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2022-03-21 13:23

#10 地味に重要な「間」と「テンポ」の話

制作者として音声コンテンツにどっぷり浸かっている、Podcast Studio Chronicle代表の野村高文と、あたらしい経済編集長の設楽悠介が、おもしろい音声コンテンツや、音声ビジネスの可能性について、あれこれ語っていく番組です。毎週火曜・金曜配信。第10回のテーマは「間」と「テンポ」。

【出演】

野村高文(音声プロデューサー/Podcast Studio Chronicle代表) twitter.com/nmrtkfm

設楽悠介(幻冬舎「あたらしい経済」編集長/幻冬舎コンテンツビジネス局局長) twitter.com/ysksdr

【関連リンク】

・Voicy「風呂敷畳み人ラジオ」 : https://voicy.jp/channel/607

・Audible「みんなのメンタールーム」公式情報 : https://www.audible.co.jp/pd/B09PWM1R7Z

・Podcast「News Connect」https://open.spotify.com/show/1EiRggj17tBgkoZHpv34Cn

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ポッドキャスト総研。この番組は、ポッドキャストスタジオクロニクル代表の野村高文と、新しい経済編集長の志田良佑介が、面白い音声コンテンツや音声ビジネスの可能性について、あれこれ語っていく番組です。
こんにちは、野村高文です。
志田良佑介です。
ポッドキャスト総研、第10回始まりました。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、今日のテーマはですね、「地味に難しい間とテンポの話」っていう風に行きました。
なるほど。
これ何の話かっていうとですね、実はあんまり注目されてないんですけど、ポッドキャストって、間とテンポがめちゃめちゃ大事なんですね。
これどういうことかっていうと、なんかすごいトーク聞いていて心地いいなっていうものってあるじゃないですか。
ありますね。
すごいポンポンポンポン話が出てくるみたいな。
これはですね、よほどライブ一発撮りでそういう会話ができる方々もいらっしゃるんですけど、大体編集してますっていう話ですね。
そうですね。
編集してるんですよね。具体的にどういう編集を施しているかというと、AとかAとか止まるじゃないですか。
止まるやつを、そのAとかAとかっていうのを切って間を寄せてるんですよね。
寄せてます。
ちなみにこのポッドキャスト総研は限りなくノー編集に近い状態で出してるんで。
そうなんですよ、それは。
それはあるんですけど、例えば我々が他でやってるみんなのメンタールームっていう番組とか、あと私が朝やってるニュースコネクトっていう番組とかですね。
そういうのはかなり的かテンポっていうのは編集しているんですよね。
割とリズムよく聞けるように心がけてるんですけど、結構この的テンポっていうのが奥が深くてですね。
単に寄せればいいってもんじゃないっていうのが最近はわかってきたんですよ。
なるほどね。
なんでそう思ったかっていうと、まずもともとその的テンポが大事だよっていう話は、それこそ古典ラジオのプロデューサーである樋口さんと、
ちょうどこの前撮らせていただきましたけど、ポッドキャストアワードで受賞作のアスコープっていう番組を一緒にやらせてもらってるときに、いろいろ編集談義をしていく中でその話を教えてもらったんですよ。
なるほどなるほど。
そういうふうにやっぱり寄せていくっていうのがすごい大事っていう話を聞いて、私最初はやっぱりYouTuberさんのトークの感じで場をどんどんどんどん詰めていってる作りをしてたんですよ。
はいはいはい。
わかります?ほぼほぼ呼吸の、
してない、ブレスがないってことだよね。
そう、ブレスがないようなやり方をやってたんですよ。
うんうんうんうん。
自分が手掛けた最初の頃は。
でもそうするとどうなるかっていうと、音声はやっぱ不思議なもので、理解できないんですよね、そうすると。
なるほど。
03:00
間を詰めすぎると、その情報を理解してる間に次の情報が来ちゃうから、すごい忙しなく感じるんですよ。
受け手に、リスナー、聴き手にとってちょっとこう、追いつけなくなってくるってことですかね?
そうなんですよ。
結構これ不思議だなと思ったのは、YouTubeで字幕付きのやつを見ていると、そういう風にブレスをできるだけ詰めても全然理解できるんですよ。
うんうん。
なんだけど音声って聴覚情報だけだから、そのペースでやっちゃうとすごい忙しなく聞こえるなっていうのが、私の学びなんですよね。
