ブランドポッドキャストの作り方
この番組は、Podcast Studio Chronicle代表の野村高文と、新しい経済編集長の志田良佑介が、面白い音声コンテンツや音声ビジネスの可能性について、あれこれ語っていく番組です。
こんにちは、野村高文です。 志田良佑介です。
Podcast総研最新回始まりました。よろしくお願い致します。
今日のテーマは、ちょっと告知を含めて、ブランドポッドキャストの作り方というテーマでやっていきたいなと思うんですけど。
というのもですね、この配信の先週かな、多分配信予定時点で先週になると思うんですけど。
私の手掛けるChronicleの初めてのブランドポッドキャストとして、エッグフォワードさんですね。
企業のコンサルティング業界で、企業の支援をされているエッグフォワードさんという会社があるんですけど。
そちらの会社と契約を結ばせていただいて、ブランドポッドキャストを制作することになったんですよ。リリースしたんですけど。
ザグミとしては、エッグフォワードのCEOの徳屋さんにメインMCを務めていただいて、私が相方役というかサブMCを務めて。
タイトルがですね、経営中毒、誰にも言えない社長の孤独と喜びっていうタイトルなんですよ。
面白そう。いいタイトルですね。
これは要は何かっていうと、徳屋さんがですね、ご自身が起業された時も、もともとコンサルティング会社にいらっしゃって、起業されたって方なんですけど。
立ち上げの頃は相当苦労されたと。資金繰りの面でも、あとはプロダクトを作るっていう面でも、お金の面でもすごくいろんな苦労があったと。
お金とかあと人の面ですよ。今は徳屋さんはいろんな経営者の支援をする立場なんで、割と人に言えない、誰にも相談できない経営者のことの悩みっていうのを受ける立場にあるんですよ。
そこから何が一体メッセージとして出てきたかっていうと、社長さんっていうのは非常に孤独だと。
偉いとか強い存在に見えるじゃないですか。なんですけど、実は同じ市座で悩みを相談できる相手っていうのがほとんどいないんですよ。
当然、従業員には多少は言えても、本当にやっぱりその椅子に座ってる人じゃないと、その悩みってわかんない。
じゃあ例えば、一緒に創業したメンバーとか取締役だったら、そういった相談ができるかっていうと、そんなことはなくて。
やっぱり自分が創業者として一番思いを持った事業でも、他の取締役にとっては、ちょっとどっかのタイミングで出ていってしまうとか。
まったく同じとは言えないよね。
そう言えないですよ。同じ強度でやっぱ当たれない。
でも一方で、周りのみんな取引先含めて不安にさせるわけにいかないから、やっぱり明るく振る舞ってなきゃいけないんですよね。
そうですね。
弱みを見せるわけにいかないと。だからそういう、やっぱり孤独なんだっていうところを、まず開示をしていただくと。
ただそれでも、やっぱり社長とか経営者っていう仕事は、とてもやりがいがあって、喜びもあるっていうような、そういうトーンの番組なんですよ。
なるほど。
はい。だからですね、かなりですね、グロい話というかですね。
生々しいですね。
生々しい、創業期に一体何が起きるのかっていう話がたくさん出てきます。
というのがですね、つい先週ですね、始まりまして。
はい。どういうとこで聞けるんでしょうか?どういうスケジュールと。
毎週2回配信で、1回あたりのコンテンツがだいたい20分くらいなんですけど。
はいはいはい。
もういろんなポッドキャストスタンドで聞けるかな。
じゃあ各ポッドキャストスタンドで聞けると。
そうです。アップル、アップルポッドキャスト、スポティファイ、アマゾンミュージック、グーグル、一通り聞けますね。
なるほどなるほど。
はい。で、結構なんていうか、私としてはですね、手前味噌ながら、割と生々しい話出てきてるなと思いまして。
はいはいはいはいはい。
だからその、これにご興味がある、その書籍編集者の皆様におかれましては、これこそ多分本にしたら結構面白いんじゃないかと思ってます。
なんかね、自分が作った、今までいろいろコンテンツ作ったんですけど、多分ね、一番ね、本にした時の姿がね、見える。
野村さんが言うなら、それなかなかまさにオススメかもしれない。
いやー、ありがとうございます。でもね、構成はやっぱそういう風に作ってるんですよ。
なるほどなるほど。
もうスタート、ほんとにドスタート。
はいはいはいはい。
ゼロってとこから、一体どういう風に何が起きてくるかっていうのを結構順番に話していて。
なるほど。
で、このドスタートの時期を超えれても、次は実はこんなんが待ってますとか。
じゃあ、そのプロダクトマーケットフィットって言って、一旦市場に受け入れられて、こっから先は伸ばしていけばいいっていうフェーズになっても、こんなことが起きますみたいなのを。
