1. パズルの話半分
  2. #4 線引きが難しい【前編】
2022-07-22 16:40

#4 線引きが難しい【前編】

パズルの世界を見通しよく整理するのは、意外と難しいようです。話の続きは後半へ。


トピック:

●知性への挑戦! 人々を悩ませてきた「いにしえのパズル」3選

https://nazology.net/archives/108759

●最古のパズルは迷路?

●何をもって「古い」のか、何をもって「パズル」なのか

●パズルロック

●鍾乳洞

●意図がいるかどうか

●パズルナッツツリー

https://www.puzzlemuseum.com/month/picm15/2015-08-puzzle-nut.htm

●日常生活のパズル

●ハンガーにシャツ、部屋に長い竿

●誰にとってのパズルか

●パズルの原義と定義の大変さ

●リトゥンパズル、メカニカルパズル

●川渡り問題

●偽コイン問題

●ペンシル・アンド・ペーパーパズル

●タブレットで解くこと

●メカニカルパズルか否か

●平面と立体

●呼び名の親しみやすさ


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この前ですね、あるウェブ記事を見まして、ナゾロジーというところはですね、古いパズルについて書いた記事というのがありまして、
地勢への挑戦に人々を悩ませてきた、古のパズルとかいう。そういうのがあってですね、そこには3つパズルが登場するわけですけども、
順番にいわゆるパズルロックと言われるもの、あと多層級ですね、そしてストマッキオンというシルエットパズルと3つが出てくるんですけども、
これちょっと見てですね、最も古いパズルって何だろうっていう、この前も話題になったかもしれませんが、最古のパズルって何でしょうか?
そうちょっと思ったんですよね。でですね、明確に答えるのが意外と難しいなと思ってはいるんです。
例えば、高木茂雄さんというパズルの作家というか、パズル家がいらっしゃったんですが、その方は迷路だというふうに書いてたんですね。
なるほど。
で、その脇に、例えば松乳堂のような天然の迷路であれば古くから存在しているというので、古いパズルといえば迷路だというふうに答えるようにしていると。
そう書いてあったんですけどね。
なるほどね。
分からなくもないんですけど、よくよく考えてみると、ちょっと2つ疑問というか、どうしようかなと思うものがあって。
1つ目がですね、何をもって古いって言うのかっていうことですよね。
元も子もないんですけど、古いってことは時間的に最も先になっているっていうことですから、それはどこまで遡れる?
もしかするとパズルと関係ない分野の記録も探さないといけないので、これってパズルシーンだけで出てきたことでは解決しない感じがするんで、結構大変だよなというのが1つですね。
で、もう1個はですね、これも元も子もないんですけど、そもそも何をもってパズルって言うのですかっていう、結構難しくて。
というのはですね、パズルロックっていうのがまずあるじゃないですか。
ありますね、パズル方面も。
ただの鍵というかトリッキーな開け方をする鍵って言うんですか、錠前とか。
あれって作った最初の本人は遊ばせるために作ったわけではない場合があったりして、後の僕らが面白がってるだけなんですよね、場合によると。
一応実用的なものとして作ってるんですよね、やっぱり。
そうすると、これパズルとして遊ぶ意図が必要なのかっていうか、狙って作ったものだけを指すのか、それじゃなくてもいいのかってなると、
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普通の鍵でもパズルっぽければパズルになるとすると、それこそ鍵は古代エジプトの頃からあるらしいので、
小入道のが先にあるかもしれませんけど、これも結構いい勝負だなとか。
小入道がパズルっていうのは迷路的なっていう意味ですか。
そうですかね。
まあでもそれはね、自然が作ったものをパズルと思うかどうかは、人為的に作ったもので最古のものはっていうことですかね、やっぱり。
そうですね。で、もう一個その意図がいるかどうかで言うと、パズルナツツリーっていう木の実があるんですよね。
大きなっていうかある程度の木の実があって、割れた状態になってて、まさにパズルのような感じで分割されている。
ちょっと今リンクを見ていただいてますけど、でしまえば普通の木の実なんですけど、非常にパズル的ですよね。
なるほど。こういう自然のものだけど、ばらしてまた組む。すごいですね。天然のパズルですね。
そうなんです。マングローブパズルナツ。これパズルじゃないかとまだ言いませんけど、パズルのように感じられるんだとすると、糸がないっていうのはまあ難しいなっていう。
まあこれも挿入道どっちが古いかも知れませんが。
まあでも結局は定義の問題で、これはもちろん人間はこれをパズルだと思って楽しむのはパズルなんですけど、
人が作ったものではなければ、これは自然のものをパズルと感じたっていうことですよね。