なるほどね。
だから、とはいえ、間を詰めなさすぎても、そのまま素材のまま出しても、遠くの店舗って持たれちゃうんですよね。
すごい言葉を選ばずに言うと素人感が出ちゃうんですよ。
そうね。
だから、ちゃんと呼吸音は確保するんだけど、一気に言うところは間として詰めるっていうような、そういう絶妙な間の詰め方が必要だなってことが分かってきて。
なるほど。
これやっぱりやりだすと、すごいマニアックな世界になるっていうか、うわここちょっと聞き返すと、ちょっと忙しないからちょっと間を開けようとか、ここ持たれるから、ちょっと間を詰めようみたいな世界になってくるんですよ。
そうですよね。
本当にこれ極め始めると、何巡も何巡も聞いて、彫刻のように気になったところを詰めたり開けたりするっていう風になっちゃうんですけど、そうすると時間がいくらあっても足りないんで、現実問題としてはどこかで妥協して、こんなもんかなって出してるんですけど、ただそれくらいこれって本当に彫刻を削るような世界だなっていうのが、最近分かってきましたね。
僕もだから、新しい経済でも個人でもポッドキャストを週で言うとどんだけだろうね、5本くらいは出してるので、時々時間ないときは僕が編集いじったりすることもあるんですよ。
他の音声編集者が埋まってて、明日出さなきゃダメなのと、あと僕的にも頭の中にこことここを繋ぎたいってあるものは、まずあら編集を僕がしちゃった方が早いのでみたいなことをやって、ちょっとオーディションすること、触ることも増えてきてるんですけれども。
やっぱり、例えば30分の番組でも、まあ何時間もかかりますよね。そこ本当にめちゃくちゃこだわると。
そうなんですよ。なんか体感値、最速でアウトプットされる分数の2倍。
そうね。
最速ですよ。
最速ね。それ相当早いよね。
相当早くて2倍。で、平均3倍ですね、やっぱり。
30分の番組作ろうと思ったら、編集時間は1時間半。1時間半じゃ済まないですね。
済まないね。
2時間くらいかかるな。
なんかその質にもよるんですけどね。どこまでやるかって考えると。
でもあれですよね。だからそういう意味で言うと、今の話で言うと、野村さんの作り方は聞いてみたいんですけど、まずは普通に収録しますと。
06:08
収録しますね。
で、そうするとちょっと単純に考えてる時間が長すぎた間があったり、例えばあとはえーあーとか、えーっと、えーっとみたいな意味がない言葉というか。
そういうのも切っていくわけですよね。
で、どうでしょうか。一回詰めた後に聞き直して広げていくんですか、その的テンポ。むしろ差し込んでいくと。
そこまでやるパターンは結構もう丁寧なパターンで。
はいはいはい。
もう実際はもうほぼ一発ですね。
前からやっていくんだ。オープニングからちょこちょこ直していって。
ですです。で、これもですね、賛否論論あるんですけど、本当はもう等倍でテンポを確認しながら切っていった方がいいと思ってるんですけど、
もう最近はAやっていって、倍速で再生する機能あるじゃないですか。
はい、ありますあります。
ちょっとマニアックな話じゃないですけど、ショートカットLキーですね。
あれですごい倍速でやっていって、あっつっかえたなっていうところを止めたり流しながらそのまま切って貼ってっていう。
なるほどなるほど。
で、あまりにもごちゃついたところは等倍に戻して、ここはこの人の発話だけ消して、こっち相手方の発話は残して、ここを詰めればいいなみたいな風にやってるんですけど。
そうですね。
ただまあ流れていくところはもう倍速で流していっちゃうって感じですね。
まあそうですね、僕らのコンテンツではあるから、あれですけどもちろんね仕事として受けたりするともうちょっと丁寧にやった方がいいかもしれないけど、
それで多分もうミスがなくできるっていうのがわかってるんで、でもまあそのやり方が効率的ではありますよね。
そうですね、もちろんどれくらいチェックするかは商品として納品するものなのか、自分たちのコンテンツなのかでもだいぶ差はありますけどね。
あとコンテンツの種類とかあれにもよりますよね。
はい、よりません。
面白いですね。
ただまあ原則としてはそんな感じで。
なるほど、ちなみに僕のやってる新しい経済では2018年の下旬ぐらいにメディアをローンチしてから1回も休まず平日毎日ポッドキャスト配信してるんですよ。
すごいですよね。
だからもう何百本っていう500超えてるのかな、配信してるんですけど、それを実はここ2,3年ある一人のインターンの子が編集してくれてるんですよ、毎日。
平日毎日夕方素材が集まってきて、しかもいろんな人が録音した素材を編集して6時ぐらいに放送するっていうことをやってるんですよ、もう毎日。
彼は毎日音声編集をしすぎて、今やですよ、波形を見てだいたい切るところがわかるようになっちゃって。
