時間の流れの哲学
今回は、時間についての人生哲学の話になっております。
倉木がいつもお伝えさせていただいているのは、
時間というのは未来から過去に流れると考えたほうがいいんじゃないかなという話なんだけど、
これだと川に例えると上流から下流に水が流れてくる。
で、この考え方は日本人に馴染みがないし、
倉木もこの考え方はちょっと無理があるかなと思うんだけど、
もう未来っていうのは決まっていて、
つまり何が流れてくるかは決まっていて、過去に流れてくる。
ただね、それはおかしいと思うけど、認識論的にはね、
未来から過去に流れていくものなんだと。
だから今日起きたことは別に明日に影響を与えるわけじゃない。
で、逆にね、過去から未来に時間が流れると考えた場合、
考えてみたんですよ。
この川、じゃあ逆流していることなのかなと思って。
でもね、この場合この川の例えは多分使えないんですね。
で、江戸時代の頃の時計って秒針が動かないで、
逆に数字のところが戻るような形だったんですね。
だからね、人間の心も感覚的なことなんだけど、
自分とかもこの地球がね、未来に向かって歩んでいるイメージです。
今の秒針がね、1秒、2秒って進んでるわけですから。
で、江戸時代の人より以前の人っていうのは、
つまり未来からここに時間が流れてるって考えてる人は、
そこに既にもう、というかそこに立ってて、
で、世界がどんどん自分に押し寄せてくるイメージなわけですよね。
これだとね、そんな感覚の違いが生じるかなと思ったんですよ。
だって秒針が動こうと、その周りが動こうと、
結局、何ていうのかな、体感的には同じというか。
例えば同じ速さのものが、電車に乗っててね、
隣で同じ速さで動いてる電車がいたら、
同じように感じるじゃないですか。それと同じで、
結局、言ってみれば、秒針の立場に立ってみればね、
周りが動いているように見えるわけですよね。
ただね、そう思ったんだけど、
未来から自分に、未来からここに時間が流れてるっていうのは、
まだ未知の世界が自分にやってくるような感じ。
宗教によってはもう既に決まった未来がやってくる感じ。
過去と未来の関係性
過去から未来に流れてるってことは、
過去ってもう既に過ぎ去ってますからね。
過去の自分が未来を作ってる感じ。
未来っていうのは過去の延長にあるイメージにどうしてもなると思うんですよね。
だから過去に縛られてしまうのもどちらかというと、
今言ったほうなわけですね。
未来から過去に流れてることを考えたら、
過去なんていうのは単なる幻想に過ぎないわけですから。
だから以前話した通り、
今日失敗したことは、
明日起こる失敗の原因では全くないわけですね。
1年前に別れた彼女、
あ、3年前に別れた彼女、
1年前に別れた彼女がいたとして、
3年前に別れたから、
1年前の彼女と付き合ってる、
ように人間を認識するけど、
全く因果関係はないってことですね。
もし未来から過去に流れてくるとすると、
時間が流れてくるとすると。
でも思ったんですけど、
過去から未来に時間が流れてるって、
ある意味おかしいなと思ってて、
過去って消えていくものじゃないですか。
記憶もそうだけどもね。
どんどん遠くなっていく存在じゃないですか。
で、いつかもう忘れ去られる。
関係なくなる。
20年前のことなんて関係ないですよ。
それはね、過去が未来になるような、
まぁイメージだけど、
過去から未来に時間が流れてくっていうのは、
まぁそういうふうな捉え方もできるわけですよ。
だからそれってなんかおかしいなと思うんですよね。
ではこんなところで。それでは次回。