そうなんですよね。
そういう意味では日常生活にもいろいろパズルと思うことってあるじゃないですか。
あれこれどうなってるんだろう。なんだこういうことかみたいなことを言うと、
まあなんだろう、紐がもつれちゃった。それを解くっていうのはもうディスタングルメントパズルですよね。
ありますね。知恵の上位概念ですよねいわゆるね。
そうですね。私とか日常でも昔からちょっとハンガーとかもパズルだなと思ってて。
ハンガーというのは服を干すあれですかね。
ハンガーでTシャツを干しますよね。今までいかに首元を伸ばさずにハンガーを通すかみたいなことをいろいろ考えて、
あれよく考えたらこれハンガーを一回中に入れちゃえばいいんじゃないかなと。
袖に先に通すか、胴の方に通すか。
なるほどね。
これもう知恵の上みたいなものですよね。
これも別に人が作った、創作したパズルじゃないですけど、勝手に日常的なものをパズルっぽく勝手悩んでるだけなんですけど。
あと家の中に、なんだろう、でっかいもの干し竿みたいなことを持ち込んだときに、
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一回こっちの部屋に逃がしておいてこうやらないとこっちの部屋に持っていけないとか。
切り返して動かしてくるんですよね。
そうそう、切り返しとかを考えるのは結構パズルだなと思いながらやってるので。
空間的なパッキングですよね。
それをいわゆる我々が思うパズルにしちゃっていいのかというとちょっと別かもしれないなと。
勝手に自然にあるパズルはそれで面白いんですけど、迷路とかでも人為的に作られた。
巨大迷路とかですか。
そうですね。そういうのは一応人が誰かを悩ましてやろうと作った創作パズルですよね。
だからそれが最初は何かっていうのはちょっと興味ありますね。
そうですね。
人が創作したパズルの最初って何だろう。
多分人が創作したパズルって意味でいくと、実は迷路っていうのよりさっきのパズルロックの方が古いのかなっていう気も。
パズルロックと言っていいのかな。
ロックとしてちょっと変わったロックですか、の方が先なんじゃないかなとかちょっと思ったりもするんですよね。
そうですね。歴史的にどうなのかっていうのはどうでしょうね。
結構ここにこうだった結論はないんですが、そう考えるとなかなか厄介で、一言でパリッと答えられるとかっこいいんですけど、
これはなかなか悩ましいなとか、それ自体がパズルだなというふうに思ったんですよね僕はね。
結局もう一個思うのは、やっぱりパズルって何かとかどういうものかって考えるときに、
実は誰にとってのパズルなのかっていうのがやっぱり切り離せないような気がしていて、
分からないんですけど、できる限り何かそういう俗人的というか、
個人に目指したり人間を返さないで定義できた方がきれいなんでしょうけども、
実際にやっぱり認識の問題っていうのは多分あって、
だから例えばあなたにとってこうなるとパズルですよっていうようなのを言えれば、
パズルは定義できるのかなと思ったことはありますね。
極めて厄介ですけどね。
まあそうですよね。パズルって悩みみたいなもともとはそういう意味ですからね。
困らせるって意味ですよね。
困りごととかね。
定義としてはそうですよね。
困ってるものはみんなパズル。これもまた危険な話で。
困ったなと思うものはみんなパズルでいけない。遅刻しそうだ困ったなって。
それは分かりませんけど、そういうことですよね。
そういうことですよね。
別に全然定義しなくてもいいと僕は割と思ってたりして、何とでもなっちゃうというか、
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最初の頃言ってたぼんやりとっていうのがちょうどいい付き合い方なのかなと思ったし、
明らかに一つの分かりやすい分野っていうよりは、かなりいろんなものを混じってきてますからね。
難しいとは思うんですけどね。
定義したくなる気持ちも同時に分かるというか。
たぶん二つあると思うんですよね。よく言われる。
パズルってこういうものである。これを満たすものをパズルと呼ぶっていう言い方をする場合と、
具体的にパズルってこういうものがありますよと並べていくっていう、その中から見ていくっていう方法もあると思うんですけど、
どっちもきついんですよね。簡単にできないっていう。
そういう意味でいくとパズル家とかが、昔の人が二大分類とかもそうだし、
まとめ上げたりなんかしてるって言ったら、よくやるなというか、大したもんだなっていう。
もう一個あるのと、あれがありますね。
リティムパズルって書かれたパズルっていうのと、メカニカルっていうもののパズルっていう、
結局形があるかないかでパズルを分ける。そんな感じですよね。
そうですね。
面白いんですけど、実はこの書かれたパズルの方がよく分かんないというか、
それ何?って言われた時に説明しにくくて。
そうですか。そっちの方が馴染みがある人は多いと思うんですけどね。