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だから彼は聞かずにまず切るんですよ。
それはすごいですね。
最後に聞いて直すっていう。
少なくともこれ再現性があるかわかんなくて、少なくとも僕とかうちの編集部員の。
声だったらってことですね。
絵とはもうこの形だって頭に入ってる。
もちろんそれ聞き返して、ダメだったらもう一回やり直すんですけど。
一旦視覚情報として音を触ってみた方が早いっていうプロフェッショナルを生んでしまいました、うちのメディアは。
すごいですね。
でもちょっと似たような話で言うと、私も自分が喋るあのーとかそのーとかえーとはわかりますね、波形で。
わかるよね。俺もそれはわかる。
いやでもねこれすごいですよね。なんか波形で言ってることがわかるって。
多分編集する前の自分からしたら何その謎すぎるって思うんですけど。
いや思うけどね、わかるんだよね。やっぱりえーとだなっていう。
そうやっぱりえーととあのーだなみたいな風に。
わかったりしますよね。
そう。
でもねやっぱそうなんでしょうね。きっと手作業をすればするほど音声編集の速度ってやっぱ上がってくるんでしょうね。
でもね実は皆さんが何気に聞いているポッドキャストでも編集してるものから編集してないものまで。
ポッドキャストって本当にね、もうシンプルに言えばiPhoneとかで録音してぺっと上げられちゃうわけじゃないですかアンカーとか。
そうですね。
ただやっぱりその中で体験価値っていうのはだいぶいろんなものがあると思うんですよね。
差が生じますからね。
そう。やっぱりねちゃんとした的テンポで詰めるだけじゃない。だからまあちゃんと心地よい感じですよね。
ちょうどいいって言うとすごい言葉があれですけど、そういうようなものを作るっていう。
そこには結構時間かけてるんですけどその意味はやっぱりすごくあるかなと思いますよね。
そうですね。
だから仮にその趣味でポッドキャストとかやってる方も一回編集してみてもいいかもしれないですね。
もしそのまま上げてるって方がいて、それで聞き比べてみたりするとやっぱりこっちのほうがいいなって思うと思うな。
本格的にやろうと思ったらアドビオーディションがいいんですけど、オーダーシティだったかな。
フリーソフトもあって、それだけでも簡単な切り張りはできるんで、そういうのをトライしてみてもいいかもなって思いますね。
意外と楽しいですよね。僕なんか音の編集嫌いな作業じゃないですけどね。
結構私も楽しいですね。まあ手作業なんで、毎回毎回やってるとちょっと嫌な気もするんですけど。
僕ね、言い間違えてるところを違うところから言葉を持ってきて入れて、ナチュラルにするのがちょっと快感を覚えることがあるんですよ。
なるほど、わかるなそれは。
ここで例えば人の名前を2回言ってて1回目は合ってて、2回目例えば間違ったとするじゃないですか。
そこも全カットは苦しいから、前に言ってたやつから言うんだけど、そこでもやっぱり間を調整しないと自然には聞こえないのね。
そうですね、はい。
それは野村みたいになっちゃうから、でもそれは野村みたいにどうするかみたいな。
12:01
マニアックな話ですね。
そういうの好きだったりします個人的には。
確かに。
相子らというか。
私もたまに合図地の部分をよそから持ってくることがありますね。
そうなのよ、ある。
AAとかハイとか。
インタビューの受けのとこでしょ。
そうそう、受けのところ。
あとは実は窓テンポじゃないけど、コンテンツとして今ブチッと切れたの変じゃんって思うのも避けたいもんね。
そういうことも気にしますよね。
そうですね、そうそう。
なんか話が盛り上がってないように見えちゃうみたいなことがあったりするんでね。
ということで今日はちょっとマニアックな話になりましたが、音声編集されてる方は分かる分かると思って聞いてくださったんではないでしょうか。
はい。
というわけで今回もお聞きいただきましてありがとうございました。
ありがとうございます。
この番組はしだらの村が音声プラットフォームボイシーで配信している風呂敷タタミニンラジオにもアップロードしていきます。
タタミニンラジオでは音声コンテンツの話だけではなくビジネスやキャリアの話もしていますのでぜひお聞きください。
またオーディブルではみんなのメンタールームというリスナーの皆さんのお悩みにお答えしていく番組を配信していますので慌ててお聞きください。
この番組への感想はハッシュタグポッドキャスト総研。ポッドキャストは英語総研は漢字で投稿いただけると嬉しいです。
それではまたポッドキャストでお会いしましょう。さよなら。
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