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ポッドキャストが好きになる番組〜この番組は、Podcast ディレクターである新井里菜が、奥深い音声の世界をご案内していきます。

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サマリー

ジャパンポッドキャストアワードが開催され、国内のポッドキャストシーンがどのように変化しているかを考察しています。受賞作品やノミネート作品から業界動向やトレンドが見えてきており、その詳細を解説しています。

ポッドキャストアワードの概要
ポッドキャストが好きになる番組、ポッドキャストアンバサダー、この番組は、ポッドキャストディレクターである、あらいりなが、奥深い音声の世界をご案内していきます。
毎月最初は、ポッドキャストニュース、音声業界の注目の話題や、最新のリサーチ情報などをご紹介していきます。
さて、毎年3月といえば、日本のポッドキャスト界一番のショーレースである、JAPAN PODCAST AWARDの季節です。
今年で4回目となるこのアワード、今、絶対に聞くべきポッドキャスト、もっと世の中に知られるべきポッドキャストを発掘することを目的に掲げられています。
ということで今回は、そんなJAPAN PODCAST AWARD受賞式目前、これまでの関連作品から、日本のポッドキャストシーンを振り返っていきたいと思います。
それでは本編を早速お楽しみください。
さて、ポッドキャスターとしても気になるこのイベント、JAPAN PODCAST AWARD、国内最大のポッドキャストの祭典です。
今回は早速、これまで過去3回の受賞作品を振り返りつつ、今年のノミネート作品の傾向も見ていきたいと思います。
ただ、今回のエピソードはですね、ポッドキャストニュースですので、一個一個の受賞作品のご紹介ではなくて、関連作品から見る国内ポッドキャストシーンの変化という、ちょっと業界視点なところで見ていきたいなと思います。
まずは、第1回の2019年の受賞作品です。
ここではですね、大賞とスポティファイ賞という2つの賞がありました。
これ受賞した作品は、歴史を面白く学ぶ古典ラジオ、これがなんとダブル受賞でした。
皆さんご存知のこの有名なポッドキャストも、アワード初回の大賞作品なんですよね。
この第1回の受賞作品から見えてくる業界の動きとしては、ポッドキャストがビジネスにつながる道筋というのが見えてきたということだと思います。
受賞以来ですね、この番組もスポティファイがバックとなってオリジナル番組を配信したり、運営元の株式会社コテンが資金調達に成功したりと、
こうした音声媒体によって本来のビジネスにもつながるというような事例ができたのが、第1回の受賞作品でした。
続いて2年目です。2020年の受賞作品。
ここではですね、アワード自体も一気に受賞カテゴリーが6部門に拡大して7作品が受賞しています。
ここでの傾向は大きく2つ。1つ目はプロの参入です。
実は受賞作品の半分近くがですね、例えばTBSラジオとかスピナーなんかのラジオ曲なんかがバックにある作品になりました。
もともと配信しているラジオ番組をポッドキャスト化するというのではなくて、
ポッドキャストとして一から制作される番組というのが増えてきたのが1つ目です。
2つ目はジャンルの拡大です。海外市場もそうなんですが、
ポッドキャストの面白さの一つ、やっぱりニッチなジャンルを奥深く知れるメディアであるということをよく言われます。
この第2回目の受賞作品を見ますとですね、ジャンルがテック系、カルチャー系、そして農業系とですね、本当に幅広いジャンルが入っています。
やっぱり音声の媒体もですね、文字媒体も、メディアとしてはやっぱりより広い層にですね、リーチをしていきたいといったところもあると思うので、
そういった異なるジャンルに光を当てるという意味でも、このジャンルの拡大というのは必然なのかもしれません。
ちなみにもう一つ、この年からのミニ注目ポイントがあります。
実はですね、この2年目から受賞カテゴリーにSpotify Next Creator賞というのがあります。
もちろん、このアワード自体Spotify共産なんですけれども、Spotifyは当時、ポッドキャスト事業に投資を進めてきていた時期でもあるので、
そうしたクリエイターをサポートするという動きも反映した賞ができたんじゃないかなと思っています。
で、実はこの賞、ここからもう1年続くんですが、今年の第4回ではなくなってるんですね。
その理由、個人的な推測なんですが、Spotify自体実は現在、ポッドキャスト事業関連においても人員削減を進めています。
そういうニュースがですね、今年にリリースになりまして、そういった背景もあるから、
今年第4回目はSpotify Next Creator賞というのがないんじゃないかなと思っております。
さて、戻って第3回目、昨年の受賞作品に行きましょう。
ここではですね、ついにポッドキャストの作り方の幅がぐっと増えました。
ポッドキャストの作り方というのも、フォーマットが大体7種類ぐらいあると言われているんですが、
実は過去2回の受賞作品、多くは複数名のパーソナリティーが話すような会話系のフォーマットが多かったんです。
ここに来て、前の年はプロの参入、いわゆる制作費が出る番組作りというのが増えてきたんじゃないかなといったところに、
実はこの人物金がかかる作り方とも言われるストーリーテリング系のフォーマット、要はドキュメンタリー系の作品が大賞を受賞しました。
この年はですね、振り返りますと、実はやっぱりコロナの年なんですね。