結構その構成もしっかり立てて作ってるんで、割とですね、書籍化向きなんじゃないかなと思ってますね。
いやーちょっと、僕まだ聞いてない。もちろんこれ収録時点では配信されてないですから。
はい、まだないですから。
聞けてないですけれども、めちゃくちゃ楽しみですね、これは。
いやいやいや。で、すみません、しだわさんにも持ち上げていただいて大変恐縮なんですけど。
今日はそこの経験から少し抽象化して、ブランドポッドキャスト、ブランドコンテンツっていうのをどういう考え方で作っていけばいいのかっていう話をしていきたいなと思うんですけど。
経営者の孤独
まずそもそもブランドポッドキャストって何かっていうと、最近企業さんが自社の雰囲気を知ってもらうとか、
自社のビジネスっていうのを啓発していくっていう意味で、ポッドキャストを作るというパターンはやっぱり増えてるんですよね。
増えてますね。
はい。で、非常に増えていて、で、実は今回エグフォードさんとはもう案件というか形になったんですけど、
公式飛行機式問わず、お問い合わせいただくことは私もね、すごい増えたんですよ。
じゃあいろんな、いわゆるみんなが知ってる企業さんとかから野村さんのところに行ってると。
そうですね。
いくらぐらいでできるのとか、どのぐらいで作れるのとか、そういう話とかってことですね。
そうなんですよ。だからもう結構、流度はバラバラなんですけど、もう具体的にこういうのを作りたいんでいくらですかって言われることもあれば、
ちょっと今こういうアイデアがあって、相談に乗ってくれませんかとか、あとそのコンサルティングとして伴奏してくれませんかとか、流度はバラバラなんですけど、
そういうお話っていうのは実は増えていて、で、そうか、でもやっぱりもともと私としても、やっぱりメッセージを伝えるのにポッドキャストっていうツールってすごく魅力的だなと思っていたんで、
なんていうか、たぶんこのコンテンツ自体は今年よりも来年、来年よりも再来年っていうふうにどんどん増えていくんだろうなと思ってるんですよ。
ブランドコンテンツの乖離
ただ結構、作り方っていうのが割と難しいというか、なんていうかですね、これ1回、企業がポッドキャストを配信する際に心がけることっていうことを第11回でやったんですけど、
その時に少し話したことで、企業側がこれをやっぱり明確に伝えたい、うちの会社のことわかってほしいっていうのと、リスナー側が求めていくこと、求めていることっていうのがやっぱりどうしても乖離しちゃうんですね。
なので、本当によくあるのは、これも第11回で言った話をもう1回繰り返すと、結構そのいろんな社員の方々がどんどん出てきて、今こんな仕事をしてますとか、こんなやりがいがありますっていうのを喋るっていうコンテンツってよく見るんですけど、
なんですけど、それってやっぱり一般のリスナーさんにどうしても届きづらいっていうところがあるんですよね。それよりも、一旦その企業のアピールっていうのはグッと我慢して、コンテンツとして面白いものは何かっていうところを第1に考えたほうがいいなと思っていて、
で、今回の場合もすごくなんていうか、エッグフォワードの徳也さんとやりましょうってなったときに、まだ最初そういうふうに経営中毒、社長の孤独っていうテーマは全くゼロベースだったときに、もうどれくらいかな、2時間ぐらいもうわーっとブレストして、もう何でもいいですと、とりあえず今問題関心っていうのを雑多に喋りましょうみたいな回を1回設けたんですよ。
で、こういうふうに今会ってとか、実はこういうふうに創業していて経験があってとか、今こういうふうな相談を受けていてとか、いろいろと、まずどこに着手するかわかんないブレストっていうのを1回やったんですね。そうしていく中で、そっかひょっとしたら、この経営者の誰にも言えない悩みとかっていう話って、すごくなんかやっぱり面白そうだな、価値が高いなっていう、そこでやっとおぼろげながら見えてきた感じなんですよね。
だから、ちょっと私の話とそのコンテンツの話っていうのが若干入り込みになっちゃったんですけど、テーマ選定っていうのがまずすごい大事で、そのテーマっていうのは、実は自分たちが面白い、それって本当に面白いんですかっていうのがわかんなくても、フラットに見るとなんかすごい面白いみたいな話があったりするんで、
自分たちの専門性というか、語る資格があるものというか、それが一体まずどこにあるのかっていうのを探していく作業なんだなって思いました。
そうですね。プラスアルファ、それに対して過剰に、ブランディングのためだからといって、非常に何か求める成果を押しまくると、なかなかリスナーもついてきてくれないですよね。
そうなんですよ。
それには、わかりやすくこれが何で、どんな良いことがあるかを歌えば、そこに持ってこれるなみたいなことが進んだせいで、いわゆるブランディングコンテンツみたいなものと真逆のものですよね。これであなた50キロ痩せます。
