今回は、亀井勝一郎さんの「家族というもの」
子として、親として、家族とどう向き合えばよいのか、
亀井さんの文章と共に考えていきたいと思います。
■本文は、青空文庫にあります。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001870/files/58919_66324.html
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サマリー
今回のエピソードでは、亀井勝一郎の随筆「家族というもの」を朗読し、その内容について深く考察しています。冒頭では、青年期に自我に目覚めると家族から孤立し始めるという精神の独立の性質について触れ、これは家族制度自体の罪ではなく、精神が本質的に単一性を帯び、複数性から独立しようとする意志を持つためだと解説されます。親子の愛を失わなくとも、成人期には家族の中で「よそよそしい態度」をとるようになり、人間は家族によって初めて孤独を感じるという指摘がなされます。さらに、フランスの鉄人の言葉を引用し、妻を得ることでかえって孤独が深まるという逆説的な見解を紹介。出家もまた、精神の単一性を確保しようとする欲求であり、家族への反逆であると述べられています。 後半では、倉田百造の書簡を引用し、親への愛と隣人愛の間に生じる葛藤や、親から距離を置くことで初めて親を愛せるようになるという考えが示されます。これは、親の愛に伴うエゴイズムの否定であり、仏の慈悲による供養という形をとることで、外見上はよそよそしく見えるかもしれないが、それが真の愛の形であると論じられます。また、エゴイズムの否定が自己の孤立を招き、同時にその孤立願望自体もエゴイズムである可能性が指摘され、善悪の判断や家族愛のあり方について深い問いを投げかけます。最終的に、家族は人間にとって宿命的な悲劇かもしれないとしつつも、究極的な精神の独立性と崇高さについて考察し、愛することによって家族を作りながらも、それが自己の足枷となるという人間の不思議さと、その中で揺れ動きながらも統合を目指していく人生のダイナミズムについて語られています。
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