世界中でも配信されるポッドキャストの番組数倍に増えたというほど、実はポッドキャストを始めてみようと思った人もすごく多かった年だと思います。
そこで、あえてですね、その会話系のフォーマットではなくて、別のフォーマットが受賞したといったところに、国内のポッドキャストも耳から楽しむコンテンツの幅がぐっと広がり始めた年なんじゃないかなというふうに思います。
最新のノミネート作品と変化の予測
ここまでで、過去3回のアワード受賞作品から国内のポッドキャストシーンの変化を見てきたんですが、ついに今年です。
すでにノミネート作品32作品が発表されております。
ここから見えてくるのは、コンテンツの囲い込みと有料化です。
まず囲い込みについて、今回数えてみました。
このノミネート作品32作品のうち12作品が独占配信ものの番組になっています。
過去にも、もちろん独占配信の番組がありました。
特にSpotifyネクストクリエイター賞を受賞した作品なんかは、その翌年からSpotify独占配信になるといったものも多くて、そういう流れもあったと思います。
が、今回は全体の約4割が独占配信ものです。
もともとPodcastというと、Apple PodcastでもSpotifyでも、プラットフォームが違っても同じコンテンツが聞けるというイメージがあったと思うんですけれども、
今回のノミネート作品は、ここのプラットフォームじゃないと聞けないというようなものが格段に多くなっている気がします。
そして次の注目ポイントは有料化。
これは先ほどもコンテンツの囲い込みの例として挙げたのがSpotifyの独占配信なんですが、それ以外にも独占配信もあります。
それがAmazon Audible。
今年からこのアワードにも協賛しているんですけれども、このAmazon Audibleオリジナル作品を本当にどんどん配信していってるんですね。
今回のノミネート作品の中にもいろいろあるんですが、中には過去にPodcastだった作品をAudible独占で聞けるように再配信しているものなんかもありました。
Amazon Audibleといえばオーディオブックのプラットフォームというイメージあります。
もともと有料化できている音声コンテンツのプラットフォームなんですよね。
実は数年前からもPodcastの媒体もサブスクモデルとか有料化のツールができているんですけれども、なかなか広まっていない感が漂っているというような感覚です。
逆に音声媒体を扱うプラットフォーム全体として見たときには、すでに有料化ができているオーディオブックのプラットフォームがPodcast番組を独自コンテンツとして囲い込んでくるといったところが、
今回のノミネート作品で見えてきています。
ちなみにこれちょっと見方を変えると、有料でもこの人のコンテンツが聞きたいというリスナー層が増えてきているということにもつながるんじゃないかなと思います。
だとしたら、ここからは個人的な推測なんですが、もしかすると国内の音声コンテンツのマネタイズ方法、Apple PodcastなんかのサブスクモデルよりもAmazon Audibleのプラットフォームでの実現性の方が早いかもしれません。
現在Amazon Audibleで配信できる音声番組というのは限られたものしかリリースされていないんですけれども、今後このプラットフォームのすそのが広がった場合、有料化に素早いプラットフォームとして配信者を引きつけるという可能性もあるんじゃないかなというふうに思います。
となると先ほどのような有料コンテンツの囲い込みにもつながるわけで、こういった可能性あるんじゃないかなと個人的には考えました。
ということで最後はちょっと推測も入りましたが、過去3年分のジャパンポッドキャストアワードの受賞作品、そして今年のノミネート作品から見る国内のポッドキャストシーンの変化を振り返っていきました。
さて今回はポッドキャストニュースということで、ジャパンポッドキャストアワードから見た国内ポッドキャストシーンの変化というテーマでお話をしていきました。
ここ数年でどんどんですねポッドキャスト界も違うフェーズに移っていっているなぁと感じます。
今年の受賞式ももうすぐ楽しみな時期ですね。
最後になるんですが嬉しいことに今回第4回のジャパンポッドキャストアワード、私が配信を担当している番組もノミネートしております。
タイトルはニュースコネクトあなたと経済をつなぐ5分間です。
この番組、ポッドキャストレーベルクロニクルから配信されている番組です。
元ですねニュースピックスの野村さんが立ち上げられたレーベルで、ご本人の育休のタイミングで私の他にも映像作家の竹村さん、ジャーナリストの野上さんと一緒に平日の国際ニュースを今5ヶ月ほどですね担当しております。
すでにこのアワードのリスナー投票などは終わっているので、あとは祈るのみといったところなんですが、個人的にもですね、30代半ばでポッドキャストを仕事にしようと思って踏み込んだこの世界で、このアワード第1回目から知っているだけにですね、今回こうした作品の制作に関わらせていただけて本当に光栄だなと思っております。
個人的にも今年のアワードは特に楽しみにしております。
今後も毎月第1週目はこうした音声業界の注目の話題や最新のリサーチ情報などをご紹介していきたいと思います。
さて次回第2週目はポッドキャスターです。配信者目線で気になるトピックをお届けいたします。ぜひお楽しみに。
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この番組はポッドキャストディレクターの新井里奈がお送りしました。
それでは次回のエピソードで。
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