今なら10万円が500円みたいな、期間限定みたいなバナー出せば、ということになっちゃう。薬事法とか一旦置いといて、今話しましたけど。で、なっちゃったんですよね。でも、実はそういうのって、そのものは売れるかもしれないけど、ブランディングにはなってなくて、一方ブランディングっていうのはやっぱり、
意外と昔の僕、テレビ広告に近いかなみたいな、そのクイズダービー労働制約ですけど、別にクイズダービー見てて労働制約出てこないんですよね。歌は出てくるけど、はじめに。でもなんか、そういうのを事業として応援してるんだぞみたいな感じとか、あるじゃないですか。
ありますあります。 豊かだったからそういうことができたのかもしれないけど、そういうブランディングが減ってきてる気がしていて、だからこそポッドキャストもあまり、実はもしかしたらいろんな企業がブランディングポッドキャストをやる理由ってあると思うんですよ。例えば採用数を増やしたいとか。でもそういうのを多分全面に出さない方があえていいんだろうなって気もしますね。
そうですね。でも本当にそうで、結果として企業に対する興味関心が湧くっていうのはあると思うんですよ。なんですけど、最初はまずはいいものをリスナーさんに向けて提供していくっていうところから入っていったほうがいいんだろうなと思っていて。ただこれって本当になんだろう、例えば自分逆の立場になって、私が広告宣伝費をかける企業の社長だったとするじゃないですか。
逆でね。 逆で。例えばクロニクルっていう存在をもっとみんなに知っていただきたいと。そのためにブランドコンテンツ、直接的なウェブ広告とかじゃなくて、何かの番組をスポンサーとしてクロニクルっていう話が長期的に広がっていけばいいっていうのって、結構意思決定としては思い切った意思決定なんですよ。
そうなんですよ。結構えいって感じなんですよね。 要は成果も分かんない、数値が分かんないですからね。
長期的なブランディングの重要性
なんですよ。だからそれをやってくださる企業さんっていうのは本当にありがたいなって思ってるっていうのがまず1個と、そういうふうに短期的にはよくわからないんだけど、でも長期的には効果がありそうみたいなところに、やっぱり決断ができる企業っていうのが結果的に豊かなことができるのかなみたいなことを考えたりとか。
また経営者だったらその意思決定できるかなっていうのはすごく思ったんですよね。
いやそうなんですよね。だからそういう視点はめちゃくちゃ、確かに経営者の立場では難しいですけれども、でもその実談を込めることだけがやっぱりブランディングではないので。
そうなんですよね。
だからそれで言うとやっぱりすごいなと思った話があって、なんか偶然東京FMの人とサントリーの人両方からこの話聞いたんですけど、昔もう2,30年ぐらいの間、20年ぐらいかな、東京FMで日曜か土曜で夕方アバンティーっていう、ウェイティングバーアバンティーっていう番組やってたんですよ。
あれはバーの設定で芸能人とか著名人、アーティストがバーのカウンターで話してる話をバーテンダーが盗み聞きするというコンセプトで。
一応サントリーのお酒を飲んでるとは言わないわけですけど、お酒飲みながら著名人の話して、あの番組って今終わっちゃったんですけど、この間サントリーもTFMも偉い人に会ったんですけど、未だにあの番組聞いてたって言われるみたいな。
そうなんですね、記憶に残るんだな。 なんかあれを聞いてから、要は東京のバーに行きたいなと思って上京したらバーに入ったとか、本当にそこのなんとか坂にある秘密のバーって言ってたんで、その坂を探した人とかいっぱいいたみたいな。だからあれって言えばすごいブランディができたなと思うんですよね。
だからなんかね、やっぱりユーザーも馬鹿じゃないのでリスナーも、今はやっぱりなんか自分が感動したり心動いてたらこれ誰が作ってんだろうとか、そういうのを見てくれるし、そういう顧客こそまあなんかこう獲得すべき顧客のような気もするんで。なんかね、そういうブランディンコンテンツがもっと広がってほしいなと僕は思ってます。ポッドキャスにおいてもね。
そうですね。いやいやいや、でも本当にそう思いますね。それがあるとやっぱこの土壌っていうのはすごく豊かになっていくんだろうなっていうのは思いますよね。なんでごめんなさい、ちょっと今日話として作り方っていう話とそもそものブランドポッドキャスト論みたいな話が混ざっちゃったんですけど、この経営中毒っていうブランドポッドキャストは結構私としても面白いなと思ってますので、皆さんもぜひチェックしていただけると嬉しいなと思います。
楽しみに聞いてみます。僕も。
ありがとうございます。
それではまたポッドキャストでお会いしましょう。さよなら。