あるんですけどね。そういう風に文字とか式とか図とかで表現されたパズル。
そういう問題を解くみたいなパズルですか。
って言えばいいんですかね。ぱっちり言えないんですけど今。
そういう、なんていうんですかね。
今言われてるのは。
文字とか図とか記号とかみたいなもので表されてる。
もう一個のメカニカルパズルっていうものの方は、器具とか装置とかピースとか物体を使うもの?
物体使うのはそうですね、明らかですよね。
メカニカルですかね。
っていうのがあるんですけど、面白いのは、例えば川渡り問題っていうパズルがあるんですね。
ヤギとキャベツとオオカミでしたっけ。
それを川の向こう岸に運ぶと。
ありますね。
で、船に乗せるんですけど、人間以外に2つしか乗せられなくて。
ヤギとオオカミが一緒になると食べられちゃうし、キャベツとヤギを一緒にするとヤギが食べちゃう。
っていうんですけど、その状況もよくわかりませんが。
なんでそんなことしたいのか知りませんけど。
それをやるっていうのがありますが、あれをメカニカル的に器具化したものがあるんですよね。
実はおもちゃとして。
それメカニカルなんですかね。
それってでも実際メカニカル的な制約があるんですかね。
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ただ物にしただけっていうことですかね。
コマにしただけじゃないですかね。
ピースにしただけですか。
ピースに厚みをつけて、ただし持ってやることでやりやすいのかもしれないので。
考えやすいですね、実際物を。
ロジックパズルだけれどもメカニカルにしてみましたと。
してみました。
あともうちょっと言うと、例えばコインが何枚かあって1個だけ重いんだけど、それを何回か天秤ばかりを使って、
一番重いもの、もしくは借り物を見破りなさいっていう時に、やっぱり本当に作るわけですよね。
そういうセット。
それってのはメカニカルパズルなんですか。
どうでもいいと思いますけど話としては。
なんだろうね。
なかなか難しいというかね。
なんか数学と物理みたいな感じもしますね。
違うか。
ちょっとこう、メカニカルと、問題がどっちの側面を持ってたってことなんですかね。
ペンシル&ペーパーっていうのは紙に印刷してあって、鉛筆で書いて同行する。
クロスワードパズルとか、数読とかですね。
ペンシルパズルとかって軽く呼ぶ場合もありますけど、
あの種のパズルって紙がないとダメなんですよね。
ペンシル&一応ペーパー、そうですね。
タブレットでもいいのかもしれませんけど、物と指が必要だったりして、あれはメカニカルなんですかね。
物を操作している。
道具は使ってますね。
あれは中間なのかなっていう気はちょっとしたりするんですよね。
でもあれも別に紙、今ね、さっき言われたタブレットとかを考えると紙じゃないし、もはやペンシルも使わなくても良いとなると、
もうちょっとメカニカルとは言い難い感じですかね。
そうですね。一つの物にすれば良いというわけじゃなくて、物をがちゃんと制約を生んでいるかとかそういう考え方もあると思いますね。
それじゃなくても良いのにわざわざ物を作るっていうのは、何でも良いんですけど、
例えば何から計算する時にソロ本とか電卓を使うので、それはメカニカルですかって言われたら何か違いな気がしますから。
何でも道具を使えばメカニカルだっていうのもちょっと言い過ぎな気はするんですけど。
やっぱりなんかこう結構めんどくさいなっていう。
きれいにね。
いろいろ定義を考えると難しいですよね。
よくやるなというか、いろんな人たちが本に書いたり文章にしたりしてますけど、
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特になんかこれも良い案があるわけじゃないんですけど、大変なところだなと思いますね。
メカニカルパズルの中でも平面パズルとか立体パズルとかですか。
そうですね。
平面と言ってもそのピースには厚みがあるじゃないですか。
そういうことか。
なるほどね。3Dじゃないのか。
いやいや、問題自体は結局二次元的な問題なので、これは二次元の平面パズルですよって言っても、厚みのことを言われると。
そうですね。持てないですからね。
確かに。
そうなんですよね。だからもちろんそれはそこはまあまあなんていうか、そこは考えてよっていうことなんですけども、
メカニカルもわかるんですけど、ちゃんとやりだすと結構いつでも線引きって難しいなっていう。
難しいですね。
思いますね。
特にやっぱさっきのリトゥームパズルってやりにくいなっていうのは、また名前がリトゥームパズルっていうのもなんかこう収まりが言いにくいっていうんですかね。
日本人には馴染みが薄いですね。
馴染みにくいんですよ。
なんかこうメカニカルっていうのもわかるような、わかんないような、なんかいい言葉がないかなと思ったこともあるんですよね。
メカニカルも確かにわかりにくいし、英語ですよね。
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