ。
アニメ研究室の略だ、そうです。もともとはアニメビートっていう名前だったものをリニューアルしたと。
はい。
これコンセプトが面白くて、単に人気投票するだけじゃなくて、日本と海外での評価の違いを視覚できるっていうのが、なんか新しい視点だなと。
ええ、それは非常に意欲的な試みですよね。国境を越えたファンの視点を可視化しようっていう。
しかもこれ資料によると、企業がやってるんじゃなくて、個人のエンジニアの方が開発して運営されてるっていうのも結構びっくりで。
ああ、そうなんですね。それはすごいですね。
今の月間利用者1万5千人くらいとのことですけど。
まあその試み自体はすごく興味深いし、期待感も伝わってくるんですが、ただ同時にやっぱり懸念点も指摘されてるわけですよね。
はい。
それがやはりここでも不自然なランキングの動き、つまり組織票の影がちょっと見え隠れするんじゃないかということなんです。
信頼性の重要性
うーん、またその問題が。
もし特定の作品にすごく短い期間で、なんか不自然なくらい大量の票が集まるみたいな現象が起きてるとしたら。
それはちょっと。
深刻ですよね。そうなるともうランキングってファンの純粋な熱意の現れじゃなくて、一部の声が大きい人たちのなんていうか宣伝ツールみたいになっちゃう可能性もある。
そうなると信頼性がなくなっちゃいますよね。
まさにサイト自体の信頼性が失われて結局参加するファンも離れていっちゃうっていう。
資料の書き手の方も不正に操作されたランキングを見ると作品そのものとか関連するコミュニティ全体にまでなんか敬遠感を抱いちゃうってかなり強い言葉で書いてますよね。
うわーそれはわかりますね。せっかく楽しみたいのにって。
ええ。もちろん運営側も不正対策は考えているみたいですけどね。ユーザー登録を必須にするとか。
まあ基本的な対策は。
ええ。でも巧妙な組織票を完全に防ぐのって特に個人運営だとなかなか難しい部分もあるのかもしれないですね。
そうですよね。一度失った信頼を取り戻すのは本当に大変ですし。
そうなんですよ。でもそれでもこの資料の筆者の方はアニラブみたいな試みには期待を寄せているんですよね。
そうなんですか。
もしこのサービスがちゃんと健全に育って多くのファンに受け入れられたら単なるランキングっていうだけじゃなくてファン同士の交流がもっと活発になったりとか。
あるいは海外だとこのアニメこんなに評価されてるんだみたいな新しい発見とか異文化理解みたいなものにもつながる可能性があるんじゃないか。
確かにそういうポジティブな面はすごく大きいですよね。日本だけで盛り上がってると思ってた作品が海外ですごい人気だったり逆もあったり。
ええ。
そういう違いを知るだけでもなんか面白いしアニメの見方が広がる感じしますもんね。
そう思います。
だからこのアニラブが組織評っていう大きな壁ですけど、これを乗り越えて本当にファンの期待に応えられるようなプラットフォームになっていけるのかどうか。
今後の動きを注意深く見ていきたいなと思いますね。
そうですね。送ってくれた方の資料を通して見えてきたのは、やっぱり日本のアニメファンの中に確かに存在する信頼できる総合的な人気指標が欲しいっていう渇望のようなものと。
それに対するアニラブのような新しい挑戦。そして同時にオンラインのコミュニティが常にぶつかる自由な参加と公平性の維持っていうこのすごく難しいバランスの問題でしたね。
本当ですね。これってアニメのランキングだけの話じゃなくてネット上のいろんな評価システム全部に共通する課題なのかもしれないですね。
まさにそう思います。どうすれば一部のノイズみたいなものに惑わされずに、コミュニティ全体の本当の熱量とか多様な意見をちゃんと健全に反映できる場を作ってそれを維持していけるのか。
これって技術的な対策だけじゃなくて、私たち利用者一人一人にもある意味問いかけられているような普遍的ですごく現代的なテーマだなと感じますね。
コミュニティ全体の意識とか文化をどう作っていくかみたいな。
深いですね。
へー、勘内させられます。
次回の配信もお楽しみに。
さようなら。